JPWO2015079976A1 - エレベータの安全システム - Google Patents

エレベータの安全システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015079976A1
JPWO2015079976A1 JP2015550663A JP2015550663A JPWO2015079976A1 JP WO2015079976 A1 JPWO2015079976 A1 JP WO2015079976A1 JP 2015550663 A JP2015550663 A JP 2015550663A JP 2015550663 A JP2015550663 A JP 2015550663A JP WO2015079976 A1 JPWO2015079976 A1 JP WO2015079976A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
safety
power supply
car
control device
supply control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015550663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6263552B2 (ja
Inventor
孝道 星野
孝道 星野
大宮 昭弘
昭弘 大宮
裕紀 深田
裕紀 深田
達志 藪内
達志 藪内
洋平 杉山
洋平 杉山
岩本 晃
晃 岩本
潤 鳥谷部
潤 鳥谷部
直樹 高山
直樹 高山
真輔 井上
真輔 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Publication of JPWO2015079976A1 publication Critical patent/JPWO2015079976A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6263552B2 publication Critical patent/JP6263552B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/0006Monitoring devices or performance analysers
    • B66B5/0018Devices monitoring the operating condition of the elevator system
    • B66B5/0031Devices monitoring the operating condition of the elevator system for safety reasons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/34Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
    • B66B1/3415Control system configuration and the data transmission or communication within the control system

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Abstract

通常運行する乗りかごの制御を妨げることなく安全制御を行うエレベータの安全システムを提供する。エレベータの安全システムにおいて、乗りかご(10)の運行を制御する制御コントローラ(41)と、乗りかご(10)の運行を停止させる安全装置(70)と、安全装置(70)を駆動する電源(223)と、安全装置(70)を制御する安全コントローラ(42)と、安全コントローラ(42)の指令により電源(223)から安全装置(70)への電力供給の有無を制御する第1系および第2系の電力供給制御デバイス(43、44)とを備え、第1系及び第2系の電力供給制御デバイス(43、44)は並列に接続されて一端は安全装置(70)に、他端は電源(223)に直列に接続され、安全コントローラ(42)は、エレベータの異常を検知して各種安全機能が動作する前に、第1系及び第2系の電力供給制御デバイス(43、44)の動作を診断する。

Description

本発明は、エレベータの安全システムに関するものである。
エレベータは、乗りかごの安全な運行を確保するための安全システムを有している。この安全システムは、乗りかごの異常を検出する検出装置と、乗りかごを安全な状態に移行させる安全装置から構成される。
前記検出装置は、乗りかごが規定の運行速度内で運行されているか、又は、乗りかごが昇降路の中の運行範囲内にあるか等を検出する。検出装置の一例としては、ファイナルスイッチ、ガバナ(調速機)、及びドアスイッチ等がある。検出装置は、異常を検出した場合にコントローラに通知する。
それに伴って、安全装置は、コントローラからの制御に従って、乗りかごを安全な状態に移行させるための所定の動作を実行する。安全装置の一例としては、駆動モータへの通電を遮断して巻上機の動作を停止する通電遮断装置や、巻上機のモータにブレーキをかける巻上機ブレーキ等がある。
従来は機械制御によるコントローラが主流であったが、近年は電子制御によるコントローラが増加している。
例えば、特許文献1には、モータ又はブレーキに供給される電源を遮断するためのリレーに対応して設けられた2つのリレードライバのそれぞれについて、リレードライバの故障を自己診断するエレベータの安全装置が開示されている。なお、特許文献1に記載されたエレベータの安全装置では、通常運転中においてエレベータの乗りかごが停止した場合に、リレードライバの故障を検出する自己診断が実施される。
また、特許文献2には、通常運転時に乗りかごが停止階に停止するごとに乗りかごの動作診断を実行する技術が開示されている。
国際公開第2011/048664号公報 国際公開第2005/082765号公報
特許文献1及び特許文献2に記載された診断は、リレードライバを直接オンオフさせるため、乗りかごの停止時に、リレードライバを介してリレーの駆動の有無を制御し、それに伴ってモータ又はブレーキヘの電力供給を制御する。従って、診断中は乗りかごが停止しているため、エレベータの運行を妨げないで診断が行えることが発明の効果として記載されている。
