JPH11249257A - 改良された光学的性能を有する積層二軸延伸ポリオレフィンシートを含む複合写真材料 - Google Patents

改良された光学的性能を有する積層二軸延伸ポリオレフィンシートを含む複合写真材料

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JPH11249257A
JPH11249257A JP10367638A JP36763898A JPH11249257A JP H11249257 A JPH11249257 A JP H11249257A JP 10367638 A JP10367638 A JP 10367638A JP 36763898 A JP36763898 A JP 36763898A JP H11249257 A JPH11249257 A JP H11249257A
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sheet
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JP10367638A
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Thaddeus Stephen Gula
スティーブン グラ タデウス
Peter Thomas Aylward
トーマス アイルワード ピーター
Robert Paul Bourdelais
ポール ボーデレイズ ロバート
Douglas Norman Haydock
ノーマン ヘイドック ダグラス
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Eastman Kodak Co
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    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MTF,LSTAR及び不透明度の光学性能
を改良し、かつ、加工性及び処理性の改良された写真要
素を提供する。 【解決手段】 本発明は、紙ベース;少なくとも1層の
感光性ハロゲン化銀層;紙ベースとハロゲン化銀層との
間の微小気孔含有ポリマーシートの層;ハロゲン化銀層
と微小気孔含有層との間の1層またはそれ以上の他の気
孔非含有層;及び微小気孔含有層と紙ベースとの間の1
層またはそれ以上の他の気孔非含有層を含んでなる写真
要素に関する。この気孔含有層または非含有層は、MT
F,LSTAR及び不透明度の制御のためにTiO2
び着色剤の量が最適な光学的性質を生じるように調節さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真材料に関し、
更に詳しくは、カラー写真印画紙用のベース材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラーペーパーの形成においては、ベー
ス紙にポリマー、代表的にはポリエチレンの層が適用さ
れていることが知られている。この層は、紙に防水性を
与えると同時に、感光層を形成するための平滑な表面を
形成するのに役立つ。適当に平滑な面を形成するのは難
しく、ポリエチレン層の適切な塗布及び冷却を確実なも
のにするには細心の注意を払わなければならず、しかも
多額の費用を要する。従来の形成技術の欠陥の1つは、
成形ローラーと、感光材料の流延のための表面を形成す
るポリエチレンとの間に気泡が閉じ込められた時に引き
起こされる。この気泡はピットを形成し、これがポリエ
チレン上に形成される写真材料の写真性能に欠陥を生じ
ることとなる。より少ない費用でより信頼性のある改良
された表面を形成できれば望ましいであろう。
【0003】カラーペーパーについては、カールに対し
て改良された抵抗性を有するカラーペーパーを提供する
ことが必要とされている。現在のカラーペーパーは、現
像及び貯蔵の間にカールすることがよくある。このよう
なカールは、現像及び乾燥処理を行った時にカラーペー
パーの層の種々の性質によって引き起こされると考えら
れる。カラー写真の貯蔵の間の湿度の変化はカールを生
じる。カラーペーパーを長期間、相対湿度50%を越え
るような高湿度に貯蔵した時には、カラーペーパーには
特別な問題がある。相対湿度20%未満の極めて低い湿
度も写真印画紙をカールさせることがある。
【0004】写真印画紙において、ポリエチレン層はま
た、二酸化チタン及び他の白色体質顔料ならびに色味剤
のための支持層として働く。着色剤はポリエチレン層全
体に分散されるのではなく、着色剤が写真においてより
有効に働く、ポリエチレン層の表面により近い位置に濃
縮できれば望ましいであろう。先行技術の写真材料はこ
れまで満足なものであったが、撮影された実際の場面を
より厳密に再現できる画像が必要とされている。
【0005】改良すべき点の1つは鮮鋭度、すなわち、
画像のディテールを再現できる能力であろう。これは、
数値計算によって求めることができ、このような方法の
1つは、MTF、すなわち、Modulation Transfer Func
tionと称されるものである。この試験において、人間の
眼の解像度に近い写真濃度変化の細かい反復正弦波パタ
ーンを写真印画紙上で露光し、印画紙を現像した時に、
得られる濃度変化を予想濃度と比較し、比を求めて、そ
の周波数における移動係数(transfer coefficient)の
大きさを決定する。数値100は完全な再現を意味し、
この数値は空間周波数0.2サイクル/mmにおいて比較
的容易に得られる。2.0サイクル/mmの比較的細かい
間隔においては代表的なカラー写真プリントは評価値が
70、すなわち、再現度が70%である。
【0006】望ましい別の改良点は、雪またはウェディ
ングドレスのような被写体の露光を受けた箇所の白色度
の視感であろう。画像を記録している乳剤の下の面から
の光の反射が不完全なため、現在の写真プリントは黄色
く見える傾向があり、表面に補正を行うと、灰色または
青色に見える場合がある。この問題に関する測定値は、
DMIN値、すなわち、特別に露光された印画紙上で得
られる最小写真濃度の大きさである。実際、ハロゲン化
銀層の下の面について測定して、L StarUVO値
を用いてDMIN値を予測できることがわかっている。
L StarUVO(紫外線吸収フィルター未使用)
は、HUNTER分光光度計、CIEシステムから、方
法D65を用いて求めることができる。
【0007】ベース紙によって影響される別の光学的性
質の改良点は不透明度、すなわち、プリントの裏側にあ
るものの目に見える形跡を全て隠すことができる写真要
素の能力、例えば、裏面に印刷されたロゴ、またはプリ
ントを持っている指の影の輪郭である。白地で裏打ちさ
れた場合と黒字で裏打ちされた場合の、概ね白色の画像
の観察面からの反射光の比を取ることによって、不透明
度値が得られる。比1は、100として報告し、完璧で
ある。今日のほとんどの写真材料は92〜95と評価さ
れる。
【0008】MTF,LSTAR及び不透明度を同時に
改良する方法があれば特に望ましいであろう。先行技術
