JPS58163729A - アクリル系繊維束の多段耐炎化方法 - Google Patents

アクリル系繊維束の多段耐炎化方法

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JPS58163729A
JPS58163729A JP4103482A JP4103482A JPS58163729A JP S58163729 A JPS58163729 A JP S58163729A JP 4103482 A JP4103482 A JP 4103482A JP 4103482 A JP4103482 A JP 4103482A JP S58163729 A JPS58163729 A JP S58163729A
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fiber bundle
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oxygen content
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Kosuke Katsuki
勝木 康介
Shigeru Fujii
藤井 滋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアクリル系繊維束の多段耐炎化方法に関する。
一般に炭素繊維は比強度、比弾性率が大きいために高速
回転体、スポーツ用品、宇宙航空用構5造材料などに広
く使用されており、その製造法はアクリル系繊維を出発
原料として酸化性雰囲気中200〜300℃で数時間加
熱する耐−炭化工程を経た後、不活性ガス雰囲気中で8
00〜1500℃で熱処理する炭化工程を“EtlrJ
ie、ワ、CIl!’!t67$”&JfJehrc゛
るO 上記製造法において、耐硬化工程の諸条件は炭化工程に
おける糸条の糸切れ2毛羽の発生並びに得られる炭素繊
維の比強度、比弾性率等の品質、性能に大きく影響する
から、その条件の設定および処理は工業上極めて重要で
あり、多くの提案が為されている。
しかしながら、従来のアクリル系繊維の耐炎化方法は耐
炎化に数十時間以上の長時間を要しくたとえば、特公昭
3’7−4405号および特公昭44−21176号各
公報1.生産性が低く、炭素繊維のコストを高くする原
因と云われてきた。そこで、この耐炎化時間の短縮を目
的として多くの試みが為されてきたがこれらの多くは炭
素繊維の品質および性能を満足し、かつ生産性を大きく
向上させる工業的方法と云う点では不十分である。たと
えば、特公昭47−35938号公報には、260〜2
90℃で3ON120分て耐炎化する方法が提案されて
いるが、このような高温耐炎化はW、G、ボスバーブが
テキスタイルリサーチジャーナル(Textile R
ss、 J、 、 ■。
882〜896(1960))に述べているように、耐
炎化初期の急激な酸化反応に伴う発熱により、加熱雰囲
気が異常昇温し、繊維が着火する危険性があり、耐炎化
条件の制御が鑓しく工業的ではない。
他方、耐炎化工程のアクリル系繊維の耐炎化反応を促進
させ、耐炎化時間を短縮するために、アクリル系繊維を
構成するアクリロニトリル(以下、AMと略す)糸共重
合体の共重合成分として、各種のビニル系モノマ、たと
えば、ヒドロキシエチルアクリルニトリル。
メチルビニルケトン、アクリルアミド、アクリル酸、メ
タクリル酸、イタコン酸などが有効であることが知られ
て゛いる(特公昭47−33019号公゛報など)が、
これらの共重合成分の共−一合蓋を多くすると、耐炎化
時のラジカル発生源と′しての環化反応を促進させても
、ナフジリジン環を形成するものではな゛いから得られ
る炭素繊維の強□度物性には寄与するところはないと云
える。 − さらに、前記耐炎化における異常昇温乃至暴走反応はア
クリル系繊維束本数が多くなりトータルデニールが多く
なればなるほど、該繊維束に熱′が蓄熱され易くなり、
安全、かつ再現性よく耐炎化することが難しくなるので
ある。
本発明者らは上記アクリル系繊維、特に単糸本数の多い
繊維束の多段耐炎化方法について鋭意検討を進めて本発
明を為すに到つ゛たのである。すなわち、本発明の目的
