JPS63181758A - 流水による投棄に適する人工肛門用パウチの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、流水（ｆｌｕｓｈｉｎｇ）による製品の投棄
手段および該投棄に適する人工肛門用パウチに関する。

本発明によれば、人工肛門用パウチ、創傷包帯剤、包帯
具、おしめなどのソフトでフレキシブルな使い捨て製品
を、通常のトイレへ水で流して捨てることができ、この
場合、トイレの大受器の水と接触すると急速にねばねば
になるかまたは粘性物質を渥出する材料シートで該製品
をカバーするか、あるいは上記材料を大匣器へ直接添加
することによって投棄する。本発明の人工肛門用パウチ
は、トイレの大匣器へ投棄するのに特に好適な材料、す
なわち、たとえば水膨潤性で冷水不溶性のフィルムと耐
水性ティッシュペーパーのラミネート（複合材料）から
構成されている。

従来技術と発明の解決すべき問題点 現在、商業上入手しうる使い捨て製品、たとえば人工肛
門用パウチ、おしめ、包帯具、衛生ナプキン、タンポン
等は、毎日、２週間毎あるいは他の周期で収集される生
ゴミ用容器へ、汚れた該製品を投棄することによって処
分されている。この投棄方法は全く便宜な方法とはいえ
ず、特に使用者が家を留守にしているとき、たとえば出
動中あるいは公共施設にいるときに不匣である。従って
、かかる製品を通常のトイレで流水によって投棄しうる
手段が提供されれば使利であることは明らかである。し
かしながら、使用者はその製品がうまく流されて、配水
管システムへ通過するのを薙信しなければならない。こ
れらの成果を達成するため提案された従来の具体例につ
いて以下に列挙する。

キーファー（Ｋｉｅｆｅｒ）　のヨーロッパ特許第１０
１７１Ｂ号に、多層箔から作った流水可能な崩壊しうる
人工肛門用パウチが開示されている。かかるパウチにお
いて、人体排泄物に接触する内部層は水不溶性フィルム
形成材料（たとえばポリエチレン）である。中間層は水
溶性材料（たとえばポリビニルアルコールまたは部分ケ
ン化ポリ酢酸ビニル）からなる。外部層は撥水特性を有
してよく、また別途機械的手段に付すと水中で崩壊する
材料（たとえばクラフト紙）であってもよい。

サムウエイズ（Ｓａｍｗａｙｓ　）らの英国特許第２０
８３７６２Ｂ号に、複合シート材料から形成した使い捨
て人工肛門用パウチが開示されている。該パウチは、外
方に位置した、乾燥時に良好な引張強度と凝集力を有し
、かつ緩和な乱流水に浸漬すると溶解もしくは分散する
機械的に強い裏地層、および内方に位置した機械的に弱
い水不浸透性の層から成っている。ここで、外部層は湿
潤強度の低いペーパーまたは好ましくはポリエチレンオ
キシドあるいはポリビニルアルコールなどのプラスチッ
クフィルムである。ポリビニルアルコールは可塑化して
もよく、また温水可溶性のものであってもよい。水不浸
透性層を形成するのに好適な材料として、ポリビニリデ
ンクロリド、サラン、ニトロセルロース、ワックス類、
感圧接着剤（たとえばゴムラテックスの有機溶剤溶液）
等が挙げられる。

ガリンド（Ｇａｌｉｎｄｏ）のＵ、Ｓ、特許第３０８９
４９３号に、使い捨てライナーを有する結腸フイステル
用袋が開示されている。この使い捨て袋は、むしろ不溶
性の材料で被覆されたペー、Ｎ６−の外部層からなる。

シエイアー（５ｃｈｅｉｅｒ　）のＵ、Ｓ、特許第３７
９００６７号に、水不溶性材料の内部層および水可溶性
ポリマー材料（たとえばポリビニルアルコール）の外部
層を有する容器が開示されている。外部層は耐力材料か
らなり、内部層は十分に薄いため、通常の大気圧力下ま
たは容器内の物質重量によってくずれてしまう。

ワトソン（Ｗａｔｓｏｎ　）らのＵ、Ｓ、　　特許第３
８８６１１２号に、部分加水分解ポリビニルアルコール
樹脂（ゲル化量の水可溶性ホウ酸塩含有）からなるプラ
スチック配合材が開示されている。かかる材料は少量の
水または体液に不溶であるが、多ができる。

ウイルキンズのＵ、Ｓ、特許第３７６２４５４号に、生
ゴミ捨て場の現場で崩壊する使い捨て生ゴミ用容器が開
示されている。この容器は、冷水可溶性ポリビニルアル
コールと温水可溶性ポリビニルアルコールのラミネート
から作られる。

ボッツ（ｐｏｔｔｓ）のＵ、Ｓ、　　特許第４３７２３
１１号に、崩壊性の水不溶性ポリマーで被覆した水可溶
性ポリマーから作った、おしめ、月経用品、衛生ナプキ
ン、包帯具等の使用に好適な痩い捨て製品が開示されて
いる。ここで、水可溶性ポリマーはポリ（アルキレンオ
キシド）、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン等から選ばれる。崩壊性の水不溶性ポリマー
は、環状エステルポリマー、ポリ（β−ヒドロキシブチ
レート）、シアルカッイルポリマー、およびエチレンポ
リマーから選ばれる。

ホームズのＵ、Ｓ、特許第４６２０９９９号に、３−ヒ
ドロキシブチレートからまたは３−ヒドロキシブチレー
トとポリビニルアルコールまたはポリエチレンオキシド
のラミネートから作られる使い捨て袋が開示されている
。袋内容物のｐＨを１２以上に変えるため塩基性物質が
付与され、このため袋は崩壊し、かつ流水下で投棄する
ことができる。

オバースティンのＷＯ３０１０１３７４に、６０°Ｆ以
下の温度の水に溶解するが、６０°Ｆを越える水または
液体には溶解しないプラスチック材料から作った流水可
能な病人用便器が開示されている。ここでの水可溶性プ
ラスチック材料は、変性ヒドロキシプロピルセルロース
テアル。

ブロクター・アンド・ガンプル・カンパニーの英国特許
第１３１２３７０号に、トイレの流水で投棄しうる使い
捨て製品（たとえばおしめ、衛生ナプキン等）の吸収層
に使用する短繊維エアーフェルトパッドが開示されてい
る。

ナショナル・ポリマーズ・アンド・ケミカル・コーポレ
ーションの英国特許第１２７１４２４号に、水崩壊性ま
たは冷水可溶性のポリビニルアルコール重合生成物のベ
ースフィルム１　ｉ　、水不溶性の薄膜１２、およびト
イレティッシュ品質の１プライのティッシュペーパー１
３からなる使い捨て病人用便器ライナーが開示されてい
る。他の態様において、ベースフィルム１１の他面は乾
燥時に強いが湿潤強度の弱いペーパ一層でカバーされて
いる。

