JPS6283214A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は脈流状をなして空調用空気を吹出させることの
できる自動車用空気調和装置に関する。

［従来の技術］ 空調装置を働かせである車室内に長く居続けるると、空
気吹出グリルと乗員の位置とが近接していることもあっ
て、殊に強冷房状態にある場合には、比較的強い一定の
１′！ｌ速をもって吹き続ける冷風によって不快感を感
じる場合が少なくない。そしてこのような時には不快を
感じた都度空調装置を手動によって停止させることにな
ってその反復操作が甚だわずられしい。

対応策として「実開昭５ｌ−６７５５Ｊに開示されてい
るように、送風用ブロワへの給電回路にブロワモータの
回転力を利用して接触子を周期的に変位させる形式の可
変抵抗器を介在させることによって給電電圧に波動を牛
じさせ、それによってあたかも自然のそよ風のように息
づかいをして肌に心地よい感覚を与える脈流状をなした
空調済空気を吹出させる方法が提案されている。

［発明が解決しようとする問題点１ 上記のごとき送風用ブロワへの給電電圧を機械的な手段
によって周期的に変動させる方法は、ブロワモータの回
転数を所定のプログラムのもとに周期的に変動させるた
めの複雑な変速機構などを必要とするうえに、接触摩耗
による作動信頼性や耐久性の不足などの点で問題があっ
た。また吹出空気流の脈動状態を好みに応じて自由に変
化さゼられないのし不都合であった。

本発明は既存の自動車用空気調和装置に基本的な設計変
更を施すことを要せずに、任意の周期をもって吹出空気
流に脈動を生じさせることができて、前述のごとく定速
の強冷風を継続して受は続けることに起因する一種の不
快感が避けられる自動車用空気調和装置を提供すること
を目的とする。

［問題点を解決するための手段１ 上記の目的を達成するために本発明の自動車用空気調和
装置は、被空調空気の吸入口、ペンデレージョン吹出口
、ヒート吹出口、デフロスト吹出口、およびバイレベル
吹出口を備える空調用ダクｌ〜内に、ブロワ、空調用熱
交換器および通風路切替用ダンパ群を納めてなる自動車
用空気調和装置において、前記通風路切替用ダンパ群の
うちいずれかのダンパを任意の周期をもって開閉さヒる
ための、ダンパの間欠開閉手段を備えてなり、前記間欠
開閉手段を作動させた時、前記ペンデレージョン吹出口
から脈動状空気流が吹出される構成を採用した。

［作用〕 上記のごとき構成を備えた本発明装置は、冷房運転時に
おいて定速の吹出冷風を継続して身体に吹きつけられる
ことによって不快感を感じた時には手動操作によって、
またはこのような不快感が生ずる空調モードを自動的に
検知することによってダンパの間欠開閉手段が起動する
。

冷房運転時にはペンデレージョン吹出口は開放されてお
り、通風路切替用ダンパの内の−っとしてのバイレベル
ダンパが閉位置を占める時には、ペンデレージョン吹出
口の延長用ダクト内にはペンデレージョン吹出口だけか
ら空調済冷風が流入する。

バイレベルダンパが閉位置を占める時には、延長用ダク
ト内にはバイレベル吹出口からも冷風が流入するが、バ
イレベル吹出口はペンデレージョン吹出口の上流側に位
置するので、この吹出口に到るまでの通気抵抗がペンデ
レージョン吹出口に到るまでのそれに較べて少ないこと
もあずかって、バイレベルダンパの開鎖時に較べてより
多くの冷風が延長用ダクトに流れ込む。

したがってバイレベルダンパが間欠的に開閉されること
によってペンデレージョン吹出口の延長用ダクトの末端
からは風量が周期的に変化する脈動冷風が吹出される。

［実施例］ 以下に付図に示す実施例に基づいて本発明装置の具体的
な構成を説明する。

第１図は自動車の運転席前面計器盤の下方に組込んだ一
実施例装置の模式的横断面図であって、装置の本体部分
をなす空調用ダクト１の上流側端には、外気吸入口２と
内気吸入口３を備え、内部にこれら両眼入口の選択的開
閉用の内外気切替用ダンパ４を納めた内外気切替箱５が
取付けられている。そしてこの内外気切替箱５の下流に
向けてダクト１内には順次送風用ブロワのファン６およ
びファン駆動モータ７と、冷房用熱交換器としてのエバ
ポレータ８と、吹出空気温度の調節用のエアミックスダ
ンパ９と、暖房用熱交換器としてのヒータコア１０とが
組込まれている。

