JPS6238454B2 - - Google Patents

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JPS6238454B2
JPS6238454B2 JP54104056A JP10405679A JPS6238454B2 JP S6238454 B2 JPS6238454 B2 JP S6238454B2 JP 54104056 A JP54104056 A JP 54104056A JP 10405679 A JP10405679 A JP 10405679A JP S6238454 B2 JPS6238454 B2 JP S6238454B2
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JP
Japan
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yarn
loops
fiber bundle
fluid
processed
Prior art date
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Application number
JP54104056A
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English (en)
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JPS5631030A (en
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Kozo Imaeda
Yoshiaki Sato
Hajime Arai
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPS5631030A publication Critical patent/JPS5631030A/ja
Publication of JPS6238454B2 publication Critical patent/JPS6238454B2/ja
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、流体乱流処理によりマルチフイラメ
ント糸に多数の微小ループや絡みを形成させた絹
紡調の外観と風合を有する加工糸に関するもので
ある。 従来かな流体乱流処理により、マルチフイラメ
ント糸にループや絡みを付与し紡績糸様の嵩高糸
を得る方法、あるいはフイラメント間に絡みを付
与する方法が種々試みられており、例えばループ
や絡みを有する紡績糸様の嵩高糸およびその製造
方法が特公昭35―6684号公報、特公昭35―13168
号公報などで提案されている。 該方法はいわゆる“タスラン”加工と呼ばれる
もので流体乱流処理に際し、マルチフイラメント
糸の束を流体に服従させることにより、流体通路
中で該マルチフイラメント糸を構成する単糸フイ
ラメントを流体通路断面内に互いに均一に分離分
散させると同時に、限られた空間内にある間急速
に動き回らせてランダムなトルクを付与し、引き
続き流体乱流域から速かにマルチフイラメント糸
を取り出すことにより多数のループ、タルミおよ
び絡みを発生させる方法であり、該方法により得
られる糸条は特公昭35―6684号公報にその糸形態
を第1図―Cや第1図―Dの如く示されるよう
に、高い嵩高性を有し紡績糸に似た外観を呈する
が、繊維束表面から突出したループ状および、ま
たはアーチ状の突出タルミが通常150〜300(コ/
M)×フイラメント数と極めて多数存在し、かつ
粗大であるためパツケージからの糸の解舒性が悪
い。また該糸を編成工程または製織工程等の高次
加工に供する時にループ状および、またはアーチ
状の突出タルミが絡み合つて単糸切れを起こした
り編針にループ状および、またはアーチ状の突出
タルミが絡みついたりして高次加工性が著しく劣
る。 さらには、該糸を編成、製織して得られた編織
物は編織物表面に存在する多数の粗大ループおよ
びタルミのため表面品位の劣るものとなる。ま
た、該糸のパツケージからの解舒性を向上すべく
繊維束表面のループ数を85(コ/M)×フイラメ
ント数以下にしようとするためには、極めて小さ
いリラツクス率で流体乱流処理するか、あるいは
流体乱流処理後高いストレツチ率で伸長すること
が有効であるが、これらの条件で得られる加工糸
においては、非交絡部の糸の長さに占める割合が
大きくなり、編織物にした場合イラツキあるいは
カスリ調の強調された品位の劣るものとなる。さ
らに、繊維束から最も離れた位置と繊維束表面と
の距離が0.6mm以上であるループ数を50(コ/
M)以下というような大きなループが少なく、高
次加工性の良好な加工糸にしようとするとより高
いストレツチ処理が必要となり、該マルチフイラ