本発明は、通常のトイレシステムでの流水によって各種
製品の投棄を可能にする手段および方法を提供するもの
である。本発明手段は、粘性層を設けることを包含し、
製品をなめらかにおよび／または軟らかくして製品が配
水管システムを通過するのを罐保する。好適な手段とし
ては、トイレの大便器の水と接触するとねばねばになる
かまたは粘性物質を滲出する材料に製品をラップするか
または封入せしめることが挙げられる。この成果は、製
品をトイレの大便器に投入する前に潤滑物質および／ま
たは柔軟物質を塗布するか、またはかかる物質を直接ト
イレの大便器の中へ水を流す直前に添加するこ七によっ
ても達成することができる。　。

本発明の他の対象は、通常のトイレで流水によって確実
に投棄できるように選定した材料の人工肛門用パウチの
構成にある。かかるパウチは、使用中の構造保全性を維
持する材料から形成される。しかしながら、当該パウチ
は通常のトイレに流された後はソフトでかつフレキシブ
ルになるので、都市下水道システムに入る途中ではらは
らになって破れるか、または終局的に腐敗システム内で
崩壊することができる。

パウチ材料は、耐水性テイツシユペーパー層と温水可溶
性フィルム（たとえばポリビニルアルコールフィルム）
層のラミネートが好ましい。人工肛門用パウチの形状に
形成すれば、温水可溶性フィル゛ムがパウチの内部層と
なる。

更に本発明の対象は、パウチ内にたまったガスを放出す
るため脱臭フィルターを有する流水可能な人工肛門用パ
ウチにある。上記フィルターは、小孔用開口の上方でパ
ウチの上部に配置される。

フィルターは、ガスがフィルター領域へ進入するのを可
能ならしめる隙間を除き、パウチ主要部からヒートシー
ルによって隔離されている。ヒートシール溶着部は、フ
ィルターからこぼれ落ちる物質がパウチの排泄物収集部
に落下したり、パウチに突入する小孔の上に落下するの
を防止する。

更に本発明の態様によれば、上記ラミネートから形成さ
れる本発明の人工肛門用パウチの流水性（水で流される
可能性）は、上述の手段の使用によって高められる。

以下、添付図面に基つき本発明について詳述する。

第１図は、中に入れる製品に潤滑効果を付与する材料で
作った袋の斜視図である。袋は流水すべき製品の挿入前
の開封状態で図示されている。

第２図は、使用者の身体に適用されている状態の、流水
による投棄に特に好適な人工肛門用パウチの正面図であ
る。

第３図は、上記人工肛門用パウチの後部パネルの正面図
である。

第４図は、上記人工肛門用パウチの前部パネルで、後部
パネルに接合する前の大きく拡大した状態を示す側面図
である。

第５図は、上記人工肛門用パウチの改変した前部パネル
で、後部パネルに接合する前の大きく拡大した状態を示
す側面図である。

第６図は、上記人工肛門用パウチの後部パネルで、前部
パネルに接合する前の大きく拡大した状態を示す側面図
である。

第７図は、これも流水による投棄に好適で改変した接着
剤面板を有する人工肛門用パウチの正面図である。この
正面図には、使用者の身体に適用されている状態のパウ
チが示されている。

第８図は、第２図のパウチに類似するが、パウチを投棄
する前に引裂くのを可能にする手段を包含する人工肛門
用パウチの正面図である。

本発明は、各種医療に関連する使い捨て製品を通常のト
イレシステムで投棄するのを可能ならしめる手段および
方法を提供する。上記医療用製品としては、比較的にフ
レキシブルでソフトなもの、たとえば人工肛門用パウチ
、創傷包帯、包帯具、おしめ、衛生ナプキン、タンポン
等が挙げられる。本発明の成果は、製品をなめらかにす
る粘性層で製品を完全にカバーし、このため製品がトイ
レの大１更器からトラップへ進み、更に該トラップを通
って廃棄物ラインに進入する場合に、接近した接触点を
通過し、かつ屈曲部をまわってくぐり抜けることができ
るようにすることによって達成される。また粘性層は、
製品の表面下への湿れを助成してそのソフト性およびフ
レキシブル性を増大せしめ、これによって流水性を旨め
る。

かかる粘性層を設ける１史宜的で好ましい方法は、流水
すべき製品をトイレの大朗器の水と接触する七急速にね
ばねばとなるかまたは粘性物質を波山する材料の乾燥フ
ィルムもしくはシートでカバーするかまたは封入するこ
とである。たとえば、流水すべき製品を上記材料のシー
トにラップするか、または該製品を上記材料で作った袋
またはスリーブに入れる。

他の方法は、液体または固体の界面活性剤および／また
は柔軟剤をトイレの大１史器内の水または水タンクに直
接、連続して加えることである。また他の方法は、かか
る界面活性剤および／または柔軟剤を製品の表面に塗布
することである。適当な界面活性剤および／または柔軟
剤としては、ステアリン酸・モノエタノールアミド（１
：１）；グリセロール：アンモニウムアルキルエーテル
スルフェート、アンモニウムアルキルスルフェートもし
くはソディウムアルキルグリセリルエーテルスルホネー
トとローズ（Ｒｏｓｅ）らのＵ、Ｓ、特許第３７９３２
３３号に記載のココナツトアルコール類のブレンド；お
よびエトキシ化もしくは硫酸化ココナツトアルコール類
のマグネシウム塩と長鎖アルキルスルフェート類、ジメ
チルアルキルアミンオキシド類、エトキシ化アルコール
額および／またはヘルヤー（Ｈｅ１ｌｙｅｒ）らのＵ、
Ｓ、特許第４１３３７７９号およびパンチエリ（Ｐａｎ
ｃｈｅｒｉ　）のＵ、Ｓ、特許第４３１６８２４号に記
載のフエノ−ル類のブレンドが挙げられる。適当な商業
上入手しうる界面活性剤組成物としては、各種の皿洗い
洗剤、たとえば商品名ｒ　ＩｖｏｒｙＪおよびｒＪｏｙ
Ｊ（両方共、オハイオ州シンシナチ市のブロクター・ア
ンド・ガンプル・カンパニーから入手）が挙げられる。

このように、約１／４〜１オンスの皿洗い洗剤を製品の
露出面に付与することにより、流水性が高められる。

好ましい方法は、通常のトイレの大便器の水と接触する
と製品を軟化せしめ、かつ製品面に粘性層を形成する材
料で形成したスリーブまたは袋で流水すべき製品をラッ
プするかまたはその中に入れる方法である。

第１図に示す袋６０は、流水すべき製品よりも少し大き
めになるように構成されている。袋６０は３つの側縁が
シールされ、１つの開封した口を有している。袋６０は
、１枚の適当な材料を折畳み、２つの側縁６２および６
３をヒートシールすることにより作られる。折畳むとき
、使用者が袋を開封し易いように一方の袋壁体を少し長
いめにしてもよい。袋６０は袋壁体の一方または両方に
１つもしくはそれ以上の穴６１を有することができ、こ
のため閉じ込められた空気は袋６０から逃げることがで
きる。別法として、ｊ目の荒いメツシュ構造の材料から
当該袋を作ることもでき、これによって穴を設ける必要
がなくなる。袋６０が図示されているが、同一材料をチ
ューブ形状にシールし、次いで所定長さに切断して、ス
リーブを形成することができる。

