JPH088950Y2 - エンジンアンダカバー - Google Patents

エンジンアンダカバー

Info

Publication number
JPH088950Y2
JPH088950Y2 JP1988034940U JP3494088U JPH088950Y2 JP H088950 Y2 JPH088950 Y2 JP H088950Y2 JP 1988034940 U JP1988034940 U JP 1988034940U JP 3494088 U JP3494088 U JP 3494088U JP H088950 Y2 JPH088950 Y2 JP H088950Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
engine room
undercover
vehicle
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988034940U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01145678U (ja
Inventor
博次 嶋村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP1988034940U priority Critical patent/JPH088950Y2/ja
Publication of JPH01145678U publication Critical patent/JPH01145678U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH088950Y2 publication Critical patent/JPH088950Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本願考案は、エンジンアンダカバーに関し、詳しく
は、水や泥のエンジンルーム内への侵入を回避しながら
エンジンルーム内の換気効率を高めうるように構成され
たものに関する。
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】
自動車のエンジンルームの下方には、エンジン下方を
覆ってこれを保護するためのエンジンアンダカバーが設
けられている。エンジンが外物と接触して損傷を受ける
ことがないようにし、また、エンジンルーム内への泥水
の侵入を防止するためである。 ところで、このようなエンジンアンダカバーを設ける
にあたっては、これがエンジンルーム下方の開口を完全
に塞ぐようにすれば、エンジン等への外物の接触および
エンジンルーム内への泥水の侵入を完全に防止すること
ができる。しかしながら、このようにしたのでは、エン
ジンから発する熱によって温められたエンジンルーム内
の空気を外部に排出できなくなり、このためにエンジン
冷却効率が低下させられる等の問題が派生させられる。 このような場合、エンジンアンダカバーに通気孔を設
けて、この通気孔からエンジンジンルーム内の熱気を外
部に排出できるようにして、エンジンルームの換気の悪
化を防止しうるようにする方法も考えられる。 しかし、エンジンアンダカバーの水平方向に延びるパ
ネル面に形成される上記通気孔は、その開口が上下方向
を向くことから、走行中エンジンルーム内において前後
方向に流れる空気は通気孔から外部には抜けにくく、こ
のため、通気孔を設けても、エンジンルーム内の熱気の
排出を十分かつ適切に行うことはできない。また、上述
のように、通気孔の開口は上下方向を向くので、はね上
げた泥水が通気孔からエンジンルーム内に侵入しやすく
なるという問題もある。 このような場合には、エンジンに付着する水のため
に、エンジン電装品に障害が発生したり、エンジンやそ
の他の装置に錆が発生したりするなどの不都合が生じて
しまうのである。 このように、従来は、エンジンルーム下方の開口を完
全に塞ぐようにした場合に、エンジンルーム内への泥水
の侵入を回避しながら、エンジンルームの換気効率を高
めることが困難であった。 本願考案は、以上のような事情のもとで考え出された
ものであって、エンジンアンダカバーによってエンジン
ルーム下方の開口を完全に塞ぐようにした場合にも、エ
ンジンルーム内への泥水の侵入を防止しながら、エンジ
ンルーム内の換気効率を高め得るように構成されたエン
ジンアンダカバーを提供することをその課題としてい
る。
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本願考案では、次の技術
的手段を講じている。 すなわち、本願考案では、エンジンルーム下方に、エ
ンジンルーム前方のクロスメンバから後方に延びてエン
ジンの下方を覆うように配設されるエンジンアンダカバ
