JP2002308154A - 車両のフロント下部構造 - Google Patents
車両のフロント下部構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フロントバンパとアンダーカバーとの間に段
差を生ぜず、エンジンルーム内に埃の侵入を確実に防止
できる車両のフロント下部構造を提供する。 【解決手段】 アンダーカバー６を、少なくとも前側走
行輪３よりも前方の領域に配されてなると共に車両前側
のエンジンルームの下側を閉塞してなり、車両のフロン
トエンドに形成してなる空気導入部８に接続したノズル
１０にて下流側に空気を導き可能なる車両のフロント下
部構造であって、前記アンダーカバー６に噴出口９を設
け、該噴出口９に前記ノズル１０を接続してなる。
差を生ぜず、エンジンルーム内に埃の侵入を確実に防止
できる車両のフロント下部構造を提供する。 【解決手段】 アンダーカバー６を、少なくとも前側走
行輪３よりも前方の領域に配されてなると共に車両前側
のエンジンルームの下側を閉塞してなり、車両のフロン
トエンドに形成してなる空気導入部８に接続したノズル
１０にて下流側に空気を導き可能なる車両のフロント下
部構造であって、前記アンダーカバー６に噴出口９を設
け、該噴出口９に前記ノズル１０を接続してなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のフロント
下部構造に関する。
下部構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の車両のフロント下部構造として
は、例えば特開平１０−３０５７８６号公報に示すよう
に、アンダーカバーを、前側走行輪よりも前方の領域に
配されてなると共に車両前側のエンジンルームの下側を
閉塞してなり、車両のフロントエンドのバンパに形成し
てなる空気導入部に、車両走行による圧力により車両前
方から空気を導入すると共に該空気導入部に接続したノ
ズルにて下流側に空気を導き可能なる構造をしている。
は、例えば特開平１０−３０５７８６号公報に示すよう
に、アンダーカバーを、前側走行輪よりも前方の領域に
配されてなると共に車両前側のエンジンルームの下側を
閉塞してなり、車両のフロントエンドのバンパに形成し
てなる空気導入部に、車両走行による圧力により車両前
方から空気を導入すると共に該空気導入部に接続したノ
ズルにて下流側に空気を導き可能なる構造をしている。
【０００３】即ち、空気導入部からノズルに吸入した空
気を噴出口から噴き出すことによって、車両前方から車
体床下部材、例えば懸架装置やタイヤハウスに向かう気
流を下側に偏向させて、気流衝突を効率よく抑止して、
車両の空気抵抗を低減させている。こうした構成によ
り、突起状のフラップを設ける必要がないので、空気抵
抗が低減でき、しかも、デザインの自由度を確保できる
ことになる。
気を噴出口から噴き出すことによって、車両前方から車
体床下部材、例えば懸架装置やタイヤハウスに向かう気
流を下側に偏向させて、気流衝突を効率よく抑止して、
車両の空気抵抗を低減させている。こうした構成によ
り、突起状のフラップを設ける必要がないので、空気抵
抗が低減でき、しかも、デザインの自由度を確保できる
ことになる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、空気抵抗係数低減を目的と
しているため、懸架装置やホイールハウス内へぶつかる
流れを変えるだけであり、ホイールハウスの後端部にぶ
つかる流れに関しては着目しておらず、この為、ホイー
ルハウス後端部にぶつかる流れにより発生する空力騒音
に対しては効果を奏することはなかった。逆に、懸架装
置を避けた流れがホイールハウス後端部にぶつかり、空
力騒音を悪化させる場合もあった。
うな従来の技術にあっては、空気抵抗係数低減を目的と
しているため、懸架装置やホイールハウス内へぶつかる
流れを変えるだけであり、ホイールハウスの後端部にぶ
つかる流れに関しては着目しておらず、この為、ホイー
ルハウス後端部にぶつかる流れにより発生する空力騒音
に対しては効果を奏することはなかった。逆に、懸架装
置を避けた流れがホイールハウス後端部にぶつかり、空
力騒音を悪化させる場合もあった。
【０００５】また、フロントバンパの下面の噴出口から
気流が噴出すると、該噴出流の反作用としてフロントバ
ンパ下面が持ち上がり、アンダーカバーの前端部との間
