JPS6176403A - 作物の薬害軽減剤 - Google Patents

作物の薬害軽減剤

Info

Publication number
JPS6176403A
JPS6176403A JP19565984A JP19565984A JPS6176403A JP S6176403 A JPS6176403 A JP S6176403A JP 19565984 A JP19565984 A JP 19565984A JP 19565984 A JP19565984 A JP 19565984A JP S6176403 A JPS6176403 A JP S6176403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phytotoxicity
brassinolide
reducing
agent
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19565984A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Adachi
足立 明朗
Kenji Hamada
浜田 虔二
Shizuo Nishi
西 静雄
Fumio Fujita
文雄 藤田
Takao Uesono
上園 孝雄
Shuji Fujiwara
修治 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Federation of Agricultural Cooperative Associations
Original Assignee
National Federation of Agricultural Cooperative Associations
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Federation of Agricultural Cooperative Associations filed Critical National Federation of Agricultural Cooperative Associations
Priority to JP19565984A priority Critical patent/JPS6176403A/ja
Publication of JPS6176403A publication Critical patent/JPS6176403A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、式、 H 4片 ″′マ0H HO7,I/才翁J2 で表わされる(2α、3α、22R,23R)−テトラ
ハイドロキシ−243−メチル−B−ホモ−7−オキサ
−5α−コレスタン−6−オンすなワチ、ブラシノライ
ドを有効成分として含有することを特徴とする作物の薬
害軽減剤に関する。
さらに詳しくは、本発明は育苗箱の水稲苗に対し散布処
理あるいは浸漬処理することによっであるいは、畑作用
作物の種子を処理することによって、除草剤の薬害を軽
減することができるブラシノライドを含有する作物の薬
害軽減剤に関する。
ブラシノライドは、1979年にセイヨウアブラナの花
粉から単離構造決定されたステロイド系植物生長調節物
質である( Nature、 VQl、 281゜P2
16〜217. (1979) ]。ステロイドは動物
および昆虫のホルモンとして数多く知られているが、ブ
ラシノライドは植物に生理活性を示すものとして初めて
見出されたステロイド系物質である。また、ブラシノラ
イドは、エチレン、オーキシン、ジベレリン、サイトカ
イニンおよびアブシジン酸に続く第6番目の植物ホルモ
ンと考えられており、植物中での分布や機能について学
問的な研究が進められている。
本発明者らは、植物界に広く分布し、かつ多様な生物効
果を示すブラシノライドの実用的立場からの用途開発研
究を行った結果、ブラシノライドが農作物の各種農薬に
よる薬害を軽減する作用を示すことを見出し、本発明を
完成するに至った。このことは、従来ブラシノライドが
植物の伸長または増殖など主に生育調節剤的観点からの
み研究されてきたことを考えると極めて予測しがたいこ
とである。
以下に本発明につき詳細1c説明する。通常、農薬は栽
培作物を病害虫雑草の危害から保護するために使用する
が、時には作物自身にも影響を及ぼす場合がある。この
傾向は同じ植物である雑草を防除するための除草剤の使
用において特に重要な問題となることが知られている。
そ′のため各種の薬害軽減剤が開発され、それらの中に
は実際に使用されているものも存在する。
しかしながら、これらの薬害軽減剤はいかなる除草剤に
も使用できるというものではなく、また使用できる作物
