JPS625804B2 - - Google Patents

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JPS625804B2
JPS625804B2 JP54043942A JP4394279A JPS625804B2 JP S625804 B2 JPS625804 B2 JP S625804B2 JP 54043942 A JP54043942 A JP 54043942A JP 4394279 A JP4394279 A JP 4394279A JP S625804 B2 JPS625804 B2 JP S625804B2
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JP
Japan
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air
temperature
control method
conditioned area
conditioning control
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JP54043942A
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Masanori Naganoma
Atsunori Saito
Yasuhiro Iwata
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS55137438A publication Critical patent/JPS55137438A/ja
Publication of JPS625804B2 publication Critical patent/JPS625804B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は空気調和装置の主に温度に係わる制御
方法に係わり、制御の状態によつて制御系の応答
速度を調整し、もつて被空調領域の温度を安定的
に調節することを目的とする。
従来空気調和装置用として一般に使用される温
度検出器は、ある一定の時定数をもち、その時定
数は被空調領域のもつとも高頻度で使用される温
度範囲で満足できるように設定されているが、空
気調和装置の制御状態が変化した場合、また空気
調和装置の他の熱負荷要因の状態が変化した場合
などにおいて、その前後においても温度検出器は
常に一定の時定数によつて温度を検出している。
また一般的に温度検出器はある限られた部分の温
度を検出するように配置されている。このため、
温度検出器の検出信号を利用する制御系において
は、上述した状態変化が局部的であつたりあるい
は一時的である場合にも全体としての空調能力が
変化してしまい、安定的な空気調和制御ができな
くなることが生じるという問題点があつた。
例えば、被空調領域の容量に対して温度調節能
力の比較的小さい空気調和装置を使用する場合に
おいて、被空調領域の内側と外側との開閉をなす
窓またはドアなどを開閉すると、被空調領域の内
外で空気の流出入が行なわれ、被空調領域の熱負
荷が変化する。しかし、窓等の開閉が短時間に行
なわれた場合は、窓等の近くの温度は急変するが
被空調領域全体の平均温度はゆるやかに変化す
る。このため、温度検出器が窓等の開閉に基く温
度変化を受け易い場所に設置された場合は、その
温度検出信号は第1図に示すよう急激に変動す
る。したがつて、この温度検出信号を利用する制
御系は短かい時間の間でオーバーシユートをもつ
ような不安定な制御を行なうこととなる。
また、例えば自動車に使用される空気調和装置
においては、被空調領域としての車室に吹出され
る空気の吹出系路を車室の上方または下方に選択
的に変更する手段を備えることが周知であるが、
温度検出器の取付場所が限定されるとこの吹出口
の変更によつて、車室内における温度検出器に至
るまでの熱変化の伝達速度も変化する場合があ
る。この場合においては、例えば上方吹出口が開
放されているときに制御系が適切な応答速度で作
動するように温度検出器の時定数を設定すると、
下方吹出口が開放されたときに制御系の応答速度
が好ましくない方向に変化するという不具合を生
じることもある。
また、吹出口の上下を変更した場合に温度検出
器の周辺部温度が変化することがあり、その場合
例えば第2図に示すように温度検出信号が急激に
変動することがある。この温度検出信号を利用す
る制御系は短かい時間の間でオーバーシユートを
もつような不安定な制御を行なうことになる。
また、特に自動車等の走行体に使用される空気
調和装置においては、被空調領域としての車室内
温度を制御する場合、車室外の温度の影響を除く
ため、車室外の温度を検出してこの検出信号に応
じて温度調節の制御量を加減することにより、車
室内の温度を安定維持しようとする制御方法が一
般に採用されている。この場合において、車室外
の温度を検出する温度検出器は、車室外空気のほ
かの熱に影響されにくい場所に設置されることが
望ましいが、一般的な取付場所、取付構造では走