メント糸の非交絡部の糸の長さに占める割合は著
しく大きくなり、編織物の品位は極めて劣るもの
となる。 一方、流体乱流処理後の加熱処理によつて繊維
束表面ループ数を減少させる方法も行なわれる
が、該方法においてマルチフイラメント糸非交絡
部の糸の長さに占める割合を保持しつつ、ループ
数を85(コ/M)×フイラメント数以下、繊維束
から最も離れた位置と繊維束表面との距離が0.6
mm以上であるループ数を50(コ/M)以下にしよ
うとすると高温かつ長時間の施緩熱処理を必要と
する。そのため熱処理を施した糸条は、応力―歪
曲線における2g/d荷重時の伸度が著しく大き
くなり、該糸を編成、製織等の高次加工工程に供
する際、高次加工工程通過時に糸伸びが生じて張
力変動を起きし、さらには糸切れを起こしたりし
て高次加工性が著しく劣る。 また、得られた編織物には“ヒケ”と呼ばれる
ムラが生じ品位の劣るものとなる。 また、強固な絡みを有する交絡部分と非対称な
拡がりを有した非交絡部分が交互に不規則な長さ
で存在する糸、および該糸を得る方法が特開昭52
―15646号公報で提案されている。 該方法で得られる糸条は、繊維束表面にループ
が存在せず、かつ強固な絡みを有しているものの
非交絡部分においては、非対称な拡がりを有して
いるためパツケージからの解舒性および編成工程
あるいは製織工程等の高次加工時の工程通過性は
かならずしも良くなく、該糸を用いて編織物とし
た場合その編織物は嵩高性のない粗硬な風合の編
織物となり、絹紡調編織物に要求される嵩高性、
ソフト感、優雅な光沢感を得ることは出来ない。 本発明は、このような従来技術の欠点をなくし
た紡績糸様、なかでも絹紡調の外観と風合を有
し、かつパツケージからの糸の解舒性が良好で編
成および製織時の工程通過性に優れた絹紡調加工
糸を提供するものである。 すなわち本発明は、ループおよび絡みを有する
部分と実質的にループおよび絡みを有しない部分
とが、糸の長さ方向に沿つて不規則に存在した実
質的に無撚のマルチフイラメント糸であつて、該
フイラメント繊維束の表面より突出したループ数
が3(コ/M)×フイラメント数以上、85(コ/
M)×フイラメント数以下あり、かつ該突出した
ループのうち繊維束から最も離れている位置と繊
維束表面との距離が0.6mm以上であるループ数が
50(コ/M)以下であるとともに、前記実質的に
ループおよび絡みを有しない部分においてその長
さが10mm以上であるものの糸の長さに占める割合
が20%以下であり、さらには応力―歪曲線におけ
る2g/d荷重時の伸度が16%以下である絹紡調
加工糸でる。なお、本発明における繊維束表面と
はループ、タルミを除いた仮想表面をいう。ルー
プ、タルミ形成部において糸を構成する全てのフ
イラメントが糸断面方向に入り乱れて、繊維束表
面の判然としないネツプやスラブ状となつた部分
を所持した意匠糸様糸は本発明に含まれない。 以下図面に従つて具体的に本発明になる絹紡調
加工糸を説明する。第1図―Aおよび第1図―B
は本発明の糸の構成を示すモデル図である。第1
図―Aに示すように本発明の糸条はこれを構成す
る各フイラメントが相互に混合され、互いに絡み
合い、かつ繊維束表面から突出した微小ループ1
が多数存在している部分(交絡部K)と、実質的
に各フイラメントの絡み合いがなく繊維束表面か
ら突出した微小ループ1が存在しない部分(非交
絡部H)とが糸条の長さ方向に沿つて不規則に無
撚状で存在しており繊維束表面より突出したルー
プ数は後で述べる測定方法で測定して3(コ/
M)×フイラメント数以上、85(コ/M)×フイラ
メント数以下であることが必要であり、好ましく
は5(コ/M)×フイラメント数以上55(コ/
M)×フイラメント数以下である。 さらにループ数としては、100〜3000(コ/
M)の範囲であることが好ましく、200〜2000
(コ/M)の範囲にあることが一層好ましい。突
出したループのうち繊維束から最も離れている位
置と繊維束表面との距離Mが0.6mm以上であるル
ープ数が後で述べる測定方法で測定して50(コ/
M)以下である必要があり、好ましくは30(コ/
M)以下である。 さらに、実質的に各フイラメントの絡み合いが
なく繊維束表面から突出したループが存在しない
部分のうち、長さLが10mm以上のもの(非交絡部
A)の糸の長さに占める割合が20%以下であるこ
とが必要であり、好ましくは15%以下であり、10
%以下であることがより好ましい。繊維束表面か
ら突出したループ数が3(コ/M)×フイラメン
ト数に満たないと該加工糸を編成、製織して得ら
れる編織物は強い金属光沢とヌメリ感を有する、
いわゆる“ペーパーライク”な風合と品位の劣る
布帛となり、ループ数が85(コ/M)×フイラメ
ント数より多くなると、該加工糸から得られる編
織物は高い嵩高性をもつた紡績糸様の外観と風合
を有する布帛となるが、編織物表面に突出ループ
が多数存在するため、光沢感がなく地厚感、毛羽
