JP3441270B2 - 写真印画紙用支持体の製造方法 - Google Patents

写真印画紙用支持体の製造方法

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JP3441270B2
JP3441270B2 JP27870295A JP27870295A JP3441270B2 JP 3441270 B2 JP3441270 B2 JP 3441270B2 JP 27870295 A JP27870295 A JP 27870295A JP 27870295 A JP27870295 A JP 27870295A JP 3441270 B2 JP3441270 B2 JP 3441270B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基体の両面に耐水性
樹脂被覆層を設けた写真印画紙用支持体の製造方法に関
し、乳剤塗布面側の耐水性樹脂層における二酸化チタン
の含有量を増大させて解像力に優れた写真印画紙用支持
体を得ることができ、更に、フイルムの膜割れやフイル
ム作製時のダイリップ筋が生じることなく、製造安定性
に優れた写真印画紙用支持体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真印画紙用支持体の本質的構成につい
ては、すでに公知であり、例えば米国特許第3,50
1,298号明細書に開示されているように、紙基体の
両面を樹脂で被覆し、乳剤を塗布する側の耐水性樹脂被
覆層には二酸化チタン顔料、ブルーイング剤(青色顔料
も含む)蛍光増白剤などを含有させるものが知られてい
る。耐水性樹脂被覆層の隠蔽性を増し、鮮鋭度の高い写
真印画紙用支持体を得るために二酸化チタン顔料の添加
は不可欠である。しかも、最近ではさらに高い鮮鋭度の
写真印画紙用支持体に対する要求が強く、二酸化チタン
顔料の添加量を増加させることが強く求められている。
【0003】従来、耐水性樹脂被覆層の二酸化チタン
(TiO2 )の濃度としては9重量%〜15重量%であ
り、290℃〜340℃の温度で溶融押出しコーディン
グされている。TiO2 の添加量を増加させると押出機
ダイリップ部に発生する筋(以下、ダイリップ筋と呼
ぶ)の増加とTiO2 濃度20重量%を越えると溶融押
出したフィルムに膜割れが発生するという問題がある。
【0004】この筋の発生原因はダイリップ部における
溶解物の部分的な堆積或いは焼付けによるものと考えら
れているが、このようなダイリップ筋か発生すると、こ
れによって製造されたフィルム或いは積層物の表面には
縦方向に連続的な筋が生じる。この筋には一般に二種類
あり、一つは突起状のものであり、もう一つは陥没状の
ものが知られている。このようなダイリップ筋は製品の
外観を著しく損なうばかりでなく、延伸などの二次加工
においてフィルムの透明度のムラを発生させるため、商
品価値を著しく低下させていた。しかも、一度発生した
ダイリップ筋を完全に消失させるには、ダイリップを分
解して洗浄する以外に方法がなく、その分解、洗浄には
多大な手間と時間を要し、生産性の著しい低下をもたら
すものであり、その解決を迫られている。
【0005】従来、ダイリップ筋の防止方法が種々検討
されてきた。例えば、樹脂組成物の改良の面からは、酸
化亜鉛と高級樹脂酸の金属塩の特定量を組み合わせて用
いる方法(特開昭53−102947号公報)、二酸化
チタンの乾燥減量と脂肪酸金属塩の特定量を組み合わせ
て用いる方法(特開昭57−16819号公報)、酸化
防止剤と脂肪酸金属塩の特定量を組み合わせて用いる方
法(特開昭60−11841号公報)、二酸化チタン乾
燥減量、脂肪酸金属塩、組成物溶融粘度などに関する条
件を選択し組み合わせて用いる方法(特公59−422
96号公報)等の提案がある。
【0006】また、使用する二酸化チタンが増加するに
従い、汚れやグダットが多発することから二酸化チタン
の改質が必要であることの観点から、二酸化チタン表面
を含水酸化アルミニウムで処理する方法(特開昭57−
108849号公報)、2〜4価のアルコールで処理す
る方法(特開昭58−17433号公報)、アルキルチ
タネートで処理する方法(特開昭57−151942号
公報)、または有機アルミニウムで処理する方法(特開
昭62−141544号公報)、或いは二酸化チタンの
乾燥減量を0.35%以下にする方法(特開昭59−1
544号公報、特開昭59−121329号公報、特開
昭59−215234号公報)、および二酸化チタンの
懸濁液電気伝導度を60mbo/cm以下にする方法
(特開昭58−220140号公報)等の多くの提案も
なされている。
