JPH04235881A - 個人住宅用エレベータ非常時遠隔救出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［発明の目的］

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、個人住宅に設置される
エレベータに於いてその設置条件の特異性を考慮したエ
レベータの維持管理を目的として、万一発生した閉じ込
め事故に対して速やかに、その現象を認識し、保守会社
への自動報知及び救出支援情報の記憶により救出運転を
遠隔操作し、利用者をかごから脱出させる事を目的とし
た個人住宅用エレベータ非常時遠隔救出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】エレベータの需要状況は、個人住宅につ
いても実用化され増加の傾向に致っている。それらの住
宅用エレベータは万一安全走行に併害を及ぼす要因が発
生した場合、多くはその原因より、運転可能又は、運転
可能を判定し、可能なら再度エレベータ起動条件を成立
させ自動的に救出運転を行なう利用者優先のシステムと
して実用化されている。又前記、運転不可能ならば、か
ご内に設けられる操作盤に取付けられた、建屋内連絡装
置により、その異状を連絡する事ができる。オプション
として、専用電話回線を介してその異状を保守会社へ通
報できるシステム、又、停電時、その状態を検出し、バ
ッテリーにより、最寄階へ着床させ、救出するシステム
などが実用に致っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな個人住宅に於いては、その設置環境による特異条件
により、従来の非常時救出装置には次のような問題があ
った。

【０００４】つまり、一般的に個人住宅では、日中在宅
するのは、老人、女性、子供が主体で有、又条件によっ
ては、それらの人が単独で在宅する場合も考えられ、門
扉、玄関などは施錠される。この条件下で万一エレベー
タが何らかの要因により、閉じ込め事故を発生させた場
合、保守会社への連絡は不可能となり、家族が帰宅する
迄、脱出不可能となる。又オプションの自動故障通報に
より、保守会社へ連絡が可能となり、保守員が救出に到
着しても、施錠されている為、住宅内に入れず、止むな
く施錠を破壊して、救出する結果となる。又専用電話回
線を増設しなければならないので客先の経済的負担も多
くなる。

【０００５】本発明は、このような従来の問題点を解消
する為になされたもので、家庭用電話回線を介して、異
状の報知及び救出活動を併害なく行なえる個人住宅用エ
レベータ非常時遠隔救出装置を提供する事を目的とする
。［発明の構成］

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の非常時救出装置
は、エレベータ制御装置内に有する安全走行監視機能に
より発生される各種運行異状信号とこの異状信号を受信
し、現象を記憶し、異状発報する手段と、その信号によ
り、エレベータの異状停止状況の確認及び救出運転可能
、不可能の状況判断手段と、これらの判断処理結果によ
って操作される遠隔自動救出運転手段及び保守員が建屋
外より行なう遠隔手動救出運転手段を備えた個人住宅用
セキュリティシステムである。

【０００７】

【作用】本発明の非常時救出装置では、主制御装置より
の異状信号が、各々の定義された入力用ポートに入力さ
れ、コード化しマイクロコンピュータにより演算処理さ
れた結果に基づき、先づ装置内に設けられた、電話回線
に切替え処置を行ない、自動的に保守会社へ通報する。 同時にコード化された異状情報を伝送し、保守会社で異
状現象の解析と同時に、閉じ込められた利用者への安全
及び精心的苦痛を柔らげる様、かご内に設置された連絡
装置により、通話する。一方解析された結果に基づき、
エレベータが再運転可能と判定された場合、電話回線を
介して、非常時救出装置へ再起動指令を伝送し、扉開放
可能位置信号により停止させ、脱出する様、指示通話を
行なう。

【０００８】又、判定結果が再運転不能と判断された場
合は、保守員が現場に直行し、施錠されていれば、屋外
に取付けられた本装置により、かご内に閉じ込められた
利用者に対して、前記同様の通話を行ない、装置内に設
けられたエレベータ停止位置表示、扉閉確認表示、安全
回路動作表示を確認後手動操作に切替え、かご内利用者
と連絡をとり合いながら下降運転操作し、扉開放可能位
置信号により停止させ救出を行なう。その後、内より施
錠解放を促し、異状現象発生の原因調査を行なう。

