JPS6320569Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6320569Y2
JPS6320569Y2 JP1980027752U JP2775280U JPS6320569Y2 JP S6320569 Y2 JPS6320569 Y2 JP S6320569Y2 JP 1980027752 U JP1980027752 U JP 1980027752U JP 2775280 U JP2775280 U JP 2775280U JP S6320569 Y2 JPS6320569 Y2 JP S6320569Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
radiator
plate
bonnet
inclined plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1980027752U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56129521U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1980027752U priority Critical patent/JPS6320569Y2/ja
Publication of JPS56129521U publication Critical patent/JPS56129521U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6320569Y2 publication Critical patent/JPS6320569Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、キヤブオーバ型を除いた自動車の
ラジエータに流入する空気の取入口の大きさを、
走行中に生ずる風圧によつて、自動的に調節する
装置に関するものである。
米国フオード社の所有する特許に、ラジエータ
グリルの形状を、高速時には通過空気量を少なく
低速時には多くさせる装置があるが、この考案も
ほぼ同様な目的を持つものである。
すなわち高速走行時には、ラジエータへの空気
流入量の比率を低め、車体外側へ流れる空気量の
比率を高める装置に関するものである。
ラジエータへの流入空気量と、車体外側を流れ
る空気量との比率は、ラジエータフアンの回転速
度で僅かな差は生ずるが、通常の自動車では、走
行速度の大小では、その比率は変化しない。
ところがラジエータグリルの形状を、高速時に
は空気が通過しがたく、低速時には容易に通過で
きるような形状にする事は可能で、フオード社で
は1976年からヨーロツパで発売した小形車にその
ラジエータグリルを装着し、大量に販売した。
またラジエータグリルに開閉自在なフラツプを
装着し、高温時には開くようにする方法もある。
この考案の目的もほぼ同様だが、大きく異なる
点がある。それは車体の一部分を貫通し、ボンネ
ツト上に抜ける空気流束の通路を設けた事であ
る。
すなわちこの考案では、ラジエータグリルを通
過する空気量を調節せず、常に一定であり、ラジ
エータに流入する空気量の一部分を、高速時に
は、ボンネツト上に流出させる点に特徴がある。
エンジンは低速で高温時に坂道を登る場合に、
もつとも過熱しやすい為、ラジエータフアンの送
風を妨げない空気の通路と、必要なだけの空気量
が得られる大きな空気取入口とが必要である。
ところが、この大きさの空気取入口と、空気通
路は、高速走行時には大きすぎて空気の抵抗源と
なり、また自動車の前部に揚力を発生させ、前輪
の接地力を減少させて走行を不安定にする。
高速走行中は、ラジエータを数分の一の面積の
空気取入口でも、それが、ラジエータから離れた
前方にあれば、冷却に必要な空気量が得られる
為、空気取入口の調節装置には、各種のものが考
案されている。
この考案の場合には、高速走行時の空気抵抗と
揚力とを減少させる事を主目的とし、また衝突の
衝撃の吸収をも目的としている。
すなわちこの考案は、空気抵抗を減少させる燃
料の節約装置であり、また高速走行時の揚力を減
少させて走行を安定させ、衝突時の衝撃を吸収す
る安全装置でもある。
以下図面により、この考案の構成と作用、効果
を説明する。
第1図はこの考案の一実施例の断面を示す側面
図で、高速時の空気流束を矢印で示している。
自動車が高速走行時には、ラジエータグリル9
から空気路8に流入した流速の速い空気は、空気
導入板7に当たつて方向を転じ、その上面に沿つ
て流れ、空気流出路5へ流入する。
空気導入板7と、空気流出路5の間には間隙が
あるが、ラジエータ1の前方では、高速時には、
空気圧が高まる。したがつて、元来直進する傾向
がある空気流束は、ラジエータ1前方よりも空気
圧の低い空気流出路5へと向かい、傾斜板4の上
面に沿つて流れ、空気口3からボンネツト上に流
出する。このように流速の速い空気は、空気導入
板の後辺の傾斜面に沿つて流れる性質がある。
したがつて高速走行時には、ラジエータグリル
9の上半部より流入した空気は、大部分がボンネ
ツト2の空気口3から車外に流出し、ラジエータ
1には流入しない事になる。
低速走行時にエンジンが過熱すれば、ラジエー
タフアン10が急回転し、ラジエータ1の前方の
空気圧を減少させ、空気は、空気導入板7と傾斜
板4との間隙を通り抜け、ラジエータ1に流入す
る。
高速走行時に於けるこの考案を装着した自動車
の空気抵抗の減少効果について更に説明する。
上記のボンネツト2に流出する第1図の矢印の
下側の車体部分が、空気流に対しての実質上での