しかし、乗りかご停止時に、乗りかごのドアが開くと、エレベータの利用者や荷物等の乗り降りに伴う乗りかご内の重さの増減により、エレベータを吊っている主ロープが伸び縮みすることによって、乗りかご床面と乗り場床面との間に段差を生じる。この段差は、エレベータを乗り降りする利用者にとって危険であり、荷物の運び降ろしにも不便となるため、通常のエレベータでは段差をなくする制御(再床合わせ制御)が実施されている。
ところが、上述の診断では、乗りかごの停止時にモータ又はブレーキを直接オンオフするため、モータを通電した状態で電流を制御して行う乗りかごの再床合わせ制御を行うことができない。従って、診断中は前記段差が発生するため、安全性に大きな問題を生じる。
更に、乗りかご停止時のみ診断を行うため、乗りかご運行中には診断できないという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、通常運行する乗りかごの制御を妨げることなく安全制御を行うエレベータの安全システムを提供しようとするものである。
前述の課題を解決するため、本発明によるエレベータの安全システムは、エレベータにおいて、モータで発生する駆動力によって運行される乗りかごと、乗りかごの運行を制御する制御コントローラと、乗りかごの運行を停止させる安全装置と、安全装置を作動させる電力の供給を制御する電力供給制御デバイスと、電力供給制御デバイスの動作を診断することによって安全制御を行う安全コントローラとを備える構成とする。
そして、乗りかご運行中でもこの診断を行えるようにするため、電力供給制御デバイスを2重(第1系と第2系)に設けて並列に設置し、片方の系が診断中で開放状態となっても、他方の系は診断中を通して閉鎖状態にしておき、この他方の系を経由してモータに電力を供給して乗りかごの運行制御または停止中の再床合わせ制御を行うことができる。
本発明によれば、安全コントローラによって安全制御が行われるエレベータにおいて、通常運行する乗りかごの制御を妨げることなく安全装置への電力供給を制御するデバイスの診断を行うことができる。
実施例1によるエレベータの全体構成例を示す図である。 実施例1による安全システムのブロック図である。 実施例1による安全コントローラのソフトウェア階層構造を示す図である。 実施例1における安全コントローラによるデバイス診断の処理手順を示すフローチャートである。 実施例1によるエレベータの運行モードによる異常検出を通知する処理手順を示すフローチャートである。 実施例1によるかご内操作盤の表示部における表示例を示す図である。 実施例2による安全システムのブロック図である。 実施例2における安全コントローラによるデバイス診断の処理手順を示すフローチャートである。
以下図面について、実施例1の形態を詳述する。
図1は、巻上機及び制御盤を昇降路に設置するエレベータ1の全体構成を示す。エレベータ1は、安全コントローラ42により安全装置を電子的に制御されるエレベータであって、乗りかご10、巻上機20、主ロープ30、及びコントローラ40を備える。乗りかご10は、人や荷物を運搬するかごであって、モータ21から主ロープ30を介して供給される駆動力によって昇降路50内を運行する。
乗りかご10の内側には、かご内操作盤11及び乗りかごドアスイッチ12が設けられている。かご内操作盤11は、乗りかご10の行き先やドアの開閉を指示する操作が行われる操作部(図示せず)、及び乗りかご10の行き先や状態等を表示する表示部(図示せず)を備える。乗りかごドアスイッチ12は、乗りかご10のドアの開閉動作を検知するスイッチである。
乗りかご10の外側には、非常止め装置13及び位置検出センサ14が設けられている。非常止め装置13は、乗りかご10に固定して設けられ、緊急時にはレールを挟むことによって乗りかご10を急停止する装置である。位置検出センサ14は、乗りかご10の各停止階に設けられている遮断板81〜83による遮蔽状態を検知するセンサである。
また、乗りかご10が昇降する昇降路50の上下端付近には、ファイナルリミットスイッチ51,52が設けられている。ファイナルリミットスイッチ51,52は、乗りかご10が規定の運行範囲を超えた場合に、乗りかごの外壁に直接接触してオン状態となって異常を検出するスイッチである。
さらに、昇降路50の下端には、緩衝器53が設けられている。緩衝器53は、巻上機ブレーキ22や非常止め装置13による制動力で乗りかご10を完全に停止できない場合に、直接乗りかご10に接触して衝撃を吸収することにより乗りかご10を停止させる物理的な停止装置である。
エレベータ1が停止する各階には、乗り場ドア61〜63の開閉動作を検知する乗り場ドアスイッチ64〜66と、利用者によって操作される乗り場ボタン67〜69とが設けられている。
巻上機20は、モータ21が回転して発生する駆動力を主ロープ30に供給することによって乗りかご10を昇降路50内で移動させる装置であって、モータ21、巻上機ブレーキ22、インバータ23、遮断回路24、及び交流電源25を備える。
主ロープ30は、その一端で乗りかご10に接続され、他端近傍にはカウンタウェイト31が接続されている。主ロープ30の経路は、1つ以上の滑車33〜35によって誘導される。
乗りかご10には、乗りかご10の動きに連動するガバナロープ36が接続されている。ガバナ37は、ガバナロープ36の動きに従って回転する調速機である。ガバナ37は、ロータリエンコーダ38と、ガバナローブ36を把持する把持装置39とを備える。ガバナローブ36の経路は、滑車32によって誘導される。
ロータリエンコーダ38は、ガバナ37の回転に伴って回転し2系統のパルス信号をエンコーダ信号として安全コントローラ42に出力する。安全コントローラ42は、一定時間内に入力されるパルス信号をカウントすることにより乗りかご10の速度や位置を演算する。
コントローラ40は、互いに独立して動作可能な制御コントローラ41と安全コントローラ42とを備える。制御コントローラ41は、主にエレベータ1の動作を制御する。安全コントローラ42は、各種の安全装置の動作を電子的に制御する。安全コントローラ42は、例えば、1つ以上のマイクロコントローラによって実現される。
図2は、実施例1による安全システムのブロック図であり、詳細を以下に説明する。
図2に示すモータ21は、電源遮断器241が接続されたインバータ23を介して、交流電源25から電力を供給されている。
電源遮断器241は、安全コントローラの指令により開閉する接点101と接点102から構成される第1系電力供給制御デバイス43、接点103と接点104から構成される第2系電力供給制御デバイス44、及び制御コントローラ用駆動系電源遮断デバイス (駆動系遮断デバイス) 242を経由して電源223から供給される電力によって動作する。図2に示すように、第1系電力供給制御デバイスと第2系電力供給制御デバイスのどちらか一方及び駆動系遮断デバイス242の双方が閉状態でなければ、電源遮断器241には通電が行われない。
