JPS5942296B2 - 写真用支持体の製法 - Google Patents

写真用支持体の製法

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JPS5942296B2
JPS5942296B2 JP10605080A JP10605080A JPS5942296B2 JP S5942296 B2 JPS5942296 B2 JP S5942296B2 JP 10605080 A JP10605080 A JP 10605080A JP 10605080 A JP10605080 A JP 10605080A JP S5942296 B2 JPS5942296 B2 JP S5942296B2
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photographic
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徹 野田
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/775Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers the base being of paper
    • G03C1/79Macromolecular coatings or impregnations therefor, e.g. varnishes

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  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紙又は合成紙基体の少なくとも一方の面に、二
酸化ナタンを含むポリオレフィン樹脂組成物をフィルム
状に溶融押出塗工した写真用支持体の製造方法に関する
ものであり、更に詳細は、紙または合成紙基体の少なく
とも一方の面に、二酸化チタンを含むポリヰレフイン樹
脂組成物をフィルム状に溶融押出塗工して、写真用支持
体を製造する際に発生するダイリップの汚れによる不良
面質を防止する方法に関するものである。
写真用ポリオレフィン樹脂被覆紙の本質的構成について
はすでに公知であり、たとえば米国特許第3、501、
298号に開示されているように、紙基体の両面をポリ
エチレン樹脂で被覆し、乳剤塗布面側のポリエチレン層
には二酸化チタン、青色顔料、螢光増白剤などを含有さ
せるという方法である。
しかし、二酸化チタンを含むポリオレフィン樹脂組成物
、特にポリエチレン樹脂組成物をスリットダイからフィ
ルム状に溶融押出する際、短時間の押出しでダイリップ
の尖端に針状あるいはつらら状の附着物もしくは汚れ(
以下単にダイリップ汚れと呼称する)が発生する傾向が
あり、しかも始末の悪いことにこのダイリップ汚れは、
溶融押出時間の経過と共にどんどん大きく成長する傾向
がある。
溶融押出塗工する際に、このダイリップ汚れが発生する
と、そのまま製造された写真用支持体の表面に縦方向に
スジが発生したり、塗工量の不均一によるスジ状のムラ
が発生したりし、また時には汚れがフィルムに附着して
塗工され、異物が出現する。
そのため、製造されたポリオレフイン樹脂被覆紙の面質
は著しく損われ、優れた面質を要求する写真用支持体と
しては、まつたく不適当で商品価値の無いものとなる。
また、一度発生したダイリツプ汚れを完全に除去するに
は、生産を停止してダイリツプを掃除する以外に方法が
なく、その掃除には多大の労力と時間を要し生産性の著
しい低下をもたらすこととなり、早急な解決が迫られて
いた。
本発明者らが、このダイリツプ汚れの発生防止について
種々検討した結果、写真用支持体の樹脂層を形成するポ
リオレフイン樹脂組成物の溶融粘度及びそれに含有され
る二酸化チタン(以下、TiO2と略)の表面状態に極
めて重大な関係があることが解つた。
従来、写真用支持体の樹脂層中に含有されるTiO2と
しては、表面処理の施されたTlO2が使用されてきた
これは例えば特開昭52−35625号に記載の様にT
iO2の粒子表面に含水酸化アルミニウム或は含水酸化
アルミニウム及び含水二酸化珪素を沈澱させて変性せし
めたTlO2等である。写真業界に於て、この様に高度
に表面処理されたTlO2を使用する理由は、特開昭5
2−35625号にも記載の如く、表面処理の施されて
いない、或は極く軽度にしか表面処理が施されていない
゛TiO2を使用した場合には、1)写真乳剤に悪影響
を及ぼす 2) TlO3の分散性が悪くなる 3)樹脂層と乳剤層との接着が悪くなる 4)写真の白色背景が経時変化し易い 5)螢光増白剤による増白効果が劣る 等の欠点があり、品質面で特に厳しい要求がなされる写
