JPS6317723B2

JPS6317723B2 -

Info

Publication number: JPS6317723B2
Application number: JP7675979A
Authority: JP
Inventors: Susumu Myamoto; Fumio Takahashi
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1979-06-20
Filing date: 1979-06-20
Publication date: 1988-04-14
Also published as: JPS563203A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、荷役台車をスタツカークレーンと立
体格納棚（立体式ラツク）間で乗り移らせること
により、スタツカークレーンと立体格納棚との間
で荷の受け渡しを行う装置に関するものである。

スタツカークレーンの昇降台上の主レールと立
体格納棚上の相手レールとの間で荷役台車を往来
させて荷を受け渡す作業が自動倉庫内にて行われ
る。荷役台車を往来させる場合には、主レールと
相手レールとが一直線上にならぶ必要がある。こ
の必要性を満足するために、従来スタツカークレ
ーンと立体格納棚間に機械式の位置決め装置を設
けたり、スタツカークレーンを極低速で走行させ
て、棚への走行停止精度を向上するとともにラツ
ク精度を上げて相手との中心ずれを厳しくおさえ
る手段が採用されていた。

前者の方法によれば、位置決め装置の部品を各
棚ごとに取り付ける手間と費用が多くなる欠点を
生じ、後者の方法によれば、極低速を使用するの
で荷役効率が悪くなるとともに、ラツク精度を向
上維持することがなずかしいという欠点が生じ
る。

本発明の目的は、走行停止精度が悪くとも安価
な手段によつてスタツカークレーンと立体格納棚
との間で荷役台車を往来させることにある。

以下に本発明の一実施例を第１図から第６図ま
での各図に基づいて説明する。

第１図、第２図に示す如く、スタツカークレー
ンのポスト１にはローラを介して昇降台２が上下
動自在に取り付く。この昇降台２には台車１１が
各ストツパー９の間で車輪８により移動自由に架
載される。この台車１１には立体格納棚に設けた
相手レール１０に向けた主レール６が設けられて
いる。台車１１の車軸と車輪８の軸受用ブツシユ
との間はがたつかせて組まれている。主レール６
上には荷役台車３の車輪１２が乗り、主レール６
の側面には荷役台車３のサイドローラ５が対向し
ている。また、荷役台車３の前後端隅部にはガイ
ド４が設けられている。このガイド４の設置高さ
は相手レール１０と同一レベルに設定される。左
右で１対のガイド４の間隔は左右で１対の相手レ
ールのサイドローラ５に接する端面の間隔よりも
小さく設けている。また、ガイド４は先端に行く
に従つて間隔を小さくするように斜めに切断して
設けている。相手レール１０のスタツカクレーン
側の水平片の端面はガイド４と同様に斜めに切断
してガイド面を構成している。また、主レール６
の相手レール１０側の水平片の端面は相手レール
と同様に斜めに切断してガイド面を構成してい
る。このガイド４と相手レール１０の端部の傾斜
したガイド面によつて台車１１を相手レール１０
の中心に向けて移動させる。なお、主レール６お
よび相手レール１０は本実施例ではＬ形の形材を
用いているが、荷役台車３の車輪１２およびサイ
ドローラ５が接するのはＬ形の水平片であるの
で、これがレールである。

本実施例において、スタツカークレーンの走行
方向、即ち第３図のＡ矢印方向の走行停止精度が
悪くて相手レール１０と主レール６とのレール間
中心Ｂ、Ｃ同士にずれＤが生じた時には、中心位
置合せをすることなく荷役台車３を車輪１２を駆
動することにより相手レール１０へ向けて自走さ
せる。