空調用ダクト１の下流側端にはヒート吹出口１７と、デ
フロス１ル吹出口１８と、ベンチレーシヨン咬出口１５
が設けられており、吹出口１７にはヒートタンパ２０が
、吹出口１８にはデフダンパ２１が、また昨出口１５に
はベントダンパ１９がそれぞれの吹出口Ｃ選択的開閉手
段として取付けられている。これらダンパ群は図示が省
かれているリンク機構を介して相互に特定の連動関係に
置かれている。

ベンチレーシヨン吹出口１５に隣る上流側にはガイレベ
ル吹出口１１が設けられており、この吹出［１１には負
圧アクチュエータ１３の作動桿１４の前後躬に伴って開
閉されるバイレベルダンパ１２が組付りられている。負
圧アクチュエータ１３は電気的なＨ５欠信８発生装置３
７から送出される間欠信号によって、それぞれ負圧また
は人気へ接続状ｒｌをあらかじめ定められた順序に従っ
て切替えられる１組の三方弁型バギュームスイッチング
バルブ（以下ＶＳＶと略称）３０と３１の働きによって
駆動される。

ＶＳＶ３０には吹出モードに応じて負圧、大気を選択的
（ベンチレーシヨン吹出モードとバイレベル上１ド時）
に供給する負圧大気切替弁装置４２に連なる配管３３と
、ＶＳＶ３１への連通管３４と、負圧アクチュエータ１
３への配管３２が接続され、またＶＳＶ３１には連通管
３４と、負圧源への配管３５と、大気連通管３６が接続
されている。

バイレベルダンパ１２の間欠的開閉手段を構成する負圧
アクチュエータ１３．２つのＶＳＶ３０と３１および間
欠信号発生装置３７は、それらの作動用電源部としての
車載バッテリ３９からの給電回路に介在させた開閉スイ
ッチ３８がオン位置に切替られた時、作動状態に入る。

この実施例では装置の制御盤に設けられている空調モー
ド切替レバー（図示略）がベンチレーシヨン吹出モード
位置に移動された時、レバーのこの動きを受けて自動的
にオン作動されるマイクロスイッチなどをこの開閉スイ
ッチ３８として使用している。

ベンチレーシヨン吹出口１５には吹出口延長用ダクト１
６が取付けられており、このダクト１６の末端は運転室
前面中央部に車室内に向けて開口するベンデレージョン
吹出グリル２３に連結されている。

そしてペンヂレーシジン吹出口１５の上流側に位置する
バイレベル吹出口１１は吹出口１５をバイパスするよう
にして吹出口延長用ダクト１６に連通させられている。

またこのダクト１６には分岐ダクト２２が設けられてお
り、その末端はサイドベンチレーシヨン吹出グリル２４
に接続されている。図中の符号△は運転席、Ｂは助手席
、Ｃは自動車のボディーラインである。

次に上記実施例装置の作動を当業界でオートエアコンと
呼ばれており、吹出空気温度を任意の設定温度に保持さ
せるだめの制御回路が組込まれている自動車用空気調和
装置の場合について説明する。装置の制御盤に設けられ
ている前記の空調モード切替レバーを冷房運転に適した
ベンチレーシヨン吹出モード位置にセットし、■つ装置
の作動設定温度を最強冷房レベルにまで下げた時には、
エアミックスダンパ９はヒータコア１０の空気入口を全
閉し、ベントダンパ１９はベンチレーシヨン吹出口１５
を全開させ、ヒートダンパ２０はヒート吹出口１７を、
またデフダンパ２１はデフロスト吹出口１８をそれぞれ
全閉させて、各ダンパは各々第１図中に実線で示された
位置を占める。つまりこの空調状態のもとでは開放され
ている吹出口はバイレベル吹出口１１を除けばベンチレ
ーシヨン吹出口１５唯一つとなる。この時バイレベルダ
ンパ１２がバイレベル吹出口１１を開く側に位置するよ
うに装置が制９１１されることによって、ペンデレージ
ョン吹出グリルからの吹出し８ｍはバイレベル吹出口１
１が閉ざされている場合に較べて増大させることができ
る。というのはプロワファン６による空調用ダクト１内
への吸気能力は不変であっても、吸入口２または３から
吹出口１１または１５に到る間の通気抵抗は、より上流
側に位置する吹出口１１の方が当然に少ないので、バイ
レベル吹出口１１が（ｆｌ放されていれば、この吹出口
が閉ざされている時よりもより多くの空気がベンチレー
シヨン吹出口１５の延長用ダクト１６に向けて押し出さ
れることになるからである。バイレベルダンパを備えて
おり、基本的には第１図と同様な構造を備えている現用
空調装置について実測した所によると、可変速型ブロワ
モータ７を中間速度で回転させた状態のもとで、バイレ
ベル吹出口１１を閉ざした時のベンチレーシヨン吹出グ
リル２３からの吹出風量は３１５ｍ３　／ｈであったの
に対して、吹出口１１を開放させた時には３５０ｍ３　
／ｈとなり、１１％以上風吊風量加することが確められ
ている。従ってバイレベルダンパ１２を適宜の周期をも
って間欠的に開閉させてやれば、ベンチレーシヨン吹出
グリル２３または２４からは風量が不変の定速流ではな
くて、自然風のように風速が穏やかに脈動する空気流を
吹出させることができる。