真用支持体の樹脂層中に表面処理が施されていない、或
は極く軽度にしか表面処理が施されていないTiO2を
処理することは皆無といつてよい。
しかし、斯界の要求にそうべくこの様に高度に表面処理
を施せば施す程、ダイリツプ汚れに起因する面質不良は
著しくなる。勿論、写真用支持体の樹脂層中にTiO2
を含有させないときは、鮮鋭度が著しく悪化し写真用支
持体としての用をなさない。又、樹脂層中のTiO2の
含有量が低いと、ダイリツプ汚れの発生は少ないが、隠
ペイカが小さく、写真用支持体として使用出来ず、一方
、TiO2の含有量力塙いと隠ペイカは十分であるがダ
イリツプ汚れの発生が著しいことが判明している。本発
明者らは、ダイリツプ汚れの発生は、ポリオレフイン樹
脂組成物中に含有されているTiO2の表面状態が極め
て重要な因子を含めることを見い出したものであり、更
に11『Cで2時間の条件下での乾燥減量が0.35重
量?以下であるTiO2(以下、本発明でいうTlO2
と略)を使用することによつてダイリツプ汚れの発生を
抑制するのに著しく有効であることが解つた。本発明で
いうTlO2を単に通常の写真用支持体に用いられるポ
リオレフイン樹脂中に含有させても、ダイリツプ汚れに
対して著しく有効であるが、更に一層効果的にするには
、本発明でいうTiO2を、本発明に於けるポリオレフ
イン樹脂組成物に用いられるポリオレフイン樹脂中に含
有せしめて、その見かけの溶融粘度が溶融温度200′
Cで、キやピラリーレオメータ一での剪断速度が5×1
03/Secに於て5×104センチポイズ以下である
ポリオレフイン樹脂組成物を、写真用支持体に適用する
ことによつて極めて良好な結果が得られた。
尚、以下の記載に於ては、ポリオレフイン樹脂組成物の
見かけの溶融粘度が溶融温度200′C、キヤピラリー
レオメータ一での剪断速度が5X103/Secに於て
5×104センチポイズ以下である粘度値を本発明でい
う粘度値と略称することがある。本発明者らは、写真用
支持体の面質不良を引き起すダイリツプ汚れの生因につ
いては、未だ不明な点もあるが、ポリオレフイン樹脂組
成物の不安定流動に起因しているものと考えられる。そ
してこの不安定流動はポリオレフイン樹脂組成物中に高
密度ポリエチレン樹脂を含有するとき、特に顕著であり
、又高粘度溶融体になり易い。通常、写真用支持体は、
TiO2含有樹脂層面に写真乳剤層を設けるので、写真
用支持体の表裏明の構成が甚しく異るためにカールを生
じ易い。これを矯正するためにTiO2含有樹脂層中及
び裏面樹脂層中に高密度ポリエチレン樹脂を含有させて
カールバランスを取ることは、写真業界では慣用手段と
なつている。従つて、高密度ポリエチレン樹脂をポリオ
レフイン樹脂組成物中に含有させることは不安定流動を
助長させることが解つていながらも、品質上の面でその
使用は不可避であり、高密度ポリエナレン樹脂を含有さ
せて、しかも安定流動を示すポリオレフイン樹脂組成物
が写真用支持体を製造する上で不可欠なものである。ポ
リオレフイン溶融体の不安定流動を起させなくするには
、写真用支持体の樹脂層を形成するポリオレフイン樹脂
組成物(当然本発明でいうTlO2を含有している)の
見かけの溶触粘度が本発明でいう粘度値であるポリオレ
フイン樹脂組成物を溶融押出塗布工することによつて、
面質不良を引き起すダイリツプ汚れのない写真用支持体
を得ることが出来る。
ポリオレフイン樹脂組成物の見かけの溶融粘度が溶融温
度200′Cでの剪断速度が5×103/Secに於て
、5×104センナポイズ以上であると溶融体は不安定
流動を極めて起し易くなり、ダイリツプ汚れの発生が著
しくなる。
この様に本発明に於けるTiO2を含有したポリオレフ
イン組成物の見かけの溶融粘度が、本発明でいら粘度値
であるポリオレフイン樹脂組成物を溶融押出塗工機によ
つて塗工したものはダイリツプ汚れに起因する面質不良
のない良好な写真用支持体が得られるが、このものは経
時変色が著しく又、TiO,の分散性が悪化するという
欠点を持つ。
このため、たとえダイリツプ汚れが改良されたとはいえ
、このままでは、写真用尺持体としての商品価値は全く
ない。この障害を克服するために研究を続けた結果、本
発明でいうTiO2と高級脂肪酸金層塩を組合せること
によつて、両質不良をもたらすダイリツプ汚れがなく、
しかも経時変化のない且つTiO2の分散性良好な写真
用支持体が得られるに至つた。
即ち、本発明は、紙又は合成紙基体の少くとも一方の面
にTiO2を含むポリオレフイン樹脂組成物をフイルム
状に溶融押出塗工した写真用ポリオレフイン樹脂被覆紙
を製造する際に、ポリオレフイン樹脂組成物が1)ポリ
オレフイン樹脂 2) 110゜Cで2時間の条件下での乾燥減量が0.
