JPS63150926A - ダイヤモンド状炭素膜の製膜法 - Google Patents

ダイヤモンド状炭素膜の製膜法

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JPS63150926A
JPS63150926A JP29661286A JP29661286A JPS63150926A JP S63150926 A JPS63150926 A JP S63150926A JP 29661286 A JP29661286 A JP 29661286A JP 29661286 A JP29661286 A JP 29661286A JP S63150926 A JPS63150926 A JP S63150926A
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JP
Japan
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carbon film
diamond
hardness
resistivity
shaped carbon
Prior art date
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Pending
Application number
JP29661286A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Ota
英一 太田
Yuji Kimura
裕治 木村
Katsuhiko Tani
克彦 谷
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はダイヤモンド状炭素膜の製膜法に関し、詳しく
は半導体素子、磁気ディスク、各種精密プラスチック製
品などの表面保護に有用なダイヤモンド状炭素膜の製膜
法に関する。
〔従来技術〕
半導体素子、磁気ディスクなどに限らず各種製品等(以
降これを「基板」と称することがある)の表面に保護膜
を設けることにより、その表面を周囲の物理的ないし化
学的環境から隔離せしめ、製品に耐久性をもたせること
は多く行なわれており、この保護膜の代表例としてダイ
ヤモンド状炭素膜が用いられている。これはダイヤモン
ド状炭素膜が硬度、屈折率、絶縁性などが大きく耐薬品
性、耐摩耗性、耐熱性にもすぐれているためである。
だが、ダイヤモンド状炭素膜はそうした優れた特性を有
した材料であるにもかかわらず、基板(基板表面)との
密着性が必ずしも十分でないといった懺いがある。即ち
、従来のプラズマCVD法などによったダイヤモンド状
炭素膜の堆積法で基板表面にコーティングを行なった場
合には往々にして基板からの剥離が生じ、特にプラスチ
ック製品、磁気ディスクなどへのコーティングでは密着
性が悪いといった欠陥を有している。
〔目  的〕
本発明は上記のごとき欠陥を解消し、基板との密着性に
すぐれかつ耐摩耗性などにもすぐれたダイヤモンド状炭
素膜の製膜法を提供するものである。
〔構  成〕
本発明の製膜法は、炭素原子及び水素原子を主成分とし
たアモルファス材料を基板上にダイヤモンド状炭素膜と
して堆積せしめるのに当って、基板表面寄りの第一層(
第一ダイヤモンド状炭素膜)を硬度200〜1000k
g/am2、比抵抗109Ωcm以下とし、この第一層
上の第二層(第二ダイヤモンド状炭素膜)を硬度100
0kg/a++”以上、比抵抗1010ΩCa11以上
とすることを特徴とする。
ちなみに1本発明者らはダイヤモンド炭素膜の製膜法に
おいて炭素原子を用いた新規材料の気相合成に関し鋭意
研究、検討を行なった結果、特定の原料ガスの存在下で
のプラズマCVD法又はイオンビーム法により、結晶ダ
イヤモンドに近い性質をもつアモルファス材料の合成に
成功した。特に、プラズマCVD法においては製膜条件
と膜特性の関係が明白となり、膜質を自由にコントロー
ルできるまでにいたった。本発明方法(ダイヤモンド状
炭素膜をコーチインク材料として基板上に堆積せしめる
方法)はこうした知見に基づいてなされたものである。
以下に本発明方法を添付の図面に従がいながら更に詳細
に説明する。
第1図は本発明方法によりダイヤモンド状炭素膜が基板
上に製膜された状態を示しており、1は基板、2は堆積
された全体のダイヤモンド状炭素膜、21は第1層目の
ダイヤモンド状炭素膜(第一ダイモンド状炭素膜)、2
2は第2層目のダイヤモンド状炭素11%(第二ダイヤ
モンド状炭素膜)を表わしている。
本発明方法におけるダイヤモンド状炭素膜の合成法(形
成法)の−例をプラズマCVD法により説明すれば次の
とおりである。ここで用いた装置は平行平板型プラズマ
CVD装置であり、セルフバイアスのため正イオンの衝
撃が促進されるRF給電側に基板をセットする。原料ガ
スには炭化水素(CH4,C2H6,C,HI、、C,
H工。など)と水素との混合を用いる。このようにして
、平行平板間に高周波電界(13,56M Hz)を印
加するとグロー放電が発生し、原料ガスはラジカルとイ
オンとに分解され反応し、基板上に炭素原子と水素原子
とからなるアモルファス材料が堆積する。なお、反応条
件は表−1のとおりである。
表−1 このようにして製膜されたダイヤモンド状炭素膜はX−
ray及び電子回折分析よりアモルファス状態(a−C
:H)であり、更に、IR吸収法及びラマン分光法によ
る分析の結果、炭素原子はSF2の混成軌道とSF3の
混合軌道とを形成した原子間結合状態が混在しているこ
とが明らかとなった。また、IR吸収ピークの面積より
膜中の水素量を算出したところ、製膜条件によって異な
るものの約10〜35atomic%の範囲であった。
前記のIR吸収、ラマン分光の測定結果は第2図、第3
図に示したとおりであり、また、製膜されたダイヤモン
ド状炭素膜の物性は表−2のとおりであった。
