JP3724822B2 - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は写真印画紙用支持体に関し、特に、印画紙として使用した場合の解像力(単に、解像力という)に優れる上、従来品より安価な写真印画紙用支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、写真印画紙用支持体として、その両面を樹脂で被覆したものが知られており、特に、乳剤塗布側の樹脂層(表面樹脂層という)には、酸化チタン等の無機顔料、ブルーイング剤(青色顔料も含む)、蛍光増白剤などが含有される(米国特許第3501298号公報)(図3参照)。
この場合に使用する酸化チタンは、耐水性と共に光反射効率を高める作用を有するが、この酸化チタンの含有量を増加させれば増加させる程、解像力が向上することが知られている。
【0003】
しかしながら、高価な酸化チタン含有量の増加は、製品のコストを上昇させるのみならず、製造の際にダイリップ汚れや樹脂層の表面に小さい粒状のものが現れるミクログリッドが発生し、著しく製造適性に欠けるという欠点があった。
そこで、酸化チタンの含有量を減少させるために、表面の樹脂層を2層化し、上層(乳剤塗布側)にのみ酸化チタンを含有させることが行われている(特公昭49−30446号公報)(図2参照)。
しかしながら、この方法は、解像力を向上させる効果が少ないのみならず、使用量の減少量も少ないので、製品コストを十分に低下させることができないという欠点があった。
【0004】
また、前記製造適性を改善するために、上記と同様に2層化し、上層の酸化チタン含有量を下層より多くすると共に、上層の厚さを下層より小さくしたり(特開昭64−542号公報)、又は、上層の酸化チタンの含有量を少なくすると共に、厚さを下層より小さくすることも行われている(特開平1−142549号公報)。
しかしながら、これらの方法は、いずれも製造適性を改善することができるものの、酸化チタンの含有量を低下させることができないので製品コストを低下させることもできないという欠点があった。
【0005】
一方、写真印画紙用支持体ではないが、シート状支持体の表面に2層以上の樹脂層を積層し、最上層にのみ酸化チタンを含有させると共に、最上層の厚さを下層より薄くした、印刷用積層シートも開発されている(特開平3−61038号公報)。
しかしながら、上記積層シートは、印刷性及び筆記性等には優れているものの、写真印画紙用支持体として使用した場合の解像力が十分でないという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者等は、上記の欠点を解決するために鋭意検討した結果、乳剤を塗布する側の耐水性樹脂層を2層とすると共に、上層に特定量の酸化チタン及びブルーイング剤を含有させ、下層にブルーイング剤のみを含有させた場合には、焼き付け時の画像ぼけが防止され、解像力を維持させたまま、酸化チタンの含有量を減少させることができ、製品コストを低下させることができるということを見出し本発明に到達した。
従って、本発明の目的は、製造適性に優れるのみならず、解像力に優れる上、従来品より安価な写真印画紙用支持体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の目的は、基体の両面に耐水性樹脂層を設けてなる写真印画紙用支持体であって、少なくとも、乳剤を塗布する側の耐水性樹脂層が5〜25重量%の酸化チタン及び0〜0.56重量%のブルーイング剤を含有する上層と、0.05〜0.60重量%のブルーイング剤を含有し、酸化チタンを実質的に含有しない下層とからなり、前記ブルーイング剤の粒子径が0.05〜5μmであると共に、その含有量が上層より、下層の方が多くなっていることを特徴とする写真印画紙用支持体によって達成された。
【0008】
以下、本発明の写真印画紙用支持体について詳細に説明する。
本発明において樹脂層を形成する耐水性樹脂は、170〜290℃で溶融押出することのできる樹脂の中から適宜選択して用いることができる。通常は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂が用いられるが、特にポリエチレンが好ましく用いられる。また、ポリエチレンは、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン等の何れでも良く、これらを単独で用いても、2種以上を混合して使用しても良い。
【0009】
