JPH11258728A - 画像形成要素 - Google Patents

画像形成要素

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JPH11258728A
JPH11258728A JP10366412A JP36641298A JPH11258728A JP H11258728 A JPH11258728 A JP H11258728A JP 10366412 A JP10366412 A JP 10366412A JP 36641298 A JP36641298 A JP 36641298A JP H11258728 A JPH11258728 A JP H11258728A
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JP
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layer
sheet
photographic
image
biaxially oriented
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JP10366412A
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English (en)
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Douglas Norman Haydock
ノーマン ハイドック ダグラス
Thaddeus Stephen Gula
スティーブン グラ タデウス
Peter Thomas Aylward
トーマス アイルワード ピーター
Robert P Bourdelais
ポール ボードレイズ ロバート
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Eastman Kodak Co
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/805Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by stripping layers or stripping means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の画像表示操作をより効率よく実施する
ために、均一かつ信頼性のある支持基体からの画像形成
の分離を有する写真要素を提供する。 【解決手段】 紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロ
ゲン化銀層、当該紙ベースと当該ハロゲン化銀層の間に
ある二軸延伸ポリオレフィンシートの層を含んでなる写
真要素であって、30〜150g/5cmの剥離強度を
有する材料を含む剥ぎ取り可能な材料の層が、前記二軸
延伸ポリオレフィンシートと前記紙ベースの間に配置さ
れている写真要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成材料に関す
る。好ましい態様では、本発明は、特に、写真カラーペ
ーパー用のベース材料に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーペーパーの作製で、ベース紙がそ
れに塗布したポリマー、典型的にはポリエチレンの層を
有することは公知である。この層は、ペーパーに耐水性
を与えるのに役に立ち、同時に、その上に写真層を形成
する平滑面を提供するのに役に立つ。適切な平滑面を作
製することは困難であり、ポリエチレン層の適切なレイ
ダウン及び冷却を確実にするのに、多大の注意と費用が
必要である。従来の作製技法の欠陥の一つは、形成ロー
ラーと感光性材料をキャスティングするための面を形成
するポリエチレンとの間に気泡が捕らえられると発生す
る。この気泡は、ポリエチレン層上に形成される写真材
料の写真性能に欠陥を生じるくぼみ(pit)を形成す
る。より信頼性があり、改善された面をより低コストで
作製できるならば、それが望ましい。
【0003】米国特許出願第08/864,228号
(1997年5 月23日出願)明細書に提案されているよう
に、カラーペーパーでは、改善されたカール耐性を有す
るカラーペーパーを提供する必要がある。現行のカラー
ペーパーは、現像及び保存時にカールする。そのような
カールは、現像及び乾燥プロセスにさらされる際の、カ
ラーペーパーの各層の特性の違いによって起きると考え
られる。カラー写真の保存時の湿度変化によってカール
が生じる。カラーペーパーを長期に高湿度(例えば、5
0%を超える相対湿度)で保存すると、特に問題を生じ
る。相対湿度20%未満の極端に低い湿度も写真ペーパ
ーにカールを起こす。
【0004】写真ペーパーでは、ポリエチレン層も、二
酸化チタン及び他の白色剤物質並びに色味剤のキャリア
層としてはたらく。これらの着色材料が、ポリエチレン
層全体に分散されているよりも、写真的により有効とな
るポリエチレン層の表面近くに集中できるならば、それ
が望ましい。
【0005】現行入手可能な写真ペーパーの利用には、
写真現像及び典型的なトリミング操作の範囲を超える処
理が含まれる。多くの場合では、画像に対して特有の鮮
やかな外観を与え、且つ強調するために、ポートレート
もしくは大判の商業画像に追加の処理を実施する。その
ような処理の例には、液体スプレー、保護積層、表面エ
ンボス、及び高テクスチャ表面材料への貼り合わせが含
まれる。画像に高テクスチャ面を貼り合わせる場合、当
該写真画像を支持する基体の厚みは、見る人に対してテ
クスチャの伝達(transfer)の範囲に直接影響を与え
る。
【0006】所望のビジュアル効果を与えるために、画
像層の厚みを薄くすることが必要である。現在行われて
いる画像層の厚みを薄くすることは、現行の写真ペーパ
ーの紙コアから、写真画像層と隣接するポリエチレン層
をはぎ取ることを必要とする。現行のペーパーで、紙支
持体から画像層と隣接するポリエチレン層を剥ぎ取るこ
とは、写真材料を構成する各層に見られる凝集及び接着
特性のバラツキのために、困難であり時間がかかる。は
ぎ取り処理中、画像層と基体を分離するためにオペレー
ターは均一な引っ張り力を与える。力が均一でないと、
ポリエチレン層と紙基体の間以外の界面で写真材料の裂
け目が生じ、最悪の場合、画像にダメージを与える場合
がある。米国特許第5,244,861号明細書では、
感熱色素転写の受容シートにおいて、二軸延伸ポリプロ
ピレンを用いることが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】種々の画像表示操作を
より効率よく実施するために、均一かつ信頼性のある支
持基体からの画像形成層の分離を提供する必要がある。
画像を利用する場合のユーザーオプションを与える必要
がある。本発明の目的は、改善された画像形成材料を提
供することである。本発明の更なる目的は、改良された
写真ペーパーを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的
は、紙ベース、画像形成層、当該紙ベースと当該画像形
成層の間にある微小空孔を有する二軸延伸ポリオレフィ
ンシートの層を含んでなる画像形成要素であって、前記
微小空孔を有する二軸延伸ポリオレフィンシートが、画
像形成層のキャリア、並びに前記微小空孔を有する二軸
延伸ポリオレフィンシートと前記紙ベースの間に配置さ
れたはぎ取り可能な結合剤としてはたらく画像形成要素