とするところは、アクリル系繊維として多数本の連続単
−維からなる繊維束1プリカーサとして高速短時間で耐
炎化する方法を提供するにあり、他の目的は辷のような
アクリル系繊維束の多段耐炎化に際して、その耐炎化条
件の設定が容易で、しかも均一で安定した品質、性能を
有する炭素繊維に転換できる耐炎化繊維束の製造法を提
供するにある。
このような本発明の目的は前記特許請求の範囲に記載し
た発明によって達成することができるが以下に詳細に説
明する。本発明の特徴はアクリル系繊維束の多段耐炎化
、すなわち、該繊維束の加熱条件を異にする少くとも2
段の酸化性雰囲気中で耐炎化するに際して、第1段の耐
炎化を200〜260℃の温度範回内で、かつ耐炎化可
能な条嘩下に行って酸素含有量が3〜7%の繊維束に転
換した後、第2段以降の加熱雰囲気湿度(T)を前記ア
クリル系繊維束が受けた熱履歴である酸素結合量を基準
として特定することにあり、具体的には下式(I)によ
って算出される温度に設定して耐炎化を進める方法に関
する CI)(aX + b)−30<T≦(aX十b ) 
−5但し、上式中、Tは第2段疹降の耐炎化における加
熱雰囲気湿度(匂。
Xは耐炎化に供する当該アクリル系繊維束と同一のアク
リル系繊維をサンプルとして、240℃の湿度条件下で
加熱時間のみを変更して耐炎化した繊維の酸素含有蓋(
埒と加熱時間分)との関係をグラフ化した酸素含有鮒−
加熱時間換算41134から求まる当該第1殺耐炎化後
アクリル系繊維束の酸素含有量(2))に対応する加熱
時間f!I+)、およびaおよびbはそれぞれ処理に供
するアクリル系繊維束のトータルデニールO))および
該繊維束を形成するアクリロニトリル系共重合体の共重
合組成によって定まる定数である。
すなわち、本発明は前記特定の共重合組成。
単糸繊度およびトータル・デニールを有するアクリル系
繊維束を200〜260℃、好ましくは220〜255
℃の範囲内である相対的に低温で、かつ耐炎化が可能な
温度に保たれた熱風循環式加熱炉内で第1段の耐炎化処
理を・施し、該アクリル系繊維束構成線維の酸素含有蓋
が3〜7%、好ましくは3.3〜6.8%の不完全耐炎
化糸、すなわち、該繊維の酸化が不十分であって、その
ままでは炭素繊維への転換が難かしい繊維に転換し、こ
の不完全耐炎化をさらに高温の酸化性雰囲気中で多段耐
炎化することを前提としており、第2段以降の耐炎化条
件、特に熱風循環式加熱炉の雰囲気温度の設定に当って
、前記第1段耐炎化によって得られた不完全耐炎化繊維
束の酸素含有量を基準として決定する点に特徴がある。
このような第2段以降の熱風循環式加熱炉の雰囲気温度
(T)は具体的には式(1)から算出されるが、この式
(I)は該918束を構成するアクリロニトリル系共重
合体の共重合組成が特定されると後述するように、式<
I)の定数aのみならず定数すもアクリル系繊維束のト
ータルデニール中)のみに依存し、該共重合組成に対し
て独立の定数になるという知見にもとづいている。以下
式(I)が導かれた技術的背景について説明する。
まず、アクリル系繊維を本発明に規定する第1段耐炎化
温度範囲内の特定の温度で加熱時間だけを変更して耐炎
化し、得られた(加熱時間の異なる)各耐炎化糸の酸素
含有蓋と加熱時間とをそれぞれ対数軸上にプロットし点
綴すると直線関係として図示することができ、この図か
ら求まる加熱温度扮)が式(1)のXである。この直線
関係はアクリル系lp、維ヲm成するポリマの共重合割
合が変っても保たれる。たとえば、第1図は共重合組成
がアクリロニトリル(A N’ ) 98〜99.7重
量%、ビニル系モノマ0.3〜2重量%のAN系共重合
体からなるアクリル系繊維を240℃で加熱。
耐炎化し、得られた耐炎化糸の酸素含有量と加熱時間と
の関係を示す図であり、上記共重合組成範囲内ではほぼ
1つの直線関係が保だれるのである。そして、第1図に
示す酸素含有量−加熱時間線図は式(1)の定数aおよ
びbを導くに当って基準になるので以下、酸素含有量−
加熱時間基準線図という。
すなわち、式(I)のaおよびbは次のごとくして求め
られる値である。゛ まず、トータル・デニール(D)の異なるアクリル系繊
維束について、各繊維束毎に熱電対を挾持させて、所定