ーにおいて、 上記エンジンアンダカバーに、前後方向に延び、かつ
エンジンルーム側に膨出するとともに下面側に開放溝を
形成する複数のビード部を、車体後方に向かうにつれ車
幅方向外方に向かうように傾斜させて形成する一方、上
記各ビード部の後端部をエンジンアンダカバーの後端よ
り前方に位置させるとともに、上記各ビード部の後端部
に、前後方向を向き、上記ビード部の下面側開放溝内空
間とエンジンルーム内部空間とを連通させる導風口を設
けたことを特徴としている。
【作用】
ビード部は、エンジンルーム側に膨出するように形成
されるから、エンジンアンダカバーの下面には、ビード
部形成部において前後方向に延びる開放溝が形成される
ことになる。そして、ビード部は、その後端部がエンジ
ンアンダカバーの後端より前方に位置するように設けら
れるから、その後端部に設けられる導風口により、ビー
ド部内空間、すなわち上記開放溝内空間とエンジンルー
ム内部空間とが挿通させられ、また、上記開放溝から導
風口に流れ込んだ空気は、エンジンアンダカバーの下面
側からその上面側すなわちエンジンルーム内に流入する
ことができるのである。 さて、上記開放溝には、走行中に車両下方を流れる空
気が流れ込む。そして、その開放溝内に流れ込んだ空気
の一部は、開放溝に整流されながら後方に流れて前後方
向を向く導風口からいったんエンジンルーム内に流入
し、さらに、このエンジンルーム内においてエンジンア
ンダカバーの上面に沿って流れる空気流れは、エンジン
アンダカバーの後端部から外部に流出する。したがっ
て、エンジンルーム内の空気は、上記開放溝によって整
流作用を受けて流速を高められながらエンジンルーム内
に流れ込む上記の空気流れに助勢されて、外部に吹き出
され、また上記空気流れによる一種のエゼクタ効果によ
り、空気流れに引き込まれるようにして外部に吹き出さ
れる。 また、本願考案では、上記ビード部が車体後方に向か
うにつれて車幅方向外方に向かうように傾斜されて形成
されている。したがって、上記ビード部下面の開放溝に
よる整流作用を受け、車両の下方を流れる空気が車両の
外側に積極的に流出させられることになる。これによ
り、エンジンルーム下方に流れ込む泥水等を車両の外側
に積極的に排出させることができるとともに、車両の空
気抵抗特性をさらに向上させることができるようにな
る。
【効果】
このように本願考案では、エンジンルーム内の空気を
高速の空気流れによって積極的に外部に排出することが
できるから、エンジンルーム内の換気効率を大いに高め
る。しかも、導風口が前後方向を向くように形成されて
いるから、泥水は導風口に入りにくく、仮に導風口内に
入り込んでも、これを上記開放溝内を流れ空気流れによ
って外部に吹き出すことができる。その結果、エンジン
ルーム内への水等の侵入も有効に防止することができる
のである。さらに、車両の下方を流れる空気を車両の両
幅方向外側に積極的に流出させることができるため、車
両の下方に入り込む泥等の排出をさらに効果的に行うこ
とができるとともに、車両の空気抵抗特性を向上させる
ことも可能である。 また、本願考案においては、上記のような優れた効果
を得る上で、新たな部品の追加を要しないので、エンジ
ンルーム内の構造が複雑になるというようなこともな
い。さらに、ビード部を設けることにより、エンジンア
ンダカバーの剛性を高めることができ、これによって、
エンジンアンダカバーのプロテクタ機能を向上させるこ
とができるという利点もある。
【実施例の説明】
以下、本願考案の実施例を図面を参照して具体的に説
明する。 エンジンアンダカバー1は、パネル体によって構成さ
れており、第1図に示すように、エンジンルーム2の前
方を車幅方向に延びるクロスメンバ3に前端部がボルト
止めされ、エンジンルーム内を前後方向の延びるサイド
メンバ(図示略)に両側端部がボルト止めされる等して
車体に取付けられる。 本例の場合、上記エンジンアンダカバー1は、その前
方部が斜め上方に立ち上がる形状を有しており、ラジエ
ータRないしその後方に位置するエンジンEの下方を覆
うように、エンジンルーム下方に配設されている。そし
て、エンジンアンダカバー1には、第1図および第4図
に示すように、前後方向に延び、かつエンジンルーム側
に膨出するビード部4が、車幅方向に適宜間隔をあけて
複数設けられている。 上記ビード部4は、エンジンアンダカバー1の前方傾
斜パネル部1aからこれの下端から後方に延びる水平パネ
ル部1bにかけて連続的、かつその後端部がエンジンアン
ダカバー1の後端より前方に位置するように形成されて
いる。 また、ビード部4の後端部には、第2図および第3図
に示すように、前後方向を向き、ビード部内空間、すな
わちエンジンアンダカバーの下面側に形成される開放溝
内空間とエンジンルーム内部空間とを連通させる導風口
5が開設されている。さらに、本願考案では、ビード部
