JPS6311564A - 低膨脹性マイカ複合絶縁材料の製法 - Google Patents

低膨脹性マイカ複合絶縁材料の製法

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JPS6311564A
JPS6311564A JP61156534A JP15653486A JPS6311564A JP S6311564 A JPS6311564 A JP S6311564A JP 61156534 A JP61156534 A JP 61156534A JP 15653486 A JP15653486 A JP 15653486A JP S6311564 A JPS6311564 A JP S6311564A
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mica
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村上 忠▲キ▼
加藤 和晴
清 高田
白沢 宗
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は低膨脹性を有し、耐熱性、機械的強度および電
気絶縁性に優れ、かつ製造に際し1000℃付近の比較
的低温で焼成でき、機械加工が可能な低膨脹性マイカ複
合絶縁材料の製法に関する。
さらに詳しくは、耐熱衝撃性に優れ、車輌抵抗器用耐熱
絶縁支持部材、消弧材料、断熱材料などの他、不燃性、
耐熱性、電気絶縁性などが必要とされる機器の構造部材
として多くの用途に使用できる低膨脹性マイカ複合絶縁
材料の製法に関する。
[従来の技術およびその問題点] 機械加工ができるマイカ複合絶縁材料に類似したものと
しては、マイカ粉末とガラス粉末とからなる混合物を金
型に入れ、ガラス粉末が溶融する湿度まで加熱し、同時
に加圧する、いわゆるポットプレス法で成形するマイカ
型造物が従来から知られている。マイカ型造物は、電気
絶縁性および寸法安定性に優れ、また機械加工が可能な
ため種々の形状を有する耐熱電気絶縁部品として従来か
・ら使用されてきた。
しかしこの材料においても問題があり、そのひとつは製
造工程において600〜800℃で加熱し、500Kg
/ci以上の加圧力で加熱加圧成形する必要があるため
、比較的小形寸法形状品をつるためには適するが大形寸
法形状品の作製は設備的にも複雑困難であり、また厚物
寸法品はクラックなどが発生しやすく作製し難いと考え
られている。またマイカ型造物に使用されているガラス
粉末は、一般にはホウケイ酸鉛系の低融点ガラスが用い
られており、マイカ型造物の耐熱温度が300〜500
℃と低い。すなわちそれ以上の温度で使用するとガラス
が溶融しはじめるため、火膨れ、層間クラックなど形状
変化をきたす。したがって耐熱温度が低いため、使用範
囲を限定して用いられている。
また低融点ガラスには前記のとおりPbOが多く含まれ
ているため、取り扱いには注意を必要とし、安全衛生面
からも問題を有する。また熱膨張率も大きく、一般には
8X10’〜12X10−6/”Icである。
[発明が解決しようとする問題点1 以上に説明したように、マイカ型造物は製造工程におい
て高温高圧で焼成する必要があるので、大型寸法形状品
の作成は設面および製法が複雑となり製品のコストが高
くなるという問題点や、厚物寸法品が作製し難い、低融
点ガラスが用いられているため耐熱温度が低い、熱膨張
率が大きいなどの問題点がある。
本発明は従来よりも熱膨張率が小さい材料でかつ大形寸
法形状品を容易にうることを目標に鋭意検討した結果、
本発明に用いる材料ならびにIl製造工程見出したもの
である。
[問題点を解決するための手段] 本発明はマイカ粉末、酸化亜鉛粉末、シリカ粉末、ホウ
酸粉末および酸化スズ粉末からなる構成原料を混合して
混合粉末を作製する工程、混合粉末を940〜1050
℃で加熱して焼成物を作製する工程、焼成物を粉砕し、
粉末として成形原料を作製する工程、成形原料と有機バ
インダーとを混合して成形材料を作製する工程、成形材
料を既知の成形法により成形体とする工程および成形体
を940〜1050℃で焼成することにより所望の形態
を有する焼成体とする工程からなる低膨脹性マイカ複合
絶縁材料の製法に関する。
