JPS63132866A - Dl−アラニンの光学分割法 - Google Patents

Dl−アラニンの光学分割法

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JPS63132866A
JPS63132866A JP27884786A JP27884786A JPS63132866A JP S63132866 A JPS63132866 A JP S63132866A JP 27884786 A JP27884786 A JP 27884786A JP 27884786 A JP27884786 A JP 27884786A JP S63132866 A JPS63132866 A JP S63132866A
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Hiroyuki Nohira
博之 野平
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、DL−アラニンの光学分割に関するものであ
り、さらに詳しくは、DL〜アラニンまたはD−もしく
はL−いずれか一方の活性体が過剰に存在するアラニン
をベンゼンスルホン酸塩として優先晶出する際に、強酸
性の水溶液、またはその水溶液に異種アミン酸を共存さ
せた水溶液から安定した条件で晶析させることを特徴と
するアラニンの亨蛍沃柿沫のt矩ζ間ナスもので島スー
光学活性アラニンは食品添加物あるいはペプチドの合成
原料として有用なアミノ酸の1つであり、それを安価に
製造する方法が産業上強く要望されている。
〔従来の技術〕
従来、化学的合成によって得られるDL−アラニンを光
学分割することによる光学活性なアラニンの製造法とし
ては、種々の方法が提案されている0例えば、(1)D
L−7ラニンφベンゼンスルホン酸塩の優先晶出法(特
公昭42−22923)および〔千畑一部等、エクスペ
リメンチア(Experim−entia ) 、 2
4.838(1988) ) 、 (2) D I、−
アラニン・p−クロロベンゼンスルホン酸塩の優先晶出
法(特公昭48−57915) 、 (3)光学活性マ
ンデル酸を分割剤としてアラニンを光学分割する方法(
特開昭55−57545) 、および(0光学活性なス
ルホン酸誘導体を用いて光学分割する方法(特開昭59
−170057 )等である。
〔解決しようとする問題点〕
しかしながら、(1)の方法ではDL−アラニン・ベン
ゼンスルホン酸塩が水に易溶なため、分割溶媒として水
を使用することは不適であり、溶媒としてはアルコール
類あるいはケトン類等の有機溶媒を単独あるいは水との
混合溶媒として使用しなけらばならなかった。また光学
分割を繰返して行う場合にはエステル化等に起因する分
割溶液の経変あるいは溶媒組成の変化があり、実用的方
法とはいえない。
また、(2)の方法においても晶出溶液の過飽和安定性
に欠ける等技術的に種々の制約を有している。
さらに、(3) 、 (4)の方法は光学活性な分割剤
を用いており、必ずしも工業的に有利な方法とはいいが
たい。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、このような問題点を解消し、光学活性な
アラニンを高光学純度かつ好収率で得ることができると
同時に、工業的に実施可能な優れた光学分割方法を見い
出すべく鋭意研究した結果、アラニンをベンゼンスルホ
ン酸塩として優先晶出する際に、メタンスルホン酸また
は硫酸のような強酸を共存させると、工業的に実施する
上で非常に有利な水を分割溶媒として用いることができ
、かつ分割収率が向上することを見い出し、本発明を完
成した。
本発明において、晶出溶液中に共存させるメタンスルホ
ン酸または硫酸の量は特に限定するものではないが、操
作性を考慮すると3〜7.5Mの水溶液を用いるのが効
果的である。また、この晶出溶液中にセリン等の異種ア
ミン醜を同時に共存させてもよい。
本発明は、例えば次の様な方法で実施する。
DL−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩を3〜7.5M
のメタンスルホン酸または硫酸水溶液に加熱溶解した後
、冷却してDL−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩に関
して過飽和となし、これに光学活性なアラニン・ベンゼ
