JPH0219513A - 高強度・高弾性率の炭素繊維の製造方法 - Google Patents
高強度・高弾性率の炭素繊維の製造方法Info
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- JPH0219513A JPH0219513A JP16606188A JP16606188A JPH0219513A JP H0219513 A JPH0219513 A JP H0219513A JP 16606188 A JP16606188 A JP 16606188A JP 16606188 A JP16606188 A JP 16606188A JP H0219513 A JPH0219513 A JP H0219513A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ポリアクリロニトリル系繊維から高強度かつ
高弾性率を有する高性能炭素繊維を製造する方法に関す
る。
高弾性率を有する高性能炭素繊維を製造する方法に関す
る。
(従来の技術)
−Cにポリアクリロニトリル系繊維から炭素繊維を製造
する場合には、200〜300 ’Cの酸化性雰囲気中
で加熱して得られた耐炎化繊維を、不活性雰囲気中で更
に高温で加熱し炭素化する方法が知られている。より高
性能の炭素繊維を得るために現在まで多くの研究が続け
られ、ある程度の成果があげられるに至ったが、航空、
宇宙分野、その他の複合材料の強化材として使用される
炭素繊維には、より高強度、高弾性率が求められている
。
する場合には、200〜300 ’Cの酸化性雰囲気中
で加熱して得られた耐炎化繊維を、不活性雰囲気中で更
に高温で加熱し炭素化する方法が知られている。より高
性能の炭素繊維を得るために現在まで多くの研究が続け
られ、ある程度の成果があげられるに至ったが、航空、
宇宙分野、その他の複合材料の強化材として使用される
炭素繊維には、より高強度、高弾性率が求められている
。
然しながら、高強度と高弾性率を同時に有する高性能炭
素繊維を得るのは困難な状況にある。それは、一般に知
られているように、炭素繊維の弾性率は炭素化最高温度
の上昇と共に増加するが、強度は1200〜1600°
Cの炭素化最高温度で最高値を示し、それより高温では
低下する傾向にあるからである。
素繊維を得るのは困難な状況にある。それは、一般に知
られているように、炭素繊維の弾性率は炭素化最高温度
の上昇と共に増加するが、強度は1200〜1600°
Cの炭素化最高温度で最高値を示し、それより高温では
低下する傾向にあるからである。
これらの課題を解決すべく、例えば特開昭49−546
32号公報、特開昭51−119833号公報、特開昭
60−246821号公報等では、耐炎化において伸長
率の最適化を図っているが、その炭素繊維の物性は、高
強度且つ高弾性率とは言い難い。
32号公報、特開昭51−119833号公報、特開昭
60−246821号公報等では、耐炎化において伸長
率の最適化を図っているが、その炭素繊維の物性は、高
強度且つ高弾性率とは言い難い。
また、特公昭47−40575号公報では、酸素含有率
が4%以上201以下の耐炎化m維を、ハロゲン化水素
含有雰囲気中で炭素化温度まで加熱することにより高強
度化を図っているが、この場合もまた高強度且つ高弾性
率の炭素繊維とは言い難い。
が4%以上201以下の耐炎化m維を、ハロゲン化水素
含有雰囲気中で炭素化温度まで加熱することにより高強
度化を図っているが、この場合もまた高強度且つ高弾性
率の炭素繊維とは言い難い。
さらに、炭素化処理において、特定の条件下で適当な昇
温速度及び伸長操作を施すことが炭素繊維の性能向上に
寄与することが知られており、特開昭60−11092
5号公報には、特定の昇温速度で特定の伸長操作を行い