【0007】しかしながら、ダイリップ筋を防止する方
法としては不十分である。また耐水性樹脂中に二酸化チ
タン量を増大させると溶融押出したフィルムに膜割れが
発生する問題があり、既存の写真印画紙用支持体におけ
る耐水性樹脂中のTiO2 含有量は20重量%より少な
く、このため高解像力は望めない。
【0008】最近、二酸化チタン含有層に粘着付与剤樹
脂を添加し、175〜290℃の吐出、温度で溶融押出
しすることにより、二酸化チタン含有量を増加させた高
解像力支持体が提案されている(国際公開番号:W09
2/17538)。しかし、この方法では二酸化チタン
の分散性が充分でないのみならず、押し出しラミネート
後の冷却ロールからの剥離性が悪いために製品の外観不
良が発生しやすい。
【0009】また、特開平6−324431では、耐水
性樹脂中の二酸化チタンの含有量を増大させても膜割れ
を発生せず、かつダイリップ筋の発生を少なくするため
に基体上の耐水性樹脂層を二層以上とし、上層を170
℃〜290℃の低温で、最下層を290〜340℃の高
温で、多層共押出しすることが提案されている。しかし
上層は、最下層の温度の影響で昇温し、また、最下層は
上層の温度の影響で温度低下し、ダイリップ筋の抑制は
必ずしも充分でなく、さらに原紙/ポリエチレンの密着
も低下傾向を示し、製造条件が限定され製造安定性に欠
ける。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐水
性樹脂層を形成するフイルムの膜割れやフイルム作製時
のダイリップ筋等の発生がなく、製造安定性がよく、フ
イルムと接着剤層との密着性が高く、しかも解像力にも
優れた写真印画紙用支持体の製造方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、基体の両面に耐水性樹脂被覆層を設けた写真印画紙
用支持体の製造方法において、二酸化チタンを25〜6
0重量%含有するMFR10〜50g/10分の低密度
ポリエチレンを溶融温度170〜270℃で押出し製膜
されたフィルムを、二酸化チタンを25重量%以下含有
し、溶融温度300〜340℃に溶融したMFR1〜1
0g/10分の低密度ポリエチレンからなる接着剤層を
介して基体に貼り合わせて乳剤塗布面側の耐水性樹脂被
覆層を形成する写真印画紙用支持体の製造方法によって
達成される。
【0012】本発明に用いられる基体としては、通常の
天然パルプを主体とした天然パルプ紙、天然パルプと合
成繊維とから成る混抄紙、合成繊維を主成分とする合成
繊維紙、ポリスチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂
フィルムを擬紙化した、いわゆる合成紙及びプラスチッ
クフィルムのいずれでも良いが、写真印画紙用支持体の
基体としては、天然パルプ(以下、単に原紙と呼称す
る)が特に好ましく有利に用いられる。
【0013】添加薬品としては、アルキルケテンダイマ
ー、アルケニルコハク酸、高級脂肪酸塩、パラフィンワ
ックス、ロジン等のサイズ剤、ポリアクリルアミド、カ
チオンスターチ等の乾燥紙力増強剤、ポリアミドポリア
ミンエピクロルヒドリン等の湿潤紙力増強剤、二酸化チ
タン、炭酸カルシウム、タルク、クレー等の填料、硫酸
バンド等の定着剤などを添加したものが用いられる。そ
の他必要に応じ、染料、蛍光染料、スライムコントロー
ル剤、消泡剤等が添加される。又、必要に応じ、以下の
柔軟化剤を添加することができる。
【0014】柔軟化剤に関しては、例えば新・紙加工便
覧(紙薬タイムス社編)554頁〜555頁、1980
年発行に記載がある。特に分子量200以上のものが好
ましい。すなわち、炭素数10以上の疎水性基を有し、
また、セルロースと自己定着するアミン塩又は第4級ア
ンモニウム塩を有している。具体的に無水マレイン酸共
重合物とポリアルキレンポリアミンとの反応物、高級脂
肪酸とポリアルキレンポリアミンとの反応物、ウレタン
アルコールとアルキル化剤との反応物、高級脂肪酸の4
級アンモニウム塩等があげられるが、無水マレイン酸共
重合物とポリアルキレポリアミンとの反応物、ウレタン
アルコールとアルキル化剤との反応物が特に好ましい。
【0015】また、このパルプ表面にゼラチン、スター
チ、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの変
性物等の皮膜形成ポリマーにより表面サイズ処理するこ
ともできる。この場合のポリビニルアルコール変性物と
しては、カルボキシル基変性物、シラノール変性物やア
クリルアミドとの共重合物等が挙げられる。また皮膜形
成性ポリマーにより表面サイズ処理する場合の皮膜形成
