JPS6321862B2 - - Google Patents

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JPS6321862B2
JPS6321862B2 JP54168084A JP16808479A JPS6321862B2 JP S6321862 B2 JPS6321862 B2 JP S6321862B2 JP 54168084 A JP54168084 A JP 54168084A JP 16808479 A JP16808479 A JP 16808479A JP S6321862 B2 JPS6321862 B2 JP S6321862B2
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JP
Japan
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sensor element
oxygen sensor
measurement electrode
electrode
layer
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Masayuki Toda
Hiroshi Takao
Shinji Kimura
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE3048439A priority patent/DE3048439C2/de
Priority to US06/219,841 priority patent/US4345985A/en
Priority to FR8027536A priority patent/FR2472749A1/fr
Publication of JPS5692447A publication Critical patent/JPS5692447A/ja
Publication of JPS6321862B2 publication Critical patent/JPS6321862B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4071Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases using sensor elements of laminated structure
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/9041Metals or alloys
    • H01M4/905Metals or alloys specially used in fuel cell operating at high temperature, e.g. SOFC
    • H01M4/9058Metals or alloys specially used in fuel cell operating at high temperature, e.g. SOFC of noble metals or noble-metal based alloys
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、膜構造酸素センサ素子の製造方法
に関する。 従来の膜構造酸素センサ素子としては、例えば
第1図および第2図に示すようなものである。第
1図は従来の製造方法による酸素センサ素子の膜
式的断面図であり、第2図a〜eはその製造工程
図である。図に従つて説明すると、アルミナグリ
ンシート1などを適当な大きさに切出した隔膜層
の間に発熱体5を埋設し、あるいは印刷したもの
(第2図a参照)の表面に、基準電極2(第2図
b参照)、酸素イオン伝導性固体電解質3(第2
図c参照)、測定電極4(第2図d参照)を順次
未焼成状態で積層して同時焼成することにより酸
素センサ素子を製造していた。あるいは積層毎に
焼成して酸素センサ素子を製造していた。このよ
うな従来の製造工程において、基準電極2を積層
する際には白金(Pt)あるいはその合金、また
はNi−NiO混合物のような金属−金属酸化物等
の粉末をペースト状にしてスクリーン印刷を行な
つていた。また、酸素イオン伝導性固体電解質3
を積層する際にはZrO2−CaO系等の混合粉末を
ペースト状にしてスクリーン印刷を行なつてい
た。さらに、測定電極4を積層する際には白金
(Pt)あるいはその合金などの粉末をペースト状
にしてスクリーン印刷していた。そして最後に保
護層7(第2図e参照)を破覆していた。 しかしながら、このような従来の膜構造酸素セ
ンサ素子の製造方法にあつては、積層後同時焼成
を行いあるいは積層毎に焼成を行なうため、高温
での焼成が必要であり、またスクリーン印刷した
電極を焼成して得る製造方法となつていたため、
酸素分圧検出部分、特に被測定ガスと直接接触す
る測定電極4の結晶粒の成長がおこり、被測定ガ
スとの接触面積が低下するので、起電力発生のた
めの平衡酸素分圧に到達するのが遅く、従つて応
答速度が遅いという問題点があつた。また、焼成
電極はスクリーン印刷で設けられることが多いた
め比較的粗く、被測定ガス−固体電解質−電極の
接するいわゆる三相界面が電極の面積に比して小
さく、前述の理由により応答速度が遅いという問
題点があつた。 この発明は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、焼成法により形成した後の測
定電極の表面および空隙にさらにイオンプレーデ
イング、スパツタリング、真空蒸着等の物理的な
蒸着法(PVD;Physical vapor deposition)に
よつて第測定電極を少なくとも2層に分けて設
け、焼成測定電極を前記空隙を上記物理的な蒸着
法による少なくとも2層からなる第測定電極で
埋め、前記三相界面を多くして測定電極の触媒性
能を大幅に向上させることにより、上記問題点を
解決することを目的としている。 以下、この発明を図面に基づいて説明する。 第3図はこの発明の一実施例における膜構造酸