袋６０または他のスリーブもしくはラップを形成するの
に好適な材料としては、ポリビニルアルコール、ポリエ
チレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレ
ングリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシド
のコポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロ牛ジプロピルセルロース、
ポリアクリルアミド類、界面活性剤および／または柔軟
剤含浸ティッシュペーパー、および渦巻のないウォッシ
ュダウン（ｗａｓｈｄｏｗｎ）　型のトイレシステムに
好ましい高吸収性ティッシュペーパーが挙げられる。こ
れらの材料の中で、渦巻トイレシステムに好ましいもの
は厚み約０．６ミルの冷水可溶性ポリビニルアルコール
のフィルムである。適当な商業上入手しうる冷水可溶性
ポリビニルアルコールフィルムとしては、型押模様を持
った日本合成（株）の商品名ｒ　Ｈｉ−３ｅｌｏｎ　Ａ
Ｈ１５Ｊ　　が利用できる。型押によって、フレキシブ
ル性およびソフト性の高いフィルムが得られる。

勿論、詰まりやすいトイレシステムの場合には、流水す
べき製品を袋６０または等価のスリーブに入れ、かつ流
水前にトイレの大便器へ固体または液体の界面活性剤お
よび／または柔軟剤を添加することが望ましい。別法と
して、最初の流水で袋６０内の製品が大便器あるいはト
ラップに詰まって汚す場合、２回目の流水前に界面活性
剤および／または柔軟剤配合物をトイレの大便器に加え
ることができる。

上述の手段および方法は、通常の人工肛門用パウチを含
め各種製品を流すのに有用である。しかしながら、この
ようなパウチは一般に疎水性のポリマー材料またはラミ
ネートから作った通常のものであるため、流水後に住宅
専用および営利用の廃棄物処理システムを詰まらす傾向
にある。また、これらの畜積は１出発的に腐敗システム
の機能を妨げることがある。従って、人工肛門用パウチ
にあっても、廃棄物処理システムの通過時に破れたりあ
るいは引裂かれて小さくなるか、または自然法により究
極的に崩壊してしまうようなパウチが必要となる。

これらの成果を達成する好適な人工肛門用パウチを第２
〜８図に示す。第２および３図に示す流水可能な本発明
の人工肛門用パウチ１０は、前部パネル１２および後部
パネル３２からなり、両パネルの周囲が互いに溶着部１
４に沿ってヒートシールされている。なお、「前部パネ
ル」とは使用に際して身体に最も近いパウチの部分を指
称する。

第２図から明らかなように、前部パネル１２は小孔用開
口として機能する入口穴（小孔が突入する穴）１６を有
する。使用者はこの開口部を切取って大きくし、該パウ
チの入口穴１６を小孔のまわりに嵌合させることができ
る。勿論、各種寸法に予め切断した入口穴をパウチに設
けておくことも可能である。このようにして小孔はパウ
チの内部に突入することができる。前部パネル１２は２
つの材料層１８および１９のラミネートとして形成され
、また第６図から明らかなように、後部パネル３２は２
つの材料層３３および３４のラミネートである。前部パ
ネル１２と後部パネル３２を接合すると、パウチの外側
に層１９および３３が位置する。従って、層１８および
３４がパウチ内部を構成する。

パウチ１０が流水によって投棄しうるためには、ソフト
でフレキシブルであるか、またはトイレの大匣器の水と
接触するとソフトでフレキシブルとなりうるものでなけ
ればならない。しかし、同時に、パウチ１０は通常の使
用期間中その構造保全性を維持しうるものでなければな
らず、かつパウチに排泄される糞匣物の常態重量を支持
しうるものでなければならない。密閉した結腸フイステ
ル用パウチの場合、使用期間は数分〜約２４時間にわた
り、充填糞匣物の重量は約２５０ｙ程度に及ぶ。パウチ
は、体温下および糞匣物内の水分や外部からパウチに浸
透しつる汗の存在下でその保全性を維持しなければなら
ない。また、使用する材料も、使用中に適切な臭気遮断
特性を有するパウチをもたらすものでなければならず、
かつ材料は完成パウチを形成するのにシールできるもの
でなければならない。材料のコストおよび商業入手性も
重要である。

パウチの全体的なこれらの特性に加えて、使用者の身体
に接触する材料層１９は、感触が心地よくかつ皮膚に対
して非刺激性でなければならない。使用者の衣類に接触
する外面材料層３３は、比較的に摩擦がなく、これによ
って身体からパウチを開発的にはずしうるパウチに対す
る衣類の引張力を最小にすることができるものでなけれ
ばならない。

パウチ内部の層１８および３４の好適な材料としては、
水膨潤性でかつ冷水不溶性のフィルム、たとえば温水可
溶性ポリビニルアルコール（これが好ましい）、アミロ
ースフィルム、架橋ポリアクリルアミド類、およびエチ
レンオキシドとプロピレンオキシドのブロックコポリマ
ーが挙げられる。撥水性ティッシュペーパーは身体接触
層１９の材料として好ましく、および撥水性ティッシュ
ヘーハーマたは冷水可溶性ポリビニルアルコールの型押
フィルムは衣類接触パウチ外層３３の材料として好まし
い。

パウチを使用者の身体に直接または間接的に取付けるた
め、パウチ前部パネルの入口穴１６のまわりに取付手段
１７が設けられている。図示の如く、取付手段１７も入
口穴１６を有し、前部パネルに対して２つの入口穴が一
直線に整合するように固着しているのが好ましい。第４
図から明らかなように、取付手段１７は感圧医療用接着
剤の層２４を有し、該層２４は使用者の皮膚に対して、
数時間から１日またはそれ以上にわたってパウチを適正
な位置に保持するのに十分な密着強度を付与しうる。接
着剤＠２４の身体接触面は、使用に先立ち、１枚のシリ
コーン塗布剥離紙２５でカバーされている。

第４図で示すように、接着剤層２４はテイツシユペーパ
ー層１９の表面に、熱および圧力の組合せによって直接
密着することができる。別法として、第５図に示す如く
、接着剤層２４とテイツシユペーパー層１９間に裏地フ
ィルム層２３を介在させることができる。フィルム層２
３は熱接着しうる材料または温水可溶性ポリビニルアル
コールまたはエチレン・ビニルアセテートなどのシール
可能な材料が好ましい。この場合、前部パネルラミネー
トに熱、水分および圧力を用いてシールを行い、層２３
を層１９に接着する。

第７図に他の構造のパウチが示され、ここで取付手段１
７に対応する要素は円形でなく、４つの延長部またはタ
ブ２６を有する。取付手段１７に対応する要素も同様に
、接着剤層２４および熱接着もしくはシール可能な材料
の任意の裏地フィルム層２３を有する。この具体例にお
いて、使用される加熱工具は、第２〜６図のパウチの形
成に用いたものとほぼ同じ直径を有している。すなわち
、タブ２６は前部パネルに付着してＳらず、使用者はタ
ブ２６の後に指を入れてパウチを身体にプレスすること
ができる。なお、身体への接着剤付着領域を広くすると
、使用者の身体におけるパウチの固定性は増大する。第
７図において、層１９と層２３または２４の接着の周辺
領域を点線２７で示す。