4は、第4図に示すように、後方につれ車幅方向外方に
向かうように斜め方向に形成することにより、後述する
ように、上記ビード部の下面側開放溝内空間に導入され
る車両の下方を流れる空気を、車両の外側に積極的に流
出させることができるようにしている。これにより、エ
ンジンルーム下方に入り込む泥水等を、車両の外側に吹
き出すことができるとともに、車両の空気力学的特性を
向上させることができる。 さて、上記の構成を備える実施例のエンジンアンダカ
バー1においては、第2図および第3図に示されるよう
に、その下面に、上記ビード部形成部において、前後方
向に延びる開放溝6が設けられることになる。そして、
上記導風口5が、この開放溝内空間とエンジンルーム内
部空間とを連通させる。 したがって、車両走行中に、車両の下方を流れて上記
開放溝6内に入り込む空気の一部は、ビード部後端に位
置する前後方向を向いた導風口5からエンジンルーム内
に流入した後、エンジンアンダカバー1の後端から外部
に再び流出する。これにより、エンジンルーム内の空気
は、上記開放溝内からエンジンルーム内に流れ込んだ上
記の空気流れによって、外部に吹き出され、また上記空
気流れに吸い出されるようにして外部に吹き出される。
しかも、この場合、エンジンルーム内に流れ込む空気流
れは、上記開放溝6により整流されて流速が高められる
から、上記の吹き出し効果は非常に大きい。 また、上記導風口5は、前後方向を向くように設けら
れているから、泥水は導風口5内には入りにくく、しか
も万一この導風口5内に入り込んだ泥水や、エンジンア
ンダカバーの後端におけるこれとエンジンルーム内装品
との間の隙間に入り込む泥水は、上記の空気流れによっ
て効果的に外部に吹き出すことができる。したがって、
エンジンルーム下方からのエンジンルーム内への泥水の
侵入を確実に防止することができる。 さらに、各ビード部が全体として車体後方に向かうに
つれ車体外方に向かうように傾斜させて設けられている
ことから、上記開放溝6により整流されて流速が高めら
れた空気流れが車幅方向外方に向けて変位させられ、凹
凸の多い車体下部を回避して流れることができる。その
ため、全体として、高速走行時での車両の空気力学特性
が向上し、風切り音も減少する。また、エンジンルーム
下方に入り込む泥水等を車両の外側に積極的に排出し
て、車体下部への泥の付着を軽減させることもできる。 以上のように、本願考案では、流れの速い空気流れに
よって、エンジンルーム内の空気を外部に積極的に排出
させることができるから、エンジンルーム内の換気効率
を大いに高めることができる。すなわち、エンジンルー
ム内への泥水の侵入を抑制しながら、エンジンルームの
換気の向上を達成させ、これらを適切に両立させている
のである。しかも、図に示した実施例の場合、エンジン
アンダカバー1は、その前方部が斜め方向に立ち上がる
ように形成されており、ビード部4を前方傾斜パネル部
1aから水平パネル部1bにかけて連続的に形成している。
したがって、水平パネル部1bにおける上記開放溝6の前
端に前後方向を向く開口を得ることができるから、水平
パネル部1bにおける上記開放溝内への外気をよりスムー
ズにかつ積極的に導入でき、これにより、エンジンルー
ム内の換気効率を一層高め得る。 ところで、本考案の範囲は、上述した実施例に限定さ
れるものではない。たとえば、上記実施例では換気効率
をより高めるために、ビード部を複数設けているが、こ
れは単数であってもよく、その設定個数あるいは大きさ
または形状は、エンジンアンダカバーの大きさ等に応じ
て適宜定めればよい。また、エンジンアンダカバーの形
状も、上記実施例で図示したものに限定されるものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願考案の実施例にかかるエンジンアンダカバ
ーが車両に取付けられた状態を示す図、第2図は第3図
のII−II線拡大断面図、第3図は実施例にかかるエンジ
ンアンダカバーを後方から見た斜視図、第4図は実施例
にかかるエンジンアンダカバーの平面図である。 2……エンジンルーム、3……クロスメンバ、4……ビ
ード部、5……導風口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−98275(JP,U) 実開 昭57−120175(JP,U) 実開 昭59−150682(JP,U) 実開 昭56−86314(JP,U) 実開 平1−73471(JP,U) 実開 昭58−94815(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンルーム下方に、エンジンルーム前
    方のクロスメンバから後方に延びてエンジンの下方を覆
    うように配設されるエンジンアンダカバーにおいて、 上記エンジンアンダカバーに、前後方向に延び、かつエ