行体(自動車)の速度がある程度あるときは車室
外の空気の流れに十分さらされるためほとんど影
響を受けないのに対し、走行体が低速度で走行中
または停止中では、太陽からの熱輻射あるいは原
動用の熱機関の発熱の影響を受けるので正確に車
室外温度を検出することができない。したがつて
車室内の温度制御において誤差を生じることがあ
る。
本発明はこのような不具合を解消して被空調領
域の温度を所望の状態に安定制御することができ
る空気調和制御方法を提供することを主な目的と
するものである。
この目的を達成するため本発明制御方法は、下
流側に被空調領域が連通される通風系内に熱交換
手段が配置され、前記通風系より被空調領域に吹
出される空気熱量を調節する少なくとも1つの温
度調節手段を具備する空気調和装置において、被
空調領域の内、外の温度等の少なくとも1種の検
出情報に応じて前記温度調節手段の調節量を加減
する空気調和制御方法であつて、前記検出情報の
変化度を実測または間接的に予測して認識する認
識過程と、この認識結果に基いて前記検出情報の
変化が前記温度調節手段の調節量の変化として現
われる時間応答速度を調節する調整過程とを含む
ことを特徴とする。
以下本発明を自動車用空気調和装置の制御方法
として適用した実施例について説明する。この実
施例においては、3種の制御過程に本発明を適用
している。
1つは例えば被空調領域としての車室内外の開
閉をなす窓またはドアが空気調和中に開かれそし
て閉じられたときに、車室内温度を検出する検出
器の検出信号が急変するのを認識し、この認識に
より制御系の応答速度をしばらく遅らせるもので
ある。
1つは空気調和装置の下流部から車室への空気
吹出しに際して、吹出口の上下切替をする場合に
おいて、この切替信号を認識し、この認識により
吹出口の切替と連動して制御系の応答速度を異な
つた値に変化させるものである。
あと1つは、車室外の温度の検出信号を車室内
温度を制御するための調節量の補正用として使用
する場合において、自動車が停止または設定速度
以下になつたことを認識し、この認識により前記
検出信号に無限大もしくはそれに近い時定数を付
加して前記検出信号を実質的にホールドするもの
である。
第3図は本発明制御方法を適用した空気調和装
置の制御装置の全体構成を示すもので、公知の冷
風温風混合方式の空気調和装置、すなわち温度調
節ダンパの上流に供給される空気をこの温度調節
ダンパによつて加熱器とそのバイパス通路とに分
配し、その分配の比によつて被空調領域としての
車室に吹出す下流側の混合空気の温度を調節する
ようにした空気調和装置において、その温度調節
ダンパの変位調節量を、デジタルコンピユータに
予め設定された処理に従つて制御するように構成
してある。
第3図において、通風ダクト10の上流側には
空気導入口(吸込口)として自動車の車室内と通
じて内気(室内空気)と循環させるための内気導
入口11と、外気(室外大気)を取入れるための
外気導入口12とが形成してあり、両導入口はダ
ンパ13によつていずれか一方が閉塞される。ダ
ンパ13による導入口11,12の選択を内外気
切替と称する。通風ダクト10には下流側に向か
つて、ブロワモータ14、冷房サイクル22の冷
媒蒸発器(エバポレータ)よりなる冷却器15、
エンジン冷却水を熱源とする加熱器(ヒータコ
ア)16、およびこの加熱器16を通る空気とバ
イパス通路17を通る空気との比を調節する温度
調節手段としてのダンパ18が順に配置されてい
る。通風ダクト10の最も下流側には、通風ダク
ト10内で温度調節された空気を車室内に向かつ
て吹出すための2種の吹出口19,20が形成し
てあり、符号19で示す一方の吹出口は車室内上
部に向かつて冷風を吹出すための上吹出口、20
の吹出口は車室内下部に向かつて温風を吹出すた
めの下吹出口である。上吹出口19と下吹出口2
0は、それぞれ車室内に適当な箇所に複数個の開
口部を設けてそれらをダクトで連結してもよい。
上、下の吹出口19,20は、ダンパ21によつ
ていずれか一方が閉塞される。ダンパ21による
吹出口19,20の選択を吹出口切替と称する。
通風ダクト10に配置された各要素は温度調節
ダンパ18による温度制御のほか運転者の好みと
する運転モードに従つて空気調和に供せられる。
冷却器15を含む前記冷房サイクル22は、自
動車原動機としてのエンジン23のプロペラシヤ
フトにてVベルト等を介して駆動されるコンプレ
ツサ(冷媒圧縮機)24と、コンデンサ25と、
受液器26と、膨張弁27とを冷却器15に配管
結合して構成される公知のものであり、コンデン
サ25において冷媒の熱を放出し冷却器15にお
いて導入される空気の液を冷媒に吸収させる熱サ
イクルをなしている。そして、冷却器15を通過
した空気の温度は図示しない公知の手段によりほ
ぼ0℃となり、導入される空気の温度およびコン
プレツサ24の回転速度にはあまり関係しない。
冷房サイクル22はその駆動源であるコンプレツ
サ24とエンジン23との機械的な連結機構を断
続することによつて停止または運転される。
前記加熱器16はエンジン23の冷却水ブラケ
ツトに接続された冷却水配管に連結され、エンジ
ン23にて加熱された冷却水の熱を放出する熱交
