JPS6285032A - アクリロニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法 - Google Patents

アクリロニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法

Info

Publication number
JPS6285032A
JPS6285032A JP22577385A JP22577385A JPS6285032A JP S6285032 A JPS6285032 A JP S6285032A JP 22577385 A JP22577385 A JP 22577385A JP 22577385 A JP22577385 A JP 22577385A JP S6285032 A JPS6285032 A JP S6285032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
treatment
density
stage
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22577385A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0424446B2 (ja
Inventor
Toa Kobayashi
東亜 小林
Yoshitaka Imai
今井 義隆
Nobuyuki Yamamoto
伸之 山本
Soji Nakatani
中谷 宗嗣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP22577385A priority Critical patent/JPS6285032A/ja
Priority to EP86905935A priority patent/EP0242401B1/en
Priority to DE8686905935T priority patent/DE3686715T2/de
Priority to US07/066,629 priority patent/US4780301A/en
Priority to KR1019870700479A priority patent/KR890005273B1/ko
Priority to PCT/JP1986/000512 priority patent/WO1987002391A1/ja
Publication of JPS6285032A publication Critical patent/JPS6285032A/ja
Publication of JPH0424446B2 publication Critical patent/JPH0424446B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、高強度、高弾性という特性を備えた炭素m准
であり、しかも各単繊維間の均質性に優れるとともに、
毛羽等の糸欠陥の少ない炭素繊維束を作り得るアクリロ
ニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法に関する
乙のである。
層従来の技術」 周知のように、炭素繊維の製造は、通常アクリロニトリ
ル系重合体繊維を酸化性雰囲気中で熱処理する耐炎化工
程と、得られた耐炎化繊維を不活性雰囲気中て熱処理す
る炭素化工程とに大別される。アクリロニトリル系重合
体繊維の耐炎化工程は、酸化性雰囲気下200〜300
℃で、通常2〜4時間かけて行なわれており、この耐炎
化工程は炭素繊維製造工程の全所要時間の9割以上を占
めている。従って、炭素繊維製造コストの低減は、この
耐炎化反応に要する時間の短縮にあるといわれている。
この耐炎化工程を′FL′aする方法の一つとしては、
特公昭47−35938号公報に示されているように、
耐炎化温度を高める方法があるが、この方法を採用する
と、テキスタイル・リサーチ・ジャーナル(Texti
le Res、J、30882〜896(1960)に
示されるように、耐炎化反応が発熱反応であるため、鵬
走反応をひきおこしてアクリロニトリル系重合体繊維に
おける着火を誘発してしまう。また、このような着火を
誘発しない場合でも、この方法により処理すると、処理
されたアクリロニトリル系重合体繊維は、その繊維外周
部において耐炎化された構造となっているものの、その
内部においては耐炎化不足な構造となり、不均一耐炎化
構造の耐炎化糸となってしまう。このような耐炎化糸は
、後に行なう炭素化工程で毛羽立ち、糸切れなどの不都
