JPS6248602A - 作物の塩類耐性増強剤 - Google Patents

作物の塩類耐性増強剤

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JPS6248602A
JPS6248602A JP18743585A JP18743585A JPS6248602A JP S6248602 A JPS6248602 A JP S6248602A JP 18743585 A JP18743585 A JP 18743585A JP 18743585 A JP18743585 A JP 18743585A JP S6248602 A JPS6248602 A JP S6248602A
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JP
Japan
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crops
salt
enhancer
brassinolide
concentration
Prior art date
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Pending
Application number
JP18743585A
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English (en)
Inventor
Takao Uesono
上園 孝雄
Akio Adachi
足立 明朗
Kenji Hamada
浜田 虔二
Shizuo Nishi
西 静雄
Fumio Fujita
文雄 藤田
Shuji Fujiwara
修治 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Federation of Agricultural Cooperative Associations
Original Assignee
National Federation of Agricultural Cooperative Associations
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、式、 で表わされる(2α、3α、22R,23R)−テトラ
ハイドロキシ−24El−メチル−B−ホモ−7−オキ
サ−5α−コレスタン−6−オンすなわち、ブラシノラ
イドを有効成分として含有することを特徴とする作物の
塩類耐性増強剤に関する。
さらに詳しくは、本発明は作物をブラシノライドで処理
することによって、塩類害に対する作物の耐性を増強す
ることができるブラシノライドを含有する作物の塩類耐
性増強剤に関する。
ブラシノライドは、1979年にセイヨウアブラナの花
粉から単離構造決定されたステロイ「系植物生長調節物
質である( Nature、 Vol、281゜P21
6〜217. (1979) )。ステロイドは動物お
よび昆虫のホルモンとして数多く知られているが、ブラ
シノライドは植物に生理活性を示すものとして初めて見
出されたステロイド系物質である。また、ブラシノライ
ドは、エチレン、オーキシン、ジベレリン、サイトカイ
ニンおよびアブシジン酸に続く第6番目の植物ホルモン
と考えられており、植物中での分布や機能について学問
的な研究が進められている。
本発明者らは、植物界に広く分布し、かつ多様な生物効
果を示すブラシノライドの実用的立場からの用途開発研
究と行つだ結果、ブラシノライドが農作物の塩類耐性を
増強する作用を示すことを見出し、本発明を完成するに
至った。
このことは、従来ブラシノライドが植物の伸長または増
殖など主に生育調節剤的観点からのみ研究されてきたこ
とを考えると極めて予測しがたいことである。
以下に本発明につき詳細に説明する。
雨量が少なく、かんがいによって作物を栽培している地
帯、おるいは施設栽培等の乾燥的環境にあっては、土壌
中に塩類が集積して塩類濃度がしだいに上昇してゆき、
ついには作物の生育を阻害し、大きな被害を与えること
が知られている。
また、特に、アクアの水稲作については、塩性用におけ
る水稲の生育障害が大きな問題となっているC Ric
e : Soiコ、Water、 Land、 P 1
21〜131、 Moormann ana Bree
men、 1[R工)。
施設栽培においては、施肥により、Ca、λig、K、
、No3等の塩類濃度が上昇することが知られているが
、現段階では、いかなる肥料を使用しても土壌の塩類濃
度の上昇は避けられない状況にある〔第n回農業土木学
会シンポノウム資料[除塩をめぐる諸問題j、P51〜
74.(1984)]。
これら、施設栽培での被害を回避するだめの、除塩方策
として、表土交換、湛水除塩、かん水除塩等の方策が行
