JP3235104B2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP3235104B2
JP3235104B2 JP01663591A JP1663591A JP3235104B2 JP 3235104 B2 JP3235104 B2 JP 3235104B2 JP 01663591 A JP01663591 A JP 01663591A JP 1663591 A JP1663591 A JP 1663591A JP 3235104 B2 JP3235104 B2 JP 3235104B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膜状部材をエアミック
スダンパに用いた自動車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の膜状部材を用いた自動車用空気
調和装置では、特開昭63−166618号公報に開示
されているように、最大冷房状態、すなわち、マックス
ク−ル(以下MCと言う)にするためには、加熱器の前
部または後部を膜状部材で覆って、空気が加熱器を貫流
しないようにして車室内へ送風するという手段を取って
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、M
Cにする時に加熱器を膜状部材で覆うため、通風抵抗が
大きくなり、車室内への送風量が減ってしまうので、真
夏の炎天下でしばらく停車していた時またはク−ルダウ
ン時等の非定常時に対しては車室内への送風量が少ない
という問題点があった。
【0004】つまり従来では膜状部材を使って、送風量
が最大かつ加熱量が最小である最大風量冷房状態、すな
わち、ウルトラマックスク−ル(以下UMCと言う)を
実現することができなかった。そこで本発明は上記問題
点を解決するために、膜状部材をエアミックスダンパに
用いて、加熱器の側方に設けられた加熱器バイパス路及
び加熱器の両方に通風できるようにして通風抵抗を減ら
し、車室内への送風量を増大させるところのUMCを実
現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
させるために、空気を加熱する加熱器と、前記加熱器の
側方に設けられた加熱器バイパス路と、前記加熱器と前
記加熱器バイパス路とに渡って張設され、開口部と非開
口部とが設けられた膜状部材と、該膜状部材を移動させ
る膜状部材移動手段と、前記加熱器の温度を調節する温
度調節バルブと、該温度調節バルブを駆動するバルブ駆
動手段と、前記膜状部材移動手段及び前記バルブ駆動手
段を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、送風量
が最大かつ加熱量が最小である最大風量冷房状態とすべ
きか否かを判定する第1判定手段、該第1判定手段で前
記最大風量冷房状態とすべきと判定されたときに、前記
加熱器及び前記加熱器バイパス路を開口するように前記
膜状部材移動手段に指令を発し、前記膜状部材の前記開
口部と前記加熱器及び前記加熱器バイパス路とが少なく
とも一部において重なるようにする第1移動指令手段、
加熱量が最小である最大冷房状態とすべきか否かを判定
する第2判定手段、該第2判定手段で前記最大冷房状態
とすべきと判定されたときに、前記加熱器バイパス路と
前記膜状部材の前記開口部とが少なくとも一部において
重なり、かつ前記加熱器と前記膜状部材の前記非開口部
とが重なるようにする第2移動指令手段、および前記最
大風量冷房状態及び前記最大冷房状態のいずれにおいて
も、前記バルブ駆動手段に指令を発して前記温度調節バ
ルブを閉じるバルブ閉鎖手段を備えるものである。
【0006】
【作用】本発明では、制御手段が備える第2判定手段が
車室内を最大冷房状態にすべきであると判定すると、制
手段が備える第2移動指令手段が、膜状部材の開口部
と加熱器バイパス路とが少なくとも一部において重な
り、かつ膜状部材の非開口部と加熱器とが重なるよう
に、膜状部材移動手段へ指令を発する。この時、制御
段が備えるバルブ閉鎖手段は、温度調節バルブを閉じる
ようにバルブ駆動手段へ指令を発する。
【0007】この結果、冷風は加熱器を貫流せず、加熱
器バイパス路のみを通風する。しかし真夏の炎天下でし
ばらく停車していた時またはクールダウン時等の非定常
時に、制御手段が備える第1判定手段が車室内を最大風
量冷房状態にすべきであると判定すると、制御手段が備
える第1移動指令手段が、膜状部材の開口部と加熱器
よび加熱器バイパス路の両方とが少なくとも一部におい
て重なるように、膜状部材移動手段へ指令を発する。こ
