JPS63147Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案はバターを収納するバターケースの蓋
体に関するものである。

考案の目的 この考案の目的は、バターナイフをバターと隔
離して収容することができて、便利に使用するこ
とができるとともに、バターケースとしてのバタ
ー及びバターナイフを収容した状態で冷蔵庫内の
ドア背面等の所定の保管スペースに容易に保管す
ることができ、しかも、バターを本体内から取り
出すことなく、バターナイフの収納部を容易に洗
浄することができ、ひいては衛生管理のよいバタ
ーケースの蓋体を提供することにある。

考案の構成 この考案は前記の目的を達成するために、ケー
ス体のバターを収容する本体を覆う蓋体におい
て、上面にバターナイフを収容するための凹状の
収納部を両端が開放するように成形し、収納部の
一端の両側内面に一対の突片を形成するととも
に、その底部には掛止部を形成し、開閉蓋は蓋体
に取着する固定部とヒンジ体にて開閉可能に覆う
蓋部とにより構成し、固定部に前記突片と掛止部
との間に挿入可能な挿入片を設け、挿入片には前
記挿入状態において前記掛止部に着脱可能に係合
する取付部を設けたものである。

実施例 以下、この考案の一実施例を図面に従つて説明
すると、この実施例のバターケースのケース体１
は本体２と蓋体３とよりなり、それぞれ合成樹脂
により形成されている。本体２は上面が開口する
ほぼ箱形をなし、その内部にバターを収納できる
ようになつている。本体２の上端近傍の外周には
フランジ部４が形成され、その長手方向の両端が
外方へ大きく突出されて取手部５となつている。

前記蓋体３は下面が開口するほぼ箱形をなし、
本体２の上端に着脱可能に装着されて、その本体
２の上面開口部を覆うようになつている。蓋体３
の上面中央部にはバターナイフ６を収納するため
の凹溝状の収納部７が蓋体３の全長にわたつて形
成されており、その両端が開放されている。第５
〜７図に示すように収納部７の中央部には一対の
保持片８が形成され、この保持片８間にてバター
ナイフ６をその背側が下になつた起立状態で保持
して、そのバターナイフ６の刃部が収納部７の底
面等に接触しないようにしている。

第５，７図に示すように前記収納部７の一端に
おいてその両側内面には一対の突片９が形成さ
れ、底部中央の上面には収納部７の幅方向に延び
る掛止部としての掛止突条１０が形成されてい
る。又、第４，５図に示すように収納部７の他端
においてその底部中央には係止孔１１が形成され
ている。

一方、前記収納部７を開閉可能に覆う開閉蓋１
２は、第５，７図に示すように固定部１３とその
固定部１３に対しヒンジ体としての薄肉部１４を
介して回動自在に結合された蓋部１５とよりな
り、合成樹脂にて一体に形成されている。固定部
１３の両側には前記収納部７の突片９の下部に挿
入される一対の挿入片１６が設けられるととも
に、中央の下面には収納部７の掛止突条１０と係
合する取付部としての掛止突条１７が形成されて
いる。そして、第５図に示すように一対の挿入片
１６を突片９の下部に挿入することにより両掛止
突条１０，１７が互いに係合して、開閉蓋１２の
固定部１３が収納部７の一端に固定され、突片９
をその弾性力に抗して上方に押し上げることによ
り両掛止突条１０，１７の係合を解除して開閉蓋
１２を蓋体３から取り外すようになつている。

第４，５図に示すように開閉蓋１２の蓋部１５
の先端には指掛用凹部１８及び係止突部１９が形
成され、薄肉部１４を中心にして蓋部１５を収納
部７の閉成位置に回動させた時、この係止突部１
９が前記係止孔１１に係合して、蓋部１５を閉成
位置に係止保持するようになつている。そして、
この実施例では第５，６図に示すように、蓋部１
５の閉成状態においてその中央部が前記保持片８
に係合保持されるようになつている。