第２図に示すように、前部パネル１２は脱臭フィルター
材料１１の層の上に横たわるように設けられた１つもし
くはそれ以上の穿孔２１を有することも可能である。勿
論、使用者の身体から胃腸内のガスが流入してくる場合
には、後部パネルに上記穿孔を設けることができる。

フィルター材料１１は、ガス吸収および脱臭剤として活
性炭を含有するのが好ましい。好適な材料の１つは、発
泡連続気泡不織合成ポリマー材料、たとえばポリウレタ
ンのシートで、その主要面の片面に多数の活性炭粒子を
分配したものである。かかる材料は、商品名ｒ　Ｂｏｎ
ｄｉｎａ　Ｊ　　で商業上入手しうる。他の適当な脱臭
材料は、微細粒子の活性炭を含浸したフェルトパッドま
たはペーパーである。多数タイプのこのような活性炭ク
ロスおよびペーパーは商業上入手可能である。

第２．３．７および８図に示す如く、弓形の帯状溶着部
１５は、フィルター材料１１とパウチ１０の主要部を隔
離する。溶着部１５の一端と、前部パネル１２および後
部パネル３２を接合するパウチ外周溶着部１４との間に
、約１／８〜１／４インチの隙間１３が設けられている
。溶着部１５の他端はパウチ外周溶着部１４で終るかま
たは該溶着部１４を通過している。隙間１３の寸法は、
パウチに突入する小孔から出たガスがフィルター材料１
１に進入して接触できるように十分な大きさである。ガ
スはフィルター材料１１を通過して、ここで脱臭され、
前部パネル１２の穿孔２１を通ってパウチから外へ出る
。パウチの上端の隙間１３の設置は、糞便物がフィルタ
ー材料１１に接触してこれを詰まらせたり、あるいは穿
孔２１を通って飛散するＪ脆性を最小化し、そして帯状
溶着部１５はフィルター材料１１からこぼれ落ちる活性
炭が小孔と接触するのを防止する。

パウチの前部および後部パネルラミネートは共に、撥水
性ティッシュペーパーと温水可溶性ポリビニルアルコー
ルフィルムを周知のラミネート化法に従ってポリウレタ
ン接着剤で接合したものから形成するのが好ましい。層
１８および３４の温水可溶性ポリビニルアルコールフィ
ルムは、約１４０〜２００°Ｆ、好ましくは約１６０°
Ｆの温度の水に溶解しうるものを選定する。このように
フィルム材料層１８および３４は体温では溶解せず、テ
イツシユペーパー層１９および３３に浸透しうる汗また
は水分の存在下ではそのままの状態でいる。

耐水性テイツシユペーパー層１９および３３は、パウチ
に強度を付与する。これらのペーパ一層１９．３３は、
パウチの外側からの水分（たとえば身体の発汗）が温水
可溶性フィルム１８．３４に接触する比率を妨げるかま
たは少なくとも十分に減縮する。また、前部パネル１２
のテイツシユペーパー層は、身体に対して通常の人工肛
門用パウチのポリマーフィルムよりも快適な感触を付与
する。層１８および３４として温水可溶性ポリビニルア
ルコールフィルム材料の使用は、パウチにたまる糞便換
向の水分に基づくパウチの溶解またはブリードを防止す
る。また、温水可溶性ポリビニルアルコールフィルム材
料は、外側の耐水性テイツシユペーパー層を通過しうる
少量の水または汗の存在下ではその構造保全性を維持す
る。

耐水性ティッシュペーパーと温水可溶性ポリビニルアル
コールの好ましいラミネート構造によれば、湿れるとそ
れ自身の臭気遮断特性を失うポリビニルアルコールフィ
ルムと異なり、普段の使用期間中に適切な臭気遮断特性
を持つパウチが得られる。勿論、ティッシュペーパーに
より、一般的に皮膚がポリビニルアルコールフィルムと
直接接触することによって伴う不快感が防止される。ま
た上記ラミネート構造によって、一連の使用条件下でそ
の構造１呆全性を維持するパウチが得られるが、温水−
Ｊ溶性ポリビニルアルコールのみで形成したパウチでは
荷市丁でゆがんでしまう。

’ＩＮ水ｔ’Ｔｍ性ポリビニルアルコールフィルム層１
８および３４は、その内面にコーンスターチを塗布また
は散布するのが好ましい。この処理によれば、パウチを
包装して超過時間保存したときにこれらのフィルム層１
８とフィルム層３４が共に付着し合う傾向が防止あるい
は減少される。またコーンスターチは、温水可溶性ポリ
ビニルアルコールフィルム層１８．３４とパウチに入る
糞便物とのすべりを高めることが明白であり、このため
糞便物は小孔からパウチの底へ容易に流れ落ちる。散布
は、パウチの前部および後部パネルの接合の直前に行う
のが好ましい。

層１９および３３としての使用に好適な商業上入手しう
る耐水性ティッシュペーパーは、ニューヨーク市のジェ
ームス・リバー・コーポレーション・オブ・ガウバニュ
アーからコード番号３５７０７で売られている。前部パ
ネルラミネート１２および後部パネルラミネート３２並
ひに任意的裏地フィルム層２３に用いる好適な商業上入
手しうる温水可溶性ポリビニルアルコールは、モノ−ゾ
ル・ディビジョン・オブ・クリスークラフト・インダス
トリアル・プロダクツよりコード番号ＰＶＡ１００Ｏで
入手できる。この材料は、１６０°Ｆ以上の温度に加熱
した水に可溶性を示す。ラミネートは、１プライの耐水
性ティッシュペーパーと厚み約０．５〜２．０ミルの温
水可溶性ポリビニルアルコールフィルムから成るのが好
ましい。より好ましくは、温水可溶性ポリビニルアルコ
ールが厚み約０．８〜１．２５ミルのフィルムである。

感圧接着剤層２４は、チェノのＵ、Ｓ、特許第３３３９
５４６号に記載の、水溶性もしくは水膨潤性ヒドロコロ
イド類の１種もしくはそれ以上をポリイソブチレンに分
散したものから成るのが好ましい。他の好適なヒドロコ
ロイド含有感圧接着剤配合物は、ドイル（Ｄｏｙｌｅ）
らのＵ、Ｓ、特許第４５５１４９０号に記載されている
。接着剤層２４の配合素材は、たとえば第４図の２枚の
シリコーン塗布剥離紙２５間に押出すのが好ましく、ま
たは第５図において１枚のシリコーン塗布剥離紙２５上
に押出し、これに裏地フィルム層２３を眼ねる。

冷却して、この接着剤面板を第２．３および８図に示す
ように入口穴１６を持つ円形の形状に打抜くか、または
第７図に示す如くタブ２６と入口穴１６を有するように
打抜く。勿論、接着剤面板の形状を図示以外のものに改
変することは可能である。接着剤層２４の厚みは約２５
〜３５ミルが好ましい。裏地フィルム層２３を設ける場
合、その厚みは約０．８〜１．５ミルとする。

