JPS5822847Y2 - 移動台車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、回転する駆動軸に駆動輪を接触させてその接
触摩擦によって走行推力を得るようにした移動台車の改
良に関する。

一般に接触摩擦を利用して走行させるようにした移動台
車をストレージする場合、台車を停止させるための機構
が複雑であると共に台車の夫々に対応して停止装置を設
ける必要があるため、装置全体が高価なものとなると共
にメンテナンスが大変であり、しかも上記停止装置は、
台車の前方或いは後方のどちらか一方向への移動の場合
しかストレージさせることができないというような不都
合を有していた。

このため、最近においては次に示すような方式のものが
採用されている。

即ち、第１図に示す如く、軌条ａｓａ間に設けられた駆
動軸すに接触して回転するゴムローラＣを支持するケー
シングｄが移動台車ｅの下面に垂直且つ旋回自在に取付
けられている。

上記ケーシングｄの外周には、該ケーシングｄを挾んで
直線的に延びる２本のアームｆ、ｆ’が設けられてネ・
す、該アームｆ、ｆ’の夫々の先端には案内ロームｇ、
ｇ′を取付けている。

また前記移動台車ｅには、支持部りにより軌条ａと平行
の方向にスライドできるスライドバー１が設けられてお
り、該スライドバーｉには、スライドバーｉが六方向に
移動した際に案内ローラｇを押してゴムローラＣを旋回
させる押棒ｊ１及びＡ′方向に移動した際に案内ローラ
ｇ′ を押してゴムローラＣを旋回させる押棒ｊ′が一
体に取付けられている。

更に上記ケーシングｄ又は案内ローラｇ、ｇ’は、通常
の場合駆動軸すと直角の方向に位置するように例えばス
プリング装置等にて偏向されて卦す、且つその状態のと
きにはゴムローラＣが駆動軸すに対して所定の角度θを
もって接触するようになっておシ、従って駆動軸すを回
転すれば移動台車ｅに推力が与れられ、車輪ｋを介して
軌条ａ上を走行できるようになっている。

上記移動台車ｅの走行を停止させてストレージを行う地
上位置には、前記スライドバーｉを当てるストッパーｌ
を設けている。

従って、上記移動台車ｅの走行によりスライドバーｊが
ストッパーｌに当って例えば六方向に移動すると、押棒
ｊのＡ方向移動により案内ローラｇが右方に旋回せしめ
られ、それにより駆動軸すに対するゴムローラＣの接触
角度θは増大し、ついには９００になって駆動軸すの外
周同一位置を転動することにより、従って移動台車ｅに
は推力が全く伝えられなくなってストレージが行われる
ようになっている。

更に後続の移動台車ｅ′は前方の移動台車ｅにｐけるス
ライドパーｉにそのスライドパーｊ′が当ることにより
次々とストレージされ、普た前記と逆方向に移動台車ｅ
が走行する場合にもスライドパーｊをＡ′方向にスライ
ドさせて押棒ｊ′によりゴムローラＣを旋回させ、前記
と同様にストレージさせることができるようになってい
る。

しかし上記せる従来方式の減速停止機構を備えたものに
ネ・いては、移動台車ｅの減速距離が案内ローラｇ、ｇ
’の旋回範囲に限られるため、寸法りしかとることがで
きない。

このため移動台車ｅの走行速度を大きくするには、減速
距離が短かいことによる障害をなくすために、移動台車
ｅの重量を軽減して慣性力を小さくするか、寸法Ｌ１即
ち案内ローラｇ５ｇ’の旋回半径を大きくするしかなく
、従って作業能率の低下、及び減速停止機構の大型化を
止むなくされるという問題点を有していた。

本考案は、上記従来技術のもの問題点を解決すべくなし
たもので、摩擦駆動方式の台車にｐいて、駆動軸に接触
して回転するゴムローラを下端に備え且つ台車に旋回可
能に取付けられたケーシング、該ケーシングの側方に一
対のアームを介して取付けられた一対の案内ローラ、台
車に対し台車の走行方向と平行に摺動可能に設けられた
スライドパー、該スライドパーに一体に取付けられ且つ
該スライドパーの移動により前記案内ローラの移置を変
位させて前記ゴムローラを旋回させる案内曲崩を有して
なる一対のガム板、を備えていることを特徴とする移動
台車、に係るものである。

