JPS63195842A - 情報記録デイスクの組立て方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は情報記録ディスクの組立て方法に関し、更に詳
細には光ディスクの組立て方法に関する。

（従来の技術及びその問題点） 従来、光ディスクは、一般に第８図（ａ）および第８図
（ｂ）に示されるようにアクリル又はポリカーボネート
などから形成される２枚の円盤状基板２ａ。

２ｂの間に外周側の環状スペーサ１１と内周側の環状ス
ペーサ１２を介在させて貼り合わせることによって構成
されている。このようなディスク１は片面用の場合には
、一方の基板の内表面に記録膜５が形成され又両面用の
場合には両方の基板の内表面に記録膜が形成されている
。

従来、円盤状基板２ａ、２ｂと各環状スペーサ１１．１
２との接着は紫外線硬化型接着剤を含めて溶剤型の接着
剤など種々の接着剤を用いて行なわれていた。特に、紫
外線硬化型接着剤は、文字通り接着剤に紫外線を照射し
て硬化させるものであるため、接着剤部分まで紫外線が
透過するような構造で基板を保持しなければならず、こ
の良好な保持構造の開発が望まれていた。

本発明の目的は、円盤状基板にスペーサを固着するのに
際し紫外線硬化型接着剤を用いて強力に両者を接着する
情報記録ディスクの組立て方法を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、同一線上に軸中心を置いた２枚の円盤状基板
とこれら基板間に介在させられた円環状スペーサとから
なる情報記録ディスクの組立て方法において、前記円盤
状基板と前記円環状スペーサとを紫外線硬化型接着剤で
固着する際紫外線透過性材料からなる重りを用い、該重
りを透過して紫外線を前記接着剤に照射し、これを硬化
させることを特徴とする。

（作　　　用） 本発明の情報記録ディスクの組立て方法によると、円盤
状基板の表面における外周側と内周側に環状に紫外線硬
化型接着剤を塗布し、その部分にそれぞれ円環状のスペ
ーサを配置して相互に重ね合わせ、これらの接着物を重
りを用いて圧着する。

この重すは紫外線透過性材料からなるもので、紫外線は
乙の重りを透過して接着剤に照射される。

これにより前記接着剤は紫外線を受けて硬化する。

（実　施　例） 以下、本発明の情報記録ディスクの組立て方法をその好
適な実施例について更に詳細に説明する。

この実施例に係る情報記録ディスクの組立て方法では、
最初に第２図に示されるような貼り合わせ用ターンテー
ブル６上に１枚の透明な円盤状基板２ａが位置決めされ
る（第１図（ａ））。この基板２ａの上部には２つの接
着剤塗布装置７，８が配置され、これら各接着剤塗布装
置７，８は容器７ａ。

８ａの下部に細いチューブ７ｂ、８ｂを取付けて構成さ
れている。この塗布装置７は接着剤容器７ａ。

８ａを他場所に設け、接着剤を圧送するような方式も考
えられる。この接着剤塗布装置７，８は、チューブ７ｂ
、８ｂの先端が基板２ａの外周側環状スペーサ取付は位
置３および内周側環状スペーサ取付は位置４（第８図）
にくるように設置されている。

これら接着剤塗布装置７，８の各容器７ａ、８ａ内には
紫外線硬化型接着剤が充填されている。この紫外線硬化
型接着剤それ自体は従来よりよく知られているものであ
る。乙の接着剤は容器７ａ。

８ａからチューブ７ｂ、８ｂを介して基板２ａ上に供給
されると同時にターンテーブル６を回転させることによ
って当該基板２ａの表面における外周側と内周側にそれ
ぞれ環状に塗布される。第１図（ａ）において符号９，
１０は基板２ａ上の接着剤塗布部を示している。この接
着剤塗布部９，１０にそれぞれ円環状の外周側スペーサ
１１および内周側スペーサ１２が配置され、その上に基
板２ａとほぼ同じ大きさで円盤状の重り１３が乗せられ
る（第１図（ｂ））。この重り１３は、詳細は後述する
けれども全体として紫外線を透過する石英ガラスから形
成されている。次いで、ターンテーブル６を回転させな
がら紫外線照射装置１４の下を通過させること等により
重り１３上から紫外線を接着剤に向けて照射する。紫外
線は重り１３を透過して接着剤へ照射され、これにより
接着剤は硬化する。

