JPS6313907B2 - - Google Patents

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JPS6313907B2
JPS6313907B2 JP54151353A JP15135379A JPS6313907B2 JP S6313907 B2 JPS6313907 B2 JP S6313907B2 JP 54151353 A JP54151353 A JP 54151353A JP 15135379 A JP15135379 A JP 15135379A JP S6313907 B2 JPS6313907 B2 JP S6313907B2
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JP
Japan
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elevator
microcontroller
signal
output
input
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JP54151353A
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English (en)
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JPS5675356A (en
Inventor
Kazuhiro Sakata
Kenji Yoneda
Soshiro Kuzunuki
Kotaro Hirasawa
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPS5675356A publication Critical patent/JPS5675356A/ja
Publication of JPS6313907B2 publication Critical patent/JPS6313907B2/ja
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエレベーターの制御装置に関し、特に
複数台のデイジタルコンピユータによりエレベー
ターの論理制御部を構成した場合に好適な制御装
置に係る。
エレベーターは、子供から老人までの一般の人
が利用する交通機関のため、特に安全性が要求さ
れる。例えば、かごの昇降路の端階へのつき上
げ、つき下げ、かごの過速、ドア開走行などの不
安全動作は、人身事故を引き起こす可能性がある
ので、絶対に起さないようにしなければならな
い。さらになんらかの原因によつてエレベーター
が故障し、途中階でかごが停止して乗客が閉じ込
められた場合は、すみやかにかごの内の乗客を救
出できるようになつていなければならない。
このため、リレーやICを用いたエレベーター
制御装置においては、かご内乗客の救出のための
バツクアツプ機能を備えている。これは、普通低
速運転によりかごを最寄階まで運転し、そこでド
アを開き、かご内の乗客を安全に救出するように
したものである。
ところで、最近、高機能、高信頼性、低価格、
小型のマイクロコンピユータ(以下マイクロコン
と略称する)が出現し、各種産業機器のマイクロ
コン化が進められており、エレベーターにおいて
も群管理制御装置にマイクロコンを応用した製品
が発表されている。又、個々のかごの制御を行う
エレベーター制御装置(以下号機制御装置と略称
する)をマイクロコン化した製品も一部発表され
ている。
ところが、マイクロコンは、数チツプあるいは
ワンチツプの高集積度の半導体を用いるので、機
能が集中しており、一寸とした内部の故障でも、
マイクロコンが暴走あるいはでたらめな値を出力
するといつた現象を呈する。このようなマイクロ
コンを号機制御装置に適用した場合は、直接、人
の乗るかごを制御しているので、特に人をかご内
に閉じ込めるという点の安全性に問題がある。
また、号機制御装置にマイクロコンを適用する
場合の問題のもう1つは、安価なマイクロコンは
通常のデイジタルコンピユータに比べ、処理速度
が遅い点である。特に、かごを駆動する電動機を
制御する場合に問題となる。すなわち、エレベー