以下図面について本考案の実施例を説明する。

第２図及び第３図は本考案の一例を示すもので、地上側
には軌条１及び駆動軸２が平行に配設されていると共に
ストッパー３が設けられてトリ、上記軌条１上には車輪
４を介して移動台車５が走行・可能に設けられている。

６／ｌ′ｉ上記移動台車５の下面に対して垂直且つ旋回
自在に取付けられたケーシングであり、該ケーシング６
の下端には前記駆動軸２に接触して回転するゴムローラ
７が設けられて卦り、通常はゴムローラＩの回転支軸８
と駆動軸２が所定の角度θをもつような駆動状態（実線
位置）となるようにスプリング等の偏向装置が備えられ
ている。

上記ケーシング６の外周には、ゴムローラ７の回転支軸
８に沿って伸び且つその先端に水平に回転する案内ロー
ラ９，１０を備えたアーム１１．１２が固設されている
。

移動台車５に対し、スライドガイド１３．１３を介して
移動台車５の走行方向に摺動自在で且つ移動台車５の前
後に所定の長さ突出するように設けてなるスライドパー
１４には、夫々前記案内ローラ９，１０に接触する案内
量ｆｆ１１５’、 １６’を備えたカム板１５．１６が
一体にスライドするように取付けられている。

上記構成にわいて、移動台車５が走行して地上側のスト
ッパー３にスライドパー１４が接触すると、スライドパ
ー１４の移動は停止させられる。

しかしスライドパー１４はスライドガイド１３で摺動可
能に支持されているため、移動台車５は更に前進する。

移動台車５が前進すると、カム板１５に接触している案
内ローラ９がカム板１５の案内曲面１５′に沿って案内
されるため旋回せしめられ、同時にゴムローラ７も旋回
せしめられることになり、該ゴムローラ７の回転支軸８
と駆動軸２のなす角度θが減少し、移動台車５は徐々に
減速されついには停止するっ上記移動台車５と同様に構
成された後続の台車は、その台車に備えられたスライド
パーが上記前方の移動台車５のスライドパー１４に接触
することにより、前記と同様に減速停止させることがで
きる。

このように先頭の移動台車５をストッパー３で停止させ
れば、後続の移動台車を次々に減速停止させることがで
きる。

また移動台車５がリターンラインなどで反対方向に走行
する際にも、スライドパー１４をストッパーに当てるこ
とにより、カム板１らを介して案内ローラ１０を移動さ
せ、同様に移動台車５を減速停止させるととができる。

更に本考案の実施例にｐいては、スライドパー１４にカ
ム板１５゜１６を取付け、該カム板１５．１６の案内曲
面１５’、 １６’により案内ローラ９，１０を移動さ
せてゴムローラ７を旋回させるようにしているため、カ
ム板１５．１６を長ぐすることにより、移動台車５の減
速距離を大きくすることができ、且つ案内曲面１５’、
１６’の形状を選定することにより減速速度を任意に
変更することができ、よってより高速でしかもより重量
物の搬送が可能となる。

上述したように、本考案の移動台車によれば、カム板の
案内曲面により案内ローラを変位させそれによりゴムロ
ーラを旋回させるようにしているので、カム板を移動方
向に長くして減速距離を長くすることができ、且つカム
曲面の形状を選定することにより減速速度を任意に変更
することができ、従って高速搬送、及び重量物の搬送が
可能となり、ストレージ作業の安全容易化、及び作業能
率の大幅向上を図り得る、等の優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の移動台車の一例を示す説明用平面図、第
２図は本考案の実施例を示す説明用平面図、第３図は第
２図の■−■方向矢視図である。 １は軌条、２は駆動軸、３ＩＩ″ｉストツパー、５は移
動台車、６はケーシング、Ｉはゴムローラ、８は回転支
軸、９．１ｆｌは案内ローラ、１１．１２はアーム、１
４はスライドバー、１５，１６はカム板、１５’、１６
？ｉ案丙曲面を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 摩擦駆動方式の台車にネ・いて、駆動軸に接触して回転
   するゴムローラを下端に備え且つ台車に旋回可能に取付
   けられたケーシング、該ケーシングの側方に一対のアー
   ムを介して取付けられた一対の案内ローラ、台車に対し
   台車の走行方向と平行に摺動可能に設けられたスライド
   バー、該スライドバーに一体に取付けられ且つ該スライ
   ドバーの移動により前記案内ローラの位置を変位させて
   前記ゴムローラを旋回させる案内曲面を有してなる一対
   のカム板を備えていることを特徴とする移動台車。