感を有した絹紡調とは異なつた風合と品位の劣る
布帛となる。 繊維束から最も離れた位置と繊維束表面との距
離が0.6mm以上であるループ数が50(コ/M)よ
り多くなると、パツケージからの糸の解舒性が悪
化すると同時に該加工糸から得られる編織物表面
の粗大なループが目立つようになり編織物表面品
位を低下させることとなる。 また、10mm以上の実質的にループおよび絡みを
有しない部分(非交絡部A)の糸の長さに占める
割合が20%を超えると、該加工糸から得られる編
織物を染色高次加工した場合、染イラツキ、カス
リ調が強調された品位の劣る布帛となる。 本発明の絹紡調加工糸は絹紡調の嵩高性、ソフ
ト感、優雅な光沢を付与するため実質的に無撚で
あることが必要である。特に非交絡部においてこ
の効果は顕著である。 また本発明で得られる、加工糸は応力―歪曲線
における2g/d荷重時の伸度が16%以下である
ことが必要で、好ましくは12%以下である。2
g/d荷重時の伸度が16%を超えると、該加工糸
を編成、製織等高次加工に供する際編成、製織等
における種々の工程を通過するときの糸にかかる
種々の張力によつて糸伸びが生じて編成、製織の
諸工程に張力変動を起こし、さらには糸切れを起
こしたりして高次加工性が極めて不良となると同
時に編成、製織時の張力変動により得られた編織
物に“ヒケ”と呼ばれるムラが生じ編織物の品位
を低下させる。 さらに本発明で得られる加工糸は、該加工糸を
第3図で示される装置において0.5g/dの荷重
下で伸長した場合のループおよび絡みの保持率が
50%以上であることが好ましく、75%以上である
ことがより好ましい。 ループおよび絡みの保持率が50%より小さいと
編成、製織等の工程を通過する際に糸条にかかる
種々の張力によつて絡みがほぐれループが消去さ
れるため、突出ループ数およびループや絡みを有
しない部分(非交絡部H)の糸の長さに占める割
合が編織物中での必要な範囲を満たさなくなる場
合が生じ、該加工糸から得られた編織物は染イラ
ツキ、カスリ調、金属光沢、ヌメリ感等を有した
品位の劣る布帛となる可能性がある。 繊維束表面から最も離れている位置と、繊維束
表面との距離L′が1.5mm以上のフイラメントおよ
びフイラメント群の突出タルミの数は、後で述べ
る測定方法で測定して1.0(コ/M)以下である
ことが好ましく、0.5(コ/M)以下であること
がより好ましい。 繊維束から最も離れている位置と、繊維束表面
との距離が1.5mm以上の突出タルミの数が1.0
(コ/M)より多くなるとパツケージからの糸の
解舒性が悪化すると同時に編成、製織等の高次加
工性が悪化し易い。 本発明の加工糸は、長さ方向に沿つて実質的に
均一な熱収縮率を有するものであることが好まし
い。 上記絹紡調加工糸は次の方法によつて製造する
ことができる。即ち、実質的に無撚のマルチフイ
ラメント糸に湿潤処理を施した後、8%以上、23
%以下のリラツクス率で流体圧力が3.0Kg/cm2(G)
以上の流体を噴出せしめた流体乱流域に供給して
ループや絡みを発生させる際に、該流体乱流域に
おいては糸通路の一部を形成し、かつ流体乱流域
へ流体を噴射する方向と相対する一平面に流体を
噴射し該平面に該マルチフイラメント糸を押しつ
け開繊、振動させ流体乱流域からすみやかに流体
を噴射する方向に取り出しループや絡みを発生さ
せるものである。 図面に従つて本発明の絹紡調加工糸の製造方法
を具体的に説明する。 第2図―Aおよび孫第2図―Bは本発明の糸の
製造方法の一例を示す工程の概略図である。 工程に添つて本発明を説明する。まず、マルチ
フイラメント未延伸糸4を供給ローラー5、延伸
ピン6、延伸ローラー7、により延伸を行なう。
供給ローラー5はゴム表面でニツプするものが好
ましい。次いで糸条は延伸ローラー7とローラー
10との周速の差によつて過剰供給状態で流体乱
流処理ノズル9に供給され、このノズル中で流体
の乱流作用を受けて繊維束を構成するフイラメン
トは流体を噴射する方向と相対する平面に沿つて
ばらばらに開繊し、振動してランダムにマイグレ
ートされ、その後ノズル外に噴射されて流体乱流
域から流体を噴射する方向にすみやかに取り出し
ループおよび絡みを形成する。流体乱流処理ノズ
ルには、第2図A,Bで示すようにノズル出口側
に衝突板9′を設けることが0.6mm以上のループ数
を減少させる上で好ましい。ローラー10を出た
糸条はそのまま巻取装置13で巻取られるが、第
2図―Bに示すようにローラー10と取り出しロ
ーラー12との間で加熱体11上を走行させ熱処
理を旋した後、巻取装置13で巻取るのが好まし
い。このように熱処理を施すと糸条の熱収縮作用
により流体乱流域で発生した粗大ループが熱収縮
し好ましい微小ループとなり、かつ絡みの強さが
向上する。 本発明の製造方法において、流体乱流処理ノズ
ル9での処理は過剰供給状態で処理する必要があ
り、そのリラツクス率の範囲は8%以上、23%以