35重量%以下であるTiO23)高級脂肪酸金属塩 より成り、且つ上記ポリオレフイン樹脂組成物の200
゜Cに於ける見かけの溶融粘度が剪断速度5×103/
Secに於て5×104センチポイズ以下である写真用
支持体の製法を提供することである。
上記構成に於ける優れた効果、即ち、面質不良をもたら
すダイリツプ汚れがなく、しかも経時変化のない且つT
iO2分散性良好な写真用支持体が得られることは、未
だ理論的には解明されていないが、いずれにせよ、これ
ら相互の相乗効果によるものと考えられる。本発明の構
成によるポリオレフイン樹脂組成物を使用して、TlO
2含有量を12重量%(通常9〜10重量70)として
溶融押出機により押出塗工してもダイリツプ汚れの発生
はなく、一方高度に表面処理を施したTlO2を使用し
たものは、たとえ高級脂肪酸金属塩と組合せてもわずか
十数分でダイリツプ汚れが著しく発生するために、面質
の極めて不良を実用に耐えない写真用支持体しか得られ
ないことが判明した。
この様に本発明によつて得られた写真用支持体は、通常
の写真用支持体として適用されることはもとより、更に
ダイリツプ汚れの障害なしに樹脂中に含有されるTiO
2含有量を高めることが可能であり、それにより隠ぺい
力を向上させ得るため、優れた鮮鋭度が要求される高品
質写真用支持体の製法として特に好適である。
本発明における脂肪酸の金属塩としては、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニ
ウム、ステアリン酸マグネシウム、オクチル酸ジルコニ
ウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カルシウ
ム、ラウリン酸ナトリウムなどがあげられる。
その添加量はTiO2を含むポリオレフイン樹脂組成物
に対し、0.01重量?より少ないとダイリツプ汚れ防
止効果がなく、5重量?以上では樹脂組成物が滑り易く
なるため溶融押出が困難になる。本発明においては、ス
テアリン酸亜鉛0.02〜2重量70が特に好適である
。本発明におけるTiO2としては、110℃で2時間
の条件下でTiO2の乾燥減量が乾燥前のTiO2に対
し、0.35重量%以下であれば、ルチル型、アナター
ゼ型いずれのものでも使用できる。しかし、一般に市販
のTlO2はその粒子表面を含水酸化アルミニウムある
いは/および含水二酸化ケイ素を沈澱させて変性(以下
単にアルミナあるいは/およびシリカ表面処理という)
させたものが大部分であるが、市販品そのままのアルミ
ナあるいは/およびシリカ表面処理したTlO2は、そ
のほとんどが本発明でいう乾燥減量が0.35重量%以
上であつて、使用できない。一方、本発明で有用なTl
O2としては、好ましくは湿式分級された表面処理の無
いよく乾燥されて乾燥減量が0.35重量以下%のTl
O2、更に好ましくは上記の無機処理の無いTiO2を
シラノール表面処理、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウムなどの脂肪酸金属塩表面処理などの有機処理
後よく乾燥されて乾燥減量が0.35重量?以下のTi
O2が好ましい。また、たとえアルミナあるいは/およ
びシリカ表面処理が施されたTiO2であつても、例え
ば350゜C以上の高温で強制的に脱水乾燥されて本発
明でいう乾燥減量が0.35重量70以下のものであれ
ば、本発明に有用である。また、ポリオレフイン樹脂中
のTiO2の含有量は、ポリオレフイン樹脂組成物に対
し、5重量?以下であれば、写真用支持体として隠ぺい
力が不十分であり、一方40重量%以上では流動性等が
低下して好ましくなく、特に好ましくは9重量%乃至2
5重量%の範囲である。本発明におけるポリオレフイン
としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレンの各種の密度および溶融粘度指数(メル