に段差が発生し、乱流を発生させて、結果として空力騒
音を生じさせるおそれがある。
気流が噴出すると、該噴出流の反作用としてフロントバ
ンパ下面が持ち上がり、アンダーカバーの前端部との間
に段差が発生し、乱流を発生させて、結果として空力騒
音を生じさせるおそれがある。
【０００６】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、フロントバンパとアンダーカ
バーとの間に段差を生ぜず、空力騒音の抑制とエンジン
ルーム内に埃の侵入を確実に防止できる車両のフロント
下部構造を提供するものである。
してなされたものであり、フロントバンパとアンダーカ
バーとの間に段差を生ぜず、空力騒音の抑制とエンジン
ルーム内に埃の侵入を確実に防止できる車両のフロント
下部構造を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、アンダーカバーを、少なくとも前側走行輪よりも前
方の領域に配されてなると共に車両前側のエンジンルー
ムの下側を閉塞してなり、車両のフロントエンドに形成
してなる空気導入部に接続したノズルにて下流側に空気
を導き可能なる車両のフロント下部構造であって、前記
アンダーカバーに噴出口を設け、該噴出口に前記ノズル
を接続してなる。
は、アンダーカバーを、少なくとも前側走行輪よりも前
方の領域に配されてなると共に車両前側のエンジンルー
ムの下側を閉塞してなり、車両のフロントエンドに形成
してなる空気導入部に接続したノズルにて下流側に空気
を導き可能なる車両のフロント下部構造であって、前記
アンダーカバーに噴出口を設け、該噴出口に前記ノズル
を接続してなる。
【０００８】請求項１に記載の発明によれば、空気が噴
き出されても、アンダーカバーの位置が決まり、乱流が
生じにくい。また、車両走行に伴う空気が適切に下方に
ガイドされ、フロントホイールハウスの後端部にぶつか
りにくく、気流が制御されるので、空力騒音の低減が図
れる。また、乱流が生じないので、空気抵抗が確実に減
少される。また、車両外表面に突起物がないので、造形
自由度を減少させることがない。
き出されても、アンダーカバーの位置が決まり、乱流が
生じにくい。また、車両走行に伴う空気が適切に下方に
ガイドされ、フロントホイールハウスの後端部にぶつか
りにくく、気流が制御されるので、空力騒音の低減が図
れる。また、乱流が生じないので、空気抵抗が確実に減
少される。また、車両外表面に突起物がないので、造形
自由度を減少させることがない。
【０００９】請求項２に記載の発明は、前記ノズルは、
前記空気導入部側と前記噴出口側との間で、緩やかに曲
折してなる。
前記空気導入部側と前記噴出口側との間で、緩やかに曲
折してなる。
【００１０】請求項２に記載の発明によれば、ノズル内
の通気抵抗が減少し、ノズル内の空気の流れがスムーズ
になり、空力騒音や空気抵抗の減少が更に図れる。ま
た、通気抵抗が減少することで、空気導入部及び噴出
口、そしてノズルの断面積を小さくすることが可能であ
り、造形自由度の確保及び原価低減が図れる。
の通気抵抗が減少し、ノズル内の空気の流れがスムーズ
になり、空力騒音や空気抵抗の減少が更に図れる。ま
た、通気抵抗が減少することで、空気導入部及び噴出
口、そしてノズルの断面積を小さくすることが可能であ
り、造形自由度の確保及び原価低減が図れる。
【００１１】請求項３に記載の発明は、前記ノズル内
に、該ノズル内を通過する気流を整えることが可能なる
整流板を配してなる。
に、該ノズル内を通過する気流を整えることが可能なる
整流板を配してなる。
【００１２】請求項３に記載の発明によれば、ノズル内
での空気の流れの剥離現象が生じないことになり、流れ
をスムーズにすることによって、空力騒音及び空気抵抗
の減少が図れる。また、通気抵抗が減少することで、空
気導入部及び噴出口、そしてノズルの断面積を小さくす
ることが可能であり、造形自由度の確保及び原価低減が
図れる。
での空気の流れの剥離現象が生じないことになり、流れ
をスムーズにすることによって、空力騒音及び空気抵抗
の減少が図れる。また、通気抵抗が減少することで、空
気導入部及び噴出口、そしてノズルの断面積を小さくす
ることが可能であり、造形自由度の確保及び原価低減が
図れる。
【００１３】請求項４に記載の発明は、前記ノズルを前
記アンダーカバーと一体成形してなる。
記アンダーカバーと一体成形してなる。