の時、制御手段が備えるバルブ閉鎖手段は、温度調節バ
ルブを閉じるようにバルブ駆動手段へ指令を発する。
【0008】この結果、冷風は加熱器バイパス路のみな
らず加熱器をも通風するが、温度調節バルブが閉じてい
ることによって加熱器は冷えているので、加熱器を貫流
した冷風は温まることなく、そのまま冷風として車室内
へ送風される。すなわち、一般に車室内を最大風量冷房
状態にする時というのは、それまで最大冷房状態であっ
て、さらに風量が欲しい時に最大風量冷房状態にするケ
−スが普通であり、エアミックス状態からいきなり最大
風量冷房状態にするケ−スは少ない。
【0009】それ故、一般には、最大風量冷房状態とす
る以前に最大冷房状態にて温度調節バルブが閉じて加熱
器が冷えはじめているので、最大風量冷房状態にする時
には既に冷えている加熱器に冷風を貫流させていると言
うことができる。そして冷風が加熱器を貫流する分、最
大冷房状態でよりも車室内へ送風される冷風の量が増大
する。これにより通風抵抗も減り、車室内への送風量を
増大させるところの最大風量冷房状態を実現することが
できる。
【0010】また本発明では最大冷房状態にて温度調節
バルブを閉じているから、加熱器の一方の面を膜状部材
にて遮蔽するのみで、冷風が加熱器によって過度に加熱
されることがなくなる。このことは構成が簡単で占有ス
ペ−スが少ない膜状部材を用いたダンパで構成できる。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、膜
状部材を用いたダンパを採用した自動車用空気調和装置
において、最大風量冷房状態、すなわち、冷却された加
熱器にも空気を通風させ、従来のような最大冷房状態で
の冷房効果を維持しながら、送風量を増大させる状態を
実現することができる。このことにより、車室内の体感
温度を短時間で低下させることができるという優れた効
果がある。
【0012】
【実施例】以下、本発明をセンタ置きユニットと呼ばれ
る自動車用空気調和装置(エアコン)に適用した第1実
施例を、図1ないし図5、及び後述する表1に基づいて
説明する。ここでセンタ置きユニットとは,センタコン
ソ−ルの内部にエアコンの主要構成を設置したユニット
のことである。
【0013】図1は第1実施例で用いるエアコンユニッ
ト構造を示す一部断面図であり、この3層流で形成され
たエアコンユニットはケ−ス1に収納されている。ケ−
ス1の最も風上部には、車室内または車室外からケ−ス
1内へ空気を取り入れ、車室内へ空気を送風する為のブ
ロワ2が設けられており、ブロワ2の風下部には、ブロ
ワ2によって取り入れられた空気を冷却する為のエバポ
レ−タ3が配設されている。
【0014】またエバポレ−タ3の風下部かつケ−ス1
のほぼ中央部には、エバポレ−タ3を通った冷風を加熱
するヒ−タコア4が配設されている。なお、ヒ−タコア
4は本発明における加熱器である。ヒ−タコア4の図面
上方部には第1通路14が形成される。またヒ−タコア
4の図面下方部にも通路が形成され、この通路は仕切り
板19によって、第2通路15と第3通路16とに分け
られる。第1通路14、第2通路15、及び第3通路1
6は冷風が通る通路である。また、第4通路17はヒ−
タコア4によって加熱された温風の通る通路である。な
お、第1通路14と第2通路15は本発明における加熱
器バイパス路である。
【0015】第1通路14の図面上端部かつヒ−タコア
4の図面上方部分には、棒状を成す第1フィルムダンパ
巻取りシャフト7aが図面垂直方向に設置されている。
またヒ−タコア4の風下側側面の図面上半分と対向する
位置に仕切り板19が設置され、仕切り板19の図面下
端部には、棒状を成す第2フィルムダンパ巻取りシャフ
ト7bが図面垂直方向に設置されている。
【0016】第1フィルムダンパ巻取りシャフト7aを
駆動する第1サ−ボモ−タ60(図示しない)は、第1
フィルムダンパ巻取りシャフト7aの図面奥側に配置さ
れ、第1フィルムダンパ巻取りシャフト7aと連結して
いる。なお、本発明における膜状部材移動手段は、第1
サ−ボモ−タ60、第1フィルムダンパ巻取りシャフト
7a、及び第2フィルムダンパ巻取りシャフト7bで構
成される。
【0017】第1フィルムダンパ巻取りシャフト7aと
第2フィルムダンパ巻取りシャフト7bとはタイミング
ベルト、ギア等を介して互いに連動し、本発明における
膜状部材であるエアミックス用フィルムダンパ6の巻取
り、送り出しを行う。またヒ−タコア4の風下側側面上
方部分には、棒状を成す第1中間シャフト8aが図面垂
直方向に設置されている。
【0018】可撓性のエアミックス用フィルムダンパ6