合な現象を発生し、効率的な炭素化反応を行なわせるこ
とが難しく、高性能な炭素繊維とすることかできない。
これに対し、このような錐点かなく、かつアクリロニト
リル系重合体繊維の耐炎化処理時間を5〜30分に短縮
する方法が特公昭51−25487号公報に示されてい
る。この方法はアクリロニトリル系重合体繊維をその平
衡水分率が4%に達するまでの加熱処理時間が5〜20
分となるような耐炎化処理条件にて処理した後、l 0
00 ’C以上の温度て炭素化する方法である。しかし
、平衡水分率4%の耐炎化処理系は、幾多の公知文献に
ら見られるように、耐炎化構造としては十分な乙のでは
なく、その断面は顕著な二重構造をとっており、このよ
うな耐炎化繊維は、後の炭素化工程で熱分解し、得られ
る繊ut中にミクロボイドが形成されるため、引っ張り
強度が400Kg/mm’以上の高強度炭素繊維とする
ことは難しい。
このように、耐炎化工程ての鵬走反応およびアクリロニ
トリル系重合体繊維の不均一耐炎化反応は、アクリロニ
トリル系重合体11#i椎束を構成するアクリロニトリ
ル系重合体単繊維の構成数が増加すればするほど増大さ
れてしまう。このような単゛繊維構成本数の多いアクリ
ロニトリル系重合体繊維束を効率よく耐炎化する方法が
特開昭58−163729号公報に示されている。この
方法は、単繊維繊度0.5〜1.5デニール、フィラメ
ント数1000〜30000なるアクリロニI・リル系
重合体繊維束を200〜260℃の耐炎化炉内てこの繊
維束の酸素含有量か3〜7%なる不完全耐炎化糸条とな
しくこのようにすることによって、後の高次耐炎化処理
時の繊維間融着を防止し)、次いで、さらに高温の耐炎
化条件にて処理し、酸素含有量9.5%以上の完全耐炎
化糸とした後に炭素化する方法である。しかし、この方
法では、糸条の毛羽、糸切れは発生しないものの、不完
全耐炎化糸から完全耐炎化糸への処理条件が過酷なため
糸条内にミクロボイドが発生しやすく、さらに完全耐炎
化糸中の酸素金遣が95%以」二と高く、酸素による架
橋構造が高度に発達しているため、炭素化工程で得られ
る炭素繊維の性能を高めるのに有効な伸長処理を施すこ
とができず、得られる炭素繊維の引っ張り強度は350
Kg/mm2以下のものとなっている。
「発明が解決しようとする問題点」 上記のように、アクリロニトリル系重合体単繊維が10
00〜15000本と単繊維構成本数が多いアクリロニ
トリル系重合体繊維束、特に、このような繊維束をシー
ト状に並列に並べたプレカーザを耐炎化処理時間を60
分以内の高速耐炎化処理することが可能で、かつ続いて
行なわれる炭素化工程において炭素繊維の性能を高める
ための伸長処理を施すことのできる耐炎化繊維を得る技
術は、未だ完成されていないのが現状である。
「問題点を解決するための手段」 これに対し、本発明者らは、上記問題点を解決するため
に鋭意研究を重ねたところ、次のような知見を得るに至
った。すなイつち、 (イ)従来技術においては、アクリロニトリル系繊維束
間への酸素拡散速度が十分でないためアクリロニトリル
系単繊維断面内への酸素の浸透が遅くなる傾向があった
(ロ)そのため、炭素化工程へ供する耐炎化繊維の耐炎
化密度を1.40g/cc以上に高める必要が生じ、上
記のような不都合が生じていた。
(ハ) これに基つき、アクリロニトリル系重合体繊維
束中への酸素拡散速度を高めてやる耐炎化条件を選定す
ることにより上記不都合か著しく改善されるとと乙に、
これによって得られた耐炎化糸より作られた炭素繊維は
極めて高性能な乙のとすることができる。
本発明は、上記知見に基づいてなされた乙のである。す
なイつち、本発明の要旨とするところは、少なくとも9
0重1%のアクリロニトリルと共重合可能な10重量%
以下のビニルモノマーとの共重合体を紡糸して得たアク
リロニトリル系重合体繊維束を酸化性雰囲気下で処理温
度の異なる複数個の耐炎化炉を用いて連続的に耐炎化処
理を行なうに際し、各段耐炎化処理後の繊維密度が次式
(1)で規定する密度を保つような条件下で、かつ耐炎
化終了後の繊維密度が1.34〜1.40g/ccとな
るように多段耐炎化処理を行なうことを特徴とするアク
リロニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法にあ
る。
ただし、ρnはn段目処理後の繊維の密度(g/cc)
ρ0は原料アクリロニトリル系重合体 繊維密度(g/cc) ρには耐炎化処理終了後の繊維密度で 1、34〜1.40g/ccの範囲の値tnはn段目の
耐炎化処理時間 には耐炎化処理段数 「作用 」 本発明を実施するに際して用いるアクリロニトリル系重