換作用を有する。流路調整弁28は冷却水温度に
応じて冷却水の流路を、加熱器16を通るものと
図示しないラジエータを通るものとで調節し、従
つて加熱器16もほぼ一定した熱交換能力を得る
公知のものである。
温度制御および運転モードの制御のために、前
記冷房サイクル22と通風ダクト10内の内外気
切替ダンパ13、温度調節ダンパ18、および吹
出口切替ダンパ21は電気信号によつて駆動され
る。電磁クラツチ50はコンプレツサ24とエン
ジン23との機械的な連結機構を断続するもの
で、電源線50aを介して付勢されたときにコン
プレツサ24を回転すべくクラツチを接続し消勢
されたときはクラツチを遮断してコンプレツサ2
4を停止する。コンプレツサ24の回転状態をオ
ン、停止状態をオフと称する。内外気切替ダンパ
13は、ダイアフラム作動器51と、大気連通と
エンジン負圧連通とを切替える三方切替電磁弁5
2とからなる負圧作動器によつて駆動される。電
源線52aを介して三方切替電磁弁52が付勢さ
れると、ダイアフラム作動器51に負圧が供給さ
れ、連結機構51aを介してダンパ13を図示の
外気導入状態から破線矢印方向に比較的急速に引
張つて内気導入状態とし、電磁弁52が消勢され
るとダイヤフラム作動器51には大気圧が供給さ
れ図示しないばねの力によつてダンパ13を図示
位置(外気導入状態)に押し返す。
温度調節ダンパ18はダイアフラム作動器53
と、エンジン負圧連通および大気連通を制御する
2個の電磁弁54,55とからなる負圧作動器に
よつて駆動され、電源線54aにより電磁弁54
が付勢されたときはダイアフラム作動器53に負
圧が供給されて連結機構53aを介してダンパ1
8を矢印方向にゆつくり引き、電源線55aによ
り電磁弁55が付勢されたときはダイアフラム作
動器53に大気圧が供給されて図示しないばねに
よつてダンパ18はゆつくり押し返される。両方
の電磁弁54,55が消勢されたときは、ダイア
フラム作動器53は停止してダンパ18の駆動を
停止させ、そのときの位置に保持させる。なお、
ダンパ18の開度はバイパス通路17を全閉した
図示位置(最大暖房位置)を100%とし、加熱器
16を上流を全閉したとき(最小暖房位置)を0
%とする。
吹出口切替ダンパ21はダイアフラム作動器5
6と、大気連通とエンジン負圧連通とを切替える
三方切替電磁弁57とからなる負圧作動器によつ
て駆動され、電源線57aにより電磁弁57が付
勢されるとダイアフラム作動器56に負圧を供給
し連結機構56aを介して図示位置(下側吹出)
からダンパ21を比較的急速に引いて上側吹出と
し、電磁弁57の消勢時はダイアフラム作動器5
7に大気圧を供給し図示しないばねによつてダン
パ21を図示位置に押し返す。
制御装置1は電気的駆動部材である上記電磁ク
ラツチ50、電磁弁52,54,55,57の付
勢、消勢を切替えて、温度制御および各運転モー
ドの制御を指令する。また制御装置1は温度制御
および各運転モードの制御を行なうために各種の
情報入力手段と接続されており、入力された情報
を予め内部設定された制御プログラムに基いて処
理し上記電気的制御部材を作動させる。
ブロワモータ14は電源線14aにより付勢さ
れたとき回転して通風ダクト10内に空気の流れ
を形成する。ブロワモータ14は空気調和装置が
動作状態である限り、目標とする温度および運転
モードとは関係なく作動する。
制御装置1に各種の情報を入力する手段として
は、内気が通過するように通風ダクト10の上流
部に車室前部の計器盤面に開放するように設けら
れた小通路に設置され、内気温度に応じた信号を
発生する内気温センサ60、ラジエータグリルの
前面等に通風およびエンジン等の輻射熱をなるべ
く受けないように設置され、外気温度に応じた信
号を発生する外気温センサ61、温度調節ダンパ
18の開度(位置)に応じた信号を発生する開度
センサ62、および操作パネル2がある。操作パ
ネル2には、目標とする内気温度の設定に応じて
信号を発生する温度設定器63、空気調和装置の
作動、非作動を指令するメインスイツチ64、お
よび運転モードを選択するためのスイツチとして
冷却器15の、すなわち冷房サイクルの作動、非
作動を選択するスイツチ(以下エアコンスイツチ
と称する)65、吸込口すなわち内気導入口11
と外気導入口12とを選択する内外気切替スイツ
チ66が設けてある。また車速計のケーブルワイ
ヤの回転と同期して断続する車速検出スイツチ6
7が制御装置1に接続してある。
装置の電源供給は車載バツテリ3からイグニツ
シヨンキースイツチ4を介してなされる。
第4図は制御装置1と各種情報入力手段と電気
的制御部材との相互の電気的な接続を示す結線図
である。情報入力手段のうち、内気温センサ6
0、外気温センサ61、ダンパ開度センサ62、
操作パネル2における温度設定器63は、それぞ
れ発生する信号をアナログ電圧信号の形で制御装
置1に入力する。そのため、内気温センサ60、
外気温センサ61としてサーミスタ等の感熱抵抗
素子が使用され、通電によつてその端子に生じる
アナログ電圧を信号線60a,61aを介して制
御装置1に接続している。
また、信号線60a,61aに発生したアナロ
グ電圧に対してさらに、時間的に遅れた電圧信号