素センサ素子の模式的断面説明図、第4図は第3
図に示す酸素センサ素子の製造工程を示す説明図
であつて、基板としての強度を保持しうる隔膜層
11を2枚の隔膜層素材11a,11bから形成
し、両隔膜層素材11a,11bの間に発熱体1
5及び3本のリード線20,21,22の先端部
分を挟み込み、上方の隔膜層素材11aに形成し
た3個のスルーホール17,18,19で発熱体
15とリード線20,21,22との接続部を露
出させた状態の隔膜層11(第4図a参照)を作
製する。ここで、隔膜層素材11a,11bとし
てはアルミナグリーンシートを用いるのが便利で
あり、そおほか、ムライト、スピネル、フオルス
テライト、ステアタイトなどが使用できる。ま
た、発熱体15には白金ワイヤ等の電子伝導性の
抵抗体を埋設したり、これらの粉末をペースト状
にし印刷したものを用いたりするのがよい。ま
た、発熱体15はスルーホール17,19を介し
てリード線20,22と電気的に接続している。
リード線20,21,22としては白金ワイヤ等
の耐食性がありかつ電子伝導性を有する材料を用
いるのが好ましい。次に、上記隔膜層11(第4
図a参照)上に、基準電極12を例えばスクリー
ン印刷にて設ける(第4図b参照)。基準電極1
2の材料としては、基準酸素分圧を発生するも
の、例えばNi−NiO等の金属−金属酸化物の混
合物を用いることができ、あるいは電解電流によ
つて発生する酸素を一定分圧に保つような微少空
間に相当するものをもつ多孔性の白金あるいはそ
の合金(Ru,Pd,Rh,Os,Ir,Pt等)の電子伝
導性材料を用いるのが便利である。そして、積層
に際してはこれらの材料をペースト状にし、例え
ばスクリーン印刷にて設けるのが容易である。こ
れを乾燥した後酸素イオン伝導性固体電解質13
を積層するに際しては、例えばZrO2−Y2O3
ZrO2−CaO等の混合粉体をペースト状にした固
体電解質ペーストをスクリーン印刷で積層する
(第4図c参照)。この固体電解質としては、
CaO,Y2O3,SrO,MgO,ThO2,WO3
Ta2O5などで安定化したZrO2、あるいはNb2O5
SrO,WO3,Ta2O5,Y2O3などで安定化した
Bi2O3、さらにはThO2,CaOなどで安定化した
Y2O3などを使用することができる。次いで、上
記固体電解質13を乾燥した後測定電極14を積
層するに際し、例えば白金粉末等をペースト状に
したものをスクリーン印刷する(第4図d参照)。
この測定電極14の材料としては、白金だけでな
く(1)多孔性であること、(2)触媒性能が良いこと、
(3)電子伝導性があること、(4)耐食性があること、
などの性質を有する材料であれば何でも良く、例
えばPt−Rh合金等の白金ベースの合金(Ru,
Pd,Rh,Os,Ir,Pt等)が適している。このよ
うに未焼成の状態で順次積層したものを乾燥後大
気雰囲気中1500℃2時間の条件で同時焼成する。
あるいは、基準電極12、酸素イオン電導性固体
電解質13、測定電極14を積層して乾操する毎
に各条件で焼成することもできる。前述の如く同
時焼成あるいは積層毎に焼成して得られた素子を
有機溶剤中で超音波洗浄し乾燥する。 続いて、前記積層焼成法により形成された測定
電極14の上に、物理的な蒸着法により第測定
電極を設ける。この場合、第測定電極を少なく
とも2層に分けて設けるのがよく、前記焼成して
形成した測定電極14の上にまず第1層目の第
測定電極16(第4図e参照)を設ける。次い
で、この第1層目の第測定電極16の上にさら
に第2層目の第測定電極16′(第4図f参照)
を設ける。この2層からなる第測定電極16,
16′を設けるための物理的な蒸着法には、イオ
ンプレーテイング、スパツタリング、真空蒸着な
どがあるが、これらについては各々後述する。そ
の後、素子表面の全体に保護層7(第4図g参
照)を設け、測定電極14,16,16′を前記
保護層7を介して被測定ガスと接触可能にする。
この保護層7にはアルミナ、ムライト、カルシウ
ムジルコネート等を用い、例えば溶射法などによ
つて被覆する。そこで、上記基準酸素分圧発生物
質を設けた場合の基準酸素分圧、あるいは両電極
12,14間に直流電流を流すことにより制御し
た基準酸素分圧と、測定電極14における被測定
ガス中の酸素分圧に対応した測定酸素分圧との差
に応じて発生する出力電圧を測定することによ
り、被測定ガス中の酸素分圧を検出することがで
きる。そして、たとえば自動車用エンジンの排ガ
ス中の酸素濃度を検出することによつて、エンジ
ンの空燃比制御が可能となり、その他燃焼機器類
の燃焼制御あるいは炉内雰囲気制御などが可能と
なる。 以下、物理的な蒸着法によつて少なくとも2
層、ここでは2層からなる第測定電極16,1
6′を設ける具体的な実施例をさらに詳細に説明
する。 上記した第測定電極16,16′を設けるた
めの物理的な蒸着法にイオンプレーテイングを用
いる場合には、まず、第4図a〜dに示す工程を
経て最表面に焼成測定電極14を設けた素子を、
第4図eの如く固体電解質13と接する部分だけ
穴のあいたパターンのマスクに取り付けてイオン
プレーテイング装置にセツトする。イオンプレー
テイングにおいては一度10-5Torr台よりも高真
空に排気し、その後2×10-3〜1×10-2Torrの
範囲でO2ガスあるいはO2−Ar混合ガスを導入す
る。ここで一度10-5Torr台より高真空にするの
は不純物、特に残留ガスの混入を防ぐためであ
る。また、導入ガスとしてO2あるいはO2−Ar混
合ガスを用いているのは、これらのガスによつて
イオンプレーテイングする場合、イオンプレーテ
イング法によつて設けられる第測定電極16,
16′と接する焼成測定電極14およびその空隙
部の酸素イオン伝導性固体電解質13の表面が、
これらのガスから生じるO2-イオンのイオンボン
バードによつて清浄化されて活性状態になること
およびO2が第測定電極16,16′の成長形態
に重要な影響を及ぼすこと、などのためであり、
導入ガス圧力として2×10-3〜1×10-2Torrと
するのは、あまり高真空であるとグロー放電しに
くく、また低真空では、O2を導入しているため
装置内が酸化汚染されること、導入ガスが第測