の温度に保たれた空気オーブン中に導入し、該繊維束の
酸化反応のコントロールが実質的に不能になって、繊維
束の温度が急上昇し、多量の分解ガスを発生して着火寸
前の状態になる温度C以下、最高耐シ 炭化温度TM)を各繊維 に測定する。次に、前記TM
よりも低温で、かつ200〜260℃の温度範囲内の一
定の温度に保たれた空気オーブン中で、各繊維束を酸素
含有量が3〜7%の範囲内になるように加熱して、それ
ぞれ不完全耐炎化繊維束を作成する。この不完全耐炎化
繊維束を出発原料として、各繊維束毎にその最高耐炎化
温度(TMs)および酸素含有量を測定する。
さらに、前記’[’Mtを測定した耐炎化繊維束を出発
原料として、各耐炎化繊維束毎に前記最高耐炎化温度(
TMs、 T Mar T Ms・・・)および対応す
る酸素含有1: tr: ill+定する。
T M、 TM、、 TM、・・・をタテ軸に、測定さ
れた各段階の酸素含有量を第1図の基準線図を用いて加
熱時間分)に換算し、その値をα)をヨコ軸にトでプロ
ットする。但し、第1段目の不完全耐炎化繊維束につい
ては加熱時間は原点(0分)にプロットする。1例を示
すと第2図に示す通りであって、第2図は第1図の作成
に用いたアクリル系繊維束についてのTM−加熱時間線
図から各繊維束毎にその曲線のトータル・デニール(D
) ヲヨコ軸ニシテ、θ−り線図を作成する。第3図は
第2図にもとづいて作成した−一り線図である。このθ
−D線図の曲線を数式化して、式(I)のbとする。
第3図の場合、bは下式41)によって表すことができ
る@ プロットし、点綴して得られる’l’M−D線図は下式
(2)によって表わすことができる。
””  D+60.000  +1” 上述したところから明らかなように、式(1)のaおよ
びbは耐炎化に供するアクリル系繊維束のトータルデニ
ールφ)に依存する定数であり、またXは第1段耐炎化
によって得られた不完全耐炎化繊維束の酸素含有量を基
準にして定められる耐炎化時間である。
次に本・発明の200〜260℃の温度箱り内で、かつ
耐炎化可能な温度条件下の第1段耐炎化はもちろん、第
2段以降の耐炎化においても、当該加熱炉内を循環する
雰凹気気体の風速は通常的40〜400m/分好ましく
は60〜300m/分の範囲内でコントロールするがよ
く、この風速コントロールによって酸化反応に伴って発
生する熱が繊維束に蓄熱して暴走あるいは強い熱融着な
どのトラブルを生ずるのを抑制することが可能となり、
しかも相対的に短い加熱時間、具体的には温度、単糸繊
度、トータルデニール、風速にもよるが約lO〜60分
間程度の時間で前記礒素含有量の耐炎化繊維束に転換す
ることができ、結果として本発明の目的とする耐炎化時
間の短縮に対して特に大きな問題になることはないので
ある。
本発明において多段耐炎化の段数は少くとも2段、好ま
しくは3〜5段であればよく、5段を越える多段耐炎化
は設備的な制約が大きくなり、作業性の点でもマイナス
になるので好ましくない。− しかしながら、第2段耐炎化炉内に導入される前記不完
全耐炎化繊維束は第1段耐炎化において酸素含有量が3
〜7%の範囲内に酸化されていることが必要である。す
なわた、この第2段耐炎化に導入される繊維束の酸素含
有量が3≦よりも小さいと、式(1)から算出される温
度条件下で加熱酸化すると急激な酸化反応によって単糸
間が相互に融着したり場合によっては燃焼に至ることが
あるし、他方7%を越えるときは第1段耐炎化時間に長
時間を要し、本発明の目的とする耐炎化時間の短縮が十
分達成できなくなるのである。
同様に第3段早降の耐炎化に際しても、その前段の耐炎
化段階を経由した酸化l/R#束を式(I)から算出さ
れる耐炎化温度で加熱することができる。本発明におい
てはその多段耐炎化の過程においてアクリル系繊維束を
緊張乃至伸長下に加熱することが望ましい。特に本発明
の多段耐炎化においては各耐炎化段階において緊張乃至
伸長の割合を同一にするのではなくて後段にゆくほどそ
の割合を大きくすることによって炭素繊維の力学的物性
の大巾な向上を図ることができる。緊張及び伸長の程度
は平均して少くとも0.03%以上、好ましくは0.0
5〜0.3%の緊張下に耐炎化するのが好ましい。
本発明のアクリル系繊維束を構成するアクリロニトリル
