JPS63165031A - プレス機械の加工板孔あけ用ノツクアウト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、プレス機械において、プリント基板等の加工
板を孔あけ加工後にノックアウトする装置に関し、ノッ
クアウト装置の釡高を低くする技術である。

（前提となる基本構造） この種のノックアウト装置の基本的な構造は、次のよう
になっている。

例えば、第１図と第２図、又は第５図もしくは第６図に
示すように、基板８の下側にポンチ押え仮９及びポンチ
支持板１０を介して複数の孔あけポンチ１３を下向き突
出状に固定し、孔あけポンチ１３に加工板押え抜工４を
下向きに出退自在に嵌合させ、基板８の肉厚内に油圧式
ノックアウトシリンダ１９のシリンダ室２０と伝動板案
内孔２１とを上下に形成し、シリンダ室２０にピストン
２２を、伝動板案内孔２１にノックアウト伝動板２３を
上下摺動自在に挿入し、ポンチ押え板９及びポンチ支持
板１０に亘って複数のノックアウトピン２４を上下に案
内摺動自在に貫通させ、ピストン２２の下降駆動力でノ
ックアウト伝動板２３及びノックアウトピン２４を介し
て加工板押え板１４を下向きに進出駆動させることによ
り、ノックアウトピン２４に摩擦固定した孔あけ済加工
板を下方へノックアウトするように構成したものである
。

この基本構造のものは、例えば第２図に示すように、プ
レス機械１のスライド３に取付けられて、スライド３と
一体に上下駆動される。

その上下駆動の上死点に位置する状態では、図外の油圧
制御装置でシリンダ室２０にクッション用圧力を予圧す
ることにより、ノックアウト伝動板２３及びノックアウ
トピン２４を介して、加工板押え仮１４が孔あけボンデ
１３よりも下方に押下ぼられている。

孔あけ用下降駆勤行程では、まず、加工板押え板１４が
加工板６に接当して、シリンダ室２０のクッション圧力
で押圧固定する。引続き、孔あけポンチ１３が下降し続
けて加工板押え板１４よりも下側に進出して、加工板６
を孔あけする。

下死点に達すると、加工板６が孔あけポンチ１３に刺し
貫かれて摩擦固定される。

ノックアウト用上昇復帰行程では、加工板６が孔あけポ
ンチ１３に摩擦固定されたまま持上げられた後、油圧制
御装置でシリンダ室２０にノックアウト用圧力が供給さ
れることにより、ノックアウトピン２４を介して加工板
押え板１４が加工板６を孔あけポンチ１３から打ち落し
てノックアウトする。

その後、シリンダ室２０がクッション用圧力に減圧され
、スライド３が上死点に復帰して、孔あけ加工の１サイ
クルが終了する。

（従来の技術） 上記ノックアウト装置において、もしノックアウト伝動
板２３が傾くと、ノックアウトピン２４を介して加工板
押え板１４を傾斜させ、孔あけポンチ１３を曲げて下金
型４のポンチ孔４ａが心ずれするため、孔あけポンチ１
３やポンチ孔４ａが異常摩耗して破損するおそれがある
。

これを防ぐために、ノックアウト伝動板２３を基板８内
で上下に直進ガイドすることが行なわれており、第４図
中の二点！３￥腺図で示すように、そのガイド率ｔａｎ
θ　（−ガイド高さｈｔｌガイド幅１ｇ）を一定値に設
定するようにしている′。

上記基本構造において、ノックアウト伝動板２３を直進
ガイドするための構造として、従来では次に述べるもの
を本発明者が先に提案した。

（従来例１）　（第５図参照、実公昭６０−３２９１６
号公報） 前記シリンダ室２０を伝動板案内孔２１と同心状に配置
し、ピストン２２をノックアウト伝動板２３と一体に形
成することにより、ノックアウト伝動板２３とピストン
２２とでノックアウト伝動板２３を直進ガイドするよう
にしたものである。

（従来例２）　（第６図参照、実公昭６０−３．１４２
６号公報） 上記従来例１の構造において、作動油室６２の上！１２
０ａの中央部６３よりも周辺部６４を高く形成すること
により、その中央部６３の曲げ強度に対して周辺部６４
のせん断強度を充分にもたせながらも、周辺部６４の厚
みを薄くする。そして、ピストン２２の上面２２ａを凹
入状に形成して、作動油室上壁２０ａの中央部６３に嵌
合させることにより、ピストン２２及びノックアウト伝
動板２３を高く位置させて、凸Ｆｉ８の厚さを薄くでき
るようにしたものである。

