JPH1165024A - 積層ベースの作成方法及び積層ベースを含む写真要素 - Google Patents
積層ベースの作成方法及び積層ベースを含む写真要素Info
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- JPH1165024A JPH1165024A JP14114598A JP14114598A JPH1165024A JP H1165024 A JPH1165024 A JP H1165024A JP 14114598 A JP14114598 A JP 14114598A JP 14114598 A JP14114598 A JP 14114598A JP H1165024 A JPH1165024 A JP H1165024A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像形成材料、特にカラー写真ペーパーの裏
面に多色情報及びイラストを印刷する、信頼性があり、
低コストで、且つ高品質の方法を提供する。 【解決手段】 紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロ
ゲン化銀層、及び前記少なくとも一層の感光性ハロゲン
化銀層が配置されている側に対して反対側の前記紙ベー
スの裏側に接着された二軸延伸ポリマーシートの層を含
んでなる写真要素であって、前記ポリマーシートに、前
記紙ベースと前記ポリマーシートとの間の当該シートの
面にある表示が与えられている写真要素。
面に多色情報及びイラストを印刷する、信頼性があり、
低コストで、且つ高品質の方法を提供する。 【解決手段】 紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロ
ゲン化銀層、及び前記少なくとも一層の感光性ハロゲン
化銀層が配置されている側に対して反対側の前記紙ベー
スの裏側に接着された二軸延伸ポリマーシートの層を含
んでなる写真要素であって、前記ポリマーシートに、前
記紙ベースと前記ポリマーシートとの間の当該シートの
面にある表示が与えられている写真要素。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成材料に関す
る。本発明は写真ペーパーの裏面に表示を備えた写真ペ
ーパーに関する。
る。本発明は写真ペーパーの裏面に表示を備えた写真ペ
ーパーに関する。
【０００２】
【従来の技術】カラーペーパーの作成で、カラーペーパ
ーがそれに塗布したポリマー、典型的にはポリエチレン
の層を有することは公知である。この層は、カラーペー
パーに耐水性を与えるのに役に立ち、同時に、その上に
写真層を形成する平滑面を提供するのに役に立つ。適切
な平滑面を作成することは困難であり、ポリエチレン層
の適切なレイダウン及び冷却を確実にするのに、多大の
注意と費用が必要である。従来の作成技法の欠陥の一つ
は、形成ローラーと感光性材料をキャスティングするた
めの面を形成するポリエチレンとの間に気泡が捕らえら
れると発生する。この気泡は、ポリエチレン上に形成さ
れる写真材料の写真性能に欠陥を生じるくぼみ（pit ）
を形成する。より信頼性があり、改善された面をより低
コストで作成できるならば、それが望ましい。
ーがそれに塗布したポリマー、典型的にはポリエチレン
の層を有することは公知である。この層は、カラーペー
パーに耐水性を与えるのに役に立ち、同時に、その上に
写真層を形成する平滑面を提供するのに役に立つ。適切
な平滑面を作成することは困難であり、ポリエチレン層
の適切なレイダウン及び冷却を確実にするのに、多大の
注意と費用が必要である。従来の作成技法の欠陥の一つ
は、形成ローラーと感光性材料をキャスティングするた
めの面を形成するポリエチレンとの間に気泡が捕らえら
れると発生する。この気泡は、ポリエチレン上に形成さ
れる写真材料の写真性能に欠陥を生じるくぼみ（pit ）
を形成する。より信頼性があり、改善された面をより低
コストで作成できるならば、それが望ましい。
【０００３】カラーペーパーでは、改善されたカール耐
性を有するカラーペーパーを提供する必要がある。現行
のカラーペーパーは、現像及び保存時にカールする。そ
のようなカールは、現像及び乾燥プロセスにかけられる
際の、カラーペーパーの各層の特性の違いによって起き
ると考えられる。カラー写真の保存時の湿度変化によっ
て、カールが生じる。カラーペーパーを長期に高湿度
（例えば、５０％を超える相対湿度）で保存すると、特
に問題を生じる。相対湿度２０％未満の極端に低い湿度
も写真ペーパーにカールを起こす。
性を有するカラーペーパーを提供する必要がある。現行
のカラーペーパーは、現像及び保存時にカールする。そ
のようなカールは、現像及び乾燥プロセスにかけられる
際の、カラーペーパーの各層の特性の違いによって起き
ると考えられる。カラー写真の保存時の湿度変化によっ
て、カールが生じる。カラーペーパーを長期に高湿度
（例えば、５０％を超える相対湿度）で保存すると、特
に問題を生じる。相対湿度２０％未満の極端に低い湿度
も写真ペーパーにカールを起こす。
【０００４】写真ペーパーでは、ポリエチレン層も、二
酸化チタン及び他の白色剤物質並びに色味剤のキャリア
層としてはたらく。これらの着色材料が、ポリエチレン
層全体に分散されているよりも、写真的により有効とな
るポリエチレン層の表面近くに集中できるならば、それ
が望ましい。米国特許第５，２４４，８６１号明細書に
は、感熱色素転写用受容層において二軸延伸ポリプロピ
レンを用いることが提案されている。
酸化チタン及び他の白色剤物質並びに色味剤のキャリア
層としてはたらく。これらの着色材料が、ポリエチレン
層全体に分散されているよりも、写真的により有効とな
るポリエチレン層の表面近くに集中できるならば、それ
が望ましい。米国特許第５，２４４，８６１号明細書に
は、感熱色素転写用受容層において二軸延伸ポリプロピ
レンを用いることが提案されている。
【０００５】市販されている写真ペーパーは、写真要素
の裏面を形成するベース紙の上に印刷された、単色のプ
リントロゴもしくは他のブランド情報を有する。このロ
ゴはポリエチレンの層で被覆されている。現行の製品は
特に単色に限定されている。これは現行の製造機械が、
コスト及びスペースの制約によって、ベース紙の裏面上
に表示を印刷する単色印刷機に限定されているからであ
る。
の裏面を形成するベース紙の上に印刷された、単色のプ
リントロゴもしくは他のブランド情報を有する。このロ
ゴはポリエチレンの層で被覆されている。現行の製品は
特に単色に限定されている。これは現行の製造機械が、
コスト及びスペースの制約によって、ベース紙の裏面上
に表示を印刷する単色印刷機に限定されているからであ
る。
【０００６】他の画像形成材料も、基体裏面に多色印刷
を用意には提供されない基体を有する。これには感熱色
素材料、電子写真、及びインクジェット等の画像形成材
料が含まれる。
を用意には提供されない基体を有する。これには感熱色
素材料、電子写真、及びインクジェット等の画像形成材
料が含まれる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】画像形成材料、特にカ
ラー写真ペーパーの裏面に多色情報及びイラストを印刷
する、信頼性があり、低コストで、且つ高品質の方法が
求められている。
ラー写真ペーパーの裏面に多色情報及びイラストを印刷
する、信頼性があり、低コストで、且つ高品質の方法が
求められている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的
は、紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀
層、及び前記少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀層が
配置されている側に対して反対側の前記紙ベースの裏側
に接着された二軸延伸ポリマーシートを含んでなる写真
要素であって、前記ポリマーシートに、前記紙ベースと
前記ポリマーシートとの間の当該シートの面にある表示
が提供されている写真要素を提供することである。
は、紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀
層、及び前記少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀層が
配置されている側に対して反対側の前記紙ベースの裏側
に接着された二軸延伸ポリマーシートを含んでなる写真
要素であって、前記ポリマーシートに、前記紙ベースと
前記ポリマーシートとの間の当該シートの面にある表示
が提供されている写真要素を提供することである。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明は、当該技術分野での今ま
でのやり方を超える多くの利点を有する。写真ペーパー
の裏面に多色高品質像を提供することによって、当該ペ
ーパーは、ブランド情報を伝達することが可能となる。
この裏面を、オリンピックもしくはスポーツチーム等の
特定の事象と写真ペーパーを提携させる材料で装飾する
ことができる。また、写真ペーパーの裏面を、広告媒体
として用いるか、又は特定の写真家もしくは現像所のた
めに個人化することができる。さらに、写真画像の裏面
に、著作権情報を提供して、必要ならば、顧客に著作権
法の下での顧客の義務を知らせることができる。また、
本発明は、表示が追加のシートによって運ばれる際のベ
ース紙の印刷を乾燥する必要を除くので、写真シートの
製造時の乾燥が必要でない。
でのやり方を超える多くの利点を有する。写真ペーパー
の裏面に多色高品質像を提供することによって、当該ペ
ーパーは、ブランド情報を伝達することが可能となる。
この裏面を、オリンピックもしくはスポーツチーム等の
特定の事象と写真ペーパーを提携させる材料で装飾する
ことができる。また、写真ペーパーの裏面を、広告媒体
として用いるか、又は特定の写真家もしくは現像所のた
めに個人化することができる。さらに、写真画像の裏面
に、著作権情報を提供して、必要ならば、顧客に著作権
法の下での顧客の義務を知らせることができる。また、
本発明は、表示が追加のシートによって運ばれる際のベ
ース紙の印刷を乾燥する必要を除くので、写真シートの
製造時の乾燥が必要でない。
【００１０】ベース紙の裏面に印刷された表示を有する
写真カラーペーパーの製造時には、印刷時に繊維膨潤の
ような、印刷領域に一致した当該ペーパーの厚みの問題
がある。表示を媒介する追加の二軸延伸シートは、印刷
時に膨潤によって起きるベース紙の不整合性の問題を除
く。
写真カラーペーパーの製造時には、印刷時に繊維膨潤の
ような、印刷領域に一致した当該ペーパーの厚みの問題
がある。表示を媒介する追加の二軸延伸シートは、印刷
時に膨潤によって起きるベース紙の不整合性の問題を除
く。
【００１１】本発明で用いる二軸延伸シートは、一般的
に、ベース紙と接触する側に印刷される。この印刷は、
一般的に、フレキソ印刷、グラビア印刷、もしくはデジ
タル印刷によって行われる。フレキソ印刷は、印刷版を
ゴムもしくは感光性ポリマーから作成するオフセット凸
版印刷技法である。印刷版の盛り上がった面から印刷さ
れる材料にインキを移すことによって印刷を行う。グラ
ビア印刷法は、印刷シリンダの面より下にある数千の小
さなセルを備えた印刷シリンダを用いる。インプレッシ
ョンロールのところで、印刷シリンダがウェブと接触す
るときに、インキがセルから移される。デジタル印刷法
は、印刷される表示のデジタルコンピュータファイルを
用いる。デジタル印刷法は、離散した供給源から印刷さ
れる材料にインキを移動させる。これらの例には、イン
クジェット印刷及び感熱色素転写印刷が含まれる。
に、ベース紙と接触する側に印刷される。この印刷は、
一般的に、フレキソ印刷、グラビア印刷、もしくはデジ
タル印刷によって行われる。フレキソ印刷は、印刷版を
ゴムもしくは感光性ポリマーから作成するオフセット凸
版印刷技法である。印刷版の盛り上がった面から印刷さ
れる材料にインキを移すことによって印刷を行う。グラ
ビア印刷法は、印刷シリンダの面より下にある数千の小
さなセルを備えた印刷シリンダを用いる。インプレッシ
ョンロールのところで、印刷シリンダがウェブと接触す
るときに、インキがセルから移される。デジタル印刷法
は、印刷される表示のデジタルコンピュータファイルを
用いる。デジタル印刷法は、離散した供給源から印刷さ
れる材料にインキを移動させる。これらの例には、イン
クジェット印刷及び感熱色素転写印刷が含まれる。
【００１２】本発明に適した印刷インキには、溶剤系イ
ンキ、水系インキ、及び放射線硬化インキが含まれる。
溶剤系インキの例には、ニトロセルロースマレイン酸樹
脂、ニトロセルロースポリアミド、ニトロセルロースア
クリル酸樹脂、ニトロセルロースウレタン、塩化ゴム、
ビニル、アクリル樹脂、アルコール可溶性アクリル樹
脂、酢酸セルロースアクリルスチレン、及び他の合成ポ
リマーが含まれる。水系インキの例には、アクリル乳
剤、マレイン酸樹脂分散スチレン−マレイン酸無水物樹
脂、及び他の合成ポリマーが含まれる。放射線硬化イン
キには、紫外線及び電子ビームインキが含まれる。溶剤
系インキに伴う揮発性有機化合物を減らすことが必要で
あるので、表示を印刷するのに好ましいインキは、水系
インキ及び放射線硬化インキである。
ンキ、水系インキ、及び放射線硬化インキが含まれる。
溶剤系インキの例には、ニトロセルロースマレイン酸樹
脂、ニトロセルロースポリアミド、ニトロセルロースア
クリル酸樹脂、ニトロセルロースウレタン、塩化ゴム、
ビニル、アクリル樹脂、アルコール可溶性アクリル樹
脂、酢酸セルロースアクリルスチレン、及び他の合成ポ
リマーが含まれる。水系インキの例には、アクリル乳
剤、マレイン酸樹脂分散スチレン−マレイン酸無水物樹
脂、及び他の合成ポリマーが含まれる。放射線硬化イン
キには、紫外線及び電子ビームインキが含まれる。溶剤
系インキに伴う揮発性有機化合物を減らすことが必要で
あるので、表示を印刷するのに好ましいインキは、水系
インキ及び放射線硬化インキである。
【００１３】二軸延伸シートも、型押しすることによっ
て表面に適用される表示を有することもできる。さらに
型押しを印刷と一緒に利用して特異な効果を創出するこ
ともできる。さらに、型押しすると、写真ペーパーの裏
面に特有の触覚を創出する。型押しは、一般的に、圧力
ロールに一つが所望のテクスチャーもしくは特異な効果
を有する模様付けされている圧力ローラーニップを通し
てウェブ基体を走行させる技法によって行うことができ
る。
て表面に適用される表示を有することもできる。さらに
型押しを印刷と一緒に利用して特異な効果を創出するこ
ともできる。さらに、型押しすると、写真ペーパーの裏
面に特有の触覚を創出する。型押しは、一般的に、圧力
ロールに一つが所望のテクスチャーもしくは特異な効果
を有する模様付けされている圧力ローラーニップを通し
てウェブ基体を走行させる技法によって行うことができ
る。
【００１４】接着剤を用いてベース紙に二軸延伸シート
を適用することができる。接着剤は、処理条件及び写真
の使用条件下で、ベース紙と二軸延伸シートの結着性を
維持するいずれの適当な材料にもなることができる。そ
のような積層接着剤の典型的なものは、溶剤系接着剤
（例えば、ウレタン類）、水系接着剤（例えば、アクリ
ル樹脂及びラテックス）、並びに１００％固体接着剤
（例えば、ウレタン）である。押出しポリオレフィン類
を用いて二軸延伸シートをベース紙に適用することもで
きる。押出機を用いて溶融して、溶融ポリオレフィンの
均一層を直接二軸延伸シートとベース紙との間に連続的
に適用する。接着は冷却ロール上の正しい位置で溶融樹
脂が再凝固すると達成される。押出積層に適したポリオ
レフィン類には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
メチルペンテン、ポリスチレン、ポリブチレン、及びそ
れらの混合物が含まれる。プロピレン及びエチレンのコ
ポリマー、例えば、ヘキサン、ブテン、及びオクテンを
含むポリオレフィンコポリマーも有用である。
を適用することができる。接着剤は、処理条件及び写真
の使用条件下で、ベース紙と二軸延伸シートの結着性を
維持するいずれの適当な材料にもなることができる。そ
のような積層接着剤の典型的なものは、溶剤系接着剤
（例えば、ウレタン類）、水系接着剤（例えば、アクリ
ル樹脂及びラテックス）、並びに１００％固体接着剤
（例えば、ウレタン）である。押出しポリオレフィン類
を用いて二軸延伸シートをベース紙に適用することもで
きる。押出機を用いて溶融して、溶融ポリオレフィンの
均一層を直接二軸延伸シートとベース紙との間に連続的
に適用する。接着は冷却ロール上の正しい位置で溶融樹