車体であると言う事ができる。何故ならば、この
車体の一部分を貫通する空気流は、ラジエータ1
へ流入し、通過した後では、その抵抗で流速が三
分の一にも低下する通常の車体内部流とは著しく
性質が異なるからである。車体を貫通してもラジ
エータ1を通過しない為に空気抵抗は少なく、ほ
ぼ車体外部流に等しい。
したがつて、このボンネツト2上の空気口3か
ら流出する空気流の分にほぼ応じて、ラジエータ
1を通過する車体内部の抵抗が減少する。
またこの空気口3から流出する空気流は、流入
時には空気導入板7に当たり、方向が斜め上に転
換される。
この空気流の方向転換の時に、即ち空気導入板
7の上下両面に沿つて空気が流れた時に、上面の
空気流は流速が遅く圧力は高く、その反対に下面
の空気流の流速は速く圧力は少なくなる。
この空気導入板7の上下両面では反対に働く空
気圧の作用により、空気導入板7の上面を下に押
し、下面を地面に吸い付ける強い逆揚力が発生す
る。この自動車の前部に発生する逆揚力で、前輪
の接地力を強め走行を安定させ、安全性を高める
事ができる。
この逆揚力は、空気口3より前方のボンネツト
2の裏側の側断面形状を逆翼型にする事で、ボン
ネツト2の裏側に流速が速く圧力の低い空気流を
流し、更に強める事ができる。
また空気導入板7の薄い前辺6を、軟質弾性材
で製造した場合は、高速走行時の風圧で僅かに下
に曲がり、空気流の上下の分岐点を下げる。
この流出空気量の増大により、空気抵抗の減少
と逆揚力の発生の効果を僅かではあるが強める事
ができる。
第2図は第1図の実施例の正面図だが、空気流
出路5の形状が、ラジエータフアン10の回転円
の外周に位置して設けられ、ラジエータフアン1
0の吸引力への悪影響を最小にしている。
この考案の場合、空気は、高温時に低速で坂道
を登る冷却の最悪条件下でも、空気導入板7と傾
斜板4との間隙と、車体前下方よりラジエータ1
に自在に流入する。したがつてエンジンの過熱を
心配する必要はない。
通常ボンネツトは薄い鉄板で、裏面に骨組みを
付着して補強している。この考案の空気流出路5
は、その骨組みの役割をも果たす。したがつて、
空気流出路5は安価に製造する事ができる。
またラジエータ1の前方にある空気導入板7の
前辺6は、衝突の際に大きく下方に曲がり、ラジ
エータ1をカバーしてその損傷を防ぐ。
第3図は、空気導入板7が衝突で大きく曲がつ
た状態を示す斜視図である。
またラジエータ1のほぼ上方からその前方に、
ボンネツト2に空けられる空気口3は、その形
状、大きさ、数など多様である。
この空気口3は、一見して空気抵抗の減少効果
を暗示し、一つの省エネルギーデザインとして商
品価値を高める効果がある。
空気導入板7の薄い前辺6は、ラジエータグリ
ル9をも兼ねる事が可能であり、この考案の実施
効果を安くする効果がある。
空気導入板7は数枚以上取り付け、整流作用を
強め、より確実に離れた空気流出路5へ空気を送
り込み、逆揚力の効果をも増強できる。
空気路8は、ラジエータ1への送風流を整流
し、内部抵抗の減少、冷却風の冷却能力の向上、
ラジエータグリル9の取り付け用の部材として、
その取付費用の節減など多様な効果がある。
この考案は、空気抵抗の減少、逆揚力発生等の
効果が大きい半面、冷却能力は実用上低下せず、
実施費は安く、産業上の利用効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1
図は側面より見た断面図、第2図は正面図、第3
図は空気導入板7の斜視図、第4図は空気流出路
5の斜視図。 符号、1はラジエータ、2はボンネツト、3は
空気口、4は傾斜板、5は空気流出路、6は前
辺、7は空気導入板、8は空気路、9はラジエー
タグリル、10はラジエータフアン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 A 自動車のラジエータ1の前上方のボンネツト
    2に空気口3が空けられ、その空気口3の後端
    は、ラジエータ1のほぼ上方に位置する。 B 空気口3の後端と、傾斜板4の後端との間に
    は間隙が無く、傾斜板4は、ボンネツト2の上
    面より下側に在る。 C 傾斜板4は、その後端より前端が低く、斜め
    前下方向に傾斜している。 D 傾斜板4は、左右両端が上方に曲がつてボン
    ネツト2に接し、ボンネツト2の裏側に流入し
    た空気流を、空気口3からボンネツト2の後上
    方に流出させる空気流出路5の底面を形成して
    いる。 E 傾斜板4から斜め前下方に、薄板状の空気導
    入板7が設けられ、傾斜板4と空気導入板7の
    後辺とは、ほぼ同角度で傾斜している。 F 空気導入板7の後端と、傾斜板4の前端との
    間には間隔があり、その間隔からラジエータ1
    に至る空間が、ラジエータ1への送風路の一部
    分を形成している。 G 空気導入板7は、左右両端またはその近辺で
    空気路8の内壁に固定され、空気導入板7の薄
    い前辺6は、後辺より斜め前下方向に突き出
    し、空気導入板7の後辺よりも低い位置にあ
    る。 H 空気路8は、ラジエータグリル9の後方で、
    ラジエータ1の前方に設けられた冷却風等の送
    風空洞である。 上記の構成よりなるラジエーターエヤダクト。
JP1980027752U 1980-03-05 1980-03-05 Expired JPS6320569Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980027752U JPS6320569Y2 (ja) 1980-03-05 1980-03-05