ンスルホン酸塩の種晶を接種して、同種の活性体塩の結
晶を晶出させ、母液より分離する0次に晶出した結晶と
ほぼ同量のDL−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩ヲこ
の母液に補充して加熱溶解し、前回接種した活性体と反
対の旋光性をもつ光学活性アラニン拳ベンゼンスルホン
酸塩の結晶を接種して、それと同種の活性体塩の結晶を
晶出させ、固液分離する。以下このような操作を繰り返
すことにより、DL−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩
を容易にかつ完全に光学分割することができる。
晶出温度は0〜50℃の範囲内であれば優先晶出が可能
であり、晶出させる際に厳密な温度制御は必要ない。
このようにして得られた光学活性アラニン番ベンゼンス
ルホン酸塩は、メタンスルホン酸水溶液から再結晶する
か、またはアセトンを用いて精製することにより、さら
に高光学純度の活性体塩とすることができる。
次に、このようにして得られた光学活性のアラニン・ベ
ンゼンスルホン酸塩を常法に従って中和またはイオン交
換樹脂を通す等の方法によって処理すれば光学活性アラ
ニンが得られる。
〔発明の効果〕
本発明の光学分割法は、優先晶出する溶媒として安価な
水を用いることができるので極めて経済的であり、工業
的にも非常に有利な方法と言える。また優先晶出法は、
高価な分割剤や酵素を必要とせず、また得られた光学活
性体の結晶を次回の種晶として用いることができるので
、最初に少量の種晶を用意するだけで分割が可能であり
、また操作面でも単なる晶析操作だけであるため工業的
に実施可能な方法である。さらに、両活性体を同等の容
易さで得られることも利点である。
実施例I DL−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩18.9gを5
.80Mメタンスルホン醜水溶液10■文に加熱溶解し
た。この溶液を28℃まで冷却後、同温度で撹拌しなが
ら、L−アラニンeベンゼンスルホン酸塩の種晶0.0
5gを接種し、1時間かかって24℃まで下げた。析出
した結晶を炉取し、乾燥すると、L−アラニン拳ベンゼ
ンスルホン酸塩18.2 gが得られた〔α)   +
14.5° (c=2.99%エタノール)。
得られた結晶の光学純度は、市販のL−アラニンかう合
成したL−7ラニン・ベンゼンスルホン酸塩の測定値(
α) H5+ 17.0° (C=2.98%エタノー
ル)から計算すると85.3%であった。
結晶を炉別した母液にt、eo gのDL−アラニン・
ベンゼンスルホン酸塩を補充し、加熱溶解後冷却し、液
温が28℃になった時、D−アラニン・ベンゼンスルホ
ン酸塩の種晶0.05gを接種した。
前回と同様に操作することによりD−アラニン−ベンゼ
ンスルホン酸塩1.75gを得た。〔α〕435−15
.ピ (c=2.99%エタノール)、光学純度88.
8%であった。
以下同様な操作を繰り返し光学純度85〜80%のL−
およびD−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩的t、e〜
2.Ogずつを交互に得た。
このようにして得られた粗り一およびD−アラニン拳ベ
ンゼンスルホン酸塩を同符号同志あわせて、それぞれ、
その活性体塩1gについて2鵬文のア七トンを加え撹拌
しながら30分還流、20分水冷して析出した塩を濾過
すると、光学純度95%以上の精製光学活性アラニン・
ベンゼンスルホン酸塩が収率90〜85%で得られた。
このようにして得られた光学純度98%noL−アラニ
ン・ベンゼンスルホン酸塩13.04gヲ80%メタノ
ール水溶液63鳳見に溶解し、そこに水酸化ナトリウム
を加えてpHを7に調整した。20分捏水冷した後、濾
過し、2.93 gのL−アラニンを得た。
(α) o + 12.8° (c = 2 、 IN
−MCI) 、光学純度80%、融点271〜275℃
であった。
さらに、このL−アラニンを50%メタノール水溶液を
用いて再結晶することにより収率75%でほぼ光学純度
100%のし一アラニンが得られた。
実施例2 低光学純度(光学純度9%)のD−アラニン・ベンゼン
スルホン酸塩41.1gを5.8(1Mメタンスルホン
酸水溶液20 taILに加熱溶解した。この溶液を2
9℃まで冷却後、同温度で撹拌しなからD−アラニン・
ベンゼンスルホン酸塩の種晶0.05gを接種し、1時