[作用および実施例] 本発明の低膨脹性マイカ複合絶縁材料の製法について説
明する。
まず構成原料であるマイカ粉末、酸化亜鉛粉末、シリカ
粉末、ホウ酸粉末および酸化スズ粉末が調製される。
マイカは耐熱性および電気絶縁性に優れ、また硬度が小
さいため機械加工が容易な原料であり、本発明では機械
加工性を付与するために用いられ、これが材料中に介在
すると機械加工時に材料がマイカの部分で破壊され、加
工が可能となる。
本発明に用いられるマイカ粉末は粒径が10ρ以下のも
のが好ましく、構成原料中の比率が20.4〜51.0
%(重量%、以下同様)であるのが好ましい。
該比率が20.4%未満のばあい、えられる焼成体の機
械加工性が劣るようになり、また51.0%をこえると
機械加工性を有するものの、他の特性たとえば熱膨張率
が大きくなり、また機械的強度などが劣るようになり、
ざらには多孔質となりやすいため高い湿度の中での電気
絶縁性などが劣る結果となり、使用し難い材料となる。
マイカ粉末以外の構成原料としては酸化亜鉛、シリカ、
ホウ酸、酸化スズの各粉末が使用される。
これらの構成原料を940〜1050℃で焼成すること
により、それを用いた成形体は1000℃付近の低温加
熱で焼成でき、えられる焼成体は緻密質で低膨脹性、耐
熱性、電気絶縁性および機械的強度に優れたものとなる
酸化亜鉛粉末の構成原料中の比率は17.7〜40.8
%であるのが好ましい。該比率が17.7%未満のばあ
い、えられる焼成体が緻密質でなく機械的強度、電気絶
縁性などの特性が劣るようになり、また40.8%をこ
えても緻密質の焼成体がえられず機械的強度、電気絶縁
性などが劣るようになる。なお酸化亜鉛粉末は粒径0.
8〜1.5漆の一般に市販されているものを好適に用い
ることができるが、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛など加熱によ
り醇化亜鉛となるものであれば、いずれのものでも使用
できる。
シリカ粉末の構成原料中の比率は10,2〜20.4%
であるのが好ましい。該比率が10.2%未満または2
0.4%をこえたばあい、緻密質の焼成体をうることが
できないため機械的強度、電気絶縁性などが劣るように
なる。なおシリカt5)末は市販品を振動ミルなどで粒
径10−以下に粉砕したものを好適に使用することがで
きる。
ホウ酸粉末の構成原料中の比率は8.2〜29.4%で
あるのが好ましい。該比率が8.2%未満のばあい、機
械的強度に優れた焼成体がえられず、また29.4%を
こえても機械的強度および電気絶縁性に優れた焼成体が
えられ難い。なおホウ酸粉末は、正ホウ酸を原料とした
ものが好ましく、市販品を振動ミルなどで粒径10項以
下に粉砕したものを好適に使用することができる。ホウ
酸粉末はメタホウ酸、無水ホウ酸などから加水分解によ
り正ホウ酸としたものであれば本発明に用いることがで
きる。
酸化スズ粉末の構成原料中の比率は2.0〜102%で
あるのが好ましい。該比率が20%未満のばあい、添加
する効果が乏しく緻密質の焼成体をうろことができない
ため、機械的強度、電気絶縁性などが劣るようになる。
また10.2%をこえても緻密質の焼成体をうることが
できないため、□域内強度、電気絶縁性などが劣るよう
になる。なお酸化スズ粉末は酸化第二スズの粉末が好ま
しく、市販品を振動ミルなどで10.ca以下の粒径に
粉砕したものが好適に使用しつる。
これらの構成原料をボールミルなどで均一な組成となる
ように混合することによってえられる混合粉末を磁製容
器などに充填し、940〜1050℃で加熱し焼成物か
えられる。加熱温度が940℃未満のばあい、均一な焼
成物かえられず、また1050℃をこえるとガラス質が
増加して好ましくない。焼成物は充填時よりも嵩が小さ
くなり、塊となっている。構成原料がこの加熱過程で相
互に反応し、新しい化合物となり、たとえば5Z口0・
2B203.β−ZnO−8203、Zn2SiO4あ
るいは酸化スズとの化合物などが認められる。これらは
低膨脹性、耐熱性、電気絶縁性などを有したものである
と考えられる。またマイカも一部結晶状態で確認される
が、これら構成原料間の反応形態についての詳細は不明
である。これらの化合物を含む焼成物を粗粉砕したのち
