JPS63200147A - 写真用反射支持体及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は反射用写真感光材料に関し、該感光材料の支持
体及びその製造に関する。

く従来技術〉 従来、反射写真材料の支持体としては、バルブから製造
された原紙上に白色顔料を混練したポリエチレン層を設
けたポリエチレン被覆紙が一般に使用されている。

しかしながら、ポリエチレン被覆紙ではバルブ紙表面の
凹凸のためざらざらしたさざ波状の光沢面になり、写真
画像の明るさ、鮮明さおよびそれらに起因する美しさが
著しく損なわれる。

また支持体の両面は水を通さないポリエチレンで被覆さ
れるが、切断面は被覆されないため、ここから中紙に現
像処理液等のしみこみが生じ、黄色等に着色する欠点が
あった。

上記欠点を解消する方法として、支持体にパルプ紙を用
いず熱可塑性樹脂フィルムを用いる方法がいくつか提案
されている。

特開昭４９−１１４９２１号、特公昭５５−５ＬＱ４号
、同５６−４９０１号、同６０−３０９３０号、同５５
−６２１１号、特開昭６１−１１８７４６号等に開示さ
れているが、なかでも特開昭６１−１１８７４６号で述
べられているように、樹脂としては強度、物理的および
化学的安定性、耐久性などの面からポリエステル樹脂、
特にポリエチレンテレフタレート樹１ｉｆｔ（ＰＥＴ）
が好ましい。

写真用途に用いる場合、支持体の白色度、光沢度を高く
し、写真画像の鮮鋭性を高くするために、支持体フィル
ムを白色、不透明化する手段としては酸化チタンを充填
することが好ましい。ところが酸化チタンを多量に充填
したＰＥＴ樹脂シートは均一な延伸が非常に困難となり
、十分な強度を持つ二軸延伸フィルムが得られないとい
う問題がある。

また酸化チタンなどの白色顔料をゼラチン等をバインダ
ーとして基体上に塗布し白色不透明な写真用支持体とす
る技術は、特開昭４７−３４７９号、特開昭４７−３４
８０号、特公昭４９−２１６６１号等に開示されている
が、同方法による支持体を用いた写真材料は現像処理時
に水を多量に含むため乾燥負荷が非常に大きくなるとい
う欠点をもつ。

〈発明の目的〉 本発明は上記欠点を解消し、支持体断面からの写真処理
液等のしみこみがなく、白色度に優れ、さらに卓越した
鮮鋭性の写真画像を与える写真材料用反射支持体を提供
することである。

〈発明の構成〉 前記本発明の目的は、複数の層からなる二軸延伸ポリエ
ステルフィルムの最表層に酸化チタン１５重量％以上含
有することを特徴とする写真用反射支持体によって達せ
られ、また該写真用支持体は複数の押出し磯と共押出し
ダイを用いる製造方法によって得られる。

次に本発明の詳細な説明する。

本発明においてポリエステル樹脂とは、ポリエステルの
みからなる熱可塑性樹脂はもちろんのこと、主成分であ
るポリエステルの樹層特性を実用的に変動させない範囲
において他のポリマー、添加剤等を加見たものを包含さ
れる。

本発明に用いられるポリエステル樹脂としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、７タル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸とエチレングリコール、１
，３−プロパンジオール、１．４−ブタンジオール等の
グリコール類との縮合物のポリマー、例えばポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−２，６−ジナ７タレ
ート、ポリプロピレンテレ７タレート、ポリブチレンテ
レフタレート等あるいはこれらの共重合体が挙げられる
。

本発明に用いられるポリエステル樹脂としては、ポリエ
チレンテレフタレート　（以下、ＰＥＴと略称する）が
好ましい。ＰＥＴ樹脂フィルムは、水を浸透せず、平滑
性に優れ、引張強度、引き裂き強度等の機械的特性に優
れ、熱収縮等の寸法安定性に優れ、さらに現像処理時の
耐薬品性に優れているものである。

本発明の樹脂のフェノール／テトラクロロエタン（６０
／４０重量比）の混合溶媒中、２０℃で測定した固有粘
度は、０．４〜Ｌ、Ｑが好ましく、より好ましくは０．
５〜０．８である。

本発明に用いられる酸化チタンは表面処理が施された平
均粒子径０．１〜０，５μｍで実質的に５０μｍ以上の
粒子を含まない酸化チタンである。ここで酸化チタンに
施される表面処理とは、酸素結合あるいは水酸基結合を
育するアルミニウム化合物（例えば、アルミナ等）およ
び／またはケイ素化合物（例えばケイ酸等）で表面処理
を施すか、または該処理の後、さらに金属石鹸、界面活
性剤、カップリング剤、有機シラン化合物、多価アルコ
ール等で表面処理を施して、酸化チタン粒子と本発明に
係る樹脂との親和性をもたせるための処理をいう。