も極めて限られているのが現状である。また、年々新農
薬の開発が困難になっている今日、従来は使用できなか
った除草剤を使用できるようにすることは新農薬の開発
と同等の意義を有するものである。
現在、日本の水田で使用されている主な除草剤にはブタ
クロール、オキサシアシン、シメトリン、GNP、クロ
メトキシニル、ベンチオカーブ、 MCPB、  ビラ
ゾレート、モリネート、ペンタシン、MCP、ダイムロ
ン、ジメタメトリン、ピベロホス、メトキシフェノンな
どがあり、他に現在開発中の多くのものがある。これら
のなかには、薬害のためその使用地域、使用量および使
用時期などが制限されているものが少なくない。本発明
者らは、これらの水稲用除草剤のなかから、特に薬害の
恐れからその使用が制限されている薬剤を選び、ブラシ
ノライド処理による影響を調べたところ驚くべきことに
はシメトリン、ブタクロール、ゾレテラクロールの3剤
において特に顕著な軽減効果を示すことがみとめられた
シン) IJンは温度上昇による蒸散量の増大にともな
って補体にとりこまれ、低葉位のイネから順に光合成阻
害による葉先枯の薬害をひきおこすため、田植直後の使
用は困難であり中期除草剤(田植後10〜15日頃)と
して使用されている。また、砂質土壌や漏水田では使用
できず、蒸散の激しい時および高温時の使用はさけるこ
とになっている。
また、ブタクロールおよびプレチラクロールは、ともに
タンノξり質合成阻害および細胞分裂阻害により雑草を
枯殺するものであるが、発芽時における水稲にも同様の
活性を示す。したがって、発芽深度や生育の違いによる
選択性であり、砂質土、漏水田、高温時では水稲に対し
ても生育抑制の薬害をともなう。
これらの除草剤の散布に先だって、ブラシノライドを水
稲苗に処理することによって、無処埋置と比較した場合
著しい薬害軽減効果が得られることが見出された。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものである。以
下に、本発明を具体的に説明するが本発明による薬害軽
減剤による処理は、まず水稲の場合を例にとって説明す
ると、この薬害軽減剤により処理するにあたっては、育
苗箱の水稲苗にブラシノライドの水溶液を潅水してもよ
いし、育苗箱をそのまま、ブラシノライドの水溶液に浸
漬してもよい。実際の作業上からは前者が好ましい態様
である。
ブラシノライドの水溶液の濃度としては1〜to’−’
 ppmと巾広い濃度が用いられるが、浸漬処理の場合
は浸漬時間によっても変わる。通常は、10−3〜10
”−5ppm程度の濃度が潅水処理、浸漬処理のいずれ
にも好適である。
浸漬処理の場合の時間は1〜48時間程度でよく、1〜
24時間程度が実用的には好ましい。
処理時期は、通常、田植当日ないし10日前までである
が、実用上は、田植前1〜5日の間が好適である。
処理する温度は、通常の前置条件と同一で充分であり、
特に、温度管理を必要としない。
次に、畑作作物の場合について言えば、現在日本国内で
使用されている畑作除草剤には、グリホセート、ニトラ
リン、リニュロン、クロロプロファン、フエンメデイフ
ァム、 DCMU、アイオキシニール、シマジン、アラ
クロール、トリフルラリン、ブロマシル、アロキシジム
、レナシル、啄ンデイメタリン、DBN、プロメトリン
、メトリブジン、ノぐラコート、ジンワットなどがある
が、これらの中にも水稲除草剤と同じく、作物と雑草間
の選択性がないために使用に制限を受けているものが多
い。本発明者らにより、ブラシノライドが、シマジンの
麦に対する薬害を軽減することが見出されている。
シマジンは、麦、とうもろこし、大豆、ばれいしよ、キ
ャベツ、・・クサイ、たまねぎ等の各種畑作物や果樹用
に広く使用されているトリアリン系の除草剤であるが、
砂土の多い土、水はけのよい土では薬害の恐れがあシ使
用することができず、また、沖積土壌や砂土壌では薬量
を減らす必要があり、特に、雨の多い季節には薬害が発
生しやすく使用をひかえることになっている。
本発明者らは、ブラシノライドの水溶液に、あらかじめ
24時間麦の種子を浸漬した後、播種し、覆土後シマジ
ン水利剤を処理したところ、麦の枯死率が無処理区対比
で大巾に減少していることを見出した。
この場合のブラシノライド水溶液の濃度は浸漬時間によ
っても変わるが、1〜10−’−ppm程度で充分であ
り、24時間浸漬の場合では、lO−′〜110−5p
pが望ましい。
浸漬時間は、1時間〜3日間程度でよい。
浸漬温度は、特に制限はないが、通常の栽培条件下の温
度でよい。
ブラシノライrが薬害軽減効果をもたらす機構について
本発明者らが得た知見を説明すると、1ず、ポット土耕
条件下におけるシメトリンの補体への取り込み量をみた
ところ、ブラシノライド処理区の方が無処理区よシもシ