ポリマーの塗布量は、0.1g/m2 〜5.0g/m2
好ましくは0.5g/m2 〜2.0g/m2 に調整され
る。更にこの際の皮膜形成ポリマーには、必要に応じて
帯電防止剤、蛍光増白剤、顔料、消泡剤などを添加する
ことができる。
【0016】また、原紙は上述したパルプ及び必要に応
じて添加した充填剤、サイズ剤、紙力補強剤、定着剤等
の添加剤を含有したパルプスラリーを長絹抄紙機等の抄
紙機により抄紙し、乾燥し、巻取って製造される。この
乾燥の前後のいずれかにおいて前記表面サイズ処理が行
われ、又、乾燥後から巻取りの間にカレンダー処理が行
われる。このカレンダー処理は、表面サイズ処理を乾燥
後に行う場合には、表面サイズ処理の前後のいずれにお
いても実施することができるが、カレンダー処理を各種
処理を実行した最終の仕上げ工程で実行することが好ま
しい。カレンダー処理においては、金属ロール、弾性ロ
ールとも通常の紙の製造に用いられる公知のものが使用
される。
【0017】本発明の写真印画紙用支持体に用いられる
原紙は、上述したカレンダー処理を行い、最終的に50
μm〜250μmの膜厚に調整される。原紙の密度とし
ては、0.8g/m3 〜1.3g/m3 、好ましくは
1.0g/m3 〜1.2g/m 3 である。
【0018】本発明は、上記した基体の両面に耐水性樹
脂被覆層が形成される。乳剤塗布面側の耐水性樹脂被覆
層は、二酸化チタン25〜60重量%含有し、MFR1
0〜50g/10分の低密度ポリエチレンを溶融温度1
70〜270℃で押出し、製膜されたフイルムを接着剤
層を介して基体上に貼り合わせることによって形成され
る。
【0019】ここで、MFR(melt flow r
ate)は溶融流量を表し、190℃で測定したメルト
インデンクスである。したがって、本発明にいうMFR
は、ポリエチレンの特性を分類するための指標を表わ
し、低密度ポリエチレンが190℃で2160gの力を
受けたときに直径2.1mm、長さ8mmのオリフィス
から10分間に押し出される量のg数を示す。
【0020】MFRが10g/10分よりも低い低密度
ポリエチレンの場合、170〜270℃の低温での製膜
性が不充分でフイルム膜割れが生じやすい。また、MF
Rが50g/10分よりも高い低密度ポリエチレンの場
合、製膜の安定性がなく、フイルムが実質的に作製でき
ないか又は作製してもフイルム膜割れ、ダイリップ筋等
が生じやすく、また、接着剤層との密着性等が不充分と
なりやすい。
【0021】低密度ポリエチレンを基体に貼りあせるた
めの接着剤層は、二酸化チタンを25重量%以下含有
し、溶融温度300〜340℃に溶融したMFR1〜1
0g/10分の低密度ポリエチレンからなる。
【0022】また、乳剤塗布側の低密度ポリエチレンフ
イルム及び接着剤樹脂層に含有される二酸化チタン(T
iO2 )としては、アナターゼ型、ルチル型どちらでも
良いが、白色度を優先する場合アナターゼ型TiO2
好ましく、また鮮鋭度を優先する場合はルチル型TiO
2 が好ましい。白色度と鮮鋭度両方を考慮しアナターゼ
型、ルチル型TiO2 をブレンドして用いても良いし、
乳剤塗布側の低密度ポリエチレンフイルムにはアナター
ゼ型を使用することができ、接着剤層にはルチル型Ti
2 を使用することができる。
【0023】使用されるTiO2 は一般にTiO2 の活
性を抑え黄変を防止する目的でその表面に含水酸化アル
ミニウム、含水酸化珪素等の無機物質で表面処理したも
の、多価アルコール、多価アミン、金属石けん、アルキ
ルチタネート、ポリシロキサン等の有機物質で表面処理
したもの及び無機・有機の処理剤を併用して表面処理し
たものを使用できる。
【0024】表面処理量はTiO2 に対して無機物質で
0.2重量%〜2.0重量%、有機物質で0.1重量%
〜1.0重量%が好ましい。TiO2 の粒径としては、
0.1μm〜0.4μm程度が良い。乳剤塗布側の低密
度ポリエチレンフイルムのTiO2 の濃度としては25
重量%〜60重量%である。TiO2 の濃度が25重量
%未満の場合、鮮鋭度が低く60重量%より高いと膜割
れがしやすくフィルムの製膜安定性がない。また、Ti
2 60重量%のマスターペレットの300℃でのカー
ルフィッシャー法による水分値が0.20%以下が好ま
しい。接着剤層のTiO2 濃度としては、乳剤塗布側の
低密度ポリエチレンフイルムの濃度より低く25重量%
以下、特にTiO2 を含有しなくとも良い。接着剤層の
酸化チタン充填量は25重量%より多いと膜割れが発生
してしまう。
【0025】TiO2 は、高級脂肪酸の金属塩、高級脂
肪酸エチル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸等を分散助