ながらハロゲン化水素を含む酸化−性雰囲気中で加熱、
炭素化することにより高性能炭素繊維が得られることが
示されているが、必ずしも満足できるものではない。
温速度及び伸長操作を施すことが炭素繊維の性能向上に
寄与することが知られており、特開昭60−11092
5号公報には、特定の昇温速度で特定の伸長操作を行い
ながらハロゲン化水素を含む酸化−性雰囲気中で加熱、
炭素化することにより高性能炭素繊維が得られることが
示されているが、必ずしも満足できるものではない。
(発明が解決しようとする課題)
一般に、高強度・高弾性率の炭素繊維を製造する際に、
高強度化と高弾性率化とは、相反する側面を持つという
課題がある。本発明は、この課題を解決して、強度、弾
性率がバランス良く且つ高水準である炭素繊維を製造す
る方法に関するものである。
高強度化と高弾性率化とは、相反する側面を持つという
課題がある。本発明は、この課題を解決して、強度、弾
性率がバランス良く且つ高水準である炭素繊維を製造す
る方法に関するものである。
(課題を解決するための手段)
強度、弾性率がバランス良く且つ高水準である炭素繊維
を製造するために鋭意研究を重ねた結果、耐炎化におい
て多段逐次延伸を施しながら得た特定比重の耐炎化繊維
を原料とし、且つ特定の炭素化雰囲気中、特定の伸長条
件下で加熱し炭素化することにより高強度且つ高弾性率
の炭素繊維が得られることを見出し本発明に至った。
を製造するために鋭意研究を重ねた結果、耐炎化におい
て多段逐次延伸を施しながら得た特定比重の耐炎化繊維
を原料とし、且つ特定の炭素化雰囲気中、特定の伸長条
件下で加熱し炭素化することにより高強度且つ高弾性率
の炭素繊維が得られることを見出し本発明に至った。
すなわち、本発明は、ポリアクリロニトリル系繊維を酸
化性雰囲気中で加熱する際、多段逐次延伸を施して得た
比重1.25〜1.40g/cntの耐炎化繊維を原料
とし、かつハロゲン化水素含有雰囲気中で5〜25%の
伸長を付与しながら加熱し炭素化することを特徴とする
高強度高弾性率の炭素繊維の製造方法である。
化性雰囲気中で加熱する際、多段逐次延伸を施して得た
比重1.25〜1.40g/cntの耐炎化繊維を原料
とし、かつハロゲン化水素含有雰囲気中で5〜25%の
伸長を付与しながら加熱し炭素化することを特徴とする
高強度高弾性率の炭素繊維の製造方法である。
以下、本発明について詳細に述べる。
本発明で使用するポリアクリロニトリル系繊維は、アク
リロニトリル95モル%以上、好ましくは98モル%以
上を含有する重合体からなる繊維である。5モル%好ま
しくは2モル%より少量の範囲であれば、アクリロニト
リルと共重合可能な従来公知の単量体、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、
これらの酸のエステル類、塩化ビニル、酢酸ビニル、ス
チレン、アクリルアミド、α−クロルアクリロニトリル
、ビニルスルホン酸等をアクリロニトリルと共重合。
リロニトリル95モル%以上、好ましくは98モル%以
上を含有する重合体からなる繊維である。5モル%好ま
しくは2モル%より少量の範囲であれば、アクリロニト
リルと共重合可能な従来公知の単量体、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、
これらの酸のエステル類、塩化ビニル、酢酸ビニル、ス
チレン、アクリルアミド、α−クロルアクリロニトリル
、ビニルスルホン酸等をアクリロニトリルと共重合。
すべき相手成分として有利に用いることができる。
本発明における耐炎化処理においては、伸長操作と耐炎
化繊維の比重を特定化することが重要である。伸長操作
については多段逐次延伸することが必要である。一般に
、耐炎化処理は炭素繊維製造工程で最も長時間処理を要