によって一般的に達成される。
【0009】本発明のもう一つの態様では、本発明は、
プリフォームされた微小空孔を有する二軸延伸ポリオレ
フィンシートを用意すること、ベース紙を用意するこ
と、はぎ取り可能な結合剤を当該ベース紙上に適用し、
そして同時に前記はぎ取り可能な結合剤に前記微小空孔
を有するシートを適用して、前記ベース紙に前記微小空
孔を有するシートを接着することを含んでなる画像形成
要素を作製する方法によって一般的に達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は当該技術分野での今まで
のやり方を超える多くの利点を有する。本発明は画像形
成層のための薄いキャリア層を提供する。このキャリア
薄層は、引き裂きに実質的に耐性を有し、取り外しプロ
セス時に画像に対するダメージが少なくて、当該キャリ
ア薄層と結合した画像層を下にある基体から取り外し可
能にする。本発明は、接着強度を減らした接着結合層を
提供することによって、キャリア薄層と画像層の取り外
しをさらに高める。キャリア薄層と下にある基体との間
にある当該層の結合強度が低下すると、画像剥ぎ取りプ
ロセスを伝搬させ、完了するのに必要な力を小さくする
利点を与える。
【0011】ある現行の実施では、画像形成層と隣接す
るポリエチレン層を、写真紙ベースから取り外し、テク
スチャー面を有する材料(例えば、織物)に接着して、
別の外観を与える。写真画像を高テクスチャー表面に張
り合わせるこの特定の実施では、当該写真画像を支持す
る基体の厚みは、見る人に対してテクスチャの伝達の範
囲に直接影響を与える。従って、画像層の厚みを減らす
と、高テクスチャー面のパターンの伝達が多くなり、所
望のビジュアル効果が増大する。画像層の厚みを薄くす
るために現在行われていることは、現行の写真ペーパー
の紙コアから写真画像層と隣接するポリエチレン層を剥
ぎ取ることを要する。
【0012】現行のペーパーで、紙支持体から画像層と
隣接するポリエチレン層を剥ぎ取ることは、現行入手可
能な写真材料を構成する成分層の凝集及び接着特性のバ
ラツキのために、困難であり時間がかかる。現行の写真
材料に見られる結合強度の突然の変化に打ち勝つには、
除去する層にゆっくりとした均一な引っ張り力が有用で
あることが分かった。画像の剥ぎ取りは、人の手で行わ
れ、剥ぎ取った層を巻き取ることができる堅い円筒形装
置の助けを借りる。画像層捕獲シリンダーの後に第二シ
リンダーをときに用いて、安定性を高め、画像除去中に
より均一な力を提供する。除去する層に均一な力を与え
損なうと、ポリエチレン層と紙基体の間以外の界面で写
真材料の裂け目が生じ、最悪の場合、画像にダメージを
与える。現行入手可能な写真材料に関する剥ぎ取り操作
時に、写真紙支持体からポリエチレン層を、曲げて均一
に分離することは困難であるので、ダメージによる損失
を被ることが多い。本発明の剥ぎ取り可能な層は、均一
な画像除去の信頼性を高め、そのような操作の生産性を
高める。さらに、本発明は、剥ぎ取りプロセス時に破壊
される画像を再作製するのに要する材料浪費及び追加の
画像形成時間を少なくするか除く。
【0013】別の現行の実施では、写真画像はドキュメ
ントもしくは他の刊行物に添付されて、高品質のグラフ
ィカルな情報を与える。本発明の剥ぎ取り可能な層は、
厚みと剛性を実質的に減らした最終画像を提供する。厚
みと剛性が実質的に減らした画像は、現行の写真材料を
比較するとより軽いという利点を有する。これは、郵
便、輸送、又は他の重量もしくは厚み関連問題に直接影
響を与える。本発明によって提供される厚みと剛性を減
らした画像は、ドキュメントもしくは封筒にそのような
画像を添付するか含むときの、高さの違いを減らす利点
を有する。高さの違いが少なくなると、段積み適性が高
くなり、そのようなドキュメントのライフサイクルでの
取扱ダメージを小さくする。本発明によって提供される
厚みと剛性を低下は、画像の積み重ねに必要なスペース
が小さいという利点を有する。これは保存用途(例え
ば、写真アルバム)もしくは札入れ(wallet)ディスプ
レースリーブにおいて特に利点を有する。
【0014】更なる利点は、透明画像キャリング層を含
むことによって、反射プリントに用いられるものと同じ
写真媒体のウェブ由来の透過もしくはディスプレイー像
の創出を与える本発明によって可能となる新しい用途で
ある。透明画像キャリング層に隣接する剥ぎ取り可能な
層を用いると、ユーザーが不透明基体から画像及び透明
キャリング層を分離することができ、種々の表示選択を
可能にする。
【0015】下にある基体から画像キャリング層を分離
する力の測定は、グラム(g)単位で測定する。この分
離力をインストロン引っ張り計測器を用いて測定する。
試験するサンプル幅、サンプルを分離する速度、及び分
離が起きる角度は、分離力を理解するのに重要である。
この検討で用いたサンプルは、幅5cmであり、180
度の角度、ヘッド速度1.0m/分を用いる。現行入手
可能な写真材料は写真紙ベースからポリエチレン層を分
離するために、分離線長5cm当たり500gを必要と
する。好ましくない分離を避けるため、少なくとも30
g/5cmの分離力が必要である。分離力の好ましい範
囲は、30〜150g/5cmである。本発明のこれら
の目的は以下の説明から明らかとなるであろう。
【0016】本願明細書で用いる、「最上部」、「上
方」「乳剤側」及び「表面」の用語は、画像形成層を載
せる画像形成部材の側もしくはその方向を意味する。
「底部」「下方側」及び「裏面」の用語は、画像形成層
又は現像画像を載せた側と反対側の画像形成部材の側も
しくはその方向を意味する。
【0017】いずれの好適な二軸延伸ポリオレフィンシ
ートも、本発明に用いる積層ベースの最上部側のシート
に用いることができる。微小空孔を有する複合二軸延伸
シートが好ましく、コア層及び表面層を共押出し、次に
二軸延伸を行うことにより、コア層に含まれている空孔
誘導物質の回りに空孔を形成することによって、都合よ
く製造される。そのような複合シートは、例えば、米国
特許第4,377,616号、同4,758,462
号、及び同4,632,869号明細書に開示されてい
る。
【0018】好ましい複合シートのコアは、総シート厚
の15〜95%、好ましくは総シート厚の30〜85%
であるのがよい。従って、空孔を有しない表皮(複数で
もよい)は、総シート厚の5〜85%、好ましくは15
〜70%である。この複合シートの密度(比重)は、次
式:
【数1】 で計算される「中実密度のパーセント」で表される。中
実密度パーセントは、45%〜100%、好ましくは6
7%〜100%であるのがよい。中実密度パーセントが
67%よりも小さくなると、この複合シートは、引張り
強さの低下のために製造しにくくなり、物理的なダメー
ジをより受けやすくなる。
【0019】この複合シートの総厚は、12〜100μ
m、好ましくは20〜70μmになることができる。2
0μm未満では、この微小空孔を有するシートは、支持
体本来の非平面性を最小にするのに十分な厚さとならな
いかもしれず、製造がより困難になるであろう。70μ
mを超える厚さでは、表面平滑性及び機械的特性のいず
れの改良もほとんど見られず、材料を追加してコストを
さらに高くする理由がほとんどない。
【0020】好ましくは、本発明の二軸延伸シートは、
0.85×10-5g/mm2 /日/気圧より小さい水蒸
気透過度を有する。作製の際、本発明の積層支持体は、
乳剤層からの水蒸気透過速度が遅いので、より速く乳剤
を硬膜することができる。透過度は、ASTM F1249によっ
て測定される。
【0021】本明細書で用いる、「空孔」の用語は、付