剤として用い、2本ロール、3本ロール、ニーダー、バ
ンバリーミキサー等の混練機で耐水樹脂中に練り込み、
ペレット中のTiO2 濃度は一般に30重量%〜75重
量%程度であり、分散助剤はTiO2 量に対して一般に
0.5重量%〜10重量%程度である。
【0026】耐水性樹脂層には、ブルーイング剤を含有
させるとよい。ブルーイング剤としては一般に知られる
群青、コバルトブルー、酸化燐酸コバルト、キナクリド
ン系顔料等とその混合物が用いられる。ブルーイング剤
の粒子径に特に限定はないが、市販のブルーイン剤の粒
径は通常0.3μm〜10μm程度であり、この範囲の
粒径であれば特に使用上支障がない。本発明における耐
水樹脂層におけるブルーイング剤の含有量は、乳剤塗布
側の低密度ポリエチレンフイルムに0.2重量%〜0.
4重量%、その接着剤層においては0〜0.15重量%
含有させるとよい。
【0027】ブルーイング剤は、2本ロール、3本ロー
ル、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機で耐水性
樹脂中に練り込まれ、ペレット状に成形されマスターバ
ッチとされる。ペレット中のブルーイング剤の濃度は1
重量%〜30重量%である。ブルーイング剤のペレット
を作る際に、TiO2 を一緒に練り込むこともでき、ま
た、ブルーイング剤の分散を助けるため低分子量の耐水
性樹脂、高級樹脂酸の金属塩、高級脂肪酸エステル、高
級脂肪酸アミド、高級脂肪酸等の分散脂肪酸等の分散助
剤を用いることができる。
【0028】本発明における乳剤塗布側の低密度ポリエ
チレンフイルム及び接着剤中には酸化防止剤を含有させ
ることもでき、含有量としては耐水性樹脂量に対し50
ppm〜1000ppm添加できる。このようにして作
製した二酸化チタン及び/又はブルーイング剤を含有す
るマスターバッチは、耐水性樹脂により適宜希釈して塗
布用とされる。
【0029】本発明におけるプラスチックフィルムの成
膜加工についてはプラスチックフィルム〔加工と応用〕
(編著 沖山聰明、抜報堂出版、1995年4月5日発
行)に記載されているキャスティング法、エクストルー
ジョン法、カレンダー法、延伸法等のいずれの方法も使
用することが出来る。本発明では、エクトルージョン法
の場合、二酸化チタンを高充填(25重量%〜60重量
%)しても、従来の印画紙用支持体の溶融ラミネート法
の樹脂溶融温度より低温で成膜しても、何ら支障がない
ため、膜割れやダイリップ部の焼付けによる汚れが発生
しないように、樹脂の選定、溶融押出し温度を選定する
ことができ、安定製造が可能となる。
【0030】低密度ポリエチレンの場合、MFR10〜
50であれば溶融温度170〜270℃で押出せば、膜
割れはなく、また、ダイリップ筋の発生も少なく、安定
してフィルムを製膜できる、溶融温度が170℃より低
いと高速で膜切れが起こり製膜できず、また、溶融温度
が270℃より高いと酸化チタンが25重量%以上の充
填量では膜割れが発生してしまう。
【0031】乳剤塗布側の低密度ポリエチレンフイルム
の厚さは10〜60μmのものが使用されるが15μm
より薄いと解像力が低く、30μmより厚いとコスト的
に不利であり、15〜30μmが好ましい。プラスチッ
クフィルムの乳剤を塗布する側の面は、通常、光沢面で
あるが微粒面、マット面又は絹目面を型付けしてもよ
い。
【0032】本発明において、基体とプラスチックフィ
ルムを貼り合わせる方法は、加工技術研究会編「最新ラ
ミネート加工便覧」(1989年6月30日発行)に記
載されている公知のラミネーション方法、ウェットラミ
ネーション、ワックス・ホットメルトラミネーション、
ドライラミネーション、又は無溶剤型ドライラミネーシ
ョン、押出しコーティング/ラミネーションの中から適
宜選択して採用することができるが、押出しコーティン
グ/ラミネーション又はドライラミネーションを採用す
ることが望ましい。
【0033】押出しコーティング/ラミネーションとは
熱可塑性樹脂を接着剤としてスリットダイより熱溶融し
て、2種類の基体(例えば原紙とプラスチックフィル
ム)の間に押出し、加圧用ゴムローラーと冷却金属ロー
ル間で、圧着接合した後、溶融樹脂を冷却固化し、冷却
ロールから剥離することを主工程とする加工法である。
接着剤層の厚みは5〜15μmが好ましい。厚みが5μ
mより薄いとフィルムと原紙との密着が不充分であり、
15μmより厚くしても密着効果が変わらず、寧ろ、コ
スト的に不利である。また、プラスチックフイルムと接
着剤との接着性を向上させるためプラスチックフィルム
及び基体の表面をコロナ放電処理、火炎処理、熱風処
理、オゾン処理、紫外線処理、グロー放電処理等から適
