JP2516549Y2 - 車両用フロントバンパ - Google Patents

車両用フロントバンパ

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JP2516549Y2
JP2516549Y2 JP1990032333U JP3233390U JP2516549Y2 JP 2516549 Y2 JP2516549 Y2 JP 2516549Y2 JP 1990032333 U JP1990032333 U JP 1990032333U JP 3233390 U JP3233390 U JP 3233390U JP 2516549 Y2 JP2516549 Y2 JP 2516549Y2
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JP
Japan
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vehicle
radiator
bumper
air
front bumper
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弘 岩上
清隆 吉田
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Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両用のフロントバンパに係り、特に車両前
方よりの冷却風をエンジンルーム内のラジエータに効率
良く導くようにした、車両用フロントバンパの改良に関
するものである。
〔従来の技術〕
車両フロント部のフロントグリルの下に取り付けられ
るフロントバンパとしては、従来より第3図に示す構造
のものが知られている。
図示するように、フロントバンパ1は、スチールまた
は合成樹脂でなるバンパ本体3と、このバンパ本体3の
下縁部に一体的に設けられたエアダムスカート4とから
構成されており、上記バンパ本体3及びエアダムスカー
ト4の間には、車両6のエンジンルーム7内に通じる開
口5,10がそれぞれ形成されている。
このようなフロントバンパ1の背後のエンジンルーム
7内にはラジエータ8が配置されており、車両6の走行
によりまたは冷却ファン9の駆動によって、冷却空気が
車両6の前方からフロントグリル2,バンパ本体3の開口
5,エアダムスカート4上に形成された開口10をそれぞれ
通過してラジエータ8に当たって、これを冷却するよう
になっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記冷却風のうちエアダムスカート4の上
に形成された開口10を通る冷却風は、エンジンルーム7
がエアダムスカート4の背後で下方に開放されているこ
とから、結局この開口から外部に向かい、ラジエータ8
に当たらない。そのため、ラジエータ8の冷却効率が低
下するという問題があった。
そこで、このようなフロントバンパ1に第4図に示す
ような改良を施すことが行われている。
第4図において、フロントバンパ1の下縁部であるエ
アダムスカート4後端からラジエータ8の下端付近にか
けてはアンダーカバー11が配設されている。
このアンダーカバー11はエアダムスカート4の背後の
開口を塞ぐこととなるから、車両6の前方からエアダム
スカート4の上に形成された開口10を通ってエンジンル
ーム7内に入る冷却風は、エアダムスカート4の背後の
開口から外部へ向かうことがなくなり、ラジエータ8の
下部に当たることとなる。これによって、ラジエータ8
の冷却効率は向上することになるが、アンダーカバー11
という比較的大きな部品をバンパ1に取り付ける必要が
あることから、製造コストと製作工数の上昇に結びつく
という問題があった。
また、このような構造を採用しても、充分な冷却効率
を得るためには、従来と同様にフロントバンパ本体3に
開口5を形成することが必要であり、このためフロント
バンパ1のデザイン処理の上で制約が生じてしまう。し
かし、フロントバンパの形状は車両全体から受ける印象
に大きく影響することから、この点でデザインの自由度
の大きいフロントバンパが望まれていた。
本考案は上記の諸点に鑑みて案出されたものであっ
て、ラジエータの冷却効率に優れ、しかもデザイン処理
上有利で且つ製造コストの低い車両用フロントバンパを
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題は本考案にあっては、車両のフロント部に取
