JPS63185381A - デキストラナ−ゼの製造方法 - Google Patents

デキストラナ−ゼの製造方法

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JPS63185381A
JPS63185381A JP1699987A JP1699987A JPS63185381A JP S63185381 A JPS63185381 A JP S63185381A JP 1699987 A JP1699987 A JP 1699987A JP 1699987 A JP1699987 A JP 1699987A JP S63185381 A JPS63185381 A JP S63185381A
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dextranase
culture
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arthrobacter
genus
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JP1699987A
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Aizo Matsushiro
松代 愛三
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Nissin Food Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、う蝕原性連鎖球菌(Streptococc
usmutans)が産生ずる歯垢の不溶性グルカンな
どに含まれる1、6−α−D−グルカンのα−1,6−
グルコシド結合を特異的に切断分解する酵素であるデキ
ストラナーゼを製造する方法に関する。
特に、アルスロバクタ−(Arthrobacter)
属の細菌、またはその突然変異株を培養し、該培養物よ
りデキストラナーゼを製造する方法に関する。
(従来の技術) 虫歯の原因となろう蝕原性連鎖球菌 (Streptococcus mutans)は、該
菌が産生ずる不溶性グルカン(ムタンとも言う)によっ
て、該菌と不溶性グルカンの複合体であるデンクルプラ
ーク(dental plaque)すなわち歯垢を形
成して、歯の表面に付着し、該菌が口腔内に存在する蔗
糖を分解して生じる有l!!酸の作用により、歯牙エナ
メル質を溶解することによって虫歯が発生することが判
明している。
従って、虫歯を予防するためには、歯垢の主成分である
不溶性グルカンを分解して、前記菌の歯の表面への付着
を阻止することが提案されている。
さらに、この不溶性グルカンは、α−L6−グルコシド
結合及びα−1,3−グルコシド結合よりなっており、
これらを分解するにはそれぞれ、α−1,6−グルコシ
ド結合を特異的に切断分解する酵素であるデキストラナ
ーゼ〔正式名は1,6−α−D−グルカン6−グルカノ
ハイドロラーゼ(PC3,2,1)1) )と、α−1
,3−グルコシド結合を特異的に切断分解する酵素であ
るα−1,3−グルカナーゼの単独或いは両酵素の共同
作用が有効であることが判明している。
(発明が解決しようとする問題点) 従来からデキストラナーゼに関しては、その産生株、例
えば、ペニシリウム(Penicillium)属〔例
えば、ペニシリウム フェニキュローサムIAM−70
13(微工研菌寄第1290号)〕、アスペJレギルス
(八3pergillus )属、ケトミウム(Cha
etomium)属に属する糸状菌、コリネバクテリウ
ム(Corynebacterium )属〔例えば、
コリネバクテリウムAK−Of (微工研菌寄第250
5号)〕、ブレビバクテリウム(Brevibacte
rium)属、ラクトバチルス(Lactobacil
lus )属に属する細菌、及びストレプトマイセス (S trep tomyces )属に属する放線菌
、ニヨッテ産生されることが解明されている。
しかしながら、これらの従来のデキストラナーゼ産生菌
を利用して得られたデキストラナーゼは、歯垢の分解活
性が高くなく、従って当該技術分野においては、高い歯
垢の分解活性を有するデキストラナーゼを産生ずる菌株
の選定、及び該菌株を利用した工業的生産に供し得るデ