は、その一端が第1フィルムダンパ巻取りシャフト7a
と連結して、他端が第2フィルムダンパ巻取りシャフト
7bと連結している。そして第1フィルムダンパ巻取り
シャフト7a、第1通路14、第1中間シャフト8a、
ヒ−タコア4の上方側面部、ヒ−タコア4の風上側側面
部、ヒ−タコア4の下方側面部、第2通路15、及び第
2フィルムダンパ巻取りシャフト7bとに渡って張設さ
れている。
【0019】またケ−ス1の最も風下部には、空調空気
を乗員の上半身に向かって吹き出すフェイス吹出口1
1、空調空気をフロントガラスに向かって吹き出すデフ
吹出口12、及び空調空気を乗員の足元に向かって吹き
出すフット吹出口13が互いに隣接して形成されてい
る。フット吹出口13の図面下端部には、棒状を成す第
3フィルムダンパ巻取りシャフト7cが図面垂直方向に
設置され、フェイス吹出口11の図面下端部には、棒状
を成す第4フィルムダンパ巻取りシャフト7dが図面垂
直方向に設置されている。
【0020】第3フィルムダンパ巻取りシャフト7cを
駆動する第2サ−ボモ−タ61(図示しない)は、第3
フィルムダンパ巻取りシャフト7cの図面奥側に配置さ
れ、第3フィルムダンパ巻取りシャフト7cと連結して
いる。そして第3フィルムダンパ巻取りシャフト7cと
第4フィルムダンパ巻取りシャフト7dとはタイミング
ベルト,ギア等を介して互いに連動し、モ−ド切替え用
フィルムダンパ9の巻取り,送り出しを行う。
【0021】また、フット吹出口13とデフ吹出口12
のつなぎ目部分には、棒状を成す第2中間シャフト8b
が図面垂直方向に設置され、デフ吹出口12とフェイス
吹出口11のつなぎ目部分には、棒状を成す第3中間シ
ャフト8cが図面垂直方向に設置されている。可撓性の
モ−ド切替え用フィルムダンパ9は、その一端が第3フ
ィルムダンパ巻取りシャフト7cと連結して、他端が第
4フィルムダンパ巻取りシャフト7dと連結している。
そして第3フィルムダンパ巻取りシャフト7c、フット
吹出口13、第2中間シャフト8b、デフ吹出口12、
第3中間シャフト8c、フェイス吹出口11、及び第4
フィルムダンパ巻取りシャフト7dとに渡って、各吹出
口の開口面に沿うように張設されている。
【0022】仕切り板19の図面上端部には、棒状を成
す補助ダンパシャフト18が図面垂直方向に配設されて
いる。また補助ダンパシャフト18を駆動する第3サ−
ボモ−タ62は補助ダンパシャフト18の図面奥側に配
置され、補助ダンパシャフト18と連結している。補助
ダンパ10は、その一端が補助ダンパシャフト18に接
合された板状のダンパで、定常時は図中実線部分で停止
して第3通路16を遮断している。ただし頭寒足熱を促
進する指令、または最大風量冷房状態、すなわちウルト
ラマックスク−ル(以下、UMCと言う)にする指令が
制御回路へ発せられた時のみ、図中一点鎖線部分まで開
いて冷風が第3通路16を通風できるようにする。
【0023】エバポレ−タ4の直風下かつケ−ス1の図
面最下端部にはドレン水排出口5が設けられており、エ
バポレ−タ3が空気を冷却することによって生じるドレ
ン水をドレン水排出口5から排出する。次にエアミック
ス用フィルムダンパ6について、図2に基づいて説明す
る。図2は、各温度コントロ−ル状態におけるエアミッ
クス用フィルムダンパ6と各通路との相対位置関係を示
した、相対位置関係図である。図2からもわかるよう
に、エアミックス用フィルムダンパ6は3箇所に開口部
を有しており、各開口部が各温度コントロ−ル状態にお
いて第1通路14、第2通路15、及び第4通路17を
それぞれ任意に開口する。
【0024】例えば図2の(a)に示すようなUMCの
時は、第1開口部21が第1通路14を全面開口し、第
2開口部22が第4通路17を全面開口し、第3開口部
23が第2通路15を若干開口する。また図2の(b)
に示すような最大冷房状態、すなわちマックスク−ル
(以下、MCと言う)の時は、第2開口部22が第1通
路14を全面開口し、第3開口部23が第2通路15を
全面開口する。なおこの時第4通路17は開口されず、
空気はヒ−タコア4を貫流しない。
【0025】また図2の(c)に示すような最大加熱状
態、すなわちマックスホット(以下、MHと言う)の時
は、第3開口部23が第4通路17を全面開口する。な
おこの時第1通路14及び第2通路15は開口されず、
空気は第1通路14及び第2通路15を通風しない。ま
たエアミックス用フィルムダンパ6は必要な車室温に応
じてMCとMHとの間で移動する。そして第2開口部が
第1通路14を任意の割合で開口し、第3開口部23が
第4通路17と第2通路15とを任意の割合で開口す
る。
【0026】次にモ−ド切替え用フィルムダンパ9につ
