JP2010024575A - ポリエステル複合繊維およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高粘度ポリエステル成分と低粘度ポリエステル成分がサイドバイサイド型に貼り合わされた複合繊維であって、その高粘度ポリエステル成分がポリトリメチレンテレフタレートであり、低粘度ポリエステル成分がポリエチレンテレフタレートであり、かつ、次の(a)〜(d)の構成要件を全て満足するポリエステル複合繊維。(a)単繊維繊度が0.5dtex〜1.5dtexの範囲。(b)長さ3mm以上の毛羽の発生頻度が0.30コ/10,000m以下。(c)長さ3mm以上のタルミの発生頻度が0.20コ/m以下。(d)ウースター斑U%(N)が2.0%以下。
【選択図】なし
Description
(a)単繊維繊度が0.5dtex〜1.5dtexの範囲であること。
(b)長さ3mm以上の毛羽の発生頻度が0.30コ/10,000m以下であること。
(c)長さ3mm以上のタルミの発生頻度が0.20コ/m以下であること。
(d)ウースター斑U%(N)が2.0%以下であること。
(e)繊維処理剤有効成分に対しホスフェート金属塩を6重量%〜20重量%含有した処理剤を、繊維糸条の延伸前に繊維表面に繊維重量を基準として1.5重量%〜2.0重量%の範囲で付着させる。
(f)第1ロール温度を45℃〜49℃の範囲で制御する。
(g)第1ロール前の交絡付与装置の空気圧を0.08MPa〜0.15MPaの範囲で制御する。
・単繊維の横断面異形度=長軸長ab/短軸長de。
・横断面積比率=高粘度ポリエステル成分の断面積/低粘度ポリエステル成分の断面積。
定義式のηrは、PTTについては、160℃の温度の純度98%以上のo−クロロフェノール(以下、OCPと略記する。)10mL中に試料ポリマーを0.8g溶かし、25℃の温度に冷却後、オストワルド粘度計を用いて相対粘度ηrを下式により求め、固有粘度(IV)を算出した。他のポリマーについては、25℃の温度の純度98%以上のOCP10mL中に試料ポリマーを0.8g溶かし、25℃の温度にてオストワルド粘度計を用いて相対粘度ηrを下式により求め、固有粘度(IV)を算出した。
・ηr=η/η0=(t×d)/(t0×d0)
固有粘度(IV)=0.0242ηr+0.2634
ここで、
η:ポリマー溶液の粘度
η0:OCPの粘度
t:溶液の落下時間(秒)
d:溶液の密度(g/cm3)
t0:OCPの落下時間(秒)
d0:OCPの密度(g/cm3)。
JIS L1013(1999)に従い、オリエンテック製テンシロンUCT−100を用いて測定した。
糸条長手方向の太さ斑(ノーマルテスト)は、ツエルベガーウースター社製ウースターテスターUT−4CXを用い、下記の測定条件で繊度変動チャート(Diagram Mass)を得ると同時に、ノーマルモードで平均偏差率(U%)を測定した。
・給糸速度 :200m/分
・測定糸長 :200m
・ツイスター :S撚 12000ターン/分
・ディスクテンション強さ:10%
・スケール :−10%〜+10%。
パッケージ巻きしたポリエステル複合繊維糸条を毛羽検出装置付きの整経機に掛けて、500m/分の速度で引き取りした。整経機が停止するごとに目視で毛羽の有無を確認し、長さ3mm以上の毛羽の個数をカウントした。各実施例と各比較例について、50,000m×32サンプル、計1,600,000m測定し、10,000mあたりの平均の毛羽の個数を算出した。
マイクロスコープを用い、倍率150倍で捲縮の形態を確認し、長さ3mm以上のタルミの個数をカウントした。各実施例と各比較例について、10m×10サンプル、計100m分観察し、1mあたりの平均のタルミの個数を算出した。
32錘建て直接紡糸延伸機を用いて、168時間(7日間)連続紡糸を行い、製糸性(糸切れ率)を次の4段階で評価した。合格レベルは、○以上である。
○○:糸切れ率が3.0%未満
○ :糸切れ率が3.0%以上5.0%未満
△ :糸切れ率が5.0%以上7.0%未満
× :糸切れ率が7.0%以上。
経糸に56dtex−24フィラメントのPET繊維の無撚糊付け糸条を用い、緯糸に本発明の各実施例および各比較例のPTT繊維糸条を用いて、下記の平織物を作成した。
経密度 :110本/2.54cm
緯密度 :98本/2,54cm
織機 :津田駒工業社製 ウォータージェットルームZW−303
製織速度:450回転/分
得られた生機を、オープンソーパーを用いて95℃の温度で連続精錬後、120℃の温度でシリンダー乾燥した後、液流染色機を用いて120℃の温度で染色を行った。次いで、175℃の温度で仕上げと幅だし熱セットの一連の処理を行った。得られた織物を、熟練した検査技術者が検査し、緯の染め品位および表面風合いを、次の4段階で評価した。合格レベルは○以上である。