【００１４】請求項４に記載の発明によれば、ノズル形
状の自由度が増し、通気抵抗の小さなノズルとすること
が出来る。また、噴出流の反作用によって、フロントバ
ンパ下端とアンダーカバー間に流れに正対する段差が生
じない。
状の自由度が増し、通気抵抗の小さなノズルとすること
が出来る。また、噴出流の反作用によって、フロントバ
ンパ下端とアンダーカバー間に流れに正対する段差が生
じない。
【００１５】請求項５に記載の発明は、前記空気導入部
は、フロントバンパに形成してなる。
は、フロントバンパに形成してなる。
【００１６】請求項５に記載の発明によれば、最もラム
圧の高い部位であるので、気流の制御が確実になる。
圧の高い部位であるので、気流の制御が確実になる。
【００１７】請求項６に記載の発明は、前記空気導入部
は、前記エンジンルーム前方に配されたラジエタ横に形
成してなる。
は、前記エンジンルーム前方に配されたラジエタ横に形
成してなる。
【００１８】請求項６に記載の発明によれば、フロント
エンドの外表面に空気導入用の開口部を設けることがな
いので、見栄えが向上する。
エンドの外表面に空気導入用の開口部を設けることがな
いので、見栄えが向上する。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な第１実施
形態を図１乃至図３に基づいて説明する。図１は、この
発明の第１実施形態の適用された車両の空気抵抗低減装
置を搭載した車両の要部を示す一部破断側面図である。
図２は、下側から車両及び空気抵抗低減装置を見上げた
斜視図である。図３は、図１の要部の平面状断面図であ
る。
形態を図１乃至図３に基づいて説明する。図１は、この
発明の第１実施形態の適用された車両の空気抵抗低減装
置を搭載した車両の要部を示す一部破断側面図である。
図２は、下側から車両及び空気抵抗低減装置を見上げた
斜視図である。図３は、図１の要部の平面状断面図であ
る。
【００２０】符号１は、車両で、該車両１のフロントエ
ンド１ａに搭載されているフロントバンパ２と、前側走
行輪３と、エンジンルーム４と、ホイールハウス５と、
アンダーカバー６と、空気抵抗低減装置７とを少なくと
も備えてなる。
ンド１ａに搭載されているフロントバンパ２と、前側走
行輪３と、エンジンルーム４と、ホイールハウス５と、
アンダーカバー６と、空気抵抗低減装置７とを少なくと
も備えてなる。
【００２１】前記アンダーカバー６は、上下方向では、
前記フロントバンパ２の底面２ａと同面の位置に配さ
れ、前後方向で、ホイールハウス５の前端、即ち、少な
くとも前側走行輪３よりも前方の領域に配されてなると
共に前記エンジンルーム４の下側を閉塞してなる。
前記フロントバンパ２の底面２ａと同面の位置に配さ
れ、前後方向で、ホイールハウス５の前端、即ち、少な
くとも前側走行輪３よりも前方の領域に配されてなると
共に前記エンジンルーム４の下側を閉塞してなる。
【００２２】前記空気抵抗低減装置７は、フロントバン
パ２に形成してなる空気導入部８と、前記アンダーカバ
ー６に形成した噴出口９と、前記空気導入部８及び噴出
口９を連通接続したノズル１０とよりなる。前記空気導
入部８は、導入空気１５が導入しやすいように、ラム圧
の高い場所、即ちフロントバンパ２の前面又はエンジン
ルーム４の前面に配されるラジエータ１１の位置が適し
ている。また、空気導入部８の形状は、四角、丸など任
意の形状で構わない。
パ２に形成してなる空気導入部８と、前記アンダーカバ
ー６に形成した噴出口９と、前記空気導入部８及び噴出
口９を連通接続したノズル１０とよりなる。前記空気導
入部８は、導入空気１５が導入しやすいように、ラム圧
の高い場所、即ちフロントバンパ２の前面又はエンジン
ルーム４の前面に配されるラジエータ１１の位置が適し
ている。また、空気導入部８の形状は、四角、丸など任
意の形状で構わない。
【００２３】前記ノズル１０の材料は、合成樹脂、金属
など適宜材料でよいが、空気の漏れを防止するために、
有孔質のものは不適である。前記ノズル１０の両端部
は、空気導入部８及び噴出口９との間に隙間がないよう
に結合されている。また、前記ノズル１０は、前記空気
導入部８側と前記噴出口９側との間で、緩やかに曲折し
てなる。
など適宜材料でよいが、空気の漏れを防止するために、
有孔質のものは不適である。前記ノズル１０の両端部
は、空気導入部８及び噴出口９との間に隙間がないよう
