JPS6257615B2 - - Google Patents

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JPS6257615B2
JPS6257615B2 JP4663579A JP4663579A JPS6257615B2 JP S6257615 B2 JPS6257615 B2 JP S6257615B2 JP 4663579 A JP4663579 A JP 4663579A JP 4663579 A JP4663579 A JP 4663579A JP S6257615 B2 JPS6257615 B2 JP S6257615B2
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JP
Japan
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reaction
ammonia
alanine
mineral acid
halogeno
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JP4663579A
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English (en)
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JPS55139344A (en
Inventor
Ryuichi Mita
Teruhiro Yamaguchi
Toshio Kato
Chojiro Higuchi
Naomichi Murakami
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Priority to DE8080301165T priority patent/DE3060243D1/de
Priority to EP19800301165 priority patent/EP0018177B1/en
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、α−ハロゲノ−β−アラニンまたは
その鉱酸塩の新規製造法に関するものである。さ
らに詳しくは、α−ハロゲノアクリロニトリルに
アンモニアを付加させてα−ハロゲノ−β−アミ
ノプロピオニトリルを生成させたのち、このもの
を単離することなく引きつづき鉱酸中で加水分解
してα−ハロゲノ−β−アラニンまたはその鉱酸
塩を製造する方法である。
α−ハロゲノ−β−アラニンまたはその鉱酸塩
はセリン等のα−アミノ酸または医薬品等の中間
体として有用な化合物である。
α−ハロゲノ−β−アラニンまたはその鉱酸塩
の製造法は、従来、α−クロロ−β−アラニン塩
酸塩について、例えば、アンモニアをα−クロロ
アクリロニトリルに付加させたのち塩化ベンゾイ
ルで処理してα−クロロ−β−ベンゾイルアミノ
プロピオニトリルを生成させて単離し、これを塩
酸中で加水分解して約70%の収率でα−クロロ−
β−アラニン塩酸塩を得る方法(特公昭39−
30152号公報)、またα−クロロアクリロニトリル
とフタルイミドの反応によつて得られるα−クロ
ロ−β−〔2−カルボメトキシベンゾイルイルア
ミノ〕プロピオニトリルを同じく塩酸中で加水分
解して、α−クロロ−β−アラニン塩酸塩を製造
する方法(K.D.Gundermann、Chem.Ber.、91
巻、160頁(1958))が公知である。しかしなが
ら、これらの公知方法はいずれもアミノ基をアシ
ル基で保護して加水分解反応を行なうので、その
加水分解時に副生する安息香酸またはフタル酸と
目的物であるα−クロロ−β−アラニン塩酸塩と
を分離することが必要であり、工業的には必ずし
も満足し得る製法ではない。
本発明者らは、α−ハロゲノ−β−アラニンま
たはその鉱酸塩の工業的に価値のある製造法を鋭
意検討した結果、α−ハロゲノアクリロニトリル
とアンモニアとを水中で反応させてα−ハロゲノ
−β−アミノプロピオニトリルを生成させ、この
ものを単離することなく、引きつづき鉱酸中で加
水分解することにより、容易に且つ高収率でα−
ハロゲン−β−アラニンまたはその鉱酸塩が得ら
れることを見い出し本発明を完成するに至つた。
すなわち、本発明の方法は、まず、α−ハロゲ
ノアクリロニトリルにアンモニアを付加反応させ
てα−ハロゲノ−β−アミノプロピオニトリルを
生成させる。ついで、この生成物を反応系から単
離することなく、引つづき前記の付加反応終了
後、必要に応じて過剰のアンモニアを除去した反
応混合物を鉱酸中で加水分解処理してα−ハロゲ
ノ−β−アラニンまたはその鉱酸塩を製造するも
のである。
このような本発明の方法によるα−クロロ−β
−アラニンまたはその鉱酸塩の製造法は、従来、
全く知られていない新規製造法であつて、前記公
知製造法に比較して、工程が著しく短縮でき、且
つ副生物との分離の必要がない等の利点を有し、
工業的に極めて有利な製造法である。
本発明の方法では、まずα−ハロゲノアクリロ
ニトリルにアンモニアを付加反応させる。
使用される原料のα−ハロゲノアクリロニトリ
