JPS63167406A - 磁気ヘツドの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、ＶＴＲの磁気ヘッドに関し、特にヘッドコ
アの製造方法に関する技術である。

従来の技術 現在に至るまでＶＴＲ等の磁気記録装置の記録再生素子
である磁気ヘッドは、磁気特性が良好であるとともに媒
体に対する耐摩性が十分であるので、単結晶フェライト
コアが採用されている。このフェライトコアは、コア接
合を行わせる場合に、いわゆるガラス溶着により接着で
きるのが長所の一つである。すなわち、フェライトコア
は、数十個分の素材である一組のコアブロック１，２を
、第４図及び第５図に示すように、巻線係止外溝３゜４
、閉磁路設定兼巻線挿通窓となる切欠溝５を設けて後、
トラック幅を決定する多数のトラック溝６．６．・・・
及び７，７．・・・を切欠溝の近傍及び突合わせ上端部
に、斜方切削形成し、さらにトラック溝６，６．・・・
、７，７．・・・内と、突合わせパンクギャップ部下刃
に設けた接着ガラス溜め溝９内に、ケラペ８，８．・・
・をモールドしておき、少なくとも突合わせ面１０．１
０のうちの一方に、ギャップスペーサ膜１１を付着させ
て後、第６図のようにコアブロック１，２を突合わせて
加熱一体化し、その後細線１２，１２．・・・に沿って
スライスして得られるものである。このようにしてフェ
ライトコアでは、突合わせ頂頭部に形成された磁気ギャ
ップ１３を、両側部のガラス８，８にて保護かつ接合さ
せている。

発明が解決しようとする問題点 ところで上述したフェライトのコアブロック接合におけ
る突合わせ作業では、突合わせ面１０，１０はギャップ
ススペーサ膜１１を介して互いに押圧・加熱されるので
、ガラス８を完壁に溶着させるためには、コア接着面積
の大部分を占め、パックギャップ接合となる平坦部１４
．１４に十分な量の溶融ガラスを供給できるように、接
着ガラス溜め溝９を設ける必要があった。

ところが、第７図に示す一個のコアより分かるように、
磁気ギャップ１３を保護するガラス８，８は、保護材と
しての機械的強度を増すために、巻線窓となる切欠溝５
の下方まで延在させているので、この点でもバックギャ
ップ対向面積減少による磁気効率が低下する要因となっ
ていた。

問題点を解決するための手段 この発明は上記従来の問題点を解消し、多数個分のコア
となる一組のコアブロックに、巻線挿通窓の端縁位置と
等しいか又は浅いデプス寸法の幅広溝と、幅広溝の底部
と連通し、コアブロックの底部まで貫走する細溝とから
なるトラック溝を形成しておき、幅広溝にギャップ保護
兼コア接合用のガラスをモールドして、コアブロックを
付合わせ、付合わせたコアブロックの細溝より溶融ガラ
スを浸透させてガラス溶着を完了させコア接合を行う磁
気ヘッドの製造方法を提供するものである。

作用 この発明によれば、トラック溝中の幅広溝はバックギャ
ップ部まで達せず、さらに細溝は、バックギャップ部を
含むコア突合わせ平坦部へ、浸透作用により、必要かつ
十分な量の溶融ガラスを供給することができる。またこ
の発明によれば、従来のように接着ガラス溜め溝は必要
としない。

実施例 第１図及び第２図は、この発明の一実施例に関する磁気
ヘッドコアブロックの斜視図である。以下第１図、第２
図を参照してこの実施例の磁気ヘッド製造方法を説明す
る。まず最初に従来と同様に、コアブロック１，２を用
意し、巻線係止外溝３．４、切欠溝５を形成し、つぎに
磁気ギャップのトランク幅間隔で、切欠溝５の上端縁ま
での深さに等しい幅広溝２０．２０　、・・・と、同じ
間隔で切欠溝５の下端縁に対応する深さの幅広溝２１．
２１　、・・・を切削形成する。それから、上述の夫々
の幅広溝２０゜２０、・・・及び２１．２１　、・・・
の中心線に沿って、つまり各コアブロック１，２の縦方
向に沿って、幅広溝２０゜２！の径よりも小さい口径の
細溝２２，２２．・・・及び２３゜２３、・・・を切削
形成する。その後幅広溝２０．２０　、・・・及び２１
．２１　、・・・に低融点Ｐｂガラス２４，２４．・・
・をモールドする。その後、コアブロック１．２のいず
れか一方のギャップ形成面、例えばコアブロック１の突
膜２５を付着させる。そしてコアブロック１，２を幅広
溝２０と細溝２２とからなるトラック溝２６と、幅広溝
２１と細溝２３とからなるトラック溝２７とが対応する
ように調整しながら突合わせを行う。ガラス溶融時にバ
ックギャップ部へガラスが浸透する。

このようにしてコアブロックのガラス溶着を完了する。

この後のコアスライス等の作業は従来の磁気ヘッドと同
様であるので、説明を省略する。

第３図は、上述の実施例の結果得られた磁気へラドコア
の斜視図であり、磁気ギャップ１３の近傍のＰｂガラス
２４は、コアスライス時に細溝内のＰｂガラス２４′が
切削除去されるので、巻線挿通窓５の下端縁までは達せ
ず、バックギャップ部２８には、ガラスが浸透している
。

発明の効果 この発明を実施すれば、コアの接着強度を十分に保った
上で、バックギャップ対向面積減少による磁気効率低下
を防止することができ、しかも予め形成するコアブロッ
クのガラスモールド箇所減少によりガラスモールド後の
コア歪みも少なくなり、コアブロック突合わせ作業が容
易となる。したがってこの発明の結果得られる磁気ヘッ
ドは、記録書込み電流が少なく、かつ再生出力を大きく
できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、この発明の一実施例に関する磁気
ヘッドコアブロックの斜視図、第３図はその実施例の結
果得られた磁気へラドコアの斜視図である。第４図〜第
６図は従来の磁気へッドコアブロソクの斜視図、第７図
は、従来の磁気へラドコアの斜視図である。 １．２・・・コアブロック、 ５　　・・・巻線挿通窓（切欠溝）、 ２０．２１・・・幅広溝、２２．２３・・・細溝、２４
．２４’・・・ガラス（Ｐｂガラス）、２８．２７・・
・トラック溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 多数個分のコアとより一組のコアブロックに、閉磁路設
   定兼巻線挿通窓を設け、 上記巻線挿通窓の端縁位置と等しいか又は浅いデプス寸
   法の幅広溝と、上記幅広溝の底部と連通し、コアブロッ
   クの底部まで貫走する細溝とからなるトラック溝を形成
   し、 上記幅広溝に、ギャップ保護兼コア接合用のガラスをモ
   ールドし、 その後上記工程を経て得られた一組のコアブロックを突
   合わせて、トラック溝の細溝より溶融ガラスを浸透させ
   てガラス溶着を完了させコア接合を行うことを特徴とす
   る磁気ヘッドの製造方法。