JP2000187300A - 画像形成要素及びその融着方法 - Google Patents

画像形成要素及びその融着方法

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JP2000187300A JP11362768A JP36276899A JP2000187300A JP 2000187300 A JP2000187300 A JP 2000187300A JP 11362768 A JP11362768 A JP 11362768A JP 36276899 A JP36276899 A JP 36276899A JP 2000187300 A JP2000187300 A JP 2000187300A
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sheet
polymer
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Peter T Aylward
ティー.アイルワード ピーター
Robert P Bourdelais
ピー.ボールデレイス ロバート
Alphonse D Camp
ディー.キャンプ アルフォンス
Edgar E Riecke
イー.リーケ エドガー
Dennis E Mcgee
イー.マギー デニス
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良された写真プリント用基材材料を提供す
る。 【解決手段】 書込可能な導電性材料の底部層及び当該
書込可能な導電性層の上にあり、当該書込可能な材料と
基体との間にある可融性層を含んでなる画像形成要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真材料に関する。
好ましい形態では、本発明は写真プリント用基材材料に
関する。
【0002】
【従来の技術】カラーペーパーの製造では、基材紙がそ
れに適用される重合体層、典型的にはポリエチレンの層
を有することが知られている。この層は、カラーペーパ
ーに耐水性を付与し、そして、感光性層がその上に形成
される平滑面を提供する。このポリエチレンはカラーペ
ーパーに耐水性層を提供するが、カラー写真ペーパーの
裏面に溶融押出されたポリエチレン層は、帯電防止性、
書込性、印刷性及び種々の装置内で写真仕上げされるペ
ーパーを補助する機能性を提供する機能層で被覆され
る。さらに、写真ペーパーの写真仕上げでは、顧客のネ
ガを用いて印画紙のロールが露光される。
【0003】写真用ロールが完全に露光されると、未露
光印画紙の第二のロールを、露光されたロールの端部に
接合することができる。接合されたロールは写真仕上げ
操作を効率よくする。接合は、印画紙のより大きなロー
ルを作製するために、写真ペーパーの2つ以上のロール
の端部を結合する方法である。高速プリンターでは、加
熱接合が一般的に用いられる。加熱接合は写真ペーパー
の重ね合わせた2つの細片に熱と圧力をかける機構であ
る。加熱接合の2つの重要な基準は、結合強度と、ペー
パーが接合ヘッドに固着するかどうかである。結合が弱
すぎると、プリンター、処理装置又はカッターソーター
マシンとおしてペーパーを搬送し損なう場合がある。ペ
ーパーが接合ヘッド内に固着すると、プリンターキャビ
ネット開いて手でペーパーを解除しなければならず、ペ
ーパーは処理装置内でカブってしまう。
【0004】写真ペーパーはこれらの機械内を高速で搬
送される。露光工程の後、ロールは写真化学処理液をと
おして処理され、乾燥されロールに巻取られる。このロ
ールを高速カッター/チョッパーに通し、最終のカスタ
マープリントに仕上げる。露光、処理、カッティング及
びパッケージングの写真仕上げ処理全体をとおして、ロ
ールとロールの接合が十分強度を有して、失敗しないで
ウェブを一緒に保持することが重要である。もし接合が
壊れると再プリントに伴う多大の無駄と費用を招く。こ
れは写真仕上げコストに追加され、顧客のオーダーを遅
らせる場合があり、さらに、悪くすると、顧客が容易に
取り替えられない非常に貴重な写真を失う結果を生じる
かもしれない。
【0005】感熱色素転写用の受容体シートに二軸延伸
ポリプロピレン利用することが、米国特許第5,24
4,861号明細書に提案されている。この発明は色素
昇華プリンターに用いられる写真用紙に近い紙を提供す
る。この方法に用いられる紙は、シート形態であるの
で、写真用途に求められるような接合を必要としない。
日本国特許第71287645号明細書には、X線写真
材料の接着性を改善するために、水溶性ポリエステル、
又はポリエステルとポリビニル重合体を含む共重合体を
用いることが報告されているが、可融性層の示唆は無
い。日本国特許第71287645号明細書は、水溶性
電導性材料に言及している。
【0006】米国特許第5,391,472号明細書で
は、延伸されたポリエステルウェブを、ポリチオフェ
ン、ラテックス重合体及び高分子ポリアニオン化合物を
含むプライマーでコートして延伸に耐えるウェブ基体に
良好な接着性を与えている。
【0007】米国特許第4,863,801号明細書に
は、ポリエステル基体に下塗りされた両官能性シランカ
ップリング剤の層にコートされる、反応性エポキシ基と
遊離H基とを含む少なくとも2種類の重合体の架橋高分
子配合物が報告されている。この層は良好な接着性と、
いくらかの帯電防止特性を提供するが、基体に対して別
個の帯電防止層を接着しない。米国特許第3,234,
025号明細書には、支持体、並びに水溶性ポリエチレ
ンイミン及び尿素を含むゼラチン層を含んでなる写真要
素を用いて、写真画像を載せるコロイド層内の色素拡散
防止を助けることが報告されている。米国特許第3,6
30,025号明細書は、コロナ放電、ポリエチレンコ
ーティング及びゼラチン層を用いてポリエステル又はポ
リスチレン支持体への乳剤接着を改善し、米国特許第
3,676,189号明細書それ自体は、写真乳剤又は
印刷インキへの接着性を改善するために、水性シリカ溶
液と水不溶性フィルム形成性材料とのコーティングで処
理されたポリオレフィン表面に関する。米国特許第4,
042,398号明細書は、水性コーティングアルミニ
ウムオキシドを適用することによって、ポリオレフィン
フィルムに紙が接着するのを改善することを開示する。
【0008】米国特許出願第09/042,950号明
細書には、写真用紙の頂部側と底部側の両方にポリプロ
ピレンの二軸延伸シートを用いることが提案されてい
る。この紙は、この紙の帯電防止特性と摩擦特性を高め
るために裏面機能層で被覆されている。裏面重合体層は
艶消し外観表面を与える三元重合体を有する主としてポ
リプロピレンである。これらの重合体は異なるので、僅
かに異なる化学特性と物理特性を有する重合体の不連続
性が優位を占める。これらの違いは帯電防止剤等の材料
をその面に接着させるのを困難にする場合がある。ポリ
エチレンと比べると、ポリプロピレン表面に材料を接着
させることはさらに困難である。ポリプロピレンの表面
に他の薬剤を接着させる改良された手段の要望が依然と
してある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】写真仕上げにおいて、
画像形成材料の接合を改善する必要がある。本発明の目
的は、現行製品の欠点を克服する画像形成材料を提供す
ることである。本発明のもう一つの目的は、写真仕上げ
において、より強力な接合強度を有することである。本
発明の追加の目的は、写真仕上げ時の性能を高める方法
と、性能を高めた画像形成要素を提供することである。
本発明の追加の目的は、写真仕上げ装置内での加熱接合
ヘッドへの固着を減らすことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的
を、書込可能な導電性材料の底部層及び当該書込可能な
導電性層の上にあり、当該書込可能な材料と基体との間
にある可融性層を含んでなる画像形成要素によって達成
する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は従来技術のプラクティス
を超える多くの利点を有する。本発明は、その裏面に可
融性層を有し、写真仕上げ接合における接着性を高めた
画像形成要素を提供する。写真ペーパーの裏面には、写
真ペーパーの高速製造操作時に静電気ほ放電を防止する
ために一定の導電性を有する層が伝統的に存在してい
る。さらに、この裏面層は写真仕上げ時のペーパー搬送
を助ける摩擦特性をいくらか高めることも提供する。裏
面機能性層が、画像形成ベース基体に対して十分な接着
性を有して化学処理に耐えることが重要であり、また、
第二のロールの乳剤面に溶接されてつなぎ合わせできる
ことも重要である。
【0012】接合はより大きなペーパーのロールを形成
するために、写真ペーパの2つ以上のロールの端部を結
合する方法である。加熱接合は通常高速プリントに用い
られる。加熱接合は写真ペーパーの2つのオーバーラッ
プした細片に熱と圧力をかける機構である。接合時に、
熱によってペーパーの一方の細片の裏面をペーパーのも
う一方の細片の前面に結合させる。加熱接合の2つの重
要な基準は、結合強度と、ペーパーが接合ヘッドに固着
するかどうかである。結合が弱すぎると、プリンター、
処理装置又はカッターソーターマシンとおしてペーパー
を搬送し損なう場合がある。ペーパーが接合ヘッド内に
固着すると、プリンターキャビネット開いて手で写真ペ
ーパーを解除しければならず、写真ペーパーは処理装置
内でカブってしまう。そのようなタック溶接接合は、写
真仕上げ工程時に2つのウェブを一緒に保持するのに十
分な強度も有しなければならない。本発明は改善された
接合強度と、写真仕上げ装置内で接合ヘッドに固着する
傾向を低下させることを提供する。
【0013】本発明の1つの態様は、書込可能な導電性
材料の底部層及び当該書込可能な導電性材料層の上にあ
り、当該書込可能な材料と基体との間にある可融性層を
含んでなる画像形成要素を提供する。好ましい態様で
は、前記可融性層はポリエチレンイミンを含む。ポリエ
チレンイミンは、ポリプロピレン、並びに導電性書込可
能層に非常によく接着し、写真仕上げ用途において接合
強度を大きく改善するので好ましい。さらに、相対的に
安価であり、非常に低被覆量で効率のよい性能特性を提
供する。
【0014】ポリエチレンイミンは約0.001〜0.