ターが、毎分120mで走行する場合において、1
mm走行する毎に速度制御を行うとすれば、500マ
イクロ秒毎にマイクロコンは処理をしなければな
らない。中程度のマイクロコンでは、1マシンサ
イクルが1マイクロ秒であるので、処理能力がな
いと考えられている。
本発明は上記に鑑みてなされたものであつて、
その目的は、処理速度の遅いマイクロコンを用い
さらに、マイクロコンが故障しても、人をかご内
に閉じ込めるといつた不安全な動作を起こすこと
のないエレベーター制御装置を提供することにあ
る。
本発明の特徴は、号機制御装置に複数台のマイ
クロコンを用い、分散処理することにより、総合
的に処理速度を向上させ、さらに、複数台のマイ
クロコンそれぞれに、かご内に人が閉じ込められ
た時に、最寄階までかごを運転する機能を持たせ
て、一台のマイクロコンが故障しても、閉じ込め
といつた事態にならないようにした点にある。
以上の目的および特徴の外、以下の実施例では
いくつかの新規な構成を採用し優れた装置を提供
しているが、これらについては以下詳細に説明す
る。なお、実施例では、複数台のコンピユータと
して、論理制御部を構成する2台のマイクロコン
を例に挙げて説明するが、これに限らず複数台の
エレベーターが、それぞれマイクロコンを備えて
いるもの、あるいは、群管理部と各エレベーター
とでマイクロコンを備えているもの、さらには、
エレベーター制御以外の目的でマイクロコンを備
えているもの等においても、本発明を適用でき
る。
第1図〜第5図は本発明によるエレベーター制
御装置の一実施例、第6図〜第 図はその動作説
明図である。
第1図および第2図は本発明による一実施例の
全体構成を説明するためのブロツク図である。
第1図において、R.S.Tは三相交流電源であ
り、三層誘動電動機IMは、逆並列接続されたサ
イリスタSCR1,SCR2をサイリスタ点弧回路
11が制御して、速度制御される。上記三相誘導
電動機IMは、ブレーキ装置BRのブレーキドラム
BDとシーブSに連結され、シーブSにはかごC
とつり合いおもりCWが、ロープRによりつるべ
状に吊られている。エレベーター出発時には、エ
レベーター制御装置の論理制御部13からの指令
により電磁接触器15−1〜15−3が閉路し、
また電磁接触器17−1,17−2も閉路し、ブ
レーキ装置BRは開く、同時に出力される論理制
御部13からの速度指令値19をD/Aコンバー
タ21でデイジタル量をアナログ量に変換し、サ
イリスタ点弧回路11に入力し、SCR1,SCR
2が点弧制御されて、三相誘導電動機IMが起動
し、かごCが走行開始する。以降図示していない
が、かごCの速度値が論理制御部および、サイリ
スタ点弧回路11にフイードバツクされて、速度
指令値通りにエレベーターの速度が制御される。
さらに、かごCが移動する毎に発生する位置パル
ス(図示せず)も、論理制御13に取込まれ、か
ご位置に応じた速度指令が出力される。
なお、本図において、電磁接触器23−1〜2
3−3は、エレベーターを低速で運転するための
もので、この電磁接触器23−1〜23−3と、
電磁接触器17−1,17−2を同時に投入して
やると低速で、三相誘導電動機IMが運転される。
この用途は、かごが、万一、階と階の中間に停止
したとき、最寄階まで運転するためのものであ
る。
第2図は論理制御部13の詳細である。論理制
御部13はマイクロコン31とマイクロコン33
との2台のコンピユータにより構成されている。
このマイクロコン31,33への入力は、入力装
置35から、入出力装置の切換回路(切換手段)
37を経て行われる。一方マイクロコン31,3
3からの出力は、逆に切換回路37を経て出力装
置39へ出力される。さらに、マイクロコン3
1,33には、それぞれマイクロコンの故障検出
回路41,43を設けている。
以下において、さらに詳細に説明する。マイク
ロコン31と33は本実施例では同一のものを使
用しており、以下の説明では、マイクロコン31
側を主とし、マイクロコン33側の同一部分に関
しては、符号を括弧でくくり説明する。マイクロ
コン31に電源が投入されると出力端子RESよ
り信号が出力され、信号線45,47を経て、故
障検出回路41,43の入力端子RESへ入力さ
れる。マイクロコン31は内部にクロツクパルス
ジエネレエータを持つており、このクロツクパル