また人工肛門用パウチ１０の形状も、図示の一般的楕円
形以外のものに改変することができる。

一般に、パウチは約３００ｙ以下の小孔排泄物を収容で
きるように、幅が約４〜６インチ、長さが約７〜１０イ
ンチに及んでいる。またパウチは、小児用として小さな
寸法に構成することもできる。勿論、図示の周囲端を閉
鎖したパウチ構造に代えて、同様なラミネート材料を用
い、排水しうる細い開口端を持つ尾部を有する流水可能
なパウチを構成してもよい。この場合、尾部を通常のク
リップ型クロージヤーで閉鎖して使用に供する。このク
リップは、適当なポリエチレンオキシドなど′の水溶性
材料で作れば、そのまま流すことができる。しかしクリ
ップをポリエチレンなどの通常の材料から作ると、パウ
チを投棄する時いっしょに流すことはない。

流水可能な人工肛門用パウチ１０は、オートメーション
化法で組立てることができる。たとえば、前部パネルラ
ミネート１２の連続ウェブを頂部のフィルム層１８と共
に前進させる。第１の操作において、入口穴１６と１つ
もしくはそれ以上の穿孔２１を切取るかあるいは打抜く
。第２操作において、前部パネルラミネート１２にフィ
ルター材料１１を取付ける。この操作は、フィルター材
料を好ましくは第２および３図に示す円形の形状に切取
り、次いで片面に熱反応性接着剤を塗布することにより
行う。実際上、商業上入手しつる一定の活性炭フィルタ
ー材料は既に接着剤が塗布されているので、これを所望
の形状に切取った後、付着している剥離紙を除去する。

次いで、フィルター材料１１を温水可溶性フィルム層１
８に対して加熱表面材でプレスして、穿孔２１をおおっ
ている適正な位置の該フィルター材料を接着せしめる。

集成した接着剤面板を同時に、入口穴１６を持つ形状に
切取る。この場合、面板を第２．３および８図に示す円
形パターンまたは第７図に示す耳フラップ（タブ）２６
付パターンに切取ることができる。第４図に示す接着剤
集成体は片面が剥離紙でカバーされており、次いでこれ
を前部パネルラミネート１２のウェブの下に通して、入
口穴１６を一直線に整合する。円形の伝熱面を持つ空気
ピストン型成形具をフィルム層１８にプレスして、層１
９と接着剤層２４間にヒートシールを形成する。勿論、
第７図の具体例では、ヒートシール溶着部２７の周囲の
外側の接着剤２４の領域を、前部パネルの外部層１９に
接着剤で結合せしめる。しかしながら、使用者はパウチ
を身体に適用する時、上記領域の前部パネルから接着剤
物質を剥ぎとることができる。

第５図に示す裏地フィルム層２３を有する接着剤集成体
（取付手段）１７を使用するとき、その手順は少し異な
る。フィルム層２３の露出面に水をスプレーするかまた
は核間を水蒸気で処理して、接着剤面板集成体を加湿す
る。次いで、加湿した面板集成体を前部パネルラミネー
ト１２のウェブの下に通し、入口穴１６を一直線に整合
する。

円形の伝熱面を持つ空気ピストン型成形具をフィルム層
１８にプレスして、層２３と層１９間にヒートシールを
形成する。別法として、面板集成体と接触する側の層１
９の面に、水をスプレーして加湿してもよい。いずれの
場合にも、水分の存在は十分な高温度（すなわち、約４
２５°Ｆ）の使用を可能ならしめ、これによって層１９
および２３間に確実なヒートシールを形成することがで
きる。勿論、裏地フィルム層２３が存在する第７図の具
体例では、ヒートシール溶着部２７の周囲の外側の層２
３と前部パネルの外側層１９間には溶着部は存在しない
。

得られる前部パネルウェブを後部パネルラミネート３２
のウェブと合致させて、フィルム層１８および３４の面
と面が合うようにする。この場合、コーンスターチの粉
状雰囲気を噴射して、層１８および３４が互いに面する
表面に塗布または散布する。２つのパネルを接合しなが
ら、連続的にヒートシールを行い、パウチ周囲溶着部１
４を形成し、同時にまた隙間１３を残して、弓形ライン
１５に沿って両パネルを接合する。次の操作で、ウェブ
から完成パウチを切取る。勿論、上述した操作の順番を
変えることができる。たとえば、後部パネルにフィルタ
ー材料を取付けることができるし、あるいはパウチの輪
郭をシールし、次いで同操作でウェブから切取る。

図示の人工肛門用パウチ１０は、身体に取付けるための
接着剤取付手段１７を有している。しかしながら、この
取付手段１７は、身体に固定した接着剤パッドヘパウチ
を取外し可能に連結できるようになったポリマー材料の
機械的構造体であってもよい。この場合、上記体側パッ
ドには、パウチの構造体と連結する機械的構造体が設け
られる。かかる機械的なツーピース型人工肛門用カップ
リング器具は、ステア（５ｔｅｅｒ）らのＵ、Ｓ、特許
第４４６０３６３号に示されている。従って、ステアら
のポリマー溝形袋カップリング要素を、前部パネル１２
の入口穴１６のまわりに接着剤または他の手段で固着す
ることができる。かかるパウチにあって、溝形カップリ
ング要素が適当な水溶性材料（たとえばポリエチレンオ
キシドなど）で作られている場合には、水で流すことが
できる。

パウチ１０の流水性を高めるには、パウチが耐水性ティ
ッシュペーパーから形成される場合も、耐水性テイツシ
ユペーパー層１９および層３３に界面活性剤および／ま
たは柔軟剤の１種またはそれ以上を含浸させればよい。

これらの物質はトイレの大便器の水と接触すると、温水
可溶性フィルム層が水によって軟化する速度を増大せし
め、かつ潤滑性を付与する。この目的機能に好適な物質
の具体例は上述の通りである。

パウチ１０は通常のトイレで流水によって投棄される。

好ましくは、先ずパウチおよびその内容物を投棄袋６０
に入れる。この場合、パウチの中に空気を閉じ込めない
ように行うべきである。その方法の１つは、先ず投棄袋
６０の開口端を開封したままにして、投棄袋６０の底へ
、広げた使用済の人工肛門用パウチを完全に入れる。次
いで、密閉した人工肛門用パウチを入れた投棄袋をトイ
レの大使器の水の中へ入れるか、この場合入口穴１６が
上方を向き、かつ犬（資）器の前方付近に位置するよう
にする。そしてトイレの水を流す。トイレの大使器にお
いて、外側の投棄袋６０は直ちに軟化し始め、溶解して
ねばねばとした塊になる。

これは使用済のフレキシブルな人工肛門用パウチ１０の
外面を、完全になめらかにする。このように人工肛門用
パウチは大使器から、トラ・イブを介して容易に前進し
、次いで廃棄物ラインヘ入る。