するため、炉内もしくは炉外の複数個のターンロールを
介し、複数回折り返して、処理しようとする繊維を通過
させるのが普通である。
化繊維の比重を特定化することが重要である。伸長操作
については多段逐次延伸することが必要である。一般に
、耐炎化処理は炭素繊維製造工程で最も長時間処理を要
するため、炉内もしくは炉外の複数個のターンロールを
介し、複数回折り返して、処理しようとする繊維を通過
させるのが普通である。
本発明における多段逐次延伸とは、例えば、ターンロー
ルを駆動し、炉内における繊維の伸長を少なくとも2段
以上に分けて逐次的に付与する方法である。多段逐次延
伸は、1段延伸よりも、高伸長、高張力を付与すること
が可能であり、得られる炭素繊維の強度、弾性率の向上
に効果的である。多段逐次延伸の一例は、特開昭60−
246821号公報に示されている。多段逐次延伸を行
う際の各段における伸長率は、使用するポリアクリロニ
トリル系繊維あるいは耐炎化条件によって異なるが、各
段毎の降伏伸長率以下に設定するのが好ましい。
ルを駆動し、炉内における繊維の伸長を少なくとも2段
以上に分けて逐次的に付与する方法である。多段逐次延
伸は、1段延伸よりも、高伸長、高張力を付与すること
が可能であり、得られる炭素繊維の強度、弾性率の向上
に効果的である。多段逐次延伸の一例は、特開昭60−
246821号公報に示されている。多段逐次延伸を行
う際の各段における伸長率は、使用するポリアクリロニ
トリル系繊維あるいは耐炎化条件によって異なるが、各
段毎の降伏伸長率以下に設定するのが好ましい。
降伏伸長率とは、伸長率を増加させていった時、張力の
上昇割合が低下しはじめる伸長率を意味する。耐炎化に
おける全伸長率は、好ましくは0〜25%、より好まし
くは5〜20%の範囲内で設定すべきである。0%に満
たない場合、即ち収縮する様な場合は目的とする物性を
得ることが困難である。また、25%を越える伸長を付
与する場合は、毛羽、糸切れ等のトラブルを発生しゃす
く、また強度向上効果が得られない。一方、耐炎化繊維
の比重は、1.25〜1.40g/cffl、好マL
< ハ1.30〜1.35g/C!i!にコントロール
する必要がある。耐炎化繊維の比重が1.25g/c+
flに満たない場合は、炭素化工程で通糸トラブルが発
生したり、通糸できたとしても目的とする高強度・高弾
性率の炭素繊維を得ることが非常に困難である。また耐
炎化繊維の比重が1.40g/adを越える場合は、高
強度を有する炭素繊維を得にくい。
上昇割合が低下しはじめる伸長率を意味する。耐炎化に
おける全伸長率は、好ましくは0〜25%、より好まし
くは5〜20%の範囲内で設定すべきである。0%に満
たない場合、即ち収縮する様な場合は目的とする物性を
得ることが困難である。また、25%を越える伸長を付
与する場合は、毛羽、糸切れ等のトラブルを発生しゃす
く、また強度向上効果が得られない。一方、耐炎化繊維
の比重は、1.25〜1.40g/cffl、好マL
< ハ1.30〜1.35g/C!i!にコントロール
する必要がある。耐炎化繊維の比重が1.25g/c+
flに満たない場合は、炭素化工程で通糸トラブルが発
生したり、通糸できたとしても目的とする高強度・高弾
性率の炭素繊維を得ることが非常に困難である。また耐
炎化繊維の比重が1.40g/adを越える場合は、高
強度を有する炭素繊維を得にくい。
上記耐炎化繊維は次に公知の方法によって炭素化する事
が可能であるが、炭素化雰囲気ならびに炭素化伸長率を
特定化する必要がある。炭素化最高温度は特に限定しな
いが、好ましくは1300°C〜1600’C1より好
ましくは1350〜1500°Cの範囲で行う方が良い
。炭素化雰囲気についてはハロゲン化水素を含有するこ
とが必要であり、不活性ガスで希釈する場合は、ハロゲ