いて、図3に基づいて説明する。図3は各吹出モ−ドに
おけるモ−ド切替え用フィルムダンパ9と各吹出口との
相対位置関係を示した、相対位置関係図である。図3か
らもわかるように、モ−ド切替え用フィルムダンパ9は
2つの開口部を有しており、各開口部が各吹出モ−ドに
おいてフェイス吹出口11、デフ吹出口12、及びフッ
ト吹出口13をそれぞれ任意に開口する。
【0027】例えば図3の(a)に示すようなデフモ−
ドでは、第4開口部31がデフ吹出口12を全面開口す
る。また図3の(b)に示すようなフットデフモ−ドで
は、第4開口部31がフット吹出口13を約半分開口
し、デフ吹出口12を約半分開口する。また図3の
(c)に示すようなフットモ−ドでは、第4開口部31
がフット吹出口13を全面開口する。
【0028】また図3の(d)に示すようなバイレベル
モ−ドでは、第4開口部31がフット吹出口13を約半
分開口し、第5開口部32がフェイス吹出口11を約半
分開口する。また図3の(e)に示すようなフェイスモ
−ドでは、第5開口部32がフェイス吹出口11を全面
開口する。
【0029】次に、第1実施例の全体の構成を図4に基
づいて簡単に説明する。ここで図4は第1実施例の全体
の構成を簡単に示した全体構成図である。図4におい
て、第1ポジションセンサ51はエアミックス用フィル
ムダンパ6の現在位置を検出する検出装置である。すな
わち、エアミックス用フィルムダンパ6による現在の温
度コントロ−ル状態がどのようになっているのかを検出
する検出装置である。
【0030】第2ポジションセンサ52はモ−ド切替え
用フィルムダンパ9の現在位置を検出する検出装置であ
る。すなわち、現在どのような吹出モ−ドが成立してい
るかを検出する検出装置である。ブロワ電圧センサ53
は、ブロワ2が現在どれくらいの電圧を出力しながら駆
動しているかを検出する検出装置である。
【0031】車室温設定スイッチ54は、車室温、外気
温、日射量、エンジン冷却水温等を検出して、必要な車
室温を設定するための設定装置である。そして上記3つ
のセンサ及び1つのスイッチの出力信号をA/D変換部
55が入力して、すべてデジタル信号に変換してから制
御回路56へ出力する。制御回路56は第1ポジション
センサ51から入力したエアミックス用フィルムダンパ
6の現在位置信号、第2ポジションセンサ52から入力
したモ−ド切替え用フィルムダンパ9の現在位置信号、
ブロワ電圧センサ53から入力したブロワ電圧信号、及
び車室温設定スイッチ54が設定した車室温信号に基づ
いて、後述するフロ−チャ−トに従ってウォ−タバルブ
駆動回路57、第1サ−ボモ−タ60、及び第3サ−ボ
モ−タ62へ制御信号を送る。
【0032】ウォ−タバルブ駆動回路57は本発明にお
けるバルブ駆動手段であり、制御回路56から出力され
た制御信号に従ってウォ−タバルブ58の開閉を行う。
ウォ−タバルブ58は本発明における温度調節バルブで
あり、エンジン59で温められたエンジン冷却水のヒ−
タコア4への供給量を調節する。例えばウォ−タバルブ
58を全開にすれば、ヒ−タコア4内を常に温かいエン
ジン冷却水が流れることになり、その結果ヒ−タコア4
は常に温かい状態で保たれる。しかしウォ−タバルブ5
8を閉めると、ヒ−タコア4へは温かいエンジン冷却水
が供給されなくなり、ヒ−タコア4内部のエンジン冷却
水が次第に冷たくなって、その結果ヒ−タコア4も冷た
くなる。
【0033】第1サ−ボモ−タ60は、制御回路56か
ら出力された制御信号に従って第1フィルムダンパ巻取
りシャフト7aを駆動し、エアミックス用フィルムダン
パ6を駆動する。第3サ−ボモ−タ62は、制御回路5
6から出力された制御信号に従って第3フィルムダンパ
巻取りシャフト7cを駆動し、モ−ド切替え用フィルム
ダンパ9を駆動する。
【0034】次に、上記構成の作動を図5に基づいて説
明する。ここで図5は、第1実施例における制御回路5
6の制御の流れを表すフロ−チャ−トである。まずステ
ップ100にて車室温設定スイッチ54から最大冷房状
態(MC)を指令する信号が出力されているか否かを判
定する。ステップ100にて車室温設定スイッチ54か
らMCを指令する信号が出力されていない(NO)と判
定すれば、ステップ110に進んで補助ダンパ10を開
く必要があるか否かを判定する。このステップにおいて
補助ダンパ10を開く時というのは、頭寒足熱を促進す
るのが目的で、乗員が車室温設定スイッチ54からフッ
ト吹出口13からの吹出温度に対してフェイス吹出口1
1からの吹出温度を低くする指令信号を出力した時であ
る。
【0035】ステップ110にて補助ダンパ10を開く
必要が無い(NO)と判定した場合は、補助ダンパ10