脂が再凝固すると達成される。押出積層に適したポリオ
レフィン類には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
メチルペンテン、ポリスチレン、ポリブチレン、及びそ
れらの混合物が含まれる。プロピレン及びエチレンのコ
ポリマー、例えば、ヘキサン、ブテン、及びオクテンを
含むポリオレフィンコポリマーも有用である。
【００１５】好ましい接着剤は、低密度もしくは中密度
のポリエチレンである。接着剤塗布は、押出溶融コーテ
ィングによって行われる。表示を運ぶ二軸延伸シート
は、その表示を裏面から見ることができるように透明も
しくは半透明であるが、摩耗は受けず、写真が用いられ
る際の褪色から少し保護されている。あるいは、二軸延
伸シートはカラードポリマーからなることができた。こ
のカラードポリマーは、写真要素を組み立てる前もしく
は後で、最上層に印刷することができた。最上層上に表
示を配置すると、表示を写真ペーパーの作成後、また、
写真ペーパーの現像後であっても加えることができたの
で、非常に少量の個人化する写真ベースの作成が可能と
なるであろう。また、写真ペーパー裏面を形成するシー
トにもホログラフィック画像を提供することができた。
ホログラフィック画像は、セキュリティバッジング（se
curity badging）材料に用いられる写真ペーパーに有用
となるであろう。
のポリエチレンである。接着剤塗布は、押出溶融コーテ
ィングによって行われる。表示を運ぶ二軸延伸シート
は、その表示を裏面から見ることができるように透明も
しくは半透明であるが、摩耗は受けず、写真が用いられ
る際の褪色から少し保護されている。あるいは、二軸延
伸シートはカラードポリマーからなることができた。こ
のカラードポリマーは、写真要素を組み立てる前もしく
は後で、最上層に印刷することができた。最上層上に表
示を配置すると、表示を写真ペーパーの作成後、また、
写真ペーパーの現像後であっても加えることができたの
で、非常に少量の個人化する写真ベースの作成が可能と
なるであろう。また、写真ペーパー裏面を形成するシー
トにもホログラフィック画像を提供することができた。
ホログラフィック画像は、セキュリティバッジング（se
curity badging）材料に用いられる写真ペーパーに有用
となるであろう。
【００１６】いずれの適合する二軸延伸ポリオレフィン
シートも、本発明の積層ベースの最上部のシートに用い
ることができる。微小空孔を有する複合二軸延伸シート
が好ましく、コア層及び表面層を同時押出し、次に二軸
延伸を行うことにより、コア層に含まれている空孔誘導
物質の回りに空孔を形成することによって、都合よく製
造される。そのような複合シートは、例えば、米国特許
第４，３７７，６１６号、同４，７５８，４６２号、及
び同４，６３２，８６９号明細書に開示されており、こ
こで参照することより本願の内容とする。
シートも、本発明の積層ベースの最上部のシートに用い
ることができる。微小空孔を有する複合二軸延伸シート
が好ましく、コア層及び表面層を同時押出し、次に二軸
延伸を行うことにより、コア層に含まれている空孔誘導
物質の回りに空孔を形成することによって、都合よく製
造される。そのような複合シートは、例えば、米国特許
第４，３７７，６１６号、同４，７５８，４６２号、及
び同４，６３２，８６９号明細書に開示されており、こ
こで参照することより本願の内容とする。
【００１７】好ましい複合シートのコアは、総シート厚
の１５〜９５％、好ましくは総シート厚の３０〜８５％
であるのがよい。従って、空孔を有しない表皮（複数で
もよい）は、総シート厚の５〜８５％、好ましくは１５
〜７０％である。この複合シートの密度（比重）は、次
式：
の１５〜９５％、好ましくは総シート厚の３０〜８５％
であるのがよい。従って、空孔を有しない表皮（複数で
もよい）は、総シート厚の５〜８５％、好ましくは１５
〜７０％である。この複合シートの密度（比重）は、次
式：
【数１】 で計算される「中実密度のパーセント」で表される。中
実密度パーセントは、４５％〜１００％、好ましくは６
７％〜１００％であるのがよい。中実密度パーセントが
６７％よりも小さくなると、この複合シートは、引張り
強さの低下のために製造しにくくなり、物理的なダメー
ジをより受けやすくなる。
実密度パーセントは、４５％〜１００％、好ましくは６
７％〜１００％であるのがよい。中実密度パーセントが
６７％よりも小さくなると、この複合シートは、引張り
強さの低下のために製造しにくくなり、物理的なダメー
ジをより受けやすくなる。
【００１８】この複合シートの総厚は、１２〜１００μ
ｍ、好ましくは２０〜７０μｍになることができる。２
０μ未満では、この微小空孔を有するシートは、支持体
本来の非平面性を最小にするのに十分な厚さとならない
かもしれず、製造がより困難になるであろう。７０μｍ
を超える厚さでは、表面平滑性及び機械的特性のいずれ
の改良もほとんど見られず、材料を追加してコストをさ
らに高くする理由がほとんどない。
ｍ、好ましくは２０〜７０μｍになることができる。２
０μ未満では、この微小空孔を有するシートは、支持体
本来の非平面性を最小にするのに十分な厚さとならない
かもしれず、製造がより困難になるであろう。７０μｍ
を超える厚さでは、表面平滑性及び機械的特性のいずれ
の改良もほとんど見られず、材料を追加してコストをさ
らに高くする理由がほとんどない。
【００１９】好ましいことに、本発明の二軸延伸シート
は、１．５５×１０-4ｇ／ｍｍ2 ／日／気圧より小さい
水蒸気透過度を有する。支持体に乳剤を塗布する際、本
発明の積層支持体は、乳剤層から水蒸気が透過しないの
で、製造時に、より速く乳剤を硬膜することができる。
透過度は、ASTM F1249によって測定される。
は、１．５５×１０-4ｇ／ｍｍ2 ／日／気圧より小さい
水蒸気透過度を有する。支持体に乳剤を塗布する際、本
発明の積層支持体は、乳剤層から水蒸気が透過しないの
で、製造時に、より速く乳剤を硬膜することができる。
透過度は、ASTM F1249によって測定される。
【００２０】本明細書で用いる、「空孔」の用語は、付
加される固定及び液体物質がないことを意味するが、
「空孔（複数）」は気体を含む。完成されたパッケージ
用シートコアに残留する空孔誘導粒子は、所望する形状
及びサイズの空孔を生成するためには、直径が０．１〜
１０μｍであり、好ましくは球形であるのがよい。ま
た、空孔のサイズは、縦方向及び横方向の延伸の程度に
依存する。理想的には、この空孔は、二つの向い合う、
端部を接触させたくぼんだ円盤によって規定される形状
を呈する。言い替えれば、この空孔は、レンズの様な、
即ち両凸形状を有する傾向にある。二つの主次元をシー
トの縦方向及び横方向に調節するように、この空孔を延
伸する。Ｚ−方向軸は副次的な次元であり、おおよそ、
空孔を空ける粒子の断面直径のサイズである。空孔は、
通常、閉じたセルとなる傾向にあるので、空孔を有する
コアの、気体もしくは液体が通り抜ける一方の面から他
方の面への開口した通路は実質的にない。
加される固定及び液体物質がないことを意味するが、
「空孔（複数）」は気体を含む。完成されたパッケージ
用シートコアに残留する空孔誘導粒子は、所望する形状
及びサイズの空孔を生成するためには、直径が０．１〜
１０μｍであり、好ましくは球形であるのがよい。ま
た、空孔のサイズは、縦方向及び横方向の延伸の程度に
依存する。理想的には、この空孔は、二つの向い合う、
端部を接触させたくぼんだ円盤によって規定される形状
を呈する。言い替えれば、この空孔は、レンズの様な、
即ち両凸形状を有する傾向にある。二つの主次元をシー
トの縦方向及び横方向に調節するように、この空孔を延
伸する。Ｚ−方向軸は副次的な次元であり、おおよそ、
空孔を空ける粒子の断面直径のサイズである。空孔は、
通常、閉じたセルとなる傾向にあるので、空孔を有する
コアの、気体もしくは液体が通り抜ける一方の面から他
方の面への開口した通路は実質的にない。
【００２１】空孔誘導物質は、種々の物質から選ぶこと
ができ、コアのマトリックスポリマー重量に対して約５
〜５０％量で存在するのがよい。好ましくは、空孔誘導
物質は高分子材料からなる。高分子材料を用いる場合
は、コアマトリックスが作成されるポリマーと溶融混合
でき、且つその懸濁液を冷却すると分散した球形粒子を
形成することができるポリマーがよい。これらの例に
は、例えば、ポリプロピレンに分散したナイロン、ポリ
プロピレンに分散したポリブチレンテレフタレート、も
しくはポリエチレンテレフタレートに分散したポリプロ
ピレンが含まれる。
ができ、コアのマトリックスポリマー重量に対して約５
〜５０％量で存在するのがよい。好ましくは、空孔誘導
物質は高分子材料からなる。高分子材料を用いる場合
は、コアマトリックスが作成されるポリマーと溶融混合
でき、且つその懸濁液を冷却すると分散した球形粒子を
形成することができるポリマーがよい。これらの例に
は、例えば、ポリプロピレンに分散したナイロン、ポリ
プロピレンに分散したポリブチレンテレフタレート、も
しくはポリエチレンテレフタレートに分散したポリプロ
ピレンが含まれる。
【００２２】このポリマーが、予備形成され、マトリッ
クスポリマー中に配合される場合、重要な特徴は、粒子
のサイズ及び形状である。球体が好ましく、中空もしく
は中実となることができる。これらの球体を以下に記載
する群から選ばれる架橋ポリマーから作成することがで
きる。即ち、一般式：Ａｒ−Ｃ（Ｒ）＝ＣＨ2 （Ａｒ
は、芳香族炭化水素基、もしくはベンゼン系列の芳香族
ハロ炭化水素基を表わし、Ｒは、水素もしくはメチル基
である）を有するアルケニル芳香族化合物；一般式：Ｃ
Ｈ2 ＝Ｃ（Ｒ’）−Ｃ（Ｏ）（ＯＲ）（Ｒは、水素及び
炭素数約１〜１２のアルキル基からなる群より選ばれ、
Ｒ’は、水素及びメチルからなる群より選ばれる）のモ
ノマーを含むアクリレート型モノマー；塩化ビニル及び
塩化ビニリデン、アクリロニトリル及び塩化ビニル、臭
化ビニル、式：ＣＨ2 ＝ＣＨ（Ｏ）ＣＯＲ（Ｒは炭素数
２〜１８のアルキル基）を持つビニルエステルの、コポ
リマー；
クスポリマー中に配合される場合、重要な特徴は、粒子
のサイズ及び形状である。球体が好ましく、中空もしく
は中実となることができる。これらの球体を以下に記載
する群から選ばれる架橋ポリマーから作成することがで
きる。即ち、一般式：Ａｒ−Ｃ（Ｒ）＝ＣＨ2 （Ａｒ
は、芳香族炭化水素基、もしくはベンゼン系列の芳香族
ハロ炭化水素基を表わし、Ｒは、水素もしくはメチル基
である）を有するアルケニル芳香族化合物；一般式：Ｃ
Ｈ2 ＝Ｃ（Ｒ’）−Ｃ（Ｏ）（ＯＲ）（Ｒは、水素及び
炭素数約１〜１２のアルキル基からなる群より選ばれ、
Ｒ’は、水素及びメチルからなる群より選ばれる）のモ
ノマーを含むアクリレート型モノマー；塩化ビニル及び
塩化ビニリデン、アクリロニトリル及び塩化ビニル、臭
化ビニル、式：ＣＨ2 ＝ＣＨ（Ｏ）ＣＯＲ（Ｒは炭素数
２〜１８のアルキル基）を持つビニルエステルの、コポ
リマー；
【００２３】アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸、オレイン酸、ビ
ニル安息香酸；テレフタル酸及びテレフタル酸ジアルキ
ルもしくはそれらのエステル形成誘導体と、ポリマー分
子内に反応性オレフィン結合を持つＨＯ（ＣＨ2 ）n Ｏ
Ｈ（ｎは２〜１０の全ての数）系列のグリコールとの反
応により調製される合成ポリエステル樹脂（このポリエ
ステルは、そこで共重合される最大２０重量％の、反応
性オレフィン不飽和を有する第二酸もしくはそれのエス
テル、及びそれらの混合物、並びにジビニルベンゼン、
ジエチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフマ
レート、ジアリルフタレート、及びそれらの混合物から
なる群より選ばれる架橋剤を含有する）である。
シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸、オレイン酸、ビ
ニル安息香酸；テレフタル酸及びテレフタル酸ジアルキ
ルもしくはそれらのエステル形成誘導体と、ポリマー分
子内に反応性オレフィン結合を持つＨＯ（ＣＨ2 ）n Ｏ
Ｈ（ｎは２〜１０の全ての数）系列のグリコールとの反
応により調製される合成ポリエステル樹脂（このポリエ
ステルは、そこで共重合される最大２０重量％の、反応
性オレフィン不飽和を有する第二酸もしくはそれのエス
テル、及びそれらの混合物、並びにジビニルベンゼン、
ジエチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフマ
レート、ジアリルフタレート、及びそれらの混合物から
なる群より選ばれる架橋剤を含有する）である。
【００２４】架橋ポリマーを生成する典型的なモノマー
の例には、スチレン、ブチルアクリレート、アクリルア
ミド、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、ビニルピリジン、酢
酸ビニル、メチルアクリレート、塩化ビニルベンジル、
塩化ビニリデン、アクリル酸、ジビニルベンゼン、アク
リルアミドメチルプロパンスルホン酸、ビニルトルエン
等が含まれる。この架橋ポリマーはポリスチレンもしく
はポリメチルメタクリレートであるのが好ましい。最も
好ましいのは、ポリスチレンであり、架橋剤はジビニル
ベンゼンである。
の例には、スチレン、ブチルアクリレート、アクリルア
ミド、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、ビニルピリジン、酢
酸ビニル、メチルアクリレート、塩化ビニルベンジル、
塩化ビニリデン、アクリル酸、ジビニルベンゼン、アク
リルアミドメチルプロパンスルホン酸、ビニルトルエン
等が含まれる。この架橋ポリマーはポリスチレンもしく
はポリメチルメタクリレートであるのが好ましい。最も
好ましいのは、ポリスチレンであり、架橋剤はジビニル
ベンゼンである。
【００２５】当該技術分野で周知のプロセスにより、広
い粒子サイズ分布を特徴とする不均一なサイズの粒子を
生成する。最初のサイズ分布の範囲にわたって生成した
ビーズを選別して、生じたビーズを分類することができ
る。懸濁重合、限定融合、等の他のプロセスでは、非常
に均一なサイズの粒子が直接生成される。空孔誘導物質
を、空孔形成を促進する試薬でコートしてもよい。適合
する試薬もしくは滑剤には、コロイド状シリカ、コロイ
ド状アルミナ、並びに酸化錫及び酸化アルミニウム等の
金属酸化物が含まれる。好ましい試薬はコロイド状シリ
カ及びアルミナであり、最も好ましいものはシリカであ
る。試薬のコーティングを有する架橋ポリマーを、当該
技術分野で周知の手順により調製することができる。例
えば、通常の懸濁重合プロセス（前記試薬を懸濁物に添
加する）が好ましい。試薬としては、コロイド状シリカ
が好ましい。
い粒子サイズ分布を特徴とする不均一なサイズの粒子を
生成する。最初のサイズ分布の範囲にわたって生成した
ビーズを選別して、生じたビーズを分類することができ
る。懸濁重合、限定融合、等の他のプロセスでは、非常
に均一なサイズの粒子が直接生成される。空孔誘導物質
を、空孔形成を促進する試薬でコートしてもよい。適合
する試薬もしくは滑剤には、コロイド状シリカ、コロイ
ド状アルミナ、並びに酸化錫及び酸化アルミニウム等の
金属酸化物が含まれる。好ましい試薬はコロイド状シリ
カ及びアルミナであり、最も好ましいものはシリカであ
る。試薬のコーティングを有する架橋ポリマーを、当該
技術分野で周知の手順により調製することができる。例
えば、通常の懸濁重合プロセス（前記試薬を懸濁物に添
加する）が好ましい。試薬としては、コロイド状シリカ
が好ましい。
【００２６】また、空孔誘導粒子は無機球体（中実もし
くは中空のガラス球体、金属もしくはセラミックビーズ
を含む）、又はクレー、タルク、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム等の無機粒子となることができる。重要なこと
は、それらの物質が、コアマトリックスポリマーと化学
反応して以下の問題点を一つ以上の生じないことであ
る： （ａ）マトリックスポリマーの結晶動力学を変えて、延
伸するの困難にする、（ｂ）コアマトリックスポリマー
の分解、（ｃ）空孔誘導粒子の分解、（ｄ）マトリック
スポリマーへの空孔誘導粒子の付着、もしくは（ｅ）毒
性成分もしくは強着色成分等の望ましくない反応生成物
の生成。空孔誘導物質は、写真的に活性でなく、二軸延
伸ポリオレフィンシートを用いる当該写真要素の性能を
劣化しないほうがよい。乳剤対して最上部にある二軸延
伸シートの場合、この好ましい複合シートの二軸延伸シ
ート及びマトリックスポリマーの適合するクラスの熱可
塑性ポリマーは、ポリオレフィンからなる。適合するポ