トインデツクス;以下単にM1と略す)のものを単独に
あるいはこれらを混合して使用できる。また、本発明に
おけるポリオレフイン樹脂組成物中には、TlO2、脂
肪酸金属塩の他に、更に酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシ
ウムなどの白色顔料、ステアリン酸アミド、アラキジン
酸アミドなどの脂肪酸アミド、テトラキズ〔メチレン−
3(3.5−ジTert−ブチル−4−ヒドロキシーフ
エニル)プロピオネート〕メタン、2,6−ジ一Ter
t−ブチル−4−メチルフエノールなどの酸化防止剤、
群青、ベンガラなどの着色顔料、螢光増白剤などを加え
てもよい。本発明におけるポリオレフイン樹脂被覆紙は
、通常走行する紙または合成紙基体(以下単に基紙とい
う)上にポリオレフイン樹脂組成物をスリツトダイから
フイルム状に溶融押出塗工して製造される。
その際、溶融押出温度は200゜C乃至350゜Cであ
ることが好ましい。スリツトダイとしては、T型ダイ、
L型ダイ、フイシユテイル型ダイ等のフラツトダイが好
ましく、スリツト開口径は0.1乃至1mmであること
が望ましい。また、樹脂組成物を基紙に塗工する前に、
基紙にコロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施
すのが好ましい。樹脂被複紙の樹脂層の厚さとしては、
特に制限はないが、一般に5ミクロン乃至50ミクロン
程度の厚さに押出塗工したものが有利である。また、基
紙の両面が樹脂によつて被覆された通常のポリオレフイ
ン樹脂被覆紙においては、TiO2を含む樹脂表面(乳
剤塗布面)は、その用途に応じて光沢面、マツト面、絹
目面などを有し、裏面は通常無光沢面であり、表面ある
いは必要に応じて表裏両面にもコロナ放電処理、火炎処
理などの活性化処理を施すことができる。本発明の実施
に用いられる基紙は通常の天然パルプ紙、合成繊維紙、
あるいは合成樹脂フイルムを擬紙化したいわゆる合成紙
のいずれでもよいが、針葉樹パルプ、広葉樹バルブ、針
葉樹広葉樹混合パルプの木材パルプを主成分とする天然
パルプ紙が有利に用いられる。
また、基紙の厚昧に関しては特に制限はないが、表面の
平滑性のよい基紙が好ましく、その坪量は509/M2
〜2509/M2が好ましい。本発明の実施に有利に用
いられる天然パルプを主成分とする基紙には、各種の高
分子化合物、添加剤を含有せしめることができる。
例えば、乾燥紙力増強剤としてカチオン化澱粉、カチオ
ン化ポリアクリルアミド、アニオン化ポリアクリルアミ
ド、カルポキシ変性ポリビニルアルコール、ゼラチンな
ど、サイズ剤として、脂肪酸塩、ロジン誘導体、ジアル
キルケテンダイマー乳化物、石油樹脂エマルジヨン、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステルのア
ンモニウム塩など、顔料として、クレー、カオリン、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、TlO2など、湿潤紙力
増強剤として、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポ
リアミド樹脂など、定着剤として、硫酸アルミニウム、
塩化アルミニウムなどの多価金属塩、カチオン化澱粉な
どのカチオン性ポリマーなど、PH調節剤として、苛性
ソーダ、炭酸ソーダ、塩酸など、無機電解質として、食
塩、芒硝など、そのほか染料、螢光増白剤、ラテツクス
などを適宜組み合わせて含有せしめることができる。本
発明に係る写真用支持体には各種のハロゲン化銀写真乳
剤層を設けることができる。
例えば、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭
化銀乳剤層を設けることができる。また、ハロゲソ化銀