ン化水素の濃度が、0.1〜20容量%に維持されるこ
とが好ましいが、特にこれに限定するものではない。ハ
ロゲン化水素としては、フッ素化水素、塩素化水素、臭
化水素等をt不活性ガスとしては、アルゴン、ヘリウム
、窒素等をそれぞれ使用できる。炭素化伸長率は、耐炎
化繊維の長さに対し5〜25%、好ましくは8〜15%
の範囲で付与する必要がある。炭素化伸長率が5%に満
たない場合は、目的とする高強度・高弾性率の炭素繊維
が得られないし、25%を越える場合は、毛羽、糸切れ
等のトラブルが発生しやすく物性も向上しない。
が可能であるが、炭素化雰囲気ならびに炭素化伸長率を
特定化する必要がある。炭素化最高温度は特に限定しな
いが、好ましくは1300°C〜1600’C1より好
ましくは1350〜1500°Cの範囲で行う方が良い
。炭素化雰囲気についてはハロゲン化水素を含有するこ
とが必要であり、不活性ガスで希釈する場合は、ハロゲ
ン化水素の濃度が、0.1〜20容量%に維持されるこ
とが好ましいが、特にこれに限定するものではない。ハ
ロゲン化水素としては、フッ素化水素、塩素化水素、臭
化水素等をt不活性ガスとしては、アルゴン、ヘリウム
、窒素等をそれぞれ使用できる。炭素化伸長率は、耐炎
化繊維の長さに対し5〜25%、好ましくは8〜15%
の範囲で付与する必要がある。炭素化伸長率が5%に満
たない場合は、目的とする高強度・高弾性率の炭素繊維
が得られないし、25%を越える場合は、毛羽、糸切れ
等のトラブルが発生しやすく物性も向上しない。
以上、本発明は耐炎化における多段逐次延伸して得られ
た比重1.25〜1.40g/c*llの耐炎化繊維を
原料とし、ハロゲン化水素含有雰囲気中で5〜25%、
好ましくは8〜15%の伸長を付与しながら加熱し炭素
化することが必須であり、この条件すべてを満たした場
合のみ、極めて優れた高強度・高弾性率の炭素繊維を得
ることが可能となる。これらの条件のうち一つでも不足
する場合は、高強度・高弾性率の炭素繊維を得るのは非
常に困難である。
た比重1.25〜1.40g/c*llの耐炎化繊維を
原料とし、ハロゲン化水素含有雰囲気中で5〜25%、
好ましくは8〜15%の伸長を付与しながら加熱し炭素
化することが必須であり、この条件すべてを満たした場
合のみ、極めて優れた高強度・高弾性率の炭素繊維を得
ることが可能となる。これらの条件のうち一つでも不足
する場合は、高強度・高弾性率の炭素繊維を得るのは非
常に困難である。
(実施例)
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
本発明はこれに限定されるものではない。
下記実施例中の炭素繊維の強度及び弾性率は、J I
S R−7601に定められたストランド試験法により
測定した。
S R−7601に定められたストランド試験法により
測定した。
実施例1
アクリロニトリル98モル%、アクリル酸メチル0.5
モル%を含有するポリアクリロニトリル系繊維束(単糸
繊度0.8デニール、6000本)を240〜260
’Cの温度プロフィールを有する耐炎化炉中で、酸化性
雰囲気として空気を用いて、多段逐次延伸により全伸長
率10%(1,4/1.210.9/1.2/1.3/
1.1/2゜7%)とし、45分間加熱して、比重1.
32g/cfflの耐炎化繊維を得た。この耐炎化繊維
を、最高温度が1350°Cで、塩化水素12容量%と
残り88%が窒素である雰囲気中で、11%伸長しなが
ら加熱し炭素化した。
モル%を含有するポリアクリロニトリル系繊維束(単糸
繊度0.8デニール、6000本)を240〜260
’Cの温度プロフィールを有する耐炎化炉中で、酸化性
雰囲気として空気を用いて、多段逐次延伸により全伸長
率10%(1,4/1.210.9/1.2/1.3/
1.1/2゜7%)とし、45分間加熱して、比重1.