本発明に用いられる酸化チタンとしては、ルヂル型およ
び／またはアナターゼ型構造の酸化チタン（ＩＶ）が好
ましく用いられる。

酸化チタンは前記したように平均粒子径が０．１μｍか
ら０．５μｍの範囲にあることが好ましく、この範囲を
こえると十分な白色度、隠蔽力が得られない。

本発明において支持体の最表層には酸化チタンを１５重
量％以上、好ましくは２０重量％以上含有する。また表
面物性及び強度上７０重量％以下が好ましい。ここで重
量％とは最表層における樹脂と酸化チタンの合計重量に
対する酸化チタン重量の百分率をいう。

最表層には群青等の着色剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤
、酸化防止剤、帯電防止剤、ポリエステル以外の他のポ
リマー等の添加剤を含有することができるが、フィルム
成形の際に、成形樹脂に親相性がなく粒子周囲に空隙を
生ずるような添加剤は含有しないことが好ましい。その
選別は予めテストすることによって可能である。

最表層とは支持体の写真乳剤を塗設する表面を形成する
層を指す。

最表層以外の層は前記の空隙を生ずるような添加剤を含
め、すべての添加剤を含有することができる。

なかでも酸化チタン、硫酸バリウム、シリカ、タルク、
炭酸カルシウム、アルミナ等の白色顔料、ポリオレフィ
ン樹脂等のポリエステル樹脂と相溶性のない樹脂等を含
有させることによって白色度を高めることができる。

本発明において複層化されたポリエステルフィルムは２
層以上の構成層からなる。好ましくは２層または３層か
らなる。

本発明における支持体フィルムは複数の層構成からなる
もので、各層の組成は同じでも異なってもかまわないが
、白色度や鮮鋭性の優れた支持体とするために写真層を
設ける側の表層に酸化チタンを多く含有することが好ま
しい。

各層に用いられる樹脂は積層後の接着を強固にするため
に、同一の樹脂を用いるのが好ましい。

とくに写真用支持体としては各層の樹脂ともＰＥＴ樹脂
とすることが好ましい。

本発明の支持体を成形加工するには、第１図に示すよう
なシングルマニホールド共押出しダイ、第２図に示すよ
うなマルチマニホールド共押出しダイ等の共押出しダイ
か使用される。層数は２層から５層のものが用いられる
。

共押出しダイから樹脂を押出すために２台以上の押出機
が使用される。例えば３層の共押出しを行うためには第
３図に示すように１台の押出機から吐出樹脂を分流して
表面層を形成させることもできるし、第４図に示すよう
な３台の押出機を使用して異なる組成の樹脂を複層化す
ることもできるし、第５図に示すように混練機能を持っ
押出機７を使用すれば、酸化チタン等の添加剤と樹脂を
混練してすぐに複層成形することができる。

なお押出機４．５．６．７と共押出しダイ３との間には
ギアポンプ、フィルターなどを配置することが好ましい
。特に押出機７とダイ３の間には定量輸送の手段８（ギ
アポンプ等）を配置することが好ましい。

押出機からダイへ送られた樹脂組成物はダイスリットか
ら押出し、回転ドラム等の急冷表面に接面し、無定形の
シートとした後、本発明の樹脂のガラス転移温度（Ｔｇ
）以上、１３０℃以下の温度範囲で、縦又は横方向の一
軸方向に順次または二輪同時に延伸することができる。

この際、フィルム支持体の機械的強度、寸法安定性を満
足させるために、面積比で４〜１６倍の範囲で延伸が行
なわれることが好ましい。延伸に次いで、熱固定、熱緩
和を行なうことが好ましい。

本発明の支持体の膜厚は５０〜３００μｍであり、好ま
しくは７５〜２５０μｍである。５０μｍより薄い場合
は、支持体としての腰が弱く、しわになり易い。

また、３００μｍを越える場合は、厚すぎて取り扱いが
不便となる等の欠点が生じる。

好ましくは１０％以下とするのが好ましい。

上記の如く成形され、不透明、白色化された本発明の支
持体の少なくとも片面の最表層の面上に感光性写真乳剤
層が塗設される。この場合、必要に応じて感光性写真乳
剤層塗布に先んじてコロナ放電等の表面活性化処理およ
び／または下引層を塗設することができる。

本発明の反射写真材料は、支持体を用いる写真材料であ
ればすべてに適用でき、例えば白黒用、カラー用等の制
限はなく、写真構成層においても、感光性写真乳剤層、
中間層、保護層、フィルタ一層、バックコート層等の層
数、層順序に特に制限はなく適用できる。