    ンジンルーム側に膨出するとともに下面側に開放溝を形
    成する複数のビード部を、車体後方に向かうにつれ車幅
    方向外方に向かうように傾斜させて形成する一方、上記
    各ビード部の後端部をエンジンアンダカバーの後端より
    前方に位置させるとともに、上記各ビード部の後端部
    に、前後方向を向き、上記ビード部の下面側開放溝内空
    間とエンジンルーム内部空間とを連通させる導風口を設
    けたことを特徴とする、エンジンアンダカバー。
JP1988034940U 1988-03-15 1988-03-15 エンジンアンダカバー Expired - Lifetime JPH088950Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988034940U JPH088950Y2 (ja) 1988-03-15 1988-03-15 エンジンアンダカバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988034940U JPH088950Y2 (ja) 1988-03-15 1988-03-15 エンジンアンダカバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01145678U JPH01145678U (ja) 1989-10-06
JPH088950Y2 true JPH088950Y2 (ja) 1996-03-13

Family

ID=31261609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988034940U Expired - Lifetime JPH088950Y2 (ja) 1988-03-15 1988-03-15 エンジンアンダカバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH088950Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5519342B2 (ja) * 2010-03-12 2014-06-11 富士重工業株式会社 車両用アンダーカバー
US8814251B2 (en) * 2011-02-17 2014-08-26 Honda Motor Co., Ltd. Under covers for vehicle body
JP6048653B2 (ja) * 2012-11-27 2016-12-21 三菱自動車工業株式会社 車両のアンダカバー構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5894815U (ja) * 1981-12-18 1983-06-27 日産自動車株式会社 自動車のエンジンル−ム冷却構造
JPH0173471U (ja) * 1987-11-06 1989-05-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01145678U (ja) 1989-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2575909B2 (ja) 自動車用エアボックス構造
JP3543711B2 (ja) 自動車のフェンダーライナ
JP2011121528A (ja) 車両パネル構造
JPH088950Y2 (ja) エンジンアンダカバー
JPH06107245A (ja) 自動車
JP3726320B2 (ja) 自動車の前部車体構造
US11731711B2 (en) Vehicle front structure
JPH09193839A (ja) 自動車のアンダーフロア構造
JPH0781440A (ja) 車両のアンダーボデー構造
JPH035188Y2 (ja)
JP3361758B2 (ja) 車両用アンダーカバー
JP3137280B2 (ja) 車両用インテークダクト
JP2516549Y2 (ja) 車両用フロントバンパ
JP3355939B2 (ja) 車両用エンジンのアンダーカバー
JPH0534977Y2 (ja)
JP4998160B2 (ja) 車体前部構造
JP2003112663A (ja) 車両のエンジンアンダカバー
JPH0891251A (ja) サイドアンダーカバー構造
JPS592974Y2 (ja) 自動車の冷却空気導入部に設けるフイン構造
JP3300752B2 (ja) フェンダ内空間部のシール構造
JP2002284042A (ja) 車両の底部構造
WO2023119781A1 (ja) 吸気ダクト
JPH07215073A (ja) 車両のアンダーカバー後部構造
JP4019448B2 (ja) エンジンの吸気取入れ構造
JPS6239979Y2 (ja)