に結合されている。また、前記ノズル１０は、前記空気
導入部８側と前記噴出口９側との間で、緩やかに曲折し
てなる。
【００２４】前記噴出口９の位置は、図３に示すよう
に、フロントホイールハウス５の後端部１２に当たる空
気の流れ１３は、車両１の前方ＦＲからの前側走行輪３
の内側面３ａの近くを通過するので、この空気の流れ１
３を、噴出口９から噴き出した空気１４によって効率よ
く下方へ偏向させるため、前側走行輪３の中心３ｂより
もやや車両１の中心線１ｂ側寄りに配置している。
に、フロントホイールハウス５の後端部１２に当たる空
気の流れ１３は、車両１の前方ＦＲからの前側走行輪３
の内側面３ａの近くを通過するので、この空気の流れ１
３を、噴出口９から噴き出した空気１４によって効率よ
く下方へ偏向させるため、前側走行輪３の中心３ｂより
もやや車両１の中心線１ｂ側寄りに配置している。
【００２５】従って、第１実施形態は、かかる構成より
なるので、噴出空気１４が噴き出されても、反作用が発
生せず、アンダーカバー６の位置が決まり、乱流が生じ
にくい。また、車両１の走行に伴う空気の流れ１３が、
図１に示すように、適切に下方にガイドされ、フロント
ホイールハウス５の後端部１２にぶつかりにくく、空気
の流れ１３が制御されるので、空力騒音の低減が図れ
る。また、乱流が生じないので、空気抵抗が確実に減少
される。また、車両外表面に突起物がないので、造形自
由度を減少させることがない。
なるので、噴出空気１４が噴き出されても、反作用が発
生せず、アンダーカバー６の位置が決まり、乱流が生じ
にくい。また、車両１の走行に伴う空気の流れ１３が、
図１に示すように、適切に下方にガイドされ、フロント
ホイールハウス５の後端部１２にぶつかりにくく、空気
の流れ１３が制御されるので、空力騒音の低減が図れ
る。また、乱流が生じないので、空気抵抗が確実に減少
される。また、車両外表面に突起物がないので、造形自
由度を減少させることがない。
【００２６】また、前記ノズル１０は、前記空気導入部
８側と前記噴出口９側との間で、緩やかに曲折してなる
ので、ノズル１０内の通気抵抗が減少し、空気導入部８
及び噴出口９、そしてノズル１０の断面積を小さくする
ことが可能であり、造形自由度の確保及び原価低減が図
れる。
８側と前記噴出口９側との間で、緩やかに曲折してなる
ので、ノズル１０内の通気抵抗が減少し、空気導入部８
及び噴出口９、そしてノズル１０の断面積を小さくする
ことが可能であり、造形自由度の確保及び原価低減が図
れる。
【００２７】前記ノズル１０を前記アンダーカバー６と
一体成形してなることで、ノズル１０形状の自由度が増
し、通気抵抗の小さなノズル１０とすることが出来る。
また、噴出流の反作用によって、フロントバンパ２下端
とアンダーカバー６間に流れに正対する段差が生じな
い。
一体成形してなることで、ノズル１０形状の自由度が増
し、通気抵抗の小さなノズル１０とすることが出来る。
また、噴出流の反作用によって、フロントバンパ２下端
とアンダーカバー６間に流れに正対する段差が生じな
い。
【００２８】図４は、第１実施形態の変形例で、前記ノ
ズル１０内に、該ノズル１０内を通過する気流を整える
ことが可能なる整流板２０を配してなる例で、かかる場
合、フロントホイールハウス５の後端部１２に、走行に
伴う空気の流れ１３をぶつかりにくくし、空力騒音の低
下が図れると共にノズル１０内での空気の流れの剥離現
象が生じないことになり、流れをスムーズにすることに
よって、空気抵抗の減少が図れる。また、通気抵抗が減
少することで、空気導入部８及び噴出口９、そしてノズ
ル１０の断面積を小さくすることが可能であり、原価低
減が図れる。
ズル１０内に、該ノズル１０内を通過する気流を整える
ことが可能なる整流板２０を配してなる例で、かかる場
合、フロントホイールハウス５の後端部１２に、走行に
伴う空気の流れ１３をぶつかりにくくし、空力騒音の低
下が図れると共にノズル１０内での空気の流れの剥離現
象が生じないことになり、流れをスムーズにすることに
よって、空気抵抗の減少が図れる。また、通気抵抗が減
少することで、空気導入部８及び噴出口９、そしてノズ
ル１０の断面積を小さくすることが可能であり、原価低
減が図れる。
【００２９】この際、噴出口９より噴き出された噴出空
気１４が、勢いよく噴き出される高速走行時などでは、
その反作用で、アンダーカバー６が符号６’で示す元の
位置から若干上側に持ち上げられることが考えられる