加される固定及び液体物質がないことを意味するが、
「空孔(複数)」が気体を含むことはある。完成された
パッケージシートコアに残留する空孔誘導粒子は、所望
する形状及びサイズの空孔を生成するためには、直径が
0.1〜10μmであり、好ましくは球形であるのがよ
い。また、空孔のサイズは、縦方向及び横方向の延伸の
程度に依存する。理想的には、この空孔は、二つの向い
合う、端部を接触させたくぼんだ円盤によって規定され
る形状を呈する。言い替えれば、この空孔は、レンズの
様な、即ち両凸形状を有する傾向にある。二つの主次元
をシートの縦方向及び横方向に調節するように、この空
孔を延伸する。Z−方向軸は副次的な次元であり、おお
よそ、空孔を空ける粒子の断面直径のサイズである。空
孔は、通常、閉じたセルとなる傾向にあるので、空孔を
有するコアの、気体もしくは液体が通り抜ける一方の面
から他方の面への開口した通路は実質的にない。
【0022】空孔誘導物質は、種々の物質から選ぶこと
ができ、コアのマトリックスポリマー重量に対して約5
〜50%量で存在するのがよい。好ましくは、空孔誘導
物質は高分子材料からなる。高分子材料を用いる場合
は、コアマトリックスが作製されるポリマーと溶融混合
でき、且つその懸濁液を冷却すると分散した球形粒子を
形成することができるポリマーがよい。これらの例に
は、例えば、ポリプロピレンに分散したナイロン(商品
名)、ポリプロピレンに分散したポリブチレンテレフタ
レート、もしくはポリエチレンテレフタレートに分散し
たポリプロピレンが含まれる。
【0023】このポリマーが、予備形成され、マトリッ
クスポリマー中に配合される場合、重要な特徴は、粒子
のサイズ及び形状である。球体が好ましく、中空もしく
は中実となることができる。これらの球体を以下に記載
する群から選ばれる架橋ポリマーから作製することがで
きる。即ち、一般式:Ar−C(R)=CH2 (Ar
は、芳香族炭化水素基、もしくはベンゼン系列の芳香族
ハロ炭化水素基を表わし、Rは、水素もしくはメチル基
である)を有するアルケニル芳香族化合物;一般式:C
2 =C(R’)−C(O)(OR)(Rは、水素及び
炭素数約1〜12のアルキル基からなる群より選ばれ、
R’は、水素及びメチルからなる群より選ばれる)のモ
ノマーを含むアクリレート型モノマー;塩化ビニル及び
塩化ビニリデン、アクリロニトリル及び塩化ビニル、臭
化ビニル、式:CH2 =CH(O)COR(Rは炭素数
2〜18のアルキル基)を持つビニルエステル、のコポ
リマー;
【0024】アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸、オレイン酸、ビ
ニル安息香酸;テレフタル酸及びテレフタル酸ジアルキ
ルもしくはそれらのエステル形成誘導体と、HO(CH
2 n OH(nは2〜10の全ての数)系列のグリコー
ルとの反応により調製され、ポリマー分子内に反応性オ
レフィン結合を持つ合成ポリエステル樹脂(このポリエ
ステルは、そこで共重合される最大20重量%の、反応
性オレフィン不飽和を有する第二酸もしくはそれのエス
テル、及びそれらの混合物、並びにジビニルベンゼン、
ジエチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフマ
レート、ジアリルフタレート、及びそれらの混合物から
なる群より選ばれる架橋剤を含有する)である。
【0025】架橋ポリマーを生成する典型的なモノマー
の例には、スチレン、ブチルアクリレート、アクリルア
ミド、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、ビニルピリジン、酢
酸ビニル、メチルアクリレート、塩化ビニルベンジル、
塩化ビニリデン、アクリル酸、ジビニルベンゼン、アク
リルアミドメチルプロパンスルホン酸、ビニルトルエン
等が含まれる。この架橋ポリマーはポリスチレンもしく
はポリメチルメタクリレートであるのが好ましい。最も
好ましいのは、ポリスチレンであり、架橋剤はジビニル
ベンゼンである。
【0026】当該技術分野で周知のプロセスにより、広
い粒子サイズ分布を特徴とする不均一なサイズの粒子を
生成する。最初のサイズ分布の範囲にわたって生成した
ビーズを選別して、生じたビーズを分類することができ
る。懸濁重合、限定融合、等の他のプロセスでは、非常
に均一なサイズの粒子が直接生成される。空孔誘導物質
を、空孔形成を促進する試薬でコートしてもよい。好適
な試薬もしくは滑剤には、コロイド状シリカ、コロイド
状アルミナ、並びに酸化錫及び酸化アルミニウム等の金
属酸化物が含まれる。好ましい試薬はコロイド状シリカ
及びアルミナであり、最も好ましいものはシリカであ
る。試薬のコーティングを有する架橋ポリマーを、当該
技術分野で周知の手順により調製することができる。例
えば、通常の懸濁重合プロセス(前記試薬を懸濁物に添
加する)が好ましい。試薬としては、コロイド状シリカ
が好ましい。
【0027】また、空孔誘導粒子は無機球体(中実もし
くは中空のガラス球体、金属もしくはセラミックビーズ
を含む)、又はクレー、タルク、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム等の無機粒子となることができる。重要なこと
は、それらの物質が、コアマトリックスポリマーと化学
反応して以下の問題点を一つ以上の生じないことであ
る: (a)マトリックスポリマーの結晶動力学を変えて、延
伸するの困難にする、(b)コアマトリックスポリマー
の分解、(c)空孔誘導粒子の分解、(d)マトリック
スポリマーへの空孔誘導粒子の付着、もしくは(e)毒
性成分もしくは強着色成分等の望ましくない反応生成物
の生成。空孔誘導物質は、写真的に活性でなく、二軸延
伸ポリオレフィンシートを用いる写真要素の性能を劣化
しないほうがよい。乳剤に向かって最上部にある二軸延
伸シートの場合、この好ましい複合シートの二軸延伸シ
ート及びマトリックスポリマーの好適なクラスの熱可塑
性ポリマーは、ポリオレフィンからなる。好適なポリオ
レフィン類には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
メチルペンテン、ポリスチレン、ポリブチレン及びそれ
らの混合物が含まれる。プロピレン並びにヘキセン、ブ
テン及びオクテン等のエチレンからなるコポリマー類を
含むポリオレフィンコポリマー類も有用である。低コス
トで、良好な強度特性を有するので、ポリプロピレンが
好ましい。
【0028】複合シートの空孔を有しない表皮層を、前
記コアマトリックスのところで挙げた同じポリマー材料
から作ることができる。複合シートをコアマトリックス
と同じポリマー材料からなる表皮層(複数でもよい)を
用いて作ることができ、またコアマトリックスとは異な
るポリマー組成物からなる表皮(複数でもよい)を用い
て作ることができる。適合性のために、補助層を用いて
この表皮層のコアに対する接着を促進することができ
る。
【0029】添加剤をコアマトリック及び/もしくは表
皮に加えて、これらのシートの白色度を改良してもよ
い。これには、二酸化チタン、硫酸バリウム、クレーも
しくは炭酸カルシウム等の白色顔料を添加すること含
む、当該技術分野で公知のプロセスが含まれる。またこ
れには、UV領域のエネルギーを吸収して青領域に十分
に光を放出する蛍光剤、または当該シートの物性もしく
は製造性を改善する他の添加剤を加えることも含まれ
る。写真用途の場合、僅かに青味がかった白色ベースが
好ましい。
【0030】これらの複合シートの、共押出、急冷、延
伸及びヒートセットは、フラットシートプロセスまたは