次に、再び接着剤塗布装置７，８により基板２ａに接着
した外周側スペーサ１１および内周側スペーサ１２上に
それぞれ紫外線硬化型接着剤を同様に塗布しく第１図（
Ｃ１）、その後他の円盤状基板２ｂを前記スペーサ１１
．１２上に乗せる。この円盤状基板２ｂをスペーサ１１
，１２上に乗せる際の位置合わせについては、基板２ａ
と同様に基板２ｂの中心穴にターンテーブル６の中心軸
６ａを嵌合させることによって両基板２ａ、２ｂは同一
中心軸線上に位置決めされる。

そして、その上から再び重り１３が第１図（ｄ）に示さ
れるように乗せられる。ところで、この重り１３は第３
図に示されるように外周側と内周側とに２分割されてい
る。すなわち、外周側の重り部１３ａはその直径が基板
とほぼ同じでその中央部には比較的に大きな凹部１３ｂ
が形成され、且っ該凹部１３ｂの中心部には穴１３ｃが
形成されている。内周側の重り部１３ｄは外周側の重り
部１３ａの凹部１３ｂと穴１３ｃに嵌合する断面Ｔ形を
呈し、その中心部にはターンテーブル６の中心軸６ａに
嵌合可能な穴１３ｅが形成されている内周側の重り部１
３ｄを外周側の重り部１３ａに組込む際には外周側の重
り部１３ａの凹部１３ｂ底面に環状のポリカーボネット
板（ＰＣ板）１５が配置され、当該底面と内周側の重り
部１３ｄとの直接的な接触による破損を防止している。

このような重り１３は、基板２ａに外周側および内周側
の各スペーサ１１，１２を接着する際に使用するときに
は外周側の重り部１３ａの下面外縁部が外周側スペーサ
１１に接触し且つ内周側の重り部１３ｄの下面が内周側
スペーサ１２に接触するように各スペーサ上に直接乗せ
られ、これによって面積の大きい外周側スペーサ１１へ
の押圧力を面積の小さい内周側スペーサ１２への押圧力
より大きくし、単位面積当りの荷重をほぼ同じに調整し
ている。

しかし、この重り１３を外周側および内周側スペーサ１
１．１２上に載置して接着する基板２ｂに乗せて使用す
るときには、第３図から明らかなように環状のダミース
ペーサ１６．１７が外周側と内周側とに介在させられる
。この場合、外周側のダミースペーサ１６は外周側の重
り部１３ａの下面外縁部を受け、且つ内周側のダミース
ペーサ１７は内周側の重り部１３ｄを受ける。これによ
り重り１３の荷重を基板２ｂの一定断面即ち各スペーサ
１．１，１２の位置する基板２ｂ表面部分に集中させる
ことができると共に前述した各スペーサ１１．１２にお
ける単位面積当りの荷重をほぼ同じに調整できる。

このような状態で第１図（ｄｌに示されるようにターン
テーブル６を回転させながら紫外線照射装置１４の下を
通過させること等により紫外線を照射する。照射された
紫外線は重り１３と基板２ｂとを透過して各スペーサ１
１，１２と基板２ｂとの間の接着剤に到達し、接着剤を
硬化させる。その後、ターンテーブル６から重り１３お
よびダミースペーサ１６．１７を取り外し、最後に、ス
ペーサ１１，１２を介して２枚の基板２ａ、２ｂを貼り
合わせてなる情報記録ディスク１を取り外す。