015g/m2 でコートされる。被覆量がさらに多くて
も使用できるが、一般的には、コストがさらに高くなっ
ても、大きな追加の利点はほとんどない。使用するポリ
エチレンは浸透圧で測定して約70,000の数平均分
子量を有する。ポリエチレンイミンを、例えば、ローラ
ー、転写ローラー、グラビア、スプレー、エアナイフ、
ロッド又はそれらの組合せ、スロットダイ、カーテン等
のいずれのコーティング方法でも塗布することができ
る。本発明の態様では、頂部層はさらにゼラチンを含む
画像層を含んでなる。画像層とは、感光性ハロゲン化銀
乳剤層、インクジェット受容層、感熱色素転写層及び電
子写真層をいう。
【0015】そのような要素は、写真仕上げ装置内で大
きく増強された接合特性を有する。写真仕上げ時に、最
底部層(この場合は、書込可能な導電性層)を第二ロー
ル画像形成材料の乳剤側と直接接触させる。書込可能な
導電性層と接する層を、ゼラチンを含むオーバーコート
と称する。2つのウェブをお互いに接触させ、加熱アン
ビルが2つのウェブの少なくとも一方の側から、またあ
る装置では両側から熱を加える。ウェブに十分な熱を加
えて基体の表面重合体層の軟化と流動を起こさせる。形
成される接合は、2つの表面重合体層が共に溶融する直
接的な結果ではなく、裏面の書込可能な導電性層と乳剤
オーバーコートのゼラチンとが結合を形成する結果であ
る。
【0016】このプロセスの際、画像形成基体の最頂部
重合体層が軟化することがわかった。このプロセスの
間、前記重合体表面に前もって接着されている材料は、
冷却すると容易に接着することができない。基体重合体
の表面化学性質が、最接着の量と、それに最接着される
材料に種類に、大きな役割を果たす。ポリエチレン裏面
基体重合体層を有する伝統的な写真ペーパーの場合、ポ
リプロピレンとは反対に、接着し、そして接合時に軟化
した後、最接着する種々の材料がある。ポリエチレンに
関しても、基体重合体は一旦軟化するが、軟化する前は
一般的にほとんど接着性はない。写真仕上げ接合の弱点
が、書込可能な導電性層と基体の最底部重合体層との接
着であるという状況をこれによって創り出す場合があ
る。これによって加熱接合接着を改善する機会を創り出
す。
【0017】前記書込可能な導電性層と前記底部重合体
基体との間の中間層として、十分に低いガラス転移を有
する可融性層を用いることによって、書込可能な導電性
層をベース基体に再接着させる。本発明の態様は、書込
可能な導電性材料の底部層と、当該書込可能な導電性材
料層の上にあり、当該書込可能な材料と基体との間にあ
る可融性層を含んでなる画像形成要素である。前記可融
性層は0℃〜55℃のガラス転移温度を有する重合体を
含む。この可融性層は、90℃〜205℃、停止時間2
〜10秒、少なくとも413.7MPaの圧力下で、接
合剥離強度が少なくとも100g/0.25cmである
材料を含む。
【0018】書込導電性材料層と基体との間にあるその
ような可融性層は、ポリエチレンイミン、ポリビニルイ
ミン、アミン化重合体、酸基を有するアクリルポリマー
とエチレンアミンとの反応によって改質された重合体か
らなる群より選ばれる少なくとも1種の材料を含む。
【0019】追加の態様では、書込可能な導電性材料の
底部層と、当該書込可能な導電性材料層の上にあり、当
該書込可能な材料と基体との間にある可融性層を含んで
なる画像形成要素であって、前記基体が底部に少なくと
も1つの重合体層を有する紙を含んでなる画像形成要素
を提供する。この態様の底部層上の好ましい重合体材料
は、二軸延伸重合体シートを含む。それが画像形成要素
のカール性をバランスさせるのを助けるという機能的強
度特性を提供し、仕上げ装置内を通って搬送するのを助
ける良好な摩擦特性を提供するので、二軸延伸重合体シ
ートが好ましい。画像形成要素の場合、最も好ましい要
素は少なくとも1つの重合体シートを有する。二軸延伸
ポリオレフィン又は二軸延伸ポリエステルもしくはポリ
アミド等の重合体シートの場合、そのような重合体シー
トは、ハロゲン化銀乳剤の下にあるベース基体の頂部側
にあるのがよく、また、ベース基体の底部側であって、
可融性層とベース基体との間のシートであるのもよい。
【0020】本発明のさらに追加の態様は、書込可能な
導電性材料の底部層と、当該書込可能な導電性材料層の
上にあり、当該書込可能な材料と基体との間にある可融
性層を含み、基体が溶融押出ポリエチレンを含む底部層
の上に重合体層をさらに含んでなる画像形成要素を含
む。前記基体は少なくとも1つの溶融押出ポリエチレン
重合体層を含んでなり、そしてさらにハロゲン化銀乳剤
の下のベース基体の頂部側にある溶融押出ポリエチレン
層並びにベース基体の底部側であって、可融性層とベー
ス基体との間にあるポリエチレン層を含んでなるのがよ
い。さらに、二軸延伸シートがベース基体に接着するの
を増強するために、重合体層を二軸延伸重合シートと組
み合わせて用いてもよい。この重合体層はポリオレフィ
ン、ポリエステル、ポリアミド、前記重合体の共重合体
又は三元重合体、接着剤、及びベース基体と重合体シー
トとの接着を容易にする当該技術分野で公知の他の重合
体となることができる。
【0021】好ましい態様は、書込可能な導電性材料の
底部層と、当該書込可能な導電性材料層の上にあり、当
該書込可能な材料と基体との間にある可融性層を含み、
そして基体がさらに少なくとも1つの重合体シートを含
む画像形成要素であって、前記基体がポリエステルを含
む画像形成要素である。ポリエステル基体は、最終画像
形成要素の反射性、透過性、そして拡散性に良好なバラ
ンスを提供するディスプレイ又は広告等の一定用途に好
ましい。さらに、ポリエステル基体は、湿度誘導カール
に対し最小の感受性を有し、画像形成プリント材料に非
常に好ましい優れた鮮鋭度と光沢特性を有する画像形成
材料を提供する。基体に接着された少なくとも1つの二
軸延伸重合体シートをさらに有するポリエステル基体を
有することが好ましい。
【0022】本発明の態様の書込可能な導電性層は少な
くとも1013オーム/□の表面抵抗率を有するのがよ
い。これは、高搬送及びロール巻き取り時に表面に蓄積
する帯電量を防止するか最小にするのに役立つ。静電気
火花の形態の放電によって、処理された感光性乳剤上に
カブリスポットが生成する場合がある。他の画像形成シ
ステムの場合、シートフィードプリンターでは、スタッ
ク内でシートが静電気でべったりくっ付くのを防止する
ために電荷電導度が重要である。そのような場合、複数
のシートがプリンターに供給されることがある。画像形
成層の頂部層並びに底部導電性書込可能層に電荷制御剤
を添加して、高速巻き戻しに伴って静電気を生じる場合
がある電荷の差をさらに最小にすることができる。
【0023】写真仕上げの分野では、スタイラス型彫機
で測定した場合に0.3〜2.0μmの表面粗さを有す
る書込可能な導電性層の裏面が重要である。現像の際、
この粗さ特性が重要であり、写真処理装置内、並びにイ
ンクジェット、感熱色素昇華、及び電子写真の分野で一
般的なプリンター内を、ウェブ又はシートを搬送するの
に適当な摩擦係数が助けとなる。
【0024】写真仕上げの分野では、高速で感光性写真
画像形成部材のロールを露光する装置がある。これらの
装置では、熱と圧力をかけることによって、感光性画像
形成部材の第二のロールを、ちょうど露光し終わったロ
ールの頂部又は底部側で自動的に接合する。この接合
は、湿式写真処理液並びに高速カッター及びパッカーを
とおして搬送するのに十分な強度である必要がある。こ
れらの処理の最中に接合が壊れると、顧客のオーダーを
再露光して処理するために失われるかなりのむだと時間
を生じる。
【0025】本発明の方法は、書込可能な導電性材料の
底部層及び当該書込可能な導電性層の上にあり、当該書
込可能な材料と基体との間にある可融性層を含んでなる
画像形成要素を有する画像形成部材において、当該画像
形成要素の最頂部層がゼラチンを含む第一の画像形成部
材を用意すること、書込可能な導電性材料の底部層及び
当該書込可能な導電性層の上にあり、当該書込可能な材
料と基体との間にある可融性層を含んでなる画像形成要
素を有する画像形成部材であって、当該画像形成要素の
最頂部層がゼラチンを含む第二の画像形成部材を用意す
ること、前記第一の画像形成部材の底部を前記第二画像
形成部材の頂部に接触させ、熱と圧力をかけてこれらの
画像形成部材を融着することである。さらに、前記画像
形成部材を融着する方法は、90℃〜205℃の温度
で、2〜10秒間、少なくとも1つのアンビルによって
熱を加える。本発明の融着方法では、圧力は34.5〜
413.7MPaである。
【0026】用語「頂部」、「上部」、「乳剤層」及び
「おもて」は、本明細書で使用する場合、画像形成層又
は現像される画像を有する画像形成部材の側又はその側
への方向の位置を意味する。用語「底部」、「下側」及
び「裏」は、画像形成部材の、画像形成層又は現像され
る画像を有する側とは反対の側又はその側の方向の位置
を意味する。用語「つなぎ層」は、本明細書で使用する
場合、二軸延伸シートを、紙、ポリエステル、布地など
画像を見るのに好適な材料の基材に接着するのに使用す
る材料の層を意味する。用語「可剥性重合体シート」
は、最初に画像形成要素の裏面に結合されており、画像
形成要素から除去されることができる層をいい、除去さ
れた重合体シートに結合した接着剤を有する層をいう。
【0027】さらに、書込可能な導電性材料の底部層を
有する画像形成要素は、アルミニウム改質されたコロイ
ド状シリカ、ポリエチレンオキシド、塩類、金属塩類、
第四級塩類、第四級アクリル共重合体ラテックス、ポリ
エチルオキサゾリン、ポリエチレンイミン、導電性重合
体、スルホン酸又はカルボン酸基を有する導電性重合
体、結晶性単一相、スズドープインジウムセスキオキシ
ドを含む導電性金属含有粒子、ニオブドープ二酸化チタ
ン、金属窒化物、炭化物、ケイ化物、ホウ化物、アンチ
モンドープ酸化スズからなる群より選ばれる少なくとも
1つの物質を含む。
【0028】本発明は、写真品質紙支持体の頂部及び底
部の両方に重合体つなぎ層の溶融押出によって結合され
ている二軸延伸重合体多層シートからなる。その高強度
特性及び負荷をかけたときの圧力に高耐性のために、延
伸シートが本発明では一般的に好ましい。これらの特性
は、最終製品においてカールを減らし、裏面から取りは
ずされたときに延伸しない再配置可能なシートを提供す
るために重要である。
【0029】いずれの好適な二軸延伸ポリオレフィンシ
ートも、本発明に使用される積層基材の頂部のシートに