スを基準として、すべての動作を行なつている。
このクロツクパルス信号の一部が出力端子Cか
ら、信号線49,51を経て故障検出回路41,
43の入力端子Cへ加わつている。マイクロコン
31,33の演算した結果の出力や、演算するた
めの、もとになる信号を入力端子は、端子IN,
OUT,PA0,PA1である。この他に、マイク
ロコン31と33との間で、これらのデータをや
りとりするための通信用端子として端子PBがあ
り、通信線53により結合されている。入力端子
INは、切換回路37の出力端子INA,INBに信
号線55,59により接続されている。この端子
INAおよびINBは切換回路37の入力端子Cに
信号がないときは入力端子INの信号が、出力端
子INAに接続され、信号があると入力端子INの
信号が出力端子INBに接続される。なお、この
関係は入力端子OUTAとOUTBが出力端子OUT
へ接続されることに関しても同様であり、また、
この切換は同時に行われる。この入力端子
OUTAとOUTBはマイクロコン31,33の出
力端子OUTと信号線61,63により接続され
る。切換回路37の端子INには入力装置35の
エレベーターを動かすための押ボタン(呼び信号
発生手段)65、スイツチ67及び速度制御部な
どからの有接点信号69等で構成された信号が信
号線71を経て、入力される。一方マイクロコン
31,33からの出力は切換回路37の出力端子
OUTから信号線73を経て出力装置39へ入力
される。この信号により装置39の表示灯75
(マイクロコンの故障表示灯、呼び応答灯、かご
位置表示灯など含)とかリレーおよび電磁接器な
どのコイル77(電磁接触器15および17も含
む、また、第1図では図示していないがエレベー
ターの上昇、下降を決定する(電動機IMの相回
転を逆にする)電磁接触器も含)を動作させる。
マイクロコン31,33の出力端子PA0は、
信号線79,81を経て回路41,43の入力端
子Rに入力される。この回路41,43は、端子
RESの信号により内部のパルスカウンタをクリ
アした後に、端子Cからのクロツクパルスをカウ
ントして、一定時間後に出力端子Tから故障信号
を出力しようとするものであるが、平常時はマイ
クロコン31からの端子Rへの信号によりカウン
タがリセツトされるので端子Tから出力されるこ
とはない。すなわち、マイクロコン31がノイズ
等により誤動作して暴走すると、この端子Rへの
信号がこなくなるので、カウンタが動作し出力さ
れることになる。この故障検出回路41,43
は、いわゆるウオツチドツグタイマである。この
出力の信号線83,85は互いに他方のマイクロ
コンの入力端子PA1に入力され、マイクロコン
31の信号線83のみが、切換回路37の入力端
子Cへ接続される。
これらのマイクロコン31と33の役割は、マ
イクロコン31が、常時入力装置35および出力
装置39と接続し、エレベーターの呼び信号発生
手段からの信号を入力し、その呼びに対してエレ
ベーターを順次サービスさせるための論理演算を
受け持つ。そして、マイクロコン31で、エレベ
ーターを走行させることが決定されると通信線5
3を経てマイクロコン33へ伝えられ、マイクロ
コン33では、エレベーターの位置に応じた速度
指令値を信号線85(第1図においては速度指令
値19に相当する)を経てD/Aコンバータ87
(第1図においては21)へ、デイジタル量とし
て出力する。このコンバータ87では、このデイ
ジタル量をアナログ量に変換して、サイリスタ点
弧回路11に入力されて、電動機IMの走度が定
まり、エレベーターは走行する。このようにマイ
クロコン31は主としてシーケンス処理コンピユ
ータとして動作し、マイクロコン33は速度指令
処理コンピユータとして動作する。
以下さらにブロツク内の詳細について図により
説明する。第3図はマイクロコン31,33の詳
細ブロツク図である。マイクロコンに関しては、
現在様々な種類のものが発売されており、その一
つ一つが特色のあるものとなつており、一般的な
マイクロコンでは、詳細な説明がしがたいので、
本実施例で用いたマイクロコンの製造会社名、形
式を用いて説明する。本実施例では株式会社日立
製作所製のHMCS6800シリーズのシステムを用
い、このシステムで最適となるように構成してい
る。しかし、他のマイクロコンシステムでも同様