リオレフィン類には、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリメチルペンテン、及びそれらの混合物が含まれる。
プロピレン並びにヘキセン、ブテン及びオクテン等のエ
チレンからなるコポリマー類を含むポリオレフィンコポ
リマー類も有用である。低コストで、良好な強度を有す
るので、ポリプロピレンが好ましい。
くは中空のガラス球体、金属もしくはセラミックビーズ
を含む）、又はクレー、タルク、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム等の無機粒子となることができる。重要なこと
は、それらの物質が、コアマトリックスポリマーと化学
反応して以下の問題点を一つ以上の生じないことであ
る： （ａ）マトリックスポリマーの結晶動力学を変えて、延
伸するの困難にする、（ｂ）コアマトリックスポリマー
の分解、（ｃ）空孔誘導粒子の分解、（ｄ）マトリック
スポリマーへの空孔誘導粒子の付着、もしくは（ｅ）毒
性成分もしくは強着色成分等の望ましくない反応生成物
の生成。空孔誘導物質は、写真的に活性でなく、二軸延
伸ポリオレフィンシートを用いる当該写真要素の性能を
劣化しないほうがよい。乳剤対して最上部にある二軸延
伸シートの場合、この好ましい複合シートの二軸延伸シ
ート及びマトリックスポリマーの適合するクラスの熱可
塑性ポリマーは、ポリオレフィンからなる。適合するポ
リオレフィン類には、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリメチルペンテン、及びそれらの混合物が含まれる。
プロピレン並びにヘキセン、ブテン及びオクテン等のエ
チレンからなるコポリマー類を含むポリオレフィンコポ
リマー類も有用である。低コストで、良好な強度を有す
るので、ポリプロピレンが好ましい。
【００２７】複合シートの空孔を有しない表皮層を、前
記コアマトリックスのところで挙げた同じポリマー材料
から作ることができる。複合シートをコアマトリックス
と同じポリマー材料からなる表皮層（複数でもよい）を
用いて作ることができ、またコアマトリックスとは異な
るポリマー組成物からなる表皮（複数でもよい）を用い
て作ることができる。適合性のために、補助層を用いて
この表皮層のコアに対する接着を促進することができ
る。
記コアマトリックスのところで挙げた同じポリマー材料
から作ることができる。複合シートをコアマトリックス
と同じポリマー材料からなる表皮層（複数でもよい）を
用いて作ることができ、またコアマトリックスとは異な
るポリマー組成物からなる表皮（複数でもよい）を用い
て作ることができる。適合性のために、補助層を用いて
この表皮層のコアに対する接着を促進することができ
る。
【００２８】添加剤をコアマトリック及び／もしくは表
皮層に加えて、これらのシートの白色度を改良してもよ
い。これには、二酸化チタン、硫酸バリウム、クレーも
しくは炭酸カルシウム等の白色顔料を添加すること含
む、当該技術分野で公知のプロセスが含まれる。またこ
れには、ＵＶ領域のエネルギーを吸収して青領域に十分
に光を放出する蛍光剤、または複合シートの物性もしく
は複合シートの製造性を改善する他の添加剤を加えるこ
とも含まれる。写真用途の場合、僅かに青味がかった白
色ベースが好ましい。
皮層に加えて、これらのシートの白色度を改良してもよ
い。これには、二酸化チタン、硫酸バリウム、クレーも
しくは炭酸カルシウム等の白色顔料を添加すること含
む、当該技術分野で公知のプロセスが含まれる。またこ
れには、ＵＶ領域のエネルギーを吸収して青領域に十分
に光を放出する蛍光剤、または複合シートの物性もしく
は複合シートの製造性を改善する他の添加剤を加えるこ
とも含まれる。写真用途の場合、僅かに青味がかった白
色ベースが好ましい。
【００２９】これらの複合シートの、共押出、急冷、延
伸及びヒートセットは、フラットシートプロセスまたは
バブルもしくはチューブラプロセス等による、延伸シー
トを製造する、当該技術分野で公知のいずれの方法によ
っても達成することができる。フラットシートプロセス
では、スリットダイから配合物を押出して、押し出され
たウェブを冷却したキャスティングドラム上で急冷し
て、シートのコアマトリックスポリマー部分及び表皮部
分（複数でもよい）をそれらのガラス固化温度より下に
急冷することが必要である。その後、急冷されたシート
を、マトリックスポリマーガラス転移温度より上で溶融
温度より下の温度で、お互いに垂線方向に延伸すること
により二軸延伸する。このシートを一つの方向に延伸し
た後、第二の方向に延伸してもよく、もしくは二つの方
向に同時に延伸してもよい。シートを延伸した後、両方
向の延伸において、シートが多少縮小するの抑制しなが
ら、ポリマーが結晶化もしくはアニールするのに十分な
温度に加熱することによりそれをヒートセットする。
伸及びヒートセットは、フラットシートプロセスまたは
バブルもしくはチューブラプロセス等による、延伸シー
トを製造する、当該技術分野で公知のいずれの方法によ
っても達成することができる。フラットシートプロセス
では、スリットダイから配合物を押出して、押し出され
たウェブを冷却したキャスティングドラム上で急冷し
て、シートのコアマトリックスポリマー部分及び表皮部
分（複数でもよい）をそれらのガラス固化温度より下に
急冷することが必要である。その後、急冷されたシート
を、マトリックスポリマーガラス転移温度より上で溶融
温度より下の温度で、お互いに垂線方向に延伸すること
により二軸延伸する。このシートを一つの方向に延伸し
た後、第二の方向に延伸してもよく、もしくは二つの方
向に同時に延伸してもよい。シートを延伸した後、両方
向の延伸において、シートが多少縮小するの抑制しなが
ら、ポリマーが結晶化もしくはアニールするのに十分な
温度に加熱することによりそれをヒートセットする。
【００３０】この複合シートは、微小空孔を有するコア
及び両側にある表皮層の少なくとも３層からなると記載
したが、二軸延伸シートの特性を変えるのに役に立つ追
加の層を用意することもできる。これらの追加の層によ
って別の効果を達成することができる。そのような層
は、色味剤、帯電防止物質、もしくは別の空孔作成物質
を含有して、特異な性質のシートを作成することができ
るであろう。二軸延伸シートは、接着性の改善を与える
か、もしくは支持体及び写真要素に期待する表面層と一
緒に作成することができた。必要に応じて１０層位の層
を同時に二軸延伸共押出して、特定の所望の特性を達成
することができた。
及び両側にある表皮層の少なくとも３層からなると記載
したが、二軸延伸シートの特性を変えるのに役に立つ追
加の層を用意することもできる。これらの追加の層によ
って別の効果を達成することができる。そのような層
は、色味剤、帯電防止物質、もしくは別の空孔作成物質
を含有して、特異な性質のシートを作成することができ
るであろう。二軸延伸シートは、接着性の改善を与える
か、もしくは支持体及び写真要素に期待する表面層と一
緒に作成することができた。必要に応じて１０層位の層
を同時に二軸延伸共押出して、特定の所望の特性を達成
することができた。
【００３１】印刷適性を含むシートの特性改善、蒸気バ
リアの提供、複合シートをヒートシール可能にするこ
と、又は支持体もしくは感光性層に対する接着性の改善
に用いることができるいくつかの塗膜を用いて、これら
の複合シートを、共押出及び延伸プロセスの後、もしく
はキャスティングと完全延伸との間で、コートもしくは
処理することができる。これらの例は、印刷適正のため
のアクリルコーティング、ヒートシール特性のための塩
化ポリビニリデンコーティングである。さらに、印刷適
正もしくは接着性を改善するフレーム、プラズマ、もし
くはコロナ放電処理が含まれる。
リアの提供、複合シートをヒートシール可能にするこ
と、又は支持体もしくは感光性層に対する接着性の改善
に用いることができるいくつかの塗膜を用いて、これら
の複合シートを、共押出及び延伸プロセスの後、もしく
はキャスティングと完全延伸との間で、コートもしくは
処理することができる。これらの例は、印刷適正のため
のアクリルコーティング、ヒートシール特性のための塩
化ポリビニリデンコーティングである。さらに、印刷適
正もしくは接着性を改善するフレーム、プラズマ、もし
くはコロナ放電処理が含まれる。
【００３２】微小空孔を有するコア上に少なくとも一層
の空孔を有さない表皮を持つことにより、このシートの
引張り強さ増加させ、製造性をよりよくする。それは、
シートを全て空孔を有する層で作成した場合よりも、こ
のシートをより幅広くしかつ延伸比をより大きくするこ
とができる。複数の層を共押出しすると、製造プロセス
を更に簡単にすることができる。
の空孔を有さない表皮を持つことにより、このシートの
引張り強さ増加させ、製造性をよりよくする。それは、
シートを全て空孔を有する層で作成した場合よりも、こ
のシートをより幅広くしかつ延伸比をより大きくするこ
とができる。複数の層を共押出しすると、製造プロセス
を更に簡単にすることができる。
【００３３】本発明の典型的な二軸延伸された微小空孔
を有するシートの構造は次のとおりである： 中実表皮層 微小空孔を有するコア層 中実表皮層
を有するシートの構造は次のとおりである： 中実表皮層 微小空孔を有するコア層 中実表皮層
【００３４】ベース紙の画像形成側と反対側にあるシー
トは、いずれの適合するシートにもなることができる。
このシートは微小空孔を有していてもいなくてもよい。
このシートは、紙バッキング材料の側の最上部にあるシ
ートと同じ組成を有することができる。二軸延伸シート
は、当該シート（いくつかの層を含んでもよい）を共押
出し、次に、二軸延伸することによって都合よく製造さ
れる。そのような二軸延伸シートは、例えば、米国特許
第４，７６４，４２５号明細書（参照することにより本
発明の内容とする）に開示されている。
トは、いずれの適合するシートにもなることができる。
このシートは微小空孔を有していてもいなくてもよい。
このシートは、紙バッキング材料の側の最上部にあるシ
ートと同じ組成を有することができる。二軸延伸シート
は、当該シート（いくつかの層を含んでもよい）を共押
出し、次に、二軸延伸することによって都合よく製造さ
れる。そのような二軸延伸シートは、例えば、米国特許
第４，７６４，４２５号明細書（参照することにより本
発明の内容とする）に開示されている。
【００３５】好ましい二軸延伸シートは二軸延伸ポリオ
レフィンシートであり、ポリエチレンもしくはポリプロ
ピレンからなるシートが最も好ましい。この二軸延伸シ
ートの厚みは、１０〜１５０μｍであるのがよい。１５
μｍ未満では、このシートは、支持体本来の非平面性を
最小にするのに十分な厚さとならないかもしれず、製造
がより困難になるであろう。７０μｍを超える厚さで
は、表面平滑性も機械的特性もいずれの改良もほとんど
見られず、材料を追加してコストをさらに高くする理由
がほとんどない。
レフィンシートであり、ポリエチレンもしくはポリプロ
ピレンからなるシートが最も好ましい。この二軸延伸シ
ートの厚みは、１０〜１５０μｍであるのがよい。１５
μｍ未満では、このシートは、支持体本来の非平面性を
最小にするのに十分な厚さとならないかもしれず、製造
がより困難になるであろう。７０μｍを超える厚さで
は、表面平滑性も機械的特性もいずれの改良もほとんど
見られず、材料を追加してコストをさらに高くする理由
がほとんどない。
【００３６】前記二軸延伸シートに適した熱可塑性ポリ
マーには、ポリオレフィン類、ポリエステル類、ポリア
ミド類、ポリカーボネート類、セルロースエステル類、
ポリスチレン、ポリビニル樹脂、ポリスルホンアミド
類、ポリエーテル類、ポリイミド類、ポリビニリデンフ
ルオライド、ポリウレタン類、ポリフェニレンスルフィ
ド類、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタール
類、ポリスルホネート類、ポリエステルアイオノマー
類、及びポリオレフィンアイオノマーが含まれる。これ
らのポリマー類のコポリマー及び／もしくはこれらのポ
リマーの混合物を用いることもできる。
マーには、ポリオレフィン類、ポリエステル類、ポリア
ミド類、ポリカーボネート類、セルロースエステル類、
ポリスチレン、ポリビニル樹脂、ポリスルホンアミド
類、ポリエーテル類、ポリイミド類、ポリビニリデンフ
ルオライド、ポリウレタン類、ポリフェニレンスルフィ
ド類、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタール
類、ポリスルホネート類、ポリエステルアイオノマー
類、及びポリオレフィンアイオノマーが含まれる。これ
らのポリマー類のコポリマー及び／もしくはこれらのポ
リマーの混合物を用いることもできる。
【００３７】適合するポリオレフィン類には、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、及びそれ
らの混合物が含まれる。プロピレン並びにヘキセン、ブ
テン及びオクテン等のエチレンからなるコポリマー類を
含むポリオレフィンコポリマー類も有用である。低コス
トで、良好な強度及び表面特性を有するので、ポリプロ
ピレンが好ましい。
ピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、及びそれ
らの混合物が含まれる。プロピレン並びにヘキセン、ブ
テン及びオクテン等のエチレンからなるコポリマー類を
含むポリオレフィンコポリマー類も有用である。低コス
トで、良好な強度及び表面特性を有するので、ポリプロ
ピレンが好ましい。
【００３８】適合するポリエステル類には、炭素数４〜
２０の、芳香族、脂肪族もしくは脂環式ジカルボン酸
類、及び炭素数２〜２４の、脂肪族もしくは脂環式グリ
コール類から生成されるものが含まれる。適合するジカ
ルボン酸の例には、テレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸、１，４−シクロヘキサン
ジカルボン酸、ソジオスルホイソフタル酸及びそれらの
混合物が含まれる。適合するグリコール類の例には、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、１，４−
シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、
その他のポリエチレングリコール類及びそれらの混合物
が含まれる。
２０の、芳香族、脂肪族もしくは脂環式ジカルボン酸
類、及び炭素数２〜２４の、脂肪族もしくは脂環式グリ
コール類から生成されるものが含まれる。適合するジカ
ルボン酸の例には、テレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸、１，４−シクロヘキサン
ジカルボン酸、ソジオスルホイソフタル酸及びそれらの
混合物が含まれる。適合するグリコール類の例には、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、１，４−
シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、
その他のポリエチレングリコール類及びそれらの混合物
が含まれる。
【００３９】そのようなポリエステル類は、当該技術分
野において周知であり、周知の技法により製造すること
ができる。例えば、それらは、米国特許第２，４６５，
３１９号及び同２，９０１，４６６号各明細書に記載さ
れている。好ましい連続マトリックスポリエステル類
は、テレフタル酸もしくはナフタレンジカルボン酸と、
エチレングリコール、１，４−ブタンジオール及び１，
４−シクロヘキサンジメタノールから選ばれる少なくと
も一種のグリコールとに由来する反復単位を有するもの
である。ポリエチレンテレフタレート（少量の他のモノ
マーで改質されていてもよい）が特に好ましい。その他
の適合するポリエステル類には、適量の共酸成分（スチ
ルベンジカルボン酸等）を包含することにより形成され
る液晶コポリエステル類が含まれる。そのような液晶コ
ポリエステル類の例は、米国特許第４，４２０，６０７
号、同４，４５９，４０２号及び同４，４６８，５１０
号各明細書に開示されているものである。
野において周知であり、周知の技法により製造すること
ができる。例えば、それらは、米国特許第２，４６５，
３１９号及び同２，９０１，４６６号各明細書に記載さ
れている。好ましい連続マトリックスポリエステル類
は、テレフタル酸もしくはナフタレンジカルボン酸と、
エチレングリコール、１，４−ブタンジオール及び１，
４−シクロヘキサンジメタノールから選ばれる少なくと
も一種のグリコールとに由来する反復単位を有するもの
である。ポリエチレンテレフタレート（少量の他のモノ
マーで改質されていてもよい）が特に好ましい。その他
の適合するポリエステル類には、適量の共酸成分（スチ