使用できる。マイクロボイドが形成された複合二軸延伸
シートが好ましく、そのシートは、コアと表面層を同時
に押し出し、続いて二軸延伸することによって通常、製
造され、その結果、ボイドは、コア層に含まれているボ
イド誘導材料のまわりに形成される。このような複合シ
ートは、米国特許第4,377,616号、同第4,7
58,462号及び同第4,632,869号に記載さ
れているようにして製造できる。
【0030】好ましい複合シートのコアは、複合シート
の全厚みの15〜95%の厚みであるのがよく、好まし
くは30〜85%の厚みである。従って、ボイドのない
表皮(複数でもよい)は、厚みがシート全体の厚みの5
〜85%であるのがよく、好ましくは15〜70%であ
る。
【0031】「中実密度の百分率」によって表される複
合シートの密度(比重)は以下のようにして算出され
る。
【0032】
【数1】
【0033】中実密度百分率は、45%〜100%であ
るのがよく、好ましくは67%〜100%である。中実
密度百分率が67%より小さくなると、複合シートは引
張り強さが低下するため生産性が低下し、かつ物理的損
傷をいっそう受けやすくなる。
【0034】複合シートの全厚みは12〜100μmの
範囲となることができ、好ましくは20〜70μmであ
る。厚みが20μmより薄いと、マイクロボイド化シー
トは支持体の固有の非平面性を最小にするほどには十分
に厚くなくかつ製造することがいっそう困難である。厚
みが70μmより大きくなると、表面の平滑度や機械的
特性のどちらもほとんど改善のあとが見えないので、余
分の材料を使用してコストをさらに増やしてよいわけが
ない。
【0035】本発明に使用されている二軸延伸シートは
複数の層を有していてもよいが、それらの層のうちの少
なくとも1つはボイドを有している。これらのボイド
は、画像形成要素に不透明性を付与している。また、こ
のボイド化層は、2つ以上の層の前記フィルムに高反射
性の白色層を提供するTiO2 、CaCO3 、クレイ、
BaSO4 、ZnS、MgCO3 、タルク、カオリンな
どの材料からなる群から選択される少なくとも1つ顔料
を含有する層と併用することもできる。顔料を加えた層
とボイド化層を併用すると、最終の画像形成要素の光学
的性能に追加の利点を提供する。その画像形成要素は、
写真ハロゲン化銀と色素生成カプラーの乳剤又は感熱色
素昇華法又はインクジェット法に一般に用いられる画像
受容層を有することができる。
【0036】用語「ボイド」は、本明細書で使用する場
合、気体とボイド誘導粒子が入っていることはあるかも
しれないが、添加された固体と液体は入っていないこと
を意味する。仕上げ処理済のパッケージ用シートのコア
に残っているボイド誘導粒子は直径が0.1〜10μm
で好ましくは円形で、所望の形態と大きさのボイドを生
成しなければならない。また、ボイドの大きさは縦方向
と横方向の延伸度によって決まる。理論的にいえば、ボ
イドは、対面して端縁が接触している2つの凹面形ディ
スクによって画定される形態をとるであろう。換言すれ
ば、ボイドはレンズ様又は両凸形状を有する傾向にあ
る。ボイドは2つの主次元がシートの縦方向と横方向に
並ぶように配置される。Z軸方向は副次的な次元であ
り、ほゞボイド形成粒子の直径の大きさである。これら
ボイドは一般に閉じたコアになる傾向があるので、ボイ
ドが形成されたコアの一方の側から他方の側へと気体又
は液体が通過できる開放経路が事実上存在しない。
【0037】ボイド誘導材料は、各種の材料から選択す
ることができ、コアマトリックス重合体の質量に対して
約5〜50質量%の量で存在していなければならない。
ボイド誘導材料は高分子材料で構成されている方が好ま
しい。高分子材料が使用される場合、ボイド誘導材料
は、コアマトリックスが製造される重合体と溶融混合す
ることが可能で、かつ懸濁液を冷却したとき分散された
球形粒子を形成できる重合体であればよい。その例とし
ては、ポリプロピレン中に分散されたナイロン(ポリア
ミド)、ポリプロピレン中に分散されたポリブチレンテ
レフタレート又はポリエチレンテレフタレート中に分散
されたポリプロピレンがある。その重合体が予備成形さ
れてマトリックス重合体に混合される場合、重要な特性
は粒子の大きさと形態である。球体が好ましく、中空又
は中実であってもよい。これらの球体は、一般式:Ar
−C(R)=CH2 (式中、Arは芳香族炭化水素基又
はベンゼン系列の芳香族ハロ炭化水素基を表し、そして
Rは水素又はメチル基である)で表されるアルケニル芳
香族化合物;式:CH2 =C(R′)−C(O)(OR)
(式中、Rは水素及び約1〜12個の炭素原子を有する
アルキル基からなる群から選択され、そしてR′は水素
及びメチルからなる群から選択される)で表される単量
体を含むアクリレート型の単量体;塩化ビニルと塩化ビ
ニリデン、アクリルニトリルと塩化ビニル、臭化ビニ
ル、式:CH2 =CH(O)COR(式中、Rは2〜1
8個の炭素原子を有するアルキル基である)で表される
ビニルエステルの共重合体;アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル
酸、オレイン酸、ビニル安息香酸;テレフタル酸及びジ
アルキルテレフタル酸又はそのエステル生成誘導体と、
シリーズHO(CH2)n OH(式中、nは2〜10の範
囲内の整数である)のグリコールと反応させて製造され
かつその重合体分子内に反応性オレフィン結合を有する
合成ポリエステル樹脂(このポリエステルには反応性の
オレフィン不飽和結合を有する第二の酸又はそのエステ
ル及びそれらの混合物を20質量%まで共重合させたも
のも含まれる)からなる群から選択されるメンバーの架
橋重合体で製造される。なお架橋剤はジビニルベンゼ
ン、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジアリル
フマレート、ジアリルフタレート及びそれらの混合物か
らなる群から選択される。
【0038】上記架橋重合体を製造するのに用いる一般
的な単量体の例としては、スチレン、アクリル酸ブチ
ル、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリル酸
メチル、エチレングリコールジメタクリレート、ビニル
ピリジン、酢酸ビニル、アクリル酸メチル、ビニルベン
ジルクロリド、塩化ビニリデン、アクリル酸、ジビニル
ベンゼン、アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、
ビニルトルエンなどがある。好ましくは、架橋される重
合体はポリスチレン又はポリ(メタクリル酸メチル)で
ある。最も好ましくは、架橋される重合体はポリスチレ
ンで架橋剤はジビニルベンゼンである。
【0039】当該技術分野で知られている方法では、大
きさが不均一で粒径分布が広いことを特徴とする粒子が
得られる。得られたビーズは、大きさの元の分布の範囲
に亘ってビーズをふるい分けることによって分類するこ
とができる。懸濁重合法、限定凝集法などの他の方法
は、大きさが非常に均一な粒子が直接得られる。
【0040】ボイド誘導材料は、ボイド形成を容易に行
えるように薬剤をコートしてもよい。好適な薬剤すなわ
ち潤滑剤としては、コロイドシリカ、コロイドアルミ
ナ、及び酸化スズや酸化アルミニウムなどの金属酸化物
がある。好ましい薬剤はコロイドシリカとアルミナであ
り、最も好ましいのはシリカである。薬剤のコーティン
グを有する架橋重合体は、当該技術分野で周知の方法で
製造できる。例えば該薬剤を懸濁液に添加する通常の懸
濁重合法が好ましい。薬剤としてはコロイドシリカが好
ましい。
【0041】また、ボイド誘導粒子は、中実もしくは中
空のガラス球体を含む無機球体;金属もしくはセラミッ
クのビーズ;又はクレイ、タルク、硫酸バリウム、炭酸
カルシウムなどの無機粒子でもよい。重要なことは、そ
の材料が、コアマトリックス重合体と化学的に反応して
以下の問題点の1つ以上を起こさないことである。その
問題点とは、(a)マトリックス重合体の結晶化の動力
学が変化して延伸が困難になること、(b)コアマトリ
ックス重合体の分解、(c)ボイド誘導粒子の分解、
(d)ボイド誘導粒子のマトリックス重合体への接着、
又は(e)望ましくない反応生成物、例えば毒性のもし
くは着色度の高い部分の生成である。ボイド誘導材料
は、写真的に活性であってはならず、又は二軸延伸ポリ
オレフィンシートが利用されている写真要素の性能を劣
化させてはならない。
【0042】乳剤の方向の頂部上の二軸延伸シートの場
合、二軸延伸シート及び好ましい複合シートのコアマト
リックス重合体に用いる熱可塑性重合体の好適なクラス
にはポリオレフィン類が含まれている。
【0043】好適なポリオレフィンとしては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、ポリスチ
レン、ポリブチレン及びその混合物がある。プロピレン
と、ヘキセン、ブテン及びオクテンなどのエチレンとの
共重合体を含むポリオレフィン共重合体も有用である。
ポリプロピレンは、低コストで所望の強さの特性を有し
ているので好ましい。ポリエステル、ポリアミド及び他
の重合体も用いることができる。
【0044】複合シートの非ボイド化表皮層は、コアマ
トリックス用に先に列挙したのと同じ重合体材料で製造
できる。その複合シートは、表皮(複数でもよい)をコ
アマトリックスと同じ重合体材料で製造してもよく、又
はコアマトリックスと異なる重合体組成物で製造しても
よい。相溶性を得るため、補助層を使用して、表皮層の
コアに対する接着性を高めることができる。
【0045】添加物を、コアマトリックス及び/又は表
皮に加えて、これらシートの白色度を改善することがで
きる。この方法としては、二酸化チタン、硫酸バリウ
ム、クレイ又は炭酸カルシウムなどの白色顔料を添加す
る方法を含む当該技術分野で公知の方法がある。またこ
の方法には、紫外領域のエネルギーを吸収して、大部分
がブルー領域の光を発する蛍光剤、又はシートの物理特
性又はシートの生産性を改善する他の添加物を添加する
方法も含まれる。写真に使用する場合、わずかに青味を
有する白色の基材が好ましい。
【0046】これら複合シートの同時押出し、冷却、延
伸及びヒートセットは、当該技術分野で公知の延伸シー
トの製造方法、例えばフラットシート法、バブル法又は
チューブラー法などで実施できる。フラットシート法
は、混合材料をスリットダイを通じて押出し、次に、押
出されたウェブを冷却された流延ドラム上で急冷して、
シートのコアマトリックス重合体成分と表皮成分を、そ