を得られるようにコンデンサ69、抵抗70、コ
ンデンサ75、抵抗76によつて1次おくれ要素
を有する時定数調節回路を組み、コンデンサ6
9、コンデンサ75の遅れアナログ電圧を信号線
60b,61bを介して制御装置に接続してい
る。
リレー71、リレー77は信号線60aと60
b、信号線61aと61bのアナログ電圧をリレ
ー付勢時に同じにするため設けられ、リレー72
および抵抗73、リレー78および抵抗79は、
信号線60aと60b、信号線61aと61bの
アナログ電圧が異なつていた場合に徐々に等しく
するために設けられている。
操作パネル2の各種スイツチのうち、エアコン
スイツチ65、吸込口切替スイツチ66は一端を
メインスイツチ64に接続し、開閉接点を介した
他端をそれぞれ電磁クラツチ50、電磁弁52に
接続した操作記憶形のスイツチである。メインス
イツチ64は、一端をイグニツシヨンキースイツ
チ4に接続し他端をブロワモータ14、制御装置
1、および電気的駆動部材50,52,54,5
5,57の通電路に接続してある。
制御装置1は空気調和装置全体の制御を統合す
る機能部品としてマイクロコンピユータ100を
有する。この実施例で説明するマイクロコンピユ
ータ100はCPUのほかにROM、RAM、I/0
ポート、タイマ等を内蔵した富士通株式会社製の
4ビツトのワンチツプマイクロコンピユータ
MB8841である。その内部構成、ピンの接続、取
扱い等の詳細は富士通株式会社発行のMB8840シ
リーズ、ユーザマニアルを使用することができ
る。
また、制御装置1はマイクロコンピユータ10
0を情報入力手段および電気的駆動部材と作動的
に結合するための結合回路および処理回路を含
む。まず、アナログ電圧信号をマイクロコンピユ
ータ100に入力させる回路として、アナログマ
ルチプレクサ110、およびアナログ−デジタル
変換回路(A−D変換回路)120が使用され
る。
マイクロコンピユータ100のオンオフ指令信
号によつて電気的駆動部材のうちの温度調節ダン
パ18を駆動する電磁弁54,55、および吹出
口切替ダンパを駆動する電磁弁57の付勢と消勢
を切替えるため、オン、オフ信号増幅回路130
が使用され、またリレー71,72,77,78
の付勢、消勢を切替えるため、オン、オフ信号増
幅回路140が使用される。車速検出信号67の
断続信号をアナログ電圧信号に変換するため、周
波数−電圧変換回路(f/V変換回路)150が
使用され、変換後のアナログ電圧がマルチプレク
サ110に一端子に入力される。
電源回路160は制御装置1の作動に必要な電
源を供給するもので、バツテリ3の端子電圧から
+5Vの定電圧電源を作成し各回路に供給する。
また、バツテリ3からのそのままの電圧(通常例
えば12V)をオンオフ信号増幅回路130,14
0に供給する(図示せず)。
また、マイクロコンピユータ100に付設する
回路として、起動回路170は、イグニツシヨン
キースイツチ4の閉成により電源回路160から
5Vの電圧が印加されると一定時間の間0レベル
の信号をマイクロコンピユータ100のRESET
端子に入力してマイクロコンピユータ100を初
期化する動きを有する。このマイクロコンピユー
タ100は初期化の間全ての出力ポートから1レ
ベルの信号を出力する。マイクロコンピユータ1
00のクロツクジエネレータ用端子Extal、Etal
には抵抗、容量を接続し、1MHzのクロツクジエ
ネレータを構成してある(図示せず)。
ここで内気温センサ60および外気温センサ6
1が検出するアナログ電圧信号についての前記時
定数調節回路による時定数処理について説明す
る。
内気温センサ60について説明すると、内気温
センサをなす感熱抵抗素子、例えばサーミスタは
一次遅れ要素をもつたセンサであり、信号線60
aのアナログ電圧は内気温センサ付近の温度変化
に対して時定数T1の一次遅れ相当の応答電圧が
発生する。つまり、内気温センサ60は信号線6
0aの応答電圧から一種のコンデンサ的なものと
考えることができる。信号線60aにコンデンサ
69、抵抗70を図示のように接続すると、信号
線60bのアナログ電圧は信号線60aに対して
コンデンサ69、抵抗70からなる時定数T2
一次遅れの応答電圧となる。つまり、60bの電
圧は内気温センサの段付部付近の温度変化に対し
て時定数T1,T2からなる二次遅れの応答電圧と
なる。すなわち信号線60aは温度変化に対して
時定数T1の一次遅れであるが、信号線60bは
二次式のような伝達関数となる。
G(S)=K・K/T・T・S+(T+T
)・S+1 ここで、K1は内気温センサ60の比例ゲイン
でK2はコンデンサ69、抵抗70からなる比例
ゲインである。
以上の説明のように内気温センサ60において
は信号線60aと60bは内気温センサ60付近
の温度変化に対して時定数T1からなる電圧変化
と時定数T1とT2からなる2次おくれの電圧変化
が得られるので、信号線60aと60bを選択す
ることにより内気温センサ60付近の温度変化に
対して時定数の異なつた制御を行なうことができ
る。外気温センサ61についての時定数制御も以
上の説明と同様に行うことができる。
第5,6,7,8図はコンピユータ100に格