宜選択して処理することが望ましい。
【0034】接着剤層に低密度ポリエチレンを使用する
場合、MFRは1〜10g/10分のものを押し出し温
度300〜340℃で使用するのが好ましく、押し出し
温度300℃より低いと、フィルムと原紙の密着が不足
し、340℃より高いとポリエチレンの分解が進み劣化
すると共にダイリップ筋が発生しやすくなる。
【0035】写真乳剤塗布面と反対の側には、プラスチ
ックフィルムを上記と同様の方法により貼り合わせて
も、熱可塑性樹脂を溶融押出しコーティングしてもよ
い。溶融押出しコーティングの場合、ポリオレフィン
系、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン、より好
ましくは高密度ポリエチレンが使用される。
【0036】本発明における写真用支持体には、帯電防
止、カール防止等のために各種のバックコート層を塗設
することができる。また、バックコート層には特公昭5
2−18020号、特公昭57−9059号、特公昭5
7−53940号、特公昭58−56859号、特開昭
59−214849、特開昭58−184144号等の
各公報に記載もしくは例示の無機帯電防止剤、有機帯電
防止剤、親水性バインダー、ラテックス、硬化剤、顔
料、界面活性剤等を適宜組み合わせ含有せしめることが
できる。
【0037】写真乳剤を塗布する側の低密度ポリエチレ
ンフィルムの表面はコロナ放電処理、火炎処理等、前述
の活性化処理を施すことが出来、更に活性化処理後、特
開昭61−84643号公報に記載のような下引き処理
することもできる。
【0038】本発明における写真用支持体は、各種の写
真構成層が塗設されてカラー写真印画紙用、白黒写真印
画紙用、写真印画紙用、被写印画紙用、反転写真材料
用、銀塩拡散転写法ネガ及びポジ用、印刷材料用等各種
の用途に用いることができる。例えば、塩化銀、臭化
銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀乳剤層を設けるこ
とができる。ハロゲン化銀写真乳剤層にカラーカプラー
を含有せしめて、多層ハロゲン化銀カラー写真構成層を
設けることができる。また、物理現像核を含有せしめて
銀塩拡散転写受像層を設けることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】次に本発明の写真印画紙用支持体
の製造方法の例を図面に基を説明する。図1において、
1は製膜用ダイ、2は貼り合わせ用ダイ、3A〜3Eは
冷却ロールをそれぞれ示している。製膜用ダイ1から二
酸化チタン25〜60重量%含有し、MFR10〜50
g/10分の低密度ポリエチレンが溶融温度170〜2
70で押し出される。この低密度ポリエチレンフイルム
は冷却ロール3Aで冷却されながら、冷却ロール3Bに
至る。
【0040】一方、貼り合わせ用ダイ2から接着剤とし
ての樹脂フイルムが押し出される。この樹脂フイルム
は、冷却ロール3Bとニップロール6との間で、上記の
低密度ポリエチレンフイルムと片面に樹脂フイルムがラ
ミネートされた原紙4との間に介在するようにしてラミ
ネートされ、写真印画紙用支持体5が作製される。
【0041】図2においては、製膜用ダイ1から押し出
された低密度ポリエチレンフイルムは、冷却ロール3C
で冷却されながら製膜される。一方、貼り合わせ用ダイ
2から接着剤としての樹脂フイルムが押し出される。こ
の樹脂フイルムは、冷却ロール3Cとニップロール6と
の間で、上記の低密度ポリエチレンフイルムと片面に樹
脂フイルムがラミネートされた原紙4との間に介在する
ようにしてラミネートされ、写真印画紙用支持体5が作
製される。
【0042】図3においては、製膜用ダイ1から押し出
された低密度ポリエチレンフイルムは、冷却ロール3D
に接触して冷却されながら製膜される。一方、一方、貼
り合わせ用ダイ2から接着剤としての樹脂フイルムが押
し出される。この樹脂フイルムは、、冷却ロール3Eと
ニップロール6との間で、上記の低密度ポリエチレンフ
イルムと片面に樹脂フイルムがラミネートされた原紙4
との間に介在するようにしてラミネートされ、写真印画
紙用支持体5が作製される。
【0043】ここで、絹目面、微粒面、マット面等の型
付け面を作るのに、図1、図2の方法が適用され、光沢
面の場合、図1〜図3のいずれも使用できる。図1の方
法は、工程中でのフイルムに皺が入りやすく、この点に
関しては、図2、次いで図3の方法が優れている。ま
た、図1及び図3の方法は、フイルム形成後、原紙との
貼合わせの間隔が図1に比べて広いため、フイルムと接
着剤との密着性を高めるための表面処理(コロナ放電、
グロー放電、火炎処理等)を行うことが可能である。