下であることが必要であり、好ましくは10%以上
20%以下である。また流体乱流処理ノズルに供給
する流体の圧力は3.0Kg/cm2(G)以上であることが
必要であり、好ましくは4.0Kg/cm2(G)以上であ
る。リラツクス率が8%より小さいと、実質的に
ループおよび絡みを有しない部分(非交絡部A)
の糸の長さに占める割合が20%を超えるようにな
り、また突出ループ数が3(コ/M)×フイラメ
ント数を下回る場合が生じる。リラツクス率が23
%を超えると応力―歪曲線における2g/d荷重
時の伸度が16%を超え、かつ突出ループ数が85
(コ/M)×フイラメント数を超え、繊維束から最
も離れた位置と繊維束表面との距離が0.6mm以上
であるループ数が50(コ/M)を超える場合が生
じる。流体の圧力が3.0Kg/cm2(G)より低いと、実
質的にループ、交絡を有しない部分(非交絡部
A)の糸の長さに占める割合が20%を超え、繊維
束から最も離れた位置と繊維束表面との距離が
1.5mm以上である突出タルミの数が1.0(コ/M)
より多くなり易く、更にループおよび絡みの保持
率が50%を下回ることになりやすい。なお、流体
乱流域へ供給する流体の量は{供給糸のデニール
(D)}×{糸1Kg加工するのに必要な流体流量(N
m3/Kg}としてあらわすと600〜2000(D・N
m3/Kg)であることが好ましく、900〜1800
(D・Nm3/Kg)であることがより好ましい、こ
の値は、通常“タスラン”加工で使用されるもの
に比較し、1/5〜1/2程度であり極めて少ない流体
使用 量で加工することが可能であることを示すもので
ある。 本発明で用いられる流体乱流処理ノズルは、通
路の一部を形成しかつ流体の噴射する方向と相対
する一平面を有し、流体噴射によつてマルチフイ
ラメント糸を該平面に押しつけつつ、該平面に沿
つて該マルチフイラメント糸を構成する各フイラ
メントをばらばらに開繊、振動させランダムにマ
イグレートさせる機構を有し、かつ流体噴射によ
つて該マルチフイラメント糸をノズル外に噴射さ
せる機構を有するものが必要である。以下図面に
よつて具体的な例につき説明する。第4図―A
は、本発明で好ましく用いられる流体乱流処理ノ
ズルの縦断面概略図であり、第4図―Bは、第4
図―AにおけるX―X′断面の概略図である。該
流体乱流処理ノズルは第4図―Bに示されるよう
にハウジング23とピース24の2つの部分によ
り構成され、ハウジング23とピース24を密着
固定することにより糸通路18および糸通路18
の一部を形成する流体噴射方向と相対する一平面
22を形成せしめるものである。ハウジング23
が流体導入孔20、流体噴射孔19、および糸通
路を形成する糸通路溝を有しており、ピースは糸
通路18の一平面を形成するための平滑な平面を
有した板状体である。第4図においては、ハウジ
ングに凹部を設け糸通路を形成させているが、ピ
ースに凹部あるいはハウジングとピースの両者に
凹部を設け糸通路を形成させてもかまわない。流
体噴射孔19は糸条に交絡を付与するとともに糸
条をノズル外へ噴射する機能が要求されるため糸
通路18と角αをなくして穿孔されており、該噴
射角度αは交絡効果および糸送り効果の面から30
゜以上、70゜以下であることが好ましい。また該
流体乱流処理ノズルには第4図―Bに示す如き形
状に替えて第4図―Cに示す如く糸通路平面22
の中心に向つて2個の流体噴射孔、もしくはそれ
以上の流体噴射孔を有するものを用いることも可
能であり、2個の流体噴射孔の場合には、流体噴
射孔狭み角βは20゜以上、40゜以下であることが
好ましい。 流体乱流処理ノズルにおいて流体はまず流体導
入孔20に入り流体噴射孔19を経て糸通路18
に噴射される。ここで糸通路18入口部から供給
されるマルチフイラメント糸に衝突し、該マルチ
フイラメント糸を流体噴射方向と相対する一平面
22に押しつけつつマルチフイラメント糸を構成
する各フイラメントをばらばらに開繊、振動させ
ランダムにマイグレートさせながら流体噴射孔1
9の噴射角度αによる糸送り効果によつてノズル
外に噴射せしめるものである。 従来のタスラン加工においては、流体乱流域で
はマルチフイラメント糸を構成する各フイラメン
トを流体通路断面内一杯に分離分散させ、急激に
動き回らせてランダムなトルクを付与してループ
や絡みを発生させるものであつて流体通路内での
フイラメントの移動が大きいためループの大きさ
が大きくならざるを得ないものであつた。これに
対して本発明においては、流体乱流域では流体噴
射方向と相対する一平面にマルチフイラメント糸
を押しつけつつ各フイラメントをばらばらに開
繊、振動させランダムにマイグレートさせてルー
プや絡みを発生させるものであつて流体通路内の
一平面にごく近くの空間のみしかフイラメントの
移動がなく小さいためループの大きさが小さくな
る特徴を有するものである。 マルチフイラメント糸を流体乱流処理ノズル中