納されており、コンピユータ100の作動開始と
ともに逐次読出されて実行される演算処理の制御
プログラムの流れを示すフローチヤートであり、
次に第3,4図の制御系における作動をこのフロ
ーチヤートに従つて説明する。第5図において、
イグニツシヨンスイツチ4を閉成しメインスイツ
チ64を閉成すると、コンピユータ100はプロ
グラムのステツプ200より演算処理を開始す
る。次のデータ入力ステツプ201においては、
内外気温センサ60,61の生じる内気温度
Tra、Trb、外気温度Tama、Tamb、および設定
温度T2、温度調節ダンパの開度Tpoおよび車速
スイツチ67の断続周波数をf/V変換した情報
SDを順に2進コードに変換し、コンピユータ1
00中のメモリ(RAM)の所定番地に書き込む
(ストアする)。また、内気温度Tr、外気温度
Tam、ダンパ開度Tpoについては、これらに付随
した利得演算処理を実行してそれらの計算結果も
ストアする。この利得演算処理は次式で表わされ
る。
Kr=Kr・Tr、Kam=Kam・Tam、 Kpo=Kpo・Tpo ただし、Kr、Kam、Kpoは制御系における利
得で外気温度Tamの影響を受けないで車室内温
度Trを設定温度T2に一致させるという条件を満
足するよう予め計算および実験により求められた
もの。
次のステツプ202,203では、温度調節ダ
ンパ18の調節量を決定するための計算を行う。
この計算は次の式で表わされる。
K1=Kr+Kam+Kpo+C ……(1) △Kpo=K2−K1 ……(2) なお、定数C中にはスイツチ65がオフである
場合すなわち冷房サイクルが停止中のときに、ダ
ンパの開度を導入される空気の温度に応じて補正
する項を適時含んでもよいが、本発明の要部では
ないので詳細な説明は省略する。
計算の結果得られる△Kpoは、空気調和装置の
その時点の各種運転条件から算出されて、制御さ
れようとする制御対象の温度K1と、前記温度設
定器63によつて設定された目標とする設定温度
K2(=T2)との偏差を示す。次の判定ステプ20
4〜209では、その偏差△Kpoが「ほぼ0」で
あるか、それより大きいか、あるいは小さいかを
判定し、偏差△Kpoがほぼ0のときはステツプ2
12で電磁弁54,55の両方を消勢して温度調
節ダンパ18を停止させ、偏差△Kpoが「ほぼ
0」より大きいときは内気温度Trを設定温度T2
にするには制御されるようにする温度K1「低
い」つまり吹出空気温度が低いと判断して、ステ
ツプ210により電磁弁55を付勢してダンパ1
8をその開度が大きくなる方向に駆動し、また偏
差△Kpoが「ほぼ0」より小さいときは内気温度
Trを設定温度T2にするには制御されるようとす
る温度K1が高い、つまり吹出空気温度が高いと
判断して、ステツプ211により電磁弁54を付
勢してダンパ18をその開度が小さくなる方向に
駆動する。
ここで判定ステツプ204〜209は、電磁弁
54,55の付勢、消勢が短時間に激しく切替わ
ることがないように偏差△Kpoの判定レベルに所
定の幅を持たせてヒステリシスを付加するととも
に、プログラム処理上電磁弁54と電磁弁55の
付勢が同時に切替わることのないようにしてあ
る。判定ステツプ204,205はそれまでに電
磁弁54,55が付勢(オン)されているか消勢
(オフ)されているかを判定する。そしてどちら
かが付勢されていればステツプ206,207に
よりその付勢を接続するか消勢に切替えるかを偏
差△Kpoの大きさによつて判定する。また電磁弁
54,55のいずれも付勢されてないときはステ
ツプ208,209により、消勢状態を接続する
かいずれか一方を付勢するかを判定する。判定ス
テツプ204〜209の機能を図示すると第10
図のようになる。
次に第6図に示される吹出口の上下を切替える
処理ステツプ213〜219を実行するが、エア
コンスイツチ65が投入(オン)され冷房サイク
ルが運転されている場合は冷却器15を通過した
空気の温度はほぼ0℃で一定であるので、温度調
節ダンパ18の開度Kpoによつて吹出空気の温度
を知ることができ、従つて30℃の吹出空気温度に
相当するダンパ開度D(一般に60%程度)を吹出
口の切替点を示すダンパ開度とし、これと実際の
開度とを比較して吹出口の上下を決定し、電磁弁
57の付勢、消勢を制御する。
一方、エアコンスイツチ65がオフのときは、
内外気切替ダンパ13が内気導入か外気導入かの
いずれの位置にあるかによつて、ダンパ18の上
流の温度が決定されるので、前記30℃の吹出空気
温度に相当するダンパ開度Dを内気温度Trもし
くは外気温度Tamに応じてステツプ216,2
17で補正し、これと実際の開度Kpoとを比較す
ることにより吹出口の上下を決定する。なお、ス
テツプ216,217の処理におけるSは補正係
数である。
次に第7図は吹出口切替が行われた時の内気温
信号の時定数制御を実行する過程を示すもので、
ますステツプ220の判定において吹出口が切替
つたかどうかを判定する。ただしnaは前回の吹
出口、nbはその回の吹出口を示し、上、下の吹
出口に対してそれぞれ“1”および“0”の判別
数値情報が予め設定してある。そして、吹出口が
切替つた場合はステツプ221によりコンピユー