キストラナーゼの分離・精製方法が期待されるところで
あった。
本発明者は、上記した理由で新たなデキストラナーゼ産
生菌株を検索した結果、アルスロバクタ−(Arthr
obacter)属の細菌又はその突然変異株が高い歯
垢の分解活性を有するデキストラナーゼを産生ずること
を見出した。
従って、本発明の目的とするところは、上記したアルス
ロバクタ−(Arthrobacter)属の細菌又は
その突然変異株を用いて、工業的な使用に供し得る培養
条件、分離精製方法等を具備した優れたデキストラナー
ゼの製造方法を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明のデキストラナーゼの製造方法の要旨とするとこ
ろは、デキストラナーゼを産生ずるアルスロバクタ−(
Arthrobacter)属に属する細菌又はその突
然変異株を、培養培地に接種して所定の培養条件下で培
養した後、該培養物を遠心分離して、該培養物から蘭体
を分離除去し、デキストラナーゼを採取するようにした
ことである。
まず、本発明者は、不溶性グルカンC(L3゜1.6)
−α−D−グルカン)又はデキストラン(1゜6−α−
D−グルカン)を炭素源として利用できる微生物を検索
した結果、アルスロバクタ−(Arthrobacte
r)属に属する細菌、とりわけアルスロバクタ−3p、
 CB−8菌〔八rthrobactersp、 CB
−3(微工研菌条寄第995号)  (FERM BP
−995号)〕(以下、CB−8菌と言う)が、強力に
デキストラナーゼを産生ずることが判明したので、以下
このCB−8菌を利用して、デキストラナーゼを製造す
る方法について、より詳細に説明する。
本発明の方法に利用できる前記CB−13菌は、下記の
通りの菌学的性状を有することが判明している。
(CB−8菌の蘭学・性]′) (])  細胞 グラム陽性桿菌。大きさと形は培養条件、培養時期で変
化するが、0.5 Xo、6〜2.0μm。無芽胞。偏
性好気性に増殖。
(2) コロニーの性状 ペプトン・イーストエキス寒天上で、円形で平滑な濃黄
色のコロニーを形成する。
(3)生理的性質 ・カタラーゼ:(+) ・溶血性(羊)  :  (−) ・炭水化物醗酵性ニブドウIJ! (−) 、乳v4(
−)、麦芽糖(−)、マ ンニット (−)、サリシ ン(−)、デンプン(− )、蔗糖(−)、)レバ ロース(−)、キシロ− ス(−)。
・vP(ボーゲス−プロスカラエル)  :  (−)
・エスタリン加水分解:(−) ・硝酸塩還元=(−) ・ゼラチン液化:(+) ・ウレアーゼ:(+) ・アルギニン加水分解:(−) ・細胞壁のペプチドグリカンの構成ジアミノ酸としてリ
ジンを含む。
・キノンはイソプレンユニット数9.1飽和型のメナキ
ノン(Menaquinone) MK−9(Hz)。
上記した諸性質によって、CB−8菌はアルスロバクタ
−(Arthrobacter)属に属することが判明
した。
また、本発明のデキストラナーゼの製造方法に使用した
菌は、アルスロバクタ− (Arthrobacter)属に属するCB−8菌で
あるが、このCB−8菌とその突然変異株、及びアルス
ロバクタ−(Arthrobacter)属に属する細
菌とその突然変異株で、デキストラナーゼを産生ずる菌
株は全て使用可能である。
1、デキストラナーゼ 生菌の培゛ (a)  デキストラナーゼ産生菌培養のための培地デ
キストラナーゼを製造するためには、まず上記デキスト
ラナーゼ産生菌を、天然または人工培地に接種して培養
するが、工業的生産には液体培地で通気攪拌培養法によ
って実施するのが、コストの上からも有利である。
培地の栄養源としては、微生物一般に用いられるものを
使用することが可能である。例えば、炭素源及びデキス
トラナーゼの酵素産生誘導物質として、デキストランの
添加が有効で、窒素源としては、リン酸アンモニウム、
硫酸アンモニウム、ペプトン、酵母エキス等が用いられ
る。無機塩としては、リン酸、ナトリウム、カリウム、
マグネシウム、カルシウム等の塩類が用いられる。
fbl  デキストラナーゼ−生 の培養上記ia1項
で調製した培地に、デキストラナーゼ産生菌を接種し、
所定の培養温度、好ましくは30℃〜37℃で、培地の
pHを6〜7で、デキストラナーゼが培養液中で最も高
い活性を示すまで所定の培養時間(培養条件によって異