の流体乱流域へ供給する際には、該マルチフイラ
メント糸を第5図に示される給糸角度θが30゜〜
90゜になるように曲げつつ供給するのがフイラメ
ントを開繊、振動させマイグレートさせる時の支
点を形成し交絡効果を高める点で好ましい。さら
に好ましくは45゜〜90゜がよい。またマルチフイ
ラメント糸を流体乱流処理ノズル9に供給する前
に水分付与装置8でマルチフイラメントを湿潤せ
しめると流体乱流処理の効果が向上し、フイラメ
ント相互の絡み強さが向上し、かつ糸条の長さ方
向に沿つて絡みの均一性が向上し必要なことであ
る。 更に、本発明の絹紡調加工糸の製造方法におい
て好ましく用いられる加熱処理に使用する加熱体
としては、その形状に特に制約はないが、加熱体
に接触走行させる方式が好ましい。 この場合溝付あるいは溝なしの平型熱板が好ま
しく用いられるがピン、鞍型熱板等如何なる形状
も利用出来る。該加熱体の温度は流体乱流処理ノ
ズルで発生した粗大ループやタルミを熱収縮によ
り縮少もしくは消去し、かつ絡みの強さを向上し
得る温度以上、融点以下の範囲であれば如何なる
温度でもよいがマルチフイラメントを形成するポ
リマの軟化点をTsとすると(Ts―110℃)以
上、(Ts―30℃)以下が好ましい。加熱体温度が
Ts―110℃より低いと粗大ループおよびタルミの
熱収縮による縮小、消去効果および絡み強さ向上
効果が著しく低下し、Ts―30℃を超えると該加
工糸を用いて得られた編織物の風合が粗硬にな
り、かつ染色加工後の編織物ではイラツキ、染ム
ラ等の欠点を生じ編織物の品位を低下させること
になる。加熱体接触時間は、応力―歪曲線におけ
る2g/d荷重時伸度の増加を少なく抑える点か
ら0.1秒以下が好ましい。また加工糸の沸収は編
織物を良好な風合に仕上げるため3〜13%の範囲
が好ましい。なお、熱処理しループを熱収縮させ
る際に、ループの繊度を1.5倍以上に増加させる
と加工糸はざらざらした硬い感じとなり好ましく
ない。 本発明に用いられるマルチフイラメント糸とは
再生蛋白質、セルロース(レイヨン)、セルロー
スエステルマルチフイラメント糸、熱可塑性マル
チフイラメント糸であるが、熱可塑性マルチフイ
ラメント糸であることが好ましい。 熱可塑性マルチフイラメント糸とはポリエステ
ル系、ポリアミド系、ポリオレフイン系およびポ
リビニール系などであり、特にポリエステルおよ
びポリアミドを好ましく使用することが出来る。
ポリエステル系とは例えばテレフタル酸を主要な
二塩基酸とし、グリコールとしてはエチレングリ
コールまたはシクロヘキサンジメタノールを主要
なグリコールとして用いられたもの、またエチレ
ンオキシベンゾエートを用いたものであり種々の
エステル形成性化合物を共重合したものであつて
もよい。ポリアミド系としては例えばポリε―カ
プロアミドまたはポリヘキサメチレンアジポアミ
ドであり、種々のアミド形成性化合物を共重合し
たものも用いられる。 また、本発明の効果を妨げないかぎり前記熱可
塑性マルチフイラメント系中に公知の顔料、制電
剤、難燃剤、染着座成分などの改質剤が含有され
てもよく、断面形状は丸形でも異形でもよい。 流体乱流域へ供給するマルチフイラメント糸は
流体乱流域にて各フイラメントをばらばらに開
繊、振動させランダムにマイグレートさせるた
め、実質的に無撚である必要がある。 本発明で用いる熱可塑性マルチフイラメント糸
は流体乱流処理後加熱処理する直前の糸の沸水収
縮率が5%以上のものが熱処理を行なう場合の粗
大ループ、タルミの熱収縮による縮小、消去効
果、絡み強さ向上効果を十分発揮出来る点から好
ましく、7%以上のものがより好ましい。また、
マルチフイラメント糸を構成するフイラメントが
細デニール、多フイラメント数の方が絡み強さが
向上するため、単糸デニールは3.2d以下が好まし
く、2.1d以下がより好ましく、更に総フイラメン
ト数は24本以上が好ましい。更に単糸デニールの
異なるもの、熱収縮率の異なるものの混繊糸を供
給することや混繊しつつ供給することも出来る。
また、マルチフイラメント糸のトータルデニール
は20〜200デニールのものに好ましく適応でき、
40〜150デニールのものに一層好ましく適応でき
る。 また本発明の絹紡調加工糸の製造方法における
出発原料としては第2図―A、第2図―Bに示す
ようにマルチフイラメント末延伸糸を用いる場合
もあるが延伸糸を出発原料として加工する場合も
含まれる。 本発明の効果は、従来の特公昭35―6684号公報
などで提案されている“タスラン”糸とくらべて
パツケージからの糸の解舒性、編成および製織等
の高次加工工程通過性に優れ、かつ前記“タスラ
ン”糸および特開昭52―15646号公報で提案され
ている交絡糸では得られないソフト感、柔軟性、
ドレープ性、適度なシヤリ味を有し、かつ深みの
ある色合効果と優雅な絹様光沢感を発揮する編織
物用絹紡調加工糸が得られるもので、その製造方
法にあたつては安定なループや交絡を有する撚糸