の写真材料からは、より厚く且つ/またはより高濃度の
二酸化チタン(TiO2 )及び着色剤を含む未使用ベー
ス上の単層または同時押出層被膜が連想される。酸化亜
鉛のような他の高屈折率材料または他の微粉固体も使用
される。一般に、これらの改良は費用がかかり、これら
の高濃度の層の加工及び塗布によって、斑点、たてすじ
及び表面崩壊を伴う製造上の問題が生じる。高配合層
は、被膜の強度特性を低下させる。また、ベース紙また
は画像記録乳剤層への接着力の低下を伴う場合がある。
また、これらの層の塗布速度は比較的遅いであろう。
【0009】高配合同時押出層に関する発明の詳細及び
それが直面する問題についての説明は、米国特許5,4
66,519号に記載されている。
【0010】米国特許5,244,861号には、サー
マル・ダイ・トランスファー用の受像シートに二軸延伸
ポリプロピレンを使用することが提案されている。示さ
れる通り、これらの材料は、光学的性能の改良のために
薄層を最適化する極めて独特の能力を有するようであ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】実用的で、製造しやす
く且つ経済的な、3つの光学的性能特性(MTF,LS
TAR及び不透明度)全てにおける大幅な改良を可能に
するために、より効率よく着色剤を支持できる、感光層
とベース紙との間のより有効な層へのニーズが依然とし
てある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的の1つは、
改良された写真印画紙を提供することにある。本発明の
目的は、改良された画像再現性を有する写真画像を提供
することにある。
【0013】本発明の別の目的は、先行技術において使
用されている顔料または色味剤の量を減少させることに
ある。
【0014】本発明の別の目的は、粘着、たてすじ、斑
点または他の物理的性質を生じずに、製造の容易な写真
要素を提供することにある。
【0015】本発明の別の目的は、非常に高速で塗布で
きる写真要素を提供することにある。本発明の別の目的
は、写真要素の光学的性質に影響を与えない方法で、押
出被膜の任意の適当なオフカットまたはスクラップをリ
サイクルする方法を提供することにある。
【0016】本発明のこれらの及び他の目的は一般に、
紙ベース;少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀層;紙
ベースと該ハロゲン化銀層との間の、白色顔料4〜24
%を含む上層を含んでなる二軸延伸ポリオレフィンシー
トの層;上層に隣接した、微小気孔を有するコア層;及
びコア層に隣接してその下に配置された、着色剤及び顔
料を実質的に含まないポリオレフィンの層を含んでなる
写真要素を提供することによって達成される。
【0017】本発明は、感光層の流延用の改良されたベ
ースを提供する。本発明は特に、改良された画像を有す
るカラー写真材料用の改良されたベースを提供する。
【0018】本発明は、当業界における従来のやり方よ
り優れた多くの利点を有する。本発明は、極限湿度への
暴露時にカールする傾向が従来よりはるかに少ない写真
要素を提供する。さらに、本発明は、ポリエチレンの形
成の臨昇性が除かれるので、従来よりもコストがはるか
に低い写真印画紙を提供する。本発明の二軸延伸ポリマ
ーシートは感光層の流延のための高品質の表面を提供す
るので、ポリエチレン層上に表面を形成する際の困難で
費用のかかる流延及び冷却が必要ない。微小気孔を有す
るシートを用いる本発明の写真材料は、改良された引き
裂き抵抗を有する。微小気孔を有するシートは写真部材
中に組み入れる前にその品質を入念に調べることができ
るので、本発明の写真材料は製造コストが従来よりも低
い。現在のポリエチレン層の場合には、ポリエチレン防
水層が結合されたベース紙を完全に形成した後でなけれ
ば、層の品質は評価できない。従って、欠陥があると、
高価な製品の不経済な廃棄につながる。本発明では、水
蒸気が乳剤から二軸延伸シートを通って透過しないの
で、写真印画紙乳剤の硬化を従来より速くすることがで
きる。
【0019】本発明の微小気孔を有するシートの別の利
点は、現在の製品の二酸化チタン配合ポリエチレンより
も不透明度が高いことである。シートがこのような不透
明度を得ることができたのは、ある程度は気孔を使用し
たことにもよる。本発明の写真要素は、その裏側の延伸
ポリマーシートを引掻きや他の損傷に対してポリエチレ
ンよりも容易に抵抗できるので、より耐引っ掻き性であ
る。これら及び他の利点は、以下の詳細な説明から明ら
かであろう。
【0020】本明細書中で使用する用語「頂部(to
p)」、「上側(upper)」、「乳剤側」及び「面」は、写
真部材の、画像形成層を支持する面または面の方向を意
味する。用語「底面」、「下側」及び「裏側」は、感光
性画像形成層または現像された画像を支持する側と反対
側の写真部材の面または面の方向を意味する。
【0021】本発明においては、本発明の積層ベースの
上側のシートに、白色顔料外層を有する任意の適当な二
軸延伸ポリオレフィンシートを用いることができる。微
小気孔を有する複合二軸延伸シートが好ましく、それら
はコア層及び表面層の同時押出とそれに続く二軸延伸に
よって製造するのが都合よく、それによって、コア層に
含まれる気孔誘導材料の周囲に気孔が形成される。この
ような複合シートは、例えば、米国特許第4,377,
616号:同第4,758,462号及び同再4,63
2,869号に開示され、それらの開示を参照すること
によって本明細書中に取り入れる。
【0022】用語「固体密度%」によって表される複合
シートの密度(比重)は以下の表にして計算する:
【0023】
【0024】固体密度%は45〜100%である必要が
あり、好ましくは67〜100%である。固体密度%が
67%未満になると、複合シートは、引張強さの低下に
より製造がより困難になり、物理的損傷をより受けやす
くなる。
【0025】コア層の厚さは好ましくは10〜60μm
である。10μm未満の気孔含有層を製造するのは非常
に難しい。60μmより厚いと、製造は、写真要素を曲
げた時に発生する応力によって引き起こされる物理的損
傷をより受けやすくなる。このような応力は、消費者が
写真画像を見たり、手で触ったりする場合に発生する。
【0026】上層(感光層と気孔含有層との間の層)の
厚さは好ましくは1〜15μmである。厚さが1μm未
満であると、二軸延伸層の限度に達するので、微小気孔
を有するシートは製造が困難になる。15μmより厚い
と、層の光学的性能にほとんど改良が見られない。微小
気孔を有する層に隣接した下の層の厚さは好ましくは2
〜15μmである。同じ理由から、この範囲外の製造
は、製造上の問題を引き起こすか、写真支持体の光学的
性能を改良しない可能性がある。
【0027】複合シートの全厚は12〜100μm、好
ましくは20〜70μmであることができる。20μm
未満の場合には、微小気孔を有するシートは、支持体の
固有非平面性を最小にするのには厚さが十分でないかも
しれず、製造がより困難であろう。厚さが70μmより