バブルもしくはチューブラプロセス等による、延伸シー
トを製造する当該技術分野で公知のいずれの方法によっ
ても達成することができる。フラットシートプロセスで
は、スリットダイから配合物を押出して、押し出された
ウェブを冷却したキャスティングドラム上で急冷して、
シートのコアマトリックスポリマー部分及び表皮部分
(複数でもよい)をそれらのガラス固化温度より下に急
冷することを要する。その後、急冷されたシートを、マ
トリックスポリマーガラス転移温度より上で溶融温度よ
り下の温度で、お互いに垂直方向に延伸することにより
二軸延伸する。このシートを一つの方向に延伸した後、
第二の方向に延伸してもよく、もしくは二つの方向に同
時に延伸してもよい。シートを延伸した後、両方向の延
伸において、シートが多少縮小するのを抑制しながら、
ポリマーが結晶化もしくはアニールするのに十分な温度
に加熱することによりそれをヒートセットする。
【0031】この複合シートは、微小空孔を有するコア
及び両側にある表皮層の少なくとも3層からなると記載
したが、二軸延伸シートの特性を変えるのに役に立つ追
加の層を用意することもできる。層を追加することによ
って、別の効果を達成することができる。そのような層
は、色味剤、帯電防止剤、もしくは別の空孔作製材料を
含有して、独特な性質のシートを作製することができる
であろう。二軸延伸シートは、接着性の改善を与える
か、もしくは支持体及び写真要素に期待する表面層と一
緒に作製することができるであろう。必要ならば10層
位の層を一緒に二軸延伸押出して、ある特定の所望の特
性を達成することができるであろう。
【0032】印刷適性を含むシートの特性改善、蒸気バ
リアの提供、複合シートをヒートシール可能にするこ
と、又は支持体もしくは感光性層に対する接着性の改善
に用いることができるいくつかの塗膜で、これらの複合
シートを、共押出及び延伸プロセスの後、もしくはキャ
スティングと完全延伸との間で、コートもしくは処理す
ることができる。これらの例は、印刷適正のためのアク
リルコーティング、ヒートシール特性のためのポリ塩化
ビニリデンコーティングである。さらに、印刷適正もし
くは接着性を改善するフレーム、プラズマ、もしくはコ
ロナ放電処理が含まれる。
【0033】微小空孔を有するコア上に少なくとも一層
の空孔の無い表皮を持つことにより、このシートの引張
り強さ増加させ、製造性をよりよくする。それは、シー
トを全て空孔を有する層で作製した場合よりも、このシ
ートをより幅広くしかつ延伸比をより大きくすることが
できる。複数の層を共押出しすると、製造プロセスが更
に簡単になる。
【0034】本発明の典型的な二軸延伸されたシートの
構造は次のとおりである:
【0035】ベース紙の乳剤層と反対側にあるシート
は、いずれの好適なシートにもなることができる。裏面
シートは微小空孔を有していてもいなくてもよい。この
シートは、紙バッキング材料の最上部側のシートと同じ
組成を有してもよい。二軸延伸シートは、当該シート
(いくつかの層を含んでもよい)を共押出し、次に、当
該シートを二軸延伸することによって都合よく製造され
る。そのような二軸延伸シートは、例えば、米国特許第
4,764,425号明細書に開示されている。
【0036】好ましい二軸延伸シートは二軸延伸ポリオ
レフィンシートであり、ポリエチレンもしくはポリプロ
ピレンからなるシートが最も好ましい。この二軸延伸シ
ートの厚みは、10〜150μmであるのがよい。15
μm未満では、このシートは、支持体本来の非平面性を
最小にするのに十分な厚さとならないかもしれず、製造
がより困難になるであろう。70μmを超える厚さで
は、表面平滑性も機械的特性もいずれの改良もほとんど
見られず、材料を追加してコストをさらに高くする理由
がほとんどない。
【0037】前記二軸延伸シートに適した熱可塑性ポリ
マーには、ポリオレフィン類、ポリエステル類、ポリア
ミド類、ポリカーボネート類、セルロースエステル類、
ポリスチレン、ポリビニル樹脂、ポリスルホンアミド
類、ポリエーテル類、ポリイミド類、ポリビニリデンフ
ルオライド、ポリウレタン類、ポリフェニレンスルフィ
ド類、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタール
類、ポリスルホネート類、ポリエステルアイオノマー
類、及びポリオレフィンアイオノマーが含まれる。これ
らのポリマー類のコポリマー及び/もしくはこれらのポ
リマーの混合物を用いることもできる。
【0038】好適なポリオレフィン類には、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、及びそれら
の混合物が含まれる。プロピレンとエチレン(例えば、
ヘキセン、ブテン及びオクテン等)からなるコポリマー
類を含むポリオレフィンコポリマー類も有用である。低
コストで、良好な強度及び表面特性を有するので、ポリ
プロピレン類が好ましい。
【0039】好適なポリエステル類には、炭素数4〜2
0の、芳香族、脂肪族もしくは脂環式ジカルボン酸類、
及び炭素数2〜24の、脂肪族もしくは脂環式グリコー
ル類から生成されるものが含まれる。好適なジカルボン
酸の例には、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、ソジオスルホイソフタル酸及びそれらの混合物が含
まれる。好適なグリコール類の例には、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタ
ンジオール、ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ジエチレングリコール、その他のポリ
エチレングリコール類及びそれらの混合物が含まれる。
【0040】そのようなポリエステル類は、当該技術分
野において周知であり、周知の技法により製造すること
ができる。例えば、それらは、米国特許第2,465,
319号及び同2,901,466号各明細書に記載さ
れている。好ましい連続マトリックスポリエステル類
は、テレフタル酸もしくはナフタレンジカルボン酸と、
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール及び1,
4−シクロヘキサンジメタノールから選ばれる少なくと
も一種のグリコールとに由来する反復単位を有するもの
である。ポリエチレンテレフタレート(小量の他のモノ
マーで改質されていてもよい)が特に好ましい。その他
の好適なポリエステル類には、適量の共酸成分(スチル
ベンジカルボン酸等)を包含することにより形成される
液晶コポリエステル類が含まれる。そのような液晶コポ
リエステル類の例は、米国特許第4,420,607
号、同4,459,402号及び同4,468,510
号各明細書に開示されているものである。
【0041】有用なポリアミド類には、ナイロン6(商
品名)、ナイロン66(商品名)、及びそれらの混合物
が含まれる。ポリアミド類のコポリマーも好適な連続相
ポリマーである。有用なポリカーボネートの例は、ビス
フェノール−Aポリカーボネートである。複合シートの
連続相ポリマーとして用いるのに適したセルロースエス
テル類には、硝酸セルロース、三酢酸セルロース、二酢
酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸
セルロース、及びそれらの混合物もしくはコポリマー類
が含まれる。有用なポリビニル樹脂には、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニルアセタール、及びそれらの混合物が含ま
れる。ビニル樹脂のコポリマーも用いることができる。