が開いていればステップ120にて閉じて、その後ステ
ップ140にてウォ−タバルブ58を開くようにウォ−
タバルブ駆動回路57へ制御信号を送る。ウォ−タバル
ブ58が開いたらリタ−ンする。ステップ110にて補
助ダンパ10を開く必要がある(YES)と判定した場
合は、ステップ130にて車室温設定スイッチ54から
出力されている指令信号に基づいて補助ダンパの開度を
調節する。そしてステップ140にてウォ−タバルブ5
8を開くようにウォ−タバルブ駆動回路57へ制御信号
を送り、ヒ−タコア4へエンジン冷却水を供給する。ウ
ォ−タバルブ58が開いたら、リタ−ンする。
【0036】ところでステップ100にて車室温設定ス
イッチ54が最大冷房状態(MC)を出力している(Y
ES)と判定した場合、今度はステップ150にて現在
フェイスモ−ドあるいはバイレベルモ−ドが成立してい
るか否かを、第2ポジションセンサ52からの出力信号
に基づいて判定する。ここで現在成立しているモ−ドが
フェイスモ−ドでもなくバイレベルモ−ドでもない(N
O)と判定すれば、ステップ110の制御を行う。また
現在フェイスモ−ドあるいはバイレベルモ−ドが成立し
ている(YES)と判定すれば、次のステップ160へ
と進む。
【0037】ステップ100及びステップ150にて、
車室温設定スイッチ54がMCを出力していて、かつ現
在フェイスモ−ドあるいはバイレベルモ−ドが成立して
いると判定されたら、今度はステップ160にて現在最
大風量冷房状態(UMC)であるか否か、つまりエアミ
ックス用フィルムダンパ6が図2(a)に示す位置にあ
るか否かを、第1ポジションセンサ51からの出力信号
に基づいて判定する。ここで最初に現在UMCである
(YES)と判定した場合について説明する。
【0038】ステップ160にて現在UMCであると判
定したら、ステップ170にてブロワ電圧が10ボルト
以上出力されているか否かを、ブロワ電圧センサ53か
らの出力信号に基づいて判定する。ステップ170に
て、ブロワ電圧が10ボルト以上である(YES)と判
定した場合は、ステップ240の制御を行ってそのまま
UMCにしておき、ブロワ電圧が10ボルト未満である
(NO)と判定した場合はステップ180へ進み、今ま
でUMCであったモ−ドをMCにする。つまり、UMC
が成立している時、ブロワ電圧が10ボルト以上出力さ
れていればそのままUMCが保持され、ブロワ電圧が1
0ボルト未満になったらUMCは解除され、MCになる
ということである。
【0039】ステップ180にてMCにしたら、ステッ
プ190にて再び補助ダンパ10を開く必要があるか否
かを判定する。補助ダンパ10を開く必要がない(N
O)場合は、ステップ200にて補助ダンパ10を閉じ
て、それからステップ220の制御を行う。補助ダンパ
10を開く必要がある(YES)場合は、ステップ13
0と同様、ステップ210にて車室温設定スイッチ54
から出力されている指令信号に基づいて補助ダンパの開
度を調節する。そしてステップ220の制御を行う。
【0040】以上、ステップ160にて現在UMCであ
る(YES)と判定した場合について説明したが、今度
は現在UMCではない(NO)と判定した場合について
説明する。ステップ160にて現在UMCではないと判
定したら、ステップ230にてブロワ電圧が12ボルト
以上出力されているかどうかを判定する。
【0041】ここで12ボルト以上出力されていれば
(YES)、ステップ240にてUMCモ−ドにするよ
うな制御信号を第1サ−ボモ−タ60へ出力し、ステッ
プ250にて補助ダンパ10を開くような制御信号を第
3サ−ボモ−タ62へ出力してからステップ220の制
御を行う。すなわち、ステップ100、ステップ15
0、及びステップ230より、車室温設定スイッチ54
がMCを指令する信号を出力していて、かつ現在成立し
ているモ−ドがフェイスモ−ドあるいはバイレベルモ−
ドであり、なおかつブロワ電圧の出力値が12ボルト以
上である時にはじめてUMCが成立する。
【0042】言い換えれば、ステップ100、ステップ
150及びステップ230にて判定する上記3つの条件
の中で、1つでも条件を満足しない場合はUMCを成立
させることはできない。例えば車室温設定スイッチ54
がMCを指令していて、ブロワ電圧の出力値が12ボル
ト以上であっても、現在フットモ−ドが成立していたら
UMCを成立させることはできない。
【0043】また車室温設定スイッチ54がMCを指令
していて、現在フェイスモ−ドあるいはバイレベルモ−
ドが成立していても、ステップ230にてブロワ電圧の
出力値が12ボルト以上ではない(NO)と判定すれ