○○:染色斑の欠点がなく、表面均一性・ソフト風合いが極めて良好
○ :染色斑の欠点がなく、表面均一性・ソフト風合いが良好
△ :染色斑の欠点はないが、表面均一性・ソフト風合いが不良
× :染色斑の欠点があり、表面均一性・ソフト風合いが不良。
本実施例と比較例については、表1〜表4のとおりの製造条件で、DSD法にてポリエステル複合繊維を得た。表中ではホットローラをHR、ゴデットローラをGR、コンタクトローラをCRと称する。
固有粘度1.43のPTTと固有粘度0.51のPETを、エクストルーダーを用いてそれぞれ260℃と285℃の温度で溶融後、ポリマー温度270℃で複合比が5/5、すなわち吐出量が各ポリマー9.9g/分となるようにポンプ計量を行い、吐出孔数が48で横断面異形度が1.4となるような吐出孔形状の公知の複合口金に流入させた。口金にかかる圧力は各ポリマーそれぞれ15MPaであった。また、各ポリマーの配管通過時間は、PTTが12分でありPETは8分であった。口金から吐出された糸条は、図2の設備を用いて紡糸・延伸した。すなわち、紡糸口金3から吐出されたポリエステル複合繊維糸条を糸条冷却送風装置4により冷却し、油剤付与装置5により、繊維処理剤有効成分に対しホスフェート金属塩を8重量%含有した処理剤を繊維重量を基準として1.7重量%付着させ、交絡装置6により空気圧0.10MPaで交絡を付与した後、1160m/分の速度で48℃の温度に加熱された第1ホットローラ7に引き取り、一旦巻き取ることなく、3780m/分の速度で155℃の温度に加熱された第2ホットローラ8に引き回し、延伸、熱セットを行った。さらに、交絡装置9により再度交絡を付与し、3610m/分の速度で2個のゴデットローラ10、11に引き回した後、コンタクトローラ12入口での張力を0.13cN/dtex、コンタクトローラ速度3782m/分、パッケージ巻き取り速度3575m/分、すなわちオーバーフィードを1.0020としてパッケージ13に巻取り、56dtex−48フィラメントで横断面異形度が1.4のポリエステル複合繊維糸条を得た。この複合繊維糸条の特性評価結果は表1のとおりであり、非常に優れた製糸性および布帛表面品位が得られた。
繊維処理剤のホスフェート金属塩の含有量を14重量%としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表1のとおりであり、処理剤の粘度が上がり、繊維糸条が紡糸機のロールやガイド類に接触した際の張力がやや上がったため、製糸性は実施例1に一歩譲るものとなったが、毛羽とタルミの発生頻度に優れ、布帛表面品位は実施例1と同等に非常に優れたものとなった。
繊維処理剤の付着量を1.5重量%としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表1のとおりであり、製糸性は実施例1と同等に非常に優れていたが、繊維表面の油膜形成がやや少なくなったため毛羽とタルミの発生頻度が若干増加し、布帛表面品位は実施例1に一歩譲るものとなった。
繊維処理剤の付着量を2.0重量%としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表1のとおりであり、繊維表面の摩擦係数がやや大きくなり製糸性は実施例1に一歩譲るものとなったが、毛羽とタルミの発生頻度に優れ、布帛表面品位は実施例1と同等に非常に優れたものとなった。
交絡付与装置6の空気圧を0.15MPaとしたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表1のとおりであり、製糸性は実施例1と同等に非常に優れていたが、延伸前の交絡点が多いため延伸の均一性にやや劣り、染色斑の点から布帛表面品位は実施例1に一歩譲るものとなった。
交絡付与装置6の空気圧を0.08MPaとしたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表2のとおりであり、製糸性は実施例1と同等に非常に優れていたが、フィラメントの収束性がやや低下したため毛羽とタルミの発生頻度が若干増加し、布帛表面品位は実施例1に一歩譲るものとなった。
第1ホットローラ7の温度を49℃としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表2のとおりであり、製糸性は実施例1と同等に非常に優れていたが、延伸予熱時のPTT成分の融着がやや発生し、毛羽とタルミの発生頻度が若干増加したため、布帛表面品位は実施例1に一歩譲るものとなった。
第1ホットローラ7の温度を45℃としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表2のとおりであり、延伸前の予熱温度がやや低く、延伸の均一性が若干劣るため製糸性、布帛品位共に実施例1に一歩譲るものとなった。