に実施できることは勿論であり、本発明の作用効
果の点では変りない。また、説明を簡単にするた
めに各LSIの形式を記載し、細かい説明は省く。
マイクロコン31又は33の中心となるのは
MPU(Microprocessing Unit)(HMCS6800の
HD46800D)101である。コンピユータのプロ
グラムはROM(Read Only Memory)
(HMCS6800のHN46830AおよびHN462716)1
03に記憶されており、演算に使用する一時的デ
ータの記憶はRAM(Randam Access Memory)
(HMCS6800のHM46810A)105に記憶され
る。このROM103、RAM105とMPU10
1間にはアドレスバス107とデータバス109
がそれぞれ接続される。この他にマイクロコン3
1,33の入力、出力を行うためのPIA
(Peripheral Intertace Adapter)(HMCS6800
のHD46821)111,113,115へも接続
される。このPIA115はマイクロコンへの入力
装置35からのデータを入力するための入力端子
INと出力装置39へ出力するための出力端子
OUTに接続されている。PIA111は出力端子
PA0、入力端子PA1としてプログラムされてい
る。このようにPIAは入出力用にプログラムで自
由に変更できるLSIである。ところが、コンピユ
ータが暴走した場合、このPIAの入力、出力セツ
ト用のレジスタ(Data Direction Register)を
書き替える恐れがある。このときに入力用にセツ
トしていた端子が出力用に切換えられると、この
影響が他方へも及ぶ。すなわち、一つの信号線内
に2つの出力点があることになり、信号が伝わら
なくなる弊害の他に、食い違つた信号が出た時点
で、その出力素子は破壊されてしまうことにな
る。本実施例ではこの弊害を防ぐ手段として切換
回路37を入力装置35との間に入れ、故障検出
回路41の信号により切換えて、故障時のマイク
ロコン1の入力端子が出力端子に変つても不都合
が起きないようにしている。すなわち、入力装置
35の出力端子が破壊されることを防ぐと同時
に、正確な入力信号をマイクロコン3に入力する
ことができる効果を有する。なお、このPIA11
1,113,115に入力端子RESが有り、電
源投入時等に信号を与え、内部のレジスタ類をす
べて初期設定するようになつている。
上記MPU101の入力端子φ1,φ2にクロツク
パルスを供給するのがCPG(Clock Pulse
Generator)(HMCS6800のHD26501)117で
ある。このCPG117には水昌振動子119が
接続されてクロツクパルスを作つている。この
CPG117は電源投入時に出力端子RESから信
号を一時的に発生し、各LSIの初期値設定を行な
い、その後にクロツクパルスを発生し、コンピユ
ータとしての動作が始まる。
第4図は切換装置37の詳細なブロツク図であ
る。入力装置35からの入力は信号線71から入
力端子INに入り、TSG(Tri State Gate)13
1のマイクロコン31とTSG133のマイクロ
コン33への入力ブロツクへ並列に接続される。
このTSG131の出力は出力端子INAから出力
され、TSG133の出力は出力端子INBから出
力される。マイクロコン31からの出力は入力端
子OUTAから、TSG135へ、マイクロコン3
3からの出力はTSG137へ接続される。TSG
135とTSG137は互いに並列に接続された
後に出力端子OUTから出力装置39へ出力され
る。なお、この切換は入力端子Cに信号がないと
きはTSG133,137の出力は高インピーダ
ンスとなり、端子INBへは信号がいかず、また
端子OUTBからの信号は端子OUTへは伝わらな
い。一方、NOT(否定)素子139の出力が
TSG131,135のコントロールゲートに入
つているため、このTSG131,135を通し
て、マイクロコン31への入力と、マイクロコン
31からの出力が、それぞれ入力装置35と出力
装置37へ伝わる。このように、入力装置35と
マイクロコン31,33の間にTSG131,1
33が挿入されており、信号線83からの故障信
号により高インピーダンスとするので、マイクロ
コン暴走時に入力から出力に変ることにより素子