流水によって生じる渦巻は、人工肛門用パウチおよびそ
の内容物を含有する投棄袋を通常の家庭配水管システム
へ十分に運ぶことができる。空っぽまたは充填量が非常
に軽いパウチの場合、投棄袋へ入れる前に、パウチから
ガスを押出しておくか、またはパウチの入口穴１６の上
部領域をパンクもしくは切断して閉じ込められた空気の
別の流出口を設けておくのが望ましい。渦巻のないウォ
ッシュダウン型のトイレを使用する場合、これもパウチ
の入口穴１６の上部領域を切断もしくはパンクしておく
ことが望ましい。時間の経過によって、層１８．１９．
２３（必要に応じて）、３３および３４並ひに接着剤層
２４はやがて腐敗システムで崩壊してしまう。

閉じ込めた空気を放出するためパウチ１０を切断もしく
はパンクさせるよりもむしろ、パウチ１０の前部または
後部パネルラミネートのいずれかに一体化した開封スト
リップ（図示せず）を設けることができる。かかる開封
ストリップは、隙間１３の横側で、パウチの頂部縁のヒ
ートシール溶着部１４のすぐ下に設置するのが好ましい
だろう。このような開封ストリップは、フィルム層１８
の中に、層１９へ部分的に延びるひもを埋込むことによ
り構成することができる。形成される裂は目はギザギザ
の縁を有するべきであるが、なめらかな縁だとパウチが
トイレの大使器へ入れてから湿れてくると、再密封する
傾向にあるからである。

この結果を達成する他の方法は、頂部周囲ヒートシール
溶着部１４の領域に１つのＶ型ノツチを設けることであ
る。かかるノツチを第８図の参照番号８１で示す。ノツ
チ８１は軟弱領域を付与し、使用者はこれを用いて、投
棄する前にパウチの頂部にわたってギザギザの裂は目を
作ることができる。ヒートシール溶着部８２はノツチ８
１の下側に延び、周囲溶着部１４の保全性を確保する。

ノツチ８１とシール溶着部８２は周辺溶着部１４と同時
に設けることができる。

次に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。

実施例１ 第２．３．５および６図に示す一般形状のパウチを、以
下の手順に従って製造する。

前部および後部パネルはそれぞれ、１プライの耐水性テ
ィッシュペーパー（ジェームス・リバー・コーポレーシ
ョン、３５７０７）と温水可溶性ホリビニルアルコール
（モノ−ゾル、ＰＶＡｌ０００）の１．１ミル厚フイル
ムをポリウレタン接着剤で積層したラミネートである。

勿論、２つのポリビニルアルコールフィルム層がパウチ
の内部面を形成するようＧこ、両ラミネートを共にシー
ルする。小孔用入口穴１６の直径は約１８朋である。

接着剤取付手段１７は、感圧接着剤層２４と裏地フィル
ム層２３からなり、これを以下の手順で製造する。

層２４は下記成分（重量％）からなる。

成分 カルボキシメチルセルロース・ナトリウム・・・・・・
・・・２２．１７ ゼラチン　　　　　　　　　　・・・・・・・・・２２
．１７ペクチン　　　　　　　　　　・・・・・・・・
・２２．１６ポリイソブチレン（エクソンから入手、Ｖ
ｉｓｔ−ａｎｅｘＬＭ−ＭＨ）　　　　　　　　−−−
−−−−−−９，５ポリイソブチレン（エクソンから入
手、Ｖｉｓｔ−ａｎｅｘ　Ｌ　−１００）　　　　　　
　　　・・・・・−＝　　　９．５鉱油　　　　　　　
　　　　　・・・・・・・・・　１４．５２種のポリイ
ソブチレンのプレミックスの調製は、Ｖｉｓｔａｎｅｘ
　Ｌ　−１００をシグマ・ブレード（Ｓｉｇｍａ　ｂｌ
ａｄｅ　）ミキサーで混練して微細状とし、これをＶｉ
ｓｔａｎｅｘ　ＬＭ　−ＭＨとブレンドすることにより
行う。このプレミックスの計量分をミキサーに入れ、ゼ
ラチン、ペクチンおよびカルボキシメチルセルロース・
ナトリウムの粉末ブレンドを加える。混合を続け、鉱油
を徐々Ｇこ加え、一体化して配合素材とする。配合素材
を８０〜９０℃に加熱し、１枚のシリコーン塗布剥離紙
と温水可溶性ポリビニルアルコール（モノ−ゾル、ＰＶ
Ａ１０００）（７）１．５ミル厚フィルム間に押出す。

接着剤の厚みは約２５ミルである。得られる取付手段１
７を、小孔用入口穴１６１こ対応する開口を持った形状
にカットし、これをパウチ前部パネルのテイツシユペー
パー層に対して、水分、熱および圧力の組合せで固着す
る。

第１図をこ示す袋６０は、１枚の型押冷水可溶性ポリビ
ニルアルコールフィルム（日本合成（株）のＨｉ−３ｅ
ｌｏｎ　ＡＨ−１５の６×８インチの１５ミクロン厚フ
ィルム）をそれ自体に折り重ね、６インチの開封口を残
して側縁をヒートシールすることにより構成される。袋
壁には穴は全（ない。

これらの実験で、パウチの中蚤こ、糞便物にまねた内系
ドッグフードと寒天のブレンド１５０ｇを充填する。パ
ウチの各種のトイレシステムにおける流水による投棄に
あって、単にパウチ１０をそのままトイレの大便器に入
れ、また一方では、先ずパウチを袋６０の中１こ入れ、
ついでこの組合せ物をトイレの大便器に入れる。トイレ
にパウチ単独またはパウチ含有袋を入れた後、直ちに水
を流す。パウチが３回またはそれ以下の流水で大便器お
よびトラップを通過すれば、うまく流れた（成功）と考
えられ、また水位が上昇しもしくはトイレの縁の高さを
越えるか、または３回目の流水後にパウチによって大便
器やトラップが汚れた場合には不成功であると考えられ
る。また注目すべき点は、トイレシステムでパウチが一
時的に閉塞するいずれの場合でも、水頭を高くしたこと
をこ基づき、大便器内にもどってくる水により、すなわ
ち、自然解除により浄化することである。

結果を次表に示す。

実施例２ 袋６０が両袋壁体を貫通する３つの打抜穴を有する以外
は、実施例１と同様にしてパウチ１０および袋６０を製
造する。ここでの実験において、パウチの充填量を変え
る。結果を次表に示す。

実施例３ 取付手段が第７図に示す他の形状のものである以外は、
実施例１に記載の前部および後部パネルラミネートと接
着剤取付手段を用いてパウチを製造する。袋６０は実施
例２と同様に製造し、すなわち３つの穴を有している。