ルベンジカルボン酸等）を包含することにより形成され
る液晶コポリエステル類が含まれる。そのような液晶コ
ポリエステル類の例は、米国特許第４，４２０，６０７
号、同４，４５９，４０２号及び同４，４６８，５１０
号各明細書に開示されているものである。
【００４０】有用なポリアミド類には、ナイロン６、ナ
イロン６６、及びそれらの混合物が含まれる。ポリアミ
ド類のコポリマーも適合する連続相ポリマーである。有
用なポリカーボネートの例は、ビスフェノール−Ａポリ
カーボネートである。複合シートの連続相ポリマーとし
て用いるのに適したセルロースエステル類には、硝酸セ
ルロース、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース、酢酸
プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、及びそ
れらの混合物もしくはコポリマー類が含まれる。有用な
ポリビニル樹脂には、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセ
タール、及びそれらの混合物が含まれる。ビニル樹脂の
コポリマーも用いることができる。
イロン６６、及びそれらの混合物が含まれる。ポリアミ
ド類のコポリマーも適合する連続相ポリマーである。有
用なポリカーボネートの例は、ビスフェノール−Ａポリ
カーボネートである。複合シートの連続相ポリマーとし
て用いるのに適したセルロースエステル類には、硝酸セ
ルロース、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース、酢酸
プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、及びそ
れらの混合物もしくはコポリマー類が含まれる。有用な
ポリビニル樹脂には、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセ
タール、及びそれらの混合物が含まれる。ビニル樹脂の
コポリマーも用いることができる。
【００４１】積層ベースの裏面の二軸延伸シートを、同
じポリマー材料からなる層で作成するか、別のポリマー
組成からなる層で作成することができる。適合性のため
に補助層を用いて複数層の接着性を促進することができ
る。
じポリマー材料からなる層で作成するか、別のポリマー
組成からなる層で作成することができる。適合性のため
に補助層を用いて複数層の接着性を促進することができ
る。
【００４２】裏面シートを通して、印刷された表示を見
るためには裏面シートが透明であることが好ましいが、
添加剤をこの二軸延伸シートに加えて、これらのシート
の白色度を改良することができる。これには、二酸化チ
タン、硫酸バリウム、クレーもしくは炭酸カルシウム等
の白色顔料を添加すること含む、当該技術分野で公知の
プロセスが含まれる。またこれには、ＵＶ領域のエネル
ギーを吸収して青領域に十分に光を放出する蛍光剤、ま
たは当該シートの物性もしくは当該シートの製造性を改
良する他の添加剤を加えることが含まれる。着色剤も裏
面シートに加えることができる。
るためには裏面シートが透明であることが好ましいが、
添加剤をこの二軸延伸シートに加えて、これらのシート
の白色度を改良することができる。これには、二酸化チ
タン、硫酸バリウム、クレーもしくは炭酸カルシウム等
の白色顔料を添加すること含む、当該技術分野で公知の
プロセスが含まれる。またこれには、ＵＶ領域のエネル
ギーを吸収して青領域に十分に光を放出する蛍光剤、ま
たは当該シートの物性もしくは当該シートの製造性を改
良する他の添加剤を加えることが含まれる。着色剤も裏
面シートに加えることができる。
【００４３】これらの二軸延伸シートの、共押出、急
冷、延伸及びヒートセットは、フラットシートプロセス
または発泡もしくはチューブラプロセス等による延伸シ
ートを製造する、当該技術分野で公知のいずれの方法に
よっても達成することができる。フラットシートプロセ
スでは、スリットダイから配合物を押出しもしくは共押
出して、押出しもしくは共押出しされたウェブを冷却し
たキャスティングドラム上で急冷して、シートのポリマ
ー成分（複数でもよい）がそれらの固化温度より下に急
冷することが必要である。そして急冷されたシートを、
ポリマー（複数でもよい）のガラス転移温度より上の温
度で、お互いに垂線方向に延伸することにより二軸延伸
する。このシートを一つの方向に延伸したあと、第二の
方向に延伸してもよく、もしくは二つの方向に同時に延
伸してもよい。シートを延伸した後、両方向の延伸にお
いて、シートが多少縮小するの抑制しながら、ポリマー
が結晶化するのに十分な温度に加熱することによりそれ
をヒートセットする。
冷、延伸及びヒートセットは、フラットシートプロセス
または発泡もしくはチューブラプロセス等による延伸シ
ートを製造する、当該技術分野で公知のいずれの方法に
よっても達成することができる。フラットシートプロセ
スでは、スリットダイから配合物を押出しもしくは共押
出して、押出しもしくは共押出しされたウェブを冷却し
たキャスティングドラム上で急冷して、シートのポリマ
ー成分（複数でもよい）がそれらの固化温度より下に急
冷することが必要である。そして急冷されたシートを、
ポリマー（複数でもよい）のガラス転移温度より上の温
度で、お互いに垂線方向に延伸することにより二軸延伸
する。このシートを一つの方向に延伸したあと、第二の
方向に延伸してもよく、もしくは二つの方向に同時に延
伸してもよい。シートを延伸した後、両方向の延伸にお
いて、シートが多少縮小するの抑制しながら、ポリマー
が結晶化するのに十分な温度に加熱することによりそれ
をヒートセットする。
【００４４】積層ベースの裏面の二軸延伸シートは、好
ましくは少なくとも一つの層を有するとして記載した
が、当該二軸延伸シートの特性を変えるのに役に立つ追
加の層を用意することもできる。これらの追加の層によ
って別の効果を達成することができる。そのような層
は、色味剤、帯電防止物質、もしくはスリップ剤を含有
して、特異な性質のシートを作成することができるであ
ろう。二軸延伸シートは、接着性の改善を与えるか、も
しくは支持体及び写真要素に期待する表面層と一緒に作
成することができた。必要に応じて１０層位の層を同時
に二軸延伸共押出して、特定の所望の特性を達成するこ
とができた。
ましくは少なくとも一つの層を有するとして記載した
が、当該二軸延伸シートの特性を変えるのに役に立つ追
加の層を用意することもできる。これらの追加の層によ
って別の効果を達成することができる。そのような層
は、色味剤、帯電防止物質、もしくはスリップ剤を含有
して、特異な性質のシートを作成することができるであ
ろう。二軸延伸シートは、接着性の改善を与えるか、も
しくは支持体及び写真要素に期待する表面層と一緒に作
成することができた。必要に応じて１０層位の層を同時
に二軸延伸共押出して、特定の所望の特性を達成するこ
とができた。
【００４５】印刷適性を含むシートの特性改善、蒸気バ
リアの提供、二軸延伸シートをヒートシール可能にする
こと、又は支持体もしくは感光性層に対する接着性の改
善に用いることができるいくつかの塗膜と一緒に、これ
らの二軸延伸シートを、共押出及び延伸プロセスの後、
もしくはキャスティングと完全延伸との間で、コートも
しくは処理することができる。これらの例は、印刷適正
のためのアクリルコーティング、ヒートシール特性のた
めの塩化ポリビニリデンコーティングである。さらに、
印刷適正もしくは接着性をを改善するフレーム、プラズ
マ、もしくはコロナ放電処理が含まれる。
リアの提供、二軸延伸シートをヒートシール可能にする
こと、又は支持体もしくは感光性層に対する接着性の改
善に用いることができるいくつかの塗膜と一緒に、これ
らの二軸延伸シートを、共押出及び延伸プロセスの後、
もしくはキャスティングと完全延伸との間で、コートも
しくは処理することができる。これらの例は、印刷適正
のためのアクリルコーティング、ヒートシール特性のた
めの塩化ポリビニリデンコーティングである。さらに、
印刷適正もしくは接着性をを改善するフレーム、プラズ
マ、もしくはコロナ放電処理が含まれる。
【００４６】本発明の典型的な二軸延伸シートの構造は
次のとおりである： 処理された表皮層 中実コア層
次のとおりである： 処理された表皮層 中実コア層
【００４７】積層画像形成支持体のため又は感光性ハロ
ゲン化銀層の形成のために、微小空孔を有する複合シー
ト及び二軸延伸シートを積層した支持体は、ポリマー支
持体、合成紙支持体、クロス支持体、織ったポリマー繊
維支持体、もしくは好ましいセルロース繊維紙支持体、
又はそれらの積層体となることができる。米国特許第
４，９１２，３３３号、同４，９９４，３１２号、及び
同５，０５５，３７１号明細書（参照することにより本
願の内容とする）に記載されているように、ベースも微
小空孔を有するポリエチレンテレフタレートであっても
よい。
ゲン化銀層の形成のために、微小空孔を有する複合シー
ト及び二軸延伸シートを積層した支持体は、ポリマー支
持体、合成紙支持体、クロス支持体、織ったポリマー繊
維支持体、もしくは好ましいセルロース繊維紙支持体、
又はそれらの積層体となることができる。米国特許第
４，９１２，３３３号、同４，９９４，３１２号、及び
同５，０５５，３７１号明細書（参照することにより本
願の内容とする）に記載されているように、ベースも微
小空孔を有するポリエチレンテレフタレートであっても
よい。
【００４８】好ましい支持体は、写真銘柄のセルロース
繊維紙である。セルロース繊維紙支持体を用いる場合、
ポリオレフィン樹脂を用いるベース紙に微小空孔を有す
る複合シートを押出積層することが好ましい。押出積層
は、本発明の二軸延伸シートとベース紙をまとめて、そ
の間に接着剤を塗布し、その後それらを二つのローラ間
のニップに通すことによって行われる。接着剤は、二軸
延伸シートもしくはベース紙のいずれかに対し、それら
がニップに持ち込まれる前に塗布することができる。
繊維紙である。セルロース繊維紙支持体を用いる場合、
ポリオレフィン樹脂を用いるベース紙に微小空孔を有す
る複合シートを押出積層することが好ましい。押出積層
は、本発明の二軸延伸シートとベース紙をまとめて、そ
の間に接着剤を塗布し、その後それらを二つのローラ間
のニップに通すことによって行われる。接着剤は、二軸
延伸シートもしくはベース紙のいずれかに対し、それら
がニップに持ち込まれる前に塗布することができる。
【００４９】好ましい態様では、接着剤は二軸延伸シー
トとベース紙に対し同時にニップの中で塗布される。接
着剤は、写真要素に有害な影響を与えないいずれの適合
する材料にもなることができる。好ましい材料は、紙と
二軸延伸シート間のニップに置かれたとき溶融されるポ
リエチレンである。
トとベース紙に対し同時にニップの中で塗布される。接
着剤は、写真要素に有害な影響を与えないいずれの適合
する材料にもなることができる。好ましい材料は、紙と
二軸延伸シート間のニップに置かれたとき溶融されるポ
リエチレンである。
【００５０】得られる積層支持体のカールを最小限にす
るためには、積層プロセス時に、二軸延伸シート（複数
でもよい）の張力のコントロールを維持することが望ま
しい。高湿度用途（相対湿度５０％を超える）の場合及
び低湿度用途（２０％未満の相対湿度）の場合、前面及
び裏面の両方にフィルムを積層してカールを最小に保つ
ことが望ましい。
るためには、積層プロセス時に、二軸延伸シート（複数
でもよい）の張力のコントロールを維持することが望ま
しい。高湿度用途（相対湿度５０％を超える）の場合及
び低湿度用途（２０％未満の相対湿度）の場合、前面及
び裏面の両方にフィルムを積層してカールを最小に保つ
ことが望ましい。
【００５１】好ましい態様では、望ましい写真外観及び
感触を有する積層ベースを作成するために、相対的に厚
い紙支持体（例えば、少なくとも１２０μｍ厚、好まし
くは１２０〜２５０μｍ厚）及び相対的に薄い微小空孔
を有する複合シート（例えば、５０μｍ厚未満、好まし
くは２０〜５０μｍ厚、より好ましくは３０〜５０μｍ
厚）を用いるのが好ましい。
感触を有する積層ベースを作成するために、相対的に厚
い紙支持体（例えば、少なくとも１２０μｍ厚、好まし
くは１２０〜２５０μｍ厚）及び相対的に薄い微小空孔
を有する複合シート（例えば、５０μｍ厚未満、好まし
くは２０〜５０μｍ厚、より好ましくは３０〜５０μｍ
厚）を用いるのが好ましい。
【００５２】写真要素は、単色要素もしくは多色要素と
なることができる。多色要素はスペクトルの三原色の領
域のそれぞれに感度を有する画像形成単位を含む。各単
位は、スペクトルの所定の領域に感度を有する一つの乳
剤層もしくは複数の乳剤層を含んでなることができる。
要素の層（画像形成単位の層を含む）は、写真技術の分
野で公知の種々の順に配列することができる。別のフォ
ーマットでは、スペクトルの三原則のそれぞれに感度を
有する乳剤を単一のセグメント層として配置することが
できる。
なることができる。多色要素はスペクトルの三原色の領
域のそれぞれに感度を有する画像形成単位を含む。各単
位は、スペクトルの所定の領域に感度を有する一つの乳
剤層もしくは複数の乳剤層を含んでなることができる。
要素の層（画像形成単位の層を含む）は、写真技術の分
野で公知の種々の順に配列することができる。別のフォ
ーマットでは、スペクトルの三原則のそれぞれに感度を
有する乳剤を単一のセグメント層として配置することが
できる。
【００５３】本発明に有用な写真乳剤は、当該技術分野
での伝統的な方法によって、コロイド状マトリックスに
ハロゲン化銀結晶を沈殿させることによって一般的に調
製する。このコロイドは、一般的に、ゼラチン、アルギ
ン酸、もしくはそれらの誘導体のような親水性フィルム
形成剤である。
での伝統的な方法によって、コロイド状マトリックスに
ハロゲン化銀結晶を沈殿させることによって一般的に調
製する。このコロイドは、一般的に、ゼラチン、アルギ
ン酸、もしくはそれらの誘導体のような親水性フィルム
形成剤である。
【００５４】沈殿工程で形成された結晶を洗浄し、そし
て分光増感色素及び化学増感剤を加え、乳剤温度を上げ
（一般的に４０℃〜７０℃）そして一定時間維持する加
熱工程を提供することによって、化学増感及び分光増感
する。本発明に用いる乳剤を調製するのに使用する沈殿
方法並びに分光及び化学増感方法は、当該技術分野では
周知の方法である。
て分光増感色素及び化学増感剤を加え、乳剤温度を上げ
（一般的に４０℃〜７０℃）そして一定時間維持する加
熱工程を提供することによって、化学増感及び分光増感
する。本発明に用いる乳剤を調製するのに使用する沈殿
方法並びに分光及び化学増感方法は、当該技術分野では
周知の方法である。
【００５５】この乳剤の化学増感は、典型的に、例え
ば、イオウ含有化合物（例えば、アリルイソチオシアネ
ート、チオ硫酸ナトリウム及びアリルチオ尿素）；還元
剤（例えば、ポリアミン類及び第一スズ塩）；貴金属化
合物（例えば、金、プラチナ）；並びにポリマー試薬
（例えば、ポリアルキレンオキシド）のような増感剤を
用いる。記載したように、加熱処理を用いて化学増感を
仕上げる。分光増感は色素を組み合わせて行う。それら
の色素は、可視もしくは赤外スペクトル範囲内の関心の
ある波長領域に設計されている。そのような色素を、加
熱処理の前及び後の両方に添加することが知られてい
る。分光増感後、乳剤を支持体に塗布する。種々のコー
ティング技法には、ディップコーティング、エアナイフ
コーティング、カーテンコーティング及び押出コーティ
ングが含まれる。
ば、イオウ含有化合物（例えば、アリルイソチオシアネ
ート、チオ硫酸ナトリウム及びアリルチオ尿素）；還元
剤（例えば、ポリアミン類及び第一スズ塩）；貴金属化
合物（例えば、金、プラチナ）；並びにポリマー試薬
（例えば、ポリアルキレンオキシド）のような増感剤を
用いる。記載したように、加熱処理を用いて化学増感を
仕上げる。分光増感は色素を組み合わせて行う。それら
の色素は、可視もしくは赤外スペクトル範囲内の関心の
ある波長領域に設計されている。そのような色素を、加
熱処理の前及び後の両方に添加することが知られてい
る。分光増感後、乳剤を支持体に塗布する。種々のコー
ティング技法には、ディップコーティング、エアナイフ
コーティング、カーテンコーティング及び押出コーティ
ングが含まれる。
【００５６】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、いず
れのハロゲン化物分布を含んでなっていてもよい。従っ
て、それらは、塩化銀、塩ヨウ化銀、臭化銀、臭塩化
銀、塩臭化銀、ヨウ塩化銀、ヨウ臭化銀、臭ヨウ塩化
銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ臭塩化銀、及びヨウ塩臭化銀乳