り付けられる車両用フロントバンパーにおいて、バンパ
本体と、このバンパ本体の下端部に形成されたエアダム
スカートとの間に車両の幅方向に沿って延び、車両前方
からラジエータに冷却風を導く開口が形成されており、
エアダムスカートの背後に設けられた車両前方からの空
気をエンジンルーム内のラジエータに導く空気流通路を
形成する複数のリブと、複数のリブの下端部において、
ラジエータ下端部直前には車両前方よりの空気流の一部
を遮蔽するように調整板を垂下させた車両用フロントバ
ンパによって、達成される。
〔作用〕
本考案の車両用フロントバンパは、ラジエータ下端部
直前付近から垂下された調整板を備えている。この調整
板により、車両前方からの空気流の一部は一旦遮蔽され
た後、この調整板の表面に沿って下方に導かれ、調整板
の背後で渦流を形成するように作用する。この渦流によ
る負圧のため、バンパの下縁部であるエアダムスカート
の背後の空気流通路からエンジンルーム内のラジエータ
に至る空気は、冷却風として該ラジエータに対して勢い
良く当たることから、このラジエータを効率良く冷やす
こととなる。
このため、従来のようにフロントバンパ本体に余計な
開口を形成する必要がなくなり、このフロントバンパを
デザイン処理するうえで自由度が著しく向上する。
〔実施例〕
以下、本考案を適用した車両用フロントバンパの好適
な一実施例を第1図及び第2図を参照しながら詳細に説
明する。
第1図は本実施例の車両用フロントバンパ21の要部を
示す一部拡大斜視図であり、図において、車両用フロン
トバンパ21はスチールや合成樹脂で例えば図示のように
成形されたバンパ本体22と、その下縁部に一体的に形成
されたエアダムスカート23とを具備しており、第2図に
示すように車両20のフロント部に取り付けられるもので
ある。
第2図は本考案に係るフロントバンパ21を車両に取り
付けた状態を示す概略断面図であり、図示するように、
フロントフード24は車両20のフロント部においてエンジ
ンEを収容するエンジンルーム25を開閉自在に上方から
塞いでおり、このフロントフード24の前端部の下にはフ
ロントグリル26が配設されている。このフロントグリル
26の下にはフロントバンパ21が取り付けられており、こ
れらフロントグリル26及びフロントバンパ21の背後には
ラジエータ27が配置されて上記エンジンEの熱交換を行
うようになっている。さらに、ラジエータ27の背後には
送風ファン28が設けられている。
ここで、フロントバンパ21には、車両の前方に適宜の
形状で突出するようにバンパ本体22が設けられており、
この本体22とエアダムスカート23の間には車両の幅方向
に沿って延びる開口29が形成されている。この開口29は
後述するように、車両前方からラジエータ27に冷却風を
導くようになっている。
フロントバンパ21の下縁に一体的に設けられたエアダ
ムスカート23は、車両が高速で走行中にそのフロント部
が浮き上がることがないように、該車両の空気力学上の
特性に合わせて、例えば図示のような形状に仕上げられ
ている。このエアダムスカート23の背後には、第1図に
良く表れているように、車両前方からの空気をエンジン
ルーム25内に導く開口30が設けられ、後述するように、
ラジエータ27へ至る空気流通路として機能するようにな
っている。
また、エアダムスカート23からバンパ21の後端部にか
けては上記開口30を横切って複数のリブ31が設けられて
いる。このリブ31は本実施例にあってはバンパ21と一体
成形により形成されており、各リブ31はその厚みが後方
へ行くに従って次第に増すようになっているから、不要
な空気抵抗を受けることがない。
さらに、フロントバンパ21下部にはこれと一体的に調
整板32が設けられている。この調整板32は第2図に示す
ように、ラジエータ27下端部の直前に位置して、車両前
方よりの空気の流れの一部を遮蔽できるように垂下され
ており、該調整板32の左右端部は第1図に示されている
ように、フロントバンパ21の下部が後方に回り込んだ箇
所と一体化されている。また、上記複数のリブ31の各下
端部31aがこの調整板32と一体化されていることから、
エアダムスカート23を含むフロントバンパ21の下部全体
の強度の向上が図られている。
本考案に係る車両用フロントバンパ21は以上のように
構成されており、次にその作用を説明する。
第1図において、車両の走行により、または送風ファ