われているが、作業の遂行が困難であったり、また充分
な除塩効果の得られない場合もある。一方、作物の塩類
耐性を高めようとする研究も水稲を対象として活発:て
行なわれているが[CELL AND Tl5SUE 
CULTUR,ETRCIIQ、UKS FORCER
EAL CROP 工MPROVEMENT。
P 237〜254.Gordon and Brea
ch、Sci、encePublishers工ne、
 New York )、いまだに完全な塩類耐性をも
つ水稲は得られていない。かかる情況のなかで、作物の
塩類耐性を増強するだめの効果的手段を開発することが
強く要請されている。
本発明者らは、高塩類濃度条件下で作物を生育させた場
合の、ブラシノライrの、作物に及ぼす効果を調べたと
ころ、作物をブラシノライドで処理することにより、作
物の塩類耐性が増強されることを見出した。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものである。以
下に、本発明を具体的に説明するが水稲の場合について
言えば、水稲をブラシノライドで処理した後、いくつか
の塩化ナトリウム濃度のもとてその水稲を栽培したとこ
ろ、塩化す) IJウム濃度が500〜2000 I)
1)mの範囲では、無処理区と比較してはるかに生育が
良いことが見出された。このことは、ブラシノライド処
理が、明らかに塩類耐性の増強効果をもたらすことを意
味している。本発明の作物の塩類耐性増強剤においては
、その使用にあたってのブラシノライドの濃度は通常、
】0−3〜1O−5p四程度が適当であり、このような
極めて低い濃度で作物の塩類耐性を増強する効果がもた
らされることは驚くべきことである。
本発明に係るブラシノライドを含有する塩類耐性増強剤
は、作物の種子、mなどをこの薬剤で処理することによ
り、その目的が達成される。
この処理方法としては、噴霧、散布、塗佑、浸漬などの
方法を行うことができる。
使用時におけるブラシノラ・イドの濃度は、処理方法に
よっても変わるが、]、]0−1〜io−’ppm、好
ましくは10−3〜io−5ppmである。
浸漬処理の場合の処理時間は1〜・18時(8i1程度
でよい。
処理時期は作物の種類、処理方法により異なるが、移植
あるいは播種の当日ないし5日+)i7−!。
での間が好適である。
この処理を行う場合の温度は、作物の通常の栽培条件下
で充分であり、格別の温度管理は必要としない。
本発明の薬剤の有効成分であるブラシノライドは例えば
、森らの合成法(Agric、 Biol、 Chem
47(31663〜664.1983 )を改良した方
法により合成することができる。
本発明に係る作物の塩類耐性増強剤は、ブラシノライド
を通常用いられている各種の剤形に製剤化して使用する
ことができる。たとえば、クレー、ベントナイト、タル
ク、ケイソウ土などの鉱物性担体を用いて粉剤、粒剤、
錠剤、水利剤、水溶剤などの固体剤形、水または有機溶
媒を用いた乳剤、液剤などの液体剤形、ワセリン、ラノ
リンなどを用いた滅−スト剤などで使用される。
有機溶媒としてはアセトン、メタノール、エタノール、
ジメチルホルムアミド、エチレングリコール、酢酸エチ
ル、トルエン、キシレンなどが例示される。
また、上記の各剤型の湿展性、浸透性、分散性、付着性
、固着性、懸垂性などを向上させるだめに、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ホリオキシエチレ
ンドデシルエーテル、、t?lJアルキレンクリコール
アルキルエーテル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル
などの非イオン系界面活性剤、ジナフチルメタンジスル
ホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどの陰イオン系
界面活性剤、ノ々ラフイン、D−ソルビットなどの補助
剤を使用することができる。
これらの方法で調製された本発明に係る作物の塩類耐性
増強剤は、それぞれの剤形に応じて噴霧、散布、塗布、
浸漬などの各種方法により作物の種子、花、葉、茎、果
実、根などの各部位に対し、または全体に対し処理を行
うことができる。
本発明に係る作物の塩類耐性増強剤中に含有させるべき
ブラシノライドの量は各剤形、適用作物の種類、適用方
法、適用時期により、適宜決定することができる。通常
、散布処理または浸漬処理する場合は1〜1000 M
1m程度のアセトン溶液またはエタノール溶液とし、こ
れを水で有効成分濃度が10−3〜IF5ppm程度ま
でに希釈するのが望ましい。これを稲の育苗箱に散布す
る場合は、箱当り0.1〜1を程度処理すればよく、育
苗箱を浸漬する場合は、同1〜3を程度で充分である。
本発明に係る作物の塩類耐性増強剤は、水稲、麦をはじ