系重合体としては少くとも95重景%、好ましくは98
〜99. ’7 %のANと5重it%以下、好ましく
ば0.3〜2%のビニル系モノマ、たとえばアクリル酸
、メタクリル酸、イタコン階、メチルビニルケトン、ア
クリルアミド、ヒドロキシエチルアクリロニトリルなど
のAllに対して共重合性を有する耐炎化促進成分およ
びメチルアクリレート。
メチルメタクリレート、酢酸ビニル、スチレンなどの中
性ビニルモノマから選ばれる少くとも1種との共重合体
を挙げることができる。
これらのAN系共重合体は常法に従って繊維化されるが
、該共重合体の極限粘度は少くとも1.5以上、好まし
くは1.6〜2.2のものがよい。
本発明の多段耐炎化は単糸繊度が0.5〜l。
5d、トータルデニールが1000〜30.000のア
クリル系繊維を単独乃至複数本焼成する際に特に有効で
ある。
本発明によれば前述したようにアクリル系繊維束を短時
間で耐炎化することができるだけでなく、焼成されるべ
きアクリ伽−−4ル系繊維束のトータルデニールに応じ
て適正な耐炎化条件を容易に設定することができるので
、工業的に有利である。しかも、耐炎化過程において繊
維束を°高度の緊張下に保持して焼成することができ、
これによって炭素繊維の力学的物性の向上を図かること
ができる。
なお、熱風循環式加熱炉としては公知の各種加熱炉、た
とえば特開昭52−’74026号公報に開示されてい
るローラ対に繊維束をジグザグ状にiす方式、ネルソン
ローラに繊維束を巻回する方式などが用いられ、特に限
定されない。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
なお、酸素含有量は常法の元素分析〆囁められる値であ
る。
実施例1 アクリロニトリル(AN)99.2重量%とイタフン酸
0.′8重量−とからなるモノマ混合物を21重飯%含
有するジメチルスルホキシド(DMSO)溶液に重合開
始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを添加し1.6
5度で10時間。
次いで70℃で5時間重合し、極限粘度が1,80のA
N系共重合体を製造した。得られたAM系共重合体溶液
をアンモニアガスで中和後に紡糸原液としてo、oa、
*、aoooホールの紡糸口金を用いてDM80の55
fD水溶液(60℃)中に吐出し、3段延伸した後水洗
し、130℃のホットロール上で乾燥した。次いでこの
糸条を130℃の加圧スチーム中で後延伸して全延伸倍
率が12倍、単糸デニールが1(1,6000、D −
6000filの繊維束を作成した。この繊維束を24
0℃で耐炎化し、図4の結果を得た。
このアクリル系繊維束を風速が80n/分の250℃の
熱風循環式オープン炉中で0.2 Vlの緊張下に30
分間加熱して、酸素含有量が6.3%の不完全耐炎化糸
条を作成した。次いで式l)および(2)からa = 
0.46 、 b = 274を求め、これから式(I
)にもとづき(X=5 omIB、 TM=297℃)
第2段耐炎化温度(T)を280℃に設定し、14分間
加熱して酸素含有量が10%の耐炎化糸条を作成した。
得られた耐炎化糸条を500℃/−の昇温速度で300
℃から1200℃までの窒素雰囲気中で焼成し、炭素繊
維束に転換した。
この結果、耐炎化に要した時間は44分間であり、しか
も耐炎化糸条はもちろん炭素綴紐糸条にも全く糸切れ1
毛羽の発生が認められず、ストランド強度U:s4ok
g/−−弾性率24t/鴫3の物性を示した。
比較例1 実施例1において、前記アクリル系1#&紅束を第1段
の耐炎化だけで酸素含有量が、10%の耐炎化糸条に転
換するため加熱時間を80分間に延長した。得られた耐
−炭化繊維束の酸素含有量をしらべた結果9.8%にな
っていたが、かなりの毛羽が発生していた。
実施例2 実施例1のアクリル系繊維束を5本合糸することによっ
てトータルデニールが3万り単糸本数3万本の繊維束を
230T:の熱風が風速90m/分で循環する熱風循環
°式オープン中で0.2蟹の緊張下に30分間焼成して
、酸素含有率が3.8%の耐炎化繊維束に転換した後、
(X=17” +  T IJi=251℃)、式(I
)乃至@)から算出される耐炎化温度244℃の熱風が