【０００９】

【実施例】以下、本発明に基づく一実施例を図に基づい
て詳説する。

【００１０】図１に於いて、１は巻胴式巻上機であり（
以下巻上機）この巻上機１の駆動力により、６ロープを
介してかご５を駆動する。かご５には床位置検スイッチ
７を、昇降路には、プレート８をそれぞれ取付け、かご
５が床位置であることと、扉開放可能位置であることを
検出する。又昇降路内に於いては、安全走行を保証する
安全スイッチ群９が取付けられ、異状時に検出する。 これらの検出信号は、トラベリングケーブルにより制御
盤３に伝える。一方巻上機１に取付けられたパルス発生
器１０により発生されたパルス信号は制御盤３に入力、
演算され、計数値として記憶する。（図２、１ー１）

【
００１１】この計数が、エレベータの位置制御及び階床
表示を行なう基本データとなる。次に巻上機１に取付け
られたブレーキ２により、正常停止時及び異常停止時に
動作解除となり、巻上機１の駆動力を制動し、かご５を
停止維持させる機能を有する。即ち停止中ブレーキ２の
み制御し、開放のままとすれば、自然落下となり、かご
５は下降する。３制御盤は、図２、３ー１〜３−６に示
す構成により通常時のエレベータ運転に関する制御を行
なう。４遠隔救出装置は、屋外に取付けられ、通常時は
専用の施錠が施こされ、保守員のみが操作可能である。

【００１２】図２、４−１〜４−６に示す構成により、
異常発生時、次のような機能を有する。制御盤３より受
信した異状発生現象及び原因コードを記憶表示し、先づ
家庭用電話器１１によりサービスセンター１２へ送信す
る。 同時にサービスセンター１２よりのメッセージをかご５
に閉じ込められた利用者へ中継する。又先に送信した情
報により、サービスセンター１２で判定した結果により
、再起動指令の出力及び保守員による手動救出運転処理
を行なう装置である。上記構成のエレベータ非常時救出
装置の動作について次に説明する。

【００１３】図３のフロ−チャ−トに示すように、エレ
ベータが安全走行に併害を及ぼす、何らかの異状が発生
し、途中階で停止した場合、制御盤３は、異状信号を遠
隔救出装置４へ異状発報する。同時に、パルス発生器１
０より入力されるパルス信号の演算処理、計数化された
、停止かご位置データ安全スイッチ群９より入力される
安全確認データ、扉閉確認信号１３によるエレベータ戸
開閉状態データ、安全走行監視部３−３に有する。装置
内の監視・保護データのそれぞれのデータを遠隔救出装
置４へ出力する。同時に遠隔救出装置４は入力された、
それらのデータ群を一時記憶し、電話回線を非常通報用
に切替え、サービスセンターへ異状発生を報知するとと
もに、記憶されたデータ群も送信する。同時に装置内に
取付けられた、表示部にそれらの現象、位置データ、安
全確認データを表示する。一方、サービスセンター１２
では、受信したデータ群を自動的に解析し、処理方法に
ついて判定し、結果を、前記逆の手段で遠隔救出装置へ
送信する。この場合、大きく分けて２種類の処置結果が
得られる。

【００１４】第一は、制御上特に問題なく、最寄階低速
運転が可能と判断された場合である。　　この場合、サ
ービスセンター１２より、再起動指令が、遠隔救出装置
へ送信される。本指令により、制御盤３内に保持されて
いる。エレベータ停止保持信号の解除指令を遠隔救出装
置４より入力する。これにより、制御盤３は停止位置に
より、上昇又は下降を自動的に選択して、低速運転によ
り最寄階へ運転し、着床位置検出スイッチ７により停止
させ、扉開放と同時に閉じ込められた利用者を救出する
。 その後保守員が到着し、原因調査を行なう。第二は、停
電、制御上の異状などによる、最寄階低速運転が不可能
と判断された場合である。この場合、サービスセンター
１２よりサービス員が到着する事の主旨と、安全上の留
意点を利用者へ伝える。