【0044】上記した図示の例では、製膜したフイルム
を同一の工程で貼り貼り合わせているが、プラスチック
フィルムを基体に貼合わせる方法としては、プラスチッ
クフィルムを別工程で製膜したものを使ってもよい。
【0045】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0046】実施例1 図2の構成の貼り合わせ用装置を用い、製膜用ダイ1よ
りMFRが20g/10分の低密度ポリエチレンに平均
粒径0.25μmのアナターゼ型酸化チタンを30重量
%充填し厚さ20μmのフィルムを225℃にて製膜し
たのち、貼り合わせ用ダイ2より押し出されたMFR2
g/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μ
mのアナターゼ型酸化チタンを20重量%充填した厚さ
15μmの接着用樹脂を340℃にて押し出し、片面に
26μmのMFRが15g/10分の高密度ポリエチレ
ンをラミネートした坪量170g/m2 原紙4の高密度
ポリエチレンラミネート面とは反対側の面に貼り合わせ
を行った写真用支持体5を得た。
【0047】この写真用支持体のフィルム貼り合わせ面
側をコロナ放電処理を行ったのち、ハロゲン化銀写真感
光層を塗布し写真印画紙を得、画像を焼き付け現像処理
後解像力を目視にて評価した。
【0048】また、フィルム作製時に膜割れ、ダイリッ
プ筋を目視にて評価し、上層フィルムと接着層の密着は
現像処理後の剥がれを目視にて評価した。
【0049】実施例2 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが20g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを45重量%充填し、厚さ2
0μmのフィルムを225℃にて製膜したのち、貼り合
わせ用ダイ2より押し出されたMFR5g/10分の低
密度ポリエチレン平均粒径0.25μmのアナターゼ型
酸化チタンを10重量%充填した厚さ10μmの接着用
樹脂を320℃にて押し出し、片面に26μmのMFR
が15g/10分の高密度ポリエチレンをラミネートし
た坪量170g/m2 原紙の高密度ポリエチレンをラミ
ネートとは反対側の面に貼り合わせを行った写真用支持
体5を得た。その他は実施例1同様の処理、評価を行っ
た。
【0050】実施例3 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが20g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを60重量%充填し厚さ20
μmのフィルムを225℃に製膜したのち、貼り合わせ
用ダイ2より押し出されたMFR8g/10分の低密度
ポリエチレンを厚さ5μmの接着用樹脂を300℃にて
押し出し、片面に26μmのMFRが15g/10分の
高密度ポリエチレンをラミネートした坪量170g/m
2 原紙の高密度ポリエチレンラミネートとは反対側の面
に貼り合わせを行った写真用支持体5を得た。その他は
実施例1同様の処理、評価を行った。
【0051】実施例4 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが40g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを45重量%充填し厚さ20
μmのフィルムを190℃に製膜したのち、貼り合わせ
用ダイ2より押し出されたMFR4g/10分の低密度
ポリエチレンに平均粒径0.25μmのアナターゼ型酸
化チタンを15重量%充填した厚さ15μmの接着用樹
脂を320℃にて押し出し、片面に26μmのMFRが
15g/10分の高密度ポリエチレンをラミネートした
坪量170g/m2 原紙の高密度ポリエチレンラミネー
トとは反対側の面に貼り合わせを行った写真用支持体を
得た。その他は実施例1同様の処理、評価を行った。
【0052】実施例5 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが20g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを45重量%充填し厚さ20
μmのフィルムを225℃にて製膜したのち、貼り合わ
せ用ダイ2より押し出されたMFR4g/10分の低密
度ポリエチレンに平均粒径0.25μmのアナターゼ型
酸化チタンを15重量%充填した厚さ15μmの接着用
樹脂を320℃にて押し出し、片面に26μmのMFR
が15g/10分の高密度ポリエチレンをラミネートし
た坪量170g/m2 原紙の高密度ポリエチレンラミネ