様で絹紡調の加工糸を安定な加工状態のもとで安
価に製造することができる。 次に、ループ数および0.6mm以上のループ数の
測定法、フイラメントおよびまたはフイラメント
群の突出タルミの測定法、10mm以上の実質的にル
ープ、絡みのない部分(非交絡部A)の長さおよ
び糸の長さに占める割合(非交絡部A比率)の測
定法、2g/d荷重時伸度の測定法、ループおよ
び絡みの保持率の測定法、流体乱流処理時のリラ
ツクス率の測定法を以下に示す。 〔ループ数および0.6mm以上のループ数の測定法〕 加工糸の約15〜20cmを0.1g/dの張力下で透
光性の平板2枚の間に狭み拡大鏡で17倍に拡大し
た映像を作る。本発明ではかかる映像において、
第1図―Bのフイラメント2に示すごとく繊維束
表面から突出するループの繊維束表面におけるル
ープ両端の位置間距離Nと繊維束表面から最も離
れた位置と繊維束表面間の距離Mの比N/Mが4
以下のものをループとする。なお、N/Mが4よ
り大きいものをアーチとする。かかるループ数を
10cm当り読みとる操作を無作為にサンプリングし
た10サンプルにつき行ない、これをる均し1m当
りのループの個数とする。該ループの中で繊維束
表面から最も離れた位置と繊維束表面間の距離M
がノギスで測つて0.6mm以上のループについて同
様に読み取つたものを0.6mm以上のループ数とす
る。 〔フイラメントおよびフイラメント群の突出タル
ミの数の測定法〕 本発明における突出タルミとは、繊維束表面か
ら突出したもの、すなわちループあるいはアーチ
において繊維束表面から最も離れた位置と繊維束
表面間距離が1.5mm以上のものをいう。 突出タルミの数は次の方法で測定する。 加工糸の10mを黒色紙の上に0.1g/dの張力
下において真上から拡大鏡で拡大しつつ観察し、
ノギスで繊維束表面から最も離れた位置と、繊維
束表面の距離が1.5mm以上あるもののフイラメン
トおよびフイラメント群のタルミの数を読みと
る。ただし、フイラメント群とは複数本のフイラ
メントが全く同じ位置でかつ同じ形状をしており
フイラメント数の不明のものを指す。この操作を
無作為にサンプリングした10サンプルについて行
ない、平均して1m当りの個数とする。 〔非交絡部Aの長さおよび非交絡部A比率の測定
法〕 長さ110〜120cmの加工糸1本を水平に配置した
長さ1mの計測板の一端にクリンプする。糸に
0.01g/dの荷重をかける計算量の錘りを他端に
取りつけ、糸を滑車に通し計測板の端を超えて自
由に吊下げる。ループ間の距離が計測板の目盛り
で10mm以上である部分に滑らかな尖つたピンを垂
直に通し手でゆつくりと前後に動かして絡みのな
い部分の長さlをmmまで求める。この操作を試料
長さ1mの中のループ間距離が10mm以上の個所全
てについて繰り返し行ない、加工糸1m中の絡み
を有しない部分の長さの和を求める。この試料加
工糸にピンを通し動かす際かける力はフイラメン
トを切断、または伸長させないように選ばなけれ
ばならない。このような操作を無作為にサンプリ
ングした10サンプルについて行ない、これを平均
し1m当りの非交絡部Aの長さとする。また次式
によつて非交絡部A比率を求める。 非交絡部A比率(%) =非交絡部Aの長さの和(mm)/1000(mm)×10
0 〔2g/d荷重時伸度の測定法〕 テンシロン引張試験機を用いて、引張速度10
cm/min、チヤート速度20cm/min、試料長20cm
の条件で、無作為にサンプリングした5サンプル
について応力―歪曲線を描かせる。得られた応力
―歪曲線からサンプル加工糸の2g/d相当の応
力時の伸度を読みとり平均して2g/d荷重時伸
度とする。 〔ループおよび絡みの保持率の測定法〕 第3図に示す工程において、加工糸を表面速度
45m/minの供給ローラー15を介してテンサー
16で調整された0.5g/d相当の張力下で巻取
装置17に巻返す。巻返された加工糸を用いて、
前記ループ数および非交絡部Aの長さの測定法に
従つて測定し、得られたループ数および非交絡部
Aの長さを0.5g/d荷重伸度後のループ数非交
絡部Aの長さとする。また巻返しに供した加工糸
のループ数非交絡部Aの長さを供給糸ループ数非
交絡部Aの長さとし、次式によつて各々の保持率
を求める。 ループ数保持率(%)=0.5g/d荷重伸長後のループ数(コ/m)/供給糸ループ数(コ/m)×100 絡み保持率(%)=1000―0.5g/d荷重伸長後非交絡部Aの長さ(mm)/1000―供給系非交絡部A
の長さ(mm)×100 〔流体乱流処理時のリラツクス率〕 流体乱流処理域に給糸するローラーと取り出す
ローラーの表面速度をそれぞれV1,V2m/minと
したとき、 リラツクス率(%)=V―V/V×100 として求める。 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 極限粘度〔η〕=0.60,225デニール36フイラメ