を破壊したり、他方への入力信号に影響与えるよ
うなことはない。故障信号があるとこの逆の状態
となり、入力装置35と出力装置39はTSG1
33,137を通してマイクロコン33の方に接
続される。
第5図は故障検出回路41,43の詳細ブロツ
ク図である。入力端子Cには、マイクロコン3
1,33からのクロツクパルスが常時入力されて
おり、この信号は多段カウンタ151の入力Tに
加わる。この信号によりカウンタ151はカウン
トし、最終段まで動作すると出力端子Qから信号
が出力され、さらに出力端子Tから信号線83,
85へ出力される。このカウンタ151のリセツ
ト入力Rには、NAND素子153が接続されて
いる。このNAND素子153の一方の入力は入
力端子RESに接続されて、マイクロコン31,
33からの信号線45,47に信号があるとカウ
ンタ151をすべてリセツトするものである。ま
た入力端子Rにも接続されているので、マイクロ
コンのプログラムが正常に動作しているときは、
この信号により、カウンタ151はリセツトされ
る。
次に、マイクロコン部の故障監視手段について
総合して説明する。故障検出回路41,43は、
電源投入時、信号線49,51の信号によりリセ
ツトされ、その後にカウンタ151が動作する。
また、この時、プログラムも実行される。このプ
ログラムは、一定時間毎に端子PA0より信号を
出力するように作られている。このためカウンタ
151は端子Qより出力することはない。ところ
が、ノイズ等によりマイクロコンが誤動作する
と、プログラムの実行す番地が変るので、正規な
処理が行なわれなくなる。すなわち、正常時に
は、定期的に信号線79,81に出力されていた
リセツト信号が出されなくなるので、カウンタ1
51はカウントを続け端子Qより故障信号を出力
し、この信号が、相手のマイクロコンの端子PA
1に入る。マイクロコン31,33は、定期的に
この端子PA1の信号を調べているので、この信
号があると、相手のマイクロコンが故障している
ことがわかる。そして、この信号により、故障時
の処理を行う。
なお、信号線83のマイクロコン33への入力
は無くすことも可能である。すなわち、マイクロ
コン31が故障すると信号線59より入力が入り
出すので、このことより故障したことがわかるか
らである。ただし、間接的に判明するので、検出
までに時間がかかることと、その分のソフトのプ
ログラムが必要である。
さて、以上においては、エレベーター制御装置
のハードウエアを主体として説明した。以下にお
いては、マイクロコンのソフトウエアを主体に説
明し、さらに、本発明の作用、効果について、詳
述する。
第6図は、マイクロコン31の全体のプログラ
ムを表わす一実施例のフローチヤートである。ブ
ロツク610は、マイクロコンの電源投入時よ
り、以下のプログラムが実行されることを示す。
ブロツク620は、第一に、このマイクロコン3
1のイニシヤライズが行なわれる。すなわち、
MPU101内のレジスタのイニシヤライズ、
PIA111,113,115のイニシヤライズ
(入力用、出力用のセツト)、RAM105内のデ
ータエリアのクリア等行う。
次のブロツク630では、エレベーターのシー
ケンス処理を行う。例えば、発生した呼びに応じ
てエレベーターをサービスさせるためのものであ
り、発生した呼びの記憶、応答灯の点灯、エレベ
ーターの方向の決定およびその点灯、電磁接触器
15、ブレーキ用電磁接触器17の投入および釈
放、マイクロコン33への速度指令発生の指令お
よび目的階到達の信号の送付などの周知の方法で
あるので、これらの詳細については説明を省略す
る。なお、本発明に関する詳細説明として第8図
にさらに詳細なフローを示す。
次のブロツク640では、もう一方のマイクロ
コン33の故障検出回路の出力信号を監視し、万
一、故障である場合は、救出運転制御機能により
かご内の乗客を救出する処理を行う。このブロツ
クの詳細なフローを第9図、第10図、第11図
に示す。
次のブロツク680では、故障検出回路のカウ
ンタ151のリセツト信号をPIA111の出力端
子PA0からリセツト信号を出力する。このリセ
ツト信号は、このフローからわかるように、ブロ
ツク630,640を処理した後に必ず行なわ
れ、また、定期的に繰返される。このためマイク