ここでは、一例として、電源遮断器241は、エレベータ1の通常運転時に通電状態にあるとする。電源遮断器241は、通電状態において、交流電源25とインバータ23とを接続し、交流電源25からインバータ23への電力供給を仲介する。また、電源遮断器241は、通電状態が解除された状態(遮断状態)において、交流電源25とインバータ23との接続を開放し、交流電源25からインバータ23への電力供給を遮断する。
また、他の一例として、電源遮断器241は、通電状態において交流電源25とインバータ23とを開放し、遮断状態において交流電源25とインバータ23とを接続するように実装されてもよい。
なお、105と106は逆流防止ICであり、安全装置診断時に機能を発揮するものであるが、詳細については後述する。
モータ21の近傍には巻上機ブレーキ22が設けられている。巻上機ブレーキ22には、安全コントローラ用の第1系電力供給制御デバイス43、第2系電力供給制御デバイス44及び制御コントローラ用のブレーキ電源遮断デバイス(ブレーキ遮断デバイス)221を経由して電源223から電力が供給される。図2に示すように、第1系電力供給制御デバイス43と第2系電力供給制御デバイス44のどちらか一方及びブレーキ遮断デバイス221の双方が閉状態でなければ、巻上機ブレーキ22には通電が行われない。
ここでは、一例として、巻上機ブレーキ22は、エレベータ1の通常運転時に通電状態にあるとする。巻上機ブレーキ22は、通電状態において、モータ21にブレーキをかけない状態を維持する。また、巻上機ブレーキ22は、遮断状態において、モータ21にブレーキをかけてモータ21の回転を停止させる。
また、他の一例として、巻上機ブレーキ22は、通電状態においてモータ21にブレーキをかけ、遮断状態においてモータ21にブレーキをかけないように構成されてもよい。このような場合には、巻上機ブレーキ22は、エレベータ1の通常運転時には通電されず遮断状態となる。
なお、電源遮断器241、駆動系遮断デバイス242は、図1に示す遮断回路24の内部に構成されている。
この電源遮断器241と巻上機ブレーキ22が安全装置70を構成する。
制御コントローラ41は、インバータ23と信号をやり取りしながら交流電源25からモータ21に供給される電力を制御することにより、主ロープ30に供給するモータ21の駆動力を制御する。また、制御コントローラ41は、駆動系遮断デバイス242及びブレーキ遮断デバイス221に制御信号を通知することによって、電源遮断器241及び巻上機ブレーキ22への通電をそれぞれ制御する。
安全コントローラ42は、ガバナ37、センサ群260、及びスイッチ群270から信号が入力される。センサ群は、例えば、位置検出センサ14やロータリエンコーダ38に相当する。スイッチ群は、例えば、乗りかごドアスイッチ12や乗り場ドアスイッチ64〜66に相当する。安全コントローラ42は、これらの入力信号に基づいて第1系電力供給制御デバイス43、第2系電力供給制御デバイス44にON/OFFの制御信号を通知することによって、電源遮断器241及び巻上機ブレーキ22への通電をそれぞれ制御する。また、安全コントローラ42は、自身による制御結果を示す情報をログ情報として制御コントローラ41に通知する。
安全コントローラ42は、図4に示すように各種安全機能の動作開始前に、異常を検出した場合には、安全な状態に移行させるため、かつ閉じ込めを防止する目的のため、乗りかご内の利用者が降車できる乗りかご位置状態で、第1系電力供給制御デバイス 43及び第2系電力供給制御デバイス44に対する動作試験(以降、デバイス診断という)を実行する。
次に、図3は安全コントローラ42のソフトウェア階層構造を示すものであり、以下これについて説明する。
安全コントローラ42のソフトウェアは、入出力機器、安全状態、安全機能に着目して、下記の各ソフトウェア・コンポーネントから構成されている。
Main Manager 310は、割り込み処理を管理し、かつ単位処理を周期的に起動する処理を担うソフトウェア・コンポーネントである。
HALT Manager 320は、第1系電力供給制御デバイス、第2系電力供給制御デバイスを制御するソフトウェア・コンポーネントであり、安全コントローラが従来の機械制御と同様に異常を検知した場合、制御コントローラとは独立して電源遮断器241及び巻上機ブレーキ22への通電を遮断することで、乗りかごを停止させ安全を確保している。
MEM Manager 330は、メモリの初期化及びメモリのエラーチェックを実行するソフトウェア・コンポーネントであり、安全コントローラでは、固定メモリ領域 (ROM) と可変メモリ領域 (RAM) の2つを持っている。ROMの場合は、起動時、プログラムコードメモリ、及び固定データメモリのサムチェック等の方法でエラーチェックを実施し、一定周期毎に安全機能に係るソフトウェア・コンポーネントが動作していない状態 (バックグラウンド状態とも呼ぶ)で、起動時同様のメモリチェックを実施する。RAMの場合は、プログラムの実行で必要となるデータをアプリケーション領域、スタック領域に分け、各領域毎に読み込み・書き出しのメモリチェックを実施する。
I/O Manager 340は、ガバナ37、センサ群260、及びスイッチ群270、第1系電力供給制御デバイス、第2系電力供給制御デバイスの入出力処理を担うソフトウェア・コンポーネントである。
Safety SW Manager 350は、各種安全スイッチの状態を取得し、安全状態を監視するソフトウェア・コンポーネントである。例えば、ロータリエンコーダ38と位置検出センサ14の組合せにより、ピット及び頂部安全距離確保に問題ないか否かを判定し、つまり点検運転の場合、乗りかご運転方向の退避空間を確保できる位置までしか移動できないように運行を制限している。
ETSD Manager 360は、従来のエレベータに対して更なる昇降路上下端スペース削減 (バッファストロークの短縮を含む) を実現するため、上方又は下方の終端階付近において乗りかごの位置・速度を監視する、つまり終端階強制減速機能を担うソフトウェア・コンポーネントである。
UCMP Manager 370は、乗りかご及び昇降路のすべての出入り口の戸が閉まる前に、乗りかごが昇降したことを検出した場合、乗りかご制止 (戸開走行を防止する機能)を担うソフトウェア・コンポーネントである。
最後に、Log Manager 380は、安全コントローラ42自身による制御結果を示す情報をログデータとして記憶・管理するソフトウェア・コンポーネントである。
次に、図4を参照して、安全コントローラ42によるデバイス診断の処理を説明する。なお、各フローのタイトル中の括弧内の数字は、本フローによる診断の次の診断時における接点の番号である。