メトリン含量が少ないことが判明した。110−5pp
の処理区では無処理区対比でシメトリン散布1.3.5
日後でそれぞれ55.66.44q6であった。
また、試験管水耕条件で水の蒸散量を比較したところ、
ブラシノライドの110−5pp処理区ではシメトリン
1 ppmの場合無処理区の76係、龜lppmの場合
間84%であった。したがって、ブラシノライドは水の
蒸散を抑える作用を示すことがわかった。さらにこの場
合の補体中のシメトリン含量を測定してみると、ブラシ
ノライド110−5pp処理区では、シメ) IJン1
 ppmの場合無処理区比73チであり、水蒸散量に比
例していることが判明した。
さらに、ブラシノライド処理の光合成速度に及ぼす影響
を調べたところ、ブラシノライド無処理区ではシメ) 
IJン濃度が高くなるにつれて光合成速度が大巾に低下
するのに対し、処理区ではシメトリン濃度21.3pp
mまでは光合成機能を保持することが判明した。
以上、ブラシノライドが薬害軽減効果を示す機能を説明
するいくつかの知見を述べたが、もちろんこれらの知見
によシ薬害軽減機構のすべてが解明されるわけではなく
、他に代謝分解機能の向上なども要因として考えられる
であろう。
本発明の薬剤の有効成分であるブラシノライドは例えば
、森らの合成法(Agrj、c、 Biol、 Che
m。
47(31663〜664.1983 )を改良した方
法により合成することができる。
本発明の薬害軽減剤は、ブラシノライドを通常用いられ
ている各種の剤形に製剤化して使用することができる。
たとえば、クレー、ベントナイト、タルク、ケイソウ土
などの鉱物性担体を用いて粉剤、粒剤、錠剤、水利剤、
水溶剤などの固体剤形、水または有機溶媒を用いた乳剤
、液剤などの液体剤形、ワセリン、ラノリンなどを用い
た被−スト剤などで使用される。
有機溶媒としてはアセトン、メタノール、エタノール、
ジメチルホルムアミド、エチレングリコール、酢酸エチ
ル、トルエン、キシレンなどが例示される。
また、上記の各剤型の湿展性、浸透性、分散性、付着性
、固着性、懸垂性などを向上させるために、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ホリオキシエチレ
ンドデシルエーテル、ホリアルキレングリコールアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステルなどの
非イオン系界面活性剤、ジナフチルメタンジスルホン酸
ナトリウム、リグニンスルホン酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムなどの陰イオン系界面活
性剤、パラフィン、D−ソルビットなどの補助剤を使用
することができる。
これらの方法で調製された本発明の薬害軽減剤は、それ
ぞれの剤形に応じて噴霧、散布、塗布、浸漬などの各種
方法により作物の種子、花、葉、茎、果実、根などの各
部位または全体に処理することができる。
本発明の薬害軽減剤中に含有させるべきブラシノライド
の量は各剤形、適用作物の種類、適用方法、適用時期に
より、適宜決定することができる。通常、散布処理また
は浸漬処理する場合は1〜1000 ppm程度のアセ
トン溶液またはエタノール溶液とし、これを水で有効成
分濃度が10−〜I0 1:1部m 程度までに希釈す
るのが望ましい。これを稲の育苗箱に散布する場合は、
箱当り 0.1〜11程度処理すればよく、育苗箱を浸
漬する場合は、同1〜31程度で充分である。
本発明の薬害軽減剤は、水稲、麦をは、じめとする各種
作物に適用でき、作物に対しては、もちろん、何らの薬
害も及ぼさ々い。また、本発明の薬害軽減剤はこれに必
要に応じて他の植物ホルモン、肥料成分、除草剤、殺菌
剤、殺虫剤々どを混合して使用することも可能である。
また、本発明の薬害軽減剤の有効成分であるブラシノラ
イドは、人間が食用としている各種の植物に広く含まれ
ている天然物であるため、その安全性および生物分解性
については何ら問題のないものと言うことができる。
以下に本発明の薬害軽減剤につき、製剤製造例および試
験例を用いてさらに詳しく説明するが、本発明の内容が
これに限定されないことは言うまでもない。
製剤例1 (液剤) ブラシノライド100mf/とネオエステリン(クミア
イ化学製展着剤)IOmlをエチルアルコール990 
mlに溶解し均一に混合して調製する。使用の際、水で
1000倍から100万倍に希釈する。
製剤例2 (乳剤) ブラシノライド         0.01重量部ジメ
チルホルムアミド    60重量部キシレン    
       30重量部二ツテン(1産化学製展着剤
)     10重量部を均一に混合して調製する。
製剤例3 (水利剤) ブラシノライド        0.1部ケイノウ士 