吐出量を各ポリマー5.9g/分とし、口金を横断面異形度が1.2となるような吐出孔形状に変更したこと以外は、実施例1と同様にして製糸し、33dtex−48フィラメントで横断面異形度が1.2のポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表2のとおりであり、総繊度が小さくなったために製糸性は実施例1に一歩譲るものとなったが、布帛表面品位は繊維表面の面積の増加により毛羽とタルミの発生頻度も若干増加したものの、ソフト性に非常に優れたものが得られた。
紡糸口金を、吐出孔数72、横断面異形度が1.2となるような吐出孔形状、口金にかかる圧力が各ポリマーそれぞれ15MPaとなるような孔径に変更したこと以外は、実施例1と同様にして製糸し、56dtex−72フィラメントで横断面異形度が1.2のポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表2のとおりであり、単糸繊度が小さくなったために製糸性は実施例1に一歩譲るものとなったが、布帛表面品位は繊維表面の面積の増加により毛羽とタルミの発生頻度が若干増加したものの、ソフト性に非常に優れたものが得られた。
繊維処理剤のホスフェート金属塩の含有量を25重量%としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表3のとおりであり、処理剤の粘度が上がり、繊維糸条が紡糸機のロールやガイド類に接触した際の張力が上がったため、製糸性は実施例1に及ばないものとなり、布帛表面品位においても延伸段階の張力が一定とならず延伸均一性に劣り、染色斑の点で実施例1に及ばないものとなった。
繊維処理剤のホスフェート金属塩の含有量を4重量%としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表3のとおりであり、製糸性は実施例1と同等に非常に優れるものとなったが、擦過低減効果が十分に得られず毛羽頻度が増加したため、布帛表面品位は実施例1に及ばないものとなった。
繊維処理剤の付着量を1.3重量%としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表3のとおりであり、製糸性は実施例1と同等に非常に優れたものとなったが、繊維表面の油膜形成が不十分となりPTT成分同士の融着による毛羽とタルミの発生頻度が増加し、布帛表面品位は実施例1に及ばないものとなった。
繊維処理剤の付着量を2.5重量%としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表3のとおりであり、繊維表面の摩擦係数が過大となり製糸性は実施例1大きく及ばないものとなり、布帛表面品位についても繊維表面の油膜形成が過大で延伸前の予熱が不十分となり延伸の均一性が劣るため、染色斑の点で実施例1に及ばないものとなった。
交絡付与装置6の空気圧を0.18MPaとしたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表3のとおりであり、延伸前の交絡点が多いため延伸の均一性に劣り、製糸性は実施例1に一歩譲るものとなり、染色斑の点から布帛表面品位は実施例1に大きく及ばないものとなった。
交絡付与装置6の空気圧を0.04MPaとしたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表4のとおりであり、フィラメントの収束性が大きく低下したため、製糸性は実施例1に一歩譲るものとなり、また毛羽とタルミの発生頻度が増加したため布帛表面品位は実施例1に大きく及ばないものとなった。
第1ホットローラ7の温度を55℃としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表4のとおりであり、第1ホットローラ上での糸条走行状態が不安定となり糸条干渉糸切れが発生したため製糸性は実施例1に及ばないものとなり、また、PTT成分同士の融着により毛羽とタルミの発生頻度が増加したため、布帛表面品位は実施例1に大きく及ばないものとなった。
第1ホットローラ7の温度を40℃としたこと以外は、実施例1と同様にしてポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表4のとおりであり、延伸前の予熱温度が不十分となり、延伸の均一性が大きく劣るため、製糸性、布帛表面品位共に実施例1に大きく及ばないものとなった。