合体繊維を構成ずろ重合体は、アクリロニトリルを90
重量%以上と、他の共重合可能な10重1%以下のビニ
ルモノマーとの共重合体よりなる乙のである。この重合
体は、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法なと種々の
方法により製造することができ、その還元粘度が1.0
〜10.0なる範囲のものとするのがよい。
アクリロニトリル単位か90重1%未満の重合体よりつ
くられた繊維は、耐炎化反応性か低いため、耐炎化開始
温度を高める必要かあり、まに、一度耐炎化反応が開始
されると、逆に双走反応を起こし易い傾向かあり、アク
リロニトリル重合単位は95重量%以上のものであるこ
とが好ましい。
アクリロニトリルと共重合させる他の共重合可能tビニ
ルモノマーは、アクリロニトリル系重合体繊維の耐炎化
反応を促進させ、耐炎化時間の短縮化に寄与する成分で
あり、例えば、ヒドロキシエチルアクリロニトリル、メ
チルヒニルケトン、メチルアクリレート、アクリル酸、
メタクリル酸1、イタコン酸、t−ブヂルメタクリレー
トなどを用い得るが、これらの成分の共重合量は総量で
10重量%以下、好ましく5重量%以下とするのがよい
上記アクリロニトリル系正合体は、通常、湿式紡糸法ま
たは乾−湿式紡糸法によって紡糸し、単繊維繊度03〜
15デニール、フィラメノト敢1000〜+5000の
アクリロニトリル系重合体繊維束とするのがよい。単繊
維繊度か03デニール未〆黄の繊維は、炭素繊維製造用
原料繊維として用いる場合、その強度が不足しかちであ
るので好ましくない。
逆に、15デニールを越えると、耐炎化工程での繊維断
面内への酸素拡散速度が低下し、均一な耐炎化糸にしに
くくなる傾向が認められる。  。
一方、フィラメント数が1000未満のものでは耐炎化
工程の工程通過性は良好であるが、耐炎化糸生産性が急
激に低下する。逆に、総フィラメント数か15000を
越える大きいものは、その耐炎化工程においてアクリロ
ニトリル系重合体繊維束内部への酸素の拡散が妨げられ
るようになり、繊維束外表面の繊維と繊維束内面の繊維
との間に耐炎化性能の差が現れ易くなる。
高性能炭素繊維を製造しうる耐炎化繊維束として備えて
いなければならない特性は、毛羽の発生のないこと、炭
素化工程の初期段階において、2%以上、好ましくは5
%以上の伸長が可能であり、かつクール発生量の少ない
ことなどである。このような性能を備えた耐炎化繊維束
とは、1000〜15000フイラメントより構成され
る繊維束の外側部に位置する繊維と、中心部に位置する
繊維との間での耐炎化繊維密度に大きな差がないこと、
一本の耐炎化繊維の断面内での耐炎化ができるたけ均一
化されていることが必要なことである。
1000〜15000フイラメントよりなるアクリロニ
トリル系重合体繊維束を酸化処理して上記したような特
性を備えた耐炎化繊維束とするには、複数個設けられた
耐炎化炉のn段目の炉を通過した耐炎化処理系の耐炎化
処理系を示す繊維密度か前記式(1)で規定される条件
を満たしてやれば可能となる。
耐炎化工程の前半において、ρnが式(1)の右辺の値
より大きい場合は、第1図の線Aに示すように、初期に
繊維密度を増大させるため、高温処理が必要となる。従
って、反応暴走による着火現象や繊維の融着がおこりや
すく、耐炎化工程の短縮化は困難となる。また、従来の
技術では、高温処理に伴う暴走反応を避けるため、第1
図の線Bに示すように、耐炎化工程の前半を比較的低温
で処理し、反応暴走が起こりにくい後半において急速に
その耐炎化繊維密度の増大を起こす必要があり、このた
め得られる耐炎化繊推断面内にミクロボイドを生成する
とともに、繊維内外面の耐炎化度に大きな差を宵するも
のとなる。このような短時間耐炎化1a椎は、後の炭素
化処理工程では全く延伸性を示さず、かっ毛羽の発生し
やすいものとなることが分かる。
これに対し、本発明においては、ρnを式(1)で規定
する範囲となるような耐炎化条件を採用すると、その耐
炎化反応は第1図中の線Cに示すように、耐炎化繊維密
度ρOXと耐炎化処理時間Σtnと〜桐 の関係はほぼ直線状になり、耐炎化全処理時間Σハエl tnを60分以内とした場合にも得られる耐炎化繊維束
の外側の繊維のρOxと内側繊維のρoxとの差が極め
て小さいものとなし得、さらに一本の耐炎化繊推断面内
での均一耐炎化も効率よく行ない得るとともに、繊維間
融着、膠着などの極めて少ない耐炎化繊維束となること
が分かる。ρ0は通常1.18程度であり、ρには本発
明においては134〜140、特に135〜1.38の