れらのガラス固化温度より低い温度で冷却する。冷却さ
れたシートを、次に、マトリックス重合体のガラス転移
温度より高くかつその溶融温度より低い温度にて、互い
に直角の方向に延伸することによって二軸延伸する。こ
のシートは、一方向に延伸し、次に第二の方向に延伸し
てもよく、又は両方向に同時に延伸してもよい。このシ
ートは、延伸した後、両延伸方向に収縮しないように、
ある程度、拘束しながら重合体を結晶化させるか又はア
ニールするのに十分な温度まで加熱することによってヒ
ートセットする。
【0047】前記複合シートは、好ましくは、各面に、
マイクロボイド化コアと表皮層からなる少なくとも3つ
の層を有していると述べたが、前記二軸延伸シートの特
性を変えるのに役立てることができる追加の層を備えて
いてもよい。追加の層によって、異なる効果を達成する
ことができる。このような層は、独特の特性を有するシ
ートを製造するため、色味剤、帯電防止剤又は異なるボ
イド形成材料を含有していてもよい。二軸延伸シートに
は、支持体及び写真要素に対する接着性又は外観を改善
する表面層を形成させてもよい。上記二軸延伸押出し
は、所望により、10以上もの多数の層について実施し
ていくつもの特別の望ましい特性を達成できる。
【0048】これらの複合シートは、印刷性を含むシー
トの特性を改善し、蒸気遮断層を提供し、シートをヒー
トシール可能にし、又は支持体もしくは感光性層に対す
る接着性を改善するために使用できる任意の数のコーテ
ィングで、同時押出し及び延伸の工程の後、又は流延と
全延伸の間に、コートもしくは処理を行うことができ
る。このコーティングの例は、印刷性を与えるためのア
クリル樹脂のコーティング、ヒートシール特性を与える
ためのポリ塩化ビニリデンのコーティングである。その
外の例としては、印刷性又は接着性を改善するための火
炎、プラズマ又はコロナ放電による処理がある。
【0049】マイクロボイド化コアの上に少なくとも1
つの非ボイド化表皮を設けることによって、シートの引
張り強さが増大し、シートの生産性がよくなる。その結
果、これらシートは、すべてボイドが形成された層で製
造されている場合より、広い幅でかつ高い延伸比で製造
できる。これらの層を同時に押し出すと、製造工程がさ
らに簡単になる。
【0050】写真画像形成層がポリエチレン層上にコー
トされている好ましい二軸延伸頂部シートの構造は下記
のとおりである。
【0051】 青味を有するポリエチレン 蛍光増白剤と24%のアナターゼ型TiO2 を含有するポリプロピレン ボイドが形成されたポリプロピレン 18%のルチル型TiO2 を含有するポリプロピレン
【0052】基材紙の、乳剤層に対し反対側にあるシー
トは好適なシートであればよい。このシートはマイクロ
ボイドが形成されていてもいなくてもよい。このシート
は紙バッキング材料の頂部のシートと同じ組成を有して
いてもよい。二軸延伸シートは、シート(いくつもの層
を有していてもよい)を同時に押出し、続いて二軸延伸
することによって、適宜、製造される。このような二軸
延伸シートは、例えば米国特許第4,764,425号
に開示されている。なおこの特許の開示事項は本明細書
に援用するものである。
【0053】好ましい二軸延伸シートはポリオレフィン
の二軸延伸シートであり、最も好ましいのはポリエチレ
ン又はポリプロピレンのシートである。二軸延伸シート
の厚みは10〜150μmであるのがよい。そのシート
は、厚みが15μmより薄いと、支持体の固有の非平坦
性を最小限にするのに十分に厚くないので製造がいっそ
う困難になる。厚みが70μmより厚くなると、表面の
平滑性又は機械的特性の改善がほとんど見られないの
で、余分の材料のためにコストをさらに増やすに足る理
由がない。
【0054】本発明の二軸延伸シートは、0.85×1
-5g/mm2 /日の水蒸気透過率を有するのが好まし
い。これによって、乳剤硬膜をより速くすることができ
る。なぜなら、本発明の積層支持体は、支持体に乳剤を
コートする際、乳剤層からの水蒸気透過速度が非常に遅
いからである。透過速度ははASTM F1249で測
定する。
【0055】二軸延伸シート用に適したクラスの熱可塑
性重合体としては、ポリオレフィン類、ポリエステル
類、ポリアミド類、ポリカーボネート類、セルロースエ
ーテル類、ポリスチレン、ポリビニル樹脂類、ポリスル
ホンアミド類、ポリエーテル類、ポリイミド類、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリウレタン類、ポリフェニレンスル
フィド類、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセター
ル類、ポリスルホネート類、ポリエステルイオノマー類
及びポリオレフィンイオノマー類がある。これらの重合
体の共重合体及び/又は混合物も使用できる。
【0056】好適なポリオレフィンとしては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン及びその混
合物がある。プロピレンと、エチレン(例えばヘキセ
ン、ブテン及びオクテン)との共重合体を含むポリオレ
フィン共重合体も有用である。ポリプロピレン類は、低
コストでかつ優れた強さと表面特性を有しているので好
ましい。
【0057】好適なポリエステルとしては、4〜20個
の炭素原子を有する芳香族、脂肪族又は脂環式のジカル
ボン酸と、2〜24個の炭素原子を有する脂肪族又は脂
環式グリコールとから製造されるポリエステルがある。
好適なジカルボン酸の例としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、ソディオスルホイソフタル酸
及びその混合物がある。好適なグリコールの例として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリ
コール、その外のエチレングリコール類、及びその混合
物がある。このようなポリエステル類は当該技術分野で
公知であり、そして公知の方法、例えば米国特許第2,
465,319号及び同第2,901,466号に記載
の方法で製造することができる。好ましい連続マトリッ
クスのポリエステルは、テレフタル酸又はナフタレンジ
カルボン酸、並びにエチレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールか
ら選択される少なくとも1種のグリコール由来の繰返し
単位を有するポリエステルである。ポリエチレンテレフ
タレートは、少量の他の単量体で改質できるが、特に好
ましい。他の好適なポリエステルとしては、スチルベン
ジカルボン酸などの共酸成分を適量含有させて製造され
た液晶コポリエステル類がある。このような液晶コポリ
エステルの例は、米国特許第4,420,607号、同
第4,459,402号及び同第4,468,510号
に開示されているコポリエステルである。
【0058】有用なポリアミド類としては、ナイロン6
(ポリカプロラクタム)、ナイロン66(ポリヘキサメ
チレンアジポアミド)及びその混合物がある。ポリアミ
ド類の共重合体も好適な連続相重合体である。有用なポ
リカーボネートの例はビスフェノール−Aポリカーボネ
ートである。複合シートの連続相重合体として使用する
のに好適なセルロースエステルとしては、硝酸セルロー
ス、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース、酢酸プロピ
オン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、及びその混合
物もしくは共重合体がある。有用なポリビニル樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセタール及びその
混合物がある。ビニル樹脂の共重合体も利用できる。
【0059】積層基材の裏面上の二軸延伸シートは、同
じ重合体材料の層で製造することができ、又は異なる重
合体組成物の層で製造できる。相溶性を得るため、補助
層を用いて、複数の層の接着を促進することができる。
【0060】裏面の二軸延伸シートに、添加物を加え
て、これらのシートの白色度を改善することができる。
この方法としては、二酸化チタン、硫酸バリウム、クレ
イ又は炭酸カルシウムなどの白色顔料を添加することを
含む当該技術分野で公知の方法がある。また、この方法
には、紫外線領域のエネルギーを吸収して大部分がブル
ー領域の光を発する蛍光剤、又はシートの物理的特性又
はシートの生産性を改善する他の添加剤を添加する方法
も含まれる。
【0061】これら二軸延伸シートの同時押出し、冷
却、延伸及びヒートセッティングは、延伸シートを生産
する当該技術分野で公知の方法、例えばフラットシート
法、バブル法又はチューブラー法によって実施できる。
フラットシート法は、混合材料をスリットダイを通じて
押し出すか又は同時に押し出し、次にその押し出された
か又は同時に押し出されたウェブを冷却された流延ドラ
ム上で急冷して、シートの単一もしくは複数の重合体成
分をそれらの固化温度より低い温度まで冷却する方法で
ある。急冷されたシートを次に、その単一もしくは複数
の重合体のガラス転移温度より高い温度にて互いに直角
の方向に引き伸ばすことによって二軸延伸する。このシ
ートは、一方向に延伸し次いで第二の方向に延伸しても
よく、又は両方向に同時に延伸してもよい。シートは、
延伸した後、両延伸方向に収縮しないように、ある程度
拘束しながら、重合体を結晶化するのに十分な温度まで
加熱することによってヒートセットされる。
【0062】積層基材の裏面上の二軸延伸シートは、好
ましくは少なくとも1つの層をもっていると述べたが、
その二軸延伸シートの特性を変えるのに役立つ追加の層
を設けてもよい。異なる効果は、追加の層によって達成
することができる。このような追加の層は、色味剤、帯
電防止剤又はスリップ剤を含有し、独特の特性のシート
を製造できる。二軸延伸シートには、支持体及び写真要
素に対する接着性又は外観を改善する表面層を形成させ
てもよい。上記二軸延伸押出しは、所望により、10も
の多数の層で実施して、いくつもの特別に望ましい特性
を達成できる。
【0063】これらの二軸延伸シートは、印刷性を含む
シートの特性を改善し、蒸気遮断層を提供し、シートを
ヒートシール可能にし、又は支持体もしくは感光性層に
対する接着性を改善するために使用できる任意の数のコ
ーティングで、同時押出し及び延伸の工程の後、又は流
延と全延伸の間に、コートもしくは処理を行うことがで
きる。このコーティングの例は、印刷性を与えるための