大きいと、表面の平滑性または機械的性質にほとんど改
善が見られず、従って、余分な材料を使用してコストを
さらに上げる価値はほとんどない。
【0028】本発明の二軸延伸シートは、0.85×1
-5g/mm2 /日/atm.未満の透湿度を有するのが好ま
しい。これによって、乳剤の硬化を速くすることができ
る。これは、本発明の積層支持体が、支持体への乳剤の
塗布の過程において乳剤層からの水蒸気を透過しないた
めである。透湿度はASTM F1249によって測定
する。
【0029】本明細書中において、「気孔」は、添加さ
れた固体及び液体物質を除いたものを意味するのに使用
するが、「気孔」は気体を含むようである。完成包装シ
ートコア中に残る気孔誘導粒子(void-initiating part
icles)は直径が0.1〜10μmで、好ましくは球形で
あって、所望の形状及び寸法の気孔を生成できるもので
なければならない。気孔の寸法はまた、縦横両方向の延
伸の程度によって決まる。気孔は、2枚の対向する、縁
が接触している凹形円板によって規定される形状をとる
のが理想的である。すなわち、気孔はレンズ状、すなわ
ち、両凸の形状になりやすい。気孔は、2つの主要ディ
メンジョンがシートの縦方向及び横方向と合うように配
向される。Z方向の軸は重要度の低いディメンジョンで
あり、大ざっぱには、気孔を作っている粒子の直交直径
(cross diameter)の大きさである。気孔は一般に独立
気泡になる傾向があるため、気孔を有するコアの一方の
面から他方の面への気体または液体が横断できる経路は
事実上ない。
【0030】気孔誘導材料は、種々の材料から選択で
き、コアマトリックスポリマーの重量に基づき約5〜5
0重量%の量で存在させる必要がある。好ましくは、気
孔誘導材料はポリマー材料からなる。ポリマー材料を使
用する場合には、それは、コアマトリックスを作ってい
るポリマーと溶融混合できるポリマーであって、懸濁液
を冷却した時に分散球状粒子を形成できるものであれば
よい。この例としては、ポリプロピレン中に分散された
ナイロン、ポリプロピレン中に分散されたポリブチレン
テレフタレート、またはポリエチレンテレフタレート中
に分散されたポリプロピレンが挙げられるであろう。ポ
リマーをあらかじめ成形し且つマトリックスポリマーに
ブレンドする場合には、重要な特性は粒子の寸法と形状
である。球が好ましく、それらは中空でも中実でもよ
い。これらの球は架橋ポリマーから作ることができ、そ
の構成員は、一般式Ar−C(R)=CH2 (式中、A
rは、芳香族炭化水素基またはベンゼン系の芳香族ハロ
炭化水素基を表し、Rは、水素またはメチル基である)
のアルケニル芳香族化合物;式CH2 =C(R′)−C
(O)(OR)(式中、Rは水素及び炭素数約1〜12
のアルキル基からなる群から選ばれ、R′は水素及びメ
チルからなる群から選ばれる)のモノマーを含むアクリ
レート型モノマー;塩化ビニルと塩化ビニリデン、アク
リロニトリルと塩化ビニル、臭化ビニル、式CH2 =C
H(O)COR(式中、Rは炭素数2〜18のアルキル
基である)のビニルエステルのコポリマー;アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、オレイン酸、ビニル安息香酸;テレフ
タル酸及びテレフタル酸ジアルキルまたはそのエステル
形成性誘導体と、HO(CH2)n OH系(式中、nは2
〜10の範囲内の整数である)のグリコールとを反応さ
せることによって製造される、ポリマー分子内に反応性
オレフィン結合を有する合成ポリエステル樹脂であっ
て、反応性オレフィン不飽和を有する、20重量%以下
の第2の酸またそのエステル及びそれらの混合物が共重
合されているもの;ならびにジビニルベンゼン、ジエチ
レングリコールジメタクリレート、フマル酸ジアリル、
フタル酸ジアリル及びそれらの混合物からなる群から選
ばれる架橋剤からなる群から選ばれる。
【0031】架橋ポリマーを作るための代表的モノマー
の例としては、スチレン、アクリル酸ブチル、アクリル
アミド、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、エチ
レングリコールジメタクリレート、ビニルピリジン、酢
酸ビニル、アクリル酸メチル、塩化ビニルベンジル、塩
化ビニリデン、アクリル酸、ジビニルベンゼン、アクリ
ルアミドメチルプロパンスルホン酸、ビニルトルエンな
どが挙げられる。好ましくは、架橋ポリマーはポリスチ
レンまたはポリ(メチルメタクリレート)である。最も
好ましくは架橋ポリマーはポリスチレンであり、架橋剤
はジビニルベンゼンである。
【0032】公知の方法では、幅広い粒度分布を特徴と
する粒度の不均一な粒子が得られる。得られるビーズ
を、元の粒度分布の範囲に広がるビーズを篩い分けする
ことによって等級分けすることができる。懸濁重合、制
限凝集(limited coalescence)のような他の方法では、
粒度が極めて均一な粒子が直接得られる。
【0033】気孔誘導材料は、気孔形成を促進する薬剤
で被覆することができる。適当な薬剤または滑剤として
は、コロイドシリカ、コロイドアルミナ、ならびに金属
酸化物、例えば、酸化錫及び酸化アルミニウムが挙げら
れる。好ましい薬剤は、コロイドシリカ及びアルミナ、
最も好ましくは、コロイドシリカである。薬剤の被膜を
有する架橋ポリマーは、公知の方法によって製造でき
る。例えば、薬剤を懸濁液に添加する従来の懸濁重合法
が好ましい。薬剤としては、コロイドシリカが好まし
い。
【0034】気孔誘導粒子はまた、中実または中空ガラ
ス球を含む無機球、金属もしくはセラミックビーズ、ま
たはクレイ、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウムの
ような無機粒子であることができる。重要なことは、材
料がコアマトリックスポリマーと化学的に反応して以下
の問題の1つまたはそれ以上を引き起こすことがないこ
とである:(a)延伸を困難にするような、マトリック
スポリマーの結晶化動力学の変化(b)コアマトリック
スポリマーの破壊、(c)気孔誘導粒子の破壊、(d)
気孔誘導粒子のマトリックスポリマーへの付着、または
(e)毒性または濃色成分のような不所望な反応生成物
の発生。気孔誘導材料は、写真として活性であってはな
らないし、二軸延伸ポリオレフィンフィルムが使用され
た写真要素の性質を低下させてもいけない。
【0035】乳剤の方の上側の二軸延伸シートについて
は、二軸延伸シート用の適用な種類の熱可塑性ポリマー
及び好ましい複合シートのコアマトリックスポリマーは
ポリオレフィンからなる。
【0036】適当なポリオレフィンとしては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、ポリスチ
レン、ポリブチレン及びそれらの混合物が挙げられる。
プロピレンとエチレン、例えば、ヘキサン、ブテン及び
オクテンとのコポリマーを含むポリオレフィンコポリマ
ーも有用である。低コストで、望ましい強度特性を有す
るため、ポリプロピレンが好ましい。
【0037】複合シートの、気孔を含まない表皮層は、
コアマトリックスに関して前に列挙したのと同様なポリ