バイレベルダンパ１２にこのような間欠的開閉作動を行
わせる仕組は次のごとくである。空調モード切替レバー
が手動によってベンチレーシヨン吹出モード位置に設定
された時、レバーの動きを伝えられた開閉スイッチ３８
がオン作動する口とによってバッテリ３つの電力が間欠
信号発生装置３７に供給される。そしてこの装置３７ま
たは空調装置ｒ７の制御用回路に組込まれている比較回
路によって、車室内温度と空調装置の情動設定温度との
温度差が任意の設定値以内に狭まって本格的に冷房運転
状態に入ったことが確められた時、この感知情報に基づ
いて間欠信号発生装置３７が作動を始めるので、この装
＠３７からはＶＳＶ３１に適宜に設定されたパルス中を
もった電気信号が送出される。、ＶＳＶ３０は通電オフ
の時配管３２と３３を導通させて吹出モードによって選
択的に供給された負圧は負圧アクチュエータ１３に導か
れ、通電オンの時この接続が断たれる。そしてＶＳＶ３
０に通電、ＶＳＶ３１に非通電の時、配管３２、連通管
３４、負圧源配管３５の相互間が導通されてバキューム
回路は負圧源に接続される。またＶＳＶ３０と３１が共
に通電されでいる時には、配管３２．３４および３６が
互いに導通されてバキューム回路は人気に連通される。

したがってＶＳＶ３０には装置３７をバイパスさせて車
載バッテリ３９から連続通電を行い、またＶＳＶ３１に
は装置３７を通して間欠的に断続する電流を通じること
によって、負圧アクチュエータ１３の内蔵ダイヤフラム
に生じた１ヱ動運動がその件動桿１４を介してバイレベ
ルダンパ１２に伝えられ、バイレベル吹出口１１が間欠
的に開閉させられることになる。この開閉周期は間欠信
号発生装置３７に組込まれている回路に設ａ１変更を施
すことによって任意に変化させられるし、空調装置の制
御盤に開閉周期の選択用切替ツマミを設けることも容易
に行える。

上記実施例では、間欠信号発生装置３７が作動を始める
のに比較回路を用いて車室内温度と作動設定温度の差を
比較して行うようにしたが、単にタイマー回路を用いて
間欠信号発生装置３７にｉｂ力が供給されてから一定時
間たってから初めて作動するようにしても良い。

次に本発明による第２実施例装置をその模式的横断面図
としての第２図を参照しながら説明する。

第２実施例装置が第１実施例装置と異なる点はバイレベ
ルダンパ１２の間欠的開閉手段が自動的にではなくて、
乗員が脈動吹出空気流を欲した時に手動によって電源ス
ィッチをオンざゼることによって初めて起動する所にあ
る。

間欠信号発生装置４１へ車載バッテリ３９の給電回路に
は、前記の空調モード切替レバーがベンチレーシヨン吹
出モード位置にヒツトされた時オン作動する開閉スイッ
チ３８と共に、手！Ｉｊ操作用電源スイッチ４０がスイ
ッチ３８に対して直列に接続されている。したがってス
イッチ３８が自０ノ的にオン作動した時にも、乗員が電
源スィッチ４０をオン操作しない限り間欠信号発生装置
４１には給電が行われず、バイレベルダンパ１２が乗員
の好みの有無にかかわらず勝手に聞閉動伯を始める不都
合が避けられる。