ロコンが所定通りプログラムを実行しなくなると
この定期的出力がなくなるので故障検出回路が動
作する。なお、このように定期的に繰返すために
は、各ブロツク内のフローは一個所に留まるもの
は用いていない。この手法については詳細なフロ
ーの説明の時にさらに行う。
第7図は、もう一方のマイクロコン33の全体
構成を示すフローチヤートである。ブロツク71
0,720は、前述のブロツク610と620と
同様な処理である。
ブロツク730は、速度指令処理を行う。すな
わち、マイクロコン31からの速度指令発生の指
令が通信により送られてくると、速度指令を徐々
に、エレベーターの位置に応じて上げていく。そ
して、目的階到達の信号が、同様に送られてくる
と、その目的階へ停止するために、速度指令をエ
レベーターの位置に応じて下げていき、零として
最初の状態に戻る。この速度零の信号は通信によ
りマイクロコン31へ送られて、マイクロコン3
1のブロツク630で停止処理を行い、停止し、
そしてドアを開く。
次のブロツク740は、マイクロコン31の監
視処理であり、この内容はブロツク640と同様
な処理である。ブロツク780も同様にブロツク
680と同一の処理のため説明を省略する。
以上のフローのように、マイクロコン31はシ
ーケンス処理を行い、マイクロコン33は、速度
指令発生処理を行う機能分散により、応答性の要
求される速度制御の処理のみ行つているので、マ
イクロコンのような、処理能力の低いコンピユー
タでもエレベーター制御装置に用いることが可能
となつた。
以下に、詳細フローを用いて、特に救出運転制
御機能の詳細について説明する。
第8図は、ブロツク630の詳細であるが、ブ
ロツク631でもう一方のマイクロコンが正常に
動作している場合のみ、前述したシーケンス処理
を行うようにしている。異常時には、救出運転制
御機能が発揮されるようにしている。なお、この
正常か異常かの判定はブロツク640で作られて
いる。
第9図は、ブロツク640の詳細フローであ
る。ブロツク641では前述の故障検出回路の故
障信号は、PIA111の入力端子PA1に入力さ
れるので、この端子PA1に信号があるかどうか
調べる。信号が無ければ正常であるので、ブロツ
ク780の処理を行い、さらにブロツク635の
シーケンス処理を行う。信号が有つた場合は異常
であるので、ブロツク643で非常停止処理によ
りエレベーターを停止させる(マイクロコンが誤
動作している時は誤つた速度指令を出す等の恐れ
があるので直ちに停止させる)処理を行ない、次
にブロツク650で救出運転処理を行ない、乗客
を救出する。
この非常停止処理の詳細なフローを第10図に
示す。ブロツク644では、エレベーターが停止
しているときは危険はないので問題はなく、走行
中のときに非常停止処理を行なわなければならな
い。しかし、すでに救出運転処理に入つてエレベ
ーターが走行中のときはそのかぎりでないので、
ブロツク645で制限している。ブロツク647
では、電磁接触器15と17の釈放を行ない、電
動機の電源を断ち、さらにブレーキをかける処理
を行い、エレベーターを非常停止させる。
第11図は、救出運転処理のブロツク650の
詳細フローである。ブロツク651では、エレベ
ーターが走行中かどうかにより、次の処理を定め
る。すなわち、上記ブロツク647で停止処理を
行なつたばかりであるのならば、走行中であり、
さらに次のブロツク653もNOで、何も処理を
行なわない。上記の停止処理を行い、エレベータ
ーが停止した後では、ブロツク655へ進み、そ
の停止した位置がドアゾーン内か(エレベーター
のドアを開いても良い位置か………かごの床が建
物の床と一致しているゾーン)調べ、ゾーン内で
あるのならば、ブロツク657で、ドア開処理に
よりドアを開き、救出運転処理を終了する。とこ
ろがドアゾーン外であれば、かごをドアゾーン内
へ動かさなければならないので、ブロツク659
で救出走行指令処理を行う。この処理では、電磁
接触器23と17を投入して、電動機IMを低速
で動かしてやる。この後は、エレベーターは救出
運転で走行中になるので、しばらくの間はブロツ
ク631−640−641−643−644−6
45−650−651−653−661−680
−の処理が行われる。このループのなかのブロツ
ク661で、エレベーターがドアゾーン内に入つ