ここでの実験昏こおいて、パウチの充填量を変える。結
果を次表に示す。

（至） 実施例４ この実験において、商業上入手しうる１８１１Ｍの小孔
用入口穴を有する結腸フイステル用パウチ（コンパチク
のＡｃｔｉｖｅ　Ｌｉｆｅ　Ｏｎｅ　Ｐｉｅｃｅ　Ｃ１
ｏｓｅｄ　−Ｅｎｄ　Ｐｏｕｃｈ　Ｗｉｔｈ　５ｋｉｎ
　Ｂａｒｒｉｅｒ　）は、内外層のエチレン・ビニルア
セテートおよび心材の塩化ビニルとポリビニリデンクロ
リドのコポリマーからなる三層ラミネートの前部および
後部パネルから構成され、該パウチ（充填量１５０．９
）を実施例２と同様に作った３つの穴を持つ袋６０の中
Ｇこ入れ、トイレシステムのマンスフイールド・サイホ
ン・ジェット（３，５ガロンタンク）で水音こ流す。こ
のように最初の試みとして、パウチ／袋の組合せ物の流
水を行った。一時的な閉塞が起ったが、自然解除、すな
わち水頭を高くしたことに基づき便器内ｆこもどってく
る水によって浄化するのが認められた。

実施例５ この実験において、実施例１と同様にし°Ｃ作ったパウ
チ（充填量１５０．ｐ）を用い、該パウチを型押温水可
溶性ポリビニルアルコールフィルム（厚み１ミル、日本
合成（株）のＨｉ−Ｓｅｌｏｎ　Ｈ−２５）をこラップ
し、これをトイレシステムのアメリカン・スタンダード
・ローマ（ロウ・ボウイ、３．５ガロンタンク）で水に
流す。２回行ったが、ラップしたパウチは最初から共に
流れ、自然解除もなかった。

実施例に の実験では、パウチを実施例１と同様にして作る。１枚
の型押冷水可溶性ポリビニルアルコールフィルム（６イ
ンチ×８インチ、１５ミクロン厚、日本合成（株）のＨ
ｉ　−３ｅｌｏｎ　ＡＨ−１５フイルム）を両側６イン
チで開口が残るようにヒートシールして作ったスリーブ
の中（こ空のパウチを入れる。空パウチ／スリーブの組
合せ物をトイレシステムのマンスフイールド・サイホン
・ジェット（３゜５ガロンタンク）で流水を３回行う。

大便器とトラップをきれいにするには、２個のパウチ／
スリーブでは２回の流水が必要で、残りの１個は３回の
流水が必要であった。自然解除は見られなかつた。

実施例７ この実験では、フィルター材料１１を設けず、かつ小孔
用入口穴１６の直径を３８酊とする以外は、実施例１と
同様にしてパウチを作る。各パウチの充填量は１５０ｙ
で、−晩放っておく。充填パッチをマンスフイールド・
サイホン・ジェット（３，５ガロンタンク）の大便器に
入れ、水で流す前に計量した界面活性剤および／または
柔軟剤を加える。結果を次表に示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は投棄すべき製品を入れる袋の一例を示す斜視図
、第、２図は本発明パウチの一例を示す正面図、第３図
は第２図の背面図、第４図は第２図に示される前部パネ
ルの拡大側面図、第５図は他の前部パネルの拡大側面図
、第６図は第３図に示される後部パネルの拡大側面図、
第７図は本発明パウチの他の例を示す正面図、および第
８図は本発明パウチの更に他の例を示す正面図であって
、１０：パウチ、１２：前部パネル、３２：後部パネル
、１４：パネル外周溶着部、１６：入口穴、１７：取付
手段、１８，１９，３３．３４：パネルのラミネート材
料層、６０：袋。

Claims (26)

【特許請求の範囲】
1. １．通常のトイレで流水によつて投棄することができる
   人工肛門用パウチであつて、水膨潤性で冷水不溶性のフ
   イルム材料と使用者の皮膚に対し非刺激性材料の耐水性
   層とのラミネートから形成される前部パネルおよび水膨
   潤性で冷水不溶性のフイルム材料と使用者の衣類と接触
   しても比較的に摩擦のない材料の層とのラミネートから
   形成される後部パネルから成り、上記前部および後部パ
   ネルはそれらの周囲の大半が接合されて該パウチを形成
   しており、また両パネルの配列は水膨潤性で冷水不溶性
   のフイルム材料がパウチ内部を構成するようになつてお
   り、前部パネルは、小孔に合致できるまたは合致するよ
   うに大きくできる貫通開口と、該パウチを使用者の身体
   に取付けるため小孔を取巻いて前部パネルに固定した取
   付手段とを有し、該パウチは使用期間中にその構造保全
   性を維持することができることを特徴とする人工肛門用
   パウチ。
2. ２．前部パネルラミネートが温水可溶性ポリビニルアル
   コールのフイルムと耐水性テイッシユペーパーから形成
   され、後部パネルラミネートが温水可溶性ポリビニルア
   ルコールのフイルムと耐水性テイッシユペーパーまたは
   冷水可溶性ポリビニルアルコールのフイルムから形成さ
   れ、これらの前部および後部パネルラミネートを接合す
   るとき、その配列は温水可溶性ポリビニルアルコールフ
   イルムがパウチ内部を構成するようになつている前記第
   １項記載のパウチ。
3. ３．前部および後部パネルラミネートが共に、厚み約０
   ．５〜２．０ミルの温水可溶性ポリビニルアルコールフ
   イルムと１プライの耐水性テイツシユペーパーから形成
   される前記第２項記載のパウチ。
4. ４．温水可溶性ポリビニルアルコールフイルムの厚みが
   約０．８〜１．２５ミルである前記第３項記載のパウチ
   。
5. ５．パウチの取付手段が、前部パネルの耐水性テイツシ
   ユペーパー層に直接固定された感圧接着剤層からなり、
   該接着剤層が小孔に合致するまたは合致するように大き
   くできる前部パネルの小孔用開口と実質的に同じ開口を
   有している前記第３項記載のパウチ。
6. ６．パウチの取付手段が、感圧接着剤層と裏地フイルム
   からなり、該裏地フイルムが前部パネルの耐水性テイツ
   シユペーパー層に直接固定され、接着剤層および裏地フ
   イルムが小孔に合致するまたは合致するように大きくで
   きる前部パネルの小孔用開口と実質的に同じ開口を有し
   ている前記第３項記載のパウチ。
7. ７．裏地フイルムが温水可溶性ポリビニルアルコールの
   フイルムであつて、水分、熱および圧力の組合せによつ
   て耐水性テイッシユペーパー層に直接固定されている前
   記第６項記載のパウチ。
8. ８．前部および後部パネルの全周囲が接合されて、周囲
   端閉鎖パウチを形成している前記第３項記載のパウチ。
9. ９．パウチを使用者に取付けたときの前部パネルの小孔
   用開口の上に、フイルター手段を設けた前記第８項記載
   のパウチ。
10. １０．フイルター手段が活性炭を含有し、前部および後
    部パネルがフイルター手段のまわりの領域で、フイルタ
    ー手段とパウチ主要部を隔離できるように、但しガスが
    パウチからフイルター手段へ流れるようにするための隙
    間がパウチの頂部縁の周囲溶着部に隣接して存在するよ
    うに接合されており、該接合によつてフイルターからこ
    ぼれ落ちる活性炭物質と小孔との接触が防止され、フイ
    ルター手段が両パネルの一方に接着固定され、そして該
    一方のパネルにおいてフイルター手段の上に重なる箇所
    に１つもしくはそれ以上の穿孔が設けられている前記第
    ９項記載のパウチ。
11. １１．一方または両方の耐水性テイッシユペーパー層が
    界面活性剤を含浸している前記第３項記載のパウチ。
12. １２．パウチ内部を形成する温水可溶性ポリビニルアル
    コールフイルムの一方または両方の表面にコーンスター
    チを散布または塗布せしめておく前記第３項記載のパウ
    チ。
13. １３．パウチの頂部縁の前部および後部パネルの周囲溶
    着部に１つのノツチが設けられ、該ノッチによつて使用
    済のパウチを投棄する前にその頂部を引裂いて開封する
    ことができる前記第３項記載のパウチ。
14. １４．パウチの頂部縁付近の前部または後部パネルのい
    ずれかに開封ストリツプが設けられ、該ストリツプによ
    つて使用済のパウチを投棄する前にその頂部を引裂いて
    開封することができる前記第３項記載のパウチ。
15. １５．通常のトイレで流水によつて投棄することができ
    る人工肛門用パウチの製造方法であつて、ａ）２枚の剥
    離紙間に感圧接着剤の配合素材を押出し、次いで得られ
    る接着剤層をその中心位置に小孔用開口を有した所定形
    状に切断し、 ｂ）温水可溶性ポリビニルアルコールフイルムと耐水性
    テイッシユペーパーの前部パネルラミネートのウエブを
    、該前部パネルに小孔用開口を形成するステーシヨンヘ
    前進させ、 ｃ）上記工程（ａ）で得られる接着剤面板から１枚の剥
    離紙を剥がし、該面板を前部パネルラミネートの耐水性
    テイッシユペーパー層の下に前進させ、両方の小孔用開
    口が一直線に整合するようにし、、ｄ）上記接着剤面板
    を耐水性テイツシユペーパー層に熱および圧力の組合せ
    で定着させ、 ｅ）温水可溶性ポリビニルアルコールフイルムと耐水性
    テイツシユペーパーの後部パネルラミネートのウエブを
    前進させて、後部パネルと前部パネルを互いにその温水
    可溶性ポリビニルアルコールフイルムの面と面が合うよ
    うに重ね合せ、次いで ｆ）前部および後部パネルを周囲溶着で共にシールし、
    得られるパウチをウエブから分離する工程から成ること
    を特徴とする人工肛門用パウチの製造方法。
16. １６．工程（ｂ）が、前部パネルに１つもしくはそれ以
    上の小さな穴を設けおよび該小穴上に横たわる前部パネ
    ルの温水可溶性ポリビニルアルコールフイルムにフイル
    ター手段を固定する工程をも包含し、工程（ｆ）が前部
    および後部パネル間の第２溶着工程をも包含し、該第２
    溶着によつて小孔用開口の上方でパウチの頂部周囲縁に
    隣接して設けた隙間を除き、パウチ主要部とフイルター
    手段を隔離できるようになつている前記第１５項記載の
    方法。
17. １７．通常のトイレで流水によつて投棄することができ
    る人工肛門用パウチの製造方法であつて、ａ）１枚の剥
    離紙上に感圧接着剤を押出し、該接着剤の露出面を温水
    可溶性ポリビニルアルコールの裏地フイルムでカバーし
    て接着剤面板を形成し、次いで該面板をその中心位置に
    小孔用開口を有した所定形状に切断し、 ｂ）温水可溶性ポリビニルアルコールフイルムと耐水性
    テイッシユペーパーの前部パネルラミネートのウエブを
    、該前部パネルに小孔用開口を形成するステーシヨンヘ
    前進させ、 ｃ）上記接着剤面板の温水可溶性ポリビニルアルコール
    裏地フイルムを加湿し、該面板を前部パネルラミネート
    の耐水性テイッシユペーパー層の下に前進させ、両方の
    小孔用開口が一直線に整合するようにし、 ｄ）上記裏地フイルムを耐水性テイツシユペーパー層に
    熱および圧力の組合せで定着させ、ｅ）温水可溶性ポリ
    ビニルアルコールフイルムと耐水性テイッシユペーパー
    の後部パネルラミネートのウエブを前進させて、後部パ
    ネルと前部パネルを互いにその温水可溶性ポリビニルア
    ルコールフイルムの面と面が合うように重ね合せ、次い
    で ｆ）前部および後部パネルを周囲溶着で共にシールし、
    得られるパウチをウエブから分離する工程から成ること
    を特徴とする人工肛門用パウチの製造方法。
18. １８．工程（ｂ）が、前部パネルに１つもしくはそれ以
    上の小さな穴を設け、および該小穴上に横たわる前部パ
    ネルの温水可溶性ポリビニルアルコールフイルムにフイ
    ルター手段を固定する工程をも包含し、工程（ｆ）が前
    部および後部パネル間の第２溶着工程をも包含し、該第
    ２溶着によつて小孔用開口の上方でパウチの頂部周囲縁
    に隣接して設けた隙間を除き、パウチ主要部とフイルタ
    ー手段を隔離できるようになつている前記第１７項記載
    の方法。
19. １９．前記第１項記載の構造を有する使用済の人工肛門
    用パウチを投棄する方法であつて、該パウチを身体から
    取外し、トイレの大便器の水と接触するとねばねばにな
    るかまたは粘性物質を滲出する材料にパウチをラツプす
    るかまたは完全封入せしめ、該ラツプまたは封入したパ
    ウチをトイレの大便器に入れ、次いで流水してパウチお
    よびその内容物を大便器からトラツプを介して廃棄物ラ
    インヘ送ることを特徴とする人工肛門用パウチの投棄方
    法。
20. ２０．身体から取外したパウチを上記材料にラップまた
    は封入する前に、パウチに穴をあけるか、切断するかあ
    るいは引裂いておく前記第１９項記載の方法。
21. ２１．人工肛門用パウチを、高吸収性テイツシユペーパ
    ーまたは界面活性剤および／または柔軟剤を含浸したテ
    イッシユペーパーから作つた袋またはスリーブに入れる
    前記第１９項記載の方法。
22. ２２．人工肛門用パウチを、冷水可溶性ポリビニルアル
    コールから作つた袋またはスリーブに入れる前記第１９
    項記載の方法。
23. ２３．人工肛門用パウチを、厚み約０．６ミルの型押冷
    水可溶性ポリビニルアルコールフイルムから作つた袋に
    入れる前記第２２項記載の方法。
24. ２４．ソフトでフレキシブルな製品を投棄する方法であ
    つて、トイレの大便器の水と接触するとねばねばになる
    かまたは粘性物質を滲出する材料に該製品をラツプする
    かまたは封入せしめ、該ラツプまたは封入した製品をト
    イレの大便器に入れ、次いで流水して製品を大便器から
    トラツプを介して廃棄物ラインヘ送ることを特徴とする
    製品の投棄方法。
25. ２５．製品を、冷水可溶性ポリビニルアルコールから作
    つた袋またはスリーブに入れる前記第２４項記載の方法
    。
26. ２６．製品を、高吸収性テイツシユペーパーまたは界面
    活性剤および／または柔軟剤を含浸したテイツシユペー
    パーから作つた袋またはスリーブに入れる前記第２４項
    記載の方法。