上記実施例でｔまバイレベルダンパ１２に開閉作動を行
わぜるｌこめの手段として負圧アクチュエータとバキュ
ームスイッチングバルブとの組合せが採用されているが
、例えばモータの回転り」をリンク機（７４やカッ＼機
構などを介してダンパ１２の作動桿に伝えるなどの公知
の動力伝達手段を適宜に組合せて利用してもよい。その
場合にはダンパ１２の作０」稈のスｌ−ロークを調節す
ることも可能なので、バイレベルダンパ１２は間欠開閉
の周期のみでなくてダンパの開度を任意に選定すること
によってベンチレージ３ン吹出グリル２３（および２４
）から吹出される風量が波動する空気流の波長や波高を
自由に選択できる他に、必要に応じて異種の波形の合成
波形のごとき複雑な凪迅の波動を伴−）た空気流を生じ
させることもできる。

また上記実施例では、任意の周期をもって開閉さぜるダ
ンパどしてバイレベルダンパ１２が選ばれ゛　ているが
、ダンパの間欠開閉手段の作動時にはその調温作動を休
止した状態にあるよアミックスダンパ９を活用すべく、
ダンパ９にも間欠的開閉手段を別個にイ（」没すれば、
ベンチレーシヨン吹出グリル２３（および２４）からは
風足が波動すると共に吹出空気温度も周期的に変化する
空気流を吹き出さけることができる。そして更にヒート
ダンパ２０ユたはデフダンパ２１にも間欠的開閉手段を
付設しておき、バイレベルダンパ１２の閉作動と連動し
てこれらダンパ２０または２１を開作動するように各ダ
ンパの開閉制御ｆ設合構成すれば、ダンパ２０または２
１が開かれた時にはベンチレージ３ン吹出グリル２３か
らの吹出量が大巾に低下するので、バイレベルダンパ１
２の周期的開閉に伴うペンヂレーシ〕ン吹出グリル２３
からの吹出風ｈ１の変動中を、前述のごとき１０％強と
いった小さな値ではなくて充分に大きくすることもでき
る。

第３図〜第６図にこのようにして生じさせた、ベンチレ
ージ３ン吹出グリル２３からの吹出空気流が描いた風聞
〜時間グラフおよび吹出温度一時間グラフを例示的に示
した。

［発明の効果］ 上記のごとき構成を備えた本発明装置は、バイレベル吹
出機構を備えている従来の自動車用空気調和装置に基本
的な設計変更を施すことなく、単にバイレベルダンパに
任意の周期をもって開閉作動を行わせるための、比較的
構成が単ｌ１Ｉｌ！な間欠的開閉手段を何段ザるだけで
、本発明が目的とする吹出グリルから定速空気流が吹出
されることによる不快感の解消ないしは大巾な軽減、殊
に強い冷風が継続的に身体に吹ぎつけられ続けることに
よる不快感を冷房装宝の運転を中断することなく消滅さ
せることができる。

また本発明装置は冒頭に述べ！、：ごとき従来装置と異
なって、摺動する電気接点などのように）４械的または
電気的に摩耗しやすい部品を使用しないので、作動信頼
性と耐久性に優れている、。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による一実施例装置を自動車の運転席Ｊ
１器盤］・部に取付けた状態を示した模式的横断面図、
第２図は第二実施例装置についての同様な横断面図、第
３図へ・第６図はそれぞれベンチレーシヨン吹出グリル
からの吹出空気流の風聞一時間グラフおよび吹出温度へ
・時間グラフの例示図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）被空調空気の吸入口、ベンチレーシヨン吹出口、ヒ
   ート吹出口、デフロスト吹出口、およびバイレベル吹出
   口を備える空調用ダクト内に、ブロワ、空調用熱交換器
   および通風路切替用ダンパ群を納めてなる自動車用空気
   調和装置において、前記通風路切替用ダンパ群のうちい
   ずれかのダンパを任意の周期をもって開閉させるための
   、ダンパの間欠開閉手段を備えてなり、 前記間欠開閉手段を作動させた時、前記ベンチレーシヨ
   ン吹出口から脈動状空気流が吹出されることを特徴とす
   る自動車用空気調和装置。 ２）前記の周期的に開閉させるダンパは、前記ベンチレ
   ーシヨン吹出口の上流側に位置する前記バイレベル吹出
   口に取付けたバイレベルダンパであり、前記バイレベル
   吹出口は前記ベンチレーシヨン吹出口をバイパスして該
   吹出口の延長用ダクトに連通されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の自動車用空気調和装置。