が、上流側のフロントバンパ２の底面２ａに対して凹と
なる方向に変形するので、ほとんど流れを乱すことがな
い。
気１４が、勢いよく噴き出される高速走行時などでは、
その反作用で、アンダーカバー６が符号６’で示す元の
位置から若干上側に持ち上げられることが考えられる
が、上流側のフロントバンパ２の底面２ａに対して凹と
なる方向に変形するので、ほとんど流れを乱すことがな
い。
【００３０】更に、噴出口９をアンダーカバー６に配置
した為、空気導入部８と噴出口９との車両前後方向の距
離が比較的大きく取れるので、この空気導入部８及び噴
出口９を連通するダクト１０が急激な曲がりが無く滑ら
かに連結できるため、ダクト１０内部での気流の剥離や
乱れが防止され、通風抵抗が減少して、車両１の空気抵
抗低減効果も有する。
した為、空気導入部８と噴出口９との車両前後方向の距
離が比較的大きく取れるので、この空気導入部８及び噴
出口９を連通するダクト１０が急激な曲がりが無く滑ら
かに連結できるため、ダクト１０内部での気流の剥離や
乱れが防止され、通風抵抗が減少して、車両１の空気抵
抗低減効果も有する。
【００３１】図５及び図６は、この発明の好適な第２実
施形態を示す図で、図５は、図２に相当する図面、図６
は図５に適用されたアンダーカバーの斜視図である。同
一部品は同一符号を用い、重複する説明を省略する。
施形態を示す図で、図５は、図２に相当する図面、図６
は図５に適用されたアンダーカバーの斜視図である。同
一部品は同一符号を用い、重複する説明を省略する。
【００３２】符号２５は、アンダーカバーで、フロント
ホイールハウス５の前方に当たる位置に、中空のボック
ス２６が前記アンダーカバー２５と一体に組み込まれて
いる。該ボックス２６の車両１の前方ＦＲ側には、前方
開口部２７が形成されていて、該ボックス２６の下面に
は、下面開口部２８が形成されている。前記前方開口部
２７と前記下面開口部２８とは、ダクト２９によって連
通されている。前記ボックス２６は、詳細な説明は割愛
したが、左右対称である。
ホイールハウス５の前方に当たる位置に、中空のボック
ス２６が前記アンダーカバー２５と一体に組み込まれて
いる。該ボックス２６の車両１の前方ＦＲ側には、前方
開口部２７が形成されていて、該ボックス２６の下面に
は、下面開口部２８が形成されている。前記前方開口部
２７と前記下面開口部２８とは、ダクト２９によって連
通されている。前記ボックス２６は、詳細な説明は割愛
したが、左右対称である。
【００３３】前記アンダーカバー２５には、前記下面開
口部２８と一致する位置に噴出口３０が形成されてい
て、この噴出口３０と下面開口部２８とは連通されるよ
うに組み立てられている。前記ボックス２６の前方開口
部２７は、空気導入部８と一致するように固定される。
口部２８と一致する位置に噴出口３０が形成されてい
て、この噴出口３０と下面開口部２８とは連通されるよ
うに組み立てられている。前記ボックス２６の前方開口
部２７は、空気導入部８と一致するように固定される。
【００３４】第２実施形態は、このように構成されてな
ることにより、空気導入部８から導入された走行風は、
ボックス２６を経由してアンダーカバー２５の噴出口３
０から噴き出され、フロントホイールハウス５の後端部
１２に向かう気流１３（図１参照）は、強制的に下方に
偏向せられるため、フロントホイールハウス５の後端部
１２に達する気流の流速が著しく低下して、空力騒音が
抑制されて、車内騒音が大幅に低減される。
ることにより、空気導入部８から導入された走行風は、
ボックス２６を経由してアンダーカバー２５の噴出口３
０から噴き出され、フロントホイールハウス５の後端部
１２に向かう気流１３（図１参照）は、強制的に下方に
偏向せられるため、フロントホイールハウス５の後端部
１２に達する気流の流速が著しく低下して、空力騒音が
抑制されて、車内騒音が大幅に低減される。
【００３５】図７及び図８は、この発明の好適な第３実
施形態を示す図で、図７は、車両の前側から見た斜視
図、図８は図１相当図である。同一部品は同一符号を用
い、重複する説明を省略する。
施形態を示す図で、図７は、車両の前側から見た斜視
図、図８は図１相当図である。同一部品は同一符号を用
い、重複する説明を省略する。
【００３６】符号３５は、空気導入部で、該空気導入部
３５は、前記エンジンルーム４前方に配されたラジエタ
１１の横に形成してなるもので、かかる構成により、フ