ートとは反対側の面に貼り合わせを行った写真用支持体
5を得た。その他は実施例1同様の処理、評価を行っ
た。
【0053】実施例6 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが10g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを45重量%充填し厚さ20
μmのフィルムを260℃にて製膜したのち、貼り合わ
せ用ダイ2より押し出されたMFR4g/10分の低密
度ポリエチレンに平均粒径0.25μmのアナターゼ型
酸化チタンを15重量%充填した厚さ15μmの接着用
樹脂を320℃にて押し出し、片面に26μmのMFR
が15g/10分の高密度ポリエチレンをラミネートし
た坪量170g/m2 原紙の高密度ポリエチレンラミネ
ートとは反対側の面に貼り合わせを行った写真用支持体
5を得た。その他は実施例1同様の処理、評価を行っ
た。
【0054】実施例7 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが20g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを30重量%充填し厚さ25
μmのフィルムを225℃にて製膜したのち、貼り合わ
せ用ダイ2より押し出されたMFR4g/10分の低密
度ポリエチレンに平均粒径0.25μmのアナターゼ型
酸化チタンを15重量%充填した厚さ10μmの接着用
樹脂を320℃にて押し出し、片面に26μmのMFR
が15g/10分の高密度ポリエチレンをラミネートし
た坪量170g/m2 原紙4の高密度ポリエチレンラミ
ネートとは反対側の面に貼り合わせを行った写真用支持
体5を得た。その他は実施例1同様の処理、評価を行っ
た。
【0055】実施例8 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが20g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを60重量%充填し厚さ15
μmのフィルムを225℃にて製膜したのち、貼り合わ
せ用ダイ2より押し出されたMFR4g/10分の低密
度ポリエチレンに平均粒径0.25μmのアナターゼ型
酸化チタンを15重量%充填した厚さ15μmの接着用
樹脂を320℃にて押し出し、片面に26μmのMFR
が15g/10分の高密度ポリエチレンをラミネートし
た坪量170g/m2 原紙4の高密度ポリエチレンラミ
ネートとは反対側の面に貼り合わせを行った写真用支持
体5を得た。その他は実施例1同様の処理、評価を行っ
た。
【0056】比較例1 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが10g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを20重量%充填し厚さ35
μmのフィルムを290℃にて製膜したのち、貼り合わ
せ用ダイ2より押し出されたMFR20g/10分の低
密度ポリエチレンに平均粒径0.25μmのアナターゼ
型酸化チタンを30重量%充填した厚さ5μmの接着用
樹脂を225℃にて押し出し、片面に26μmのMFR
が15g/10分の高密度ポリエチレンをラミネートし
た坪量170g/m2 原紙4の高密度ポリエチレンラミ
ネートとは反対側の面に貼り合わせを行った写真用支持
体5を得た。その他は実施例1同様の処理、評価を行っ
た。
【0057】比較例2 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが10g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを20重量%充填し厚さ35
μmのフィルムを290℃にて製膜したのち、貼り合わ
せ用ダイ2より押し出されたMFR15g/10分の低
密度ポリエチレンに平均粒径0.25μmのアナターゼ
型酸化チタンを10重量%充填した厚さ3μmの接着用
樹脂を280℃にて押し出し、片面に26μmのMFR
が15g/10分の高密度ポリエチレンをラミネートし
た坪量170g/m2 原紙4の高密度ポリエチレンラミ
ネートとは反対側の面に貼り合わせを行った写真用支持
体を得た。その他は実施例1同様の処理、評価を行っ
た。
【0058】比較例3 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが20g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを70重量%充填し、厚さ2