特に、乳剤を塗布する側の、基体と接する最下層の樹脂層で使用される耐水性樹脂は、基体との接着性を良好とする観点から、メルトフローレートが1.2〜100g/10分の範囲のものであることが好ましく、最下層以外の樹脂層に使用する耐水性樹脂も、そのメルトフローレートが1.2〜100g/10分の範囲のものであることが好ましい。
【0010】
上記最下層の耐水性樹脂層には、基体及び上層の樹脂層との接着性を良好とする観点から、粘着付与剤樹脂及び/又は、耐水性樹脂と熱融着可能な酸変性ポリオレフィン樹脂、アイオノマー等の接着性樹脂を含有させることができる。
上記粘着付与剤樹脂としては、ロジン誘導体樹脂、テルペン樹脂(例えば、高分子β−ピネン)、クマロン・インデン樹脂及び石油系炭化水素樹脂等が挙げられる。
このような粘着付与剤樹脂の配合量は前記耐水性樹脂に対し、通常、0.5〜60重量%の範囲である。
【0011】
前記接着性樹脂としては、例えば、酸変性ポリオレフィン樹脂、アイオノマー、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂(EEA樹脂)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA樹脂)並びにこれらの金属塩等が挙げられる。この接着性樹脂の配合量は、上記耐水性樹脂に対して20〜500重量%の範囲である。
【0012】
本発明においては、乳剤を塗布する側の上層の耐水性樹脂層は、酸化チタンの他にブルーイング剤を含有することが好ましい。下層はブルーイング剤を0.05〜0.60重量%含有し、酸化チタンを実質的に含有しない。
上記の酸化チタンは、製品の解像力を良好とする観点から、二酸化チタンであることが好ましい。
【0013】
上層に含有される酸化チタンの量は、5〜25重量%の範囲であることが必要であり、10〜20重量%であることが特に好ましい。5重量%未満であると、印画紙としての解像力が十分でなくなり、25重量%を越えると、製品コストが上昇するのみならず、膜割れやダイスジが発生し易くなり、製造適性に欠ける。
【0014】
酸化チタンの形態は、アナターゼ型であってもルチル型であっても良いが、白色度を優先する場合にはアナターゼ型を使用することが好ましく、鮮鋭度を優先する場合にはルチル型を使用することが好ましい。また、白色度及び鮮鋭度の双方を考慮して、アナターゼ型とルチル型とをブレンドして用いても良いし、酸化チタン含有層を2層として、一方の層にアナターゼ型酸化チタンを添加し、他方の層にルチル型酸化チタンを添加しても良い。
【0015】
酸化チタンの平均粒子サイズは0.1〜0.4μmの範囲であることが好ましい。その平均粒子サイズが0.1μm未満となると、樹脂層中に均一に混合分散することが困難となり、逆に、0.4μmを超えると、十分な白色度が得られない上樹脂層表面に突起が生じ、画質に悪影響を及ぼす。
このような形態及び平均粒子サイズを有する酸化チタンとしては、例えば、チタン工業株式会社製の商品名KA−10やKA−20、石原産業株式会社製の商品名A−220、PF−656、PF−654、PF−671、PF−715、CR−63などが挙げられる。
【0016】
この酸化チタンとしては、その活性を抑えて黄変を防止するため、一般に、その表面を含水酸化アルミニウム、含水酸化珪素等の無機物質で表面処理したもの、多価アルコール、多価アミン、金属石鹸、アルキルチタネート、ポリシロキサン等の有機物質で表面処理したもの、及び無機物質・有機物質の処理剤を併用して表面処理したもの等を使用することができる。
これらの処理剤は、無機物質にあっては、酸化チタンに対して0.2〜2.0重量%、有機物質にあっては、0.1〜1.0重量%の範囲で使用することが好ましい。
【0017】
酸化チタンは、高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エチル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸等を分散助剤として用い、2本ロール、3本ロール、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機で耐水性樹脂中に練り込まれる。得られた酸化チタン含有耐水性樹脂は、ペレット形状に成形され酸化チタンのマスターバッチとして用いられる。
【0018】
マスターバッチぺレット中の酸化チタン濃度は、経済性や分散性等の観点から、一般に30〜75重量%程度であることが好ましく、特に35〜70重量%であることが好ましい。分散助剤は、酸化チタン量に対して、一般に0.5〜10重量%程度であることが好ましい。マスターバッチペレット中の酸化チタン濃度が30重量%未満となると、希釈倍率が小さくなり不経済となる。逆に75重量%を超えると分散性が劣ったり、曲げたときにひび割れが生じやすくなる。