これにより情報記録ディスク１は完成されるが、前述し
た組立て工程において、外周側スペーサ１１および内周
側スペーサ１２の基板１２ａ上への配置およびその位置
決めは、従来では第２図に示される貼り合わせ用のター
ンテーブル６に設けられた切欠き部６ｂとガイドピン６
ｃとを利用しながらも作業者自身が且つ個人的な経験に
よって行なっていた。

すなわち、ガイドピン６ｃは基板の外径線に沿って等間
隔に４本設けられており、このガイドピン６Ｃによって
外周側のスペーサ１１が基板から外れるのを防止し、且
つその正確な位置決めは４つの切欠き部６ｂにおいて基
板２ａの外縁に指をかけ外周側スペーサ１１の位置を微
少調整することにより行なわれていた。このことからも
明らかなように、各スペーサ１１．１２の基板上への配
置はまったく作業者の手作業でなされ、且つ外周側スペ
ーサ１１の位置決めはガイドピン６Ｃや切欠き部６ｂな
どの補助手段はあるものの実際上は作業者の経験と感で
行なわれていた。

そこで、本実施例では第４図および第５図に示されるよ
うな自動スペーサセット装置２０を用いて外周側スペー
サ１１と内周側スペーサ１２とを同時に且つ正確な位置
に機械的に配置する。この自動スペーサセット装置２０
は円盤状の支持体２１を備え、該支持体２１の下表面外
周側には周方向に等間隔で４つのパイプ２２が取付けら
れ、また内周側表面には同様に２つのパイプ２３が取付
けられている。これら６本のパイプ２２．２３は支持体
２１の上表面に突出して集合連通され、可撓性の管２４
によって負圧源（図示せず）に接続されている。各パイ
プ２２．２３の下端には例えばゴムなどで形成されたラ
ッパ形の吸着パット２２ａ。

２３ａが取付けられている。更に、支持体２１の中心部
には前述した貼り合わせ用のターンテーブル６における
中心軸６ａが嵌合し得る大きさの穴２５が形成されてい
る。

次に、この自動スペーサセット装置２０を用いて両スペ
ーサ１１，１．２を基板２ａにセットする工程を説明す
る・。第６図（ａ）ないし第６図（ｃ）には両スペーサ
の自動セット・工程が示されている。

多数の外周側スペーサ１１および内周側スペーサ１２は
、貼り合わせ用ターンテーブル６とほぼ同じ形状の収納
台２６に、前者のスペーサ１１が外周縁を規整する複数
のガイドピン２６ｂにより且つ後者のスペーサ１２がこ
の中心開口に緊密に嵌合する収納台２６の中心軸２６ａ
により相互にその中心位置を一致させ即ち同心位置の状
態で積載保管されている。自動スペーサセット装置２０
は、この収納台２６上に移動され、支持台２１の中心穴
２５が収納台２６の中心軸２６ａに嵌合する位置で下方
へ降されると同時に可撓管２４を介して各パイプ２２，
２３に負圧源からの負圧が及ぼされる。これにより、支
持台２１はその中心穴２５に収納台２６の中心軸２６ａ
が挿入してその位置が固定され、且つ外周側の４本のパ
イプ先端の吸着パット２２ａは収納台２６の外周側に積
載された最上段の外周側スペーサ１１に接触してこれを
真空吸着し、また同時に内周側の２本のパイプ先端の吸
着パット２３ａは収納台２６の内周側に積載された最上
段の内周側スペーサ１２に接触してこれを真空吸着する
。このようにして外周側スペーサ１１と内周側スペーサ
１２とを同時に同心的に吸着保持した自動スペーサセッ
ト装置２０は収納台２６から引き上げられ、貼り合わせ
ターンテーブル６に配置され紫外線硬化型接着剤が既に
所定位置に塗布された基板２ａ上へ移動させられる。