荷役台車３が相手レール１０へ向うと、まずガ
イド４が相手レール１０の先端に当り、その反力
により主レール６は台車１１の車輪８や車輪８の
軸受用ブツシユのがたつきにより第４図の如く相
手レール１０のレール間中心Ｂに寄つて斜めにな
る。このようになると、荷役台車３が相手レール
１０に入りやすくなるので相手レール１０へ乗り
移れる。乗り移り途中においては荷役台車３が斜
めに相手レール１０へ入車するからガイド４やサ
イドローラ５は相手レール１０の側面から荷役台
車３が相手レール１０と平行となる方向への水平
力を受ける。この水平力を受けた荷役台車３は中
心線Ｂに合うように誘導されるから、荷役台車３
はまだ主レール６に荷役台車３が一部存在する時
点で主レール６を水平力を受けた時の反力により
中心Ｂと中心Ｃが一直線上に合うよう移動させ
る。したがつて、相手レール１０へ荷役台車３が
乗り移り完了した時には、第６図の如く主レール
６と相手レール１０とは一直線上にて合う。この
ため、荷役台車３が主レール６へ戻る場合には極
めてスムーズな乗り移りができる。荷役台車３が
戻つたならば、センタリング装置で台車１１を規
定位置へロツクする。

以上の如く、荷役台車３をスタツカクレーンの
走行方向に移動自在に設け、走行台車３の中心と
相手レール１０の中心とを荷役台車３を走行させ
ることによつて一致させることができるので、ス
タツカクレーンの停止精度が悪くても荷役台車を
往来させることができるものである。

また、荷役台車３のガイド４を相手レール１０
の水平片に接触するように設けている。もし、相
手レール１０の垂直片に接触させるのであれば、
垂直片を主レールの垂直方向側に斜めに折り曲げ
てガイド面を構成する必要があり、高価な加工作
業を必要とする。しかし、本発明では、水平片に
接触するようにしているので、水平片の内側の角
部を斜めに切断するだけでガイド面を構成でき、
極めて安価にできるものである。

また、もしガイド４を相手レール１０の垂直片
に接触させる場合において、昇降台２の垂直方向
の停止精度が悪く、ガイド４の垂直方向の位置が
所定位置よりも若干下方であつた場合、ガイド４
が水平片に乗り上げるようになり、不都合を生じ
る。しかし、本発明では水平片に接触させるの
で、このような問題がないものである。

また、サイドローラ５を水平片の端面に接触す
るようにしているので、同様の効果が得られるも
のである。

また、サイドローラ５が水平片の内側の面に接
触するので、ガイド４による芯出しによつても主
レール４と相手レール１０とが一致していない場
合にはサイドローラ５が水平片を前記切落して設
けたガイド面に接するので、良好な乗移りができ
るものである。また、安価にできるものである。
もし、ガイド４のガイド面とサイドローラ５の接
触面とが異なつている場合は、サイドローラ５の
乗移り時のガイド面を別に設ける必要があり、高
価となるものである。

以上の如く本発明によれば、スタツカクレーン
の停止精度が悪くても安価な手段で荷役台車を往
来させることができるものである。また、位置決
めのためのガイドも安価にでき、良好に往来させ
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるスタツカーク
レーンの昇降台部の上面図、第２図は第１図の立
面図、第３図は第１図に示す各レール間のずれ状
態を示す平面図、第４図は第３図の状態から乗り
移りを開始した時点の状態を示す平面図、第５図
は第４図の状態から乗り移りがさらに進行した時
点の状態を示す平面図、第６図は第５図の状態か
ら乗り移りが完了した時点の状態を示す平面図で
ある。１……スタツカークレーンのポスト、２……昇
降台、３……荷役台車、４……ガイド、６……主
レール、８……車輪、１０……相手レール、１１
……台車。

Claims

【特許請求の範囲】１スタツカクレーンの昇降台に支持した左右で
１対の主レールと立体格納棚に支持した左右で１
対の相手レールとの間で荷役台車を乗り移らせる
立体格納設備において、１対の主レールを有するフレームを該主レール
と直交する方向に走行可能に車輪を介して昇降台
に設置し、主レールおよび相手レールは水平片であり、主
レールと相手レールとの接続部のそれぞれのレー
ルの水平片の内側の角部を斜めに切断してガイド
面に設け、荷役台車は主レールおよび相手レールの前記水
平片の上面を走行する１対の車輪と、前記水平片
の内側の端面に接する１対のサイドローラとを有
し、荷役台車の前後端にそれぞれ、左右の前記水平
片の間隔よりも小間隔で、該水平片の高さに１対
のガイドを設け、該ガイドは先端に行くに従つて
間隔を小さく設けていることを特徴とする立体格
納設備。