（発明が解決しようとする問題点） 上記従来例１　（第５図参照）では、次の問題がある。

（イ）、基板８の厚さが大きいこと。

第４図中の二点鎖線図と第５図で示すように、ピストン
２２の直径ｄｔは、ノックアウト力を発生するために大
径にする必要があることから、一定のガイド率ｔａｎθ
を確保するために、ガイド幅１２が長くなり、これに伴
い、ガイド高さｈｔが大きくなる。しかも、作動油室６
２上に上壁２０ａを形成する必要があり、この作動油室
上壁２０ａの厚さｔは、中央部での曲げ強度と周辺部で
のせん断強度を確保するためにかなり厚くする必要があ
る。このため、基Ｆｉ、８の厚さＴ２が大きくなる。

これにより、プレス機械１のスライド３の下側空間が狭
められ、ダイハイドＨの範囲内で使用できる金型の許容
高さが低く制限される。

しかも、基板８は大重量になり、製造コストが高くつく
うえ、プレス機械１のスライド３のカウンタバランスシ
リンダ（図示せず）に大形のものが必要になり、さらに
プレス駆動時のエネルギー消費量も大きい。

（ロ）、シリンダ室２０から作動油洩れが生じること。

ピストン２２は、直進ガイドするときにシリンダ室２０
に片当りして摩耗微粉を発生する。この摩耗微粉がピス
トン２２の摺動嵌合面にかみ込んで封止パツキン６０を
傷つけるので、シリンダ室２ｏから作動油洩れが生じる
。

また、前記従来例２（第６図参照）では、作動油室上壁
２０ａの周辺部６４の厚みを薄＜シた分だけピストン２
２及びノックアウト伝動板２３を高く位置させて基手反
８の厚みを薄くできるが、これでも基板８の厚さを薄く
するうえではまだ不十分であり、しかもピストン２２の
摩耗微粉でパツキン６ｏが傷つけられて作動油洩れが生
ずる問題は未解決のまま残されている。

本発明は、基板の厚みを十分に薄くすること、及びピス
トンのパツキンが摩耗微粉で傷つけられないようにする
ことを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するために、前述の基本構造に
おいて、ノックアウト伝動板２３を直進ガイドするため
の構造を次のように構成した事を特徴とする。

即ち、例えば第１図から第４図に示すように、油圧式ノ
ックアウトシリンダ１９のシリンダ室２ｏを伝動板案内
孔２１の中央部から周辺部側へ偏位する偏心箇所に設け
、伝動板案内孔２１の上面の中央部から上向きに直進ガ
イド孔２９を連通状に形成するとともに、ノックアウト
伝動板２３の中央部から上向きに直進ガイドボス３０を
突設し、直進ガイドボス３０を直進ガイド孔２９に上下
案内摺動自在に嵌合させた事を特徴とするものである。

（作用） 本発明では、ノックアウト伝動板２３と直進ガイドボス
３０とでノックアウト伝動板２３を直進ガイドする。

第４図の実線図で示すように、直進ガイドボス３０の直
径ｄ、は、曲げ強度をもたせるだけの小径のものですむ
ことから、一定のガイド率ｔａｎθをとるためのガイド
幅１１が短くなり、これに伴い、ガイド高さり、も小さ
くなる。しかも、直進ガイド孔２９の上側には土壁を形
成する必要がない。そのうえ、第１図で示す本発明のピ
ストン２２は一定のガイド率ｔａｎθに拘束されずに低
く形成することができる。

従って、ガイド高さが小さくなった寸法、及び直進ガイ
ド孔２９の上側から従来例の上壁２０ａの厚さｔを省略
した分の寸法だけ、基板８の厚さＴ。

が大幅に小さくなる。

また、直進ガイドボス３０が直進ガイドするときに直進
ガイド孔２９に片当りして摩耗微粉を発生しても、この
摩耗微粉は直進ガイド孔２９に侵入するにとどまり、シ
リンダ室２０内には侵入しない。しかも、直進ガイドボ
ス３０が片当りすることにより、ピストン２２はシリン
ダ室２０に片当りすることが防がれて摩耗微粉を生じな
い。これにより、ピストン２２の摺動隙間を封止するパ
ツキン２７は摩耗微粉で傷つけられることがなくなる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を第１図から第３図により説明す
る。第１図は第２図の要部拡大詳細図、第２図はノック
アウト装置を組込んだプレス機械の正面視部分断面図、
第３図は第２図の■−■線矢視図である。

第２図において、１はプレス機械、２はそのポルスタ、
３はスライドである。ボルスタ２に下金型４が固設され
ると共に、スライド３に上金型５が固設され、下金型４
上に！！！置したプリント基板６に孔あけ加工が施され
る。