マー材料から作ることができる。複合シートは、コアマ
トリックスと同一なポリマー材料の表皮層を用いて作る
こともできるし、コアマトリックスとは異なるポリマー
組成の表皮層を用いて作ることもできる。相溶性に関し
ては、コアへの表皮層の接着を促進するために補助層を
用いることができる。
【0038】写真支持体の光学的性質を改良するために
コアマトリックス及び/または表皮層に添加剤を添加す
ることができる。二酸化チタンが好ましく、これを本発
明に使用して、画像鮮鋭度、すなわち、MTF、不透明
度及び白色度を改良する。使用するTiO2 は、アナタ
ーゼ形でもルチル形でもよい。白色度の場合には、アナ
ターゼ形が好ましい。鮮鋭度の場合には、ルチルが好ま
しい。さらに、アナターゼ形及びルチル形の両TiO2
をブレンドして、白色度と鮮鋭度を共に改良することも
できる。写真システムに許容され得るTiO2 の例は、
Dupont Chemical Co. R101ルチルTiO2 及びDupont C
hemical Co. R104ルチルTiO2 である。写真光学反応
を改良するための公知の他の顔料も本発明に使用でき
る。好ましい顔料は、タルク、カオリン、CaCO3
BaSO4 ,ZnO,TiO2 ,ZnS及びMgCO3
である。
【0039】感光層と気孔含有層との間の二軸延伸シー
ト層に添加できる白色顔料の好ましい重量パーセンテー
ジは、その層中のポリマーの重量の4〜24重量%、好
ましくは15〜20重量%であることができる。15%
未満の場合には、気孔含有二軸延伸シートの光学的性質
は、先行技術の写真印画紙よりそれほど改良されない。
20%より多いと、不所望な気孔形成及び塗布速度の低
下のような製造上の問題が発生する。気孔含有層はま
た、白色顔料を含むこともできる。気孔含有層は、その
層中のポリマーの重量に基づき2〜18%、好ましくは
2〜8%の白色顔料を含むことができる。2%未満の場
合には、気孔含有二軸延伸シートの光学的性質はほとん
ど改良されない。8%より多いと、気孔含有層は機械的
強度の低下が見られ、その結果、消費者が画像を触った
り、見る場合に、本発明の写真支持体の商業的価値が低
下するであろう。
【0040】気孔含有層に隣接した下の層も、本発明の
白色顔料を含むことができる。気孔含有層より下に着色
剤及び白色顔料を添加する場合には、写真支持体の光学
的性能にはほとんど改良が見られないため、実質的に着
色剤及び顔料を含まない層が好ましい。
【0041】二軸延伸シートの最上層またはその上面も
白色顔料を含むことができる。表皮層が白色顔料を含む
場合には、写真支持体の光学的性能はほとんど改良され
ず、しかもダイすじ及び斑点のような、溶融押出による
製造上の問題があるため、白色顔料を実質的に含まない
層が好ましい。
【0042】シートの画像鮮鋭度、不透明度及び白色度
のような光学的性質を改良するためにコアマトリックス
及び/または表皮層に別の添加剤を添加することができ
る。これには、紫外域のエネルギーを吸収して、主に青
色域の光を放射する螢光剤、またはシートの物理的性質
もしくは製造性を改良するであろう他の添加剤の添加が
含まれる。
【0043】これらの複合シートの同時押出、急冷、延
伸及びヒートセットは、延伸シートを製造するための任
意の公知方法、例えば、平板法またはバブル法もしくは
チューブラ法によって行うことができる。平板法は、ス
リットダイを通してブレンドを押出し、そしてシートの
コアマトリックスポリマー成分及び表皮成分をそれらの
ガラス固化温度未満で急冷するために、押出されたウェ
ブをチルドキャスチングドラム上で急冷することを含
む。次いで、急冷したシートをマトリックスポリマーの
ガラス転移温度より高く且つ融点より低い温度で互いに
垂直な方向に伸張することによって二軸延伸する。シー
トは一方向に伸張してからもう一方に伸張してもよい
し、両方向に同時に伸張してもよい。シートは伸張後、
両伸張方向における収縮に対してシートをある程度拘束
しながら、ポリマーを結晶化またはアニールするのに十
分な温度に加熱することによってヒートセットする。
【0044】複合シートは微小気孔を有するコアとその
両面の表皮層の少なくとも3層を有するのが好ましいと
記載したが、複合シートには、二軸延伸シートの特性を
変化させるのに役立つ追加の層を設けてもよい。支持体
及び写真要素に改良された接着性または外観を与える表
面層を有する二軸延伸シートを形成することもできよ
う。二軸延伸押出は、ある特定の望ましい性質を得るた
めには、所望ならば10層もの多層で実施できよう。
【0045】これらの複合シートは、同時押出及び延伸
プロセスの後か流延と完全延伸の間に、印刷適性を含む
シートの性質を改良するために、防湿層を提供するため
に、ヒートシール可能にするためにまたは支持体もしく
は感光層への接着性を改良するために使用できる任意の
数の塗料で被覆または処理できる。この例は、印刷適性
に関してはアクリル塗料、ヒートシール性に関しては塗
料用ポリ塩化ビニリデンであろう。さらに別の例として
は、印刷適性または接着性の改良のための火炎処理、プ
ラズマ処理またはコロナ放電処理が挙げられる。
【0046】微小気孔を有するコア上に気孔を有さない
少なくとも1層の表皮層を設けることによって、シート
の引張強さが増大し、より製造しやすくなる。このた
め、製造するシートの全ての層に気孔を設ける場合に比
べて、広い幅且つ高い延伸比でシートを製造できる。層
を同時押出すると、製造プロセスはさらに簡易化され
る。
【0047】二軸延伸された、微小気孔を有する本発明
の代表的シートの製造は次の通りである: ───────────── 中実表皮層 ───────────── 微小気孔を有するコア層 ───────────── 中実表皮層 ─────────────
【0048】ベース紙の、乳剤層と反対側の面上のシー
トは、任意の適当なシートであることができる。このシ
ートは微小気孔を有していてもいなくてもよい。これ
は、紙裏材料の上側のシートと同じ組成を有することも
できる。二軸延伸シートは、数層を含むことができるシ
ートの同時押出とそれに続く二軸延伸によって製造する
のが都合よい。このような二軸延伸シートは、例えば、
米国特許第4,764,425号に記載されている。
【0049】好ましい二軸延伸シートは二軸延伸ポリオ
レフィンシートであり、最も好ましいのはポリエチレン
またはポリプロピレンのシートである。二軸延伸シート
の厚さは、10〜150μmでなければならない。15
μm未満であると、支持体の固有非平面性を最小にする
にはシートは厚さが十分でないかもしれず、製造もより
困難であろう。厚さが70μmより厚いと、表面の平滑
性にも機械的性質にもほとんど改善が見られず、従っ
て、余分な材料を用いてコストをさらに上げる価値はほ
とんどない。
【0050】二軸延伸シート用の適当な種類の熱可塑性
ポリマーとしては以下のものが挙げられる:ポリオレフ
ィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、
セルロースエステル、ポリスチレン、ポリビニル樹脂、
ポリスルホンアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリ
ビニリデンフルオリド、ポリウレタン、ポリフェニレン
スルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタ
ール、ポリスルホネート、ポリエステルイオノマー及び
ポリオレフィンイオノマー。これらのポリマーのコポリ
マー及び/または混合物も使用できる。
【0051】適当なポリオレフィンとしては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、及びそれ
らの混合物が挙げられる。プロピレンとヘキセン、ブテ
ン及びオクテンのようなエチレンとのコポリマーを含む
ポリオレフィンコポリマーも有用である。コストが低く
且つ強度及び表面特性に優れているため、ポリプロピレ
ンが好ましい。
【0052】適当なポリエステルとしては、炭素数4〜
20の芳香族、脂肪族または脂環式ジカルボン酸及び炭
素数2〜24の脂肪族または脂環式グリコールから製造
されるものが挙げられる。適当なジカルボン酸の例とし
ては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン
酸、イタコン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、ソジオスルホイソフタル酸及びそれらの混合物が挙
げられる。適当なグリコールの例としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペ
ンタンジオール、ヘキサンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ジエチレングリコール、他のポリ
エチレングリコール及びそれらの混合物が挙げられる。
このようなポリエステルは公知であり、公知の技術、例
えば、米国特許第2,465,319号及び同第2,9
01,466号に記載された方法によって製造できる。
好ましい連続マトリックスポリエステルは、テレフタル
酸またはナフタレンジカルボン酸ならびにエチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール及び1,4−シクロヘ
キサンジメタノールから選ばれた少なくとも1種のグリ
コールからの反復単位を有するものである。少量の他の
モノマーで改質されることもできるポリ(エチレンテレ
フタレート)が特に好ましい。他の適当なポリエステル
としては、スチルベンジカルボン酸のような適当な両の
コ−酸成分を含ませることによって形成される液晶コポ
リエステルが挙げられる。このような液晶コポリエステ
ルの例は、米国特許第4,420,607号、同第4,
459,402号及び同第4,468,510号に開示
されたものである。
【0053】有用なポリアミドとしては、ナイロン6、
ナイロン66及びそれらの混合物が挙げられる。ポリア
ミドのコポリマーはまた、適当な連続相ポリマーであ
る。有用なポリカーボネートの一例は、ビスフェノール
−Aポリカーボネートである。複合シートの連続相ポリ
マーとして使用するのに適当なセルロースエステルとし
ては、硝酸セルロース、セルローストリアセテート、セ
ルロースジアセテート、セルロースアセテートプロピオ
ネート、セルロースアセテートブチレート、及びそれら
の混合物またはコポリマーが挙げられる。有用なポリビ
ニル樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリ(ビニルアセ
タール)、及びそれらの混合物が挙げられる。ビニル樹
脂のコポリマーもまた、使用できる。
【0054】積層ベースの上側の二軸延伸シートは、同
一のポリマー材料の複数の層を用いて作ってもよいし、
異なるポリマー組成物の複数の層を用いて作ってもよ
い。相溶性に関しては、多層の接着性を向上させるため
に補助層を使用することができる。これらのシートの白
色度を改良するために二軸延伸シートに添加剤を添加す
ることができる。これには、白色顔料、例えば、二酸化
チタン、硫酸バリウム、クレイまたは炭酸カルシウムの
添加を含む、任意の公知方法が含まれる。これにはま
た、UV域のエネルギーを吸収して、主として青色域の
光を放射する螢光剤、またはシートの物理的性質もしく
はシートの製造性を改良する他の添加剤の添加が含まれ
る。
【0055】これらの二軸延伸シートの同時押出、急
冷、延伸及びヒートセットは、延伸シートを製造するた
めの任意の公知方法、例えば、平板法またはバブル法も
しくはチューブラ法によって行うことができる。平板法
は、スリットダイを通してブレンドを押出または同時押
出し、そしてシートのポリマー成分をそのガラス固化温
度未満で急冷するために、押出または同時押出されたウ
ェブをチルドキャスチングドラム上で急冷することを含
む。次いで、急冷したシートをポリマーのガラス転移温
度より高い温度で互いに垂直な方向に伸張することによ
って二軸延伸する。シートは一方向に伸張してからもう
一方に伸張してもよいし、両方向に同時に伸張してもよ
い。シートは伸張後、両伸張方向における収縮に対して
シートをある程度拘束しながら、ポリマーを結晶化する
のに十分な温度に加熱することによってヒートセットす
る。
【0056】積層ベースの裏側の二軸延伸シートは、少
なくとも1層を有するのが好ましいと記載したが、二軸
延伸シートには、二軸延伸シートの特性を変化させるの
に役立つ追加の層を設けてもよい。追加の層によって、
別の効果が得られる。このような層にティント、帯電防
止剤またはスリップ剤を含ませることによって、独特の
性質を有するシートを生成できよう。支持体及び写真要
素に改良された接着性または外観を与える表面層を有す
る二軸延伸シートを形成することもできよう。二軸延伸
押出は、ある特定の望ましい性質を得るためには、所望
ならば10層もの多層で実施できる。
【0057】これらの二軸延伸シートは、同時押出及び
延伸プロセスの後か、流延と完全延伸の間に、印刷適性
を含むシートの性質を改良するために、防湿層を提供す
るために、ヒートシール可能にするためにまたは支持体
もしくは感光層への接着性を改良するために使用できる
任意の数の塗料で被膜または処理できる。この例は、印
刷適性に関してはアクリル塗料、ヒートシール性に関し
ては塗料用ポリ塩化ビニリデンであろう。さらに別の例
としては、印刷適性または接着性の改良のための火炎処
理、プラズマ処理またはコロナ放電処理が挙げられる。
【0058】パッケージの外側に処理表皮層を有する、
裏側に積層することができる代表的な二軸延伸シートの
構造は次の通りである: ───────────── 処理表皮層 ───────────── 中実コア層 ─────────────
【0059】微小気孔を有する複合シート及び二軸延伸
シートが積層される、感光性ハロゲン化銀層の積層支持
体用の支持体は、ポリマー、合成紙、布、ポリマー繊維
織物、もしくはセルロース繊維紙支持体、またはそれら
の積層シートであることができる。ベースはまた、米国
特許第4,912,333号;同第4,994,312
号及び同第5,055,371号(この開示を参照のた
めに本明細書中に取り入れる)に開示されたような、微