間かかって24℃まで下げた。析出した結晶を枦取し、
乾燥することによりD−アラニン・ベンゼンスルホン酸
塩5.93gを得り、〔α〕435−14.5’″ (
C=2.99%エタノール)、光学純度85.3%。
結晶を炉別した母液に光学純度37.3%のL−アラニ
ン・ベンゼンスルホン酸塩5.92 gを補充し、加熱
溶解後冷却し、液温が28℃になった時、L−アラニン
拳ベンゼンスルホン酸塩の種晶0.05gヲ接種した。
前回と同様に操作することによりL−アラニン拳ベンゼ
ンスルホン酸塩5.98gを得た。
〔α)    +14.5° (c=2.99%エタノ
ール〕、光学純度85.3%。
実施例3 DL−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩19.1gとセ
リン0.41 gを5.80M0Mメタンスルホン酸水
溶液10fLに加熱溶解した。この溶液を冷却し、29
℃になった時、L−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩の
種晶0.05gを接種し、撹拌しながら1時間かかって
24℃まで下げた。析出した結晶を枦取し、乾燥すると
、L−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩1.70gが得
られた。〔α)   +14.5° (c=2.98%
エタノール)、光学純度85.3%。
結晶を炉別した母液に、DL−アラニン・ベンゼンスル
ホン酸塩2.OOgを補充し、加熱溶解した。この溶液
を冷却し、液温が29℃になった時、D−アラニン・ベ
ンゼンスルホン酸塩の種晶0.05gを接種し前回と同
様に操作することにより。
D−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩!、93gを得た
。〔α)    −13J° (c=2.99%エタノ
−ル)、光学純度80.0%。
以下、同様な操作を繰り返すことにより、光学純度70
〜90%の活性体塩1.7〜2.5gずつを交互に得た
実施例4 DL−アラニン拳ベンゼンスルホン酸塩21.4gを3
.58M硫酸水溶液10劇文に加熱溶解後冷却し、28
℃になった時、L−アラニン・ベンゼンスルホン酸塩の
種晶0.05gを接種し、ゆっくり撹拌しながら10分
間に1℃の割合で22℃まで溶液の温度を下げ、成長し
た結晶を枦取し乾燥すると、L−アラニン・ベンゼンス
ルホン酸塩1.72gが得られた。〔α)   +15
.1° (c=2.99%エタノ−ル)、光学純度88
.8%。
結晶を炉別した母液に、DL−アラニン・ベンゼンスル
ホン酸塩1.72gを加熱溶解し、D−アラニン・ベン
ゼンスルホン酸塩を種晶として同様に操作し、D−アラ
ニンΦベンゼンスルホン酸塩2.23gヲ得た。((E
) 435−15.1”  (c=2 、9f9%エタ
ノール)、光学純度88.8%。
以下、同様の操作を繰り返すことにより、光学純度85
〜90%の活性体塩2.0〜2.2gずつを交互に得た

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. DL−アラニンまたはD−もしくはL−どちらか一方の
    活性体が過剰に存在するアラニンをベンゼンスルホン酸
    塩として優先晶出する際に、強酸性の水溶液、またはそ
    の水溶液に異種アミノ酸を共存させた水溶液から晶析さ
    せることを特徴とするDL−アラニンの光学分割法。
JP61278847A 1986-11-25 1986-11-25 Dl−アラニンの光学分割法 Expired - Lifetime JP2533864B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004018407A1 (ja) * 2002-08-23 2004-03-04 Ajinomoto Co., Inc. アミノ酸エステル塩結晶およびその製法

Cited By (2)

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WO2004018407A1 (ja) * 2002-08-23 2004-03-04 Ajinomoto Co., Inc. アミノ酸エステル塩結晶およびその製法
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