【0042】積層ベースの裏面の二軸延伸シートを、同
じポリマー材料からなる層で作製するか、別のポリマー
組成からなる層で作製することができる。適合性のため
に補助層を用いて複数層の接着性を促進することができ
る。
【0043】添加剤をこの二軸延伸シートに加えて、こ
れらのシートの白色度を改良することができる。これに
は、二酸化チタン、硫酸バリウム、クレーもしくは炭酸
カルシウム等の白色顔料を添加すること含む、当該技術
分野で公知のプロセスが含まれる。またこれには、UV
領域のエネルギーを吸収して青領域に十分に光を放出す
る蛍光剤、または当該シートの物性もしくは当該シート
の製造性を改良する他の添加剤を加えることが含まれ
る。
【0044】これらの二軸延伸シートの、共押出、急
冷、延伸及びヒートセットは、フラットシートプロセス
または発泡もしくはチューブラプロセス等による延伸シ
ートを製造する当該技術分野で公知のいずれの方法によ
っても達成することができる。フラットシートプロセス
では、スリットダイから配合物を押出しもしくは共押出
して、押出しもしくは共押出しされたウェブを冷却した
キャスティングドラム上で急冷して、シートのポリマー
成分(複数でもよい)がそれらの固化温度より下に急冷
することが必要である。そして急冷されたシートを、ポ
リマー(複数でもよい)のガラス転移温度より上の温度
で、お互いに垂直方向に延伸することにより二軸延伸す
る。このシートを一つの方向に延伸したあと、第二の方
向に延伸してもよく、もしくは二つの方向に同時に延伸
してもよい。シートを延伸した後、両方向の延伸におい
て、シートが多少縮小するの抑制しながら、ポリマーが
結晶化するのに十分な温度に加熱することによりそれを
ヒートセットする。
【0045】積層ベースの裏面の二軸延伸シートは、好
ましくは少なくとも一つの層を有するとして記載した
が、当該二軸延伸シートの特性を変えるのに役に立つ追
加の層を用意することもできる。これらの追加の層によ
って別の効果を達成することができる。そのような層
は、色味剤、帯電防止剤、もしくはスリップ剤を含有し
て、独特な性質のシートを作製することができるであろ
う。二軸延伸シートは、接着性の改善を与えるか、もし
くは支持体及び写真要素に期待する表面層と一緒に作製
することができるであろう。必要に応じて10層位の層
と一緒に二軸延伸押出して、特定の所望の特性を達成す
ることができるであろう。
【0046】印刷適性を含むシートの特性改善、蒸気バ
リアの提供、二軸延伸シートをヒートシール可能にする
こと、又は支持体もしくは感光性層に対する接着性の改
善に用いることができるいくつかの塗膜で、共押出及び
延伸プロセスの後、もしくはキャスティングと完全延伸
との間に、これらの二軸延伸シートをコートもしくは処
理してもよい。これらの例は、印刷適正のためのアクリ
ルコーティング、ヒートシール特性のための塩化ポリビ
ニリデンコーティングである。さらに、印刷適正もしく
は接着性をを改善するフレーム、プラズマ、もしくはコ
ロナ放電処理が含まれる。
【0047】本発明の典型的な裏面二軸延伸シートの構
造は次のとおりである:
【0048】写真要素の感光性ハロゲン化銀層の積層支
持体のために、微小空孔を有する複合シート及び二軸延
伸シートを積層した支持体は、ポリマー支持体、合成紙
支持体、クロス支持体、織ったポリマー繊維支持体、も
しくはセルロース繊維紙支持体、又はそれらの積層体と
なることができる。米国特許第4,912,333号、
同4,994,312号、及び同5,055,371号
明細書(引用することにより本明細書の内容とする)に
記載されているように、ベースも微小空孔を有するポリ
エチレンテレフタレートであってもよい。
【0049】好ましい支持体は、写真グレードのセルロ
ース繊維紙である。セルロース繊維紙支持体を用いる場
合、溶融押出されたポリオレフィン樹脂を用いてベース
紙に微小空孔を有する複合シートを押出積層することが
好ましい。押出積層は、本発明の二軸延伸シートとベー
ス紙をまとめて、その間に溶融押出される接着剤もしく
は剥ぎ取り可能な材料を適用し、その後それらを二つの
ローラ間のようなニップでプレスすることによって行わ
れる。接着剤は、二軸延伸シートもしくはベース紙のい
ずれかに対し、それらがニップに持ち込まれる前に適用
することができる。好ましい態様では、接着剤は二軸延
伸シートとベース紙に対し同時にニップの中で適用され
る。
【0050】接着剤は、ハロゲン化銀層の化学増感のよ
うな写真要素に有害な影響を与えないいずれの好適な材
料にもなることができる。接着剤は約160℃〜300
℃で溶融押出できるいずれの好適なポリオレフィンにも
なることができる。本発明の用途では、接着剤はベース
紙に約30〜150g/5cmの接着強度を与えるいず
れの好適な材料にもなることができる。好ましい材料
は、密度0.92超のポリエチレンである。密度0.9
2超のポリエチレンは、本発明の二軸延伸ポリオレフィ
ンに対してより小さい結合強度を生じる不連続性の少な
い、より規則的に整列した構造を有する。0.92より
小さい密度のポリエチレンは、本発明の二軸延伸シート
に対して受け入れられない高結合強度を生じるホール及
びギャップを有するより不規則な鎖形状を有する。ま
た、ポリエチレン接着剤はコストが低く、代替接着材料
と比較すると相対的に溶融押出し易い。
【0051】積層プロセス中に、接着剤の溶融温度を下
げることによって、本発明のベース紙と二軸延伸シート
間の結合強度を小さくすることも可能である。溶融温度
を下げると、二軸延伸シートと接着剤間の結合強度は、
結合強度ゼロまで小さくなる。セルロース紙と二軸延伸
フィルム間の接着剤の結合強度も、結合強度を増加する
として知られているシート前処理を省くことによって小
さくすることができる。コロナ放電、フレーム及びプラ
ズマ等の処理を、減らすかもしくは省いて所望のレベル
まで結合強度を小さくすることができる。
【0052】一つの好ましい態様では、望ましい写真外
観及び感触を有する写真要素を作製するために、相対的
に厚い紙支持体(例えば、少なくとも120μm厚、好
ましくは120〜250μm厚)及び相対的に薄い微小
空孔を有する複合パッケージングフィルム(例えば、5
0μm厚未満、好ましくは20〜50μm厚、より好ま
しくは30〜50μm厚)を用いるのが好ましい。
【0053】本明細書で用いる「画像形成要素」の用語
は、インクジェット印刷、感熱色素転写のような技法に
よって支持体に画像を転写するための積層支持体、並び
にハロゲン化銀画像の支持体として用いることができる
材料となることができる。本明細書で用いる「写真要
素」の用語は、画像形成で感光性ハロゲン化銀を利用す
る材料である。感熱転写もしくはインクジェットの場
合、画像形成要素上に塗布される画像層は、当該技術分
野で公知の、ゼラチン、着色ラテックス、ポリビニルア
ルコール、ポリカーボネート、ポリビニルピロリドン、
スターチ及びメタクリレート等のいずれの材料にもなる
ことができる。
【0054】写真要素は、単色要素もしくは多色要素と
なることができる。多色要素はスペクトルの三原色の領
域のそれぞれに感度を有する画像形成単位を含む。各単
位は、スペクトルの所定の領域に感度を有する一つの乳
剤層もしくは複数の乳剤層を含んでなることができる。
写真要素の層(画像形成単位の層を含む)は、写真技術
の分野で公知の種々の順に配列することができる。別の
フォーマットでは、スペクトルの三原則のそれぞれに感
度を有する乳剤を単一のセグメント層として配置するこ
とができる。
【0055】本発明に有用な写真乳剤は、当該技術分野
での伝統的な方法によって、コロイド状マトリックスに