本発明における写真乳剤層とは、通常のハロゲン化銀乳
剤層であり、例えば塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化
銀、塩沃臭化銀乳剤等を好ましく用いることができる。

また、この層の中にはカラー像を作るためのカプラーを
含ませることも可能であり、また結合剤としてはゼラチ
ン以外の親水＆Ｉ−、ｔ　　Ｑ　　ヱ＆＠　　　　ｆｆ
１ｌ子１イ　ｙ４！　　ＩＩ　　ｌ／　　−ＩＬ？　　
ＩＬ−１−＋シ！サビニルピロ。リドン等を含ませるこ
とも可能で゛ある。更に、上記ハロゲン化銀乳剤層は、
シアニン色素、メロシアニン色素等により感光波長域を
増感させることもでき、また、その他種々の写真用添加
剤、例えば、カブリ防止剤、金、イオウ等を用いた化学
増感剤、硬膜剤、帯電防止剤等を好ましく加えることが
できる。従って、本発明による写真材料の現像処理も、
白黒用現像処理であっても、カプラーを含有するか、或
いは含有しないカラー用現像処理であっても、本発明は
有効である。

〈測定法〉 ・可視光透過率　デジタル濁度計モデルＴ　−２６００
ＤＡ（東京重色（株）製で測定した。

・白色度　　　　分光光度計３２０型（日立製作所（株
）製）で測定した３８０〜７８０ｎｍの分光反射率をＪ
　Ｉ　５−Ｚ−８７２２に従って計算しＬ値を求め白色
度とした。

〈実施例〉 表１に示す性状の酸化チタンを使用して表２に示す組成
の組成物Ａ−Ｇを得た。

これらの組成物を用いて第１図に示すタイプの共押出し
ダイを使用し、第３図に示す配置で共押出しを行なった
。押出機とダイの間にはギアポンプとフィルターを配置
した。

押出しシートを回転ドラム上に流延し急冷して無定形と
した後加熱し１１０℃で２．７倍、縦方向にロール延伸
し、ついで１２０℃で３．０倍、横方向にテンター延伸
し、さらに２１０℃で熱固定して二軸延伸フィルムを製
造した。

このときフィルム層構成と各層の厚さは表３に示すよう
になるように押出量を調整した。

得られた白色フィルムの可視光透過率および白色度を測
定した結果を表３に示す。

次にこのフィルム支持体に重合体ラテックスを下引き後
コロナ放電し、該面上にカラー印画紙用ハロゲン化銀写
真乳剤を塗布し、写真材料を調製した。

得られた写真材料の解像力を測定するためＭＴＦ値測定
用ウェッジを通して露光し、現像処理した。処理後の各
試料について緑感光性層のＭＴＦ（Ｍｏｄｕ−ｌａＬｉ
ｏｎ　Ｔｒａｎｓｆｅｒ　Ｆｕｎｃｔｉｏｎ）をマイク
ロデンシトメータで求め、空間周波数が５本／−一での
ＭＴＦ値を求めた。なお、ＭＴＦによる画像の鮮鋭性の
判定は当業者間では周知のことであるが、ｒＴｈｅ　ｔ
ｈｅｏｒｙ　ｏｆ　ｔｈｅ　ｐｈｏｔｏｇｒａｐｈｉｃ
　ｐｒｏｃｅｓｓ、　３ｒｄｅｄｉｔｉｏｎＪＩ；記載
がある。

得られた結果を表３に示す。

表　　１ 表　　２ リューコブアＥＧＭ：　　サンド社製の蛍光増白剤の商
品名 表　　３

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明における共押出しダイのう
ち３層押出し用のものの断面図で、１はシングルマニホ
ールドタイプ、２はマルチマニホールドタイプのダイを
示す。 第３図、第４図及び第５図は本発明における押出機と共
押出しダイの配置を示す略図である。 第６図は本発明により得られる支持体の断面図である。 １．２．３・・・共押出しダイ １１．１２，１３，２１，２２．２３・・・溶融樹脂入
り口４．５．６・・・押出機 ７・・・混練押出機 ８・・・ギアポンプなどの定量輸送手段６１．６３・・
・表層 ６２・・・中層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の層からなる二軸延伸ポリエステルフィルム
   の最表層に酸化チタンを１５重量％以上含有することを
   特徴とする写真用反射支持体。
2. （２）複数の層からなる二輪延伸ポリエステルフィルム
   の最表層に酸化チタンを１５重量％以上含有する写真用
   反射支持体を複数の押出し機と共押出しダイを用いて製
   造することを特徴とする写真用反射支持体の製造方法。