上記の上金型５は、基板８・ポンチ押え板９・ポンチ支
持板１０・下面板１１を複数のタイロッド１２で上下に
積層させてなり、ポンチ支持板１０に複数の孔あけポン
チ１３が下向き突出状に固定支持されると共に、孔あけ
ポンチ１３の各頂面がポンチ押え板９の下面に接当され
る。また、下面板１１内に加工板押え板１４が所定高さ
範囲で上下摺動自在に挿入される。上記孔あけポンチ１
３に、加工板押え板１４がその案内孔１４ａを介して下
向きに出退自在に嵌合される。そして、スライド３の下
面３ｂに基板８の上面８ａが複数のボルト１６で固定さ
れる。

上記基Ｆｉａ内に油圧式ノックアウトシリンダ１９が設
けられる。このノックアウトシリンダ１９は、シリンダ
室２０と伝動板案内孔２１とを上下に形成してなり、シ
リンダ室２０にピストン２２が、伝動板案内孔２１にノ
ックアウト伝動板２３が上下摺動自在に挿入される。そ
して、ポンチ押え板９及びポンチ支持板１０にわたって
複数のノックアウトピン２４が上下に案内摺動自在に貫
通される。各ノックアウトピン２４の下面が加工板押え
板１４の上面に接当されると共に、ノックアウトピン２
４の上面がノックアウト伝動板２３の下面に接当される
。

上記構成において、ノックアウトシリンダ１９について
、第１図と第３図を用いてより詳しく説明する。

基板８の下面８ｂから上側に向けてシリンダ状の伝動板
案内孔２１が形成され、この伝動板案内孔２１にノック
アウト伝動板２３が０リング２６を介して上下摺動自在
に挿入される。また、基板８の肉厚内で伝動板案内孔２
１の中央部から周辺部側に偏位する偏心箇所に複数のシ
リンダ室２０が下向き開口状に形成される。これらシリ
ンダ室２０は、ノックアウト伝動板２３の軸心を中心と
して周方向に配設されている。各シリンダ室２０にピス
トン２２が封止パツキン２７を介して上下方向に油密摺
動自在に挿入される。ピストン２２の上側に作動油室２
８が形成される。また、ピストン２２の下面がノックア
ウト伝動板２３の上面に接当される。

そして、前記伝動板案内孔２１の上面の中央部から上向
きに直進ガイド孔２９が形成される。この直進ガイド孔
２９は基板８の上面８ａに連通状に開口される。一方、
ノックアウト伝動板２３の中央部から上向きに直進ガイ
ドボス３０が突設される。この直進ガイドボス３０が直
進ガイド孔２９に０リング３１を介して上下案内摺動自
在に嵌合される。上記直進ガイド孔２９はガイドパイプ
３２の内周面によって構成されており、このガイドパイ
プ３２の外周面は、上下に設けた０リング３３・３３を
介して基板８に油密状に嵌着される。上、下０リング３
３・３３間でガイドパイプ３２の外周面に沿って環状の
作動油分配路３４が形成され、これが各作動油室２８に
連通される。なお、３５と３６はそれぞれ給排油路であ
る。

また、ノックアウト伝動板２３を上側に復帰させる複数
の戻しばね３９が設けられる。即ち、ノックアウト伝動
板２３の上側に複数のばね押ボルト４０が周方向にねじ
止めされ、その頭部がガイド板４１に上下摺動自在に嵌
合される。戻しばね３９のばね上端がばね押ボルト４０
の頭部で受止められ、ばね下端が基板８に受止められる
。ガイド板４１は０リング４２を介して基板８に嵌着さ
れている。

さらに、基板８及びノックアウト伝動板２３とにわたっ
て、周方向に複数の型受ブロック４４が上下に貫通され
る。各型受ブロック４４は、その上部が０リング４５を
介して基板８に受止められ、その下部が、封止パツキン
４６を介してノックアウト伝動板２３に摺動自在に嵌合
される。型受ブロック４４の上面がスライド３の下面３
ｂに、型受ブロック４４の下面がポンチ押え板９の上面
９ａにそれぞれ接当される。これによって、ポンチ押え
板９の中央寄部のたわみが抑制されている。また、４８
はエアー搬孔−？’４９は呼吸孔、あ６．　　　　　　
　　　　棟上記実施例によれば、例えば、ノックアウト
伝動板２３の直径りが３００鶴のときには、適正なガイ
ド率を確保するために、従来構造では基Ｆｉ８の板ＫＴ
ｔが１００鶴も必要であったのに対して、本発明ではＦ
ｉ、厚Ｔ、が９０＋ｕ＋未満ですみ、基板８の厚さが大
幅に小さくなる。