ハロゲン化銀結晶を沈殿させることによって一般的に調
製する。このコロイドは、一般的に、ゼラチン、アルギ
ン酸、もしくはそれらの誘導体のような親水性フィルム
形成剤である。
【0056】沈殿工程で形成された結晶を洗浄し、そし
て分光増感色素及び化学増感剤を加え、乳剤温度を上げ
(一般的に40℃〜70℃)そして一定時間維持する加
熱工程を用意することによって、化学増感及び分光増感
する。本発明に用いる乳剤を調製するのに使用する沈殿
方法並びに分光及び化学増感方法は、当該技術分野では
周知の方法である。
【0057】この乳剤の化学増感は、典型的に、例え
ば、イオウ含有化合物(例えば、アリルイソチオシアネ
ート、チオ硫酸ナトリウム及びアリルチオ尿素);還元
剤(例えば、ポリアミン類及び第一スズ塩);貴金属化
合物(例えば、金、プラチナ);並びにポリマー試薬
(例えば、ポリアルキレンオキシド)のような増感剤を
用いる。記載したように、加熱処理を用いて化学増感を
仕上げる。分光増感は色素を組み合わせて行う。それら
の色素は、可視もしくは赤外スペクトル範囲内の関心の
ある波長領域に設計されている。そのような色素を、加
熱処理の前及び後の両方に添加することが知られてい
る。分光増感後、乳剤を支持体に塗布する。種々のコー
ティング技法には、ディップコーティング、エアナイフ
コーティング、カーテンコーティング及び押出コーティ
ングが含まれる。
【0058】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、いず
れのハロゲン化物分布を含んでなっていてもよい。従っ
て、それらは、塩化銀、臭化銀、臭塩化銀、塩臭化銀、
ヨウ塩化銀、ヨウ臭化銀、臭ヨウ塩化銀、塩ヨウ臭化
銀、ヨウ臭塩化銀、及びヨウ塩臭化銀乳剤を含んでなる
ことができる。しかし、乳剤が主として塩化銀乳剤であ
ることが好ましい。「主として塩化銀」とは、乳剤粒子
が塩化銀約50モル%超であることを意味する。好まし
くは、乳剤粒子は塩化銀約90モル%超であり、最適に
は、乳剤粒子は塩化銀約95モル%超である。
【0059】ハロゲン化銀乳剤は、いずれのサイズ及び
形状の粒子も含有することができる。従って、当該粒子
は、立方体、八面体、立方八面体形態、もしくは立方格
子型ハロゲン化銀粒子の他の自然に生じる任意形態をと
ることができる。さらに、粒子は、不規則、例えば球形
粒子もしくは平板状粒子となることができる。平板状も
しくは立方形態を有する粒子が好ましい。
【0060】本発明の写真要素は、T. H. James のThe
theory of the Photographic Process、第4版、1977、
151-152 ページ、Macmillan Publishing Inc. に記載さ
れているような乳剤を用いることができる。還元増感
は、ハロゲン化銀乳剤の写真感度を改善することが分か
っている。還元増感されたハロゲン化銀乳剤は、一般的
に良好な写真スピードを示すが、望ましくないカブリ及
び劣った保存安定性を欠点としてもつことが多い。
【0061】還元増感剤(銀イオンを還元して金属銀原
子を生成する試薬)を添加することにより、または高p
H(過剰の水酸イオン)及び/もしくは低pAg(過剰
の銀イオン)のような還元環境を提供することにより、
還元増感を意図的に実施することができる。ハロゲン化
銀乳剤の沈澱時に、例えば、硝酸銀溶液もしくはアルカ
リ溶液を急速に添加するか、もしくは良く混合しないで
乳剤粒子を生成すると、意図しない還元増感が生じる場
合がある。また、チオエーテル類、セレノエーテル類、
チオ尿素類、もしくはアンモニアのような熟成剤(粒子
成長改良剤)の存在下でのハロゲン化銀乳剤の沈澱も、
還元増感を促進する傾向がある。
【0062】沈澱もしくは分光/化学増感時に使用して
乳剤を還元増感できる還元増感剤及び還元環境の例は、
米国特許第2,487,850号、同2,512,92
5号、及び英国特許第789,823号の各明細書に記
載される、アスコルビン酸誘導体、スズ化合物、ポリア
ミン化合物、並びに二酸化チオ尿素系化合物が含まれ
る。ジメチルアミンボラン、塩化第一スズ、ヒドラジ
ン、高pH(pH8〜11)及び低pAg(pAg1〜
7)熟成のような、還元増感剤もしくは還元条件の特定
の例は、Potographic Science and Engineering, 23,11
3(1979) において、S.Collier によって議論されてい
る。意図的に還元増感したハロゲン化銀乳剤を調製する
方法の例は、欧州特許出願公開第0348934号A1
(山下)、同0369491号(山下)、同03713
88号(大橋)、同0396424号A1(高田)、同
0404142A1(山田)、及び同0435355号
A1(牧野)に記載されている。
【0063】本発明の写真要素は、リサーチディスクロ
ージャー(Research Disclosure ), アイテム 36544,
セクションI, 1994 年9 月, (Kenneth Mason Publicati
on Ltd., Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth,
Hampshire PO10 7DQ, Englandによって出版) に記載さ
れるように、イリジウム、ロジウム、オスミウム及び鉄
のような第VIII族金属をドープした乳剤を用いることが
できる。さらに、ハロゲン化銀乳剤の増感におけるイリ
ジウムの使用の一般的な概要は、Carroll の「Iridiumu
Sensitization: A Literature Review 」, Photograph
ic Science andEngineering, 24巻, No.6, 1980に含ま
れている。
【0064】イリジウム塩及び写真分光増感色素の存在
下で乳剤を化学増感することによりハロゲン化銀乳剤を
製造する方法は、米国特許第4,693,965号明細
書に記載されている。ある場合では、このようなドーパ
ントを組み込むと、BritishJournal of Photography An
nual, 1982,ページ201-203 に記載されるように、カラ
ーリバーサルE−6処理で処理した場合に、乳剤は増加
した新しいカブリ及びより低いコントラストセンシトメ
トリー曲線を示す。
【0065】本発明の典型的な多色写真要素は、それと
組合わさる少なくとも一つのシアン色素生成カプラーを
もつ少なくとも一つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含ん
で成るシアン色素像生成単位、それと組合わさる少なく
とも一つのマゼンタ色素生成カプラーをもつ少なくとも
一つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るマゼンタ
色素像生成単位、及びそれと組合わさる少なくとも一つ
のイエロー色素生成カプラーをもつ少なくとも一つの青
感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るイエロー色素像生
成単位を坦持する本発明の積層支持体を含んで成る。当
該要素は、追加の層、例えば、フィルター層、中間層、
オーバーコート層、下引き層、等を含むことができる。
また、本発明の支持体を黒白写真プリント要素に用いる
こともできる。
【0066】また、本発明の写真要素は、米国特許第
4,279,945号及び同4,302,523号明細
書に記載されるような、透明支持体の裏面に磁性粒子を
含有するような透明磁気記録層も有することができる。
この要素は、典型的に、総厚約5〜約30μm(支持体