範囲とすることが必要である。
ρに値が1.34未満の耐炎化糸は、炭素化工[呈で急
激な熱分解を起こし、毛羽が発生しやすく、そのため良
好な性能を有する炭素繊維とすることができず、逆に、
ρに値が1..34を越えて大きなものは、引っ張り強
度400Kg/mm2以上の高性能炭素繊維を得ること
が難しい。
これに対し、本発明の耐炎化繊維のρには1.35〜1
.40の範囲の値を有しているため、耐炎化工程を短縮
化しても炭素化工程で異常な熱分解反応を起こすことな
く、3〜25%乙の延伸を施すことができ、優れた性能
を備えた炭素繊維とすることができる。本発明は、耐炎
化処理時間Σtnが90分以内、η+1 特に20〜60分の範囲において顕著な効果がある。
本発明において用いる多段耐炎化炉の段数は、少なくと
も3段、好ましくは3〜6段であればよく、この段数が
余り大きくなると、経済的でなく、設備的制約も大きく
なり、作業性の点でもマイナスになるので好ましくない
本発明の多段耐炎化は、単繊維繊度03〜1.5デニー
ル、フィラメント数1000〜15000のアクリロニ
トリル系重合体繊維束を単独ないし複数本焼成ずろ際に
有効な方法である。特に、アクリロニトリル系重合体繊
維束を数十水から数百本を平行にソート状に並へて焼成
する際に有効な方法である。
ソート状に並べて焼成する際には、アクリロニトリル系
重合体繊維束内への酸素の拡散速度が阻害されないよう
に各繊維束間のピンチ幅を設け、その耐炎化速度が式(
1)を満足するように、昇温速度をコントロールするこ
とによって本発明の目的を十分に満たすことができる。
このような方法によって得た耐炎化糸は、炭素化工程で
十分な伸長を加えながら焼成することができ、優れた性
能を有する炭素繊維を作り得る耐炎化糸となっており、
かつ耐炎化処理時間も従来法に比べ著しく短縮化される
「実施例」 次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
実施例 1 密室1.18g/C″c1単繊維デニール 1.3dお
よびフィラメント数 12000本からなるアクリロニ
トリル重合休職Q<1束を温度ゾーンか5段で、各段の
処理長か1段目から4段目までは各々8m、5段目か5
.3mからなる熱風循環式多段耐炎化炉を用い、処理時
間30分で、かっ耐炎化終了時の密度が1.36g/c
cとなるように耐炎化処理する場合の各段処理後の密度
範囲を式(1)を用いて求めると、表1に示した範囲で
あった。
次に、予め求めておいた種々の温度における一定温度条
件での耐炎化処理時間に対する密度変化のカーブから前
記の計算密度範囲にするための処理温度を読み取った。
表1に求めた温度条件を示した。この温度条件下で、こ
のアクリロニトリル重合体繊維束50本を繊維束間のピ
ッチが約4mmになるように配列し、供給速度67.8
m/hr、引き取り速度74.6m/hrにて実質的に
10%伸長を付与し、かつ処理時間が30分の耐炎化処
理を行なった。耐炎化炉内送行中の繊維束は実質的に隙
間がなく、シート状であった。この耐炎化処理を24時
間連続で実施したが、反応暴走による着火もなく、また
、得られた耐炎化繊維束は融着も毛羽もない満足すべき
乙のであった。24時間運転後、各段処理後の繊維をサ
ンプリングし、密変勾配管により密度を測定したところ
、表1に示したように、すべての段における密度も計算
密度の範囲内にあった。
得られfコ耐炎化繊維束は、引き続き窒素雰囲気下、6
00°Cの前炭素化炉および1400℃の炭素化炉を連
続的に通過させ、炭素化処理を行なった。この際、前炭
素化炉における伸長率を毛羽が発生するまで変化させた
ところ12%までは全く毛羽はなく、14%にしてわず
かに毛羽が観察された。次に、前炭素化炉の伸長率を8
%にして炭素化処理を行なったが、得られた炭素繊維は
非常に毛羽が少なく、しかも、引っ張り強度 480K
 g/ mm”、弾性率 24Ton/mm2と高性能
なしのであった。
比較例1 前記実施例1において、温度条件を表2に示す温度に変
更して耐炎化処理を行なった。耐炎化処理は毛羽も融着
もなく、安定であった。次に、実施例1と同しく炭素化
処理を行なったが、前炭素化炉において毛羽が多発し、
全く伸長を付与することができなかった。また、伸長率
を零にして炭素化炉を通しfニが、炭素化炉て毛羽が多
発し、得られた炭素l#i惟は評価に耐えないものであ
った。
また、耐炎化各段処理後の繊維密度を実屯例1と同様の
方法で測定した結果、表2に示すように、第1段から第
3段目の繊維密度は表1に示した計算密度範囲よりずれ
た値であった。