吐出量を各ポリマー15.0g/分とし、紡糸口金を横断面異形度が2.1となるような吐出孔形状に変更したこと以外は、実施例1と同様にして製糸し、84dtex−48フィラメントで横断面異形度が2.1のポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表4のとおりであり、製糸性は実施例1と同等に非常に優れたものとなったが、単繊維繊度が大きくなったためにソフト性に劣り、布帛表面品位は実施例1に及ばないものとなった。
紡糸口金を、吐出孔数24、横断面異形度が2.6となるような吐出孔形状、口金にかかる圧力が各ポリマーそれぞれ15MPaとなるような孔径に変更したこと以外は、実施例1と同様にして製糸し、56dtex−24フィラメントで横断面異形度が2.6のポリエステル複合繊維糸条を得た。得られた複合繊維糸条の特性評価指標は表4のとおりであり、製糸性は実施例1と同等に非常に優れるものとなったが、単繊維繊度が大きくなったためにソフト性に劣り、布帛表面品位は実施例1に及ばないものとなった。
固有粘度0.78のPETと固有粘度0.51のPETを、それぞれ別々にエクストルーダーを用いて285℃の温度で溶融後、ポリマー温度290℃で複合比が5/5、すなわち吐出量が各ポリマー9.1g/分となるようにポンプ計量を行い、吐出孔数が48で横断面異形度が1.4となるような吐出孔形状の公知の複合口金に流入させた。紡糸口金にかかる圧力は、各ポリマーそれぞれ15MPaであった。また、各ポリマーの配管通過時間は、8分であった。紡糸口金から吐出された繊維糸条は、図2の設備を用いて紡糸し延伸した。すなわち、紡糸口金3から吐出されたポリエステル複合繊維糸条を糸条冷却送風装置4により冷却し、油剤付与装置5により、繊維処理剤有効成分に対しホスフェート金属塩を8重量%含有した処理剤を繊維重量を基準として1.7重量%付着させ、交絡装置6により空気圧0.10MPaで交絡を付与した後、1450m/分の速度で90℃の温度に加熱された第1ホットローラ7に引き取り、一旦巻き取ることなく、3430m/分の速度での温度に加熱された第2ホットローラ8に引き回し、延伸、熱セットを行った。さらに、交絡装置9により再度交絡を付与し、3275m/分の速度で2個のゴデットローラ10、11に引き回した後、コンタクトローラ12入口での張力を0.13cN/dtex、コンタクトローラ速度3250m/分、パッケージ巻き取り速度3245m/分、すなわちオーバーフィードを1.0020としてパッケージ13に巻取り、56dtex−48フィラメントで横断面異形度が1.4のポリエステル複合繊維糸条を得た。この複合繊維糸条の特性評価結果は表4のとおりであり、製糸性は実施例1と同等に非常に優れたものとなったが、布帛表面品位において風合いが硬く、実施例1に大きく及ばないものとなった
2:PETを主成分とする低粘度側のポリマーからなる領域
3:紡糸口金
4:糸条冷却送風装置
5:油剤付与装置
6:交絡装置
7:第1ホットローラ
8:第2ホットローラ
9:交絡装置
10:ゴデットローラ
11:ゴデットローラ
12:コンタクトローラ
13:パッケージ
Claims (3)
- 高粘度ポリエステル成分と低粘度ポリエステル成分がサイドバイサイド型に貼り合わされた複合繊維であって、該高粘度ポリエステル成分がポリトリメチレンテレフタレートからなり、該低粘度ポリエステル成分がポリエチレンテレフタレートからなり、かつ、次の(a)〜(d)の構成要件を全て満足することを特徴とするポリエステル複合繊維。
(a)単繊維繊度が0.5dtex〜1.5dtexの範囲であること。
(b)長さ3mm以上の毛羽の発生頻度が0.30コ/10,000m以下であること。
(c)長さ3mm以上のタルミの発生頻度が0.20コ/m以下であること。
(d)ウースター斑U%(N)が2.0%以下であること。 - 高粘度ポリエステル成分のポリトリメチレンテレフタレートと低粘度ポリエステル成分のポリエチレンテレフタレートの2成分を、サイドバイサイド型に複合して紡糸口金から溶融押出しして冷却固化した後、得られた繊維糸条を一旦巻き取ることなく、第1ロールと第2ロールとの間で連続して延伸し巻き取る直接紡糸延伸法によりポリエステル複合繊維を製造するに際して、次の(e)〜(g)の工程要件を全て満足することを特徴とする請求項1記載のポリエステル複合繊維を製造する方法。
(e)繊維処理剤有効成分に対しホスフェート金属塩を6重量%〜20重量%含有した処理剤を、繊維糸条の延伸前に繊維表面に繊維重量を基準として1.5重量%〜2.0重量%の範囲で付着させる。
(f)第1ロール温度を45℃〜49℃の範囲で制御する。
(g)第1ロール前の交絡付与装置の空気圧を0.08MPa〜0.15MPaの範囲で制御する。 - 請求項1記載のポリエステル複合繊維、もしくは請求項2記載のポリエステル複合繊維を製造する方法によって得られたポリエステル複合繊維を用いてなる布帛。
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