なるが、通常通気攪拌培養では24〜48時間)培養す
る。
2、培養物からのデキストラナーゼの採取・精製上記の
ようにして、充分にデキストラナーゼが産生された培養
物から、遠心分離によって菌体を取り除けば、粗酵素液
が得られる。
このようにして得ちれた粗酵素液は、そのままでも製品
として充分に使用可能であるが、さらに該酵素液を公知
の分離精製方法、例えば、限外濾過膜濃縮法、減圧濃縮
法、硫安などにょる塩析法、エタノール等による溶媒分
画法、等電点沈澱法、カラムクロマト分画法などを、単
独或いは適宜組み合わせることによって、デキストラナ
ーゼの精製酵素液を採取することが可能である。
B、デキストラナーゼの理化学的性質 本発明の製造方法によって得られるデキストラナーゼは
、歯垢の不溶性グルカンなどに含まれるα−1,6−グ
ルコシド結合を特異的に切断する酵素で、下記の通りの
理化学的性質を有する。
f]、1  活性測定方法 0.555%のデキストラン(分子量io、oo。
−20,000)を含むpl+ 6.5の50 mM燐
酸緩衝液0.9mj2に、酵素液0.1m#を加えて、
37°Cで30分間反応させる。反応停止後、遊離した
還元糖をソモギー・ネルソン (Somogyi−Nelson)法で測定し、上記の
条件において、1分間に1μmoleのブドウ糖に相当
する還元力を増加させる酵素活性をIjik位とした。
(2)酵素作用の特異性 デキストランや歯垢の不溶性グルカンなどに存在するα
−1,6−グルコシド結合を特異的にエンドタイプに切
断する加水分解酵素である。
(3)至適pH及び安定pH 第1図は、デキストラナーゼの各pl+における活性を
示すグラフであり、デキストラナーゼのデキストランに
対する作用至適pHが、pH5,5〜7.5で、特にp
H6,5〜7.0で強い活性を示している。
第2図は、デキストラナーゼの各pHにおける安定性を
示すグラフで、デキストラナーゼを各pHにおいて、3
7℃で1時間放置した場合の残存活性を示したものであ
り、デキストラナーゼがpH5,5〜7.0の範囲にお
いて、非常に安定であることを示している。
(4)作用至適温度と温度安定性 p)l 6.5におけるデキストラナーゼのデキストラ
ンに対する作用至適温度は、第3図に示したように、3
7℃〜45℃であり、42℃がピークであった。
第4図は、各温度におけるデキストラナーゼの安定性を
示すグラフで、デキストラナーゼをp)+ 6.5で各
温度で1時間放置した場合の、残存活性を示したもので
ある。第4図に示したように、デキストラナーゼは37
℃以下で安定である。
(5)金属イオン、酵素阻害剤の影響 デキストラナーゼは、下記の表1に示したように、Ag
2−1Cu2′″、Hg2+、によって著しく阻害を受
け、またpCMB (パラクロロマーキュリ−ベンゾエ
ート)によっても強く阻害された。
(6)分子量 デキストラナーゼの分子量は、SO3−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動法で62,000゜ゲル濾過法(ファ
ルマシア5uperose 12)で約40,00(l
と算定された。分子量測定法の相違によって、分子量の
値に差が馳められるのは、おそらくタンパク分子の形状
によるものと思われる。
(7)等電点 ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動法を利用して、
デキストラナーゼの等電点(pl)を求めたところ、4
.9と決定された。
C,デキストラナーゼによる不溶性グルカンのつぎに、
上述の製造方法によって製造し、且つ上述のような理化
学的性質を有するCB−8菌のデキストラナーゼが、歯
垢の不溶性グルカンを分解することについて行った下記
の実験例について説明する。
尖腺炭よ 不溶性グルカンのノ解 不溶性グルカン(下記不溶性グルカンの調製注参照)を
0.22%含む50 mM燐酸緩衝液(pH6,5) 
 900μlに、精製したCB−8菌のデキストラナー
ゼ溶液を100μl加えて、37℃で2時間反応させた
。また、対照として市販されているペニシリウム属のデ
キストラナーゼ(Koch−Light社製)を同一条
件で反応させた。反応を停止して、水溶性となる糖をフ
ェノール硫酸法で定量した。その結果、CB−8菌のデ
キストラナーゼはペニシリウム属のデキストラナーゼに