アクリル樹脂のコーティング、ヒートシール特性を与え
るためのポリ塩化ビニリデンのコーティングである。そ
の外の例としては、印刷性又は接着性を改善するための
火炎、プラズマ又はコロナ放電による処理がある。
【0064】頂部の方にコア層を有する基材の裏面に積
層できる好ましいポリオレフィンの二軸延伸シートの構
造は、下記のとおりである。
【0065】ポリエチレン ポリエステルコア
【0066】マイクロボイド化複合シートと二軸延伸シ
ートが積層されている、感光性ハロゲン化銀層の積層支
持体用の支持体は、重合体、合成紙、布地、重合体繊維
の不織布、又はセルロース繊維の紙の支持体又はその積
層体となることができる。また、基材も、例えば米国特
許第4,912,333号、同第4,994,312号
及び同第5,055,371号に開示されているような
マイクロボイドが形成されたポリエチレンテレフタレー
トであってもよい。
【0067】好ましい支持体は、写真グレードのセルロ
ース繊維の紙である。セルロース繊維の紙の支持体を使
用する場合、ポリオレフィン樹脂を用いて、マイクロボ
イド化複合シートを基材紙に押出し積層することが好ま
しい。押出し積層は、本発明の二軸延伸シートと基材紙
を重ねて、その間に接着剤を塗布し、続いて、それら
を、例えば2つのローラー間のニップ内でプレスするこ
とによって実施される。接着剤は、二軸延伸シート及び
基材紙をニップに導入する前に、該シート又は基材紙に
塗布してもよい。接着剤は、ニップ内で、二軸延伸シー
トと基材紙に同時に塗布するのが好ましい形態である。
接着剤は、写真要素に対し有害な作用をしない好適な材
料であればよい。好ましい材料は、ニップ内で、基材紙
と二軸延伸シートの間におかれる時点で溶融されるポリ
エチレンである。
【0068】この積層工程中、得られる積層支持体のカ
ールを最少限にするため、二軸延伸シートの張力の制御
を続けることが望ましい。高湿度の用途(>50%RH)
及び低湿度の用途(<20%RH)の場合、カールを最小
限にするため、おもて面と裏面の両方にフィルムを積層
することが望ましい。
【0069】また、本発明の表面粗さは、所望の粗さを
有する紙基材に二軸延伸シートを積層することによって
達成することもできる。上記紙基材の粗さは、プレスニ
ップの一部が粗面になっているローラーニップと組み合
わせた、加熱インプレッションニップ又はプレスフェル
トなどの当該技術分野で公知の方法で達成される。上記
基材紙の好ましい粗さは35μm〜150μmである。
この好ましい範囲は、溶融押出し積層時に粗さが低下す
るので、画像形成支持体の粗さの範囲より大きい。
【0070】好ましい1つの態様では、所望の写真外観
及び感触を備えた写真要素を生成するために、相対的に
厚い紙支持体(例えば、少なくとも120μm厚、好ま
しくは120〜250μm厚)及び相対的に薄いマイク
ロボイド化複合シート(例えば、50μm厚未満、好ま
しくは20〜50μm厚、より好ましくは30〜50μ
m厚)を用いるのが好ましい。
【0071】本発明では、基体の裏面は接着剤でベース
基体に結合された二軸延伸重合体シートで永久的に積層
される。透明な、第二の可剥性かつ再配置可能な二軸延
伸シートを、可剥性再配置可能な接着剤を用いて積層基
体の裏面に適用する。可剥性の第二のシートは、可剥性
シートと永久底部シートとの間の接着剤で第一の底部シ
ートに加圧積層される。ベース基体に直接押し出される
可剥性重合体層を用いてもよいが、その高強度特性とそ
の寸法変化に対する耐性能力のために二軸延伸シートが
好ましい。最終の画像形成された構造の全体的なカール
特性をバランスさせることができることが重要である。
基材と重合体シートの強度特性を調整することができる
ので、この用途ではやはり二軸延伸シートが最も好まし
い。
【0072】本発明の積層画像形成要素の裏面に適用さ
れる透明可剥性又は再配置可能なシートの場合、いずれ
の好適な二軸延伸重合体シートも用いることができる。
二軸延伸シートは、通常、シートを同時に押し出し(そ
のシートはいくつもの層を含有していてもよい)、続い
て二軸延伸を行うことによって製造される。このような
二軸延伸シートは例えば米国特許第4,764,425
号に開示されている。
【0073】二軸延伸シートに用いる熱可塑性重合体の
好適なクラスには、ポリオレフィン類、ポリエステル
類、ポリアミド類、ポリカーボネート類、セルロースエ
ステル類、ポリスチレン、ポリビニル樹脂類、ポリスル
ホンアミド類、ポリエーテル類、ポリイミド類、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリウレタン類、ポリフェニレンスル
フィド類、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセター
ル類、ポリスルホネート類、ポリエステルイオノマー
類、及びポリオレフィンイオノマー類が含まれる。共重
合体及び/又はこれらの重合体の混合物も使用できる。
【0074】好適なポリオレフィンとしては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン及びそれら
の混合物がある。プロピレンと、ヘキセン、ブテン及び
オクテンなどのエチレンとの共重合体を含むポリオレフ
ィン共重合体も有用である。ポリプロピレン類は、低コ
ストでかつ優れた強度と表面特性を有しているので好ま
しい。
【0075】好適なポリエステル類としては、4〜20
個の炭素原子を有する芳香族、脂肪族又は脂環式のジカ
ルボン酸と、2〜24個の炭素原子を有する脂肪族又は
脂環式グリコールとから製造されるポリエステルがあ
る。好適なジカルボン酸の例としては、テレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸、ソディオスルホイソフタ
ル酸及びそれらの混合物がある。好適なグリコールの例
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレ
ングリコール、他のポリエチレングリコール類及びそれ
らの混合物がある。このようなポリエステル類は当該技
術分野で公知であり、そして公知の方法、例えば米国特
許第2,465,319号と同第2,901,466号
に記載の方法で製造することができる。好ましい連続マ
トリックスのポリエステル類は、テレフタル酸もしくは
ナフタレンジカルボン酸と、エチレングリコール、1,
4−ブタンジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールから選択される少なくとも1種のグリコール由来
の繰返し単位を有するポリエステル類である。少量の他
の単量体で改質できるポリエチレンテレフタレートが特
に好ましい。他の好適なポリエステル類としては、エチ
ルベンジカルボン酸などの共酸成分の適切な量を含有さ
せて製造される液晶コポリエステル類がある。このよう
な液晶コポリエステルの例は、米国特許第4,420,
607号、同第4,459,402号及び同第4,46
8,510号に開示されているコポリエステルである。
【0076】有用なポリアミド類としては、ナイロン6
(ポリカプロラクタム)、ナイロン66(ポリヘキサメ
チレンアジポアミド)及びそれらの混合物がある。ポリ
アミド類の共重合体も、適切な連続相の重合体である。
有用なポリカーボネートの一例はビスフェノール−A−
ポリカーボネートである。複合シートの連続相重合体と
して使用するのに好適なセルロースエステル類として
は、硝酸セルロース、三酢酸セルロース、二酢酸セルロ
ース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロー
ス、及びそれらの混合物もしくは共重合体がある。有用
なポリビニル樹脂類としては、ポリ塩化ビニル、ポリ
(ビニルアセタール)及びそれらの混合物がある。ビニ
ル樹脂類の共重合体も利用できる。
【0077】積層基材の裏面の再配置可能な二軸延伸シ
ートは、好ましくは少なくとも1つの層を有すると記載
したが、二軸延伸シートの特性を変えるのに役立つこと
ができる追加の層を有していてもよい。追加の層によっ
て、異なる効果を達成できる。このような層は、色味
剤、帯電防止剤又はスリップ剤を含有させて、独特の特
性のシートを製造することができる。二軸延伸シート
は、支持体や写真要素に対して接着性又は形状を改善す
る表面層を形成させることができる。この二軸延伸押出
しは、所望により10もの多数の層で実施して、ある種
の特定の望ましい特性を得ることができる。
【0078】本発明の再配置可能なシートの好ましい厚
みは6〜100μmである。4μmより薄いと、ウェブ
は、製造及び写真プリンターをとおして搬送が困難であ
り、再配置されるときに問題を起こすほどその強度特性
は低い。120μmより厚いと、材料コストを追加する
ことを正当化するほどの利点はほとんどない。
【0079】これらの二軸延伸シートは、印刷性を含む
シートの特性を改善し、蒸気遮断層を提供し、シートを
ヒートシール可能にし、又は支持体もしくは感光層に対
する接着性を改善するのに使用できる任意の数のコーテ
ィングで、同時押出し及び延伸の工程の後、又は流延と
全延伸の間に、コートもしくは処理を行うことができ
る。コーティングの例は、印刷性を与えるためのアクリ
ル樹脂のコーティング、ヒートシール特性を与えるため
のポリ塩化ビニリデンのコーティングである。その外の
例としては、印刷性又は接着性を改善するための火炎、
プラズマ又はコロナ放電による処理がある。
【0080】用語「画像形成要素」は、本明細書で使用
する場合、ハロゲン化銀画像用の支持体のみならず、イ
ンクジェット印刷又は感熱色素転写などの方法で支持体
に画像を転写するのに用いる積層支持体として使用でき
る材料も意味する。用語「写真要素」は、本明細書で使
用する場合、画像を形成するのに感光性ハロゲン化銀を
利用する材料を意味する。感熱色素転写又はインクジェ
ットの場合、画像形成要素上にコートされる画像層は、
ゼラチン、着色ラテックス、ポリビニルアルコール、ポ
リカーボネート、ポリビニルピロリドン、デンプン及び
メタクリレートなどの当該技術分野で公知の材料となる
ことができる。写真要素は単色要素又は多色要素でもよ
い。多色要素は、スペクトルの三原色領域の各々に感光
性の画像色素形成単位を有している。各単位は、スペク
トルの所定の領域に感光性の単一の乳剤層又は複数の乳
剤層を有していてもよい。画像形成単位の層を含む写真
要素の諸層は、当該技術分野で知られている各種の順序