風速80m/分で循環する第2の熱風循環式オーブンで
30分間第2段耐衆化を行い、酸素含有量が7.1%の
耐炎化繊維束を作成した。そして最後にこの耐炎化繊維
束を同様に式(I)乃至(2)にもとづいて(X = 
55 wb 、 T M倉= 264℃)耐炎化温度2
56℃の熱風が風速80可/分で循環するオーブン中で
18分間加熱して第3段耐炎化を行った。得られた耐炎
化繊維束の酸素含有量は約9.5%であり、毛羽や糸切
れがほとんど観察されなかった。この耐炎化繊維束を窒
素雰囲気中で300℃から1250℃まで400℃/m
II+で昇温し炭化し、得られた炭素繊維の物性をしら
べた結果強度が320 kg / −一ヤング率が24
゜5 t /3@”であり、毛羽や糸切れの発生が認め
られなかった。
一方、上記アクリル系繊維束を230℃のオーブン中で
酸素含有率が9.5%になる迄焼成したところ焼成に1
80分を必要とし、しかもえられる耐炎化繊維束は部分
的ではあるが毛羽の発生が認められた。その主原因は長
時間の耐炎化に伴うローラやガイド上での擦過によるも
のと推定される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に規定する共重合組成のアクリル系繊維
を240℃で耐炎化した耐炎化糸の加熱時間(分)と酸
素含有量(%)との関係を示す酸素含有量−加熱時間線
図、第2図は本発明に規定する第1段耐炎化糸を出発原
料としてその最高耐炎化温度(TM)とその酸素含有量
〔)を)ら第1図を用いて換算した加−熱時間00との
関係を示すTM−X線図、第3図は第2図のTM−X4
1J図の各トータル・デニール(D)毎の曲線の勾配ψ
)をトータルデニール(D)に対してプロットした一−
D線図で式<I)の定数伽)の算出の基礎となる図であ
り、第4図はTMをDに対してプロットした式(I)の
定数(a)の算出の基礎となる’ra−Di図である。 特許出願人 東し株式会社 X(会)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  少くとも95重量襲のアクリロニトリルと5
    重量%以下の該アクリロニトリルに対して共重合性のビ
    ニル系七ノ搭とからなり、単糸繊度が0.5〜1.5デ
    ニール、トータル・デニール(D)が1000〜30,
    000の範凹、内であるアクリロニトリル共重合体繊維
    束を200゜〜260℃の範囲内で、かつ耐炎化可能な
    温度に保たれた熱風循環式加熱炉で第1段の耐炎化を行
    い、該繊維束構成繊維の酸素含有1が3〜7襲、の耐炎
    化繊紐束に転換した後、第2段以降の熱風循環式加熱炉
    による、耐炎化温度を下式(I)で規定される温度、(
    T)の範囲内で、かつ前記−第1段耐炎化温7度よりも
    高温の温度に設定して耐炎化を完結せしめることを特徴
    とするアクリル系繊維束の多段耐炎化方法。 (1) (b x−1−al −3o−6T≦(bX十
    al−5但し、上式中、Tは第2段耐炎化以降の耐炎化
    温度(C)、Xは耐炎化に供する当該アクリル系繊維束
    【同一のアクリル系繊維束サンプ^ ルとして、240℃の温度条件下で加熱時間のみを変更
    して耐炎化した繊維の酸素含有量(蜀と加熱時間1分)
    との関係をグラフ化した酸素含有量−加熱時間基準線図
    から求まる当該筒1役耐炎化後アクリル系繊維束の酸素
    含有量(2))に対応する加熱時間(2)、およびaお
    よびbはそれぞれ処理に供するアクリル系繊維束のトー
    タルデニール((9)および該繊維束を形成すやアクリ
    ロニトリル系共重合体の共重合組成によって定まる定数
    である。
  2. (2)  特許請求の範囲第1項にiいて、アクリロニ
    トリル系共重合体が98〜99.7重量%のアクリロニ
    トリルと0.3〜−重量%のアクリロニトリルに対して
    共重合性のビニル系モノマとからなり、かつ式(1)の
    定数aおよびbが次式値)および(2)から求まる値で
    あるアクリ、ル系繊維束の多段耐炎化方法。
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