JPH063768A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH063768A
JPH063768A JP16519392A JP16519392A JPH063768A JP H063768 A JPH063768 A JP H063768A JP 16519392 A JP16519392 A JP 16519392A JP 16519392 A JP16519392 A JP 16519392A JP H063768 A JPH063768 A JP H063768A
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JP
Japan
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resin
concn
layer
pigments
outermost layer
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Pending
Application number
JP16519392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuro Nishikawa
康郎 西川
Takahito Miyoshi
孝仁 三好
Sugihiko Tada
杉彦 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP16519392A priority Critical patent/JPH063768A/ja
Publication of JPH063768A publication Critical patent/JPH063768A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の写真印画紙用支持体は、原紙の乳剤
塗布側表面にポリエステルを主体とする樹脂層を複数層
積層し、該複数層積層された被覆層における顔料の含有
濃度を原紙側における樹脂層では低く、最外層では高く
なるよう濃度勾配を設けたものである。 【効果】 本発明の写真印画紙用支持体は、解像力に優
れるだけでなく、取り扱い上曲げられた際にも損傷を受
けにくく、機械的耐久性を兼ね備え、付加価値が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真印画紙用支持体に関
し、特に解像力が優れるとともに曲げに対して強い写真
印画紙用支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真印画紙においては、耐水性と
ともに光反射効率を高めるために、原紙の乳剤塗布側表
面に酸化チタン等の白色顔料を混練分散して含有するポ
リオレフィン層を被覆することが行われている。裏面に
も耐水性などのために通常ポリオレフィン層を設けるこ
とが行われている。ポリオレフィンは柔軟性に優れ、加
工性もありこのように多く用いられてきた。近年、高解
像力、及びより優れた平面性をもとめて、原紙表面に被
覆する樹脂として、従来のポリオレフィンに代わり、ポ
リエステルを用いる検討がなされている(特願平3−8
9983)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらポリエス
テル樹脂は固く強い一方、顔料を混合分散した場合脆さ
が問題になる場合がある。特に非延伸ポリエステル樹脂
はこの傾向が強く、写真の解像力を向上させるために酸
化チタン等の無機顔料を多めに混合分散した被覆層は解
像度には優れるが、他方で脆さが問題になるケースがあ
った。具体的には折り曲げた際に、例えばシワや割れ等
の損傷の受け方が大きいという問題点がある。従って、
本発明の目的は、解像度に優れると共に折り曲げに対し
て損傷を受けにくい写真印画紙用支持体を得ることにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の改善
必要点を解決すべく鋭意検討した結果、原紙の乳剤塗布
側表面にポリエステルを主体とする樹脂層を複数層積層
し、該複数層積層された被覆層における顔料の含有濃度
を原紙側における樹脂層では低く、最外層では高くなる
よう濃度勾配を設けたこと、特に顔料が二酸化チタンで
あり、最外層以外の樹脂層における顔料濃度が10重量
%未満であり、最外層の樹脂層における顔料濃度が10
重量%以上とすることにより、解像度に優れ、かつ曲げ
に対して損傷を受けにくい写真印画紙用支持体が得られ
る事を見いだし、本発明に至ったものである。
【0005】ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン2,6−ナフタリンジカルボン酸エステル等の芳香族
ジカルボン酸と脂肪族ジオールの重縮合物、さらにこれ
らにビスフェノールAや5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸等の共重合成分を導入した共重合体等が挙げられ
る。これらの中でポリエチレンテレフタレートが特に好
ましく、本発明の被覆層積層による「曲げにたいする損
傷を抑える効果」が出易い。
【0006】ポリエチレンテレフタレートとしては、ポ
リエチレンテレフタレート単独の場合の他、ポリエチレ
ンテレフタレートに加えて他のポリエステルを50重量
%以下の割合でブレンドした混合物或いはテレフタール
酸以外の2塩基成分として例えばイソフタール酸を使用
し、エチレングリコール以外のグリコール成分としてネ
オペンチルグリコール、トリエチレングリコール、ブタ
ンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付
加物等の中から選択される一種以上の成分を使用して、
ポリエチレンテレフタレート成分が主成分となるように
共重合させた共重合体も含まれる。これらの重合体の分
子量は30,000〜50,000であることが好まし
い。
【0007】樹脂層は、ポリエステル樹脂単独でもよい
が、ポリエステル樹脂に他の樹脂を混合した樹脂層とす
ることができる。他の樹脂としては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート、ア