比べて、約3倍の分解率を示すことが明らかとなった(
第5図参照)。
不溶性グルカンの調製法 トソドヘビソトブロス(Todd Hewitt Br
oth、Difco社製)3%を含む液体培地に、う蝕
原性連鎖球菌(Streptococcus muta
ns) OMZ−176株を接種し、37℃にて24時
間静置培養する。得られた培養液を遠心分離にかけて菌
体を除去した後、50%飽和の硫安塩析を実施し、生じ
た不溶物を遠心分離して、沈澱物として集める。これを
pH6,5の50 mMクエン酸緩衝液に溶解し、同緩
衝液にて透析して、これを不溶性グルカン合成酵素液と
した。
透析終了後、上記酵素液に基質溶液として、10%の蔗
糖を含有するpH6,5の50 mMクエン酸緩衝液を
加えて、37℃で24〜48時間反応させて、不溶性グ
ルカンを合成した。これを、遠心分離にかけて不溶性グ
ルカンを集め、蒸留水にて洗浄し、ついでエタノール、
アセトンで洗浄した後、100℃以下で加熱通風乾燥し
て、不溶性グルカンを調製した。
抜歯したヒトの歯を5mm角の平板として裁断した歯の
断片を、プラスチック製小試験管(直径1.0m、長さ
5cm)に接着剤で貼着する。これに蔗糖5.0%とト
ッドヘビットブロス3%を含む液体培地を入れて滅菌し
て、う蝕原性連鎖球菌OMZ 176株を接種し、37
℃にて24時間培養したところ、歯面に歯垢が沈着する
のが肉眼的にもよく認められた。その際、培地中に14
c−蔗#M(2μc/ml)或いは3ト2チミジ7 (
2pc7ml)を加えて、歯垢中の不溶性グルカン又は
う蝕原性連鎖球菌の存在を標識づけすることができる。
このカウントをそれぞれ100%とし、培養液中にCB
−8菌のデキストラナーゼを1単位/n+1存在させた
場合には、歯垢の沈着はほとんど認められなかった(そ
れぞれ5%以下)。
また別に、上述のような培養条件下で、う蝕原性連鎖球
菌によって作られた歯垢に対して、培養後にデキストラ
ナーゼを加えて分解を調べてみたところ、CB−8菌の
デキストラナーゼの方が、同単位のペニシリウム属のデ
キストラナーゼよりも、より速やかに分解が進むことが
明らかになった。
従って、CB−8菌のデキストラナーゼが不溶性グルカ
ンを分解して、歯に歯垢が沈着しないように働くことが
如実に示された。
(実施例) 実施例1 デキストラナーゼの産生 バタトトリプトン(Difco社製)0.5%、酵母エ
キス(Difco社製)0.2%、燐酸1カリウム0.
1%、食塩0.1%を含有する液体培地(pH7,0)
にデキストラン(和光純薬社製;分子量60,000〜
90,000)をそれぞれ、0.5%、1.0%、2.
0%、3.0%添加した培地100mj!を用意する。
それぞれを500nl容のエルシンマイヤーフラスコに
入れ、綿栓して滅菌した後、別に滅菌しておいた1M硫
酸マグネシウム溶液、及び0.11塩化力ルシウム溶液
各1m7!ずつを加えて培地を調製した。これに、予め
0.5%デキストランを含有する培地で24時間培養し
ておいたCB−8菌の培養液4mlをそれぞれ接種して
、37℃でロータリ一式振盪培養を実施した。経時的に
5mj2ずつ分取し、その中に含まれるデキストラナー
ゼ活性の測定を行った。
その結果、下記の表2に示したように、培地中に加えた
デキストランの濃度が0.5%の場合には、24時間の
培養でその活性は最大となり、デキストランの濃度が1
.0%以上の場合には、48時間で最大となった。
表−1 □□□盟保 実施例2 CB−8菌を用いたデキストラナーゼの分離・精製バタ
トトリプトン0.5%、酵母エキス0.2%、ta酸1
 力!J ラム0.1 %、食塩0.1 %、デキスト
ラン1.0 Voを含有する液体培地(pH7,0) 
 500 mj2を3p容のエルシンマイヤーフラスコ
に入れ、綿栓して滅菌した後、別に滅菌しておいた1M
硫酸マグネシウム溶液及び0.1 M塩化カルシウム溶
液各5mAずつを添加して培地を調製した。
これに予め同じ培地で24時間培養しておいたCB−8
菌の培養液を20m1!加えて接種し、37℃でロータ
リ一式振盪機で24〜48時間培養した。この規模の培
養で計18Aを培養し、培養液を集めて遠心分離により
培養上清を得た。
培養上清を限外濾過によって濃縮し、硫安80%飽和に
て塩析した。塩析後、沈澱物を遠心分離によって集め、
少量の501燐酸緩衝液(p+(6,5)に溶解して、