剤を含んでなることができる。しかし、乳剤が主として
塩化銀乳剤であることが好ましい。「主として塩化銀」
とは、乳剤粒子が塩化銀約５０モル％超であることを意
味する。好ましくは、乳剤粒子は塩化銀約９０モル％超
であり、最適には、乳剤粒子は塩化銀約９５モル％超で
ある。
れのハロゲン化物分布を含んでなっていてもよい。従っ
て、それらは、塩化銀、塩ヨウ化銀、臭化銀、臭塩化
銀、塩臭化銀、ヨウ塩化銀、ヨウ臭化銀、臭ヨウ塩化
銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ臭塩化銀、及びヨウ塩臭化銀乳
剤を含んでなることができる。しかし、乳剤が主として
塩化銀乳剤であることが好ましい。「主として塩化銀」
とは、乳剤粒子が塩化銀約５０モル％超であることを意
味する。好ましくは、乳剤粒子は塩化銀約９０モル％超
であり、最適には、乳剤粒子は塩化銀約９５モル％超で
ある。
【００５７】ハロゲン化銀乳剤は、いずれのサイズ及び
形状の粒子も含有することができる。従って、当該粒子
は、立方体、八面体、立方八面体形態、もしくは立方格
子型ハロゲン化銀粒子の他の自然に生じる任意形態をと
ることができる。さらに、粒子は、不規則、例えば球形
粒子もしくは平板状粒子となることができる。平板状も
しくは立方形態を有する粒子が好ましい。
形状の粒子も含有することができる。従って、当該粒子
は、立方体、八面体、立方八面体形態、もしくは立方格
子型ハロゲン化銀粒子の他の自然に生じる任意形態をと
ることができる。さらに、粒子は、不規則、例えば球形
粒子もしくは平板状粒子となることができる。平板状も
しくは立方形態を有する粒子が好ましい。
【００５８】本発明の写真要素は、T. H. James の The
theory of the Photographic Process 、第４版、197
7、151-152 ページ、Macmillan Publishing Inc. に記
載されているような乳剤を用いることができる。還元増
感は、ハロゲン化銀乳剤の写真感度を改善することが分
かっている。還元増感されたハロゲン化銀乳剤は、一般
的に良好な写真スピードを示すが、望ましくはカブリ及
び劣った保存安定性を欠点としてもつことが多い。
theory of the Photographic Process 、第４版、197
7、151-152 ページ、Macmillan Publishing Inc. に記
載されているような乳剤を用いることができる。還元増
感は、ハロゲン化銀乳剤の写真感度を改善することが分
かっている。還元増感されたハロゲン化銀乳剤は、一般
的に良好な写真スピードを示すが、望ましくはカブリ及
び劣った保存安定性を欠点としてもつことが多い。
【００５９】還元増感剤（銀イオンを還元して金属銀原
子を生成する試薬）を添加することにより、または高ｐ
Ｈ（過剰の水酸イオン）及び／もしくは低ｐＡｇ（過剰
の銀イオン）のような還元環境を提供することにより、
還元増感を意図的に実施することができる。ハロゲン化
銀乳剤の沈澱時に、例えば、硝酸銀溶液もしくはアルカ
リ溶液を急速に添加するか、もしくは良く混合しないで
乳剤粒子を生成すると、意図しない還元増感が生じる場
合がある。また、チオエーテル類、セレノエーテル類、
チオ尿素類、もしくはアンモニアのような熟成剤（粒子
成長改良剤）の存在下でのハロゲン化銀乳剤の沈澱も、
還元増感を促進する傾向がある。
子を生成する試薬）を添加することにより、または高ｐ
Ｈ（過剰の水酸イオン）及び／もしくは低ｐＡｇ（過剰
の銀イオン）のような還元環境を提供することにより、
還元増感を意図的に実施することができる。ハロゲン化
銀乳剤の沈澱時に、例えば、硝酸銀溶液もしくはアルカ
リ溶液を急速に添加するか、もしくは良く混合しないで
乳剤粒子を生成すると、意図しない還元増感が生じる場
合がある。また、チオエーテル類、セレノエーテル類、
チオ尿素類、もしくはアンモニアのような熟成剤（粒子
成長改良剤）の存在下でのハロゲン化銀乳剤の沈澱も、
還元増感を促進する傾向がある。
【００６０】沈澱もしくは分光／化学増感時に使用して
乳剤を還元増感できる還元増感剤及び環境の例は、米国
特許第２，４８７，８５０号、同２，５１２，９２５
号、及び英国特許第７８９，８２３号の各明細書に記載
される、アスコルビン酸誘導体、スズ化合物、ポリアミ
ン化合物、並びに二酸化チオ尿素系化合物が含まれる。
ジメチルアミンボラン、塩化第一スズ、ヒドラジン、高
ｐＨ（ｐＨ８〜１１）及び低ｐＡｇ（ｐＡｇ１〜７）熟
成のような、還元増感剤もしくは条件の特定の例は、Po
tographic Science and Engineering, 23,113(1979) に
おいて、S.Collier によって議論されている。意図的に
還元増感したハロゲン化銀乳剤を調製する方 法の例
は、欧州特許出願公開第０３４８９３４号Ａ１（山
下）、同０３６９４９１号（山下）、同０３７１３８８
号（大橋）、同０３９６４２４号Ａ１（高田）、同０４
０４１４２Ａ１（山田）、及び同０４３５３５５号Ａ１
（牧野）に記載されている。
乳剤を還元増感できる還元増感剤及び環境の例は、米国
特許第２，４８７，８５０号、同２，５１２，９２５
号、及び英国特許第７８９，８２３号の各明細書に記載
される、アスコルビン酸誘導体、スズ化合物、ポリアミ
ン化合物、並びに二酸化チオ尿素系化合物が含まれる。
ジメチルアミンボラン、塩化第一スズ、ヒドラジン、高
ｐＨ（ｐＨ８〜１１）及び低ｐＡｇ（ｐＡｇ１〜７）熟
成のような、還元増感剤もしくは条件の特定の例は、Po
tographic Science and Engineering, 23,113(1979) に
おいて、S.Collier によって議論されている。意図的に
還元増感したハロゲン化銀乳剤を調製する方 法の例
は、欧州特許出願公開第０３４８９３４号Ａ１（山
下）、同０３６９４９１号（山下）、同０３７１３８８
号（大橋）、同０３９６４２４号Ａ１（高田）、同０４
０４１４２Ａ１（山田）、及び同０４３５３５５号Ａ１
（牧野）に記載されている。
【００６１】本発明の写真要素は、リサーチディスクロ
ージャー（Research Disclosure ）, アイテム 36544,
セクションI, 1994 年9 月, (Kenneth Mason Publicati
on Ltd., Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth,
Hampshire PO10 7DQ, Englandによって出版) に記載さ
れるように、イリジウム、ロジウム、オスミウム及び鉄
のような第VIII族金属をドープした乳剤を用いることが
できる。さらに、ハロゲン化銀乳剤の増感におけるイリ
ジウムの使用の一般的な概要は、Carroll の「Iridiumu
Sensitization: A Literature Review 」, Photograph
ic Science andEngineering, 24巻, No.6, 1980に含ま
れている。
ージャー（Research Disclosure ）, アイテム 36544,
セクションI, 1994 年9 月, (Kenneth Mason Publicati
on Ltd., Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth,
Hampshire PO10 7DQ, Englandによって出版) に記載さ
れるように、イリジウム、ロジウム、オスミウム及び鉄
のような第VIII族金属をドープした乳剤を用いることが
できる。さらに、ハロゲン化銀乳剤の増感におけるイリ
ジウムの使用の一般的な概要は、Carroll の「Iridiumu
Sensitization: A Literature Review 」, Photograph
ic Science andEngineering, 24巻, No.6, 1980に含ま
れている。
【００６２】イリジウム塩及び写真分光増感色素の存在
下で乳剤を化学増感することによりハロゲン化銀乳剤を
製造する方法は、米国特許第４，６９３，９６５号明細
書に記載されている。ある場合では、このようなドーパ
ントを組み込むと、BritichJournal of Photography An
nual, 1982,ページ201-203 に記載されるように、カラ
ーリバーサルＥ−６処理で処理した場合に、乳剤は増加
した新しいカブリ及びより低いコントラストセンシトメ
トリー曲線を示す。
下で乳剤を化学増感することによりハロゲン化銀乳剤を
製造する方法は、米国特許第４，６９３，９６５号明細
書に記載されている。ある場合では、このようなドーパ
ントを組み込むと、BritichJournal of Photography An
nual, 1982,ページ201-203 に記載されるように、カラ
ーリバーサルＥ−６処理で処理した場合に、乳剤は増加
した新しいカブリ及びより低いコントラストセンシトメ
トリー曲線を示す。
【００６３】本発明の典型的な多色写真要素は、それと
組合わさる少なくとも一つのシアン色素生成カプラーを
もつ少なくとも一つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含ん
で成るシアン色素像生成単位、それと組合わさる少なく
とも一つのマゼンタ色素生成カプラーをもつ少なくとも
一つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るマゼンタ
色素像生成単位、及びそれと組合わさる少なくとも一つ
のイエロー色素生成カプラーをもつ少なくとも一つの青
感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るイエロー色素像生
成単位を坦持する本発明の積層支持体を含んで成る。当
該要素は、追加の層、例えば、フィルター層、中間層、
オーバーコート層、下引き層、等を含むことができる。
また、本発明の支持体を黒白写真プリント要素に用いる
こともできる。
組合わさる少なくとも一つのシアン色素生成カプラーを
もつ少なくとも一つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含ん
で成るシアン色素像生成単位、それと組合わさる少なく
とも一つのマゼンタ色素生成カプラーをもつ少なくとも
一つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るマゼンタ
色素像生成単位、及びそれと組合わさる少なくとも一つ
のイエロー色素生成カプラーをもつ少なくとも一つの青
感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るイエロー色素像生
成単位を坦持する本発明の積層支持体を含んで成る。当
該要素は、追加の層、例えば、フィルター層、中間層、
オーバーコート層、下引き層、等を含むことができる。
また、本発明の支持体を黒白写真プリント要素に用いる
こともできる。
【００６４】また、本発明の写真要素は、米国特許第
４，２７９，９４５号及び同４，３０２，５２３号明細
書に記載されるような、透明支持体の裏面上の磁性粒子
を含有するような透明磁気記録層も有することができ
る。この要素は、典型的に、総厚約５〜約３０μｍ（支
持体を除く）を有する。
４，２７９，９４５号及び同４，３０２，５２３号明細
書に記載されるような、透明支持体の裏面上の磁性粒子
を含有するような透明磁気記録層も有することができ
る。この要素は、典型的に、総厚約５〜約３０μｍ（支
持体を除く）を有する。
【００６５】次の表の文献は、以下のものである： （１）リサーチディスクロージャー、1978年12月、アイ
テム17643 、（２）リサーチディスクロージャー、1989
年12月、アイテム308119、（３）リサーチディスクロー
ジャー、1996年9 月、アイテム38957 、(Kenneth Mason
Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a North Stree
t, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, Englandによって出
版) 。この表及び表中に引用した文献は、本発明に従う
写真要素に用いるのに適した特定の成分を説明するもの
として理解すべきである。また、この表及び表中に引用
した文献は、要素を露光、処理及び操作するのに適した
方法並びにそれに含まれる画像を記載している。
テム17643 、（２）リサーチディスクロージャー、1989
年12月、アイテム308119、（３）リサーチディスクロー
ジャー、1996年9 月、アイテム38957 、(Kenneth Mason
Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a North Stree
t, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, Englandによって出
版) 。この表及び表中に引用した文献は、本発明に従う
写真要素に用いるのに適した特定の成分を説明するもの
として理解すべきである。また、この表及び表中に引用
した文献は、要素を露光、処理及び操作するのに適した
方法並びにそれに含まれる画像を記載している。
【００６６】 文献番号 セクション 主題 １ I,II 粒子組成、形態及び調製；硬膜 ２ I,II,IX,X, 剤、塗布助剤、添加物等を含む XI,XII,XIV,XV 乳剤調製 ３ I,II,III,IX A&B １ III,IV 化学増感及び分光増感／減感 ２ III,IV ３ IV,V １ V ＵＶ色素、蛍光増白剤、 ２ V 蛍光色素 ３ VI １ VI カブリ防止剤及び安定化剤 ２ VI ３ VII １ VIII 吸収及び散乱材料；帯電防止層 ２ VIII,XIII,XVI ；艶消し剤 ３ VIII,IX C&D １ VII 画像カプラー及び画像改質カプ ２ VII ラー；色素安定化剤及び色相改 ３ X 良剤 １ XVII 支持体 ２ XVII ３ XV ３ XI 特定層配列 ３ XII,XIII ネガ型乳剤；直接陽画乳剤 ２ XVIII 露光 ３ XVI １ XIX,XX 化学処理；現像主薬 ２ XIX,XX,XXII ３ XVIII,XIX,XX ３ XIV 走査及びディジタル処理方法
【００６７】本発明の写真要素を、電磁スペクトルの紫
外、可視、及び赤外領域、並びに電子ビーム、ベータ
線、ガンマ線、Ｘ線、アルファ粒子、中性子線を含む種
々のエネルギー形態、並びに非コヒーレント（ランダム
位相）形態もしくはレーザーで生じるようなコヒーレン
ト（同位相）形態の粒子及び波状輻射エネルギーの他の
形態を用いて露光することができる。当該写真要素をＸ
線で露光しようとする場合は、通常のラジオグラフィッ
ク要素に見られる特徴を有すことができる。
外、可視、及び赤外領域、並びに電子ビーム、ベータ
線、ガンマ線、Ｘ線、アルファ粒子、中性子線を含む種
々のエネルギー形態、並びに非コヒーレント（ランダム
位相）形態もしくはレーザーで生じるようなコヒーレン
ト（同位相）形態の粒子及び波状輻射エネルギーの他の
形態を用いて露光することができる。当該写真要素をＸ
線で露光しようとする場合は、通常のラジオグラフィッ
ク要素に見られる特徴を有すことができる。
【００６８】好ましくは、本発明の写真要素を化学線、
特にスペクトルの可視領域に露光して、潜像を形成し、
そして処理して（好ましくは、熱処理以外）可視像を形
成する。処理は、好ましくは、公知のRA-4TM(Eastman K
odak Co.) プロセス、もしくは高塩化物乳剤の現像に適
した他の処理系で行う。主に写真積層ベースとして用い
る場合を記述したが、当該ベースを他の画像形成用に用
いてもよい。これにはインクジェット、感熱転写、及び
電子写真画像形成が含まれる。
特にスペクトルの可視領域に露光して、潜像を形成し、
そして処理して（好ましくは、熱処理以外）可視像を形
成する。処理は、好ましくは、公知のRA-4TM(Eastman K
odak Co.) プロセス、もしくは高塩化物乳剤の現像に適
した他の処理系で行う。主に写真積層ベースとして用い
る場合を記述したが、当該ベースを他の画像形成用に用
いてもよい。これにはインクジェット、感熱転写、及び
電子写真画像形成が含まれる。
【００６９】本発明の積層支持体は、米国特許出願第０
８／５９８，７８５号（1996年2 月8 日出願）、同第０
８／５９８，７７８号（1996年2 月8 日出願）明細書に
開示されるような、組み込まれた複写制限機能を有する
ことができる。これらに出願明細書は、不可視マイクロ
ドットのパターンをドキュメントに埋め込むことによっ
て、ドキュメントを複写制限にすることを開示する。し
かし、これらのマイクロドットは、ディジタルドキュメ