ルとしては、α−クロロアクリロニトリルまたは
α−ブロムアクリロニトリルが挙げられ、特に、
工業的にはα−クロロアクリロニトリルが好まし
い。
また、使用されるアンモニアとしては、アンモ
ニア水を使用する。使用するアンモニア水は、ア
ンモニア濃度5〜30重量%のものが好適である。
アンモニアの使用量はα−ハロゲノアクリロニト
リルに対し1モル以上、好ましくは1.2モル比以
上である。
反応温度および時間は−40〜20℃、2〜10時
間、好ましくは−20〜10℃、3〜6時間である。
反応はアンモニア水中にα−ハロゲノアクリロニ
トリルを徐々に滴下する方法が好適であり、この
際窒素雰囲気または窒素気流下に反応を行なうこ
とによつてα−ハロゲノアクリロニトリルの重合
等の副反応を抑制できる。
アンモニアをα−ハロゲノアクリロニトリルに
付加させる反応の終点は、例えば、ガスクロマト
グラフイー、高速液体クロマトグラフイーまたは
薄層クロマトグラフイーで速やかに且、簡単に定
めることができる。
ついで、本発明の方法は、上記のようにα−ハ
ロゲノアクリロニトリルとアンモニアとの付加反
応によつて生成するα−ハロゲノ−β−アミノプ
ロピオニトリルを、反応系から単離することな
く、引きつづき反応混合物中に鉱酸を加えるか、
または反応混合物を鉱酸中に加えることによつて
反応系を鉱酸酸性とし、これを加熱し加水分解す
る。
α−ハロゲノ−β−アミノプロピオニトリルの
加水分解に使用する鉱酸としては塩酸、硫酸、硝
酸または燐酸等が挙げられるが、工業的には塩酸
または硫酸が好適である。加水分解時の反応系の
鉱酸濃度は、3〜80重量%の範囲で適当に選ぶこ
とができるが、好ましくは塩酸の場合には、8〜
30重量%、また硫酸の場合には、15〜60重量%で
ある。したがつて、α−ハロゲノアクリロニトリ
ルとアンモニアとの付加反応後、鉱酸を加えて鉱
酸酸性とする際反応系に残存する水および過剰の
アンモニア分を考慮して、反応系の鉱酸濃度が上
記濃度範囲になるようにする。反応系に残存する
過剰のアンモニアは窒素ガスまたは空気を吹き込
む等の操作であらかじめ除去しておいてもよく、
このような処理を行なうと鉱酸濃度の調整が容易
である。
また、使用する鉱酸の量は、鉱酸濃度によつて
異なるが、通常は生成したα−ハロゲノ−β−ア
ミノプロピオニトリル1重量部に対して2重量部
以上、好ましくは3重量部以上になるようにする
のが反応操作上有利である。
α−ハロゲノアクリロニトリルとアンモニアと
の付加反応によつてα−ハロゲノ−β−アミノプ
ロピオニトリルを生成させた後の反応混合物は、
鉱酸中に反応混合物を加えるかまたは反応混合物
中に鉱酸を加えるか、いずれかの方法で反応混合
物の鉱酸酸性液とし、これをかきまぜながら昇温
し、50〜150℃で0.5〜10時間、好ましくは80〜
120℃で、1〜6時間保持して加水分解を行な
う。
なおこの加水分解の際にメタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、シオ
キサン等の水と混和する有機溶剤を併用すること
は何ら差支えない。
加水分解反応の終点は薄層クロマトグラフイー
または高速液体クロマトグラフイー等の手段を用
いて速やかに、且つ容易に知ることができる。
本発明の方法によつて得られる目的物は加水分
解後の処理方法によつてα−ハロゲノ−β−アラ
ニン鉱酸塩または遊離α−ハロゲノ−β−アラニ
ンのいずれの形でも取り出すことができる。例え
ば、α−クロロアクリロニトリルとアンモニア水
とを反応させてα−クロロ−β−アミノプロピオ
ニトリルを生成せしめ、引きつづき塩酸中で加水
分解したのち、反応液を減圧下に濃縮乾固する。
ついで残留物を低級アルコールで抽出し、抽出液
にエーテルを添加すればα−クロロ−β−アラニ
ン塩酸塩が得られる。また、硫酸中で加水分解を
行なつたのち、水酸化カルシウムまたは水酸化バ
リウムで中和し、生成した硫酸カルシウムまたは
硫酸バリウムを別除去した水溶液を減圧下に濃
縮乾固するか、あるいは濃縮後メタノール、エタ
ノール、n−プロパノールまたはイソプロパノー
ル等の低級アルコールを添加すれば、遊離α−ク
ロロ−β−アラニンが得られる。
以下、本発明を実施例によつて説明する。
実施例 1 28重量%アンモニア水182gを0℃に保ち、窒
素気流下、激しく撹拌しながらα−クロロアクリ
ロニトリル87.5gをおよそ3時間要して滴下す
る。その後さらに4時間同温度でかきまぜたの
ち、この反応混合物に窒素を吹き込んで未反応ア
ンモニアを除去する。ついで反応液に10℃以下で
濃塩酸791gと水241gより成る塩酸水溶液を滴下
装入し、1時間加熱還流する。その後、反応液に
活性炭を加えて別して得られた液を減圧下に
濃縮乾固する。残留物は熱イソプロパノール800
mlで抽出する。抽出液を減圧下に液量が3分の1
程度になるまで濃縮しエーテルを添加する。析出
した白色結晶を別しエーテルで洗浄後40℃で乾
乾して131.2g(収率82%対α−クロロアクリロ
ニトリル)のα−クロロ−β−アラニン塩酸塩を
得る。融点133〜135℃。
元素分析値 C3H6ClNO2HClとして 計算値 C:22.52%、H:4.41%、N:8.75