写真乳剤層にカラーカプラーを含有せしめて、多量ハロ
ゲン化銀写真構成層を設けることができる。それらのハ
ロゲン化銀乳剤層の結合剤としては、通常のゼラチンの
他に、ポリビニルピロリドン、ポリピニルアルコール多
糖類の硫酸エステル化合物などの親水性高分子物質を用
いることができる。また、上記のハロゲン化銀乳剤層に
は各種の添加剤を含有せしめることができる。例えば、
増感色素として、シアニン色素、メロシアニン色素など
、化学増感剤として、水溶性金化合物、イオウ化合物な
ど、カブリ防止剤もしくは安定剤として、ヒドロキシー
トリアゾロピリミジン化合物、メルカプト一複素環化合
物など、硬膜剤として、ホルマリン、ビニルスルフオン
化合物、アジリジン化合物など、塗布助剤として、ベン
ゼンスルフオン酸塩、スルホコハタ酸エステル塩など、
汚染防止剤として、ジアルキルハイドロキノン化合物な
ど、紫外線吸収剤として、ベンゾトリアゾール化合物な
ど、そのほか螢光増白剤、鮮鋭度向上色素、帯電防止剤
、PH調節剤、更にハロゲン化銀の生成・分散時に水溶
性イリジウム、ロジウム化合物などを適宜組み合わせて
含有せしめることができる。次に本発明をさらに具体的
に説明するために、実施例を述べる。
実施例 1 低密度ポリエチレン(NI−9、密度0.918)70
重量部と表面処理なしTlO23O重量部及びステアリ
ン酸亜鉛1.5重量部をバンバリーミキサ一を用いて約
150′Cでよく混練し、TiO2マスターバツチを得
た。
このようにして得られたTiO2マスターバツチ30重
量部と稀釈樹脂として低密度ポリエチレン(MI−9、
密度0.918)40重量部及び高密度ポリエチレン(
MI=7、密度0.962)30重量部を乾式混合し、
坪量1609/M2の写真用基紙に溶融押出機を用いて
塗工速度100m/Min溶融温度320゜Cで塗工量
309/TrL2になる様に第1表に記載ゐ組合わせで
溶融押出塗工した。(試料Aとする)。試料Aと全く同
様な手順によつて第1表記載の組合わせで試料B及び試
料Cを夫々作成した。
得られた結果を第1表に示す。又、試料Aと同手順では
あるが、マスターバツチ調製時ステアリン酸亜鉛を添加
せずに作成した試料を試料Aとする。
尚、本発明に使用した溶融押出機は、押出口径65關の
スクリユ一式押出機と750mm幅のTダイを有してい
る。
又キヤストされた冷却ロール平面は平滑でハードクロム
メツキ処理がなされているものを使用した。第1表の結
果から、本発明のポリオレフイン樹脂組成物よりなる試
料Aは、ダイリツプ汚れの全くない、塗エフイルムの状
態も良好なものが得られたが、一方、本発明外である試
料Cは溶融押出開始から僅か15分程度でダイリツプ汚
れが発生し、塗エフイルムの状態も不良であつた。
又、試料Aのポリオレフイン樹脂組成物中よりステアリ
ン酸亜鉛を抜いた試料Aは、ダイリツプ汚れの発生は試
料Cに比べて少ないが、フエドメーター7時間照射后は
黄変化が甚だしく実用に耐えるものではなかつた。
一方、試料A,B,C共黄変化は認められなかつた。実
施例 2 高密度ポリエチレン(MI=9、密度0.944)70
重量部とTiO23O重量部および脂肪酸金属塩を第2
表に記載の組合せで、バンバリーミキサ一を用いて15
0′Cでよく混練し、TiO2マスターバツチを得た。
このようにして得られたTiO2マスターバツチ40重
量部と稀釈樹脂として低密度ポリエチレン(M−[=7
、密度0.923)30重量部および高密度ポリエチレ
ン(MI二9、密度0.944)30重量部を乾式混合
し、坪量1609/M2の写真用基紙に溶融押出機を用
いて塗工速度100/Min溶融温度320゜Cで塗工
量309/M2に、第2表に記載の組合わせで溶融押出
塗工した(マスターバツチ滝M−1〜M−8)。
これとは別に比較用として次の通り調製したポリオレフ
イン樹脂組成物を上記と同様な手順で得た(A6.M−
9とする)。高密度ポリエチレン(MI=5、密度0.