小気孔を有するポリエチレンテレフタレートであること
ができる。
【0060】好ましい支持体は写真用セルロース繊維紙
である。セルロース繊維紙支持体を用いる場合には、ポ
リオレフィン樹脂を用いてベース紙に、微小気孔を有す
る複合シートを押出積層するのが好ましい。押出積層
は、間に接着剤を適用して本発明の二軸延伸シートとベ
ース紙とを接合した後に、2本のローラーの間のような
ニップ中でそれらをプレスすることによって行う。接着
剤を二軸延伸シートまたはベース紙に適用してから、ニ
ップ中に入れることができる。好ましくは、接着剤は二
軸延伸シートとベース紙と同時にニップにも適用する。
接着剤は、写真要素に有害な影響を及ぼさない任意の適
用な材料であることができる。好ましい材料は、ニップ
中に入れると紙と二軸延伸シートとの間で溶融するポリ
エチレンである。接着層には添加剤を添加することもで
きる。系の光学的性能を改良するために当業界で使用さ
れる任意の公知材料も使用できる。TiO2 の使用が好
ましい。
【0061】積層プロセスにおいては、得られる積層受
像支持体のカールを最小にするために二軸延伸シートの
張力の制御を持続することが望ましい。高湿度での使用
(50% RH超)及び低湿度での使用(20% RH
未満)の場合には、カールを最小に保つために、表側及
び裏側フィルムの両者を積層するのが好ましい。
【0062】好ましい一実施態様においては、写真とし
て望ましい外観及び触感を有する写真要素を製造するた
めに、比較的厚い紙支持体(例えば、厚さが少なくとも
120μm、好ましくは120〜250μm)及び比較
的薄い、微小気孔を有する複合包装シート(例えば、厚
さが少なくとも50μm未満、好ましくは20〜50μ
m、最も好ましくは30〜50μm)を使用するのが好
ましい。
【0063】写真要素は、単色要素または多色要素であ
ることができる。多色要素は、スペクトルの3つの主領
域の各々に感受性の画像色素形成単位を含む。各単位
は、単一の乳剤層またはスペクトルの所定の領域に感受
性の複数の乳剤層を含むことができる。画像形成単位の
層を含む要素の層は、当業界で知られた種々の順序で配
列できる。他の様式では、スペクトルの3つの主領域の
各々に感受性の乳剤を、単一のセグメント層として配置
できる。
【0064】本発明に有用な写真乳剤は一般に、当業界
の常法に従ってコロイドマトリックス中にハロゲン化銀
結晶を沈澱させることによって製造する。コロイドは代
表的には、ゼラチン、アルギン酸またはそれらの誘導体
のような親水性フィルム形成剤である。
【0065】沈澱工程において形成された結晶を洗浄し
てから、化学増感及び分光増感を行う。化学増感及び分
光増感は、分光増感色素及び化学増感剤を添加し、そし
て乳剤温度を代表的には40〜70℃に上昇させ且つ同
温度に所定の時間保持する加熱工程を行うことによって
行う。本発明に使用する乳剤の製造に使用する沈澱及び
に分光増感並びに化学増感の方法は公知方法であること
ができる。
【0066】乳剤の化学増感は代表的には以下のような
増感剤を使用する:イオウ含有化合物、例えば、イソチ
オシアン酸アリル、チオ硫酸ナトリウム及びアリルチオ
尿素;還元剤、例えば、ポリアミン及び第一錫塩;貴金
属化合物、例えば、金、白金;ならびに高分子薬剤、例
えば、ポリアルキレンオキシド。前述の通り、化学増感
を完了させるためには熱処理を行う。分光増感は、可視
または赤外スペクトルの範囲内の問題の波長範囲のため
に考案された色素の組み合わせによって行う。このよう
な色素は加熱処理の前及び後の両方に添加することが知
られている。
【0067】分光増感の後、乳剤を支持体に塗布する。
種々の塗布技術としては、浸漬被覆、エアナイフ塗布、
流し塗り及び押出被覆がある。本発明に使用するハロゲ
ン化銀乳剤は、任意のハロゲン化物分布からなることが
できる。従って、ハロゲン化銀乳剤は塩化銀、臭化銀、
臭塩化銀、塩臭化銀、ヨウ塩化銀、ヨウ臭化銀、臭ヨウ
塩化銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ臭塩化銀、及びヨウ塩臭化
銀乳剤からなることができる。しかし、乳剤は、主とし
て塩化銀乳剤であるのが好ましい。「主として塩化銀」
とは、乳剤の粒子が約50モル%を超える塩化銀である
ことを意味する。好ましくは、ハロゲン化銀粒子は約9
0モル%を超える塩化銀であり、最適には約95モル%
を超える塩化銀である。
【0068】ハロゲン化銀乳剤は、任意の寸法及び形態
の粒子を含むことができる。例えば、粒子は立方体、八
面体、立方八面体、または立方格子型ハロゲン化銀粒子
の天然に存在する他の任意の形態を取ることができる。
さらに、粒子は球状粒子または平板状粒子のように不規
則であることもできる。平板または立方体の形態の粒子
が好ましい。
【0069】本発明の写真要素は、The Theory of the
Photographic Prosess、第4版、T.H. James, Macmilla
n Publishing Company, Inc., 1997年151〜15
2頁に記載された乳剤を使用することができる。ハロゲ
ン化銀乳剤の写真スピード感度を改善するためには、還
元増感が知られている。還元増感されたハロゲン化銀乳
剤は一般に、優れた写真スピード感度を示すが、不所望
なカブリと低い貯蔵安定性を示す場合が多い。
【0070】還元増感は、銀イオンを還元して金属銀原
子を形成する化学薬品である還元増感剤を添加すること
によって、または高pH(水酸化物イオン過剰)及び/ま
たは低pAg(銀イオン過剰)のような還元環境を与えるこ
とによって意図的に行うことができる。ハロゲン化銀乳
剤の沈澱過程において、例えば、硝酸銀またはアルカリ
溶液を急速にまたはよく混合せずに加えて乳剤粒子を形
成する場合には意図しない還元増感が起こることもあ
る。また、熟成剤(粒子生長調節剤)、例えば、チオエ
ーテル、セレノエーテル、チオ尿素またはアンモニアの
存在下におけるハロゲン化銀乳剤の沈澱は還元増感を促
進する傾向がある。
【0071】沈澱または分光/化学増感の間に乳剤の還
元増感に使用できる還元増感剤及び環境の例としては、
アスコルビン酸誘導体;錫化合物;ポリアミン化合物;
ならびに米国特許第2,487,850号、同第2,5
12,925号及び英国特許第789,823号に記載
された二酸化チオ尿素を基材とする化合物が挙げられ
る。還元増感剤または条件の具体例、例えば、ジメチル
アミンボラン、塩化第一錫、ヒドラジン、高pH(pH8〜
11)及び低pAg (pAg1〜7)熟成については、S, Col
lierによってPhotographic Science and Engineering,
23,113 (1979) に論じられている。意図的に還元増感さ
れたハロゲン化銀乳剤の製造方法の例はEP0 348934 Al
(山下), EP 0 369491 (山下), EP 0 371388 (Ohashi),
EP 0 396424 Al (Takada), EP 0 404142 Al (山田), EP
0 435355 Al (Makino)に記載されている。