タが内蔵するタイマ機能、タイマ1をスタートさ
せ、ステツプ222によりリレー71,72を消
勢しステツプ223により内気温度Trの検出情
報を信号線60bのアナログ電圧に置き換える。
また吹出口が同じであつた場合は、ステツプ22
4によりタイマ1が2分より等しいか小さいかを
判定し、小さければステツプ222,223を実
行し、等しければタイマ1を0にリセツトしステ
ツプ225により信号線60aと60bのアナロ
グ電圧を比較し異なる電圧であればステツプ22
6によりリレー71を消勢、リレー72を付勢
し、ステツプ223へ進む。またほぼ同じ電圧で
あればステツプ227によりリレー71を付勢、
リレー72を消勢しステツプ228により内気温
度の検出情報Trを信号線60aのアナログ電圧
に置き換える。なお、コンピユータはプログラム
開始直後の初期設定ルーチン(図示せず)におい
て、ステツプ227と同等の処理を行なつて、前
記ステツプ202の計算における内気温度の項
Krを信号線60aのアナログ電圧によつて得て
いる。
第7図の制御を要約すると、吹出口が上から
下、もしくは下から上へ切替つてから数分間はス
テツプ221,224により内気温センサ60付
近の温度が安定するまでの間内気温度Trをステ
ツプ222を経てステツプ223により信号線6
0bの二次遅れを有するアナログ電圧に置き換
え、数分間経過(ステツプ224により判定)し
たのちに時定数を元にもどすべく内気温度Trを
ステツプ228により信号線60aのアナログ電
圧に置き換えるのである。このとき、信号線60
aと60bのアナログ電圧が異なる電圧値であつ
た場合(ステツプ225により判定)は、内気温
度Trがステツプ的に変化したことに等しくな
り、室温制御上好ましくないため信号線60bと
60aのアナログ電圧が徐々に等しくなるよう
に、抵抗70に抵抗73が並列に接続されるよう
にステツプ226によりリレー72を付勢し、信
号線60aと60bのアナログ電圧がほぼ同じに
なつたとき(ステツプ225により判定)始めて
内気温Trを信号線60aのアナログ電圧に置き
換える(ステツプ228)。同時に信号線60a
と60bの電圧を等しくするようにステツプ22
7によりリレー71を付勢しておく。なお、この
とき抵抗74<<抵抗70と抵抗値を選定してい
るので時間遅れは極めて小さい。
次に第8図に内気温センサ60に何らかの外乱
が入り、内気温Trが急速な変化をした場合の内
気温信号の時定数制御を示すものである。まず、
時間当りの変化量を求めるため、ステツプ229
においてタイマ2が1秒より等しいか小さいかを
判定し、小さければ時定数制御ルーチン(ステツ
プ230〜ステツプ241)をジヤンプし、等し
ければタイマ2を0にリセツトし、次にステツプ
230においてタイマ2をスタートさせる。次に
ステツプ231において時間1秒当りの室温変化
量△Trを演算し、ステツプ232,233で△
Trの大きさを判定し、2℃より大きいか−2℃
より小さければステツプ234でタイマ3をスタ
ートさせステツプ237へ進む。また、△Trが
2より小さく−2より大きいすなわち室温の急速
な変化がなくなればタイマ3で設定されるある時
間(本例は10秒)に達するまではステツプ237
へ進み達すればステツプ236へ進む。ステツプ
237〜ステツプ241は前述した時定数調節ス
テツプ222〜228と同じであるため詳細説明
を省くが内気温信号(Tra)が急変しているとき
および急変した直後においては内気温信号の時定
数を大きくして、結果的に温度調節ダンパの開度
を算定するための前記ステツプ202における内
気温度の項Krの変化がゆるやかになるようにし
ている。
次に第9図は車速変化による外気温信号の時定
数制御を示している。まず、ステツプ242にお
いて、車速SDが20Km/hより大きいか小さいか
を判定し、小さければステツプ243でタイマ4
をスタートさせ、時定数の大きいTam bにすべ
くステツプ245でリレー77,78を消勢し、
ステツプ246で外気温度の検出情報Tamを信
号線61bのアナログ電圧に置き換える。また、
20Km/hより大きければ、渋滞走行と一般走行を
判別するため、ステツプ247において車速が20
Km/h以上になつてから2分経過したかどうかを
判定し、2分以下であれば信号線61bのアナロ
グ電圧を信号線61aのアナログ電圧に徐々に近
づけるべくステツプ248でリレー77をオフし
リレー78をオンしてステツプ246へ進む。ま
た2分経過であればタイマ4をリセツトしステツ
プ249において信号線61aと信号線61bの
アナログ電圧がほぼ等しいかどうかを判定し、等
しくなければステツプ248へ進み、ほぼ等しけ
ればもとの時定数にもどすべくステツプ250に
おいてリレー77をオンしリレー78をオフして
ステツプ251において外気温度Tamを信号線
61aのアナログ電圧に置き換える。従つて、低
速走行中または停止中において、温度調節のため
の計算ステツプ202における外気温度の項
Kamの変化をゆるやかにすることができ、従つ
て外気温センサ61が熱機関等の影響を受けて誤
まつた信号を生じる場合にも室内温度を安定して
調節することができる。