図4に示す電力供給制御デバイス診断では、第1系電力供給制御デバイス及び第2系電力供給制御デバイスについて、ON故障診断とOFF故障診断とを行う。ON故障診断とは、閉鎖状態にあるデバイスについて接続を開放しようとした場合に、正常に開放されずに閉鎖状態が継続してしまう異常(ON故障)が発生しないかを確認する診断である。OFF故障診断とは、開放状態にあるデバイスについて、接続して閉鎖状態にしようとした場合に、正常に接続されずに開放状態が継続してしまう異常(OFF故障)が発生しないかを確認する診断である。
なお、安全コントローラ42によるON故障及びOFF故障の診断は、電源投入後、各種安全機能が正常で安全を確保できている場合、第1系電力供給制御デバイスONの状態
(閉鎖状態) 、第2系電力供給デイバスOFFの状態 (開放状態)として、スタートする。
ここで、閉鎖状態のアンサーバック信号の状態 (レベル) をHighレベルとし、開放状態のアンサーバック信号の状態 (レベル) をLowレベルとする。
まず、ステップS101において、安全コントローラ42は、ガバナ37、センサ群、及びスイッチ群から入力される入力情報を更新する。
次に、ステップS102において、安全コントローラ42は、各種安全機能の動作前のタイミング否かを判定する。
ここで、各種安全機能の動作内容及び動作前の安全診断のタイミングの例は以下のとおりである。
(1)終端階強制減速機能
乗りかごが異常な高速で終端階に接近したとき強制的に減速させる機能であり、遮蔽板のONエッジ検出かつ減速検出、またはエレベータ速度が保守速度未満であることを検出して安全診断を実施する。
(2)戸開走行保護機能
既に上述したが、乗りかご及び昇降路のすべての出入り口の戸が閉まる前に乗りかごが昇降したかを検出した場合に乗りかごを制止する保護機能である。従って、安全診断のタイミングは、一例として、乗りかごが目的階に到着し、戸開開始となった状態、即ち、乗りかごドアスイッチ12がOFF(ドア開)した時点である。
(3)頂部安全距離確保機能
点検運転中に乗りかご上部の点検スペースを確保できる位置を超えて乗りかごを上方に移動できないように運行を制限する機能であり、当該位置をロータリエンコーダ38が検出したタイミングで安全診断を実施する。
(4)ピット安全距離確保機能
点検運転中に乗りかご下部の点検スペースを確保できる位置を超えて乗りかごを下方に移動できないように運行を制限する機能であり、当該位置をロータリエンコーダ38が検出したタイミングで安全診断を実施する。
安全コントローラ42が上記(1)〜(4)のいずれかのタイミングを検出した場合、ステップS103〜S106における処理によって、安全コントローラ42は、開放状態にある第2系電力供給制御デバイスを閉鎖させることによってOFF故障診断を実施する。まず、接点104のOFF故障診断の処理に入って、ステップS103で安全コントローラ42は接点104に対してON指令を発行する。接続状態が閉鎖状態に遷移すると、アンサーバック信号304はLowレベルからHighレベルとなる。逆に、チェックタイミングはないと判定した場合には処理を終了する。
次いで、接点104がON動作するために十分な時間を待った後、S104で接点104が閉鎖状態であるか否かを、アンサーバック信号304の状態によって確認する。アンサーバック信号がLowレベルである場合には(ステップS104のNO)、安全コントローラ42は、OFF故障が発生していると判定し、ステップS112に移行する。
一方、アンサーバック信号304がHighレベルである場合には(ステップS104のYES)、ステップS105に移行する。
次に、ステップS105において、安全コントローラ42は接点103に対してON指令を発行する。接点103の接続状態が閉鎖状態に遷移すると、アンサーバック信号303はLowレベルからHighレベルとなる。
次に、ステップS106において、安全コントローラ42は、接点103がON動作するために十分な時間を待った後、接点103が閉鎖状態であるか否かを、アンサーバック信号303の状態によって確認する。アンサーバック信号がLowレベルである場合には(ステップS106のNO)、安全コントローラ42は、OFF故障が発生していると判定し、ステップS112に移行する。
一方、ステップS106において信号がHighレベルであった場合には(YES)、接点103が閉鎖状態になっているので、安全コントローラ42は、OFF故障は発生していないと判定し、ステップS107に移行する。
次に、ステップS107〜S110における処理によって、安全コントローラ42は、閉鎖状態にある第1系電力供給制御デバイスを遮断させることによってON故障診断を実施する。
まず、安全コントローラ42は、ステップS107において、接点102に対してOFF指令を発行する。このとき、正常の場合、アンサーバック信号302がLowレベルになる。
次に、ステップS108において、安全コントローラ42は、接点102がOFF動作するために十分な時間を待った後、接点102が開放状態であるか否かを、アンサーバック信号302の状態によって確認する。信号がLowレベルでない場合には(ステップS108のNO)、安全コントローラ42は、ON故障が発生していると判定し、ステップS112に移行する。
一方、ステップS108においてアンサーバック信号がLowレベルであった場合には(YES)、接点102が開放状態になっているので、安全コントローラ42は、ON故障は発生していないと判定し、ステップS109に移行する。
次に、ステップS109において、安全コントローラ42は、接点101に対してOFF指令を発行する。このとき、正常の場合、アンサーバック信号301がLowレベルになる。
ステップS110において、安全コントローラ42は、接点101がOFF動作するために十分な時間を待った後、接点101が開放状態であるか否かを、アンサーバック信号301の状態によって確認する。信号がLowレベルでない場合には(ステップS110のNO)、安全コントローラ42は、ON故障が発生していると判定し、ステップS112に移行する。
一方、ステップS110においてアンサーバック信号がLowレベルであった場合には(YES)、接点101が開放状態になっているので、安全コントローラ42は、ON故障は発生していないと判定し、ステップS111に移行する。
以上に説明したように、ステップS103〜S106における処理によってOFF故障診断が完了し、ステップS107〜S110における処理によってON故障診断が完了する。ON故障診断及びOFF故障診断のどちらも異常が検出されなかった場合には、デバイス診断が正常に終了する。