定電極16,16′内に巻き込まれること、蒸発
してイオン化した電極材料が散乱されて生産性が
低下することなどのためである。このように、ガ
ス導入後電界をかけて放電をおこし、蒸着物質に
パワーを投入して2層からなる第測定電極1
6,16′を形成する。このとき蒸着物質として、
電子伝導性と触媒作用性ならびに耐食性を考慮し
て、白金あるいは白金−ロジウムのような白金を
含む合金を用いるのが望ましい。また、イオンプ
レーテイングにおいては、導入ガスのイオンや蒸
着物質のイオンによる衝撃を受けながら第測定
電極16,16′が形成されるため、その形成形
態は測定電極として見ると良好なものであるが、
さらに、イオンプレーテイングによる第測定
電極16,16′が付着しやすいように、また付
着強度が大きくなるようにするため核に相当する
ものを形成させる、イオンプレーテイングによ
る第測定電極16,16′の付着形態をさらに
良好なものにする目的のため、少なくとも2層、
この実施例では2層からなる第測定電極16,
16′を設けるようにしている。 そこで、本実施例においては、焼成測定電極1
4の上にまず第1層目の第測定電極16(第4
図e参照)を設け、この第1層目の第測定電極
16の膜厚が0.5μ以下のところで一度蒸発用のパ
ワーをOFFにし、再度パワーを上げてイオンプ
レーテイングを行ない、2層目の第測定電極1
6′(第4図f参照)を設けるようにした。この
とき、膜厚が0.5μ以下でパワーを一度OFFにする
のは、前記の効果を得るためである。蒸発パ
ワーをOFFにする際には、導入ガス圧および放
電電界はそのままであり、従つて第測定電極1
6はイオンボンバードされている。また、イオン
プレーテイングによつて設ける第測定電極1
6,16′の膜厚を1μ以下とするのは、厚すぎる
と酸素センサ素子の応答速度が改善されないため
である。 一方、上記した第測定電極16,16′を設
けるために物理的な蒸着法にスパツタリングを用
いる場合には、同様に第4図a〜dに示す工程を
経て最表面に焼成測定電極14を設けた素子を、
第4図eに示す如く固体電解質13と接する部分
だけ穴のあいたパターンのマスクに取り付けてス
パツタリング装置にセツトする。スパツタリング
においては一度5×10- 5Torrよりも高真空に排
気し、その後2×10-3〜1×10-2Torrの範囲で
Arガスを導入する。ここで一度5×10-5Torrよ
り高真空にするのは、不純物、特に残留ガスを少
なくするためである。また、スパツタリング中の
Ar圧力として2×10-3〜1×10-2Torrとするの
は、あまり高真空であるとグロー放電しにくく、
また低真空では残留ガスのため膜が汚染され、ス
パツタ原子が散乱されて付着速度が遅くなるため
である。そのため、形成されるスパツタリング膜
の付着力、純度あるいは生産性などから2×10-3
〜1×10-2Torrが最適である。 この後スパツタ電極間に0.15A〜0.2A、1KV〜
4.5KVの電圧をかけてスパツタリングを行ない、
まず、第1層目の第測定電極16を付着させる
(第4図e参照)。このとき、ターゲツト材料とし
て電子伝導性と触媒作用性とを考慮して白金ある
いはPt−Rhのような白金を含む合金を用いるの
が良い。また、このスパツタリングによる第測
定電極16の厚さを0.5μ以下にするのが良い。次
に、第4図eに示す状態の素子を大気雰囲気中
1100℃以下で1時間熱処理する。熱処理する理由
として、スパツタリングによる第測定電極1
6の歪取りを行なうこと、後述する第2層目の
スパツタリングによる第測定電極16′(第4
図f参照)が付着しやすいように、また付着強度
が大きくなるようにするため核に相当するものを
形成させること、第2層目のスパツタリングに
よる第測定電極16′の付着形態を良好なもの
にすること、などが挙げられる。このとき、第1
層目の第測定電極16の厚さが0.5μ以上である
と、熱処理した場合に前記〜の効果があまり
期待できなくなる。また、熱処理温度が1100℃を
超えると前記〜の効果が得られないし、高い
温度で熱処理するとスパツタリングによつて形成
された第測定電極16が蒸発してしまう。さら
に、前記熱処理温度は酸素センサ素子の応答速度
に大きな影響を与えるので、前記〜を考慮
し、また焼成時間を考えると900×1100℃×1hrの
条件が良いことがわかつた。このように熱処理し
た後、素子を有機溶剤中で超音波洗浄し乾燥す
る。この素子に前記と同様の手順でスパツタリン
グを行なつて第2層目の第測定電極16′を設
ける(第4f参照)。この場合のスパツタリング
膜厚としては0.8μ以下とするのが良い。また、第
1層目の測定電極16と第2層目の測定電極1
6′とを合わせた厚さを1μ以下とするのが良い。
このとき、合わせた膜厚を1μ以下とするのは、
厚すぎると酸素センサ素子の応答速度が反対に遅
くなること、および経済的でないことなを考慮し
たためである。 他方、上記した第測定電極16,16′を設
けるための物理的な蒸着法に真空蒸着を用いる場
合には、同様に第4図a〜dに示す工程を経て最
表面に焼成測定電極14を設けた素子を、第4図
eに示す如く、固体電解質13と接する部分だけ
穴のあいたパターンのマスクに取り付けて、真空
蒸着装置にセツトする。真空蒸着においては一度
10-5Torr台よりも高真空に排気し、その後2×
10-3〜1×10-2Torrの範囲でO2ガスあるいはO2
−Ar混合ガスを導入する。ここで一度10-5Torr
台より高真空にするのは、不純物、特に残留ガス
による放電を少なくするためである。また導入ガ
スとしてO2あるいはO2−Ar混合ガスを用いてい
るのは、これらのガスによつてスパツタエツチン
グをする場合、蒸着電極と接する焼成測定電極1
4およびその空隙部の酸素イオン伝導性固体電解
質13の表面が活性状態となるためであり、導入
ガス圧力として2×10-3〜1×10-2Torrとする
のは、あまり高真空であるとグロー放電しにく
く、また低真空では残留ガスおよび導入ガス分子
の散乱によつてスパツタエツチングの効率が低下
するためである。このように、ガス導入後電界を
かけてグロー放電させ、焼成測定電極14あるい
