JPS585576Y2 - ビル用清掃装置の走行装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は建物の外面を清掃するビル用清掃装置の走行
装置の改良に関するものである。

まず、第１〜第３図によって従来のビル用清掃装置の走
行装置を説明する。

図中、１は建物で、１ａはこれの屋上、１ｂは外面、１
Ｃは外面１ｂに設けられたガイドレール、２は作業床、
自動清掃機等からなる昇降体、３は昇降体２を巻上ロー
プで吊持するとともにこれの巻上装置を備え屋上１ａを
走行するルーフカー、４はルーフカー３に設けられた回
動可能な垂直軸を介して装着され互いにルーフカー３の
走行方に離れて配置された外側車輪、５はルーフカー３
に一端が垂直軸を介して枢着さ°れた腕の他端に回動可
能な垂直軸を介して装着された内側車輪、６はルーフカ
ー３の外側レールで、６ａはこれの２方向切換えポイン
ト、６ｂは３方向回転レール、７は内側レールで、７ａ
はこれの２方向切換ポイント、なお４ａ、５ａはそれぞ
れ外、内側車輪４，５の垂直軸で、４ｂ、５ｂはそれぞ
れこれに枢着された台車、４Ｃ９５Ｃはそれぞれ台車４
ｂ、５ｂに枢着された車輪４Ｃ，５Ｃ１４ｄ、５ｄは台
車４ｂ、５ｂそれぞれに装着されて外、内側レール６．
７の両横をそれぞれを転動するサイドローラー＜５６は
両端がそれぞれ垂直軸を介してルーフカニ３、台車５ｂ
に枢着された腕で、これにより内側車輪５は外、内側レ
ール６．７の相互間隔が変動してもそれに追従して走行
することのできる構造をもっている。

すなわち、ルーフカー３は外、内側車輪４，５により外
側、内側レール６．７上を走行し、各ガイドレール１Ｃ
の列ごとに位置決め停止し、昇降体２がガイドレール１
Ｃに沿って下降し、外面１ｂを清掃する。

この作業を繰り返して各列を清掃するが、建物１のコー
ナーまで清掃し隣接するコーナー窓列にル−フカー３を
走行させるには、ル−フカー３を後退させ切換ポイン）
６ａ、７ａを切換えてルーフカー３を隣接する面まで走
行させ、切換ポイント５ａ、７ａ、回転レール６ｂを切
換え、ルーフカー３をコーナーまで走行させるという面
倒な作業が必要になる。

また外側レール４等の端部において脱輪防止の対策が必
要で危険性があり、また、切換えポインｈ６ ａ 、７
ａ等外内側レーノ喝、７の構造が複雑になり据付にも
手数が掛かる不具合があった。

この考案は上記の欠点を解消するもので、簡易な構成で
あって、建物外面端部の所定位置にルーフカーを停止さ
せることができ、しかも他の外面へも容易に走行させる
ことができるビル用清掃装置の走行装置を提供しようと
するものである。

以下、第４図によってこの考案の一実施例を説明する。

図中、第１〜第３図と同符号は相当部分を示し、また、
ルーフカー３等は第１〜第３図と同様に構成されている
。

１ｂは第１外面で、ｌｂ’はこれと所定角度で交差しか
つ接続して接続点１ｄを形成した第２外面、６Ｃは外側
レール６の湾曲部で、第４図に示すように第１外面１ｂ
から距離Ｃ離れた外側レール６の中間部の接続点１ｄ付
近において、第１外面１ｂに向って湾曲し、ついで第２
外面１ｂ′に向って湾曲し、さらに第２外面１ｂ’から
距離Ｃ離れた外側レール６の他の中間部に向って湾曲し
て形成されている。

すなわち、第１外面１ｂの接続点１ｄ寄りの１組のガイ
ドレール１Ｃの相互間隔Ａの中心に、第４図に鎖線で示
すようにルーフカー３の走行方向の中心が一致したとき
、すなわち、外側車輪４の相互間隔Ｂの中心が一致した
位置で、ルーフカー３を停止させる。

この所定位置で上記−組のガイドレール１Ｃ相互間の清
掃面が清掃されるが、湾曲部６Ｃは上記所定位置におけ
る一方の外側車輪４の位置Ｇを通過するように配置され
、また、第２外面ｌｂ’の接続点１ｄ寄りの１組のガイ
ドレール１Ｃに対するルーフカー３の所定位置における
一方の外側車輪４の位置Ｆも通過するように湾曲部６Ｃ
が配置してあ。

このため、第１．第２外面１ｂ、ｌｂ’の端部における
接続点１ｄ寄りの所定位置に簡易な操作によってルーフ
カー３を走行させて停止することができ、また、外側レ
ール６等を複雑に構成することなく、ルーフカー３を安
全に移動させることが可能となる。

これによって清掃作業の能率の高いビル用清掃装置が得
られる。

以上説明したとおりこの考案は、ビル屋上の２外面の接
続点付近に湾曲部を持つ連続した外側レールで、外面端
部の所定位置にルーフカーを走行停止させるようにした
ので、簡易な操作により、また簡単に構成されたレール
で安全にルーフカーを所定位置に移動させることができ
て、高い清掃能率のビル用清掃装置が得られる走行装置
を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のビル用清掃装置の走行装置を示す屋上の
要部平面図、第２図は第１図の側面図、第３図は第２図
台車部分拡大図、第４図はこの考案によるビル用清掃装
置の走行装置の一実施例を示す第１図相当図である。 １・・・・・・建物、１ａ・・・・・・屋上、１ｂ・・
・・・・第１外面、１ｂ′・・・・・・第２外面、１ｄ
・・・・・・接続点、３・・・・・・ルーフカー、４・
・・・・・外側車輪、５・・・・・・内側車輪、５ｅ・
・・・・・腕、６・・・・・・外側レール、６Ｃ・・・
・・・湾曲部、７・・・・・・内側レール。 なお、図中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 第１外面及びこの第１外面と所定角度で交差しかつ接続
   して接続点を形成した第２外面の両者を有する建物の屋
   上、この屋上に布設され長手中間が上記両者にそれぞれ
   沿いかつ上記屋上内方向へ所定距離能れて配置された外
   側レールと、この外側レールに中間部が沿いこれから上
   記屋上内方向へ離れて布設された内側レールと、上記外
   側レール及び内側レールに案内されて走行し上記接続点
   付近において走行方向の端部が上記両者のいずれかに対
   して所定位置に停止するルーフカーに設けられて上記走
   行方向に沿い互いに離れて配置されかつそれぞれ回動可
   能な垂直軸を介して装着されて上記外側レール上を転動
   する外側車輪と、上記ルーフカーに一端が垂直軸を介し
   て枢着された腕の他端に回動可能な垂直軸を介して装着
   されて上記内側レール上を転動する内側車輪と、上記接
   続点付近の上記外側レールの一部を形成しこれの中間部
   から上記両者の一方に向って湾曲しさらに上記両者の他
   方に向って湾曲して上記ルーフカーの上記所定停止位置
   における上記外側車輪の一方に対応する位置を通過する
   湾曲部とを備えたビル用清掃装置の走行装置。