なお、診断当初の状態は第1系電力制御デバイスの接点が全て閉、第2系電力供給制御デバイスの接点が全て開であり、その後第2系のOFF故障診断、第1系のON故障診断と進み、診断が正常に終了した最後の状態は第1系が全て開で第2系が全て閉となり、当初と比べて開閉の状態が第1系と第2系で逆転している。
このような順番で診断を行う理由は以下の通りである。
即ち、本発明の課題は上述のように、通常運行する乗りかごの制御を妨げることなく安全制御を行うことであるため、安全コントローラが上記診断中でも、制御コントローラが通常の制御を行えなければならない。そのため、第1系と第2系の一方をオンオフさせて診断する間、他方はオンのままにしておき、電源223から電源遮断器241及び巻上機ブレーキ22への通電を維持しておく必要がある。
従って、第1系が閉で第2系が開の状態から始まって、第2系の接点104を閉(OFF故障診断)→第2系の接点103を閉(OFF故障診断)→第1系の接点102を開(ON故障診断)→第1系の接点101を開(ON故障診断)、と推移し、最後に第1系が開で第2系が閉の状態に到達することにより、一方のデバイスを診断中は他方のデバイスは常に閉となるようにしたものである。
よって、図4の診断が終了した後、次の診断を行う時は、初期状態が第1系開で第2系閉であり、第1系の接点102を閉(OFF故障診断)→第1系の接点101を閉(OFF故障診断)→第2系の接点104を開(ON故障診断)→第2系の接点103を開(ON故障診断)、と推移し、最後に第1系が閉で第2系が開の状態に到達する。従って、診断を2回行って、初期の状態(第1系が閉で第2系が開)に戻る。
この手順によって、第1系デバイスと第2系デバイスの動作頻度が均等化されて、安全システムの信頼性が向上する。
図4の診断では、2回の診断で第1系デバイスと第2系デバイスの診断を完了するようにしたが、別の実施例として、最初は第1系デバイスのみを診断し、その後診断の対象を第2系デバイスのみに切り替えるという具合に、診断の対象を所定回数経過ごと、または所定時間経過ごと、あるいは乗りかごが位置する階ごとに、切り替えることにより、第1系デバイスと第2系デバイスの動作頻度が均等化されるため、この方法を採用しても良い。
ところで、ステップS104またはS106においてOFF故障が検出された場合、又はステップS108またはS110においてON故障が検出された場合には、安全コントローラ42は異常が発生したと判断し、以下のステップS112〜S113における処理を行う。
まず、ステップS112において、安全コントローラ42は、乗りかご10の運行を停止する指示を出力する。
さらに、ステップS113において、安全コントローラ42は、かご内操作盤11に異常検出時の警告を表示させる処理を行う。具体的には、例えば、安全コントローラ42は、かご内操作盤11に警告の表示、音声による警告の通知、及びボタンの点灯等を指示する。これらの警告によって、エレベータ1の利用者は、乗りかご10から速やかに降車するよう喚起される。なお、ステップS113における異常検出時の表示については、図5及び図6を参照して後に詳述する。
次に、エレベータ1の運行モードによる異常検出の通知方法を説明する。エレベータ1の運行モードは、通常運転を行う通常モードと、保守員が保守作業を行う保守モードとがある。
保守モードは、例えば、乗りかご10の運行を停止する停止スイッチや、エレベータ1を保守運転モードに変更するための操作スイッチが操作されることによって作動する。この停止スイッチや操作スイッチを保守スイッチと呼び、保守スイッチがON状態のときに、エレベータ1は保守モードで運行される。保守モードには、通常モード中に障害が発生してエレベータ1が停止した場合に、エレベータ1が復旧するまで修理及び点検が行われる状態も含まれる。
図5は、エレベータ1の運行モードによる異常検出の通知処理を説明している。安全コントローラ42は、デバイス診断によって異常を検出した場合に、通常モード中であれば乗客の安全を確保するための表示処理を指示し、保守モード中であれば異常が検出された箇所を通知するための表示処理を指示する。
まず、ステップS201において、安全コントローラ42は、デバイス診断において異常(ON故障又はOFF故障)が検出されたか否かを確認する。異常が検出された場合には(YES)、ステップS202に移行し、異常が検出されなかった場合には(NO)、ステップS205に移行する。ステップS201における処理は、例えば安全コントローラ42がデバイス診断を実施するごとに行われる。
S202において、安全コントローラ42は、保守スイッチがON状態か否かを確認する。保守スイッチがONの場合、すなわち保守モードである場合には(YES)、ステップS203に移行する。また、保守スイッチがONではない、すなわち通常モードである場合には(NO)、ステップS205に移行する。
ステップS203では、安全コントローラ42は、保守モードにおける異常通知用の表示処理を行う。具体的には、デバイス診断において異常が検出された箇所(例えば、第2系電力供給制御デバイス)を通知する表示処理を行う。
そして、ステップS204において、安全コントローラ42は、例えば、かご内操作盤11の表示部にステップS203において処理した表示データを送信し、当該表示データを表示部に表示させる。
ステップS205は、通常モードにおける表示処理であるが、異常が検出された場合に、エレベータ1の利用者に乗りかご10からの降車を促す表示が行われる。
図6の(a)〜(c)は、かご内操作盤11の表示部における表示例を示す。図6(a)は、通常モードで異常が検出されていない場合の表示例である。図6(b)は、通常モードで異常が検出された場合の表示例である。図6(b)の画像には、エレベータ1が3階で運転を停止したことと、戸開ボタンを押して乗りかご10から降りるよう利用者に求める通知が示されている。
図6(c)は、保守モードで異常が検出された場合の表示例である。図6(c)の画像には、エレベータ1が3階で運転を停止したことと、異常の発生箇所が第2系電力供給制御デバイスであることが示されている。例えば、ステップS204において、図6(c)の画像が表示部に表示される。
このようなエレベータ1では、安全コントローラ42が、安全装置70(巻上機ブレーキ22及び電源遮断器241)を作動させる電力の供給を制御する電力供給制御デバイスの動作を診断することによって、安全装置が正常に作動するかを確認することができる。そして、このデバイス診断は、各種安全機能の動作前にチェックすることができるので、異常な動作へ移行する直前に安全性を確保することができる。