クリロニトリル重合体、ポリスチレン、ビニル系(共)
重合体、ポリアミド等広く選ぶ事ができる。これらの中
では、ポリオレフィン類を用いた場合が本発明の積層の
効果が顕著に効果が現れる。他の樹脂のポリエステル樹
脂への混合量は5重量%〜40重量%、好ましくは5重
量%〜20重量%である。
【0008】顔料としては二酸化チタン、硫酸バリウ
ム、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム、酸化アルミニ
ウム、酸化珪素、等の粉末、これらの固溶体等も用いる
ことができる。顔料の粒子径としては0.04〜1μm
が通常用いられる。0.04μm以上だと顔料を樹脂に
均一に混合分散するのが困難であり好ましくない。また
1μm以上だと組成物の被覆膜表面が粗くなりすぎて写
真の質低下をきたすので好ましくない。顔料の中で好ま
しいのは二酸化チタン、硫酸バリウムであり、これらの
場合、とくに好ましい平均粒径は0.1〜0.8μmで
ある。
【0009】二酸化チタンとしては、アナターゼ型、ル
チル型どちらでも良いが、白色度を優先する場合アナタ
ーゼ型二酸化チタンを、また鮮鋭度を優先する場合はル
チル型二酸化チタンが好ましい。具体的商品名としては
チタン工業のKA−10、KA−20等が挙げられる。
二酸化チタンは高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エチ
ル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸等の分散助剤と共
に、2本ロール、3本ロール、ニーダー、バンバリーミ
キサー等の混練機で樹脂中に練り込まれる。樹脂層中に
は酸化防止剤を含有させることもでき、含有量としては
樹脂に対し50ppm〜1000ppm添加出来る。
【0010】原紙の乳剤塗布側表面の被覆層は2層で
も、3層でもよいが、被覆層における顔料の含有濃度を
原紙側における樹脂層では低く、最外層では高くなるよ
う濃度勾配を設ける。
【0011】乳剤塗布側表面から最も離れた被覆層にお
ける最外層は、写真の解像度を決める重要な層であり、
顔料濃度を最も高くすることにより写真の解像度を高く
する。最外層における顔料濃度としては10重量%以
上、好ましくは20重量%以上であるが、35重量%以
上とすると物性が脆くなる等の問題があり、実際的でな
い。
【0012】最外層以外の層は曲げたときの耐損傷性を
高めるためには顔料を少な目とするとよく、含有量にし
て10重量%以下、好ましくは7重量%以下である。
【0013】原紙の乳剤塗布面側に被覆する、樹脂・顔
料組成物の厚みは合計12〜50μmが好ましく、より
好ましくは18〜35μmである。この範囲を越えて厚
くなると樹脂の脆さが強調されてわれを生じる等物性上
の問題が生じ、この範囲を下回ると被覆の本来の目的で
ある防水性が損なわれるほか物性的にも柔らかくなりす
ぎて好ましくない。
【0014】原紙の乳剤塗布面側被覆層における各層の
厚みは、5μm以上20μm以下が好ましい。これ以下
の膜を均一な厚みで形成するのは困難であるし、これ以
上の厚みをもたせると、本発明の「曲げに対して損傷を
受けにくくする効果」が現れにくくなる。
【0015】原紙の裏面(感光乳剤を塗布する側と反対
の側)にも樹脂層(バックコート層)が被覆されるが、
この樹脂は押し出し成形、溶剤溶解成形可能の樹脂であ
れば広く用いることが出来る。たとえばポリエチレンテ
レフタレート等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ナイロン、ポリスチレン、ポリビニルアル
コール、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、アクリロニトリル樹脂、ポリアクリル酸エステル
類、エポキシ樹脂、ポリエーテルケトン等を挙げること
ができる。
【0016】このバックコート層は、帯電防止、カール
防止等のために設けられものであり、特公昭52−18
020号、特公昭57−9059号、特公昭57−53
940号、特公昭58−56859号、特開昭59−2
14849号、特開昭58−184144号等の各公報
に記載もしくは例示の無機帯電防止剤、有機帯電防止
剤、親水性バインダー、ラテックス、硬化剤、顔料、界
面活性剤等を適宜組み合わせて含有せしめることができ
る。
【0017】バックコート層の厚みは5〜50μmが好
ましく、より好ましくは15〜30μmである。この範
囲を越えて厚くなると樹脂の脆さが強調されて、割れを
生じる等物性上の問題が出てくる。この範囲を下回ると
被覆の本来の目的である防水性が損なわれるほか物性的
にも柔らかくなりすぎて好ましくない。
【0018】原紙の乳剤塗布面側被覆層及び裏面層の被
覆方法としては、溶融押出しラミネーション法等が挙げ
られる。
【0019】原紙としては、通常の天然パルプを主成分
とする天然パルプ紙、天然パルプと合成繊維とから成る
混抄紙、合成繊維を主成分とする合成繊維紙、ポリスチ
レン、ポリプロピレンなどの合成樹脂フィルムを擬紙化
した、所謂合成紙のいずれでもよいが、写真印画紙用支
持体の基体としては天然パルプ紙が特に好ましく有利に
用いられる。添加薬品としては、アルキルケテンダイマ
ーの他クレー、タルク、炭酸カルシウム、尿素樹脂微粒
子等の充填剤、ロジン、高級脂肪酸塩、パラフインワッ
クス、アルケニルコハク酸等のサイズ剤、ポリアクリル
アミド等の紙力増強剤、硫酸バンド等の定着剤などを添
加したものが用いられる。その他、必要に応じ、染料、
蛍光染料、スライムコントロール剤、消泡剤等が添加さ
れる。又、必要に応じ、柔軟化剤が添加されている。
【0020】パルプ表面は、ゼラチン、スターチ、カル
ボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアルコールの変性物等の被
膜形成ポリマーにより表面サイズ処理されていてもよ
い。この場合のポリビニルアルコール変性物としては、
カルボキシル基変性物、シラノール変性物やアクリルア
ミドとの共重合物等が挙げられる。また被膜形成性ポリ
マーにより表面サイズ処理する場合の被膜形成ポリマー
の塗布量は、0.1g/m2 〜5.0g/m2 、好まし