はその空隙部の固体電解質13の表面層をスパツ
タエツチングする。スパツタエツチング後再度
10-5Torr以上の高真空に排気する。このとき高
真空に排気する理由は、スパツタエツチングによ
つて飛び出した汚染物質を排気し、蒸着電極にこ
れらの不純物が巻き込まれるのを防ぐためであ
る。この後、蒸着物質にパワーを投入して第1層
目の第測定電極16を形成する(第4図e参
照)。このとき、蒸着物質として電子伝導性と触
媒作用性とを考慮して白金あるいは白金−ロジウ
ムのような白金を含む合金を用いるのがよい。ま
た、このとき、真空蒸着による測定電極の厚さを
0.5μ以下にするのがよい。次いで第4図eに示す
状態の素子を大気雰囲気中で熱処理する。熱処理
する理由としては、蒸着による第測定電極1
6の歪取りを行なうこと、後述する第2層目の
真空蒸着による第測定電極16′(第4図f参
照)が付着しやすいように、また付着強度が大き
くなるようにするため核に相当するものを形成さ
せること、第2層目の真空蒸着による第測定
電極16′の付着形態を良好なものにすること、
などが挙げられる。このとき第1層目の第測定
電極16の厚さが0.5μ以上であると、熱処理た場
合前記〜の効果があまり期待できなくなる。
また、熱処理条件として、大気雰囲気中900〜
1100℃、1時間が最もよい。その理由として、
1100℃を超えた温度で熱処理すると、この温度を
境にして焼成測定電極14の結晶粒成長速度が極
めて速くなり、被測定ガス−酸素イオン伝導性固
体電解質−測定電極の三相界面が急激に減少して
応答速度が極めて遅くなること、および高温で熱
処理すると第測定電極16が輻射熱で蒸発して
しまうことなどが挙げられる。また、900℃より
低い温度で熱処理すると、前記,の効果が得
られなくなる。したがつて、以上の点と焼成時間
とを考えると、熱処理条件は900℃〜1100℃、1
時間とするのが最も良いことがわかつた、さら
に、真空蒸着による第測定電極16の厚さを
0.5μ以下とするのは、前記〜の熱処理の効果
を生じさせるための膜厚条件を満たすためであ
る。 このように熱処理した後、素子を有機溶剤中で
超音波洗浄し乾操する。この素子に前記と同様の
手順で真空蒸着を行なつて第測定電極16′を
設ける(第4図f参照)。この場合の真空蒸着膜
厚としては0.8μ以下とするのがよい。そして、第
1層目の第測定電極16と第2層目の測定電極
16′とを合わせた形状膜厚を1μ以下とするのが
よい。なお、第測定電極16を0.5μ以下の厚さ
にしているが、その後の熱処理における輻射熱の
ために多少蒸発すること、および凝集することな
どのために第測定電極16の熱処理後の形状膜
厚は0.2μ以下となる。また、上記第1層目の第
測定電極16および第2層目の第測定電極1
6′とを合わせた膜厚を1μ以下とするのは、厚す
ぎると応答速度が反対に遅くなること、および経
済的でないことなどを考慮したためである。 以上述べた如く、本発明法においては、焼成さ
れた測定電極14の表面およびその空隙に、さら
にイオンプレーテイング、スパツタリング、真空
蒸着等の物理的な蒸着法によつて第測定電極を
設けており、この第測定電極を設ける際に、2
層以上に分けて第測定電極16,16′を設け
ているが、その理由を以下に述べる。 先ず、焼成測定電極14だけを設けた従来の酸
素センサ素子よりも、その上にイオンプレーテイ
ング、スパツタリング、真空蒸着等によりさらに
第測定電極16,16′を設けた本発明法によ
る酸素センサ素子の方が優れている理由としては
以下のようなことがいえる。 すなわち、隔膜層11、基準電極12、固体電
解質13および測定電極14を同時焼成する場合
には、構造基体であるアルミナ等の隔膜層11の
強度を得ること、および緻密な酸素イオン伝導性
固体電解質13を得ることなどの要求から、約
1500℃で焼成して焼結が十分行なわれるようにす
る必要がある。このとき、Ptあるいはその合金
等からなる測定電極14では、第5図aに示すよ
うに、Ptあるいはその合金が凝集するとともに
結晶粒の成長がおこる。また、その他の製造方法
に基づいて各積層毎の焼成によつて得られた測定
電極14においても前記した同時焼成の場合と同
様な結果となる。さらにスクリーン印刷によつて
測定電極14を設けると、そのペースト状の粒は
上記物理的な蒸着法によるものよりもはるかに粗
く、高温で焼成する必要があるため第5図aのよ
うになりやすい。 ここで、第5図aは焼成測定電極14の粒が粗
く、空隙を有する多孔性のため酸素イオン伝導性
固体電解質13の表面が見えている状態の模式的
拡大図である。このような第5図aの状態では、
被測定ガス−測定電極−固体電解質が接するいわ
ゆる三相界面が電極面積に比べて少なくなつて測
定電極14の触媒性能が低下し、酸素センサ素子
の応答速度が遅くなる。この焼成測定電極14の
表面および空隙にさらに上記物理的な蒸着法によ
つて第測定電極16,16′を設けると第5図
bに示すようになり、前記蒸着層が焼成による測
定電極14の空隙を埋め、従つて結果的に三相界
面が多くなり、触媒反応が促進されて酸素センサ
素子に応答速度が速くなる。 ここで応答速度だけに注目した場合、上記物理
的な蒸着法によつて第測定電極16,16′を
設けると応答速度が改善されることから、前述の
第4図に示す酸素センサ素子の製造工程におい
て、酸素イオン伝導性固体電解質13を設けた後
(第4図c参照)焼成して本発明法と同様に方法
で上記物理的な蒸着法によつて測定電極14を直
接固体電解質13上に設けることも考えられる。
このようにして製造した酸素センサ素子の応答速
度は、前述の焼成測定電極14だけの(第4図d
の工程までの)酸素センサ素子よりも確かに速い
が、逆に耐久性は極めて悪くなる。また、プラズ
マ溶射等によつて保護層7を設ける場合、物理的
な蒸着法による測定電極14だけであると保護層
7と素子との密着強度が低下し、使用途中に保護
層7のハクリが生じる不具合もでてくる。従つ
て、応答速度を改善し、しかも耐久性をも満足す
る酸素センサ素子を考えた場合、本発明法のよう
に、印刷−焼成による測定電極14の上にさらに
物理的な蒸着法によつて第測定電極を設けるの