        85部 ポリビニルアルコール     5部 ドデシルベンゼンスルホン酸ソー!    9.9gを
よ〈混合粉砕して調製する。
製剤例4 (ペースト剤) ブラシノライド        0.001部エチルア
ルコール      10部 ラノリン          90部 を均一に混合して調製する。
試験例1 ブラシノライドの水稲除草剤に対する薬害軽減効果 プレチラクロール(商品名ツルネット)、ブタクロール
(商品名マーシェツト)およびシメトリン(商品名ギー
ボン)の各粒剤を用いて下記条件で実施した。
試験期間:59年6月4日〜6月28日試験場所:除草
剤温室 試験規模: 115000aワグナ−ポット 
3連制 供試材料・方法: 水稲の移植:日本晴(14,7cm、2.1葉、地上部
乾重1、−23 r/ 100本)を1株2本植えて・
ポット当たり2株ず つ4月16日に移植した。ただし、 ひとつの苗箱を3分割し、それ ぞれブラシノライド10 Tllpm、 10ppm 
(前日24時間浸漬)および ブラシノライド無処理とした。
条件設定:挿苗法o cmとした。(薬害をでやすくす
るため) 除草剤処理日:4月7日(移植後3白目)除草剤処理法
:各薬剤の3.6.9Kp/IOa相当量を処理した。
調査方法:薬剤処理後1.2.3週目に草丈、茎数を、
3週目に乾物重を調査し た。
試験結果の要約: 試験結果は第1〜4表に示すとおりである。
(1)  ゾレチラクロール、ブタクロール−無処理区
では激しい生育抑制と下葉枯がみられたが、ブラシノラ
イド110−5pp処理区では生育抑制の程度があきら
かに軽くなり、黄化や下葉枯はみられなかった。10”
−’ ppm処理はIlo−5pp処理に比べて効果が
劣った。
(2)  シメトリンーブラシノライド無処理区のシメ
トリン9にり処理では処理後12日月例完全枯死したが
、ブラシノライド処理区ではそのよう々ことはなかった
。特に注目にあたいするのは、第5表にみられるように
葉先枯の害が少なくなることであり、ことにブラシノラ
イドlo−5ppm処理区では葉先枯の害は無視できる
程度のものであった。
17一 試験例2 ブラシノライドのシマジンに対する薬害軽減効果 ムギ(農林61号)を用いて下記条件により行った。シ
マジンは、水和剤を使用した。
試験期間=59年7月12日〜8月9日試験場所ニガラ
ス室 試験規模:30*30*9cmバット2連制 供試材料・方法: 供試土壌:沖積砂土壌 播種827月13日施肥量: 
N−P−に、14−14−1.4を100KqlIOa
相当量供試薬剤および薬量:第1表に示すとおり。
処理:ブラシノライド種子浸漬24時間処理(7月12
日)、ブラシノライド茎葉処理(7月23日)シマジン
土壌処理(7月13日)散布水量100L/10a 調査日および調査項目28月9日に地上部枯死率を肉眼
調査。   ′ 試験結果の要約:試験結果を第1表に示した。
ブラシノライドの10−’ pI)ml Io−5pp
m種子浸漬処理で、ムギに対するシマジンの薬害軽減効
果が認められた。
註ニジマシン水和剤は300f/loa土壌処理参考試
験例1 水稲中のシメトリン含量に及ぼすブラシノライドの効果 試験方法および材料 試験期間:59年7月3日〜11日(薬剤処理と分析用
試料調製期間) 試験場所:除草剤温室 試験規模: 115,0OOaワグナ−ポット、3連制
供試材料・方法: ブラシノライドの処理;移植討時間前にブラシノライド
0.10  ’、’+ 10  、 ppm液に苗箱を
それぞれ囚時間浸漬した。
水稲の移植;ブラシノライドを処理した日本晴(14、
4cm、地上部乾物重1.08り7100本)を7月3
日に移植。2株/ pot、1株2本植え。
シメトリンの処理;7月4日(移植後1日目)に粒剤(
a、 i、 1.5% ) 9にり/10 a相当量を
処理した。
補体中のシメ) IJンの分析方法;相体(12前後)
→細切→50 ml三角フラスコ→十アセトンIQ m
e抽出→5」1→FPD −GC(Sモード)定量 ガスクロマトグラフィー(GC)の条件GC機種:島津
GC−7A、  検出器: FPD −dowblef
lame、 S −mode GCの条件試験結果の要
約:試験結果を第1表に示した。
シフトリン処理1〜7日後の補体中のシメトリン濃度は
、ブラシノライド(以下Brと記す)10−5ppm処
理区ではBr無処理区に比べて明らかに低(、Br無処
理区比で44〜73チであり、1,3゜5日での同化は
44〜66%であった。Br Io−’ppm処理区の
補体中のシメトリン濃度は、3日後でBr無処理区のシ
メトリンが高かつ以外、1,5.7日後ではBr処理区
の方が補体中のシメトリン濃度は低かった。しかし、そ
の程度はBr 110−5pp処理区の場合はど顕著で
はなかった。
分析結果 参考試1験例2 水稲の水蒸散量およびシメ) IJン吸収量に及ホスブ