なお、上記実施例では、型受ブロック４４を周方向に複
数設けるとしたが、これに加えて、もしくは、これに代
えて、ノックアウト伝動板２３及び直進ガイドボス３０
とにわたって型受ブロック５０を設けるようにしてもよ
い（第１図中、二点鎖線図示）。このセンター側の型受
ブロック５０は次の利点を有する。

（ａ）、第５図や第６図で示す従来構造では、ノックア
ウト伝動板２３の中央部に型受ブロックを配設すると、
作動油室６２を貫通するので封止手段が複雑となり、こ
れに伴って、オイルもれが起りやすいが、本発明では、
センター側の型受ブロック５０は作動油室２８を貫通し
ないので上記の不都合が生じない。

（ｂ）、また、センター側の型受ブロック５０は、作動
油室用の封止手段が必要でないので、組立や分解に手間
がかからない。

（Ｃ）、さらに、センター側型受ブロック５０は大径の
ものにつくることができるので、着座面積が広くなり、
スライド３やポンチ押え仮９に対する支圧力が小さくな
る。

なお、ノックアウトシリンダ１９は、複数のシリンダ室
２０を周方向に設けるとしたが、これに代えて、上記シ
リンダ室２０を平面視で環状に形成してもよい。

（発明の効果） 本発明は、上記のように構成され作用することから次の
効果を奏する。

（イ）、直進ガイドボスの上側から土壁を省略できるこ
と、及び直進ガイドボスを小径のものにしてガイド高さ
を小さくできることから基板の板厚は大幅に小さくなる
。

これに伴って、ノックアウト装置の背丈が低くなり、プ
レス機械に使用し得る金型の高さ寸法の上限値を大きく
できる。しかも、ノックアウト装置を９５１ｆｆｌ化し
て、製造コストを低減できるうえカウンタバランスシリ
ンダも小形のものにできる。

しかも、プレス駆動時のエネルギー消費量も少なくなる
。

（ロ）、直進ガイドボスが直進ガイド孔の嵌合面に片当
りして摩耗微粉が発生しても、この摩耗微粉はシリンダ
室の摺動嵌合面に侵入することはない。

しかも、直進ガイドボスが片当りすることにより、ピス
トンは片当りすることが防がれて摩耗微粉を生じない。

このため、ピストンの封止パツキンは、摩耗微粉で傷つ
けられることがな（なり、作動油洩れが起らない。

【図面の簡単な説明】

第１図から第４図は本発明の実施例を示し、第１図は第
２図の要部拡大詳細図、第２図はノックアウト装置を組
込んだプレス機械の正面視部分断面図、第３図は第２図
のｍ−ｍ線矢視図、第４図は説明図で、第５図と第６図
はそれぞれ従来例１・２を示す第１図相当図である。 ８・・・基板、９・・・ポンチ押え板、１０・・・ポン
チ支持板、１３・・・孔あけポンチ、１４・・・加工板
押え板、１９・・・ノックアウトシリンダ、２０・・・
シリンダ室、２１・・・伝動板案内孔、２２・・・ピス
トン、２３・・・ノックアウト伝動板、２４・・・ノッ
クアウトピン、２９・・・直進ガイド孔、３０・・・直
進ガイドボス。 葵５己 感６国

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）基板８の下側にポンチ押え板９及びポンチ支持板
   １０を介して複数の孔あけポンチ１３を下向き突出状に
   固定し、孔あけポンチ１３に加工板押え板１４を下向き
   に出退自在に嵌合させ、基板８の肉厚内に油圧式ノック
   アウトシリンダ１９のシリンダ室２０と伝動板案内孔２
   １とを上下に形成し、シリンダ室２０にピストン２２を
   、伝動板案内孔２１にノックアウト伝動板２３を上下摺
   動自在に挿入し、ポンチ押え板９及びポンチ支持板１０
   に亘って複数のノックアウトピン２４を上下に案内摺動
   自在に貫通させ、ピストン２２の下降駆動力でノックア
   ウト伝動板２３及びノックアウトピン２４を介して加工
   板押え板１４を下向きに進出駆動させることにより、ノ
   ックアウトピン２４に摩擦固定した孔あけ済加工板を下
   方へノックアウトするように構成したプレス機械の加工
   板孔あけ用ノックアウト装置において、油圧式ノックア
   ウトシリンダ１９のシリンダ室２０を伝動板案内孔２１
   の中央部から周辺部側へ偏位する偏心箇所に設け、伝動
   板案内孔２１の上面の中央部から上向きに直進ガイド孔
   ２９を連通状に形成するとともに、ノックアウト伝動板
   ２３の中央部から上向きに直進ガイドボス３０を突設し
   、直進ガイドボス３０を直進ガイド孔２９に上下案内摺
   動自在に嵌合させた事を特徴とするプレス機械の加工板
   孔あけ用ノックアウト装置。