【0019】
本発明に使用するブルーイング剤としては、一般に知られる群青、コバルトブルー、酸化燐酸コバルト、キナクリドン系顔料等とそれらの混合物が挙げられる。
本発明において使用するブルーイング剤の粒子径は、解像力を向上させる観点から、0.05〜5μmの範囲である、特に好ましくは、0.1〜3μmである。
【0020】
本発明における耐水性樹脂層におけるブルーイング剤の含有量は、上層に用いた場合に0〜0.56重量%であり、好ましくは0.05〜0.4重量%、最も好ましくは0.07〜0.30重量%である。0.56重量%を越えると、解像力(シャープネスという)は向上するものの、画像が青味を帯びるので商品価値が低下する。
下層側に用いる場合には、0.05〜0.60重量%であり、0.07〜0.45重量%であることが好ましく、0.10〜0.30重量%であることが最も好ましい。0.05重量%未満であると、低周波数CTF値が下がり、解像力を向上させる効果が小さくなる。
何れにしても、本発明においては、下層に含有されるブルーイング剤の量を上層に含有されるブルーイング剤の量より多くすることが必要である。
【0021】
ブルーイング剤は、2本ロール、3本ロール、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機で耐水性樹脂中に練り込まれる。得られたブルーイング剤含有耐水性樹脂はペレット形状に成形され、ブルーイング剤のマスターバッチとして用いられる。
マスターバッチぺレット中のブルーイング剤の濃度は、1〜30重量%程度であることが、経済性や分散性等の観点から好ましい。ブルーイング剤のマスターバッチぺレットを成形する際に、酸化チタンを一緒に練り込むこともでき、またブルーイング剤の分散を助けるために、低分子量の耐水性樹脂、高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸等の分散助剤を用いることができる。
【0022】
本発明に係る耐水性樹脂層中には、酸化防止剤を含有させることもできる。その含有量は、耐水性樹脂量に対して50〜1,000ppm程度であることが、写真性に悪影響を与えず樹脂の劣化を防止することができる観点から好ましい。
こうして作製された酸化チタン及び/又はブルーイング剤を含有するマスターバッチペレットは、耐水性樹脂を用いて適宜希釈し、塗布用に供される。
【0023】
次に、本発明における耐水性樹脂層は、加熱溶融した上記酸化チタン及び/又はブルーイング剤を含有するペレットを溶融し、必要に応じて耐水性樹脂で希釈して溶融し、紙や合成紙等の走行する基体上に、逐次ラミネート法、又は、フィートブロックタイプ、マルチマニホールドタイプ、マルチスロットタイプ等の共押出ダイによるラミネート法のいずれかの方法により形成される。
共押出用ダイの形状は特に制限されるものではないが、一般にTダイ、コートハンガーダイ等が好ましく用いられる。
【0024】
支持体の表面に耐水性樹脂層を形成させるに際しては、まず乳剤塗布側の表面に前記したブルーイング剤を含有する耐水性樹脂を用いて樹脂層を形成し、次いでこの樹脂層上に酸化チタンを含有する耐水性樹脂層を、170〜290℃の温度範囲で、短時間でスリットダイからフィルム状に溶融押出ししてラミネート膜を形成させる。
溶融押出し温度が170℃未満となると耐水性樹脂の酸化が不十分となり、耐水性樹脂層(下層)と基体間の密着性が低下する。逆に290℃を越えると膜割やダイリップ筋が発生し、製品の外観を著しく損なう。
【0025】
樹脂を基体に被覆する前に、基体にコロナ放電処理、火炎処理、グロー放電処理、またはプラズマ処理などの活性化処理を施すことが好ましい。
本発明の耐水性樹脂層が、例えば2層で構成される場合には、上層の膜厚は、好ましくは5〜35μm、更に好ましくは10〜25μm、最も好ましくは15〜25μmである。下層の膜厚は、好ましくは5〜30μm、更に好ましくは10〜25μm、最も好ましくは15〜20μmである。
【0026】
乳剤塗布側の耐水性樹脂層の最外層表面には、光沢面、又は特開昭55−26507号公報記載の微細面、マット面又は絹目面の型付けがされ、裏面には無光沢面の型付けをする。
型付けした後の表面にコロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施すことができ、更に活性化処理後に、特開昭61−846443号公報に記載されたような下引き処理をすることもできる。