ステツプ246もしくはステツプ251を終了
すると再び前記ステツプ201のデータの読み込
みを始め、以上説明したフローチヤートでの制御
プログラムをくり返し実行する。
以上本発明を3種の制御形態に適用した実施例
について説明したが、本発明は上述した実施例に
限らず以下に述べるような変形例にても適用し得
るものであります。
(1) 温度調節手段として、冷風温風混合方式の空
気調和装置における温度調節ダンパ18を使用
して温度制御を行なうもののほか、送風量を調
節して被空調領域に吹出される総熱量を加減
し、温度調節を行なう手段例えばブロワモータ
14の速度制御回路を用いること。あるいは熱
交換器の熱交換能力を加減して温度調節を行な
う手段を用いること。
(2) 温度検出に供せられる検出情報の1つとし
て、被空調領域または空気調和装置が受ける太
陽等からの輻射熱、熱交換手段が圧縮器によつ
て運転される冷房サイクルの一要素である場合
に前記圧縮器の回転数、あるいは冷房サイクル
中の冷媒圧力、自動車用空気調和装置である場
合に自動車の車速等を用い、これらの変化度に
応じて温度制御系の応答速度を調整すること。
(3) 制御系の時間応答速度を調整する場合におい
て、前記実施例のようにセンサに時定数調節回
路を接続、遮断するほか、(a)電気的に抵抗値を
制御することが可能な素子例えばトランジスタ
をセンサの時定数調節回路に挿入し、時定数を
連続制御できるようにすること。また、(b)時定
数の異なる複数のセンサからの信号を選択的に
使用すること。また、(c)センサ素体を周囲容積
の変わる容器で覆つて適宜容積を変更するこ
と。この場合、容積を変化させるのに電気的に
開閉させる窓を容器に設けてこの窓を介して被
空調領域との連通量を加減してもよい。なお、
この窓は例えば手動調整可能に構成された吹出
口切替レバーと機械的に連動して連続的に開閉
するようになし、電気信号での処理過程を介さ
ずに実施してもよい。また、(d)センサに専用の
ブロワモータを設けて検出雰囲気に強制的にさ
らすようにし、時定数を大きくしたい場合にブ
ロワモータを低速運転または停止させること。
(4) 制御系の応答速度を調整する場合において、
センサまたはセンサの検出信号に時定数調節手
段を付加するほか、センサの検出信号を制御装
置内において時定数処理すること。例えばマイ
クロコンピユータ100が実行する制御プログ
ラム中にソフトウエアによる積分機能を含ま
せ、得られた積分データに基いて温度制御を行
なうこと。
(5) 応答速度を調整する場合において、ほぼ無限
大に近い時定数が必要なときは、検出情報を示
すデータをしばらく保持すること。
(6) 検出情報、特に被空調領域の内気温度の変化
度を認識する場合において、被空調領域とその
外側とを開閉する窓等、空気調和装置の通風系
からの吹出口経路を変更するダンパ21等、通
風系の送風量に影響を及ぼす例えばダンパ13
等に直接スイツチまたはポテンシオメータを設
け、その信号に応じて制御系の応答速度を調整
すること。
(7) 走行体用の空気調和装置である場合におい
て、その空気環境に対する移動速度を検出する
のに、前記実施例のように走行体の例えば車輪
回転数を用いるほか、走行体の進行方向から受
ける風速を検出する風速計を用いること。ある
いは、空気環境に対する移動速度の低下を認識
するのに、外気温センサの信号の変化が急激な
上昇であるか否かを判定すること。
以上述べたように本発明の第1番目において
は、制御系の時間応答速度を自動制御するから、
被空調領域の温度を所望の状態に安定制御するこ
とができるという優れた効果がある。
さらに本発明の第2番目においては、特に吹出
口の変更を可能にした空気調和装置において、吹
出口の変更に基いて制御系の時間応答速度を調整
するから、吹出口の変更による被空調領域の温度
変化または変動を防止できるていう優れた効果が
ある。
さらに本発明の第3番目においては、特に走行
体用の空気調和装置において、走行体の空気環境
に対する移動速度に応じて制御系の時間応答速度
を調整するから、走行体が低速走行中または停止
中における熱的外乱の影響を受けることなく被空
調領域内の温度を安定制御できるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来周知の自動車用空気
調和装置の問題点を説明するための信号特性図
で、第1図は乗降ドアの開閉にともなう車室内ド
ア付近の温度変化、第2図は空気吹出口の変更に
ともなう吹出口付近の温度変化をそれぞれ示す。
第3図ないし第10図は本発明制御方法の一実施
例を表わすもので、第3図は本発明を適用する自
動車用空気調和装置の全体構成図、第4図は第3
図中の電気制御系の電気結線図、第5図ないし第
9図は第4図中のマイクロコンピユータ100が
本発明制御方法に基いて電気制御系を統合制御す
る過程を示すフローチヤート図、第10図は温度
調節手段として用いるダンパ18の動作を示すヒ
ステリシス特性図である。 1……制御装置、2……操作パネル、10……
通風系をなす通風ダクト、11……内気導入口、
12……外気導入口、13……内気および外気導
入口を切替える開閉器をなす内外気切替ダンパ、