表−2 表−2の結果を含めた上記試験から、本発明者らはRF
比出力大きく、圧力が低いほど得られた膜の比抵抗値及
び硬度の増加することも確めた。また、本発明者らは、
同時に、前記原料ガスを用いてのイオンビーム法によっ
てもプラズマCVD法よりは幾分者るものの良質のダイ
ヤモンド状炭素膜が製膜しうることも確めた。
更に、表−2から容易に推察しうるように、ダイヤモン
ド状炭素膜の物性(特性)は非常に広範囲に変えられる
ことが判る。
ダイヤモンド状炭素膜をコーティング材料としてみた場
合、硬度及び比抵抗値はともに大きい方が適切であるが
、そのような膜は基板との密着力が弱く、また、内部ス
トレスも高いために剥離が起りやすい。
こうした不都合を解消するために、本発明方法において
は先ず基板1とダイヤモンド状炭素膜との密着性を高め
るために、バッファ一層として硬度及び比抵抗値の小さ
な第一ダイヤモンド状炭素膜21を設ける。この第一層
炭素膜21の硬度は200〜1000kg/mm”で比
抵抗は10’Qcm以下が適当である。こうした特性を
有する第一ダイヤモンド状炭素膜21は比較的低出力(
20〜40W)で高圧力(0,1〜I Torr)の条
件下で作製することができ、有機物の重合体的な膜とい
えるものである。これの厚さは適宜変えられてよいが、
100〜2000人くらいが適当である。
続いて、第一ダイヤモンド状炭素膜21の上に硬度、比
抵抗値とも大きな第二ダイヤモンド状炭素膜22を積層
する。この第二ダイヤモンド状炭素膜の硬度は1000
kg/mn+”以上で比抵抗1010Ωcm以上が適当
である。−こうした特性を有する第二ダイヤモンド状炭
素膜22は、比較的低出力(40〜200w)で低圧力
(IQ−3〜1O−1Torr)の条件下で作製するこ
とができ、強固な結合を有したリジットの膜といえるも
のである。加えて、第二ダイヤモンド状炭素膜22は耐
摩耗、耐機械的損傷にすぐれたコーチインク材料である
。これの厚さは適宜かえられるが、5000〜2000
0人くらいが適当である。
従って、基板1上に上記のごとき第一ダイヤモンド状炭
素膜21、第二炭素膜22を積層構造して堆積せしめた
ことにより、基板1と全体のダイヤモンド状炭素膜2と
は強固に密着し、剥離の生じるようなことは起らなくな
る。なお、これまでの説明では、ダイヤモンド状炭素膜
の製膜を二層構成によって行なってきたが、硬度及び比
抵抗値が小さい方から大きい方へと段階的に又は連続的
に移るように三層以上のダイヤモンド状炭素膜を堆積さ
せて全体のダイヤモンド状炭素膜形成せしめるようにし
てもよい。 このようにして製膜されたダイヤモンド状
炭素膜2は、従来の単層膜と比較して、接着テープを使
用した引き剥がし法による評価で、基板1との密着性が
約5倍以上向上しているのが確められた。
本発明方法はレンズのコーティング、切削ブレードの表
面硬化処理などにも応用しうるちのである。
〔結  果〕
本発明の製膜法によれば、基板との密着力は大幅に増大
した良質のダイヤモンド状炭素膜がつくられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法によりダイヤモンド状炭素膜が基板
上に製膜された状態の一例の断面図である。第2図及び
第3図は本発明方法によりつくられるダイヤモンド状炭
素膜のIR吸収及びラマン分光の測定図である。 1・・・基  板 2・・・基板1上堆積された全体のダイヤモンド状炭素
膜21・・・第一ダイヤモンド状炭素膜 22・・・第二ダイヤモンド状炭素膜 特許出願人 株式会社 リ コ − −辷、ば)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、炭素原子及び水素原子を主成分としたアモルファス
    材料を基板上にダイヤモンド状炭素膜として堆積せしめ
    るのに当って、該基板表面寄りの第一ダイヤモンド状炭
    素膜を硬度200〜1000kg/mm^2で比抵抗1
    0^9Ωcm以下とし、この上に設けられる第二ダイヤ
    モンド状炭素膜を硬度1000kg/mm^2以上で比
    抵抗10^1^0Ωcm以上とすることを特徴とするダ
    イヤモンド状炭素膜の製膜法。
JP29661286A 1986-12-15 1986-12-15 ダイヤモンド状炭素膜の製膜法 Pending JPS63150926A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6001431A (en) * 1992-12-28 1999-12-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Process for fabricating a magnetic recording medium
US6669996B2 (en) 2000-07-06 2003-12-30 University Of Louisville Method of synthesizing metal doped diamond-like carbon films
US7264850B1 (en) 1992-12-28 2007-09-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Process for treating a substrate with a plasma
WO2012050122A1 (ja) * 2010-10-14 2012-04-19 独立行政法人産業技術総合研究所 Soi基板

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JP5665202B2 (ja) * 2010-10-14 2015-02-04 独立行政法人産業技術総合研究所 Soi基板

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