その後、自動スペーサセット装置２０は、ターンテーブ
ル６上にその中心軸６ａが支持台２１の中心穴に嵌合す
るように降され、吸着保持された各スペーサ１１，１２
が基板２ａに接着したところでその下降が停止されると
同時に負圧源の作動が停止されて各パイプ２２．２３内
を大気に開放するか又は僅かに加圧することで各スペー
サの吸着保持を解除する。これにより、外周側のスペー
サ１１および内周側のスペーサ１２が基板２ａの所定位
置３，４に正確に且つ迅速に配置される。

このようにして組立て形成された情報記録ディスク１は
第８図（ｂｌから明らかなように２枚の基板２ａ、２ｂ
の間が密閉された空間となっている。

この状態で当該ディスク１を使用するとドライブに装入
した際内部の熱で空間２８の中の空気が膨張して基板に
そりゆがみを発生させたり、又その一１１＝ 貼り合わせに損傷を与えるため、この空間２８を大気に
開放する必要がある。そこで、第１図（ｂ）で示された
組立て工程終了後と第１図（ｅ）で示された組立て工程
開始前との間に基板２ａに穴をあける穴開は工程が入れ
られる。この穴開は工程は、内周側スペーサ１２の近傍
であって外周側スペーサ１１とによって最終的に形成さ
れる密閉空間２８に連通されるように第７図に示される
如（２つの小さな穴２７をドリルであけるものである。

乙の穴２７は空気を逃がすためだけのものであるので塵
埃などが入り込まない程度に小さなものでよく、又その
数は２つに限定されるものではなく、１つであってもよ
い。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明の情報記録ディスクの組立
て方法によれば、基板と内外周側各スペーサとの紫外線
硬化型接着剤による接着に際し、紫外線透過性材料から
なる重りを用いた乙とにより、接着面に十分に押圧力を
付与しながらその間にむらなく紫外線を接着剤に照射で
きるので、その接着が全体に亘って均一となる。その結
果、各基板とスペーサとの接着強度が極めて高く、耐久
性に優れた情報記録ディスクを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａｌないし第１図（ｅｌは本発明の一実施例に
係る情報記録ディスクの組立て方法を工程順に示す構成
説明図、第２図は前記組立て工程において使用する貼り
合わせ用ターンテーブルを示す斜視図、第３図は基板貼
り合わせ最終工程の状態を示す断面図、第４図は自動ス
ペーサセット装置を示す下面図、第５図は第４図の■−
■線に沿って得た自動スペーサセット装置の断面図、第
６図（ａ）ば収納台に積載された内外周側スペーサを示
す断面図、第６図（ｂ）は前記自動スペーサセット装置
が前記収納台から内周側および外周側の各スペーサを同
時に吸着保持する状態を示す断面図、第６図（ｅ）は前
記自動スペーサセット装置によって基板に内外周側各ス
ペーサを配置している状態を示す断面図、第７図は基板
に穴をあけた状態を示す平面図、第８図（ａ）は情報記
録ディスクの分解斜視図、第８図（ｂ）は組立てられて
ほぼ完成された情報記録ディスクを一部破断して示す斜
視図である。 １・・・情報記録ディスク、２ａ、２ｂ・・・基板、７
゜８・・・紫外線硬化型接着剤塗布装置、１１・・・外
周側スペーサ、１２・・・内周側スペーサ、１４・・・
紫外線照射装置。 第１ 図 （ｅ） 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 （ａ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）同一線上に軸中心を置いた２枚の円盤状基板とこ
   れら基板間に介在させられた円環状スペーサとからなる
   情報記録ディスクの組立て方法において、前記円盤状基
   板と前記円環状スペーサとを紫外線硬化型接着剤で固着
   する際紫外線透過性材料からなる重りを用い、該重りを
   透過して紫外線を前記接着剤に照射し、これを硬化させ
   ることを特徴とする情報記録ディスクの組立て方法。
2. （２）前記重りが石英ガラスからなることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項に記載の情報記録ディスクの組立
   て方法。