で配置することができる。別のフォーマットで、スペク
トルの三原色領域の各々に感光性の乳剤は、単一のセグ
メント化層として配置してもよい。
【0081】本発明に有用な写真乳剤は、一般に、当該
技術分野で従来行われている方法で、ハロゲン化銀の結
晶をコロイドマトリックス内で析出させることによって
製造される。コロイドは一般に親水性フィルムを生成す
る薬剤であり、例えば、ゼラチン、アルギン酸又はその
誘導体がある。
【0082】上記析出ステップで生成した結晶は、洗浄
し、次に分光増感色素及び化学増感剤を添加し、次いで
乳剤の温度を一般に40℃から70℃まで上げて、所定
の期間、維持する加熱ステップを実施することによって
化学増感と分光増感を行う。本発明で利用する乳剤を製
造するのに利用される、析出させ分光増感と化学増感を
行う方法は、当該技術分野で公知の方法である。
【0083】乳剤の化学増感は一般に以下の増感剤を利
用して行う。すなわち、硫黄含有化合物、例えばアリル
イソチオシアネート、チオ硫酸ナトリウム及びアリルチ
オ尿素;還元剤、例えばポリアミン類及び第一スズ塩
類;貴金属化合物、例えば金、白金;及び高分子剤、例
えばポリアルキレンオキシド類である。上記のように、
熱処理を利用して、化学増感を完了する。分光増感は、
可視又は赤外のスペクトル内の目的の範囲の波長につい
て設計された色素を組み合わせて実施する。このような
色素を熱処理の前後に添加することは知られている。
【0084】分光増感を行った後、その乳剤を支持体に
コートする。各種のコーティング法、すなわちディップ
コーティング法、エアナイフコーティング法、カーテン
コーティング法及び押出しコーティング法がある。
【0085】本発明に利用されるハロゲン化銀乳剤は、
任意のハロゲン化物の配合物を含有していてもよい。従
って、該乳剤は、塩化銀、塩ヨウ化銀、臭化銀、臭塩化
銀、塩臭化銀、ヨウ塩化銀、ヨウ臭化銀、臭ヨウ塩化
銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ臭塩化銀及びヨウ塩臭化銀の乳
剤を含有していてもよい。しかし、これら乳剤は大部分
が塩化銀の乳剤であることが好ましい。大部分が塩化銀
であるということは、乳剤の粒子の塩化銀が約50モル
%を超えていることを意味する。乳剤の粒子の塩化銀
は、好ましくは約90モル%を超え、そして約95モル
%を超えることが最適である。
【0086】上記ハロゲン化銀乳剤は、任意の大きさと
形態の粒子を含有していてもよい。従って、粒子は立方
体、八面体、立方八面体、又は立方格子タイプのハロゲ
ン化銀粒子の他の天然に存在する形態であってもよい。
さらにその粒子は、球形粒子又は平板状粒子のように不
規則でもよい。平板状又は立方体の形態の粒子が好まし
い。
【0087】本発明の写真要素は、 T. H. James著「Th
e Theory of the Photographic Process」第4版 19
77年 151〜152頁、Macmillan Publishing Com
pany, Inc.に記載の乳剤を利用してもよい。還元増感
は、ハロゲン化銀乳剤の写真感度を改善することが知ら
れている。還元増感されたハロゲン化銀乳剤は一般に、
優れた写真感度を示すとはいえ、望ましくないカブリ又
は不十分な貯蔵安定性を示すことが多い。
【0088】還元増感は、還元増感剤、すなわち銀イオ
ンを還元して金属銀原子を生成させる化学薬剤を添加す
るか、又は高いpH(過剰の水酸化物イオン)及び/又は
低いpAg(過剰の銀イオン)のような還元性環境を提供
することによって、意図的に実施できる。ハロゲン化銀
乳剤を析出させている間、例えば硝酸銀又はアルカリの
溶液を、速く又は不十分な混合で添加して乳剤粒子を生
成させると、非意図的に還元増感が起こることがある。
また、熟成剤(粒子生長改質剤)例えばチオエーテル
類、セレノエーテル類、チオ尿素類又はアンモニアの存
在下、ハロゲン化乳剤を析出させると、還元増感が容易
に行われる傾向がある。
【0089】乳剤を還元増感するために、析出中又は分
光/化学増感中に利用できる還元増感剤と環境の例とし
ては、アスコルビン酸誘導体、スズ化合物、ポリアミン
化合物、並びに米国特許第2,487,850号と同第
2,512,295号及び英国特許第789,823号
に記載のチオ尿素ジオキシドベースの化合物がある。還
元増感剤又は条件の具体例、例えばジメチルアミンボラ
ン、塩化第一スズ、ヒドラジン、高いpH(pH8〜11)
及び低い pAg( pAg1〜7)による熟成は、S.Collier
がPhotographic Science and Engineering, 23巻 1
13頁 1979年で考察している。還元増感されたハ
ロゲン化銀乳剤を計画的に製造する方法の例は、欧州特
許願公開第0348934A1号(Yamashita )、欧州
特許第0369491号(Yamashita )、欧州特許第0
371388号(Ohashi)、欧州特許願公開第0396
424A1号(Takada)、欧州特許願公開第04041
42A1号(Yamada)及び欧州特許願公開第04353
55A1号(Makino)に記載されている。
【0090】本発明の写真要素は、イングランド,ハン
プシャー州 PO107DQ,エムスワース,12aノ
ースストリート,ダドリーアネックス所在のKenneth Ma
sonPublications, Ltd.が刊行したリサーチディスクロ
ージャー(Research Disclosure ), 1996年9月、
Item 38957、Section Iに記載されているよう
に、VIII族の金属、例えばイリジウム、ロジウム、オス
ミウム及び鉄でドープされた乳剤を使用してもよい。さ
らに、ハロゲン化銀乳剤を増感するのにイリジウムを使
用することの総合要約は、Carroll,「Iridium Sensitiz
ation : A Literature Review 」, Photographic Scien
ce and Engineering, 24巻 6号 1980年に記載
されている。イリジウム塩と写真分光増感色素の存在
下、乳剤を化学増感することによって、ハロゲン化銀乳
剤を製造する方法は、米国特許第4,693,965号
に記載されている。このようなドーパントが組み込まれ
ている場合、 The British Journal of Photography An
nual, 1982年 201〜203頁に記載されている
ようなカラーリバーサルE−6法で処理すると、場合に
よって、乳剤は明確なカブリが増大しかつ低コントラス
トのセンシトメトリー曲線を示す。
【0091】本発明の一般的な多色写真要素は、少なく
とも1種のシアン色素生成カプラーを関連して有する少
なくとも1つのレッド感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで
なるシアン色素画像形成単位;少なくとも1種のマゼン
タ色素生成カプラーを関連して有する少なくとも1つの
グリーン感性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなるマゼンタ
色素画像形成単位;及び少なくとも1種のイエロー色素
生成カプラーを関連して有する少なくとも1つのブルー
感性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなるイエロー色素画像
形成単位を保持する本発明の積層支持体を有している。
この要素は、フィルター層、中間層、オーバーコート
層、下塗り層などの追加の層を備えていてもよい。ま
た、本発明の支持体は黒白の写真印画要素にも利用でき
る。
【0092】また、本発明の写真要素は、米国特許第
4,279,945号及び同第4,302,523号に
記載されているように、透明支持体の下側に磁性粒子を
含有する層などの透明磁気記録層を有していてもよい。
一般に、この要素は全厚み(支持体を含む)が約5〜約
30μmである。
【0093】本発明の要素はリサーチディスクロージャ
ー、40145、1997年9月に記載されているよう
な材料、特にリサーチディスクロージャーのセクション
IIに記載されているようなカプラーを用いてもよい。
【0094】下記表は、イングランド,ハンプシャー州
PO107DQ,エムスワース,12aノースストリ
ート,ダドリーアネックスに所在のKenneth Mason Publ
ications, Ltd.がすべて刊行した(1)リサーチディス
クロージャー, 1978年12月、 Item 17643、
(2)リサーチディスクロージャー, 1989年12
月、 Item 308119及び(3)リサーチディスクロ
ージャー, 1996年9月、 Item 36544に言及し
ている。下記表及びその表に引用した諸文献には、本発
明の要素に使用するのに好適な特定の成分が記載されて
いるのを読み取ることができる。また、以下の表とその
引用文献には、本発明の要素を調製し、露光し、処理
し、次いで操作して、中に入っている画像を得るのに適
した方法も記載されている。
【0095】 文献番号 セクション 主題 1 I,II 粒子組成、形態及び調製;硬膜 2 I,II,IX,X, 剤、塗布助剤、添加物等を含む XI,XII,XIV,XV 乳剤調製 3 I,II,III,IX A&B 1 III,IV 化学増感及び分光増感/減感 2 III,IV 3 IV,V 1 V UV色素、蛍光増白剤、 2 V 蛍光色素 3 VI 1 VI カブリ防止剤及び安定化剤 2 VI 3 VII 1 VIII 吸収及び散乱材料;帯電防止層 2 VIII,XIII,XVI ;艶消し剤 3 VIII,IX C&D 1 VII 画像カプラー及び画像改質カプ 2 VII ラー;色素安定化剤及び色相改 3 X 良剤 1 XVII 支持体 2 XVII 3 XV 3 XI 特定層配列 3 XII,XIII ネガ型乳剤;直接陽画乳剤 2 XVIII 露光 3 XVI 1 XIX,XX 化学処理;現像主薬 2 XIX,XX,XXII 3 XVIII,XIX,XX 3 XIV 走査及びディジタル処理方法
【0096】本発明の写真要素は、電磁スペクトルの紫
外、可視及び赤外の領域を包含する各種の形態のエネル
ギー、並びに電子ビーム、β線、γ線、X線、α粒子、
中性子線、及びレーザーが生成するような非コヒーレン
ト(ランダム位相)型又はコヒーレント(同位相)型の
他の形態の粒子状及び波状の放射エネルギーに露光する
ことができる。本発明の写真要素は、X線に露光するこ
とを目的としている場合、従来のX線要素に見られる特