また、このようなエレベータ1では、デバイス診断で異常が検出された場合には、乗りかご10の停止階で運転を停止するので、適切な対応を速やかに実行することができ、エレベータ1の運行を復旧させるまでにかかる工数を大幅に削減する効果が期待できる。
さらに、本実施例1では、デバイス診断の結果、電力供給制御デバイスの故障を検出した場合、故障した接点を特定することができるため、保守性を向上させることができる。
実施例2は、実施例1の安全システムブロック図(図2)において、逆流防止IC105と106を省いて製造コストを低減した例であり、そのほかのシステム構成(図7)は実施例1と同じである。なお、実施例2の場合、次の理由により、第1系と第2系の各接点ごとの診断はできない。また、ON故障は検出できるがOFF故障は検出できない。しかし、フェールセーフの観点より、OFF故障検出の必要性はON故障検出の必要性に比べて低いため、OFF故障の検出ができなくても、また各接点ごとにON故障の診断ができなくても実用的に大きな問題はない。
次に、実施例2が各接点ごとに診断できない理由及びOFF故障を検出できない理由について以下に述べる。
たとえば、図7を参照して、第2系電力供給制御デバイスについてOFF故障診断を行う場合について説明する。初期状態が、第1系の両接点が閉で第2系の両接点が開とした場合、安全コントローラから第2系に対してON指令を出せば、もし第2系が正常であれば、両接点が共にONする結果、アンサーバック信号306はLowレベルからHighレベルとなる。
しかし、両接点のどちらか一方が正常でONし、他の一方が異常でONしない場合、第1系デバイスの方の両接点がONのために電源223の電圧が第1系から第2系のON接点に回り込むので、アンサーバック信号306はHighレベルとなってしまう。従って、この場合、第2系全体としてはOFFであり、OFF故障であるにも関わらず、正常であると誤判断してしまうので、本実施例2はOFF故障を検出できないことになる。
一方、実施例2につき、ON故障の方は以下の理由により検出できる。たとえば、第1系電力供給制御デバイスについてON故障診断を試みてみる。初期状態が、第1系の両接点が閉で第2系の両接点が閉とした場合、安全コントローラから第1系に対してOFF指令を出せば、もし第1系デバイス全体が正常であれば、両接点が共にOFFする結果、アンサーバック信号305はHighレベルからLowレベルとなる。
しかし、接点101と102のどちらか一方が正常でOFFし、他の一方が異常でOFFしない場合、アンサーバック信号305はHighレベルのままであるため、どちらの接点が故障しているかは分からないが、第1系デバイス全体としてON故障を検出できることになる。
次に、図8に従って、安全診断動作フローを説明する。
初期状態は、第1系デバイスの両接点が閉で第2系の両接点が開である。ステップS101とS102については、実施例1で説明した同一番号のステップの内容と同一であるため、説明を割愛する。
次のS103では、第2系の両接点を同時にONさせるが、実施例1とは異なり、実施例2は上述のようにOFF故障を検出できないため、実施例1の図4のS104とS106のようなアンサーバック信号を確認するステップは存在せず、すぐその後で第1系のON故障の診断を行う(図8のS104〜S105)。
まず、S104で安全コントローラから第1系に対してOFF指令を発行した後、S105でアンサーバック信号305がLowレベルか否か確認し、Lowレベルであれば第1系はON故障ではなく正常であるため、S106に移って次回の診断対象を第1系として設定した後、処理を終了する。
逆に、アンサーバック信号305がHighレベルのままであれば、第1系はON故障であるため、異常処理に移り、乗りかごを停止(S107)した後、エレベータ1の利用者は、乗りかご10から速やかに降車するよう警告を受ける(S108)。
実施例2によれば、第1系及び第2系の電力供給制御デバイス各接点の故障は検出できないが、安全コントローラ42が、安全装置70(巻上機ブレーキ22及び電源遮断器241)を作動させる電力の供給を制御する電力供給制御デバイスの動作のON故障を診断することによって、安全装置が正常に作動するかを確認することができる。
そして、このデバイスのON故障診断は、各種安全機能の動作前にチェックすることができるので、異常な動作へ移行する直前に安全性を確保することができる。
また、このようなエレベータ1では、デバイスのON故障診断で異常が検出された場合には、乗りかご10の停止階で運転を停止するので、適切な対応を速やかに実行することができ、エレベータ1の運行を復旧させるまでにかかる工数を大幅に削減する効果が期待できる。
なお、実施例2によれば、実施例1の逆流防止IC105と106を省略したので、以上の効果を安価な製造コストで実現することができる。
1 エレベータ
10 乗りかご
12 乗りかごドアスイッチ
14 位置検出センサ
21 モータ
25 交流電源
41 制御コントローラ
42 安全コントローラ
61〜63 乗り場ドア

Claims (13)

  1. モータで発生する駆動力によって運行される乗りかごと、前記乗りかごの運行を制御する制御コントローラと、前記乗りかごの運行を停止させる安全装置と、前記安全装置を駆動する電源と、前記安全装置を制御する安全コントローラとを備えたエレベータの安全システムにおいて、
    前記安全コントローラの指令により、前記電源から前記安全装置への電力供給を制御する第1系電力供給制御デバイスと第2系電力供給制御デバイスとを備え、
    前記第1系電力供給制御デバイスと前記第2系電力供給制御デバイスは並列に接続されて一端は前記安全装置に、他端は前記電源に直列に接続され、
    前記安全コントローラは、エレベータの異常時に前記第1系電力供給制御デバイスと第2系電力供給制御デバイスの動作を制御して前記安全装置を作動させることを特徴とするエレベータの安全システム。
  2. 請求項1記載のエレベータの安全システムにおいて、
    前記安全コントローラは、エレベータの異常を検知して各種安全機能が動作する前に、前記第1系電力制御デバイス及び前記第2系電力供給制御デバイスの動作を診断することを特徴とするエレベータの安全システム。
  3. 請求項1又は2記載のエレベータの安全システムにおいて、
    さらに、前記乗りかごの各階における正常な停止位置を検出して作動する停止位置検出センサを備え、
    前記安全コントローラは、前記乗りかごが各階に到着して前記停止位置検出センサが作動したタイミングで、前記第1系電力供給制御デバイスと前記第2系電力供給制御デバイスの動作を診断することを特徴とするエレベータの安全システム。
  4. 請求項1又は2記載のエレベータの安全システムにおいて、