が良く、その場合2層に分けて第測定電極1
6,16′を設けるのがなお良いことがわかつた。 次に、上記物理的な蒸着法のうち、イオンプレ
ーテイングによつて第測定電極を設ける場合、
雰囲気ガスとしてO2あるいはO2−Ar混合ガスを
用い、少なくとも2層以上に分けて行なうが望ま
しい理由について説明する。また、スパツタリン
グによる場合、一度スパツタリングして熱処理し
た後再度スパツタリングするのが望ましい理由、
および真空蒸着による場合、O2ガスあるいはO2
−Arガスによつて表面をスパツタエツチングす
ることにより更新し、真空蒸着して熱処理した後
再度真空蒸着するのが望ましい理由を以下順次説
明する。 まず、イオンプレーテイングによつて第測定
電極を設ける場合、被測定ガス−酸素イオン伝導
性固体電解質−測定電極の接するいわゆる三相界
面が多くなるように工夫する必要がある。この場
合、第6図a,bに示す如き膜形成形態が最も好
ましい。つまり、第6図aに示すように、第1層
目の第測定電極16の付着後には島状の小さな
核に相当するものが多数形成され、さらに第2層
目の第測定電極16′の付着後には、第6図b
のように、この核に相当するものを中心に小さな
柱状に膜が形成されると良い。そこでイオンプレ
ーテイングによつて第測定電極16,16′を
設ける際には、膜厚が0.5μ以下のところで一旦イ
オンプレーテイングをやめると、O2-イオンや
Ar+イオンの衝撃およびO2雰囲気のため、第6図
aに示すような小さな核に相当する第1層目の第
測定電極16が形成される。これは、イオン衝
撃によつて衝撃を受ける面が局部的に加熱され、
蒸発物質が動きやすくなることおよびO2雰囲気
中では粒の成長がおこりにくいことなどの理由か
ら小さな核に相当するものが形成されると考えら
れる。このように、核に相当するものを形成した
後再度イオンプレーテイングを行なうと、第6図
bに示すように、核に相当するものを中心にして
柱状の膜からなる第2層の第測定電極16′が
形成される。このような第測定電極16,1
6′においては小さい柱状で形成されているため
付着強度が強く、しかも三相界面を多数含む電極
が形成される。従つて触媒反応が促進され、酸素
センサ素子の応答速度が速くなる。このように、
イオンプレーテイングによる第1層目の第測定
電極16の厚さを0.5μ以下にし、その後第2層目
の第測定電極16′を設けるというように、2
層以上に分けた第測定電極16,16′を形成
する方が望ましい。この点について仮に第測定
電極16を一層だけで形成すると、第7図に示す
ようになる。このときには小さな核に相当するも
のが形成されないため、比較的大きな柱状の膜が
形成される。従つて、従来の焼成測定電極14だ
けの場合よりも三相界面が増えて応答速度も速く
なるが、2層以上に分けて第測定電極16,1
6′を形成する場合ほど速くならない。また、イ
オンプレーテイングによつて形成する第測定電
極16,16′の全体の膜厚を1μ以下とするの
は、あまり厚くすると三相界面をもふさいでしま
うため、応答速度が改善されないことを考慮した
ためである。 また、スパツタリングによつて第測定電極1
6,16′を設ける場合、一度スパツタリングし
て熱処理した後再度スパツタリングするのが望ま
しい理由は次の如くである。 先ず、スパツタリングによつて第測定電極1
6を設けて熱処理すると、その断面の拡大図は第
8図aに示すようになる。この場合、スパツタリ
ングされた第測定電極16は歪取りされ、凝集
して小さな島状となり、スパツタリング層である
第測定電極16の間で導通がない状態となる。
このスパツタリングによる第測定電極16の膜
厚が0.5μ以上で厚すぎると、熱処理後に第8図b
に示すようになり、スパツタリング層内で導通が
とれる状態となる。そして、スパツタリング→熱
処理した後再度スパツタリングして第2層目の第
測定電極16′を設けると、第8図a,bのも
のはそれぞれ第9図a,bのようになる。すなわ
ち、第9図aは第8図aに示す如く熱処理後に、
凝集して島状になつた第1層目の第測定電極1
6の存在によつて第2層目の第測定電極16′
の成長が助けられ、小さい柱状に成長した状態を
示すものであり、前記した三相界面が増加して測
定電極の触媒反応が向上するため、酸素センサ素
子の応答速度が速くなる。一方、第8図bに示す
第1層目の第測定電極16上にさらにスパツタ
リングによつて第2層目の第測定電極16′を
設けたものでは、第9図bに示すように大きな柱
状層が成長するため、前記した三相界面が若干増
加する程度で応答速度はそれほど改善されない。 従つて、最初のスパツタリングによる第1層目
の第測定電極16は、熱処理後次のスパツタリ
ングによる第2層目の第測定電極16′の成長
を助けることになる。また、これが良好に成長す
るためには、最初のスパツタリングによる第1層
目の第測定電極16の膜厚を0.5μ以下とする必
要がある。続く第2層目の第測定電極16′の
スパツタリングによる膜厚を厚くすると、スパツ
タリングの付き回わりの良さのために前記した3
相界面をもおおつてしまうことになるのであまり
厚くできない。それゆえ、スパツタリングによつ
て設ける第測定電極16,16′の全体の厚さ
を1μ以下にすると良い結果が得られる。 さらに、真空蒸着によつて第測定電極16,
16′を設ける場合、O2ガスあるいはO2−Arガ
スによつて表面をスパツタエツチングすることに
より更新し、真空蒸着して熱処理した後再度真空
蒸着するのが望ましい理由は次の如くである。 先ず、スパツタエツチングによつて表面を更新
すると、焼成測定電極14やその空隙から見える
固体電解質13の表面に付着した超音波洗浄でも
除けない不純物を取り除くことができ、またエツ
チングによつてこれ等の表面をミクロ的に粗くす
ることが可能であるため、真空蒸着による第測
定電極16,16′の付着強度が著しく強くなる。
従つて、プラズマ溶射等で保護層7を被覆するよ
うな酸素センサ素子においてスパツタエツチング
で表面を更新しない場合には、耐久途中で焼成測
定電極14と第測定電極16,16′の間で剥
離を生じやすくなるが、上記のようにスパツタエ
ツチングで表面を更新した場合には、焼成測定電