%、 Cl:44.31% 実測値 C:22.39%、H:4.48%、N:8.60
%、 Cl:44.08% 実施例 2 実施例1においてα−クロロアクリロニトリル
のかわりにα−ブロムアクリロニトリル132gを
用い、その他は同様に反応させることによつて
112.5g(収率55%対α−ブロムアクリロニトリ
ル)のα−ブロム−β−アラニン塩酸塩を得る。
実施例 3 28重量%アンモニア水121gを0℃に保ち窒素
気流下に激しく撹拌しながらα−クロロアクリロ
ニトリル87.5gをおよそ3時間要して滴下する。
その後さらに同温度で5時間反応させたのち、窒
素を吹き込んで過剰のアンモニアを除去する。そ
の後反応液に60重量%硫酸900gを10℃以下で
徐々に加え、100〜105℃で5時間加水分解する。
加水分解後活性炭処理した液に20℃以下で水酸
化カルシウムを少しづつ添加してPH=6.5まで中
和する。生成した硫酸カルシウムの沈澱を別、
水洗し、洗液は合して減圧下に液量がおよそ
250mlになるまで濃縮する。ついでこの濃縮液に
エタノールを添加しα−クロロ−β−アラニンを
析出させる。別しエタノール洗浄後、減圧乾燥
することによつて白色の遊離α−クロロ−β−ア
ラニン92.7g(収率75%対α−クロロアクリロニ
トリル)を得る。
融点 166〜167℃(分解) 元素分析値 C3H6ClNO2として 計算値 C:29.16%、H:4.90%、N:11.34
%、 Cl:28.70% 実測値 C:28.82%、H:5.08%、N:11.02
%、 Cl:28.42% 実施例 4 28重量%アンモニア水121gを0℃に保ち窒素
気流下に激しく厳しく撹拌しながらα−クロロア
クリロニトリル87.5gをおよそ2時間要して滴下
する。その後さらに同温度で5時間反応させたの
ち、反応液に60重量%硫酸900gを10℃以下で
徐々に加え、100〜105で5時間加水分解する。反
応後活性炭処理した液に20〜30℃で水酸化カル
シウム220gを徐々に添加して部分中和する。生
成した硫酸カルシウムの沈澱を別、水洗後、
洗液を合して減圧下に濃縮乾固する。残留物に熱
イソプロパノール1000mlを加え抽出し、抽出液は
液量が1/3程度になるまで濃縮し、エーテルを添
加すると白色の結晶が析出する。別しイソプロ
パノールとエーテルの混合溶媒で洗浄後乾燥し、
α−クロロ−β−アラニン硫酸塩132.8g(収率
77%対α−クロロアクリロニトリル)を得る。融
点140〜141℃。
元素分析値 C3H6ClNO2・1/2H2SO4として 計算値 C:20.88%、H:4.09%、N:8.11
%、 Cl:20.57%、S:9.29% 実測値 C:20.47%、H:4.17%、N:8.05
%、 Cl:20.29%、S:9.38%

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 α−ハロゲノアクリロニトリルとアンモニア
    とを水中で反応させてα−ハロゲノ−β−アミノ
    プロピオニトリルを生成させ、該生成物を反応系
    から単離することなく、引つづき鉱酸中で加水分
    解することを特徴とするα−ハロゲノ−β−アラ
    ニンまたはその鉱酸塩の製造方法。
JP4663579A 1979-04-12 1979-04-18 Preparation of alpha-halogeno-beta-alanine Granted JPS55139344A (en)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4663579A JPS55139344A (en) 1979-04-18 1979-04-18 Preparation of alpha-halogeno-beta-alanine
DE8080301165T DE3060243D1 (en) 1979-04-12 1980-04-11 Process for producing alpha-halogeno-beta-alanines or the mineral acid salts thereof
EP19800301165 EP0018177B1 (en) 1979-04-12 1980-04-11 Process for producing alpha-halogeno-beta-alanines or the mineral acid salts thereof

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JP4663579A JPS55139344A (en) 1979-04-18 1979-04-18 Preparation of alpha-halogeno-beta-alanine

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JPS55139344A JPS55139344A (en) 1980-10-31
JPS6257615B2 true JPS6257615B2 (ja) 1987-12-02

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