    さらに、乗りかごの速度を検出する速度検出センサを備え、
    前記安全コントローラは、前記乗りかごが所定の速度を超過した異常な高速で終端階に接近したとき強制的に減速させる機能を備え、前記速度検出センサが乗りかごの減速を検出し、かつ前記停止位置検出センサが作動したタイミングで、前記第1系電力供給制御デバイスと前記第2系電力供給制御デバイスの動作を診断することを特徴とするエレベータの安全システム。
  5. 請求項1又は2記載のエレベータの安全システムにおいて、
    前記安全コントローラは、前記乗りかご及び各階のすべての出入り口の戸が閉まる前に前記乗りかごが昇降した場合に前記乗りかごを停止させる機能を備え、
    前記乗りかごは、その内側に乗りかごドアスイッチを備え、
    前記安全コントローラは、前記乗りかごドアが開き始めて前記乗りかごドアスイッチが閉から開となったことを検出したタイミングで、前記第1系電力供給制御デバイスと前記第2系電力供給制御デバイスの動作を診断することを特徴とするエレベータの安全システム。
  6. 請求項1又は2記載のエレベータの安全システムにおいて、
    前記エレベータは、前記乗りかごが前記頂部安全距離に到達する位置を検出する頂部安全距離検出センサを備え、
    前記安全コントローラは、乗りかごが点検運転中に乗りかご上部の点検スペースを確保できる位置を超えて上方に移動できないように制限する機能を備え、前記乗りかごが保守運転中に上昇して頂部安全距離検出センサが作動するタイミングで、前記第1系電力供給制御デバイスと前記第2系電力供給制御デバイスの動作を診断することを特徴とするエレベータの安全システム。
  7. 請求項1又は2記載のエレベータの安全システムにおいて、
    前記エレベータは、前記乗りかごが前記ピット安全距離に到達する位置を検出するピット安全距離検出センサを備え、
    前記安全コントローラは、乗りかごが点検運転中に乗りかご下部の点検スペースを確保できる位置を超えて下方に移動できないように制限する機能を備え、前記乗りかごが保守運転中に下降してピット安全距離検出センサが作動するタイミングで、前記第1系電力供給制御デバイスと前記第2系電力供給制御デバイスの動作を診断することを特徴とするエレベータの安全システム。
  8. 請求項2ないし7のいずれかの項記載のエレベータの安全システムにおいて、
    前記安全コントローラは、前記第1系電力供給制御デバイス及び第2系電力供給制御デバイスの動作を診断した結果、異常を検出した場合、前記診断結果を前記乗りかご内の表示装置に報知することを特徴とするエレベータの安全システム。
  9. 請求項2ないし8のいずれかの項記載のエレベータの安全システムにおいて、
    前記安全コントローラは、前記第1系電力供給制御デバイスと前記第2系電力供給制御デバイスのうち一方のデバイスの動作を診断中は、他方のデバイスの動作を制御して、前記制御コントローラによる通常運転の制御動作を行える状態に維持することを特徴とするエレベータの安全システム。
  10. 請求項9記載のエレベータの安全システムにおいて、
    前記通常運転の制御動作は、前記乗りかごが停止中に前記制御コントローラによる乗りかご床面と乗り場床面との段差をなくす制御を含むことを特徴とするエレベータの安全システム。
  11. 請求項2ないし10のいずれかの項記載のエレベータの安全システムにおいて、
    前記安全コントローラは、前記診断の所定の回数ごとに、第1系電力供給制御デバイスと第2系電力供給制御デバイスの診断手順を切り替え、前記第1系電力供給制御デバイスと前記第2系電力供給制御デバイスの動作頻度を均等化することにより、前記安全システムの信頼性向上を図ることを特徴とするエレベータの安全システム。
  12. 請求項2ないし10のいずれかの項記載のエレベータの安全システムにおいて、
    前記安全コントローラは、所定時間の経過ごとに、第1系電力供給制御デバイスと第2系電力供給制御デバイスの診断手順を切り替え、前記第1系電力供給制御デバイスと前記第2系電力供給制御デバイスの動作頻度を均等化することにより、前記安全システムの信頼性向上を図ることを特徴とするエレベータの安全システム。
  13. 請求項2ないし10のいずれかの項記載のエレベータの安全システムにおいて、
    前記安全コントローラは、乗りかごが位置する各階ごとに、第1系電力供給制御デバイスと第2系電力供給制御デバイスの診断手順を切り替え、前記第1系電力供給制御デバイスと前記第2系電力供給制御デバイスの動作頻度を均等化することにより、前記安全システムの信頼性向上を図ることを特徴とするエレベータの安全システム。
JP2015550663A 2013-11-28 2014-11-18 エレベータの安全システム Active JP6263552B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013246534 2013-11-28
JP2013246534 2013-11-28
PCT/JP2014/080488 WO2015079976A1 (ja) 2013-11-28 2014-11-18 エレベータの安全システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015079976A1 true JPWO2015079976A1 (ja) 2017-03-16
JP6263552B2 JP6263552B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=53198921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015550663A Active JP6263552B2 (ja) 2013-11-28 2014-11-18 エレベータの安全システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6263552B2 (ja)
CN (1) CN105793182B (ja)
WO (1) WO2015079976A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018008760A (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 株式会社日立製作所 エレベーター
TWI614204B (zh) * 2016-07-25 2018-02-11 Zhang Cai Da 電梯非預期性位移之瞬間制動保護裝置