くは、0.5g/m2 〜2.0g/m2 に調整される。
更にこの際の被膜形成ポリマーには、必要に応じて帯電
防止剤、蛍光増白剤、顔料、消泡剤などを添加すること
ができる。
【0021】又、原紙は、上述したパルプ及び必要に応
じて添加した充填剤、サイズ剤、紙力補強剤、定着剤等
の添加剤を含有したパルプスラリーを長網抄紙機等の抄
紙機により抄紙し、乾燥し、巻取って製造される。この
乾燥の前後のいずれかにおいて前記表面サイズ処理が行
われ、又、乾燥後から巻取りの間にカレンダー処理が行
われる。このカレンダー処理は、表面サイズ処理を乾燥
後に行う場合には、表面サイズ処理の前後のいずれにお
いても実施することができるが、カレンダー処理を各種
処理を実行した最終の仕上げ工程で実行することが好ま
しい。カレンダー処理においては、金属ロール、弾性ロ
ールとも通常の紙の製造に用いられる公知のものが使用
される。原紙は、上述したカレンダー処理を行い、最終
的に50μm〜250μmの膜厚に調整されている。原
紙の密度としては0.8g/cm3〜1.3g/cm3 、好
ましくは1.0g/cm3 〜1.2g/cm3 である。
【0022】写真印画紙用支持体としては、各種の写真
構成層が塗設されてカラー写真印画紙用、白黒写真印画
紙用、写植印画紙用、被写印画紙用、反転写真材料用、
銀塩拡散転写法ネガ及びポジ用、印刷材料用等各種の用
途に用いられるものであり、塩化銀、臭化銀、塩臭化
銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀乳剤層を設けられ、ハロゲン
化銀写真乳剤層には、カラーカプラーを含有せしめて、
多層ハロゲン化銀カラー写真構成層とされる。又、物理
現象核を含有せしめて銀塩拡散転写受像層が設けられ
る。
【0023】
【作用及び発明の効果】本発明の写真印画紙用支持体
は、解像力に優れるだけでなく、取り扱い上曲げられた
際にも損傷を受けにくく、解像度と機械的耐久性を兼ね
備えた付加価値の高い写真印画紙用支持体である。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0025】(実施例1−4及び比較例1−3)厚さ1
80μmの原紙の表面に、表1〜3に示す2層の組成物
を300℃にて溶融押し出し(共押し出し)して、35
μm厚のラミネート層を形成した。原紙の他面には、表
1〜3に示す樹脂を300℃にて溶融押し出しして、3
0μm厚のラミネート層を形成した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】この写真印画紙用支持体の解像力を評価す
るため、実際の感光乳剤を原紙表面の複数層からなるラ
ミネート層上に塗布し、黒、白の等間隔縞模様のピッチ
を変化させた画像を焼き付け、解像力を評価した。評価
の尺度は白、黒のストライプの光学濃度差が、十分大き
なピッチの縞模様の場合の半分になるピッチで表した。
【0029】また、折り曲げに対する耐損傷性は乳剤塗
布面側を外側にして折り曲げたサンプルを平行平板圧子
で圧迫した。(折り曲げ部の長さ1cmあたり75gw
の荷重をかけたあと折り目を肉眼で観察した。その結果
を表3に示す。
【0030】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/20 27/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙の乳剤塗布側表面にポリエステルを
    主体とする樹脂層を複数層積層し、該複数層積層された
    被覆層における顔料の含有濃度を原紙側における樹脂層
    では低く、最外層では高くなるよう濃度勾配を設けたこ
    とを特徴とする写真印画紙用支持体。
  2. 【請求項2】 顔料が二酸化チタンであり、最外層以外
    の樹脂層における顔料濃度が10重量%未満であり、最
    外層の樹脂層における顔料濃度が10重量%以上である
    請求項1記載の写真印画用支持体。
JP16519392A 1992-06-24 1992-06-24 写真印画紙用支持体 Pending JPH063768A (ja)

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JP16519392A JPH063768A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 写真印画紙用支持体

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JPH063768A true JPH063768A (ja) 1994-01-14

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ID=15807609

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JP16519392A Pending JPH063768A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 写真印画紙用支持体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7485359B2 (en) 2004-09-13 2009-02-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Support for image-recording material and image-recording material

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7485359B2 (en) 2004-09-13 2009-02-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Support for image-recording material and image-recording material

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