32g/cfflの耐炎化繊維を得た。この耐炎化繊維
を、最高温度が1350°Cで、塩化水素12容量%と
残り88%が窒素である雰囲気中で、11%伸長しなが
ら加熱し炭素化した。
得られた炭素繊維のストランド強度、ストランド弾性率
はそれぞれ548kg/mm” 、30ton/mm’
であった。
はそれぞれ548kg/mm” 、30ton/mm’
であった。
比較例1
実施例1において、炭素化雰囲気を窒素100%とした
以外はすべて実施例1と同様な処理を行った。
以外はすべて実施例1と同様な処理を行った。
得られた炭素繊維のストランド強度、ストランド弾性率
はそれぞれ470 kg/mm ”、29.2ton
/mm”であった。
はそれぞれ470 kg/mm ”、29.2ton
/mm”であった。
比較例2
実施例1において、耐炎化における多段逐次延伸により
全伸長率を15%(4,3/2.6/1.710.61
0.5/2.5/1.0/1.0%)、炭素化における
伸長率を3%とした以外は実施例1と同様な処理を行っ
た。
全伸長率を15%(4,3/2.6/1.710.61
0.5/2.5/1.0/1.0%)、炭素化における
伸長率を3%とした以外は実施例1と同様な処理を行っ
た。
得られた炭素繊維のストランド強度、ストランド弾性率
は、それぞれ495kg/mm” 、29.0ton/
mm”であった。
は、それぞれ495kg/mm” 、29.0ton/
mm”であった。
比較例3
実施例1において、耐炎化における全伸長率を8%(1
,610,910,810,7/1.4/ 0.710
.6/1.0%)とし、90分間加熱し、比重1.42
g/cdの耐炎化繊維とし、炭素化における伸長率を6
%とした以外は実施例1と同様な処理を行った。
,610,910,810,7/1.4/ 0.710
.6/1.0%)とし、90分間加熱し、比重1.42
g/cdの耐炎化繊維とし、炭素化における伸長率を6
%とした以外は実施例1と同様な処理を行った。
得られた炭素繊維のストランド強度、ストランド弾性率
はそれぞれ453kg/mm” 、29.6ton/m
m”であった。
はそれぞれ453kg/mm” 、29.6ton/m
m”であった。
比較例4
実施例1において、耐炎化の延伸操作を1段で行い4%
伸長し、炭素化における伸長率を9%とした以外は実施
例1と同様な処理を行った。この際、耐炎化伸長率を4
%より大きくしたところ耐炎化繊維の毛羽や糸切れが目
立ワた。
伸長し、炭素化における伸長率を9%とした以外は実施
例1と同様な処理を行った。この際、耐炎化伸長率を4
%より大きくしたところ耐炎化繊維の毛羽や糸切れが目
立ワた。
得られた炭素繊維のストランド強度、ストランド弾性率
はそれぞれ496kg/mm” 、29.8ton/m
m”であった。
はそれぞれ496kg/mm” 、29.8ton/m
m”であった。
以上実施例1及び比較例1
表1にまとめて示す。
〜4について結果を
(発明の効果)
実施例1及び比較例1〜4より明らかなように、前記必
須条件をすべて満足する場合にのみ、極めて優れた高強
度・高弾性率の炭素繊維を製造することが可能となった
。
須条件をすべて満足する場合にのみ、極めて優れた高強
度・高弾性率の炭素繊維を製造することが可能となった
。
手続補正書
昭和63年8月29日
Claims (1)
- ポリアクリロニトリル系繊維を酸化性雰囲気中で加熱す
る際、多段逐次延伸を施して得た比重が1.25〜1.
40g/cm^2の耐炎化繊維を原料とし、かつハロゲ
ン化水素を含有する雰囲気中で5〜25%の伸長を付与
しながら加熱し炭素化する事を特徴とする高強度・高弾
性率の炭素繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16606188A JPH0219513A (ja) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | 高強度・高弾性率の炭素繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16606188A JPH0219513A (ja) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | 高強度・高弾性率の炭素繊維の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0219513A true JPH0219513A (ja) | 1990-01-23 |
Family
ID=15824249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16606188A Pending JPH0219513A (ja) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | 高強度・高弾性率の炭素繊維の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0219513A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4996193A (en) * | 1989-03-03 | 1991-02-26 | The Regents Of The University Of California | Combined topical and systemic method of administration of cyclosporine |
JP2006104604A (ja) * | 2004-10-04 | 2006-04-20 | Toho Tenax Co Ltd | 耐炎化繊維及び炭素繊維の製造方法 |
JP2008183495A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Jfe Steel Kk | 鋼管の紫外線硬化型塗装装置 |
WO2008063886A3 (en) * | 2006-11-22 | 2009-03-12 | Hexcel Corp | Carbon fibers having improved strength and modulus and an associated method and apparatus for preparing same |
-
1988
- 1988-07-05 JP JP16606188A patent/JPH0219513A/ja active Pending
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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