【0027】
本発明に用いられる基体としては、天然パルプを主成分とする通常の天然パルプ紙、天然パルプと合成繊維とからなる成る混抄紙、合成繊維を主成分とする合成繊維紙、ポリスチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂フィルムを擬紙化した、所謂合成紙の何れでもよいが、写真印画紙用の基体としては、天然パルプ紙(以下、単に原紙という)が特に好ましく用いられる。
【0028】
原紙に対する添加薬品としては、アルキルケテンダイマーの他、クレー、タルク、炭酸カルシウム、尿素樹脂微粒子等の充填剤、ロジン、高級脂肪酸塩、パラフィンワックス、アルケニルコハク酸等のサイズ剤、ポリアクリルアミド等の紙力増強剤、硫酸バンド等の定着剤などを添加したものが用いられる。その他、必要に応じて、染料、蛍光染料、スライムコントロール剤、消泡剤等が添加される。
【0029】
また、必要に応じて以下の柔軟化剤を添加することができる。
柔軟化剤に関しては、例えば新・紙加工便覧(紙薬タイム社編)554〜555頁(1980年発行)に記載があるが、特に分子量200以上のものが好ましい。この柔軟化剤は、炭素数10以上の疎水性基を有し、又、セルロースと自己定着するアミン塩又は第4級アンモニウム塩となっている。
【0030】
柔軟化剤の具体例としては、無水マレイン酸共重合物とポリアルキレンポリアミンとの反応生成物、高級脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとの反応生成物、ウレタンアルコールとアルキル化剤との反応生成物、高級脂肪酸の4級アンモニウム塩等が挙げられるが、特に無水マレイン酸共重合物とポリアルキレンポリアミンとの反応生成物、ウレタンアルコールとアルキル化剤との反応生成物が好ましい。
【0031】
パルプ表面に、ゼラチン、スターチ、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの変性物等の皮膜形成性ポリマーにより、表面サイズ処理することもできる。この場合のポリビニルアルコールの変性物としては、カルボキシル基変性物、シラノール変性物及びアクリルアミドとの共重合物等が挙げられる。また皮膜形成ポリマーの塗布量は、0.1〜5.0g/m2 、好ましくは0.5〜2.0g/m2 に調製される。
更に、上記皮膜形成性ポリマーには、必要に応じて帯電防止剤、蛍光増白剤、顔料、消泡剤などを添加することができる。
【0032】
原紙は、上述したパルプ及び必要に応じて添加した充填剤、サイズ剤、紙力補強剤、定着剤等の添加剤を含有したパルプスラリーから、長網抄紙機等の抄紙機により抄紙し、乾燥し、巻き取って製造される。この乾燥の前後のいずれかにおいて、前記表面サイズ処理が行われ、又、乾燥後から巻き取りの間にカレンダー処理が行われる。
【0033】
上記のカレンダー処理は、表面サイズ処理を乾燥後に行う場合には、表面サイズ処理の前後のいずれにおいても実施することができるが、各種処理を実行した最終の仕上げ工程でカレンダー処理を実施することが好ましい。カレンダー処理に使用する金属ロールや弾性ロールは、通常の紙の製造に用いられる公知のものが使用される。
本発明の写真印画紙用支持体に用いられる原紙は、上述したカレンダー処理によって、最終的に、50〜250μmの膜厚に調製される。原紙の密度は、0.8〜1.3g/m3 、好ましくは1.0〜1.2g/m3 である。
【0034】
本発明における写真印画紙用支持体には、帯電防止、カール防止等のために各種のバックコート層を塗設することができる。また、バックコート層には特公昭52−18020号、特公昭57−9059号、特公昭57−53940号、特公昭58−56859号、特開昭59−214849号、特開昭58−184144号等の各公報に記載もしくは例示されている無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテックス、硬化剤、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて含有させることができる。
【0035】