を除く)を有する。
【0067】次の表の文献は、以下のものである: (1)リサーチディスクロージャー、1978年12月、アイ
テム17643 、(2)リサーチディスクロージャー、1989
年12月、アイテム308119、(3)リサーチディスクロー
ジャー、1994年9 月、アイテム36544 、(Kenneth Mason
Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a North Stree
t, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, Englandによって出
版) 。この表及び表中に引用した文献は、本発明に従う
写真要素に用いるのに適した特定の成分を説明するもの
として理解すべきである。また、この表及び表中に引用
した文献は、要素を露光、処理及び操作するのに適した
方法並びにそれに含まれる画像を記載している。
【0068】 文献番号 セクション 主題 1 I,II 粒子組成、形態及び調製;硬膜 2 I,II,IX,X, 剤、塗布助剤、添加物等を含む XI,XII,XIV,XV 乳剤調製 3 I,II,III,IX A&B 1 III,IV 化学増感及び分光増感/減感 2 III,IV 3 IV,V 1 V UV色素、蛍光増白剤、 2 V 蛍光色素 3 VI 1 VI カブリ防止剤及び安定化剤 2 VI 3 VII 1 VIII 吸収及び散乱材料;帯電防止層 2 VIII,XIII,XVI ;艶消し剤 3 VIII,IX C&D 1 VII 画像カプラー及び画像改質カプ 2 VII ラー;色素安定化剤及び色相改 3 X 良剤 1 XVII 支持体 2 XVII 3 XV 3 XI 特定層配列 3 XII,XIII ネガ型乳剤;直接陽画乳剤 2 XVIII 露光 3 XVI 1 XIX,XX 化学処理;現像主薬 2 XIX,XX,XXII 3 XVIII,XIX,XX 3 XIV 走査及びディジタル処理方法
【0069】本発明の写真要素を、電磁スペクトルの紫
外、可視、及び赤外領域、並びに電子ビーム、ベータ
線、ガンマ線、X線、アルファ粒子、中性子線を含む種
々のエネルギー形態、並びに非コヒーレント(ランダム
位相)形態もしくはレーザーで生じるようなコヒーレン
ト(同位相)形態の粒子及び波状輻射エネルギーの他の
形態を用いて露光することができる。当該写真要素をX
線で露光しようとする場合は、通常のラジオグラフィ要
素に見られる特徴を有すことができる。
【0070】好ましくは、本発明の写真要素を化学線、
特にスペクトルの可視領域に露光して、潜像を形成し、
そして処理して(好ましくは、熱処理以外)可視像を形
成する。処理は、好ましくは、公知のRA-4TM(Eastman K
odak Co.) プロセス、もしくは高塩化物乳剤の現像に適
した他の処理系で行う。
【0071】
【実施例】次の例により本発明の実施を具体的に説明す
る。それらは本発明の全ての可能な態様を網羅しようと
するものではない。特に断らない限り、部及びパーセン
トは重量による。
【0072】商業用グレード紙の例 漂白した硬材クラフト50%、漂白した硬材サルファイ
ト25%、及び漂白した軟材サルファイトからなるパル
プ完成紙料を、ダブルディスクリファイナー、その後ジ
ョルダンコニカルリファイナーで、200ccのカナダ
標準ろ水度(Canadian Standard Freeness)になるまで
精製して、写真紙支持体を作製した。得られたパルプ完
成紙料に、乾量基準で、アルキルケテンダイマー0.2
%、カチオン性コーンスターチ1.0%、ポリアミドエ
ピクロロヒドリン0.5%、アニオン性ポリアクリルア
ミド0.26%、及びTiO2 5.0%を加えた。約2
25kg/1000m2 (46.5lbf/1000ft2(ksf))
絶乾重量のベース紙をフォードリニエペーパーマシンで
作製し、固形分42%までウェットプレスし、蒸気加熱
ドライヤーで水分10%まで乾燥し、160シェフィー
ルド単位のシェフィールド間隙率(Sheffield Porosit
y)及び見掛け密度0.70g/ccを達成した。そし
てこの紙ベースを、バーチカルサイズプレスを用いて1
0%ヒドロキシエチル化したコーンスターチ溶液で表面
糊付けし、3.3重量%のスターチ充填量を達成した。
表面糊付けした支持体を見掛け密度1.04g/ccま
でカレンダーに掛けた。
【0073】例1 写真グレードセルロース紙ベースの最上部側及び底部側
の両方に次の二軸延伸ポリオレフィンシートを押出積層
することによって、次のように積層された写真ベース
(表I)を調製した。 最上部シート:(乳剤側) OPPalyte 350 ASW (Mobil Chemical Co.) 両側に、ホモポリマーの、微小空孔のない延伸されたポ
リプロピレン層を備えた、微小空孔を有し、延伸された
ポリプロピレンコア(総シート厚の約60%)からなる
複合シート(31μm厚)(d=0.68g/cc)で
あり、使用した空孔誘導物質はポリブチレンテレフタレ
ートである。
【0074】底部シート:(裏面) BICOR 70 MLT (Mobil Chemical Co.) 中実延伸ポリプロピレンコアからなる、片側艶消し仕上
げ、片側処理されたポリプロピレンシート(18μm
厚)(d=0.9g/cc)。艶消し仕上げ面は、積層
した写真ベースの裏面上に曝した。
【0075】二種類の結合層樹脂を用いて上記フィルム
を写真グレードセルロース紙ベースの両側に積層した。
第一結合層は、Eastman Chemical Co.製の低密度ポリエ
チレン(LDPE)(1924P )であった。1924P は、密
度0.923g/cm3 及びメルトインデックス4.2
の押出グレード低密度ポリエチレンである。第二結合層
は、Eastman Chemical Co.製の高密度ポリエチレン(H
DPE)(605P)であった。605Pは、密度0.960g
/cm3 及びメルトインデックス7.0の押出グレード
低密度ポリエチレンである。
【0076】写真ベースを組み立てた後、コーティング
フォーマット1を用いて上記支持体を利用する写真プリ
ント材料を調製した。 フォーマット1 層の説明 レイダウン mg/m2 層1:青感性層 ゼラチン 1300 青感性銀 200 Y−1 440 ST−1 440 S−1 190
【0077】 層2:中間層 ゼラチン 650 SC−1 55 S−1 160
【0078】 層3:緑感性層 ゼラチン 1100 緑感性銀 70 M−1 270 S−1 75 S−2 32 ST−2 20 ST−3 165 ST−4 530
【0079】 層4:UV中間層 ゼラチン 635 UV−1 30 UV−2 160 SC−1 50 S−3 30 S−1 30
【0080】 層5:赤感性層 ゼラチン 1200 赤感性銀 170 C−1 365 S−1 360 UV−2 235 S−4 30 SC−1 3
【0081】 層6:UVオーバーコート ゼラチン 440 UV−1 20 UV−2 110 SC−1 30 S−3 20 S−1 20
【0082】 層7:SOC ゼラチン 490 SC−1 17 SiO2 200 界面活性剤 2
【0083】使用した試薬
【化1】
【0084】ST−1=N−t−ブチルアクリルアミド
/n−ブチルアクリレートコポリマー(50:50) S−1=ジブチルフタレート
【0085】
【化2】 S−2=ジウンデシルフタレート
【0086】
【化3】 S−3=1,4−シクロヘキシルジメチレンビス(2−
エチレンヘキサノエート)
【0087】
【化4】 S−4=2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアセテー
【0088】
【化5】
【0089】その後、写真画像を焼付け、標準的な写真
仕上げ装置を用いて写真ベースの各面を現像した。
【表1】
【0090】表Iの溶融温度はスリット押出ダイからの
樹脂の出口温度(℃)である。表Iの結合層厚は二軸延
伸シートとセルロース紙ベースの間の結合層の厚み(μ
m)である。表IのCDT欄は、セルロース紙ベースに
適用されるCDT(コロナ放電ユニット)(接着性を改
善するのに用いる)が、ONかOFFかの表示である。
剥離強度(g)は、セルロース紙ベースと裏面シートと
の間の分離力である。この分離力はインストロンを用い
て測定した。用いた試験は、クロスヘッド速度1.0m
/分の180度剥離試験であった。サンプル幅は5cm
で、剥離長は10cmである。表Iの剥離強度示度は、
9つの示度の平均である。
【0091】写真ベースA〜Cは、紙ベースから画像が
分離することなしに、写真処理をとおしてベースを成功
裏に搬送することができる分離力を有した。最終画像フ
ォーマットでは、標準的なカラー写真ペーパーと比較し
て紙ベースから容易に分離された。ベースDの写真仕上
げ中に、ベース紙から画像の分離が生じ、いくつかの容
認できない搬送欠陥を起こした。ベースDに焼き付けら
れた画像は、剥離強度が低すぎて商業的価値が無かっ
た。本発明の他の好ましい態様を請求項との関連におい
て、次に記載する。 (態様1)前記剥ぎ取り可能な材料が好ましくはポリエ
チレンである請求項1に記載の写真要素。 (態様2)前記ポリエチレン剥ぎ取り可能材料が密度
0.920超である請求項1に記載の写真要素。 (態様3)前記剥ぎ取り層に隣接する二軸延伸フィルム
の表面が、剥ぎ取り可能な層に対して限定された付着性
を有する請求項1に記載の写真要素。
【0092】(態様4)前記二軸延伸フィルムが約70
0MPa〜5500MPaのヤング率を有する請求項1
に記載の写真要素。 (態様5)前記剥ぎ取り可能な材料が、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、BaSO4 、ZnO、TiO2
ZnS、MgCO3 、及びカーボンからなる群より選ば
れる少なくとも一種の顔料含有する請求項1に記載の写
真要素。
【0093】(態様6)前記剥ぎ取り可能な材料が、二
酸化チタンを含有する請求項1に記載の写真要素。 (態様7)前記剥ぎ取り可能な材料が好ましくはポリエ
チレンである請求項5に記載の画像形成要素。
【0094】(態様8)前記二軸延伸シートと前記剥ぎ
取り可能な層の間の結合が、剥ぎ取り時に分離する請求
項5に記載の画像形成要素。 (態様9)前記剥ぎ取り層に隣接する二軸延伸フィルム
の表面が、剥ぎ取り可能な層に対して限定された付着性
を有する請求項5に記載の画像形成要素。 本発明をその好ましい特定の態様を引用して詳細に記載
したが、本発明の精神及び範囲内で種々の変更及び改造
が可能であることは、理解されるであろう。
【0095】
【発明の効果】本発明は画像形成材料のための改善され
たベースを提供する。本発明は、画像とカラー写真材料
用基体の間に剥ぎ取り可能な結合剤を適用することによ
って、支持基体からの画像と隣接するキャリア層の除去
を特に改善する。そのような画像除去によって、織物に
画像を貼り付けるようなビジュアル強調の場合に、高テ
クスチャ面に剥ぎ取り画像を適用するのに必要とされ
る、最終画像の全体厚を薄くする。また、画像厚を薄く
すると、ドキュメントに添付して収容保存するとき特別
なスペース上の利点を提供する。画像形成キャリング層
が透明な場合、本発明は、透過もしくは後照明下の表示
において見ることができる画像を作製することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター トーマス アイルワード アメリカ合衆国,ニューヨーク 14468, ヒルトン,ハスキンス レーン ノース 92 (72)発明者 ロバート ポール ボードレイズ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,オークシャー ウェイ 59

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀層、当該紙ベースと当該ハロゲン化銀層の間に
    ある二軸延伸ポリオレフィンシートの層を含んでなる写
    真要素であって、30〜150g/5cmの剥離強度を
    有する材料を含む剥ぎ取り可能な材料の層が、前記二軸
    延伸ポリオレフィンシートと前記紙ベースの間に配置さ
    れている写真要素。
  2. 【請求項2】 前記剥ぎ取り可能な材料が、ポリプロピ
    レン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、ポリスチレ
    ン、ポリブチレン、プロピレンとエチレンのコポリマー
    及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも
    一種の材料を含む請求項1に記載の写真要素。
  3. 【請求項3】 前記二軸延伸シートと前記剥ぎ取り可能
    な層の間の結合が、剥ぎ取り時に分離する請求項1に記
    載の写真要素。
  4. 【請求項4】 紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀層、当該紙ベースと当該ハロゲン化銀層の間に
    ある二軸延伸ポリオレフィンシートの層を含んでなる写
    真要素であって、30〜150g/5cmの剥離強度を
    有する材料を含む剥ぎ取り可能な材料の層が、前記二軸
    延伸ポリオレフィンシートと前記紙ベースの間に配置さ
    れている写真要素を用意すること、前記要素を露光する
    こと、前記要素を現像すること、そして前記ベース紙か
    ら画像と前記ポリオレフィンシートを剥ぎ取ることを含
    んでなる写真画像の剥ぎ取り方法。
  5. 【請求項5】 支持体ベース、少なくとも一層の画像受
    容層、当該ベースと当該画像受容層の間にある二軸延伸
    ポリオレフィンシートの層を含んでなる画像形成要素で
    あって、30〜150g/5cmの剥離強度を有する材
    料を含む剥ぎ取り可能な材料の層が、前記二軸延伸ポリ
    オレフィンシートと前記支持体ベースの間に配置されて
    いる画像形成要素。
  6. 【請求項6】 前記剥ぎ取り可能な材料が、ポリプロピ
    レン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、ポリスチレ
    ン、ポリブチレン、プロピレンとエチレンのコポリマー
    及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも
    一種の材料を含む請求項5に記載の画像形成要素。
JP10366412A 1997-12-24 1998-12-24 画像形成要素 Pending JPH11258728A (ja)

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US08/998,160 US5955239A (en) 1997-12-24 1997-12-24 Strippable biaxially oriented base for imaging element
US08/998160 1997-12-24

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