極14と第測定電極16,16′との間の付着
強度が強いので、耐久中に剥離を生ずることがな
い。その様子を表に示す。
【表】 上記表はプラズマ溶射で酸素センサ素子に保護
層7を被覆し、被測定ガス温度800℃、ガス流速
200m/sec、CO5%のガス中にさらしてスパツタ
エツチングを行なつた場合と行なわない場合とに
ついて、保護層7の剥離の有無の状況を50時間毎
に調べた目視観察の結果をまとめたものである。
この表に示すようにスパツタエツチングを行なつ
た場合には、耐久時間200時間以上保証できるこ
とが確認できた。これに対してスパツタエツチン
グを行なわない場合には、100時間目に保護層7
に剥離につながるようなクラツクの発生が見ら
れ、150時間ではほとんど剥離してしまうことが
明らかとなつた。そして、剥離した保護層7を顕
微鏡確察すると、焼成測定電極14と第測定電
極16,16′との間ではがれていることが確認
された。以上のことから、スパツタエツチングを
行なうと、焼成測定電極14と第測定電極1
6,16′との間の付着強度が著しく向上するこ
とがわかつた。なお、スパツタエツチング用のガ
スとしてO2あるいはO2−Arを用いる理由は後述
する。このように、スパツタエツチングした後真
空蒸着によつて第1層目の第測定電極16を設
けて熱処理すると、その断面の拡大図は第10図
aのようになる。この場合、真空蒸着された第
測定電極16は歪取りされ、凝集して小さな島状
となり、第測定電極16内で導通がない状態と
なる。この第1層目の第測定電極16の膜厚が
0.5μ以上で厚すぎると、熱処理後第10図bに示
すようになり、第測定電極16内で導通がとれ
る状態となる。そこで、前記第1層目の真空蒸着
後熱処理し、再度真空蒸着して第2層目の測定電
極16′を設けると、第10図a,bのものはそ
れぞれ第11図a,bに示すような状態になる。
すなわち、第11図aは第10図aに示す熱処理
して凝集し島状になつた第1層目の第測定電極
16によつて第2層目の第測定電極16′の成
長が助けられ、小さい柱状に成長したものを示し
ており、前記した三相界面が増加して測定電極1
4,16,16′の触媒反応も向上するため、酸
素センサ素子の応答速度が速くなる。一方、第1
0図bに示す第1層目の第測定電極16の上に
さらに真空蒸着によつて第2層目の第測定電極
16′を設けた場合には、第11図bに示すよう
に大きな柱状層が成長し、前記した三相界面が若
干増加する程度で応答速度はそれほど改善されな
い。従つて、真空蒸着による第1層目の第測定
電極16は、熱処理後次の真空蒸着による第2層
目の測定電極16′の成長を助ける核に相当する
ものとして形成されるのが望ましいといえる。 前述のO2ガスあるいはO2−Ar混合ガスによる
スパツタエツチングにおいて、電離したO2のイ
オン衝撃によつて焼成測定電極14あるいはその
空隙から見える固体電解質13の表面は活性化さ
れ、第1層目の第測定電極16を真空蒸着した
際にこれが適切な膜厚であると、小さな核に相当
するものが多数生成され、熱処理による島状構造
になるのを助長するものと考えられる。しかし、
第測定電極16が厚い場合には、熱処理しても
第10図bに示すようになるため、スパツタエツ
チングによる効果が得られないし、第2層目の第
測定電極16′の成長も良好なものとならない。
また、第2層目の第測定電極16′の膜厚を厚
くすると、前記した三相界面をもおおつてしまう
ためあまり厚くできない。それゆえ、真空蒸着に
よつて設ける第1層目の第2測定側電極16と第
2層目の第測定電極16′とを合わせた形状厚
さを1μ以下にすると良い結果が得られることが
確認された。 次に、本発明法により製造した酸素センサ素子
10を用いて実験した結果を、順次イオンプレー
テイングによる場合、スパツタリングによる場合
および真空蒸着による場合に各々分けて説明す
る。 そこで、まず本発明製造法による酸素センサ素
子と、イオンプレーテイングによる第測定電極
16を一層で0.8μの膜厚で設けた酸素センサ素子
と、第測定電極16の形状膜厚1.5μと厚くした
酸素センサ素子と、従来法の焼成測定電極14だ
けの酸素センサ素子とを用い、自動車走行試験に
おける10モード最高速の40Km/hrで走行した場
合、三元触媒システム閉ループフイードパツク制
御の制御周期の様子を調べた結果を第12図に示
す、第12図a〜bは制御周期の拡大図であり、
S/Lはスライスレベルを示す。酸素センサ素子
の出力電圧がこのスライスレベルよりも高くなる
と空燃比を調整して酸素センサ素子の出力電圧が
このレベルより低くなるようにし、酸素センサ素
子の出力電圧がこのスライスレベルよりも低くな
ると前記と同様に空然比を調整して酸素センサ素
子の出力電圧がこのレベルより高くなるように制
御システムが作動する。また、この図において、
酸素センサ素子の応答速度が速い程、同一時間内
においてスライスレベルを切る回数が多くなり、
また酸素センサ素子の出力電圧幅も大きくなる。
第12図aに示すように、本発明法による酸素セ
ンサ素子の制御周期は、第12図dに示す従来法
のものに比較して約2倍であり、従つて応答速度
も極めて速くなつていることがわかる。また、制
御周期も大きいため酸素センサ素子の出力電圧幅
も大きくなつている。また、第12図bに示すよ
うに、イオンプレーテイングによる第測定電極
16を一層だけで形成した場合には、第測定電
極16は比較的大きな柱状で形成されるため、焼
成測定電極14だけの第12図dに示す従来の酸
素センサ素子よりも三相界面が増えることにな
り、従来の酸素センサ素子に比べて制御周期は約
1.5倍となるが、第12図aに示すように2層以
上に分けて設ける場合程大きい効果は得られな
い。さらに、本発明法と製造方法は同じである
が、第測定電極16の形状膜厚を1.5μと厚くし
た場合には、数多く形成された三相界面をもふさ
いでしまい、若干三相界面が増加した結果と同じ
になつてしまうため、第12図cに示すようにイ
オンプレーテイングによつて第測定電極16を
設ける効果はほとんど見られない。 また、第13図にこれら4種類の素子を各10個
づつ用い、三元触媒システムを用いて測定した10