963)70重量部とアルミナ処理したTiO23O重
量部及び脂肪酸金属塩1.5重量部をバンバリーミキサ
一を用いて150′Cでよく混練し、TiO2マスター
バツチを得た。
この様にして得られたTiO2マスターバツチ40重量
部と稀釈樹脂として低密度ポリエチレン(MI=5、密
度0.920)30重量部及び高密度ポリエチレン(M
I=5、密度0,963)30重量部を乾式混合し、以
下/F6M−1〜M−8と同様に溶融押出塗工した。
得られた結果を第3表に示す。
第3表の結果より、本発明のポリオレフイン樹脂組成物
よりなる試料(M−3〜M−8)は、ダイリツプ汚れの
発生が皆無か或は極くわずかで、塗エフイルム状態も極
めて良好乃至良好であつた。
一方、本発明の比較例であるM−9はダイリツプ汚れの
発生が甚だしく、実用に耐えない面質のものしか得られ
なかつた。又ポリオレフイン樹脂組成物の見かけの粘度
がたとえ5.0×104以下であつても本発明でいう゛
RiO2を使用していないM−1及びM−2はいずれも
ダイリツプ汚れの発生が著しかつた。このことから、本
発明でいうTiO2を含有したポリオレフイン樹脂組成
物の本発明でいう粘度値のものは、たとえ樹脂組成物中
のTiO2含有値が12重量部という高い含有率にも拘
らずダイリツプ汚れの発生の少ない面質良好な写真用支
持体が得られることがわかる。
実施例 3 実施例1と同様にして下記第4表に記載のマスターバツ
チを作成し、第4表に記載の配合の試料を溶融押出機で
実施例1と全く同様にして溶融押出塗工した。
得られた結果を第5表に示す。
第5表の結果より、特殊処理を施した″PlO2(M−
11,M−12)及びルチル型TiO2(M−13)の
いずれも本発明でいうTiO2の条件を満足したものは
ダイリツプ汚れの発生は皆無であつたが一方、ポリオレ
フイン樹脂組成物の見かけの粘度が本発明でいう粘度値
を示していても、本発明でいうTiO2でないものを使
用した場合には(M−10)ダイリツプ汚れの発生は著
しく、実用に耐えない品質のものしか得られないことが
よくわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 紙又は合成紙基体の少くとも一方の面に二酸化チタ
    ンを含むポリオレフィン樹脂組成物をフィルム状に溶融
    押出塗工した写真用ポリオレフィン樹脂被覆紙を製造す
    る際に、ポリオレフィン樹脂組成物が(i)ポリオレフ
    ィン樹脂 (ii)110℃で2時間の条件下での乾燥減量が0.
    35%以下である二酸化チタン(iii)高級脂肪酸金
    属塩 より成り且つ上記ポリオレフィン樹脂組成物の200℃
    に於ける見かけの溶融粘度が剪断速度5×10^3/s
    ecに於て、5×10^4センチポイズ以下であること
    を特徴とする写真用支持体の製法。 2 ポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂である特許
    請求の範囲第1項記載の写真用支持体の製法。 3 ポリオレフィン樹脂が少くとも一種の高密度ポリエ
    チレン樹脂を含有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の写真用支持体の製法。
JP10605080A 1980-08-01 1980-08-01 写真用支持体の製法 Expired JPS5942296B2 (ja)

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