ば、UMCを成立させることはできず、ステップ260
にてそのままMCを成立させる。そしてステップ220
の制御を行う。
【0044】ステップ160にて現在UMCであるか否
かを判定した結果がYESであってもNOであっても、
ステップ220にてウォ−タバルブ58を閉じるように
ウォ−タバルブ駆動回路57へ制御信号を出力する。そ
してウォ−タバルブ58が閉じて、ヒ−タコア4へのエ
ンジン冷却水供給が停止する。ウォ−タバルブ58が閉
じたらリタ−ンする。
【0045】なお、本発明の第1判定手段は、第1実施
例の場合、上記フロ−チャ−トにおいてステップ100
からステップ150、ステップ160、及びステップ1
70という順序で流れるフロ−と、ステップ100から
ステップ150、ステップ160、及びステップ230
という順序で流れるフロ−に相当する。また第1実施例
の場合、本発明の第1移動指令手段は上記フロ−チャ−
トにおけるステップ240に相当する。
【0046】また第1実施例の場合、本発明の第2判定
手段は、第1判定手段と同じく上記フロ−チャ−トにお
いてステップ100からステップ150、ステップ16
0、及びステップ170という順序で流れるフロ−と、
ステップ100からステップ150、ステップ160、
及びステップ230という順序で流れるフロ−に相当す
る。
【0047】また第1実施例の場合、本発明の移動指令
手段は上記フロ−チャ−トにおけるステップ180とス
テップ260に相当する。また第1実施例の場合、本発
明のバルブ閉鎖手段は上記フロ−チャ−トにおけるステ
ップ220に相当する。第1実施例の場合、UMCの時
は、冷風は第1通路14、第2通路15に加えて第4通
路17も通り、なおかつ補助ダンパ10が開いて第3通
路16をも通るので、車室内への送風量が大幅に増量す
るという効果がある。
【0048】また第1実施例の場合、ステップ200及
びステップ280にて、MCの時でもウォ−タバルブ5
8を閉じることにより、ステップ240にていきなりU
MCにした場合でも、ヒ−タコア4を通って空気が温か
くなってしまうという問題はなくなる。その他に、UM
Cの時では、MCの時と比べてユニット内を通風状態に
した時の流速が低くなり、かつ同一風量時での通風抵抗
が低減する。またそれに伴って消費電力も下がる。ここ
で、通風状態での送風機全圧,消費電力,音圧レベル
を、UMCの場合とMCの場合とを比較しながら実験し
た結果を表1に示す。また表1には、通風量を600m3
/hに、吹出口をフェイスモ−ドにそれぞれ設定した時
の実験測定値が示してある。
【0049】
【表1】 表1からもわかるように、UMCでは、MCの時と比
べて送風機全圧、消費電力ともに約9%の低減効果があ
る。また音圧レベルも1.1dB(A) の改善が可能であ
る。また送風機全圧、消費電力の低減により、送風機の
ファン、モ−タを小型化することができるので、スペ−
ス面では、特にセンタ置きユニットの場合は効果的であ
る。
【0050】以上、3層流のユニットを用いて第1実施
例を説明したが、本発明は3層流に限られるものではな
く2層流の場合でも成り立つ。そこで本発明の第2実施
例として、2層流のユニットを用いた場合を図6及び図
7に基づいて説明する。図6は2層流で形成されたエア
コンユニットの構造を示す一部断面図である。このエア
コンユニット全体はケ−ス71に収納される。ケ−ス7
1の最も風下側には、車室内及び車室外から空気をケ−
ス71内へ取り入れ、車室内へ向かって送風するための
ブロワ72が配置されている。
【0051】ブロワ72の風下部には、空気を冷却する
ためのエバポレ−タ73が配置されている。そして空気
を温めるヒ−タコア74が、その風上側側面上端部とエ
バポレ−タ73の風下側側面上端部とが接して配置され
ている。なお、ヒ−タコア74は本発明における加熱器
である。エバポレ−タ73の風下側側面上端部とヒ−タ
コア74の風上側側面上端部とが接しているので、第1
実施例とは異なり、ヒ−タコア74の図面上方には通路
は形成されず、ヒ−タコア74の図面下方にのみ通路が
形成される。そしてその通路は、仕切り板89によって
第1通路84と第2通路86とに分けられる。また第3
通路87は空気がヒ−タコア74を貫流して温められた
温風が通る通路である。なお、第1通路84は本発明に
おける加熱器バイパス路である。
【0052】エバポレ−タ73の図面上面及びヒ−タコ
ア74の風上側側面上端部の両方と接するように、棒状
を成す第1フィルムダンパ巻取りシャフト77aが図面
垂直方向に配置されている。またヒ−タコア74の風上
側側面と対向するように仕切り板89が配置されてい
る。そして仕切り板89の図面下端部には、棒状を成す