JP6767809B2 (ja) * 2016-08-26 2020-10-14 株式会社日立ビルシステム 監視装置、および、エレベーター管理システム
WO2018087803A1 (ja) * 2016-11-08 2018-05-17 株式会社日立製作所 エレベーター制御装置、制御方法及びエレベーター
WO2018109795A1 (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 株式会社日立製作所 エレベーター、エレベーター制御装置及びプログラム
WO2018122913A1 (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 三菱電機株式会社 エレベーター制御システム
KR102242630B1 (ko) * 2017-11-29 2021-04-20 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 보수 계획 시스템 및 보수 계획 방법
CN111788139B (zh) * 2018-02-26 2021-09-14 三菱电机株式会社 电梯安全控制装置
EP3656718A1 (en) * 2018-11-23 2020-05-27 Otis Elevator Company Elevator safety system with self-diagnostic functionality
DE102019205801A1 (de) * 2019-04-23 2020-10-29 Robert Bosch Gmbh Trennschalter
CN110077929A (zh) * 2019-05-22 2019-08-02 快意电梯股份有限公司 加装电梯的浅底坑电气系统
EP4051612A1 (de) * 2019-10-31 2022-09-07 Inventio AG Mobilbediengerät und verfahren zum fernsteuern einer aufzuganlage
CN112978524A (zh) * 2021-03-02 2021-06-18 北京索德电气工业有限公司 电梯功能安全控制系统
CN115914023B (zh) * 2022-11-23 2024-05-07 国网四川省电力公司电力科学研究院 一种安控系统功能测试命令的全周期信息监测方法及装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005082765A1 (ja) * 2004-02-26 2005-09-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha エレベータ安全装置及びその動作試験方法
JP2013142038A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Hitachi Ltd 電子安全エレベータ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4898263A (en) * 1988-09-12 1990-02-06 Montgomery Elevator Company Elevator self-diagnostic control system
JP2677922B2 (ja) * 1991-12-11 1997-11-17 三菱電機株式会社 エレベータの制御装置
US6173814B1 (en) * 1999-03-04 2001-01-16 Otis Elevator Company Electronic safety system for elevators having a dual redundant safety bus
CN2464697Y (zh) * 2000-04-11 2001-12-12 王达兴 电梯安全检测控制器
JP2007145208A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005082765A1 (ja) * 2004-02-26 2005-09-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha エレベータ安全装置及びその動作試験方法
JP2013142038A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Hitachi Ltd 電子安全エレベータ

Also Published As

Publication number Publication date
CN105793182A (zh) 2016-07-20
CN105793182B (zh) 2018-04-24
WO2015079976A1 (ja) 2015-06-04
JP6263552B2 (ja) 2018-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6263552B2 (ja) エレベータの安全システム
JP5816102B2 (ja) 電子安全エレベータ
JP4980423B2 (ja) エレベータ装置
KR101014917B1 (ko) 엘리베이터 장치
JP4907097B2 (ja) エレベータ装置
JP5380407B2 (ja) 安全エレベータ
JP5784049B2 (ja) エレベータの安全制御装置
JP5859023B2 (ja) エレベータの安全制御装置
JP6325575B2 (ja) エレベーターの制御装置及びその制御方法
CN111699148B (zh) 电梯设备的检查控制系统以及转换电梯设备的运行的方法
JP5624845B2 (ja) 電子安全エレベータ
JP6207961B2 (ja) エレベータの安全システム
JP2012246074A (ja) エレベーター安全システム
WO2018087803A1 (ja) エレベーター制御装置、制御方法及びエレベーター
JP5985686B1 (ja) エレベータ
JP5349590B2 (ja) エレベータ装置
WO2015151256A1 (ja) エレベータの制御装置
KR20120042991A (ko) 엘리베이터의 안전 장치
JP5743325B2 (ja) エレベータの制御装置
KR100891234B1 (ko) 엘리베이터 장치
KR20080110689A (ko) 엘리베이터 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6263552

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150