ン28を駆動させることによって、車両前方よりの冷却風
A,B,Cがそれぞれエンジンルーム25内に導かれる。
このうち冷却風Aは直接フロントグリル26に設けられ
た複数の隙間からまたはフロントバンパ本体22の表面に
沿って上方へ導かれ、フロントグリル26の複数の隙間か
らエンジンルーム25内に侵入し、ラジエータ27の主とし
て上部及び中間付近に当たり、これを冷却する。また、
冷却風Bは直接開口29から、またはフロントバンパ本体
22の表面に沿って下方へ導かれ、開口29からエンジンル
ーム25内に侵入し、ラジエータ27の中間付近から下部に
かけての領域に当たり、これを冷却する。
以上の作用は従来のフロントバンパによる冷却風の取
り入れと同様であるが、フロントバンパ本体22に開口部
が設けられていないから、バンパ本体に開口部を備える
タイプと比較すると、このような開口がない分だけ冷却
用空気の取り入れ量が少なくなってしまう。そこで、本
考案の実施例にあっては、さらにバンパ下縁部であるエ
アダムスカート23の背後に設けた空気流通路30から以下
のように効率良く冷却風を取り入れるようになってい
る。
車両前方よりの空気流Cはフロントバンパ21の下縁部
を構成するエアダムスカート23の下面に沿って真っ直ぐ
進み、調整板32に当たる。この調整板32に当たった空気
流の一部は垂直に延びる調整板32の表面で遮蔽されつつ
該表面に沿って下方に向かい、調整板32の裏側で渦流C1
を形成する。ここで、調整板32のすぐ後方にはラジエー
タ27の下端部が位置するから、該ラジエータ下端部の背
後には上記渦流C1による負圧が生じることになる。この
負圧の作用により、空気流Cの一部であるC1は空気流通
路30に導かれて、ラジエータ27の下部に勢い良く当たる
こととなり、該ラジエータ27の下部領域を効率良く冷却
することとなる。かくして、ラジエータ27はその全面に
わたってむらなく冷却されるから、エンジンEの熱交換
が効率良く行われることができる。
また、上記のように、フロントバンパ本体22に余計な
開口を設けなくても、充分にラジエータ27を冷却するこ
とができるから、フロントバンパ本体22の形状に制限を
受けない。したがって、フロントバンパのデザイン処理
の上で大幅に自由度が増すものである。
尚、本実施例においては、フロントバンパ21下縁部を
エアダムスカートとして構成した例を示したが、本考案
はこのような場合だけに限定されるものではなく、バン
パ下縁部は適宜の形状のものを採用できることは言うま
でもない。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、ラジエータを効
率よく冷却することができ、しかもデザイン処理上有利
で且つ製造コストの低い車両用フロントバンパを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例による車両用フロントバンパの一
部を拡大して示す斜視図であり、 第2図は第1図のフロントバンパを車両フロント部に取
り付けた状態を示す概略断面図である。 第3図及び第4図はそれぞれ従来の車両用フロントバン
パを車両のフロント部に取り付けた一例を示す概略断面
図である。 20…車両フロント部;21…車両用フロントバンパ;22…バ
ンパ本体;23…エアダムスカート;24…エンジンフード;2
5…エンジンルーム;26…フロントグリル;27…ラジエー
タ;28…送風ファン;29…開口;30…空気流通路(開口);
31…リブ;32…調整板;A,B,C…空気流(冷却風)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両フロント部に取り付けられる車両用フ
    ロントバンパにおいて、 バンパ本体と、このバンパ本体の下端部に形成されたエ
    アダムスカートとの間に車両の幅方向に沿って延び、車
    両前方からラジエータに冷却風を導く開口が形成されて
    おり、 上記エアダムスカートの背後に設けられた車両前方から
    の空気をエンジンルーム内のラジエータに導く空気流通
    路を形成する複数のリブと、 これら複数のリブの下端部において上記ラジエータ下端
    部直前に、車両前方からの空気流の一部を遮断できるよ
    うに垂下して設けられた調整板と、を備えたことを特徴
    とする、車両用フロントバンパ。
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