0μmのフィルムを225℃にて製膜したが、膜割れが
発生し均一なフィルムを得ることができなかった。
【0059】比較例4 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが60g
/10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μm
のアナターゼ型酸化チタンを70重量%充填し厚さ10
μmのフィルムを150℃にて製膜したのち、貼り合わ
せ用ダイ2より押し出されたMFR15g/10分の低
密度ポリエチレンに平均粒径0.25μmのアナターゼ
型酸化チタンを10重量%充填した厚さ20μmの接着
用樹脂を280℃にて押し出し、片面に26μmのMF
Rが15g/10分の高密度ポリエチレンをラミネート
した坪量170g/m2 原紙4の高密度ポリエチレンラ
ミネートとは反対側の面に貼り合わせを行った写真用支
持体5を得た。その他は実施例1同様の処理、評価を行
った。
【0060】比較例5 実施例1同様の装置で製膜用ダイ1よりMFRが4g/
10分の低密度ポリエチレンに平均粒径0.25μmの
アナターゼ型酸化チタンを45重量%充填し、厚さ10
μmのフィルムを310℃にて製膜したが、膜割れが発
生し均一なフィルムを得ることができなかった。
【0061】実施例1〜8及び比較例1〜5の製造条
件、及び評価結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】表1に示す実施例及び比較例の結果から、
本発明の製造方法によって得られた写真印画紙用支持体
は、解像力及び製造適性に良好であることが分かる。
【0064】
【発明の効果】本発明の写真印画紙用支持体の製造方法
によれば、乳剤塗布面側の低密度ポリエチレンに高濃度
の二酸化チタンを含有させることができ、解像力に優れ
た写真印画紙を得ることができる。さらに本発明は、乳
剤塗布面側の低密度ポリエチレンは溶融押出により製膜
した後、接着剤層を介して基体に貼り合わせるものであ
るため、二酸化チタンを高濃度に含有しても低密度ポリ
エチレンフイルムを比較的低温で溶融押出できるため、
フイルム膜割れやダイリップ筋等の発生がなく、安定し
て製造可能であり、接着剤層の選定により低密度ポリエ
チレンフイルムと接着剤層との密着性を高くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真印画紙用支持体を製造する方法の
一実施例を示す概略的構成図である。
【図2】本発明の写真印画紙用支持体を製造する方法の
他の実施例を示す概略的構成図である。
【図3】本発明の写真印画紙用支持体を製造する方法の
更に他の実施例を示す概略的構成図である。
【符号の説明】
1 製膜用ダイ 2 貼り合わせ用ダイ 3 冷却ロール 4 裏面を被覆された基体 5 印画紙用支持体 6 ニップロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−270969(JP,A) 特開 平6−324431(JP,A) 特開 昭61−251845(JP,A) 特開 平3−62028(JP,A) 特開 平5−100357(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/79 B32B 27/10 B32B 27/20 B32B 27/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の両面に耐水性樹脂被覆層を設けた
    写真印画紙用支持体の製造方法において、二酸化チタン
    を25〜60重量%含有するMFR10〜50g/10
    分の低密度ポリエチレンを溶融温度170〜270℃で
    押出し製膜されたフィルムを、二酸化チタンを25重量
    %以下含有し、溶融温度300〜340℃に溶融したM
    FR1〜10g/10分の低密度ポリエチレンからなる
    接着剤層を介して基体に貼り合わせて乳剤塗布面側の耐
    水性樹脂被覆層を形成することを特徴とする写真印画紙
    用支持体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記フィルムの厚みが15〜30μmで
    ある請求項1に記載の写真印画紙用支持体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記接着剤層の厚みが5〜15μmであ
    る請求項1に記載の写真印画紙用支持体の製造方法。
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