第2フィルムダンパ巻取りシャフト77bが図面垂直方
向に配置されている。
【0053】第1フィルムダンパ巻取りシャフト77a
を駆動する第1サ−ボモ−タ90(図示しない)は、第
1フィルムダンパ巻取りシャフト77aの図面奥側に配
置され、第1フィルムダンパ巻取りシャフト77aと連
結している。なお本発明における膜状部材移動手段は、
第1サ−ボモ−タ90、第1フィルムダンパ巻取りシャ
フト77a、及び第2フィルムダンパ巻取りシャフト7
7bで構成される。
【0054】エアミックス用フィルムダンパ76は可撓
性で、その一端が第1フィルムダンパ巻取りシャフト7
7aと連結して、他端が第2フィルムダンパ巻取りシャ
フト77bと連結している。そしてエアミックス用フィ
ルムダンパ76は第1フィルムダンパ巻取りシャフト7
7a、ヒ−タコア74の風上側側面部、ヒ−タコア74
の図面下方側面部、第1通路84、及び第2フィルムダ
ンパ巻取りシャフト77bとに渡って張設されている。
【0055】ケ−ス71の最も風下部には乗員の上半身
に向かって空調空気を吹き出すフェイス吹出口81、フ
ロントガラスに向かって空調空気を吹き出すデフ吹出口
82、及び乗員の足元に向かって空調空気を吹き出すフ
ット吹出口83が、それぞれ隣接して設けられている。
フット吹出口83の図面下端部には、第1フィルムダン
パ巻取りシャフト77aと接するように第3フィルムダ
ンパ巻取りシャフト77cが配置され、フェイス吹出口
81の図面下端部には、第4フィルムダンパ巻取りシャ
フト77dが配置されている。
【0056】第3フィルムダンパ巻取りシャフト77c
を駆動する第2サ−ボモ−タ91(図示しない)は、第
3フィルムダンパ巻取りシャフト77cの図面奥側に配
置され、第3フィルムダンパ巻取りシャフト77cと連
結している。また、フット吹出口83とデフ吹出口82
とのつなぎ目部分には、棒状の第1中間シャフト78a
が図面垂直方向に配置され、デフ吹出口82とフェイス
吹出口81とのつなぎ目部分には、棒状の第2中間シャ
フト78bが図面垂直方向に配置されている。
【0057】モ−ド切替え用フィルムダンパ79は、そ
の一端が第3フィルムダンパ巻取りシャフト77cと連
結して、他端が第4フィルムダンパ巻取りシャフト77
dと連結している。そしてモ−ド切替え用フィルムダン
パ79は、第3フィルムダンパ巻取りシャフト77c、
フット吹出口83、第1中間シャフト78a、デフ吹出
口82、第2中間シャフト78b、フェイス吹出口8
1、及び第4フィルムダンパ巻取りシャフト77dとに
渡って、各開口面に沿って張設されている。
【0058】仕切り板89の図面上端部には、棒状の補
助ダンパシャフト88が図面垂直方向に配置されてい
る。また補助ダンパシャフト88を駆動する第3サ−ボ
モ−タ92は補助ダンパシャフト88の図面奥側に配置
され、補助ダンパシャフト88と連結している。補助ダ
ンパ80は、その一端が補助ダンパシャフト88に接合
された板状のダンパで、定常時は図中実線部分で停止し
て第2通路86を遮断している。そして第2実施例の場
合も第1実施例の場合と同様に、頭寒足熱を促進する時
とUMCにする時だけ図中一点鎖線部分まで開いて、冷
風が第2通路86を通風できるようにする。
【0059】次に第2実施例におけるエアミックス用フ
ィルムダンパ76の形状について、図7を用いて説明す
る。ここで図7は、各温度コントロ−ル状態におけるエ
アミックス用フィルムダンパ76と各通路との相対位置
関係を示した、相対位置関係図である。例えば図7の
(a)に示すようなMCの時は、開口部94が第1通路
84を全面開口する。また図7の(b)に示すようなM
Hの時は開口部94が第3通路87を全面開口する。そ
してエアミックス用フィルムダンパ76がMCとMHと
の間を移動してエアミックスする。
【0060】第2実施例の全体の構成は第1実施例にお
ける全体の構成と同じであるので、第2実施例の全体の
構成の説明は省略する。次に第2実施例における制御に
ついて説明する。この場合の制御は第1実施例の場合と
同じく、図5のフロ−チャ−トに基づいて制御が行われ
る。しかしUMCの時のエアミックス用フィルムダンパ
の位置は第1実施例と異なり、第2実施例の場合、UM
Cが指令されると、エアミックス用フィルムダンパ76
はエアミックス状態の一固定点、すなわち図7の(b)
に示す位置に移動する。
【0061】すなわち、図5のステップ150にてYE
Sと判定された時のエアミックス用フィルムダンパ76
の位置、またはステップ210にてYESと判定された
時のエアミックス用フィルムダンパ76の位置は、図7
の(b)に示す位置である。第2実施例のように、図7