本発明における写真印画紙用支持体は、各種の写真構成層が塗設されてカラー写真印画紙、白黒写真印画紙、写植印画紙、反転写真材料、銀塩拡散転写法ネガ及びポジ、印刷材料等の各種の用途に用いられる。例えば、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀乳剤層を設けることができる。ハロゲン化銀写真乳剤層にカラーカプラーを含有せしめて、多層ハロゲン化銀カラー写真構成層を設けることもできる。物理現象核を含有せしめて銀塩拡散転写受像層を設けることもできる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の写真印画紙用支持体は、酸化チタンの含有量を減少させることができるので、製造適性に優れるのみならず、従来品より安価である。本発明の支持体は印画紙用として使用した場合、焼き付け時の画像ぼけが防止されるので、解像力に優れた写真印画紙を得るのに好適である。
【0037】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0038】
実施例1. 出力1KWのコロナ放電によって処理した、坪量170g/mの紙基体1の裏面に、下記表1に示した組成のポリエチレン樹脂を、260℃、ラインスピード200m/分で押出しラミネートし、厚さが40μmのポリエチレン樹脂の耐水性樹脂層4を設けた(図1参照)。
【表1】
Figure 0003724822
【0039】 次に、乳剤塗布側である紙基体1のおもて面に、下記表2で示した組成及び条件でブルーイング剤含有耐水性樹脂層2(下層)及びチタン含有耐水性樹脂層3(上層)を、上記した条件で共押出しラミネートして、本発明の写真印画紙用支持体を作製した(図1参照)。
【表2】
Figure 0003724822
【0040】 得られた写真印画紙用支持体にカラー乳剤を塗布して製造した印画紙を用い、画像を焼き付け、現像して写真を得た。 得られた画像の解像度を目視によって10段階で評価した結果は表3に示した通りである。尚、基準は、単層のもの(比較例5)を5とした。
【表3】
Figure 0003724822
【0041】
実施例2及び比較例1〜5.
下記表4に示す組成に変えた他、実施例1と全く同様にして写真印画紙用支持体を作製し、実施例1と同様にして印画紙を作製し、写真を得、その解像度を評価した。結果は表3に示した通りである。この結果から、上層のみにブルーイング剤を入れた支持体(比較例3)は、下層のみにブルーイング剤をいれた支持体(実施例2)に比べ解像力が大幅に劣ることが明らかである。これは、上層にのみブルーイング剤を入れた支持体は、下層で光が乱反射するためであると考えられる。尚、比較例5については、二層に分けずに単層とし、その厚さも40μmとした。
【表4】
Figure 0003724822
【0042】
実施例3〜5.
下層2のブルーイング剤の含有量を0.07重量%(実施例3)、0.28重量%(実施例4)及び0.56重量%(実施例5)に各々変えた他は、実施例1と全く同様にし、写真印画紙用支持体及び印画紙を作製し、実施例1と同様にして写真を得、それぞれの解像度を評価した。
解像度は、実施例5のものが最も良く、ブルーング剤の含有量が少なくなるに従って順次低下した。尚、ブルーイング剤の含有量が増加するに従って、画像は青味が強いものとなった。
【0043】
その他、好ましい実施態様を以下に挙げる。
▲1▼上層に含有される酸化チタンの量が10〜20重量%である、請求項1に記載の写真印画紙用支持体。
▲2▼上層のブルーイング剤の含有量が0.05〜0.4重量%である、請求項1又は上記▲1▼に記載の写真印画紙用支持体。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真印画紙用支持体の部分断面概略図である。
【図2】乳剤側の耐水性樹脂層を2層とし、下層にブルーイング剤を含有させなかった場合の、従来型の写真印画紙用支持体の部分断面概略図である。
【図3】乳剤側の耐水性樹脂層を単層とした場合の、従来型の写真印画紙用支持体の部分断面概略図である。
【符号の説明】
1 基体
2 耐水性樹脂層
3 耐水性樹脂層
4 耐水性樹脂層
ブルーイング剤
酸化チタン

Claims (2)

  1. 基体の両面に耐水性樹脂層を設けてなる写真印画紙用支持体であって、少なくとも、乳剤を塗布する側の耐水性樹脂層が5〜25重量%の酸化チタン及び0〜0.56重量%のブルーイング剤を含有する上層と、0.05〜0.60重量%のブルーイング剤を含有し、酸化チタンを実質的に含有しない下層とからなり、前記ブルーイング剤の粒子径が0.05〜5μmであると共に、その含有量が上層より、下層の方が多くなっていることを特徴とする写真印画紙用支持体。
  2. 上層の厚さが5〜35μmであり下層の厚さが5〜30μmである請求項1に記載の写真印画紙用支持体。
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