ラシノライドの効果 試験方法及び材料 ■)試験期間:昭和59年7月18日〜8月6日蒸散量
の測定及びシフトリン分析用稲苗の採取=59年8月6
日 2)試験規模: 蒸散量の測定;1区4連制(4試験管)補体中のシメト
リンの分析;蒸散量測定後の1区4連のものを2連を1
つにまとめて供試した。
3)試験材料・方法: (1)供試稲苗の調整とブラシノライドの処理方法 7月18日にシャーレ(径9crn)にろ紙を敷いて水
を加えて水稲(日本晴)種子を置床し、発芽させてその
まま生育させた。8月1日にこの稲苗を水耕液(春日井
氏液)に24時間浸漬した。
つぎに、8月2日にこの稲苗の根部をブラシノライドの
所定濃度(0,1,0−’ppm ) (7)水溶液に
それぞれ24時間浸漬し、ついで8月3日から6日の朝
まで水耕液(春日井氏)に浸漬して供試した。
(2)蒸散量測定とシメトリンの吸収試験イオン交換水
を用いてシメトリン1,0.lppm溶液を調製し、こ
の5 mlを径2tyn * 5mの試験管にそれぞれ
とり、あらかじめ調整した上記のブラシノライド処理稲
苗(2葉苗)2本を、シリコ栓の半径部分まで切・り裂
いたものにはさみ、前記の試1験管に挿入して根部をシ
メトリン溶液に浸漬した。
別にシメトリンを含ま々い水溶液のみのものを対照とし
だ。
このように稲苗を設置した試験管を秤量して重量をもと
めておく。これを昼間屋外型グロスキャビネット(温度
30℃、湿度60係)に入れ、5時間後にふたたび試験
管を秤量し、最初の秤量値との重量差を蒸散量とした。
(3)分析用柵体試料の採取とシメトリンの抽出、分析 補体茎葉部、根部試料; 蒸散量測定後の稲苗を試験管からとり 外し、1区4連のものを2連分を1つにまとめ、あらか
じめ300m1のビーカーに水50罰を、加えておいて
稲苗の根部を浸してよく洗い、根部をひきあげて水約5
0 rnlでさらに根部と葉鞘部をよく洗い、洗浄水は
ビーカーに合わせる。試験管中の残液はそれぞれの根部
洗浄水の入ったビーカーに水で洗い入れる。
根部水洗後の試料相体に付着した水は セルロース紙(キムワイプ)で丁寧に吸い取っておく。
この補体の根部をはさみで切り離し、茎葉部と根部の重
量を別々に秤量しておく。茎葉部と根部ははさみで細切
して1.0 tnl目盛付試験管に別々にとり、これに
アセトン4耐をホールピペットで加える。これを−5℃
に48時間放置し、この間約12時間は26〜28℃の
室温に放置してシメトリンを抽出し、この5μtをとっ
てFPD−ac(s−モード)に注入1〜でシメトリン
を定量した。分析方法は参考試、@例1と同様である。
試験結果の要約 第1表に示すように、ブラシノライド110−5pp処
理区では無処理区に対しシメトリンI I)I)mの場
合76係、0.1 ppmの場合84優に蒸散量が減少
した。
第2表に示すように、このときのイネ茎葉部および根部
中のシメトリン検出量は無処理区に対しシメトリン11
)pmの場合、それぞれ73.79係であった。したが
って蒸散量に比例してシメトリンの吸収量も減少した。
第1表、第2表において、Sはシメトリン、Brはブラ
シノライドを表わす。
第1表 蒸散量(対茎葉重、2連平均値)係はブラシノ
ライド無処理でシメトリン1゜0.1.Oppmの場合
をそれぞれ100としたときの注:()内は、Br、 
Q 、 S、 11)I)m処理化参考試験例3 シメトリンの光合成阻害効果に対するブラシノライドの
及ぼす影響 水稲を用いて以下の条件により実施した。
試験期間:59年8月8日〜1回目、8月9日〜2回目 供試材料:ブラシノライド10″−′、1(1” 、、
 1)1)m液に日本晴苗を24時間苗箱浸漬した後、
ポットに移植した。移植後7日目に 第1回目、8日目に第2回目のサン プリングを行った。
試験方法°酸素電極法による。但し、ランク・ブラザー
ス社の酸素電極装置を用い、 直径3 mmのリーフディスクを20枚使い測定した。
薬剤処理ニジメトリンが213.21.3.2.13、
o ppm含寸れるHepee緩衝液中で光合成を行わ
せた。
試験結果の要約: 試験結果は第1.2表に示す通りである。
ブラシノライドを処理し移植後7及び8日経過した水稲
葉では、ブラシノライド無処理の水稲葉に比べ、シメ)
 IJンの光合成阻害に対して明らかに阻害程度が軽か
った。まだ、シメトリンを処理しない場合ブラシノライ
ド無処理に比べ、ブラシノライドIF’ ppm処理で
125.7%(1回目)、112.7係(2回目)と光
合成量が増大していた。
以上のことよりブラシノライドによる光合−知 − 成畦力の向上、シメトリン光合成阻害の阻害軽減の可能
性が考えられる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる(2α,3α,22R,23R)−テトラ