【0072】本発明の写真要素は、Research Disckosur
e, 1994年9月、Item 36544,Section I(Kenneth M
ason Publication, Ltd., Dudley Annex, 12a North St
reet, Emsworth, Hampshire P010 7DQ, ENGLANDによっ
て発行)に記載された第VIII族金属、例えばイリジウ
ム、ロジウム、オスミウム及び鉄がドープされた乳剤を
使用することができる。さらに、ハロゲン化銀乳剤の増
感へのイリジウムの使用の概要は、Carroll,“Iridium
Sensitization : A Literature Review", Photographic
Science and Engineering, Vol.24, No.6 1998 に含ま
れている。イリジウム塩及び写真分光増感色素の存在下
に乳剤を化学増感することによるハロゲン化銀乳剤の製
造方法は米国特許第4,693,965号に記載されて
いる。場合によっては、このようなドーパントが添加さ
れている場合、The British Journal of Photography A
nnual, 1982, 201〜203 ページに記載されたカラーリバ
ーサルE−6処理で処理する時に、乳剤は新しいカブリ
の増大と比較的低いコントラストのセンシトメトリー曲
線を示す。
【0073】本発明の代表的な多色写真要素は、本発明
の積層支持体上に、少なくとも1種のシアン色素形成カ
プラーが関係する少なくとも1層の赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含んでなるシアン色素画像形成単位;少なくと
も1種のマゼンタ色素形成カプラーが関係する少なくと
も1層の緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなるマゼン
タ画像形成単位;及び少なくとも1種の黄色色素形成カ
プラーが関係する少なくとも1層の青感性ハロゲン化銀
乳剤層を含んでなる黄色色素画像形成単位が支持された
ものである。この要素は、濾過層、中間層、上塗り層、
下塗り層などのような追加の層を含むことができる。本
発明の支持体はまた、白黒写真印画要素に使用できる。
【0074】写真要素はまた、米国特許第4,279,
945号及び第4,302,523号に記載されたよう
な透明な支持体の裏側に磁気粒子を含む層のような、透
明磁気記録層を含むことができる。代表的には、要素は
全厚(支持体を除く)が約5〜約30μmである。
【0075】以下の表中において、(1)Research Dis
closure, December 1978, Item 17643, (2)Research
Disclosure, December 1989, Item 308119 及び(3)
Research Disclosure, September 1994, Item 36544 に
言及する。これらは全て、Kenneth Mason Publication
s, Ltd., Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth,
Hamphsire P010 7DQ, ENGLAND によって発行されたも
のである。表及び表中に引用された参考文献は、本発明
の要素への使用が適当な成分を記載するものとして読み
取るべきである。表及びその引用参考文献は、要素を製
造し、露光し、処理し及び編集する適当な方法ならびに
要素に含まれる画像について記載している。
【0076】
【表1】
【0077】写真要素は、電磁スペクトルの紫外、可視
及び赤外域を含む種々の形態のエネルギー、さらに電子
ビーム、β線、γ線、X線、α粒子、中性子線、ならび
にレーザーによって発生されるような、非干渉(ランダ
ム相)型または干渉(同相)型の他の形態の粒子及び波
状輻射エネルギーを用いて感光させることができる。写
真要素をX線によって感光させようとする場合には、そ
れらは従来の放射線透過写真要素に見られる特徴を含む
ことができる。
【0078】写真要素は好ましくは、化学線、代表的に
はスペクトルの可視領域の化学線に露光して潜像を形成
し、次いで好ましくは加熱処理以外の方法で処理して、
可視画像を形成する。処理は好ましくは、公知のRA−
4(商標)(Eastman KodakCompany)処理または高塩化
物乳剤の現像に適した他の処理システムで行う。
【0079】実施例の写真用紙 写真印画紙支持体を、さらし硬材クラフト50%、さら
し硬材亜硫酸塩25%及びさらに軟材亜硫酸塩25%の
パルプ完成紙料をダブル・ディスク・リファイナー(do
uble disk refiner)、次いで、Jordanコニカル・リファ
イナーを通して、Canadian Standard Freeness 200ccま
で精製することによって製造した。得られたパルプ完成
紙料に、乾燥重量に基づき、アルキルケテンダイマー
0.2%、陽イオンコーンスターチ1.0%、ポリアミ
ドエピクロロヒドリン0.5%、陰イオンポリアクリル
アミド0.26%およびTiO2 5.0%を添加した。
約46.51bs. /1000sq.ft.(ksf) 絶乾重量のベ
ース紙を長網式抄紙機上で作り、固形分42%まで湿式
プレスし、そして蒸気加熱乾燥機を用いて水分10%ま
で乾燥して、 160 Sheffield単位のSheffield Porosity
及び0.70gm/ccの見掛け密度を得た。次いで、紙ベ
ースを垂直サイズプレスを用いて10%のヒドロキシエ
チル化コーンスターチ溶液によって表面サイズ処理を行
って、3.3重量%の澱粉を添加した。表面サイズ処理
支持体を、見掛け密度1.04gm/cc及び厚さ122μ
mまで圧延した。
【0080】以下の実施例は本発明の実施について説明
するものである。これらは本発明の可能な変形を全て網
羅するものではない。特に断らない限り、部及び百分率
は重量に基づく。
【0081】
【実施例】実施例1 写真用セルロース紙支持体の両面に以下のシートを押出
積層することによって、以下の積層写真ベース(サンプ
ル1〜6)を製造した。
【0082】底面シート: BICOR 70 MLT (Mobil Chemical Co.) 中実延伸ポリプロピレンコアからなる、1面が艶消し仕
上げされ、1面が処理されたポリプロピレンシート(厚
さ18mm,d=0.9g/cc)。外側が艶消し仕上げ面
になるように、底面シートを透明なポリオレフィン接着
剤(22.5g/cm2 )によって写真用セルロース紙支
持体に押出積層した。
【0083】紙ベース:紙支持体は、通常よりも25%
薄く(160μmの代わりに122μm)、適当な光学
的性質を得るために標準写真ベースに常用されるTiO
2 を添加しなかった。これは本発明の有益な作用のため
に可能であった。
【0084】上側シート(乳剤側):L1,L2,L
3,L4及びL5として識別される5つの層からなる複
合シート。L1はパッケージの外側の層であり、それに
感光性ハロゲン化銀層を結合させた。L6は、紙支持体
に上側シートを積層させるために使用する押出塗布接着
層であった。