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980027752U JPS6320569Y2 (ja) 1980-03-05 1980-03-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56129521U JPS56129521U (ja) 1981-10-01
JPS6320569Y2 true JPS6320569Y2 (ja) 1988-06-08

Family

ID=29623703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980027752U Expired JPS6320569Y2 (ja) 1980-03-05 1980-03-05

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6320569Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61153623U (ja) * 1985-03-15 1986-09-24

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52143544U (ja) * 1976-04-24 1977-10-31

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56129521U (ja) 1981-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4460213A (en) Motor vehicle front end with an adjustable airflow device
KR102360163B1 (ko) 차량용 그릴
JPH05330457A (ja) 自動車のアンダーフロア構造
US20030183432A1 (en) Engine cooling system for rear-engine vehicle
JPS6320569Y2 (ja)
JP3168796B2 (ja) 空気抵抗低減車両前部構造
JPH074133U (ja) 自動車の吸気取入構造
JP2000127769A (ja) エンジンルーム
JPH10317963A (ja) エンジンの冷却装置
JPH02109728A (ja) 車両の前部車体構造
JP2516549Y2 (ja) 車両用フロントバンパ
JPS592974Y2 (ja) 自動車の冷却空気導入部に設けるフイン構造
JP2002308154A (ja) 車両のフロント下部構造
JPS6037846Y2 (ja) 自動車のラジエ−タグリルの構造
JP4161820B2 (ja) 車両の熱交換器冷却構造
JP2569200B2 (ja) 自動車フロント部の冷却風取入構造
JPH088950Y2 (ja) エンジンアンダカバー
JPH0415124A (ja) 自動車フロント部の冷却風取入構造
JPS6034489Y2 (ja) ラジエ−タ冷却用エアダクト
CN219382635U (zh) 一种导流效果好的前翼组件
JPH04243629A (ja) 車両用エンジンの冷却構造
JP3361412B2 (ja) 自動車のエンジンルームの空気取入れ構造
JP2533066Y2 (ja) 自動2輪車のブレーキ冷却装置
JP2001341534A (ja) 自動車の冷却装置
CN211592484U (zh) 散热器通风结构