めとする各種作物に対し適用することができ、作物自体
に対しては、もちろん、何らの薬害も及ぼさない。また
、本発明に係る作物の塩類耐性増強剤は、さらに、必要
に応じて他の植物ホルモン、肥料成分、除草剤、殺菌剤
、殺虫剤などを混合して使用することも可能である。
また、本発明に係る作物の塩類耐性増強剤の有効成分で
あるブラシノライドは、人間が食用としている各種の植
物に広く含まれている天然物であるため、その安全性お
よび生物分解性については何ら問題のないものと言うこ
とができる。
以下に本発明に係る作物の塩類耐性増強剤につき、製剤
製造例および試験例を用いてさらに詳しく説明するが、
本発明の内容がこれに限定されないことは言うまでもな
い。
製剤例1 (液剤) ブラシノライド100〜とネオエステリン(クミアイ化
学製展着剤)lQmlをエチルアルコール990 ml
に溶解し均一に混合して調製する。使用の際、水で10
00倍から100万倍に希釈する。
製剤例2 (乳剤) ブラシノライド         0.01重量部ジメ
チルホルムアミド    60重量部キシレン    
      30重量部二ツテン(日量化学製展着剤)
     10重量部を均一に混合して調製する。
製剤例3 (水和剤) ブラシノライド        0.1部ケイソウ土 
        85部 ポリビニルアルコール     5部 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ      9.9
 部をよ〈混合粉砕して調製する。
製剤例4 (ペースト剤) ブラシノライド        0.001部エチルア
ルコール      10部 ラノリン          90部 を均一に混合して調製する。
試験例1 ブラシノライドの塩類耐性増強効果を確認するだめの試
験を以下の条件によシ実施した。
1、試験期間=60年1月4日〜2月14日2、試験場
所;ガラス温室 3、試験規模: 1/10000a磁製ポツト 5連制
4、供試水稲二日本晴苗(草丈10.5717F+、葉
令2.0葉、地上部乾物重0.87 y/100本)を
2月5日に水耕に移した。水耕液は春日井氏液とした。
5、ブラシノライドの処理:水耕に移す直前のU時間、
10−3.10−′、110−51)I)の各ブラシノ
ライド水溶液に育苗箱浸漬を行った。
6、塩類濃度:水耕に移してから4日目に500.10
00.2000.4000 ppmとなるようにNaC
6を水耕液中に添加した。
7、調査方法; NaC4添加後、1週毎に草丈、茎数
を、4週目に地上部、根部の重量を測定した。
試験結果の要約 試験結果は第1表に示すとおりである。
NaCt濃度が500〜2000 M’mの範囲ではあ
きらかな塩類耐性増強効果がみられた。Nacz濃度が
4000 pI)IIIでは、ブラシノライド処理水稲
、無処理水稲とも同程度の生育阻害がみられた。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれ、本発明に係る作物の
塩類耐性増強剤において、プラシノライドの作物に対す
る塩類耐性増強効果を確認するだめの試験の結果を表す
グラフであり、第1図は、作物(水稲)の地上部乾物重
無処理比をNaC7濃度に対比して示したグラフであり
、第2図は作物(水稲)の根部乾物重無処理比をNaC
L濃度に対比して示したグラフである。 特許出願人 全国農業協同組合連合会 第1図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる(2α,3α,22R,23R)−テトラ
    ハイドロキシ−24S−メチル−B−ホモ−7−オキサ
    −5α−コレスタン−6−オンを有効成分として含有す
    ることを特徴とする作物の塩類耐性増強剤。
  2. (2)前記の作物が水稲である特許請求の範囲第1項記
    載の作物の塩類耐性増強剤。
JP18743585A 1985-08-28 1985-08-28 作物の塩類耐性増強剤 Pending JPS6248602A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6159107U (ja) * 1984-09-07 1986-04-21
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CN109400337A (zh) * 2017-08-15 2019-03-01 中国科学院沈阳应用生态研究所 一种用于促进水稻小麦分蘖增产的肥料及其制备和使用方法
CN109548584A (zh) * 2019-01-16 2019-04-02 山东农业大学 一种促进芦苇种子萌发并提高耐盐性的方法

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