ント複写機の電気光学走査装置では検出可能である。マ
イクロドットのパターンをドキュメント全体に組み込む
こともできる。
８／５９８，７８５号（1996年2 月8 日出願）、同第０
８／５９８，７７８号（1996年2 月8 日出願）明細書に
開示されるような、組み込まれた複写制限機能を有する
ことができる。これらに出願明細書は、不可視マイクロ
ドットのパターンをドキュメントに埋め込むことによっ
て、ドキュメントを複写制限にすることを開示する。し
かし、これらのマイクロドットは、ディジタルドキュメ
ント複写機の電気光学走査装置では検出可能である。マ
イクロドットのパターンをドキュメント全体に組み込む
こともできる。
【００７０】また、そのようなドキュメントは、カラー
エッジもしくは裏面に不可視マイクロドットパターンを
有して、ユーザーもしくは機械がその媒体を読んで確認
できるようにすることができる。この媒体は画像を載せ
ることができるシートの形態をとることができる。典型
的なそのような材料は、ポリエチレン樹脂コート紙、ポ
リエステル、ポリエチレンナフタレート、及び三酢酸セ
ルロースベース材料からなる写真ペーパー及びフィルム
材料である。
エッジもしくは裏面に不可視マイクロドットパターンを
有して、ユーザーもしくは機械がその媒体を読んで確認
できるようにすることができる。この媒体は画像を載せ
ることができるシートの形態をとることができる。典型
的なそのような材料は、ポリエチレン樹脂コート紙、ポ
リエステル、ポリエチレンナフタレート、及び三酢酸セ
ルロースベース材料からなる写真ペーパー及びフィルム
材料である。
【００７１】マイクロドットは、個々のマイクロドット
が画像の有用性を低下させるのに十分であると認識され
る最大の大きさよりも小さいサイズの、規則もしくは不
規則形状のいずれもとることができ、その最小レベル
は、走査装置の検出レベルのよって規定される。ドキュ
メント濃度の増加を避けるように中心間隔をコントロー
ルして規則もしくは不規則アレイに、マイクロドットを
分布させることができる。マイクロドットは、ちょっと
見て十分に見つけられない、好ましくは、人間の目にほ
とんど解明できない色相であって、なおも光学検出用ド
キュメント走査装置の感度に順応するのに適したいずれ
の色相、明度、及び彩度となることができる。
が画像の有用性を低下させるのに十分であると認識され
る最大の大きさよりも小さいサイズの、規則もしくは不
規則形状のいずれもとることができ、その最小レベル
は、走査装置の検出レベルのよって規定される。ドキュ
メント濃度の増加を避けるように中心間隔をコントロー
ルして規則もしくは不規則アレイに、マイクロドットを
分布させることができる。マイクロドットは、ちょっと
見て十分に見つけられない、好ましくは、人間の目にほ
とんど解明できない色相であって、なおも光学検出用ド
キュメント走査装置の感度に順応するのに適したいずれ
の色相、明度、及び彩度となることができる。
【００７２】一つの態様では、情報を載せたドキュメン
トは、支持体、当該支持体上に塗布された画像形成層、
及び複写制限媒体を提供するために当該支持体と当該画
像形成層との間に置かれたマイクロドットのパターンを
含んでなる。ドキュメント媒体中へのマイクロドットパ
ターンの導入は、オリジナルのドキュメントを作成する
前後のいずれかで、種々の印刷技法によって達成するこ
とができる。このマイクロドットは、任意の着色物質か
ら構成されるが、ドキュメントの性質に依存して、着色
剤は、透明、半透明もしくは不透明となることができ
る。保護層が光散乱顔料含有しなければ、保護層を塗布
する前に支持体層上にマイクロドットパターンを配置す
ることが好ましい。
トは、支持体、当該支持体上に塗布された画像形成層、
及び複写制限媒体を提供するために当該支持体と当該画
像形成層との間に置かれたマイクロドットのパターンを
含んでなる。ドキュメント媒体中へのマイクロドットパ
ターンの導入は、オリジナルのドキュメントを作成する
前後のいずれかで、種々の印刷技法によって達成するこ
とができる。このマイクロドットは、任意の着色物質か
ら構成されるが、ドキュメントの性質に依存して、着色
剤は、透明、半透明もしくは不透明となることができ
る。保護層が光散乱顔料含有しなければ、保護層を塗布
する前に支持体層上にマイクロドットパターンを配置す
ることが好ましい。
【００７３】従って、マイクロドットをそのような層の
上方に配置する方がよく、好ましくは、保護層で被覆す
る。マイクロドットは、写真の技術分野で知られた画像
色素及びフィルター色素から選択される着色剤からな
り、印刷インクもしくは感光性媒体に用いられるバイン
ダーもしくはキャリアに分散することができる。
上方に配置する方がよく、好ましくは、保護層で被覆す
る。マイクロドットは、写真の技術分野で知られた画像
色素及びフィルター色素から選択される着色剤からな
り、印刷インクもしくは感光性媒体に用いられるバイン
ダーもしくはキャリアに分散することができる。
【００７４】好ましい態様では、感光性材料を電磁輻射
線の可視もしくは不可視波長に、適当に、一時的、空間
的、及び分光的に曝露して、潜像としてマイクロドット
パターンを形成することが可能である。標準的な写真化
学処理を用いて、潜像マイクロドットパターンを検出可
能にすることができる。マイクロドットは、カラー及び
黒白画像形成写真媒体の両方に特に有用である。そのよ
うな写真媒体は、少なくとも一層のハロゲン化銀輻射線
感受性層を有するが、一般的には、そのような写真媒体
は少なくとも３種のハロゲン化銀輻射線感受性層を有す
る。そのような媒体は、輻射線の同じ量域に感度を有す
る一層以上の層を有することも可能である。各層の配列
は、リサーチディスクロージャー、37038(1995年2 月)
に記載されているように、当業者に公知のいずれの形態
もとることができる。
線の可視もしくは不可視波長に、適当に、一時的、空間
的、及び分光的に曝露して、潜像としてマイクロドット
パターンを形成することが可能である。標準的な写真化
学処理を用いて、潜像マイクロドットパターンを検出可
能にすることができる。マイクロドットは、カラー及び
黒白画像形成写真媒体の両方に特に有用である。そのよ
うな写真媒体は、少なくとも一層のハロゲン化銀輻射線
感受性層を有するが、一般的には、そのような写真媒体
は少なくとも３種のハロゲン化銀輻射線感受性層を有す
る。そのような媒体は、輻射線の同じ量域に感度を有す
る一層以上の層を有することも可能である。各層の配列
は、リサーチディスクロージャー、37038(1995年2 月)
に記載されているように、当業者に公知のいずれの形態
もとることができる。
【００７５】
【実施例】次の例により本発明の実施を具体的に説明す
る。それらは本発明の全ての可能な態様を網羅しようと
するものではない。特に断らない限り、部及びパーセン
トは重量による。例１〜５は積層ベース材料の一般的な
例である。それ以外の例は特許請求の範囲に記載された
発明を具体的に説明するものである。
る。それらは本発明の全ての可能な態様を網羅しようと
するものではない。特に断らない限り、部及びパーセン
トは重量による。例１〜５は積層ベース材料の一般的な
例である。それ以外の例は特許請求の範囲に記載された
発明を具体的に説明するものである。
【００７６】商用銘柄紙の例 漂白した硬材クラフト５０％、漂白した硬材サルファイ
ト２５％、及び漂白した軟材サルファイトからなるパル
プ完成紙料を、ダブルディスクリファイナー、その後ジ
ョルダンコニカルリファイナーで、２００ｃｃのカナダ
標準ろ水度（Canadian Standard Freeness）になるまで
精製して、写真紙支持体を作成した。得られたパルプ完
成紙料に、乾量基準で、アルキルケテンダイマー０．２
％、カチオン性コーンスターチ１．０％、ポリアミドエ
ピクロロヒドリン０．５％、アニオン性ポリアクリルア
ミド０．２６％、及びＴｉＯ2 ５．０％を加えた。約２
２５ｋｇ／１０００ｍ2 （４６．５lbf/1000ft2(ksf)）
絶乾重量のベース紙をフォードリニエペーパーマシンで
作成し、固形分４２％までウェットプレスし、蒸気加熱
ドライヤーで水分１０％まで乾燥し、１６０シェフィー
ルド単位のシェフィールド間隙率（Sheffield Porosit
y）及び見掛け密度０．７０ｇ／ｃｃを達成した。そし
てこの紙ベースを、バーチカルサイズプレスを用いて１
０％ヒドロキシエチル化したコーンスターチ溶液で表面
糊付けし、３．３重量％のスターチ充填量を達成した。
表面糊付けした支持体を見掛け密度１．０４ｇ／ｃｃま
でカレンダーに掛けた。
ト２５％、及び漂白した軟材サルファイトからなるパル
プ完成紙料を、ダブルディスクリファイナー、その後ジ
ョルダンコニカルリファイナーで、２００ｃｃのカナダ
標準ろ水度（Canadian Standard Freeness）になるまで
精製して、写真紙支持体を作成した。得られたパルプ完
成紙料に、乾量基準で、アルキルケテンダイマー０．２
％、カチオン性コーンスターチ１．０％、ポリアミドエ
ピクロロヒドリン０．５％、アニオン性ポリアクリルア
ミド０．２６％、及びＴｉＯ2 ５．０％を加えた。約２
２５ｋｇ／１０００ｍ2 （４６．５lbf/1000ft2(ksf)）
絶乾重量のベース紙をフォードリニエペーパーマシンで
作成し、固形分４２％までウェットプレスし、蒸気加熱
ドライヤーで水分１０％まで乾燥し、１６０シェフィー
ルド単位のシェフィールド間隙率（Sheffield Porosit
y）及び見掛け密度０．７０ｇ／ｃｃを達成した。そし
てこの紙ベースを、バーチカルサイズプレスを用いて１
０％ヒドロキシエチル化したコーンスターチ溶液で表面
糊付けし、３．３重量％のスターチ充填量を達成した。
表面糊付けした支持体を見掛け密度１．０４ｇ／ｃｃま
でカレンダーに掛けた。
【００７７】例１ 次のシートを写真銘柄セルロース紙支持体の両面に押出
積層することによって次のように積層した写真ベースを
調製した。 最上部シート：（乳剤側） OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 両側に、二酸化チタンで着色された、微小空孔のない延
伸されたポリプロピレン層を有した、微小空孔を有し、
延伸されたポリプロピレンコア（総シート厚の約７３
％）からなる複合シート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．６２
ｇ／ｃｃ）であり、空孔誘導物質は、ポリブチレンテレ
フタレートである。
積層することによって次のように積層した写真ベースを
調製した。 最上部シート：（乳剤側） OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 両側に、二酸化チタンで着色された、微小空孔のない延
伸されたポリプロピレン層を有した、微小空孔を有し、
延伸されたポリプロピレンコア（総シート厚の約７３
％）からなる複合シート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．６２
ｇ／ｃｃ）であり、空孔誘導物質は、ポリブチレンテレ
フタレートである。
【００７８】底部シート：（裏面） BICOR 70 MLT （Mobil Chemical Co.） 中実延伸ポリプロピレンコアからなる、片側艶消し仕上
げ、片側処理されたポリプロピレンシート（１８μｍ
厚）（ｄ＝０．９ｇ／ｃｃ）。
げ、片側処理されたポリプロピレンシート（１８μｍ
厚）（ｄ＝０．９ｇ／ｃｃ）。
【００７９】上記、最上部及び底部シートを、透明ポリ
オレフィン（２５ｇ／ｍ2 ）を有する写真銘柄セルロー
ス紙支持体に押出積層した。そして、この積層支持体を
カラー感光性ハロゲン化銀層で塗布した。上記写真要素
のカールを評価するためにコダックカールテストを用い
た。
オレフィン（２５ｇ／ｍ2 ）を有する写真銘柄セルロー
ス紙支持体に押出積層した。そして、この積層支持体を
カラー感光性ハロゲン化銀層で塗布した。上記写真要素
のカールを評価するためにコダックカールテストを用い
た。
【００８０】このテストは放物線形状に変形したサンプ
ルのカール量を測定する。前記複合体の８．５ｃｍ径丸
形サンプルをテスト湿度で２１日間保存した。必要な時
間量は、水分感受性紙ベースに適用した積層体の蒸気バ
リア特性によるが、テスト湿度におけるサンプルの重量
が平衡になる時間を測定することによって、必要である
ように調節される。カール示度は、ANSIカール単位、具
体的には、１００をインチで表した湾曲半径で割ったも
ので表す。
ルのカール量を測定する。前記複合体の８．５ｃｍ径丸
形サンプルをテスト湿度で２１日間保存した。必要な時
間量は、水分感受性紙ベースに適用した積層体の蒸気バ
リア特性によるが、テスト湿度におけるサンプルの重量
が平衡になる時間を測定することによって、必要である
ように調節される。カール示度は、ANSIカール単位、具
体的には、１００をインチで表した湾曲半径で割ったも
ので表す。
【００８１】湾曲の半径は、目で見て、カールの軸に沿
って照準を合わせて、カールした形状を背景の標準曲線
と比較して測定する。テストの標準偏差は２カール単位
である。カールは正にも負になる場合があり、写真製品
では通常の約束で、正方向が感光性層の方にカールして
いることである。
って照準を合わせて、カールした形状を背景の標準曲線
と比較して測定する。テストの標準偏差は２カール単位
である。カールは正にも負になる場合があり、写真製品
では通常の約束で、正方向が感光性層の方にカールして
いることである。
【００８２】例１の場合のカール結果を表Ｉに示す。
【表１】
【００８３】このデータは、写真銘柄セルロース紙は、
両面に二軸延伸シートを押出積層した場合、関連する先
行技術のベースに用いられている写真ベースと比較し
て、写真紙カールにおいて優れていることを示す。
両面に二軸延伸シートを押出積層した場合、関連する先
行技術のベースに用いられている写真ベースと比較し
て、写真紙カールにおいて優れていることを示す。
【００８４】例２ 次のシートを写真銘柄セルロース紙支持体の両面に押出
積層することによって次のように積層した写真ベースを
調製した。 最上部シート：（乳剤側） ＰＦ１． OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 両側に、二酸化チタンで着色された、微小空孔のない延
伸されたポリプロピレン層を有した、微小空孔を有し、
延伸されたポリプロピレンコア（総シート厚の約７３
％）をからなる複合シート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．５
０ｇ／ｃｃ）であり、空孔誘導物質は、ポリブチレンテ
レフタレートである。
積層することによって次のように積層した写真ベースを
調製した。 最上部シート：（乳剤側） ＰＦ１． OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 両側に、二酸化チタンで着色された、微小空孔のない延
伸されたポリプロピレン層を有した、微小空孔を有し、
延伸されたポリプロピレンコア（総シート厚の約７３
％）をからなる複合シート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．５
０ｇ／ｃｃ）であり、空孔誘導物質は、ポリブチレンテ
レフタレートである。
【００８５】 ＰＦ２． OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 両側に、二酸化チタンで着色された、微小空孔のない延
伸されたポリプロピレン層を有した、微小空孔を有し、
延伸されたポリプロピレンコア（総シート厚の約７３
％）をからなる複合シート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．７
０ｇ／ｃｃ）であり、空孔誘導物質は、ポリブチレンテ
レフタレートである。 ＰＦ３． OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 中実の延伸されたポリプロピレンシートからなる複合シ
ート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．９０ｇ／ｃｃ）。
伸されたポリプロピレン層を有した、微小空孔を有し、
延伸されたポリプロピレンコア（総シート厚の約７３
％）をからなる複合シート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．７
０ｇ／ｃｃ）であり、空孔誘導物質は、ポリブチレンテ
レフタレートである。 ＰＦ３． OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 中実の延伸されたポリプロピレンシートからなる複合シ