比較例2 実施例Iにおいて、第1段および第2段のみを使用し、
30分処理で、かつ耐炎化終了密度が136g/’cc
の場合について式(1)を満足する処理温室を実施例1
と同様の方法で求めたところ、第1段目は245℃、第
2段目は265℃であった。この温度で引き取り速度7
4.6m/hrで30分耐炎化処理を行なったが、反応
跡走のため、2段目て繊、イL束が切断し、処理不能で
あった。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係るアクリロニトリル系
重合体繊?イを束の多段耐炎化処理方法によれば、高強
度、高弾性という特性を備え、しかも各単繊維間の均質
性に優れるとともに、毛羽等の糸欠陥の少ない炭素繊維
束を容易に作ることが可能なようにアクリロニトリル系
重合体繊維束を効率よく耐炎化処理することができる。
重合体繊維束の耐炎化処理方法のそれぞれにおける処理
時間と耐炎化繊維密度との関係を示すグラフである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも90重量%のアクリロニトリルを含有
    するアクリロニトリル系重合体繊維束を酸化雰囲気下で
    処理温度の異なる複数個の炉を用いて連続的に耐炎化処
    理を行なうに際し、各段処理後の繊維密度ρnが下式(
    I )で制限される密度を保つような処理条件下で、か
    つ耐炎化終了後の繊維密度ρkが1.34〜1.40g
    /ccとなるように耐炎化処理することを特徴とするア
    クリロニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法。 (ρk−ρo)×{Σ^n_n_=_1tn/Σ^k_
    n_=_1tn}+ρo−0.01≦ρn≦(ρk−ρ
    o)×{Σ^n_n_=_1tn/Σ^k_n_=_1
    tn}+ρo+0.01・・・・・・( I )ただし、
    ρnはn段目処理後の繊維の密度(g/cc)ρoは原
    料アクリロニトリル系重合体 繊維密度(g/cc) ρkは耐炎化処理終了後の繊維密度で 1.34〜140g/ccの範囲の値 tnはn段目の耐炎化処理時間 には耐炎化処理段数
  2. (2)アクリロニトリル系重合体繊維束を多数本引き揃
    え、この繊維束を実質的にシート状となした状態で供給
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のア
    クリロニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法。
  3. (3)炉の段数が3段以上であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載のアクリロニトリル系重合体繊
    維束の多段耐炎化処理方法。
  4. (4)耐炎化処理時間が20分以上90分未満であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のアクリロ
    ニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法。
  5. (5)耐炎化処理時間が20分以上60分以下であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のアクリロ
    ニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法。
JP22577385A 1985-10-09 1985-10-09 アクリロニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法 Granted JPS6285032A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22577385A JPS6285032A (ja) 1985-10-09 1985-10-09 アクリロニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法
EP86905935A EP0242401B1 (en) 1985-10-09 1986-10-08 Process for producing carbon fibers
DE8686905935T DE3686715T2 (de) 1985-10-09 1986-10-08 Verfahren zur herstellung von kohlenstoffasern.