同じ緩衝液を外液として透析した。これを同緩衝液で平
衡化したDEAR−セファ−セル(ファルマシア社製)
カラムに入れ、イオン交換クロマトグラフィーを行った
。0〜0.5Mの直線濃度勾配の食塩(50mM燐酸緩
衝液、pH6,5)溶液にて溶出した。ついで、50 
mM燐酸緩衝液(pH6,5)で平衡化したバイオ・ゲ
ルP−30(バイオランド社製)カラムによるゲル濾過
分画を実施した。デキストラナーゼ活性のある両分を集
め、硫安による結晶化を3度行った。この標品について
SO3−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行ったとこ
ろ、1本のタンパクバンドのみが認められ、以上の精製
操作によって、デキストラナーゼが電気泳動的に均一に
まで精製されたことが明らかとなった。
以上の精製過程が表3に示されているが、181の培養
上清より、368単位、4.6 mgの精製デキストラ
ナーゼが得られ、その比活性は80.0 (単位7mg
タンパク)であった。
人−y デキストラナーゼの精製過程各段階における酵素活性、
収量、比活性(効果) デキストラナーゼは、虫歯の原因となろう蝕原性連鎖球
菌が産生ずる不溶性グルカンなどに含まれるα−1,6
−グルコシド結合を特異的に切断分解する酵素であり、
本発明のデキストラナーゼの製造方法によれば、このよ
うな作用を有するデキストラナーゼを産生ずるアルスロ
バクタ−属に属する菌株、或いはその突然変異株を培養
して、容易にデキストラナーゼを分離採取、及び精製す
ることができるものである。
本来、本発明の主目的とするところは、歯垢の不溶性グ
ルカン又は歯垢そのものをデキストラナーゼの作用によ
って効率よく分解除去することにあったが、本発明のC
B−8菌のデキストラナーゼは、ペニシリウム属のデキ
ストラナーゼに比べて、同一酵素単位(デキストランの
分解活性単位)でも不溶性グルカンに対して約3倍の分
解率を示しく実験例1)、さらに歯垢そのものの分解に
ついても、CB−8菌のデキストラナーゼはペニシリウ
ム属のそれよりも優れている(実験例2)ことが判明し
ている。
従って、本発明のデキストラナーゼの製造方法は、従来
技術の他の糸状菌や細菌を利用したデキストラナーゼに
比較して、歯垢をよく分解するデキストラナーゼを生産
するという点において明らかに優れた製造方法であると
いえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、各pHにおけるデキストラナーゼの活性を示
すグラフ、第2図は、各p)lにおけるデキストラナー
ゼの安定性を示すグラフ、第3図は、各温度におけるデ
キストラナーゼの活性を示すグラフ、第4図は、各温度
におけるデキストラナーゼの安定性を示すグラフ、第5
図は、CB−8菌デキストラナーゼとペニシリウム属の
デキストラナーゼの不溶性グルカン分解率を比較を示す
グラフである。 に襖曹媒 く嬌妥隼 典實軟ヴ 年淑炊阜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)デキストラナーゼを産生するアルスロバクター(
    Arthrobacter)属に属する細菌又はその突
    然変異株を、培養培地に接種して所定の培養条件下で培
    養した後、該培養物を遠心分離して、該培養物から菌体
    を分離除去し、デキストラナーゼを採取することを特徴
    とするデキストラナーゼの製造方法。
  2. (2)前記アルスロバクター属に属する細菌が、アルス
    ロバクターsp.CB−8(Arthrobacter
    sp.CB−8)である特許請求の範囲第1項に記載の
    デキストラナーゼの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03244377A (ja) * 1990-02-20 1991-10-31 Aizo Matsushiro 新規形質転換株およびその製造方法

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JPS6225A (ja) * 1985-03-20 1987-01-06 Aizo Matsushiro 虫歯予防剤及びその製造方法

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