ント、三角断面無撚のポリエチレンテレフタレー
ト末延伸糸を第2図―Aおよび第2図―Bに示し
た製造工程で加工した。延伸ピン6は100℃の熱
ピンとし、3倍延伸をし延伸ローラー5の表面速
度は300m/minとした。流体乱流処理ノズルは
第4図AおよびCに示した形状のノズルに衝突板
を併用して使用し、ノズルの糸通路18は幅a0.9
mm、高さb1.5mmの矩形とし、流体噴射孔の噴射角
度は、噴上角度α60゜、狭み角度β30゜とした。
また給糸角度θは90゜とした。 流体乱流処理ノズルに供給するエア圧力、延伸
ローラー7、ローラー10間のリラツクス率は表
1に示す実験No.1〜16の条件とした。なお流体乱
流処理に際し、水分付与装置8により5c.c./min
の水を糸に付与した。表1の実験No.14〜16におけ
る流体乱流処理後の熱処理はローラー10と取り
出しローラー12との周速度差を0m/minとし
定長熱処理と行なつた。また加熱体11は接糸長
250mmの平型熱板を用いて加熱体温度は200℃とし
た。巻取に際しては巻取直前にレツドウツド粘度
70sec(30℃)の鉱物油を90重量%以上含有する
油剤を加工糸重量に対し1%付与し、綾角15゜、
150mm巻幅のストレート巻チーズ(2Kg巻)に巻
取張力11gで巻上げた。得られた加工糸のループ
数、0.6mm以上のループ数、突出タルミ数、2
g/d荷重時伸度、非交絡部A比率、ループ保持
率、絡み保持率を表1に示す。 表1から明らかなように、本発明の目的とする
良好な絹紡調加工糸を安定して得るためには、リ
ラツクス率を8%以上、23%以下とすることが必
要であり、好ましくは10%以上、20%以下であ
る。流体乱流処理ノズルに供給する流体圧力は
3.0Kg/cm2(G)以上が必要であり、好ましくは4.0
Kg/cm2(G)以上である。これら16水準の加工糸をタ
テ糸およびヨコ糸に用いてタテ80本/インチ、ヨ
コ70本/インチの平織にし、ポリエステルの通常
の染色加工工程で加工した。 得られた織物のうち、ループ保持率および絡み
の保持率が不足している実験No.1,2、ループ数
が少なく非交絡部A比率が大きい実験No.6の織物
は金属光沢が強く、イラツキがあり、かつ地薄で
嵩高性、ソフト性、優雅な光沢に欠けるものであ
つた。また実験No.13で得られた織物はその表面に
多数の小ループおよび粗大ループが存在するた
め、嵩高性の高い紡績糸様の風合であるが光沢感
がなく、地厚感が強調された本発明の目的とする
絹紡調とは全く異質の風合の劣つたものであつ
た。実験No.3およびNo.7で得られた織物は金属光
沢、イラツキの欠点が若干目立つが実用可能なレ
ベルであり、他の織物はいずれも深みのある色合
い、優雅な光沢感、適度な嵩高性およびソフト感
を備えた絹紡調の外感と風合を有した優れたもの
であつた。 また実験No.6〜16の加工糸について、村田機械
製ダブルツイスター(WT)で糸速度16m/
min、スピンドル回転数8000r.p.m.。ヨリ数
Z500T/mの条件下で各水準2Kg巻50チーズずつ
を解舒性テストに供した。 解舒性テストにおける糸切れ回数を表1に示
す。0.6mm以上のループ数が50(コ/m)を超え
るか、突出タルミの数が1.0(コ/m)を超える
実験No.13および突出タルミの数が1.0(コ/m)
を超えた実験No.6は他の水準と比較し明らかに差
があり解舒性が不良であつた。
【表】
【表】 実施例 2 供給原糸として210デニール34フイラメント、
三角断面無撚のナイロン―6未延伸糸を用い実施
例1、と同様の態様で加工を行なつた。 延伸倍率は3倍とし、延伸ローラー7の表面速
度は300m/minとした。流体乱流処理ノズルは
第4図A,Cに示した実施例1で使用したものを
用い、水分付与、追油についても実施例1と同一
条件とし、巻取張力は10gで巻上げた。また流体
乱流処理ノズルに供給するエア圧力、延伸ローラ
ー7、ローラー10間のリラツクス率は表2に示
す実験No.17〜19の条件とした。 得られた加工糸の各特性値を表2に示す。得ら
れた加工糸はどの水準も本発明の目的を達成する
に十分な糸特性を備えていた。 これら得られた加工糸をタテ糸およびヨコ糸に
用いてタテ80本/インチ、ヨコ70本/インチの平
織にしナイロン―6の通常の染色加工工程で加工
した。 得られた織物はすべて深みのある色合い、優雅
な光沢感、ソフト感、適度な嵩高性を備えた絹紡
調の外観と風合を有した優れたものであつた。
【表】 比較実施例 1 225デニール36フイラメント、三角断面無撚の
ポリエチレンテレフタレート未延伸糸を用い流体
乱流処理ノズルとしてU.S.P.3,545,057明細書
の第4図に示された“タスラン”ノズルを用いて
エア圧力、およびリラツクス率を表3の実験No.20
〜23の条件として実施例1と同様の態様で加工
し、同様の条件で製織および染色加工を行なつ
た。なお、実験No.22については加熱体温度200