従つて、この実施例のバターケースの蓋体で
は、第５，６図に示すように収納部７内の保持片
８間にバターナイフ６を背側が下になつた状態で
起立させておけば、そのバターナイフ６を容易に
取出すことができるとともに、バターナイフ６の
刃部が収納部７の底面等に触れて、その底面等が
汚れるおそれもなく、バターナイフ６を本体２内
のバターと隔離して１つのバターケースのケース
体１内に収納して同時に保管することができる。
そして、使用時には蓋体３を本体２から取外して
本体２の上面を開放するとともに、指掛用凹部１
８に指を掛けて開閉蓋１２の係止突部１９を係止
孔１１から上方に離脱させた後、その開閉蓋１２
の蓋部１５を第５図に鎖線で示すように開放位置
に回動させれば、収納部７内のバターナイフ６を
使用してバターを容易に取出すことができる。

又、このバターケースの蓋体においては、バタ
ーナイフ６の収納部７が蓋体３の上面に凹状に形
成されているため、本体２の一側部に収納部を設
けたもののように、バターケース全体の横幅が大
きくなることもなく、バターケース内にバター及
びバターナイフ６を収容した状態で、冷蔵庫内の
ドア背面等の限定された保管スペースに容易に保
管することができる。

さらに、前記バターナイフ６の収納部７内はバ
ターやパン屑等が付着して汚れやすいため、頻繁
に洗浄する必要があるが、この実施例では収納部
７が蓋体３の上面に形成されているため、バター
を収納した本体２に関係なく、その本体２上から
蓋体３を取り外すことにより、蓋体３上の収納部
７を容易に洗浄することができる。

なお、この考案は前記実施例に限定されるもの
ではなく、バターナイフ６の収納部７の形状（例
えば、図示しないがバターナイフの取出しが便利
となるように、バターナイフ６の持手側の収納部
７をナイフ側よりも拡開した形状となるなど）等
を任意に変更して具体化することも可能である。

考案の効果 以上詳述したようにこの考案は、バターナイフ
をバターと隔離して収容することができて、便利
に使用することができるとともに、バターケース
及びバターナイフを収容した状態で冷蔵庫内のド
ア背面等の所定の保管スペースに容易に保管する
ことができ、しかも、バターを本体内から取り出
すことなく、バターナイフの収容部を容易に洗浄
するばかりでなく、洗浄時の清掃がし易く、かつ
水切りもよくて衛生管理が容易になるという優れ
た効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すバターケー
スの平面図、第２図は同じく正面図、第３図は左
側面図、第４図は右側面図、第５図は一部を断面
にして示す正面図、第６図は同じく一部を断面に
して示す右側面図、第７図は蓋体の収納部に対す
る開閉蓋の取付構成を示す部分分解斜視図であ
る。 １……ケース体、２……本体、３……蓋体、６
……バターナイフ、７……収納部、８……保持
片、９……突片、１０……掛止部としての掛止突
条、１２……開閉蓋、１４……ヒンジ体としての
薄肉部、１６……挿入片、１７……取付部として
の掛止突条。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ケース体１のバターを収容する本体２を覆う
   蓋体３において、上面にバターナイフ６を収容
   するための凹状の収納部７を両端が開放するよ
   うに成形し、収納部７の一端の両側内面に一対
   の突片９を形成するとともに、その底部には掛
   止部１０を形成し、開閉蓋１２は蓋体３に取着
   する固定部１３とヒンジ体１４にて開閉可能に
   覆う蓋部１５とにより構成し、固定部１３に前
   記突片９と掛止部１０との間に挿入可能な挿入
   片１６を設け、挿入片１６には前記挿入状態に
   おいて前記掛止部１０に着脱可能に係合する取
   付部１７を設けたことを特徴とするバターケー
   スの蓋体。 ２ 前記収納部７内にはバターナイフ６を起立状
   態に保持するための保持片８が設けられている
   実用新案登録請求の範囲第１項に記載のバター
   ケースの蓋体。