、ざらに撮動ミルなどを用いて粒径が好ましくは10−
以下となるように粉砕して成形原料かえられる。
つぎに成形原料にたとえばメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、でんぷんなどの有機バインダーを適量加
え、濡潰機などを用いて均一な組成となるように充分混
合し成形材料がえられる。
成形材料を油圧プレスなどにより常温で加圧成形または
ディニアリングエクストルーダによる可塑成形などの既
知の成形法により所望の成形体が作製される。
えられた成形体を通常は60〜100℃で3〜5時間乾
燥したのち、バインダーを脱脂するために300〜65
0℃、好ましくは550〜650℃で加熱する。加熱時
間は成形体の形状によって異なるので適宜調整される。
ついで940〜1050℃で加熱することにより焼成体
かえられる。加熱温Iffが940℃未満のばあい、緻
密な焼成体がえられず、また1050℃をこえると焼成
体が多孔質となりゃすく形状変化も大きくなる。
本発明をさらに実施例に基づき詳細に説明するが、本発
明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 マイカ粉末として合成マイカ粉末(粒径8〜10−1大
竹碍子■製)  284.1g 、酸化亜鉛粉末(粒径
0.8〜1.5−1堺化学工業側製)  303.5g
、シリカ粉末(粒径3〜8−1電気化学工業■製)18
2、IQ 、正ホウ酸粉末(粒径5〜10AII11、
石津製薬■製)  121.4(J 、酸化スズ粉末(
粒径6〜8um、5津製薬■l ) 47.3Qを調合
し、ボールミルで3時間混合して混合粉末を作製した。
つぎに混合粉末を、アルミナ製容器に入れ電気炉を用い
て1000℃で3時間加熱して焼成物をえた。
この焼成物を描潰機で約40〜60メツシユに粉砕した
のら、振動ミルで粒径5〜8虜に粉砕し、成形原料とし
た。
成形原料4009にメチルセルロース4gを添加し、ざ
らに水30dを加え、温情1で30分間混合して成形材
料とした。
えられた成形材料を直径110M%高さ 100#1+
11の金型に充填し、300kQ/cdの加圧力で1分
間、常温で加圧し、厚さ約19M、直径約110順の成
形体を作製した。成形体を60〜100℃で3時間乾燥
して水分を除去した。
つぎに電気炉に入れ、600℃で1時間、1000℃で
1時間加熱し、焼成体を作製した。えられた焼成体は厚
さ方向で10〜12%、径方向で15〜17%程度収縮
を?し、金属片でたたくと澄んだ金属音を発した。
この焼成体の機械的強度、電気絶縁性、熱膨張率、機械
加工性および熱変形温度を測定した。機械的強度として
は曲げ強さを評価した。曲げ強さ試料としては、原厚さ
で幅10s1、長さ70mに切断加工したものを試験片
として、三点曲げ試験法により常温で測定した。支点間
距離は50mである。
電気絶縁性は、厚さ511111、幅20間、長さ40
Mに切断加工したものを試料としJISに6911(熱
硬化性プラスチックの一般試験法)  5.12項に準
じ、常態(V温約25℃)ならびに25℃、相対湿度9
0%の雰囲気中に100時間放置後の絶縁抵抗を測定し
た。測定器は500■ポータプルメガ−を用いた。
熱膨張率は厚さ5ml、幅58m、長さ50#Ilに切
断加工したものを試料とし40℃から500℃までの平
均熱膨張率を測定した。
機械加工性は、原厚さで幅50履、長さSONの切断加
工したものを試料とし、直径101+111(7) J
fl硬ドリルで貫通孔を複数個設ける試験を行なうと同
時に、原厚さで幅15InlR1長さ50.に切断加工
したものを試料とし、試料の一端をチャックではさみ直
径10m1長さ40Mの丸棒加工を旋盤で行なった。い
ずれもカケ、ワレなどが発生せず所定の寸法に加工でき
たものについては、加工性を良とし、なかでもとくに正
確に加工できたものを優と判断した。
また一部、カケ、ワレなどが発生したがはと/Vど所定
の寸法に加工できたものについては加工性可と判断した
。それ以外は、加工性不可と判断した。
熱変形温度は、厚さ5Ill111幅20.、長さ20
履に切断加工したものを試験片とし、寸法fi’f後、
電気炉に入れ、形状変化をきたしはじめる最低温度を調
べた。形状変化は寸法測定、実体顕微鏡によるn¥Xな