ート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．９０ｇ／ｃｃ）。
【００８６】底部シート：（裏面） BICOR 70 MLT （Mobil Chemical Co.） 中実延伸ポリプロピレンコアからなる、片側艶消し仕上
げ、片側処理されたポリプロピレンシート（１８μｍ
厚）（ｄ＝０．９ｇ／ｃｃ）。透明ポリオレフィン（２
５ｇ／ｍ2 ）を有する写真銘柄セルロース紙支持体に押
出積層して、次の３種類のサンプルを作成した。 支持体Ａ：ＰＦ１最上部シート及び７０ＭＬＴ底部シー
ト 支持体Ｂ：ＰＦ２最上部シート及び７０ＭＬＴ底部シー
ト 支持体Ｃ：ＰＦ３最上部シート及び７０ＭＬＴ底部シー
ト
げ、片側処理されたポリプロピレンシート（１８μｍ
厚）（ｄ＝０．９ｇ／ｃｃ）。透明ポリオレフィン（２
５ｇ／ｍ2 ）を有する写真銘柄セルロース紙支持体に押
出積層して、次の３種類のサンプルを作成した。 支持体Ａ：ＰＦ１最上部シート及び７０ＭＬＴ底部シー
ト 支持体Ｂ：ＰＦ２最上部シート及び７０ＭＬＴ底部シー
ト 支持体Ｃ：ＰＦ３最上部シート及び７０ＭＬＴ底部シー
ト
【００８７】上記写真要素の不透明度を評価するため
に、ハンター（Hunter）分光光度計CIE システムD65 を
用いて、標準不透明度テストを行った。このテストで
は、標準カラー写真ペーパーからなる対照を用いて、前
記結果物と比較した。この不透明度テストでは、大きさ
２５×１０６ｃｍにカットされたサンプルを用い、これ
らのサンプルの不透明度を測定した。不透明度％を次式
のように計算した：
に、ハンター（Hunter）分光光度計CIE システムD65 を
用いて、標準不透明度テストを行った。このテストで
は、標準カラー写真ペーパーからなる対照を用いて、前
記結果物と比較した。この不透明度テストでは、大きさ
２５×１０６ｃｍにカットされたサンプルを用い、これ
らのサンプルの不透明度を測定した。不透明度％を次式
のように計算した：
【数２】 （式中、サンプル不透明度は、支持体サンプルの測定さ
れた不透明度であり、対照不透明度は、標準カラー写真
支持体の不透明度である）。結果を表ＩＩに表す。
れた不透明度であり、対照不透明度は、標準カラー写真
支持体の不透明度である）。結果を表ＩＩに表す。
【００８８】
【表２】
【００８９】上記データは、標準セルロース写真ペーパ
ーに微小空孔を有する二軸延伸シートを押出積層すると
（支持体Ａ及び支持体Ｂの場合）、関連する従来技術の
支持体に用いられている写真支持体に比べて、この写真
支持体の不透明度が優れていることを示す。微小空孔を
有しない先行技術の支持体である支持体Ｃは不透明度が
低い。これは、対照と比較した場合の微小空孔を有する
支持体Ａ及びＢの優れた不透明度を実証する。不透明度
が最重要でない場合、例えば、二酸化チタンで上塗りす
る場合の用途には支持体Ｃは十分であり、それでも、カ
ール耐性を増加し画質を改善する利点は達成する。
ーに微小空孔を有する二軸延伸シートを押出積層すると
（支持体Ａ及び支持体Ｂの場合）、関連する従来技術の
支持体に用いられている写真支持体に比べて、この写真
支持体の不透明度が優れていることを示す。微小空孔を
有しない先行技術の支持体である支持体Ｃは不透明度が
低い。これは、対照と比較した場合の微小空孔を有する
支持体Ａ及びＢの優れた不透明度を実証する。不透明度
が最重要でない場合、例えば、二酸化チタンで上塗りす
る場合の用途には支持体Ｃは十分であり、それでも、カ
ール耐性を増加し画質を改善する利点は達成する。
【００９０】例３ 次のシートを写真銘柄セルロース紙支持体の両面に押出
積層することによって次のように積層した写真ベースを
調製した。 最上部シート：（乳剤側） OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 片側に、二酸化チタンで着色された系統（必要とされる
色調節を含む）の微小空孔のない延伸されたポリプロピ
レン層を有し、そして透明な微小空孔の無い延伸された
ポリプロピレン層側を有する、微小空孔を有し、延伸さ
れたポリプロピレンコア（総シート厚の約７３％）をか
らなる複合シート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．７５ｇ／ｃ
ｃ）であり、空孔誘導物質は、ポリブチレンテレフタレ
ートである。
積層することによって次のように積層した写真ベースを
調製した。 最上部シート：（乳剤側） OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 片側に、二酸化チタンで着色された系統（必要とされる
色調節を含む）の微小空孔のない延伸されたポリプロピ
レン層を有し、そして透明な微小空孔の無い延伸された
ポリプロピレン層側を有する、微小空孔を有し、延伸さ
れたポリプロピレンコア（総シート厚の約７３％）をか
らなる複合シート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．７５ｇ／ｃ
ｃ）であり、空孔誘導物質は、ポリブチレンテレフタレ
ートである。
【００９１】BICOR 70 MLT （Mobil Chemical Co.） 中実延伸ポリプロピレンコアからなる、片側艶消し仕上
げ、片側処理されたポリプロピレンシート（１８μｍ
厚）（ｄ＝０．９ｇ／ｃｃ）。上記、最上部及び底部シ
ートを、透明ポリオレフィン（２５ｇ／ｍ2 ）を有する
写真銘柄セルロース紙支持体に押出積層した。他の写真
層を追加する前に白色度を測定するので、この積層支持
体をカラー感光性ハロゲン化銀層で塗布する必要はなか
った。
げ、片側処理されたポリプロピレンシート（１８μｍ
厚）（ｄ＝０．９ｇ／ｃｃ）。上記、最上部及び底部シ
ートを、透明ポリオレフィン（２５ｇ／ｍ2 ）を有する
写真銘柄セルロース紙支持体に押出積層した。他の写真
層を追加する前に白色度を測定するので、この積層支持
体をカラー感光性ハロゲン化銀層で塗布する必要はなか
った。
【００９２】上記写真要素の白色度を評価するために、
ハンター（Hunter）分光光度計CIEシステムD65 の手順
を用いて、L Star UVO（紫外線濾光）を測定した。この
テストでは、標準カラー写真ペーパーからなる対照サン
プルを用いて、結果物と比較した。９２．９５のL Star
UVO値が正常と考えられている。例の結果物は９３．４
９であり、望ましい方向に大きく変動した。上記データ
は、写真銘柄セルロース紙は、両面に二軸延伸シートを
押出積層した場合、関連する先行技術のベースに用いら
れている写真ベースと比較して、白色度が優れているこ
とを示す。
ハンター（Hunter）分光光度計CIEシステムD65 の手順
を用いて、L Star UVO（紫外線濾光）を測定した。この
テストでは、標準カラー写真ペーパーからなる対照サン
プルを用いて、結果物と比較した。９２．９５のL Star
UVO値が正常と考えられている。例の結果物は９３．４
９であり、望ましい方向に大きく変動した。上記データ
は、写真銘柄セルロース紙は、両面に二軸延伸シートを
押出積層した場合、関連する先行技術のベースに用いら
れている写真ベースと比較して、白色度が優れているこ
とを示す。
【００９３】例４ 次のシートを写真銘柄セルロース紙支持体の両面に押出
積層することによって次のように積層した写真ベースを
調製した。 最上部シート： OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 両側に、二酸化チタンで着色された、微小空孔のない延
伸されたポリプロピレン層を有した、微小空孔を有し、
延伸されたポリプロピレンコア（総シート厚の約７３
％）をからなる複合シート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．６
２ｇ／ｃｃ）であり、空孔誘導物質は、ポリブチレンテ
レフタレートである。
積層することによって次のように積層した写真ベースを
調製した。 最上部シート： OPPalyte 350 TW （Mobil Chemical Co.） 両側に、二酸化チタンで着色された、微小空孔のない延
伸されたポリプロピレン層を有した、微小空孔を有し、
延伸されたポリプロピレンコア（総シート厚の約７３
％）をからなる複合シート（３８μｍ厚）（ｄ＝０．６
２ｇ／ｃｃ）であり、空孔誘導物質は、ポリブチレンテ
レフタレートである。
【００９４】底部シート： BICOR 70 MLT （Mobil Chemical Co.） 中実延伸ポリプロピレンコアからなる、片側艶消し仕上
げ、片側処理されたポリプロピレンシート（１８μｍ
厚）（ｄ＝０．９ｇ／ｃｃ）。
げ、片側処理されたポリプロピレンシート（１８μｍ
厚）（ｄ＝０．９ｇ／ｃｃ）。
【００９５】組み立てられた構造は、ポリエチレンもし
くは他のポリオレフィン類で塗布された他の紙ベース構
造よりも引裂抵抗が優れていることを実証する。引裂抵
抗を評価するため、上記構造及び標準カラー指示体の対
照サンプルを、TAPPI Method 414を用いるエルメンドル
フ引裂強さ試験によってテストした。結果を表ＩＩＩに
示す。
くは他のポリオレフィン類で塗布された他の紙ベース構
造よりも引裂抵抗が優れていることを実証する。引裂抵
抗を評価するため、上記構造及び標準カラー指示体の対
照サンプルを、TAPPI Method 414を用いるエルメンドル
フ引裂強さ試験によってテストした。結果を表ＩＩＩに
示す。
【００９６】
【表３】
【００９７】上記データは、写真銘柄セルロース紙は、
両面に二軸延伸シートを押出積層した場合、関連する先
行技術のベースに用いられている写真ベースと比較し
て、引裂抵抗が優れていることを示す。
両面に二軸延伸シートを押出積層した場合、関連する先
行技術のベースに用いられている写真ベースと比較し
て、引裂抵抗が優れていることを示す。
【００９８】例５ ゼラチン解こう剤及びチオエーテル熟成剤を入れたよく
攪拌した反応器に、おおよそ等モルの硝酸銀及び塩化ナ
トリウム溶液を加えて、イエロー乳剤ＹＥ１を調製し
た。製造プロセスの１％〜７０％において、セシウムペ
ンタクロロニトロシルオスメートを添加し、そして製造
プロセスの９３％のところで、ヨウ化カリウムを添加し
て、粒子中にヨウ化銀のバンドを形成した。得られた乳
剤は、エッジ長さが０．６０μｍの立方形状粒子含んで
いた。グルタリルジアミノフェニルサルファイドを添加
し、次に硫化金のコロイド状懸濁物を添加し、そして６
０℃まで傾斜をつけて加熱（このとき、青増感色素、色
素１、カリウムヘキサクロロイリデート、リップマン臭
化物、及び１−（３−アセトアミドフェニル）−５−メ
ルカプトテトラゾールを加えた）して、この乳剤を最適
に増感した。
攪拌した反応器に、おおよそ等モルの硝酸銀及び塩化ナ
トリウム溶液を加えて、イエロー乳剤ＹＥ１を調製し
た。製造プロセスの１％〜７０％において、セシウムペ
ンタクロロニトロシルオスメートを添加し、そして製造
プロセスの９３％のところで、ヨウ化カリウムを添加し
て、粒子中にヨウ化銀のバンドを形成した。得られた乳
剤は、エッジ長さが０．６０μｍの立方形状粒子含んで
いた。グルタリルジアミノフェニルサルファイドを添加
し、次に硫化金のコロイド状懸濁物を添加し、そして６
０℃まで傾斜をつけて加熱（このとき、青増感色素、色
素１、カリウムヘキサクロロイリデート、リップマン臭
化物、及び１−（３−アセトアミドフェニル）−５−メ
ルカプトテトラゾールを加えた）して、この乳剤を最適
に増感した。
【００９９】ゼラチン解こう剤及びチオエーテル熟成剤
を入れたよく攪拌した反応器におおよそ等モルの硝酸銀
及び塩化ナトリウム溶液を加えて、マゼンタ乳剤ＭＥ１
を調製した。得られた乳剤は、エッジ長さが０．３０μ
ｍの立方形状粒子含んでいた。硫化金のコロイド状懸濁
物を加え、そして５５℃に加熱して、この乳剤を最適に
増感した。そして次のものを加えた：カリウムヘキサク
ロロイリデート、リップマン臭化物、及び緑増感色素、
色素２。仕上げた乳剤を冷却し、温度が下がり始めた数
秒後、１−（３−アセトアミドフェニル）−５−メルカ
プトテトラゾールを加えた。
を入れたよく攪拌した反応器におおよそ等モルの硝酸銀
及び塩化ナトリウム溶液を加えて、マゼンタ乳剤ＭＥ１
を調製した。得られた乳剤は、エッジ長さが０．３０μ
ｍの立方形状粒子含んでいた。硫化金のコロイド状懸濁
物を加え、そして５５℃に加熱して、この乳剤を最適に
増感した。そして次のものを加えた：カリウムヘキサク
ロロイリデート、リップマン臭化物、及び緑増感色素、
色素２。仕上げた乳剤を冷却し、温度が下がり始めた数
秒後、１−（３−アセトアミドフェニル）−５−メルカ
プトテトラゾールを加えた。
【０１００】ゼラチン解こう剤及びチオエーテル熟成剤
を入れたよく攪拌した反応器におおよそ等モルの硝酸銀
及び塩化ナトリウム溶液を加えて、シアン乳剤ＣＥ１を
調製した。作成時にさらに水銀を添加した。得られた乳
剤は、エッジ長さが０．４０μｍの立方形状粒子含んで
いた。ビス（１，４，５−トリメチル−１，２，４−ト
リアゾリウム−３−チオレート）金（Ｉ）フルオロボレ
ート及びチオ硫酸ナトリウムを添加し、そして６５℃で
加熱熟成して、乳剤を最適に増感した。そして次のもの
を加えた：カリウムヘキサクロロイリデート、及びリッ
プマン臭化物。この乳剤を４０℃まで冷却し、赤増感色
素、色素３を加えた。
を入れたよく攪拌した反応器におおよそ等モルの硝酸銀
及び塩化ナトリウム溶液を加えて、シアン乳剤ＣＥ１を
調製した。作成時にさらに水銀を添加した。得られた乳
剤は、エッジ長さが０．４０μｍの立方形状粒子含んで
いた。ビス（１，４，５−トリメチル−１，２，４−ト
リアゾリウム−３−チオレート）金（Ｉ）フルオロボレ
ート及びチオ硫酸ナトリウムを添加し、そして６５℃で
加熱熟成して、乳剤を最適に増感した。そして次のもの
を加えた：カリウムヘキサクロロイリデート、及びリッ
プマン臭化物。この乳剤を４０℃まで冷却し、赤増感色
素、色素３を加えた。
【０１０１】当該技術分野で公知の技法で、乳剤ＹＥ
１、ＭＥ１、及びＣＥ１をカプラーをもった分散体と混
合し、フォーマット１に示した構造に従って例１の積層
ベースに塗布し、低カールで、優れた強度特性を有する
写真要素を調製した。
１、ＭＥ１、及びＣＥ１をカプラーをもった分散体と混
合し、フォーマット１に示した構造に従って例１の積層
ベースに塗布し、低カールで、優れた強度特性を有する
写真要素を調製した。
【０１０２】 フォーマット１ 層の説明 （mg/ft2） g/m2 層１：青感性層 ゼラチン 122 1.34 イエロー乳剤ＹＥ１（銀として） 20 0.22 Ｙ−１ 45 0.50 ＳＴ−１ 45 0.50 Ｓ−１ 20 0.22
【０１０３】 層２：中間層 ゼラチン 70 0.770 ＳＣ−１ 6 0.07 Ｓ−１ 17 0.19
【０１０４】 層３：緑感性層 ゼラチン 117 1.29 マゼンタ乳剤（銀として） 7 0.07 Ｍ−１ 29 0.32 Ｓ−１ 8 0.09 Ｓ−２ 3 0.03 ＳＴ−２ 2 0.02 ＳＴ−３ 17.7 0.19 ＳＴ−４ 57 0.63 ＰＭＴ 10 0.11
【０１０５】 層４：ＵＶ中間層 ゼラチン 68.44 0.75 ＵＶ−１ 3 0.03 ＵＶ−２ 17 0.19 ＳＣ−１ 5.13 0.06 Ｓ−１ 3 0.03 Ｓ−２ 3 0.03
【０１０６】 層５：赤感性層 ゼラチン 126 1.39 シアン乳剤ＣＥ１ 17 0.19 Ｃ−１ 39 0.43 Ｓ−１ 39 0.43 ＵＶ−２ 25 0.28 Ｓ−２ 3 0.03 ＳＣ−１ 0.3 0.003
【０１０７】 層６：ＵＶオーバーコート ゼラチン 48 0.53 ＵＶ−１ 2 0.02 ＵＶ−２ 12 0.13 ＳＣ−１ 4 0.04 Ｓ−１ 2 0.02 Ｓ−３ 2 0.02
【０１０８】 層７：ＳＯＣ ゼラチン 60 0.66 ＳＣ−１ 2 0.02
【０１０９】使用した試薬
【化１】
【０１１０】ＳＴ−１＝Ｎ−ｔ−ブチルアクリルアミド
／ｎ−ブチルアクリレートコポリマー（５０：５０） Ｓ−１＝ジブチルフタレート
／ｎ−ブチルアクリレートコポリマー（５０：５０） Ｓ−１＝ジブチルフタレート
【０１１１】
【化２】 Ｓ−２＝ジウンデシルフタレート
【０１１２】
【化３】 ＰＭＴ＝１−フェニル−５−メルカプトテトラゾール
【０１１３】
【化４】
【０１１４】Ｓ−３＝１，４−シクロヘキシルジメチレ
ンビス（２−エチレンヘキサノエート）
ンビス（２−エチレンヘキサノエート）
【０１１５】
【化５】
【０１１６】Ｓ−４＝２−（２−ブトキシエトキシ）エ
チルアセテート
チルアセテート
【０１１７】
【化６】
【０１１８】例６ 次のシートを写真銘柄セルロース紙支持体の両面に押出
積層することによって次のように積層した写真ベースを