の(b)のようなエアミックス状態の中の一固定点でU
MCを成立させると、エアミックス用フィルムダンパの
全長を第1実施例に比べて短くする事ができる。
【0062】そこで、第1実施例にてエアミックス状態
の中の一固定点でUMCを成立させた場合を、第3実施
例としても良い。第3実施例の場合、図8に示すよう
に、本発明の膜状部材であるエアミックス用フィルムダ
ンパ96に第1開口部97及び第2開口部98を設ける
ことによって、エアミックス状態の中の一固定点でUM
Cを成立させることが容易に実現できる。ここで、第3
実施例におけるエアミックス状態の中の一固定点とは、
図8の(b)に示す位置である。
【0063】第1実施例ないし第3実施例で、補助ダン
パシャフト、第1フィルムダンパ巻取りシャフト、及び
第3フィルムダンパ巻取りシャフトという組合せで、各
々のシャフトを駆動するためサ−ボモ−タを取りつけた
が、補助ダンパシャフト、第2フィルムダンパ巻取りシ
ャフト、及び第4フィルムダンパ巻取りシャフトの組合
せでそれぞれに取りつけても良い。
【0064】またサ−ボモ−タで各々のシャフトを駆動
するだけではなく、コントロ−ルレバ−のケ−ブルを用
いて各々のシャフトを駆動しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のエアコンユニットの構造を示す一
部断面図である。
【図2】各温度コントロ−ル状態における、エアミック
ス用フィルムダンパと各通路との相対位置関係を示した
相対位置関係図である。
【図3】各吹出モ−ドにおける、モ−ド切替え用フィル
ムダンパと各吹出口との相対位置関係を示した相対位置
関係図である。
【図4】全体の構成を簡単に示した全体構成図である。
【図5】制御回路の制御の流れを表すフロ−チャ−トで
ある。
【図6】第2実施例のエアコンユニットの構造を示す一
部断面図である。
【図7】第2実施例の各温度コントロ−ル状態におけ
る、エアミックス用フィルムダンパと各通路との相対位
置関係を示した相対位置関係図である。
【図8】第3実施例の場合の、各温度コントロ−ル状態
における、エアミックス用フィルムダンパと各通路との
相対位置関係を示した相対位置関係図である。
【図9】本発明のクレ−ム対応図である。
【符号の説明】
4 加熱器14、15、84 加熱器バイパス路 6、76 膜状部材 60、7a、7b、90、77a、77b 膜状部材移
動手段 58 温度調節バルブ 57 バルブ駆動手段 56 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−166618(JP,A) 実開 昭64−20582(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 102 B60H 1/00 103

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気を加熱する加熱器と、 前記加熱器の側方に設けられた加熱器バイパス路と、 前記加熱器と前記加熱器バイパス路とに渡って張設
    れ、開口部と非開口部とが設けられた膜状部材と、 該膜状部材を移動させる膜状部材移動手段と、 前記加熱器の温度を調節する温度調節バルブと、 該温度調節バルブを駆動するバルブ駆動手段と、 前記膜状部材移動手段及び前記バルブ駆動手段を制御す
    る制御手段とを備え、該制御手段は、 送風量が最大かつ加熱量が最小である最大風量冷房状態
    とすべきか否かを判定する第1判定手段、該第1判定手段で前記最大風量冷房状態とすべきと判定
    されたときに、 前記加熱器及び前記加熱器バイパス路を
    開口するように前記膜状部材移動手段に指令を発し、前
    記膜状部材の前記開口部と前記加熱器及び前記加熱器バ
    イパス路とが少なくとも一部において重なるようにする
    第1移動指令手段、 加熱量が最小である最大冷房状態とすべきか否かを判定
    する第2判定手段、該第2判定手段で前記最大冷房状態とすべきと判定され
    たときに、 前記加熱器バイパス路と前記膜状部材の前記
    開口部とが少なくとも一部において重なり、かつ前記加
    熱器と前記膜状部材の前記非開口部とが重なるようにす
    る第2移動指令手段、および前記最大風量冷房状態及び
    前記最大冷房状態のいずれにおいても、前記バルブ駆動
    手段に指令を発して前記温度調節バルブを閉じるバルブ
    閉鎖手段を備えることを特徴とする自動車用空気調和装
    置。
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