モードエミツシヨン値を示す。第13図において
は4種類10個づつの平均値をプロツトしてあり、
〇印は本発明法による酸素センサ素子の平均、□
印は第測定電極16を一層とした場合の平均、
△印は第測定電極16の膜厚を1.5μとした場合
の平均、●印は従来の酸素センサ素子の平均をそ
れぞれ示している。第13図から明らかなよう
に、本発明法による酸素センサ素子の応答速度が
極めて速いため、従来法の素子に比べてかなり原
点(NOx,CO,HCともに0)に近くなつてい
ることがわかる。 次に、スパツタリングにより第測定電極1
6,16′を設けた場合の実験として、本発明製
造法による酸素センサ素子と、スパツタリングに
よる第測定電極の厚さを1μ以上に厚くした酸
素センサ素子と、従来型の酸素センサ素子とを用
い、素子温度を600℃に保つようにブリツジ回路
によつて発熱体15を制御し、被測定ガスの温度
が350℃および600℃である雰囲気中に入れ、被測
定ガスの空燃比を燃料過剰側(いわゆるリツチ側
でCO=3%)と空気過剰側(いわゆるリーン側
でCO=0.3%)の雰囲気の間で交互に変えて、リ
ーン→リツチ、リツチ→リーンの変化時における
酸素センサ素子の応答速度を調べた。その結果を
第14図a,bに示す。第14図において、発熱
体15の温度を600℃に保つように制御している
にもかかわらず、第14図a,bに示すように、
被測定ガス温度が600℃および350℃と変化する場
合に応答速度が変わるのは放熱の差による。第1
4図に示すように、実線xで示す本発明法による
酸素センサ素子は、600℃においては被測定ガス
温度が高いため点線zで示す従来法の酸素センサ
素子よりもやや応答速度が速い程度であるが、
350℃になるとかなり速くなることがわかる。 また、スパツタリングによる第測定電極1
6,16′の膜厚が厚すぎる酸素センサ素子では、
従来法の酸素センサ素子に比べて若干三相界面が
増加しただけであるため、一点鎖線yで示すよう
にスパツタリング層を設ける効果がほとんど現わ
れていない。以上のように、酸素センサ素子の応
答速度が速くなると、自動車用排ガスセンサとし
て使用した場合に、10モード、11モードなどのエ
ミツシヨン値がよくなり、エンジンの制御性が向
上する。 次に真空蒸着により第測定電極16,16′
を設けた場合の実験として、本発明製造法による
酸素センサ素子と、真空蒸着による第測定電極
16,16′の形状膜厚を1.5μと厚くした酸素セ
ンサ素子と、従来型の焼成測定電極14だけの酸
素センサ素子とを用い、10モード最高速の40Km/
hrで走行した場合、閉ループフイードバツク制御
の制御周期の様子を第15図a,b,cに示す。
第15図は制御周期の拡大図であり、S/Lはス
ライスレベルを示す。そして、酸素センサ素子の
出力電圧がこのスライスレベルよりも高くなると
空燃比を調整して酸素センサ素子の出力電圧がこ
のレベルより低くなるようにし、酸素センサ素子
の出力電圧がこのスライスレベルよりも低くなる
と前記と同様に空燃比を調整して酸素センサ素子
の出力電圧がこのレベルよりも高くなるように制
御システムが作動する。第15図の結果から明ら
かなように、第5図aに示す本発明法による酸素
センサ素子の方が、第15図bに示す従来法によ
る酸素センサ素子に従べて制御周期が約2倍であ
り、従つて応答速度も極めてよくなつていること
がわかる。また、制御周期も大きいため酸素セン
サ素子の出力電圧幅も大きくなつている。さら
に、第15図cは本発明製造方法と同じ工程で作
製した酸素センサ素子の場合があるが、真空蒸着
による第測定電極16,16′の形状膜厚を
1.5μと厚くした場合には、第15図bに示す従来
法の酸素センサ素子よりも若干応答速度が速くな
るが、前記した三相界面をもおおつてしまう程の
膜厚であるため応答速度はそれ程改善されないこ
とがわかる。 また、第16図にこれら3種類の酸素センサ素
子を各10個づつ用い、3元触媒システムを用いて
測定した10モードエミツシヨン値を示す。第16
図においては3種類10本づつの平均値をプロツト
してあり、〇印は本発明法による酸素センサ素子
の平均値、●印は従来法による酸素センサ素子の
平均値、△印は膜厚を厚くした酸素センサ素子の
平均値を示している。第16図に示すように、本
発明法による酸素センサ素子の応答速度が極めて
速いため、従来法の酸素センサ素子に比べてかな
り原点(NOx,HC,COとも0)に近くなる。
また、真空蒸着により膜厚の厚いものは、前記制
御周期の場合と同様に従来法の酸素センサ素子よ
りも若干三相界面が増えた程度なので、真空蒸着
による第測定電極16,16′を設けた効果は
ほとんど見られないことがわかる。 以上説明してきたように、この発明によれば、
固体電解質上に形成した焼成測定電極の表面およ
び空隙に、さらにイオンプレーテイング、スパツ
タリングおよび真空蒸着等の物理的な蒸着法によ
つて第測定電極を少なくとも2層に分けて設け
るようにしたから、 被測定ガス−酸素イオン伝導性固体電解質−
測定電極の3つが接する三相界面を増加させる
ことができ、測定電極の触媒性能を向上させる
ことが可能であるため、酸素センサ素子の応答
速度を速くすることができる。 焼成測定電極の上に物理的な蒸着法によつて
第測定電極を設けているので、上記した酸素
センサ素子の応答速度の増大に合わせて耐久性
の向上をはかることが可能である。 酸素センサ素子の応答速度が速くなるため、
たとえば自動車用排ガスの酸素センサとして用
いた場合、10モード、11モードなどのエミツシ
ヨン値が良くなり、エンジンの制御性が向上す
る。また、低温での応答速度が速いのでエンジ
ンの始動性が良くなる。 物理的な蒸着法がイオンプレーテイングであ
る場合には、導入ガスイオン、蒸発物質イオン
の衝撃を受けながら第測定電極が形成される
ため、不純物等の巻き込みが少なく、付着強度
の強い膜が形成され、酸素センサ素子の耐久劣
化が少ない。 物理的な蒸着法がスパツタリングである場合
には、スパツタリングによる第測定電極の付
着強度が強いため、酸素センサ素子の耐久劣化
が少ない。 物理的な蒸着法が真空蒸着である場合には、
真空蒸着の際にスパツタエツチングをおこなつ