14……ブロワモータ、15,16……熱交換手
段をなす冷却器と加熱器、18……温度調節手段
をなす温度調節ダンパ、19……上吹出口、20
……下吹出口、21……上および下吹出口を切替
える開閉器をなす吹出口切替ダンパ、60……被
空調領域内の温度を表わす情報を検出する内気温
センサ、61……被空調領域の外側の温度を表わ
す情報を検出する外気温センサ、67……走行体
の空気環境に対する移動速度を検出する車速検出
スイツチ、69,70,71……内気温センサ6
1に付設して時定数調節をなすためのコンデンサ
と抵抗とリレー、75,76,77……外気温セ
ンサ61に付設して時定数調節をなすためのコン
デンサと抵抗とリレー、100……マイクロコン
ピユータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下流側に被空調領域が連通される通風系内に
    熱交換手段が配置され、前記通風系より被空調領
    域に吹出される空気熱量を調節する少なくとも1
    つの温度調節手段を具備する空気調和装置におい
    て、少なくとも1種の検出情報に応じて前記温度
    調節手段の調節量を加減する空気調和制御方法で
    あつて、 前記検出情報の変化度を認識する認識過程と、
    この認識結果に基づいて前記検出情報の変化が前
    記温度調節手段の調節量の変化として現れる時間
    応答速度を調整する調整過程とを含むことを特徴
    とする空気調和制御方法。 2 前記検出情報が前記被空調領域内の温度を表
    わす情報であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の空気調和制御方法。 3 前記検出情報が前記被空調領域の外側の環境
    温度を表わす情報であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の空気調和制御方法。 4 前記認識過程が前記検出情報の変化勾配の大
    きさの認識であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項ないし第3項いずれかに記載の空気調和
    制御方法。 5 前記認識過程が前記検出情報に変化を及ぼす
    他の検出情報の認識であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項ないし第3項いずれかに記載の
    空気調和制御方法。 6 下流側に被空調領域が連通される通風系内に
    熱交換手段が配置され、前記通風系の上流側また
    は下流側において、通風系と被空調領域との連通
    系路を変更する変更手段、および前記通風系より
    被空調領域に吹出される空気熱量を調節する少な
    くとも1つの温度調節手段を具備する空気調和装
    置において、少なくとも前記被空調領域内の温度
    を表わす検出情報に応じて前記温度調節手段の調
    節量を加減する空気調和制御方法であつて、 前記変更手段の状態を認識する認識過程と、こ
    の認識結果に基いて前記検出情報の変化が前記温
    度調節手段の調節量の変化として現われる時間応
    答速度を調節する調節過程とを含むことを特徴と
    する空気調和制御方法。 7 前記変更手段が前記通風系の下流側において
    被空調領域と連通する複数個の空気吹出口を選択
    的に開閉する開閉器であることを特徴とする特許
    請求の範囲第6項に記載の空気調和制御方法。 8 前記変更手段が前記通風系の上流側において
    被空調領域の内側および外側と連通する2種の空
    気導入口を選択的に開閉する開閉器であることを
    特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の空気調
    和制御方法。 9 下流側に被空調領域が連通される通風系内に
    熱交換手段が配置され、前記通風系より被空調領
    域に吹出される空気熱量を調節する少なくとも1
    つの温度調節手段を具備し、被空調領域とともに
    移動可能に構成された走行体用空気調和装置にお
    いて、少なくとも被空調領域の外側の温度を表わ
    す検出情報に応じて前記温度調節手段の調節量を
    加減する空気調和制御方法であつて、 当該走行体の空気環境に対する移動速度を認識
    する認識過程と、この認識結果に基づいて前記検
    出情報の変化が前記温度調節手段の調節量の変化
    として現われる時間応答速度を調整する調整過程
    とを含むことを特徴とする空気調和制御方法。 10 前記認識過程が走行体の実速度の認識であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第9項に記載
    の空気調和制御方法。 11 前記認識過程が前記検出情報の変化勾配の
    大きさの認識であることを特徴とする特許請求の
    範囲第9項に記載の空気調和制御方法。
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