徴を有している。
【0097】本発明の積層基体には、1996年2月8
日付け出願の米国特許願第08/598,785号及び
同じ日付けで出願された米国特許第5,752,152
号に開示されているようなコピー制限 (copy restricti
on) 特性を組み込んでもよい。これらの特許願には、文
書中に、眼に見えないマイクロドットのパターンを埋め
込むことによって文書のコピーを制限することが開示さ
れている。しかし、これらのマイクロドットは、ディジ
タル文書コピー機の電気光学的走査装置によって検出で
きる。マイクロドットのパターンは文書全体に組み込む
ことができる。また、このような文書は、使用者又は機
械が媒体を読み取って確認できるように、着色縁部又は
裏面に、眼に見えないマイクロドットパターンを有して
いてもよい。その媒体は、画像を保持できるシートの形
態であってもよい。これらの材料として一般的なのは、
写真印画紙、並びにポリエチレン樹脂コート紙系材料、
ポリエステル系材料、ポリエチレンナフタレート系材料
及び三酢酸セルロース系材料を含んでなるフィルム材料
である。
【0098】マイクロドットは、個々のマイクロドット
が十分に知覚される最大の大きさより小さい大きさで規
則的な又は不規則な形態をとり、画像の有用性を低下さ
せばよく、そしてその最小レベルは、前記走査装置の検
出レベルによって規定される。マイクロドットは、文書
の濃度の増大を避けるため、中心−中心間の間隔を制御
して、規則的な又は不規則な配列で分布させてもよい。
マイクロドットは、ちょっと見ただけでは十分に検出さ
れるに至らない色相、明るさ及び彩度であるが、好まし
くは、ヒトの眼による最低限の解像可能でしかも文書走
査装置が最適の検出を行う感度に一致するのに適してい
る色相であればよい。
【0099】1つの態様では、情報保持文書は、支持
体、支持体にコートされた画像形成層、及び支持体と画
像形成層の間に配置されてコピー制限媒体を提供するマ
イクロドットのパターンで構成されている。文書媒体へ
のマイクロドットパターンの導入は、オリジナル文書を
作成する前又は後に各種の印刷法によって達成できる。
マイクロドットは着色物質で構成されていてもよいが、
文書の性質に応じて、着色剤は半透明、透明又は不透明
でもよい。保護層が光散乱顔料を含有していない場合、
保護層を塗布する前に、マイクロドットパターンを、支
持体層上に配置することが好ましい。従って、マイクロ
ドットはこのような層の上に配置し好ましくは保護層で
コートすべきである。マイクロドットは、写真技術の分
野で知られている画像色素及びフィルター色素から選択
されて、印刷インキ又は感光性媒体に用いるバインダー
又はキャリヤー中に分散された着色剤で構成されていて
もよい。
【0100】好ましい態様で、マイクロドットパターン
を潜像とし生成させることは、感光性材料を、可視又は
非可視の波長の電磁線に、適当な時間的、空間的及び分
光的な露光を行うことによって可能である。潜像のマイ
クロドットパターンは、標準の写真化学処理法を利用す
ることによって検出可能にすることができる。マイクロ
ドットは、カラー及び黒白の画像形成写真媒体の両方に
特に有用である。このような写真媒体は、少なくとも1
つのハロゲン化銀放射線感受性層を含んでいるが、一般
に、このような写真媒体は、少なくとも3つのハロゲン
化銀放射線感受性層を含んでいる。また、このような媒
体は、同じ領域の放射線に感受性の層を2つ以上有して
いてもよい。これらの層の配列は、リサーチディスクロ
ージャー、37038、1995年2月で考察されてい
るような当該技術者に知られている形態であればよい。
【0101】
【実施例】以下の例は本発明のプラクティスを例示する
ものである。これらの例は、本発明の可能なすべての変
形を網羅しようとするものではない。量部と百分率は、
特にことわらない限り質量基準である。
【0102】各例の商業グレード紙 50%の漂白硬木クラフトパルプ25%の漂白硬木サル
ファイトパルプ及び25%の漂白軟木サルファイトパル
プからなるパルプ紙料を、二重ディスク叩解機で、次に
Jordanコニカル叩解機で、カナダ標準型ろ水度200cm
3 まで叩解して、写真用紙支持体を製造した。得られた
パルプ紙料に、0.2%のアルキルケテン二量体、1.
0%カチオンコーンスターチ、0.5%のポリアミドエ
ピクロロヒドリン、0.26%のアニオン性ポリアクリ
ルアミド、及び5.0%のTiO2 (いずれも乾燥質量
基準)を添加する。約227g/m2 の絶乾質量基材紙
を長網抄紙機で製造し、固形分42%まで湿潤プレスを
行い、次いで水蒸気加熱乾燥機を用いて、10%水分ま
で乾燥して、シェフィールド多孔度(SheffieldPorosit
y)が160シェフィールド単位で見掛けの密度が0.
70g/cm3 の紙を得た。得られた紙基材を次に、垂直
サイズプレス(vertical size press )を用いて、10
%ヒドロキシエチル化コーンスターチ溶液で表面サイジ
ングを行って3.3質量%のスターチを充填する。表面
サイジングを行った支持体をカレンダーにかけて見掛け
密度を1.04g/cm3 にする。
【0103】 例に用いたコーティングフォーマット1 コーティングフォーマット1 レイダウン mg/m2 層1:青感性層 ゼラチン 1300 青感性銀 200 Y−1 440 ST−1 440 S−1 190
【0104】 層2:中間層 ゼラチン 650 SC−1 55 S−1 160 層3:緑感性層 ゼラチン 1100 緑感性銀 70 M−1 270 S−1 75 S−2 32 ST−2 20 ST−3 165 ST−4 530
【0105】 層4:UV中間層 ゼラチン 635 UV−1 30 UV−2 160 SC−1 50 S−3 30 S−1 30 層5:赤感性層 ゼラチン 1200 赤感性銀 170 C−1 365 S−1 360 UV−2 235 S−4 30 SC−1 3
【0106】 層6:UVオーバーコート ゼラチン 440 UV−1 20 UV−2 110 SC−1 30 S−3 20 S−1 20 層7:SOC ゼラチン 490 SC−1 17 SiO2 200 界面活性剤 2
【0107】使用した試薬
【化1】
【0108】ST−1=N−t−ブチルアクリルアミド
/n−ブチルアクリレートコポリマー(50:50) S−1=ジブチルフタレート
【0109】
【化2】 S−2=ジウンデシルフタレート
【0110】
【化3】 S−3=1,4−シクロヘキシルジメチレンビス(2−
エチレンヘキサノエート)
【0111】
【化4】 S−4=2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアセテー
【0112】
【化5】
【0113】この例では、ロールとロール加熱接合を改
善する可融性層を備えた写真画像形成層(試料C)を、
本発明の可融性層を用いなかった2つの対照材料(試料
A及びB)と比較した。本例は、加熱接合部の強度を測
定することによって、本発明と対照材料との間の加熱接
合強度に大きな改善があることを示す。試料A(対照): この試料は頂部面上に29.3g/m
2 の被覆量で低密度着色ポリエチレンをそして裏面上に
26.8g/m2 の被覆量で低密度ポリエチレンがコー
トされている上述のような標準写真紙基材を有する。裏
面のポリエチレン層上に帯電防止層をコートした。帯電
防止剤は、主として導電性塩類を含有したアクリルバイ
ンダーを含む。同じ帯電防止剤を全ての試料に用いた。試料B(対照): 画像形成要素Bの構造は次の通りであ
る: L1:画像層 L2:頂部二軸延伸重合体層(5層) L3:ポリエチレンつなぎ層 L4:セルロース紙 L5:ポリエチレンつなぎ層 L6:裏面二軸延伸重合体層(2層) L7:書込可能な/導電性層
【0114】画像形成要素Bの層の説明は次の通りであ
る: L1:写真乳剤層(乳剤の最頂部層は主としてゼラチン
であり、乳剤を保護するオーバーコートとして作用す
る)。 L2:頂部二軸延伸重合体層は、ポリエチレンの頂部薄
層、着色(TiO2 )ポリプロピレンの第二層、ポリブ
チルテレフタレートボイド誘導粒子を用いるポリプロピ
レンのボイド化コア層、透明ポリプロピレンの第4及び
第5層を含んでなる総厚約0.035mm(1.4ミ
ル)の5層である。この重合体シートを流延して、二軸
延伸した。 L3:これは、基材と二軸延伸シートの間に接着剤を提
供するための低密度ポリエチレンの溶融重合体層であ
る。 L4:この例の目的の場合、標準的な写真紙基材を用い
た。 L5:これは、基材と二軸延伸シートの間に接着剤を提
供するための低密度ポリエチレンの溶融重合体層であ
る。 L6:可融性層の隣りに艶消し面を備えた二軸延伸ポリ
プロピレンの2層艶消しフィルム。艶消し層はプロピレ
ン、エチレン及びブチレンの三元重合体混合物である。 L7:書込可能な導電性層は、アクリルラテックス、導
電性塩類、コロイド状シリカ及びコーティング界面活性
剤の混合物である。
【0115】試料C(本発明):試料Cの構造は次の通
りである: L1:画像層 L2:頂部二軸延伸重合体層(5層) L3:ポリエチレンつなぎ層 L4:セルロース紙 L5:ポリエチレンつなぎ層 L6:裏面二軸延伸重合体層(2層) L7:可融性層 L8:書込可能な/導電性層
【0116】試料Cの層の説明は次の通りである: L1:写真乳剤層(乳剤の最頂部層は主としてゼラチン
であり、乳剤を保護するオーバーコートとして作用す
る)。 L2:頂部二軸延伸重合体層は、ポリエチレンの頂部薄
層、着色(TiO2 )ポリプロピレンの第二層、ポリブ
チルテレフタレートボイド誘導粒子を用いるポリプロピ
レンのボイド化コア層、透明ポリプロピレンの第4及び
第5層を含んでなる総厚約0.035mm(1.4ミ
ル)の5層である。この重合体シートを流延して、二軸
延伸した。 L3:これは、基材と二軸延伸シートの間に接着剤を提
供するための12.2g/m2 でコートされた低密度ポ
リエチレンの溶融重合体層である。 L4:この例の目的の場合、標準的な市販の写真紙基材
を用いた。 L5:これは、基材と二軸延伸シートの間に接着剤を提
供するための12.2g/m2 でコートされた低密度ポ
リエチレンの溶融重合体層である。 L6:可融性層の隣りに艶消し面を備えた二軸延伸ポリ
プロピレンの2層艶消しフィルム。艶消し層はプロピレ
ン、エチレン及びブチレンの三元重合体混合物である。 L7:可融性層は、0.0055g/m2 でコートされ
た薄いポリエチレンイミンのコーティングである。使用
したポリエチレンイミンは、浸透圧で測定すると数平均
