JPS5846726Y2 - コンパクト容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンパクト容器、特に、パフを収納するパフ
収納部を備えたコンパクト容器に関する。

従来のこの種コンパクト容器として、例えば、コンパク
ト容器の本体内面に化粧料収納用凹所とパフ収納用凹所
とを２つ並べて形成したものや、パフを収容するパフ容
器と蓋体との間に化粧料を収納する中皿容器を配し、蓋
体の回動軸に同軸的に中皿容器を回動自在に取付けたも
のがある。

しかしながら、前者では、容器が全体的に長くなり、ま
た、容器の開閉時にパフが凹所から脱落し易いという問
題点があり、後者では、比較的嵩張った構造となるだけ
でなく、使用時に蓋体を開放した後に更に中皿を開放し
てパフを取出し、次に中皿を閉じて化粧料を使用すると
言ったように、取扱が面倒であるという問題がある。

本考案は上記のような問題点に着目してなされたもので
、その目的は小型で構造簡単であり、取扱いが容易で、
かつ、パフの脱落を防止できるパフ収納部を備え、また
所望の場合にはパフ収納部を分離して肉薄な状態で持運
ぶことができ、更にはパフ容器内を通気良好にするとと
もに外部の塵等がパフに耐着することのないコンパクト
容器を提供するにある。

以下に本考案の好適な実施例を添附図面を参照にして説
明する。

第１図乃至第４図は本考案の一実施例に係るコンパクト
容器を示し、このコンパクト容器は化粧料容器１０とパ
フ容器２０とを備えており、両者の化粧料容器とパフ容
器１０と２０とは互に平面形状がほぼ同形の偏平な大略
正方形の箱体をなしている。

化粧料容器１０の容器本体１１には化粧料１２を充填し
た皿を収納する凹所１３が陥没形成されており、この容
器本体１１の後端縁には蝶番１４を介して蓋体１５が開
閉自在に結合され、蓋体１５の内面には鏡１６が接着さ
れている。

容器本体１１と蓋体１５との前端面には指掛穴１７，１
７がそれぞれ形成され、蓋体１５の指掛穴１７の内面に
は第１突片１８が形成されており、この第１突片１８は
蓋体１５を閉した時に容器本体１１の対応位置に形成さ
れた第２突片１９とパチンという音とともに係合するよ
うになっている。

他方、パフ容器２０の容器本体２１にはパフ２２を載置
状態にて収納する凹所２３が陥没形成されており、この
凹所２３の底面を形成する容器本体２１の底壁には、そ
れを貫通して多数の通気孔２４が網目状に形成され、凹
所２３内を容器本体２１の底面側外部と連通している。

この凹所２３の底面、即ち、通気孔２４の内側には通気
性の良好な織布不織布抄紙その他合成樹脂からなる通気
体２５が着脱自在に取付けられている。

この通気体２５は、好ましくは吸水性をも有することで
、例えば、水分を充分に切っていないパフ２２をその上
に置いた場合に、パフ２２中の水分が通気体２５中に迅
速に吸水されるような素材から選択するとよい。

第２図及び第３図に示すように化粧料容器本体１１の両
側壁面の下部には、はぼ半円形断面形状の突条３１が前
後方向に細長くそれぞれ形成されており、パフ容器本体
２１の両側内壁面上部には、前記突条３１にそれぞれ摺
動自在に嵌合する溝条３２が前後方向に細長くそれぞれ
形成されている。

突条３１と溝条３２とは互に置換可能である。

本考案の一実施例に係るコンバク１〜容器は、化粧料容
器本体１１が突条３１を、パフ容器本体２１が溝条３２
をそれぞれ有しているので、第２図に示すように、パフ
容器本体２１を化粧料容器本体１１の正面下部に正対し
、突条３１の後端を溝条３２の前端に嵌入し、パフ容器
本体２１を後方にスライドさせれば、パフ容器２０を化
粧料容器１０に対し頂度机の引出しのように取付けるこ
とができ、簡単な組立作業にてパフ収納部を備えたコン
バク１〜容器となる。

そして、パフ容器２０は化粧料容器１０に引出し自在に
取付けられているので、パフ２２を使用する場合、パフ
容器２０を手前に引けば、パフ２２は凹所２３から簡単
に取出すことができる。

蓋体１５を開けるべく第１突片１８と第２突片１９との
係合を解除する時、コンバク）・容器が大きく揺動する
ことがあるが、パフ２２はパフ容器２０内に収納されて
いるので脱落することはない。

パフ容器２０は化粧料容器１０の下部に取付けられるの
で、コンバク１〜容器全体が長く大型化することを抑制
できる。

また、パフ容器２０は通気孔２４と通気体２５とを備え
ているので、パフ２２を水に浸して使用した後、これを
絞ってパフ容器２０に入れて化粧料容器１０に取付けて
おけば、通気孔２４と通気体２５を通ってパフ容器２０
内に外気が流入循環して乾燥させることになり、しかも
、塵等が容器内に入ることを阻止できて衛生的に維持さ
れる。

なお、通気体は通気孔の内側に配する場合に限らず、外
側に配してもよいし、通気孔の途中の配してもよい。

また、通気体を着脱自在に設けた場合、通気体が塵や化
粧料で汚れたときに、簡単に洗浄して再使用することが
できる。

以上のように、本考案によれば、化粧料容器の下部にパ
フ容器を引出し自在に取付けたため、コンパクト容器が
長く大型化することを抑制でき、かつ、構造が簡単であ
るとともに、パフの取出し、収納が容易に行なえ、しか
も、パフの脱落のおそれがない。

また、所望の場合にはパフ容器を分離して化粧料容器の
みを持運ぶことができる。

さらに、パフ容器が通気孔及び通気体を有するので、パ
フ容器内の通気性が維持されるとともに、外部の塵等が
パフに付着することを防止し、パフを衛生的に維持でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例に係るコンパクト
容器を示すもので、第１図は閉鎖状態の斜視図、第２図
は分解斜視図、第３図は一部省略切断正面図、第４図は
側断面図である。 １０・・・・・・化粧料容器、１１・・・・・・容器本
体、１３・・・・・・化粧料収納用凹所、１４・・・・
・・蝶番、１５・・・・・・蓋体、２０・・・・・・パ
フ容器、２１・・・・・・容器本体、２３・・・・・・
パフ収納用凹所、２４・・・・・・通気孔、２５・・・
・・・通気体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧料収納用凹所を備えた容器本体に蝶番を介して蓋体
   を開閉自在に取付けてなるコンパクト容器において、該
   容器本体の下方両側部に凸条或いは凹条を形成し、パフ
   収納用凹所を備えかつ上面が開口したパフ容器の上端両
   側部に凹条或いは凸条を形成し、該パフ容器の該上端両
   側部を該容器本体の該下方両側部に摺動自在に凹凸係合
   し、所要の場合に該パフ容器を該容器本体から引抜き分
   離自在とし、該パフ容器には該パフ収納用凹所の内外を
   連通ずる通気孔を形成するとともに該通気孔に通気体を
   配設してなることを特徴とするコンパクト容器。