US07/066,629 US4780301A (en) 1985-10-09 1986-10-08 Process for producing carbon fiber
KR1019870700479A KR890005273B1 (ko) 1985-10-09 1986-10-08 탄소 섬유의 제조방법
PCT/JP1986/000512 WO1987002391A1 (en) 1985-10-09 1986-10-08 Process for producing carbon fibers

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22577385A JPS6285032A (ja) 1985-10-09 1985-10-09 アクリロニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6285032A true JPS6285032A (ja) 1987-04-18
JPH0424446B2 JPH0424446B2 (ja) 1992-04-27

Family

ID=16834566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22577385A Granted JPS6285032A (ja) 1985-10-09 1985-10-09 アクリロニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6285032A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04255399A (ja) * 1990-12-17 1992-09-10 Mutoo Seiko Kk 吸引具

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4947621A (ja) * 1972-09-12 1974-05-08
JPS57121622A (en) * 1981-01-19 1982-07-29 Mitsubishi Rayon Co Ltd Preparation of carbon fiber
JPS57193523A (en) * 1981-05-15 1982-11-27 Monsanto Co Heat stabilization of acrylonitrile copolymer fiber
JPS58136834A (ja) * 1982-02-03 1983-08-15 Mitsubishi Rayon Co Ltd 高性能炭素繊維の製造法
JPS58163729A (ja) * 1982-03-16 1983-09-28 Toray Ind Inc アクリル系繊維束の多段耐炎化方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4947621A (ja) * 1972-09-12 1974-05-08
JPS57121622A (en) * 1981-01-19 1982-07-29 Mitsubishi Rayon Co Ltd Preparation of carbon fiber
JPS57193523A (en) * 1981-05-15 1982-11-27 Monsanto Co Heat stabilization of acrylonitrile copolymer fiber
JPS58136834A (ja) * 1982-02-03 1983-08-15 Mitsubishi Rayon Co Ltd 高性能炭素繊維の製造法
JPS58163729A (ja) * 1982-03-16 1983-09-28 Toray Ind Inc アクリル系繊維束の多段耐炎化方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04255399A (ja) * 1990-12-17 1992-09-10 Mutoo Seiko Kk 吸引具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0424446B2 (ja) 1992-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3539295A (en) Thermal stabilization and carbonization of acrylic fibrous materials
DE69023482T2 (de) Lineare kohlenstoffaser mit verbesserter dehnbarkeit.
US3635675A (en) Preparation of graphite yarns
US3775520A (en) Carbonization/graphitization of poly-acrylonitrile fibers containing residual spinning solvent
US3961888A (en) Acrylic fiber conversion utilizing a stabilization treatment conducted initially in an essentially inert atmosphere
US3533743A (en) Process for the manufacture of continuous high modulus carbon yarns and monofilaments
US3677705A (en) Process for the carbonization of a stabilized acrylic fibrous material
JPS58136838A (ja) 高性能炭素繊維の製造方法
US3592595A (en) Stabilization and carbonization of acrylic fibrous material
JPS62257422A (ja) 炭素繊維の製法
JPS58163729A (ja) アクリル系繊維束の多段耐炎化方法
JPS6285032A (ja) アクリロニトリル系重合体繊維束の多段耐炎化処理方法
KR890005273B1 (ko) 탄소 섬유의 제조방법
JP3002549B2 (ja) 黒鉛繊維の製造方法
US3954950A (en) Production of high tenacity graphitic fibrous materials
JP3047695B2 (ja) 炭素繊維の製造方法
JPS62215018A (ja) 炭素繊維の製法
JPS62257424A (ja) 高強度高弾性炭素繊維の製法
JPS62133125A (ja) 炭素繊維の製造方法
GB2170491A (en) Method of producing graphite fiber and product thereof
JPH0219513A (ja) 高強度・高弾性率の炭素繊維の製造方法
JPS62257423A (ja) 高性能炭素繊維の製造法
JPS62231027A (ja) 炭素繊維の製法
JPS62231026A (ja) 炭素繊維の製法
JPS6250574B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees