JPS60322Y2 - 移送台車の直角方向転換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は生産ラインや自動倉庫、駐車場設備等に使用さ
れている移送台車の直角方向転換装置に関する。

従来より行われている移送台車の方向転換方式は、ラジ
アスターン方式（第１図参照）、トラバーサ方式（第２
図参照）、ターンテーブル方式（第３図イ及び口参照）
等の方式であった。

しかしながら、前記ラジアスターン方式においては、走
行レールに大きなカーブを必要とするためスペース面で
不利であり、又トラバーサ方式においては、トラバーサ
の戻り時間にロスがあるためサイクルタイム面で不利で
あり、更にターンテーブル方式においては、サイクルタ
イム、スペース面て不利であった。

本考案は前記実情に鑑みなしたもので、直線部同士を直
角方向に連絡してなる走行レールと、該走行レールの外
側に並設した溝型ガイドレールと、下部適所に前記走行
レールに沿い走行する走行車輪を有し且つ下部４隅に前
記ガイドレールに係合し得るガイド輪を備えた台車とよ
りなり、前記ガイドレールの直角方向連絡部付近に位置
するガイドレール内側フランジにガイド輪乗り移り用切
欠き部を設けたことを特徴とする移送台車の直角方向転
換装置、に係るものである。

以下図面を参照しつつ本考案の実施例を説明する。

第４図乃至第７図に示す如く、台車１の下部に設けた旋
回キャスタ型走行車輪２が乗り、台車１を直線状に走行
せしめる直線部と台車１の走行方向を直角方向に転換す
るコーナ一部とを適宜組合せてなる並設型走行レール３
を生産ライン等の基礎上に配設してループを形成すると
ともに、該走行レール３の直線部の外側とコーナ一部外
側（外回り部）に断面し形のガイドレール４を配設し、
又台車１の下部４隅部に、垂直軸線まわりを回転し且つ
前記ガイドレール４に係合し得るガイド輪５を該ガイド
輪５の下面と前記走行レール３の上面との間に所要の隙
間Ｓを形成するよう取付け、更に台車１がコーナ一部に
おいて方向転換する際所定のガイド輪５とガイドレール
４との係合・離脱（乗り移り）が円滑に行われるよう前
記ガイドレール４のコーナ一部付近の所要位置内側辺部
（内側フランジ）に、ガイド輪５の幅より大なる切欠き
６を設ける。

前記構成において、台車１が第４図においてＡて示す如
く走行レール３の直線部を走行する際は、各走行車輪２
が走行レール３上に乗っており、又台車１の進行方向−
側に位置するガイド輪５．５がガイドレール４にガイド
され台車１の方向性が規制されている。

一力、台車１が第４図においてＢで示す如く走行レール
３のコーナ一部にて方向転換する際は、第７図に示す如
くである。

即ち、台車１がＸ方向に走行してきて走行レール３のコ
ーナ一部にさしかかると、Ｘ方向ガイドレール４部と係
合しているＸ方向の先部ガイド輪５がガイドレール４の
コーナーに当接する。

と同時にガイドレール４と係合していないフリーのＸ方
向先部ガイド輪５が該ガイド輪５の前方に位置するＹ方
向ガイドレール４部の切欠き６部を通過してガイドレー
ル４に当接係合する。

この際ガイド輪５は走行レール３との間に隙間Ｓを保持
しているため、走行レール３に接触することはない。

この状態から台車１はＹ方向に走行方向を変えることに
なるが、台車１がＹ方向に走行すると、コーナーに位置
しないＹ方向後部ガイド輪５がＸ方向ガイドレール４部
の切欠き６部を通過してフリーの状態となり、一方Ｙ方
向ガイドレール４部の切欠き６部に位置するＹ方向先部
ガイド輪５はガイドレール４に係合することになり、し
かして台車１はＹ方向の右側先部及び後部ガイド輪５が
ガイドレール４と係合して方向性を規制されながら走行
していくことになる。

尚、上記説明では各走行車輪２の作動についてあえて述
べていないが、該各走行車輪２は旋回キャスタ型である
ため、台車の方向性に自在に追随することができる。

第８図は本考案の他の実施例を示すもので、前記実施例
における切欠き６部の代りに、同位置にガイドレール４
の両側辺部及び底辺部を切欠いた切欠き６′を設け、更
に該切欠き６′部にガイドレール４と同断面状の旋回部
７を設け、該旋回部７の旋回を介しく必要に応じて切欠
き６′を開閉し）ガイド輪５とガイドレール４との係合
・離脱を行うようにしたものである。

又ガイドレール４のコーナーに同等の構成を施すことも
できる。

この方式を採用した場合でも、前記実施例と同等の作用
効果を発揮することができる。

尚、本考案における台車のＥＪ１方式はあらゆる機構を
採用し得ること、その伐木考案の要旨を逸脱しない限り
種々変更を加え得ることは勿論である。

如上のように本考案によれば、 （１）走行レール及びガイドレールの直角方向の組合せ
のためスペースの節約ができ、レイアウトが簡単になる
。

（１１）台車の停止時間が殆んどないのでサイクルタイ
ムの短縮を図れる。

（１１０走行レールの直角方向連絡部真上にも作業ステ
ージ（停止ステーション）を設けることが可能となる。

（１ψ 構造が簡単である。

等の優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は夫々従来例の説明図、第４図は本考
案の装置を組込んだ移送台車設備の全体を示す概略平面
図、第５図は第４図のＡ部拡大図、第６図は第５図の■
方向矢視図、第７図は第４図のＢ部拡大図、第８図は本
考案の他の実施例図である。 １・・・・・・台車、２・・・・・・走行車輪、３・・
・・・・走行レール、４・・・・・・ガイドレール、５
・・・・・・ガイド輪、６・・・・・・切欠き、Ｓ・・
・・・・隙間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 直線部同志を直角方向に連絡してなる走行レールと、該
   走行レールの外側に並設した溝型ガイドレールと、下部
   適所に前記走行レールに沿い走行する走行車輪を有し且
   つ下部４隅に前記ガイドレールに係合し得るガイド輪を
   備えた台車とよりなり、前記ガイドレールの直角方向連
   絡部付近に位置するガイドレール内側フランジにガイド
   輪乗り移り用切欠き部を設けたことを特徴とする移送台
   車の直角方向転換装置。