どにより、変形、ワレ、クラックさらには溶融状態など
を含めて判断した。
実施例2 マイカ粉末として合成マイカ粉末381.90.9化亜
鉛粉末258.9g、シリカ粉末155.3(1、正ホ
ウ酸粉末103.6!11 、酸化スズ粉末47.7g
を調合し、ボールミルで3時間混合して混合粉末を作製
した。
これら構成原料は実施例1と同じものである。
以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、成形材料
、成形体ついで焼成体としたのら、機械的強度、電気絶
縁性、熱膨張率、機械加工性および熱変形温度を測定し
た。その結果を第1表に示す。
実施例3 マイカ粉末として合成マイカ粉末500.0g5H化亜
鉛粉末200.0g 、シリカ粉末100.00 、正
ホウ酸粉末160.0g 、 [1化スズ粉末20.0
(lを調合し、ボールミルで3時間混合して混合粉末を
作製した。
これら構成原料は実施例1と同じものである。
以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、成形材料
、成形体ついで焼成体としたのら、機械的強度、電気絶
縁性、熱膨張率、機械加工性および熱変形温度を測定し
た。その結果を第1表に示す。
実施例4 マイカ粉末として合成マイカ粉末200g、 l!II
化亜鉛粉末400Q、シリカ粉末200(1、正ホウ酸
粉末80Q、酸化スズ粉末100gを調合し、ボールミ
ルで3時間混合して混合粉末を作製した。これら構成原
料は実施例1と同じものである。
以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、成形材料
、成形体ついで焼成体としたのち、懇械的強度、電気絶
縁性、熱膨張率、機械加工性および熱変形温度を測定し
た。その結果を第1表(こ示す。
実施例5 マイカ粉末として合成マイカ粉末300g、酸化亜鉛粉
末150g、シリカ粉末1001;l、正ホウ酸粉末2
509、酸化スズtS)末50(+を調合し、ボールミ
ルで3時間混合して混合粉末を作製した。これら構成原
料は実施例1と同じものである。
以下実施例1と同様にして焼成物、成形原料、成形材料
、成形体ついで焼成体としたのち、機械的強度、電気絶
縁性、熱膨張率、機械加工性および熱変形温度を測定し
た。その結果を第1表に示す。
実施例6 実施例5と同じ混合粉末を作製し、アルミナ製容器に入
れ、電気炉を用いて940℃で5時間加熱して焼成物を
えた。
この焼成物を描潰機で約40〜60メツシユに粉砕した
のち、振動ミルで5〜8虜に粉砕し成形原料とした。
えられた成形原料4000にメチルセルロース4gを添
加しさらに水30dを加え、嬬潰機で30分間混合し、
成形材料とした。
以下実流例1と同様にして、厚さ約20mm、直径約1
101の成形体を作製した。成形体を60〜100℃で
3時間乾燥して水分を除去した。
つぎに電気炉に入れ、600℃で1時間、940℃で5
時間加熱し、焼成体を作製した。
以下実施例1と同様にして機械的強度、電気絶縁性、熱
膨張率、機械加工性および熱変形温度を測定した。その
結果を第1表に示す。
実施例7 実施例4と同じ混合粉末を作製し、アルミナ製容器に入
れ、電気炉を用いて1050℃で30分間加熱して焼成
物をえた。
この焼成物を播潰機で約40〜60メツシユに粉砕した
のち、振動ミルで5〜8ρに粉砕し成形原料とした。
えられた成形原料400(lにメチルセルロース49を
添加しさらに水30dを加え、播潰機で30分間混合し
、成形材料とした。
以下実施例1と同様にして、厚さ約18mm、直径約1
10111mの成形体を作製した。成形体を60〜10
0℃で3時間乾燥して水分を除去した。
つぎに電気炉に入れ、600℃で1時間、1050℃で
30分間加熱し、焼成体を作製した。
以下実膿例1と同様にして機械的強度、電気絶縁性、熱
膨張率、機械加工性および熱変形温度を測定した。その
結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1のマイカ粉末を除いた組成とした以外は、実施
例1と同様にして焼成体を作製し、機械的強度、電気絶
縁性、熱膨張率、機械加工性および熱変形温度を測定し
た。その結果を第1表に示す。