分子量約70,000である。 L8:書込可能な導電性層は、乾質量の18.5%のス
チレンブチルアクリレート並びにスチレンスルホン酸ナ
トリウム、硝酸リチウム及びポリエチレンオキシドの混
合物である。
【0117】図1は上述の複合シートを概略的に示した
ものである。図1は、写真処理時に加熱される接合ユニ
ットにおいて、一緒に接合される2つの写真ペーパーを
表す。写真ペーパーの顧客ロール12が露光され、ロー
ルの端部は停止している。未露光写真ペーパーの第二の
ロール22を第一のロールの下に移動し、図1に示すよ
うに僅かに重ねる。頂部の上の加熱アンビル2と底部上
の加熱アンビルは、感光性写真乳剤の最頂部層と第二ペ
ーパーウェブの最底部層とに接触されている。写真乳剤
の頂部層は主としてゼラチンを含む保護層である。電圧
をかけてアンビルで加熱する。アンビルの接触時間を、
一般的に最大10秒間の接触まで調節できる。アンビル
内に発生する熱はおおよそ93℃〜205℃である。裏
面書込可能導電性層40が写真ペーパーの第二ロールの
画像層に融着される、熱、停止時間及びアンビル下の圧
力は十分である。可融性層38の重要性は、書込可能な
導電性層40とベース基体36の接着を良好に促進する
ことである。最底部位6がポリプロピレンであって可融
性層38が無い場合、40の接着は弱い。このことは加
熱接合プロセス後に非常によくわかり、表Iに示した。
現行の写真ペーパーでは、最底部層は一般的に書き込み
可能層に対して容認できる接着性を有するポリエチレン
である。
【0118】図1で、層36は着色された二軸延伸ポリ
プロピレンの頂部層と紙ベースにこの重合体層を接着さ
せるポリエチレンの層を備えた写真ペーパーのようなベ
ース基体である。さらに、36は、これも紙ベース基体
に接着されている二軸延伸ポリプロピレンの底部層を有
する。36の最底部層側にはポリエチレンイミンの薄層
38がコートされている。
【0119】
【表1】
【0120】表からわかるように、加熱接合アンビル下
の、短時間及び長時間の停止時間の両方で、可融性層は
非常に強力な接合を提供する。コロナ処理されたポリエ
チレン表面上にコートされた書込可能な導電性層を有
し、可融性層が無い対照(試料A)は、停止時間が増加
し、温度が高くなると改善を示すが、コロナ処理された
ポリプロピレンの表面上にコートされた同じ書込可能な
導電性層(試料B)は、停止時間が増加し、温度が高く
なっても接合強度の改善がほんの僅かである。さらに、
書込可能な導電性層をポリプロピレン上にコートすると
接合強度が全体的に低下することにも注目されたい。試
料Cに示すように、底部重合体層の上で且つ書込可能な
導電性層の下に可融性層を追加すると、短い停止時間及
び長い停止時間の両方で強度の改善を提供する。
【0121】これらの試料をテストする接合ユニット
は、テフロン(商標)コートされたガラス布で被覆され
た2つの向かい合わせた平行なかみ合わせ部を有する。
上部かみ合わせのガラス布の下は1cm幅の金属バンド
であって、熱を供給するために電圧がかけられる。加熱
接合機が活性化されると、かみ合わせ部は約34.4M
Paで合わさり、選定された時間試験片を加熱するため
に電圧がかけられ、そしてかみ合わせ部が離れると試料
を取り出すことができる。試験するペーパーを、それぞ
れ10.2×25.4cmの細片にカットする。ペーパ
ーの2つの細片を、互いの頂部上のおもてを上にして置
き、加熱接合機に入れる。10.2cm幅にわたって、
端部から1.25cmに加熱接合を行う。
【0122】加熱接合機からペーパーを取り出し、そし
てペーパーの端部から約1.25cmであって、ペーパ
ーの幅(約2.23cm)にわたって加熱接合部がある
2.33×7.6cmの4つの細片に切断する。加熱接
合物の反対側のペーパーの各端部を応力歪みゲージに結
合し、2.54cm/分の速度でペーパーを剥離させ
る。引張り角度は約180°である。ペーパーを分離す
るのに要するピーク力をとり、接合強度として報告す
る。加熱接合固着を測定するために、試験するペーパー
を細片(2.54×25.4cm)に切断する。細片の
一端を加熱接合機に乳剤側を上にして置く。もう一方の
端部に応力歪みゲージを取り付ける。このペーパーを当
該ペーパーの裏面と接する下側接合ヘッドの面の接線方
向に引っ張り、接合ヘッドからペーパーを引き離すのに
要するピーク力をとり、加熱接合固着値として報告す
る。力をグラム(g)で報告する。
【0123】
【表2】 表2は、ポリエチレンにコートされた書込可能な導電性
層を有する対照と、この書込可能な導電性層と画像形成
ベース基体の最底部重合体層との間に可融性層を有する
場合と有しない場合の、艶消し外観をもったポリプロピ
レンにコートされた同じ書込可能な導電性層から得られ
る結果を示す。結果は、可融性層を有する試料が接合ヘ
ッド下の全ての時間において、非常に低い接合固着値を
有することを示す。
【0124】本発明の他の好ましい態様を請求項との関
連において、次に記載する。 (態様1)可融性層がポリエチレンイミンを含む請求項
1に記載の画像形成要素。 (態様2)可融性層が0〜55℃のガラス転移温度を有
する重合体を含む請求項1に記載の画像形成要素。
【0125】(態様3)可融性層が、少なくとも41
3.7MPaの圧力下で、90〜205℃、2〜8秒の
停止時間で少なくとも100g/0.25cmの接合剥
離強度を有する材料を含んでなる請求項1に記載の画像
形成要素。 (態様4)前記可融性層材料が、ポリエチレンイミン、
ポリビニルイミン、アミン化重合体、酸基を有するアク
リルポリマーとエチレンアミンとの反応によって改質さ
れた重合体からなる群より選ばれる請求項1に記載の画
像形成要素。 (態様5)前記書込可能な導電性層が、アルミニウム改
質されたコロイド状シリカ、ポリエチレンオキシド、塩
類、金属塩類、第四級塩類、第四級アクリル共重合体ラ
テックス、ポリエチルオキサゾリン、ポリエチレンイミ
ン、導電性重合体、スルホン酸又はカルボン酸基を有す
る導電性重合体、結晶性単一相、スズドープインジウム
セスキオキシドを含む導電性金属含有粒子、ニオブドー
プ二酸化チタン、金属窒化物、炭化物、ケイ化物、ホウ
化物、アンチモンドープ酸化スズからなる群より選ばれ
る少なくとも1つの物質を含む請求項1に記載の画像形
成要素。
【0126】(態様6)前記基体が底部に重合体層を有
する紙を含む請求項1に記載の画像形成要素。 (態様7)前記重合体層が二軸延伸重合体シートを含む
態様6に記載の画像形成要素。
【0127】(態様8)前記重合体層が溶融押出ポリエ
チレンを含む態様6に記載の画像形成要素。 (態様9)前記基体が少なくとも1つの重合体シートを
含む請求項1に記載の画像形成要素。 (態様10)前記重合体シートがポリエステルを含む態
様9に記載の画像形成要素。
【0128】(態様11)前記ポリエステルシートに接
着された少なくとも1つの二軸延伸重合体シートをさら
に含んでなる態様10に記載の画像形成要素。 (態様12)前記書込可能な導電性層が少なくとも10
13オーム/□未満の表面抵抗率を有する請求項1に記載
の画像形成要素。
【0129】(態様13)前記要素の頂部層がゼラチン
を含む請求項1に記載の画像形成要素。 (態様14)前記書込可能な導電性層が0.3〜2.0
μmの表面粗さを有する請求項1に記載の画像形成要
素。
【0130】(態様15)90〜205℃の温度で2〜
10秒間少なくとも1つの加熱アンビルによって前記加
熱を行う請求項2に記載の融着方法。 (態様16)前記圧力が34.5〜413.7MPaで
ある態様15に記載の融着方法。この特許の発明を、そ
の特定の好ましい態様を特に参照して詳細に説明してき
たが、本発明の精神と範囲内で各種の変形を実施できる
と解される。
【0131】
【発明の効果】本発明は写真仕上げ接合の強度を改善す
る可融性層を有する画像形成プリント要素を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】接合工程を示す図である。
【符号の説明】
2…加熱アンビル 12…ロール 22…第二ロール 36…ベース基体 38…可融性層 40…書込可能導電性層
フロントページの続き (72)発明者 ロバート ピー.ボールデレイス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,オークシャー ウェイ 59 (72)発明者 アルフォンス ディー.キャンプ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,ウィスパリング パインズ サークル 616 (72)発明者 エドガー イー.リーケ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,ブール オーク ドライ ブ 34 (72)発明者 デニス イー.マギー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14526, ペンフィールド,ヒラリー レーン 7

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書込可能な導電性材料の底部層及び当該
    書込可能な導電性層の上にあり、当該書込可能な材料と
    基体との間にある可融性層を含んでなる画像形成要素。
  2. 【請求項2】 書込可能な導電性材料の底部層及び当該
    書込可能な導電性層の上にあり、当該書込可能な材料と
    基体との間にある可融性層を含んでなる画像形成要素を
    有する画像形成部材において、当該画像形成部材の前記
    画像形成層がゼラチンを含む頂部層をさらに含む第一の
    画像形成部材を用意すること、書込可能な導電性材料の
    底部層及び当該書込可能な導電性層の上にあり、当該書
    込可能な材料と基体との間にある可融性層を含んでなる
    画像形成要素を有する画像形成部材であって、当該画像
    形成部材の前記画像形成層がゼラチンを含む頂部層をさ
    らに含む第二の画像形成部材を用意すること、前記第一
    の画像形成部材の底部を前記第二画像形成部材の頂部に
    接触させること、そして熱と圧力をかけてこれらの画像
    形成部材を融着することを含んでなる融着方法。
JP11362768A 1998-12-21 1999-12-21 画像形成要素及びその融着方法 Pending JP2000187300A (ja)

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