℃、加熱体長さ1.0mのチユーブヒーターを用い
てリラツクス率4%でリラツクス熱処理を施し、
実験No.23については加熱体温度200℃、加熱体長
さ0.60mの熱板を用いてストレツチ率3%の緊張
熱処理を施した。得られた加工糸の各特性を表3
に示す。表3で明らかなように、実験No.20,21で
得られた加工糸はループ数、とりわけ0.6mm以上
の粗大ループが極めて多く、また突出タルミ数も
多いため、パツケージからの糸の解舒性が悪く製
織準備工程および製織工程での工程通過性が不良
であつた。また得られた織物は表面に多くのルー
プ、粗大ループが存在し、光沢がなく、高い嵩高
性と毛羽感のある紡績糸様の風合を有した織物で
あり、本発明の目的の絹紡調織物とはまつたく異
質の品位の劣るものであつた。 また実験No.21で得られた加工糸は強度なリラツ
クス熱処理により2g/d荷重時伸度が著しく大
きく、製織準備工程および製織工程での工程通過
性が不良であつた。得られた織物はヒケムラ、染
ムラ欠点が著しく目立つ極めて品位の劣るもので
あつた。 実験No.22で得られた加工糸は、非交絡部A比率
が極めて大きく繊維束表面に足の長い毛羽が多数
認められ、かつ糸の長さ方向に交絡ムラが顕著に
認められるものであり、該加工糸から得られた織
物はムラのある金属光沢、イラツキ、染ムラ、表
面毛羽等の欠点をもつた著しく品位の劣るもので
あつた。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図―Aは本発明の糸を構成を示すモデル
図、第1図―Bはループ数、突出タルミの測定法
説明図、第1図―C、第1図―Dは従来の流体乱
流処理糸の糸形態を示す概略図、第2図―Aおよ
び第2図―Bは本発明の実施態様を示す概略図、
第3図はループおよび絡みの保持率測定時に用い
られる巻返し工程の概略図、第4図は本発明に用
いられる流体乱流処理ノズルの一例を示す概略断
面図であり、第4図―Aは縦断面図、第4図―B
は第4図―AにおけるX―X′断面を示す概略
図、第4図―Cは他の流体乱流処理ノズルの概略
図、更に第5図は流体乱流処理ノズルへの糸の供
給方向、取り出し方向を示す概略図である。 1:ループ、2:フイラメント・ループ、3:
アーチ、4:マルチフイラメント未延伸糸、5:
供給ローラー、6:延伸ピン、7:延伸ローラ
ー、8:水付与装置、9:流体乱流処理ノズル、
9′:衝突板、10:ローラー、11:加熱体、
12:取り出しローラー、13:巻取装置、1
4:本発明で得られた加工糸、15:供給ローラ
ー、16:テンサー、17:巻取装置、18:糸
通路、19:流体噴射孔、20:流体導入孔、2
1:マルチフイラメント糸、22:流体噴射孔と
相対する平面、23:ハウジング、24:ピー
ス。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ループおよび絡みを有する部分と、実質的に
    ループおよび絡みを有しない部分とが糸の長さ方
    向に沿つて不規則に存在した実質的に無撚のマル
    チフイラメント糸であつて、該フイラメント繊維
    束の表面より突出したループ数が3〜85(コ/
    M)×フイラメント数であり、かつ該突出したル
    ープのうち繊維束から最も離れている位置と繊維
    束表面との距離が0.6mm以上であるループの数が
    50(コ/M)以下であるとともに前記実質的にル
    ープおよび絡みを有しない部分において、その長
    さが10mm以上であるものの糸の長さに占める割合
    が20%以下であり、さらには応力―歪曲線におけ
    る2g/d荷重時の伸度が16%以下であることを
    特徴とする絹紡調加工糸。 2 0.5g/dの荷重下で伸長した場合のループ
    および絡みの保持率が50%以上である特許請求の
    範囲第1項記載の絹紡調加工糸。 3 繊維束から最も離れている位置と繊維束表面
    との距離が1.5mm以上のフイラメントおよびフイ
    ラメント群の突出タルミの数が1.0コ/M以下で
    ある特許請求の範囲第1項記載の絹紡調加工糸。 4 マルチフイラメント糸がポリエステルである
    特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の
    絹紡調加工糸。 5 マルチフイラメント糸がポリアミドである特
    許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の絹
    紡調加工糸。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS506844A (ja) * 1973-05-29 1975-01-24
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