ロントエンドの外表面に空気導入用の開口部を設けるこ
とがないので、見栄えが向上する。符号３６は、ラジエ
タグリルである。
３５は、前記エンジンルーム４前方に配されたラジエタ
１１の横に形成してなるもので、かかる構成により、フ
ロントエンドの外表面に空気導入用の開口部を設けるこ
とがないので、見栄えが向上する。符号３６は、ラジエ
タグリルである。
【図１】この発明の第１実施形態の適用された車両の空
気抵抗低減装置を搭載した車両の要部を示す一部破断側
面図。
気抵抗低減装置を搭載した車両の要部を示す一部破断側
面図。
【図２】図１中の下側から車両及び空気抵抗低減装置を
見上げた斜視図。
見上げた斜視図。
【図３】図１の要部の平面状断面図。
【図４】この発明の第１実施形態の変形例を示す図１相
当図。
当図。
【図５】この発明の第２実施形態の適用された車両の空
気抵抗低減装置を搭載した車両の要部を示す図２相当斜
視図。
気抵抗低減装置を搭載した車両の要部を示す図２相当斜
視図。
【図６】図５に搭載されたアンダーカバーの斜視図。
【図７】この発明の第３実施形態の適用された車両の空
気抵抗低減装置を搭載した車両の要部を示す斜視図。
気抵抗低減装置を搭載した車両の要部を示す斜視図。
【図８】図７の一部破断側面図。
１ 車両 １ａ フロントエンド １ｂ 車両中心 ２ フロントバンパ ３ 前側走行輪 ４ エンジンルーム ５ フロントホイールハウス ６、２５ アンダーカバー ７ 空気抵抗低減装置 ８、３５ 空気導入部 ９ 噴出口 １０ ノズル １１ ラジエータ １２ ホイールハウスの後端部 １３ 空気の流れ １４ 噴出空気 １５ 導入空気 ２０ 整流板
Claims (6)
- 【請求項１】 アンダーカバーを、少なくとも前側走行
輪よりも前方の領域に配されてなると共に車両前側のエ
ンジンルームの下側を閉塞してなり、車両のフロントエ
ンドに形成してなる空気導入部に接続したノズルにて下
流側に空気を導き可能なる車両のフロント下部構造であ
って、 前記アンダーカバーに噴出口を設け、該噴出口に前記ノ
ズルを接続してなることを特徴とする車両のフロント下
部構造。 - 【請求項２】 請求項１に記載の車両のフロント下部構
造であって、 前記ノズルは、前記空気導入部側と前記噴出口側との間
で、緩やかに曲折してなることを特徴とする車両のフロ
ント下部構造。 - 【請求項３】 請求項１又は請求項２に記載の車両のフ
ロント下部構造であって、 前記ノズル内に、該ノズル内を通過する気流を整えるこ
とが可能なる整流板を配してなることを特徴とする車両
のフロント下部構造。 - 【請求項４】 請求項１〜３のいずれか１項に記載の車
両のフロント下部構造であって、 前記ノズルを前記アンダーカバーと一体成形してなるこ
とを特徴とする車両のフロント下部構造。 - 【請求項５】 請求項４に記載の車両のフロント下部構
造であって、 前記空気導入部は、フロントバンパに形成してなること
を特徴とする車両のフロント下部構造。 - 【請求項６】 請求項４に記載の車両のフロント下部構
造であって、 前記空気導入部は、前記エンジンルーム前方に配された
ラジエタ横に形成してなることを特徴とする車両のフロ
ント下部構造。
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|---|---|---|---|
| JP2001111476A JP2002308154A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | 車両のフロント下部構造 |
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| JP2001111476A JP2002308154A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | 車両のフロント下部構造 |
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|---|---|
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Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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