比較例2 マイカ粉末と低融点ガラス粉末とで構成された市販の寸
法が厚さ15+++m、幅200mm+ 、長さ200
m11のマイカ型造物(マイカレックス、日本マイカル
タ工業■製)を購入し、実施例1と同様にして機械的強
度、電気絶縁性、熱膨張率、機械加工性および熱変形温
度を測定した。その結果を第1表に示す。
[以下余白] 本発明の製法によってえられる低膨脹性マイカ複合絶縁
材料は、940〜1050℃の比較的低温で焼成でき、
また成形体は常温でえられるため、製法が簡単である。
実施例1〜7でえられた焼成体はとくに熱膨張率が小さ
く、3.9X 10−’〜5.5X 10−8 /”C
であり、曲げ強さが610〜860kQ/ cmと優れ
、かつ電気絶縁抵抗も常態で500080以上、90%
R11中で808Ω以上と高い値を示す。
比較例1はマイカ粉末を用いないばあいであるが機械的
強度および電気絶縁性に優れ熱膨張率も2.8x 10
−’ / ”Cと小さいが機械加工性が劣る。
比較例2は、マイカ粉末と低融点ガラス粉末とをガラス
が溶融する温度で加圧してえられるものであるが、本発
明の製法によりえられる材料に比べて熱膨張率が11.
5X 10−6 /”Cと大ぎく、熱変形温度が450
℃と低い。
なお本実施例では、マイカ粉末として合成マイカF5)
末を用いたが、さらにコスト低減のためには、白雲母、
金雲母などの天然マイカも構成原料として使用できるこ
とはいうまでもない。
(発明の効果] 本発明の製法によれば、マイカ粉末、酸化亜鉛粉末、シ
リカ粉末、ホウ酸粉末および酸化スズ粉末を構成原料と
し、これらを加熱により反応させた焼成物としたのち、
常温で成形し940〜1050℃の温度で加熱すること
により、とくに熱膨張率が小さり、機械加工性を有し、
機械的強度、電気絶縁性などの特性に優れた材料がえら
れる。
また常温で成形が可能で、焼成体が1000℃付近の比
較的低温でえられる。ため製法が従来よりも簡単であり
大型寸法形状品、厚物寸法品などもえやすく、かつ原料
が比較的安価であることと相まって製品コストが低い。
したがって本発明の製法によってえられる低膨脹性マイ
カ複合絶縁材料は、耐熱性、耐熱衝撃性の必要な車輌抵
抗器用耐熱絶縁支持部材、消弧材料、断熱材料などの他
、電気絶縁性、礪域内強!腹が必要どされる機器の構造
部材として有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マイカ粉末、酸化亜鉛粉末、シリカ粉末、ホウ酸
    粉末および酸化スズ粉末からなる構成原料を混合して混
    合粉末を作製する工程、混合粉末を940〜1050℃
    で加熱して焼成物を作製する工程、焼成物を粉砕し、粉
    末として成形原料を作製する工程、成形原料と有機バイ
    ンダーとを混合して成形材料を作製する工程、成形材料
    を既知の成形法により成形体とする工程および成形体を
    940〜1050℃で焼成することにより所望の形態を
    有する焼成体とする工程からなる低膨脹性マイカ複合絶
    縁材料の製法。
  2. (2)前記構成原料の組成比率がマイカ粉末20.4〜
    51.0重量%、酸化亜鉛粉末17.7〜40.8重量
    %、シリカ粉末10.2〜20.4重量%、ホウ酸粉末
    8.2〜29.4重量%、酸化スズ粉末2.0〜10.
    2重量%である特許請求の範囲第(1)項記載の製法。
JP61156534A 1986-07-02 1986-07-02 低膨脹性マイカ複合絶縁材料の製法 Pending JPS6311564A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0248461A (ja) * 1988-08-10 1990-02-19 Mitsubishi Electric Corp マイカ複合無機成形品の製法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0248461A (ja) * 1988-08-10 1990-02-19 Mitsubishi Electric Corp マイカ複合無機成形品の製法

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