た時点で、停止処理のブロツク663に入り、上
記電磁接触器17と23は釈放し、エレベーター
は停止する。停止するとブロツク631−640
−641−643−644−650−651−6
55−657−680−でブロツク657のドア
開処理が行なわれ、救出運転は終了する。
次に、マイクロコン31が故障した場合の救出
運転制御機能について説明する。第12図はブロ
ツク730の詳細であるが、前述の第8図と同様
である。ブロツク740の詳細に関しても第9図
の詳細フローと全つたく同一である。
なお、前述したように、マイクロコン31が故
障すると、入出力装置35,39の信号は切換え
られて、マイクロコン33により制御できるよう
になつているので、正常時には制御できない電磁
接触器23,17も制御できるようになつている
のですべての処理は同一に行うことができる。従
つてマイクロコン31が故障してもマイクロコン
33の救出運転制御機能により、乗客のかご内閉
じ込めから救い、マイクロコン33が故障した場
合でも同様に救うことができるので、コンピユー
タ故障による乗客のかご内閉じ込事故を無くすこ
とができる効果を有する。
なお、故障検出回路へのリセツト信号は、上記
のように、各処理は常時ブロツク630−640
−680と順回しながら進行していくように構成
している。
以上、本実施例では故障検出回路を用いて、救
出運転を行なつたが、各マイクロコン間の通信に
異常が発生したときは故障と判定して行うように
しても良い。また、マイクロコン31のフロー
で、ブロツク643,650を特に別に設けて、
本実施例では説明したが、これらの機能は、ブロ
ツク635内で行うようにしても良い。すなわち
通常のシーケンス処理の内部に、マイクロコン3
3の故障時における救出運転機能も含めて処理す
るようにしても良い。
本実施例では、切換回路37を設けたが、常時
入力のみは、マイクロコン33に入力するように
しても、本発明の効果に変りはない。
以上述べたように、本実施例によれば、エレベ
ーター制御装置を2台で構成しているので、速度
制御のような応答性を要求される部分も、処理能
力の低いマイクロコンにより行うことができ、ま
た、分散処理として、シーケンス制御と速度指令
発生処理とに分散しているので、入出力装置との
結合も容易に行うことができる。
本発明によれば、機能分散処理を行なう一方の
コンピユータが故障しても、他方のコンピユータ
により、かご内の乗客を救出することができるの
で、安全性の高いエレベーターサービスを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明によるエレベーター制
御装置の一実施例ハード構成図であり、第1図、
第2図は全体構成図、第3図はマイクロコンの構
成図、第4図は切換回路の構成図、第5図は故障
検出回路の構成図、第6図〜第12図は上記ハー
ド構成を説明するためのフローチヤートである。 IM……誘導電動機、BR……ブレーキ装置、C
……かご、31,33……マイクロコン、35…
…入力装置、37……切換回路、39……出力装
置、41,43……故障検出回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 多階床間を走行するエレベーターと、このエ
    レベーターを駆動する電動機と、エレベーターの
    呼びに応じてエレベーターを制御するための論理
    制御部をエレベーター毎に備えたものにおいて、
    この論理制御部は、呼びに対する応答制御を行な
    う第1のコンピユータと、速度制御を行なう第2
    のコンピユータとを備えて、第2のコンピユータ
    に第1のコンピユータの故障を検出してエレベー
    ターを最寄階に停止させる機能を設け、かつ第1
    のコンピユータに第2のコンピユータの故障を検
    出してエレベーターを一旦停止させた後、最寄階
    まで運転する機能を設けたことを特徴とするエレ
    ベーター制御装置。
JP15135379A 1979-11-22 1979-11-22 Elevator controller Granted JPS5675356A (en)

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