て不純物を除去することができるため、第測
定電極の付着強度が強く、酸素センサ素子の耐
久劣化が少ない。 酸素センサ素子にプラズマ溶射等で保護層を
設ける場合、測定電極と保護層との間の密着性
が良くなり、耐久による保護層の剥離が極めて
少ない。 第測定電極を少なくとも2層に分けて設け
ているため、当該第測定電極の付着強度が高
いものとなり、とくに第1層目の第測定電極
によつて核に相当するものを形成させたあと第
2層目以降の第測定電極を形成するようにな
すことによつて、第測定電極の付着強度を著
しく高いものにできる。 第測定電極を少なくとも2層に分けて設け
ているため、当該第測定電極の付着形態をさ
らに良好なものとすることができ、被測定ガス
−固体電解質−測定電極が接する三相界面を増
加させて酸素センサ素子の特性をより一層向上
することができる。 などの非常にすぐれた効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の製造法による膜構造酸素センサ
素子の模式的断面説明図、第2図a〜eは第1図
の酸素センサ素子の製造工程を示す説明図、第3
図は本発明法に基づく膜構造酸素センサ素子の一
例を示す模式的断面説明図、第4図a〜gは第3
図の酸素センサ素子の製造工程を示す説明図、第
5図a,bはそれぞれ測定電極を焼成したのちの
状態および測定電極上に第測定電極を形成した
のちの状態を示す拡大断面説明図、第6図a,b
はそれぞれイオンプレーテイングにより第1層目
の第測定電極を設けたのちの状態および第2層
目の第測定電極を設けたのちの状態を示す拡大
断面説明図、第7図は第測定電極を一層だけで
形成した状態の拡大断面説明図、第8図a,bは
ともにスパツタリングにより第1層目の第測定
電極を設けたのちの状態を示す拡大断面説明図、
第9図a,bはそれぞれ第8図a,bに示す第1
層目の第測定電極上に第2層目の第測定電極
を設けたのちの状態を示す拡大断面説明図、第1
0図a,bはともに真空蒸着により第1層目の第
測定電極を設けたのちの状態を示す拡大断面説
明図、第11図a,bはそれぞれ第10図a,b
に示す第1層目の第測定電極上に第2層目の第
測定電極を設けたのちの状態を示す拡大断面説
明図、第12図a〜dは本発明の一実施例におけ
る時間と酸素センサ素子出力電圧との関係を示す
グラフ、第13図は本発明の他の実験例において
測定した10モードエミツシヨン値のグラフ、第1
4図a,bは本発明のさらに他の実験例における
時間と酸素センサ素子出力電圧との関係を示すグ
ラフ、第15図a〜cは本発明のさらに他の実験
例における時間と酸素センサ素子出力電圧との関
係を示すグラフ、第16図は本発明のさらに他の
実験例において測定した10モードエミツシヨン値
のグラフである。 11……隔膜層、12……基準電極、13……
酸素イオン伝導性固体電解質、14……焼成測定
電極、16,16′……第測定電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 隔膜層と基準電極と酸素イオン伝導性固体電
    解質と測定電極とを積層してなり、前記測定電極
    を被測定ガスと接触可能にした膜構造酸素センサ
    素子を製造するにあたり、前記固体電解質上に前
    記測定電極を積層焼成法により形成した後、さら
    に物理的な蒸着法により前記焼成測定電極の表面
    および空隙に第測定電極を少なくとも2層に分
    けて設けることを特徴とする膜構造酸素センサ素
    子の製造方法。 2 物理的な蒸着法によつて少なくとも2層に分
    けて設ける第測定電極の材料として白金あるい
    は白金を含む合金を用いる特許請求の範囲第1項
    記載の膜構造酸素センサ素子の製造方法。 3 物理的な蒸着法によつて少なくとも2層に分
    けて設ける第測定電極のうち第1層目の第測
    定電極の厚さを0.5μ以下とする特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の膜構造酸素センサ素子の
    製造方法。 4 物理的な蒸着法によつて少なくとも2層に分
    けて設ける第測定電極の前記少なくとも2層に
    分けた合計の膜厚を1μ以下とする特許請求の範
    囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の膜構造
    酸素センサ素子の製造方法。 5 物理的な蒸着法にイオンプレーテイングを用
    いた特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれ
    かに記載の膜構造酸素センサ素子の製造方法。 6 物理的な蒸着法にスパツタリングを用いた特
    許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記
    載の膜構造酸素センサ素子の製造方法。 7 物理的な蒸着法に真空蒸着を用いた特許請求
    の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の膜
    構造酸素センサ素子の製造方法。 8 スパツタリングによつて第測定電極を設け
    るにあたり、一度スパツタリングした後1100℃以
    下の温度で熱処理し、その後再度スパツタリング
    によつて第測定電極を設けるようにした特許請
    求の範囲第6項記載の膜構造酸素センサ素子の製
    造方法。 9 真空蒸着によつて第測定電極を設けるにあ
    たり、あらかじめ真空中で焼成測定電極をスパツ
    タエツチングすることにより表面を更新するよう
    にした特許請求の範囲第7項記載の膜構造酸素セ
    ンサ素子の製造方法。 10 真空蒸着によつて第測定電極を設けるに
    あたり、一度真空蒸着した後熱処理し、その後再
    度真空蒸着するようにした特許請求の範囲第7項
    または第9記載の膜構造酸素センサ素子の製造方
    法。
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