調製した。 BICOR 70 MLT （Mobil Chemical Co.） 中実延伸ポリプロピレンコアからなる、片側艶消し仕上
げ、片側処理されたポリプロピレンシート（１８μｍ
厚）（ｄ＝０．９ｇ／ｃｃ）。この裏面シートの処理側
は、多段ステーションフレキソ印刷機で溶剤系インキを
用いて、１回通して、５色の図形像が刷り込まれてい
た。図形像は１回の操作で配置し、シートの縦方向及び
横方向にわたって繰り返した。
積層することによって次のように積層した写真ベースを
調製した。 BICOR 70 MLT （Mobil Chemical Co.） 中実延伸ポリプロピレンコアからなる、片側艶消し仕上
げ、片側処理されたポリプロピレンシート（１８μｍ
厚）（ｄ＝０．９ｇ／ｃｃ）。この裏面シートの処理側
は、多段ステーションフレキソ印刷機で溶剤系インキを
用いて、１回通して、５色の図形像が刷り込まれてい
た。図形像は１回の操作で配置し、シートの縦方向及び
横方向にわたって繰り返した。
【０１１９】最上側及び裏面側の両方のシートを、透明
ポリエチレン（２５ｇ／ｍ3 ）を有する写真銘柄セルロ
ース紙支持体に押出積層した。この積層支持体をカラー
感光性層で被覆し、現像して、焼き付けた。この例は、
印刷されたグラフィックスの品質が歪むことなく劣化せ
ずに、多色印刷されたグラフィックスからなる二軸延伸
ポリプロピレンフィルムを写真紙ベースに積層すること
ができることを実証する。
ポリエチレン（２５ｇ／ｍ3 ）を有する写真銘柄セルロ
ース紙支持体に押出積層した。この積層支持体をカラー
感光性層で被覆し、現像して、焼き付けた。この例は、
印刷されたグラフィックスの品質が歪むことなく劣化せ
ずに、多色印刷されたグラフィックスからなる二軸延伸
ポリプロピレンフィルムを写真紙ベースに積層すること
ができることを実証する。
【０１２０】本発明の他の好ましい態様を次に記載す
る。 （態様１）紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロゲン
化銀層、及び前記少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀
層が配置されている側に対して反対側の前記紙ベースの
裏側に接着された二軸延伸ポリマーシートの層を含んで
なる写真要素であって、前記ポリマーシートに、前記紙
ベースと前記ポリマーシートとの間の当該シートの面に
ある表示が与えられている写真要素。 （態様２）前記ベース紙の前記少なくとも一層の感光性
ハロゲン化銀層と同じ側に、二軸延伸ポリオレフィンシ
ートをさらに含んでなる態様１に記載の写真要素。
る。 （態様１）紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロゲン
化銀層、及び前記少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀
層が配置されている側に対して反対側の前記紙ベースの
裏側に接着された二軸延伸ポリマーシートの層を含んで
なる写真要素であって、前記ポリマーシートに、前記紙
ベースと前記ポリマーシートとの間の当該シートの面に
ある表示が与えられている写真要素。 （態様２）前記ベース紙の前記少なくとも一層の感光性
ハロゲン化銀層と同じ側に、二軸延伸ポリオレフィンシ
ートをさらに含んでなる態様１に記載の写真要素。
【０１２１】（態様３）前記表示が少なくとも二色で印
刷された情報を含んでなる態様１に記載の写真要素。 （態様４）
刷された情報を含んでなる態様１に記載の写真要素。 （態様４）
【０１２２】二軸延伸シートが透明である態様１に記載
の写真要素。 （態様５）前記ベース紙の最上側の前記少なくとも一層
の感光性層と前記ベース紙との間に、二軸延伸シートを
さらに含んでなる態様１に記載の写真要素。 （態様６）前記最上側シートが、約７８％と１００％中
実密度の間の中実密度パーセントの微小空孔を有するポ
リオレフィンシートを含んでなる態様５に記載の写真要
素。
の写真要素。 （態様５）前記ベース紙の最上側の前記少なくとも一層
の感光性層と前記ベース紙との間に、二軸延伸シートを
さらに含んでなる態様１に記載の写真要素。 （態様６）前記最上側シートが、約７８％と１００％中
実密度の間の中実密度パーセントの微小空孔を有するポ
リオレフィンシートを含んでなる態様５に記載の写真要
素。
【０１２３】（態様７）前記微小空孔を有するポリオレ
フィンシートが、微小空孔を有しない材料からなる表皮
層を含んでなる態様６に記載の写真要素。 （態様８）前記微小空孔を有するポリオレフィンシート
が、それぞれの面に微小空孔を有しない材料からなる表
皮層を含んでなる態様７に記載の写真要素。
フィンシートが、微小空孔を有しない材料からなる表皮
層を含んでなる態様６に記載の写真要素。 （態様８）前記微小空孔を有するポリオレフィンシート
が、それぞれの面に微小空孔を有しない材料からなる表
皮層を含んでなる態様７に記載の写真要素。
【０１２４】（態様９）前記微小空孔を有するポリオレ
フィンシートが、約０．０１２７ｍｍと０．０６３５ｍ
ｍとの間の厚みを有する態様７に記載の写真要素。 （態様１０）前記微小空孔を有するポリオレフィンシー
トが、二酸化チタンを含む層を含んでなる態様７に記載
の写真要素。
フィンシートが、約０．０１２７ｍｍと０．０６３５ｍ
ｍとの間の厚みを有する態様７に記載の写真要素。 （態様１０）前記微小空孔を有するポリオレフィンシー
トが、二酸化チタンを含む層を含んでなる態様７に記載
の写真要素。
【０１２５】（態様１１）前記微小空孔を有するシート
と前記紙ベースとの間にポリエチレンの層をさらに含ん
でなる態様５に記載の写真要素。 （態様１２）前記微小空孔を有するシートが、約６９０
ＭＰａと５５１６ＭＰａとの間にあるヤング率を有する
態様５に記載の写真要素。
と前記紙ベースとの間にポリエチレンの層をさらに含ん
でなる態様５に記載の写真要素。 （態様１２）前記微小空孔を有するシートが、約６９０
ＭＰａと５５１６ＭＰａとの間にあるヤング率を有する
態様５に記載の写真要素。
【０１２６】（態様１３）予め作成された二軸延伸ポリ
オレフィンの微小空孔を有するシートを用意すること、
ベース紙を用意すること、該ベース紙の最上部に接着剤
を塗布することそして同時に該微小空孔を有するシート
を該接着剤に貼付して、該ベース紙に該微小空孔を有す
るシートを接合すること、表示を載せた二軸延伸ポリマ
ーシートの裏面シートを用意すること、そして接着剤で
該ベース紙の裏面に該裏面シートを積層することを含ん
でなる写真要素用積層ベースを作成する方法。
オレフィンの微小空孔を有するシートを用意すること、
ベース紙を用意すること、該ベース紙の最上部に接着剤
を塗布することそして同時に該微小空孔を有するシート
を該接着剤に貼付して、該ベース紙に該微小空孔を有す
るシートを接合すること、表示を載せた二軸延伸ポリマ
ーシートの裏面シートを用意すること、そして接着剤で
該ベース紙の裏面に該裏面シートを積層することを含ん
でなる写真要素用積層ベースを作成する方法。
【０１２７】（態様１４）前記接着剤がポリオレフィン
を含んでなる態様１３に記載の方法。 （態様１５）前記接着剤が、前記ベース紙の最上部及び
底部に押し出されたポリエチレンを含んでなる態様１３
に記載の方法。 （態様１６）前記接着剤が、接着性ポリマーを含んでな
る態様１３に記載の方法。
を含んでなる態様１３に記載の方法。 （態様１５）前記接着剤が、前記ベース紙の最上部及び
底部に押し出されたポリエチレンを含んでなる態様１３
に記載の方法。 （態様１６）前記接着剤が、接着性ポリマーを含んでな
る態様１３に記載の方法。
【０１２８】（態様１７）前記ベース紙に向かって裏面
側に、前記表示が印刷されている態様１に記載の要素。 （態様１８）前記底部シートの底部、前記表示が印刷さ
れている態様１に記載の要素。
側に、前記表示が印刷されている態様１に記載の要素。 （態様１８）前記底部シートの底部、前記表示が印刷さ
れている態様１に記載の要素。
【０１２９】（態様１９）前記表示が多色である態様１
に記載の要素。 （態様２０）紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロゲ
ン化銀層、及び前記少なくとも一層の感光性ハロゲン化
銀層が配置されている側に対して反対側の前記紙ベース
の裏側に接着された二軸延伸ポリマーシートの層を含ん
でなる写真要素であって、前記ポリマーシートが、白色
であるか、もしくは着色されており、そして表示が与え
られている写真要素。
に記載の要素。 （態様２０）紙ベース、少なくとも一層の感光性ハロゲ
ン化銀層、及び前記少なくとも一層の感光性ハロゲン化
銀層が配置されている側に対して反対側の前記紙ベース
の裏側に接着された二軸延伸ポリマーシートの層を含ん
でなる写真要素であって、前記ポリマーシートが、白色
であるか、もしくは着色されており、そして表示が与え
られている写真要素。
【０１３０】（態様２１）前記ベース紙の前記少なくと
も一層の感光性ハロゲン化銀層と同じ側に、二軸延伸ポ
リオレフィンシートをさらに含んでなる態様２０に記載
の写真要素。 （態様２２）前記表示が少なくとも二色で印刷された情
報を含んでなる態様２０に記載の写真要素。
も一層の感光性ハロゲン化銀層と同じ側に、二軸延伸ポ
リオレフィンシートをさらに含んでなる態様２０に記載
の写真要素。 （態様２２）前記表示が少なくとも二色で印刷された情
報を含んでなる態様２０に記載の写真要素。
【０１３１】（態様２３）二軸延伸シートが不透明であ
る態様２０に記載の写真要素。 （態様２４）前記ベース紙の最上側の前記少なくとも一
層の感光性層と前記ベース紙との間に、二軸延伸シート
をさらに含んでなる態様２０に記載の写真要素。
る態様２０に記載の写真要素。 （態様２４）前記ベース紙の最上側の前記少なくとも一
層の感光性層と前記ベース紙との間に、二軸延伸シート
をさらに含んでなる態様２０に記載の写真要素。
【０１３２】（態様２５）前記最上側シートが、約７８
％と１００％中実密度の間の中実密度パーセントの微小
空孔を有するポリオレフィンシートを含んでなる態様２
４に記載の写真要素。 （態様２６）前記微小空孔を有するポリオレフィンシー
トが、微小空孔を有しない材料からなる表皮層を含んで
なる態様２５に記載の写真要素。
％と１００％中実密度の間の中実密度パーセントの微小
空孔を有するポリオレフィンシートを含んでなる態様２
４に記載の写真要素。 （態様２６）前記微小空孔を有するポリオレフィンシー
トが、微小空孔を有しない材料からなる表皮層を含んで
なる態様２５に記載の写真要素。
【０１３３】（態様２７）前記微小空孔を有するポリオ
レフィンシートが、約０．０１２７ｍｍと０．０６３５
ｍｍとの間の厚みを有する態様２６に記載の写真要素。 （態様２８）前記微小空孔を有するシートと前記紙ベー
スとの間にポリエチレンの層をさらに含んでなる態様２
４に記載の写真要素。
レフィンシートが、約０．０１２７ｍｍと０．０６３５
ｍｍとの間の厚みを有する態様２６に記載の写真要素。 （態様２８）前記微小空孔を有するシートと前記紙ベー
スとの間にポリエチレンの層をさらに含んでなる態様２
４に記載の写真要素。
【０１３４】（態様２９）前記微小空孔を有するシート
が、約６９０ＭＰａと５５１６ＭＰａとの間にあるヤン
グ率を有する態様２４に記載の写真要素。 （態様３０）前記少なくとも一層のハロゲン化銀層と前
記二軸延伸ポリオレフィンシートとの間に配置されたマ
イクロドットの複写制限パターンをさらに含んでなる態
様１に記載の写真要素。 本発明の好ましい態様を特に詳細に記載したが、本発明
の精神及び範囲内で種々の変更及び改造が可能であるこ
とは、理解されるであろう。
が、約６９０ＭＰａと５５１６ＭＰａとの間にあるヤン
グ率を有する態様２４に記載の写真要素。 （態様３０）前記少なくとも一層のハロゲン化銀層と前
記二軸延伸ポリオレフィンシートとの間に配置されたマ
イクロドットの複写制限パターンをさらに含んでなる態
様１に記載の写真要素。 本発明の好ましい態様を特に詳細に記載したが、本発明
の精神及び範囲内で種々の変更及び改造が可能であるこ
とは、理解されるであろう。
【０１３５】
【発明の効果】本発明は、ベース紙の裏面に多色高品質
表示を有することができる写真ペーパーを提供する。こ
の表示を低コストで提供され、高速で行うことができ
る。
表示を有することができる写真ペーパーを提供する。こ
の表示を低コストで提供され、高速で行うことができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 タデウス スティーブン グラ アメリカ合衆国，ニューヨーク 14612, ロチェスター，オーバールック トレイル 80 (72)発明者 ピーター トーマス アイルワード アメリカ合衆国，ニューヨーク 14468, ヒルトン，ハスキンス レーン ノース 92
Claims (3)
- 【請求項１】 紙ベース、 少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀層、及び前記少な
くとも一層の感光性ハロゲン化銀層が配置されている側
に対して反対側の前記紙ベースの裏側に接着された二軸
延伸ポリマーシートの層を含んでなる写真要素であっ
て、 前記ポリマーシートに、前記紙ベースと前記ポリマーシ
ートとの間の当該シートの面にある表示が与えられてい
る写真要素。 - 【請求項２】 予め作成された二軸延伸ポリオレフィン
の微小空孔を有するシートを用意すること、 ベース紙を用意すること、 該ベース紙の最上部に接着剤を塗布することそして同時
に該微小空孔を有するシートを該接着剤に貼付して、該
ベース紙に該微小空孔を有するシートを接合すること、 表示を載せた二軸延伸ポリマーシートの裏面シートを用
意すること、そして接着剤で該ベース紙の裏面に該裏面
シートを積層することを含んでなる写真要素用積層ベー
スを作成する方法。 - 【請求項３】 紙ベース、 少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀層、及び前記少な
くとも一層の感光性ハロゲン化銀層が配置されている側
に対して反対側の前記紙ベースの裏側に接着された二軸
延伸ポリマーシートの層を含んでなる写真要素であっ
て、 前記ポリマーシートが、白色であるか、もしくは着色さ
れており、そして表示が与えられている写真要素。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US08/862234 | 1997-05-23 | ||
| US08/862,234 US5874205A (en) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | Photographic element with indicia on oriented polymer back sheet |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1165024A true JPH1165024A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=25338003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14114598A Pending JPH1165024A (ja) | 1997-05-23 | 1998-05-22 | 積層ベースの作成方法及び積層ベースを含む写真要素 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5874205A (ja) |
| EP (1) | EP0880071A1 (ja) |
| JP (1) | JPH1165024A (ja) |
| CN (1) | CN1200494A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1914594A2 (en) | 2004-01-30 | 2008-04-23 | FUJIFILM Corporation | Silver halide color photographic light-sensitive material and color image-forming method |
| US9370731B2 (en) | 2011-06-15 | 2016-06-21 | Porex Corporation | Sintered porous plastic liquid barrier media and applications thereof |
Families Citing this family (120)
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