【0085】上側シートを同時に押出し、二軸延伸し
た。L6は、同時押出し且つ二軸延伸したこのフィルム
の一部ではなかった。
【0086】L2,L3,L4及びL5を変化させて、
写真の性質のうち、光学的性能の改良を証明した。図1
は、サンプルの構成を説明するものである。以下の塗布
様式1を用いて、ハロゲン化銀乳剤をサンプル#1〜#
6に塗布した。
【0087】 塗布様式1 塗布量mg/m2 層 青感性層 ゼラチン 1300 青感性銀 200 Y−1 440 ST−1 440 S−1 190 層 中間層 ゼラチン 650 SC−1 55 S−1 160 層 緑感性層 ゼラチン 1100 緑感性銀 70 M−1 270 S−1 75 S−2 32 ST−2 20 ST−3 165 ST−4 530 層 UV中間層 ゼラチン 635 UV−1 30 UV−2 160 SC−1 50 S−3 30 S−1 30 層 赤感性層 ゼラチン 1200 赤感性銀 170 C−1 365 S−1 360 UV−2 235 S−4 30 SC−1 3 層 UV上塗り層 ゼラチン 440 UV−1 20 UV−2 110 SC−1 30 S−3 20 S−1 20 層 SOC ゼラチン 490 SC−1 17 SiO2 200 界面活性剤 2
【0088】前記の化合物の説明 Y−1
【0089】
【化1】
【0090】 ST−1=N−tert−ブチルアクリルアミド/n−
ブチルアクリレートコポリマー(50:50) S−1=フタル酸ジブチル SC−1
【0091】
【化2】
【0092】M−1
【0093】
【化3】
【0094】S−2=フタル酸ジウンデシル ST−2
【0095】
【化4】
【0096】ST−3
【0097】
【化5】
【0098】ST−4
【0099】
【化6】
【0100】UV−1
【0101】
【化7】
【0102】UV−2
【0103】
【化8】
【0104】S−3=1,4−シクロヘキシルジメチレ
ンビス(2−エチルヘキサノエート) C−1
【0105】
【化9】
【0106】S−4=2−(2−ブトキシエトキシ)エ
チルアセテート 色素1
【0107】
【化10】
【0108】表Iはこれらの実施例に関して、一定に保
たれた層の特性を記載する。
【0109】
【表2】
【0110】L3層は、微小気孔を有するものであり、
それを表IIに詳述する。表中、屈折率及び構造の厚さを
15個の切片に沿って行った測定について示す。用語
「切片」は、連続層を意味せず;別の位置における切片
は異なるがほとんど同じ厚さを形成しているであろう。
屈折率1の下層領域(切片)は、空気が満たされた気孔
であり、残りの切片(層)は気孔の間のポリプロピレン
である。
【0111】
【表3】
【0112】表III は、各サンプルの層L2〜L5中の
TiO2 量(重量%)の変化を記載する。
【0113】
【表4】
【0114】
【表5】
【0115】表IVは、各サンプルの測定された性質;実
施例に関するMTF2サイクル/mm鮮鋭度評価、不透明
度及びLSTAR明度値を示す。このデータの一部は、
各実施例から製造した写真乳剤塗布サンプルから収集し
た。結果は、層厚さ、組成及びTiO2 配合量の選択が
写真性能特性に重要な影響を及ぼすことを示す。さら
に、変化量は先行技術に比較して極めて定量のTiO2
を含むこのような比較的薄い層の場合に顕著である。L
STAR値は、それら全てが標準写真製品に優っている
ので、注目に値する。不透明度は低いが、顔料添加結束
層または原紙ベースへのTiO2 添加により容易に改良
できる。
【0116】透明なL4及びL5層を有する、気孔含有
L3層の有益な効果を、鮮鋭度のデータを用いて説明す
ることができる。L4及びL5層からTiO2 が除去さ
れても、対になったサンプル(表V〜VII)はいずれの場
合も、予想に反して比較的高い鮮鋭度が得られる。予想
された結果ではない。これは、気孔含有L3層によって
もたらされる光学的性能の結果であり、それより下に顔
料が添加されていなくても、このL3層は鮮鋭度に関し
て比較的よく作用するのが明かである。
【0117】
【表6】
【0118】
【表7】
【0119】
【表8】
【0120】本発明を特に、その好ましい実施態様に関
して詳述したが、本発明の精神及び範囲内において変更
及び修正が可能なことを理解されたい。
【0121】以下に、本発明の追加の態様を列挙する。 1.前記二軸延伸シートの上面が、実質的に顔料を含ま
ない表皮層からなる請求項1に記載の写真要素。 2.前記白色顔料が二酸化チタンからなる請求項1に記
載の写真要素。 3.微小気孔を有する前記コア層が約10〜60μmの
厚さを有する請求項1に記載の写真要素。
【0122】4.微小気孔を有する前記層に隣接した実
質的に着色剤を含まない層が約2〜15μmの厚さを有
する請求項1に記載の写真要素。 5.微小気孔を有する層が約2〜8重量%の白色顔料を
含む請求項1に記載の写真要素。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層写真紙ベースの構成を説明する図
である。
フロントページの続き (72)発明者 ロバート ポール ボーデレイズ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,オークシャー ウェイ 59 (72)発明者 ダグラス ノーマン ヘイドック アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,アイビー ウッズ サーク ル 644

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙ベース;少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀層:紙ベースとハロゲン化銀層との間の、白色
    顔料4〜24%を含む上層を含んでなる二軸延伸ポリオ
    レフィンシートの層;上層に隣接した、微小気孔を有す
    るコア層;及びコア層に隣接してその下に配置された、
    着色剤及び顔料を実質的に含まないポリオレフィン層を
    含んでなる写真要素。
  2. 【請求項2】 前記コア層が2〜18%の白色顔料を含
    む請求項1に記載の写真要素。
  3. 【請求項3】 前記二軸延伸シートがさらに、実質的に
    顔料を含まない前記層の下に、白色顔料を含む層を含ん
    でなる請求項1に記載の写真要素。
  4. 【請求項4】 前記二軸延伸シートの下に白色顔料を含
    む結合層が存在する請求項1に記載の写真要素。
  5. 【請求項5】 前記上層が約1〜15μmの厚さを有す
    る請求項1に記載の写真要素。
  6. 【請求項6】 前記上層が約15〜20重量%の白色顔
    料を含む請求項1に記載の写真要素。
JP10367638A 1997-12-24 1998-12-24 改良された光学的性能を有する積層二軸延伸ポリオレフィンシートを含む複合写真材料 Pending JPH11249257A (ja)

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