【００１５】保守員が到着時、住宅には施錠が成されて
いるので、遠隔救出装置４により、停止位置、安全スイ
ッチ群などの状況を表示部で確認する。同時に手動運転
操作部４−４により切替える。この時、かご内に閉じ込
められた利用者に対して、常に連絡を取り安全上の配慮
を行なう。手動運転動作は、ブレーキ制御部４−５によ
りパルス状の信号を発生させ、ブレーキ２を吸引、釈放
の繰返し動作をさせ下降方向へ運転させる。

【００１６】この時、パルス発生器１０より発生するパ
ルス信号を入力する。位置検出部３−１の出力結果でエ
レベータの走行位置を監視し、又、速度帰還信号３−４
により常に下降運転速度監視し、自然落下を防止する。

【００１７】その後、着床位置検出スイッチ７により、
前記の全ての動作を打ち切り、扉開放指令を手段により
行ない、閉じ込められた利用者を救出すると同時に、住
宅の施錠を開放してもらい原因調査を行なう。

【００１８】このようにして、上記実施例では、隔離さ
れた住宅内に起り得るエレベータの閉じ込め事故を発生
より、速みやかに対処できるもので、長時間の閉じ込め
を防止する事が可能となる。

【００１９】尚、上記の実施例では、住宅内に入れない
事を前提としたが、保守員が登録された磁気カ−ドと遠
隔救出装置により、住宅の施錠に連動させ異状時発生の
場合のみ、住宅の施錠を開放させれば、より一層機能が
高まることになる。又、エレベータ以外の住宅設備に連
動させ、維持管理を行なう事により、トータル的なセキ
ュリティシステムとなる。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、万一発生した長時間の
閉じ込め事故に対して、迅速な利用者の救出が可能であ
り、特に遠隔監視システムを利用し、閉じ込められた利
用者との対話により精神的苦痛をやわらげることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である個人住宅用エレベータ
非常時遠隔救出装置のシステム構成図である。

【図２】図１に示される非常時遠隔救出装置のブロック
構成図である。

【図３】図２に示される非常時遠隔救出装置の動作を示
すフロ−チャ−ト図である。

【符号の説明】

１…巻胴式巻上機　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　２…ブレーキ３…制御盤　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　３−１　…位置検出部 ３−２　…運転制御部　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　３−３　…安全走行監視部 ３−４　…速度帰還信号　　　　　　　　　　　　　　
　　　　３−５　…入力部３−６　…出力部　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４…遠隔救出
装置 ４−１　…かご位置表示部　　　　　　　　　　　　　
　　　４−２　…電話回線切替え部 ４−３　…安全確認表示部　　　　　　　　　　　　　
　　　４−４　…手動運転操作部 ４−５　…ブレーキ制御部　　　　　　　　　　　　　
　　　４−６　…停電用畜電池 ５…かご　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　６…主ロープ７…着床位置検出ＳＷ　　
　　　　　　　　　　　　　　８…プレート９…安全Ｓ
Ｗ群　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１
０…パルス発生器 １１…家庭用電話器　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　１２…サービスセンター １３…扉閉確認信号

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　エレベータ制御装置内に有する安全走
   行監視機能より発生される各種運行異状信号と、この異
   状信号を受信し、現象を記憶し、異状発報する手段と、
   前記異状信号より、エレベータ停止位置検出及び安全回
   路動作の有無及び制御異常の有無を演算処理し、遠隔よ
   り現象確認する判断処理手段と、これらの判断処理結果
   によって操作される遠隔自動救出運転手段と、保守員が
   建屋外より行なう、遠隔自動救出運転手段とを備えて成
   る個人住宅用エレベータ非常時遠隔救出装置。