    ハイドロキシ−24S−メチル−B−ホモ−7−オキサ
    −5α−コレスタン−6−オンを有効成分として含有す
    ることを特徴とする作物の薬害軽減剤。
  2. (2)水稲除草剤の薬害を軽減するための特許請求の範
    囲第1項記載の作物の薬害軽減剤。
  3. (3)畑作除草剤の薬害を軽減するための特許請求の範
    囲第1項記載の作物の薬害軽減剤。
  4. (4)育苗箱の水稲苗に対し散布あるいは浸漬処理する
    ための特許請求の範囲第2項記載の薬害軽減剤。
  5. (5)畑作用作物の種子を処理するための特許請求の範
    囲第3項記載の作物の薬害軽減剤。
  6. (6)シメトリンの薬害を軽減するための特許請求の範
    囲第4項記載の作物の薬害軽減剤。
  7. (7)ブタクロールの薬害を軽減するための特許請求の
    範囲第4項記載の作物の薬害軽減剤。
  8. (8)プレチラクロールの薬害を軽減するための特許請
    求の範囲第4項記載の作物の薬害軽減剤。
  9. (9)シマジンの薬害を軽減するための特許請求の範囲
    第5項記載の作物の薬害軽減剤。
JP19565984A 1984-09-20 1984-09-20 作物の薬害軽減剤 Pending JPS6176403A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19565984A JPS6176403A (ja) 1984-09-20 1984-09-20 作物の薬害軽減剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19565984A JPS6176403A (ja) 1984-09-20 1984-09-20 作物の薬害軽減剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6176403A true JPS6176403A (ja) 1986-04-18

Family

ID=16344852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19565984A Pending JPS6176403A (ja) 1984-09-20 1984-09-20 作物の薬害軽減剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6176403A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007137833A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Bayer Cropscience Kk 薬害軽減方法
CN105432391A (zh) * 2015-12-29 2016-03-30 江西省农业科学院水稻研究所 一种促进直播早稻出芽率和成苗率的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007137833A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Bayer Cropscience Kk 薬害軽減方法
CN105432391A (zh) * 2015-12-29 2016-03-30 江西省农业科学院水稻研究所 一种促进直播早稻出芽率和成苗率的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111050561B (zh) 用于农业领域的多元醇和甾醇制成的组合物
KR100406300B1 (ko) 벼의농화학적처리법및이렇게처리된종자
US20230165254A1 (en) Method for preventive treatment of a crop plant to limit the loss of dry matter due to abiotic and/or biotic stress
Adedipe et al. Stomatal regulation of ozone phytotoxicity in tomato
IE52306B1 (en) Method for increasing hardiness of plants
Sidik et al. Population dynamics of weeds in oil palm (Elaeis guineensis Jacq.) circle weeding area affected by herbicide application
JPS6176403A (ja) 作物の薬害軽減剤
JPH0324002A (ja) 植物成長調節剤
CN103988843B (zh) 一种杀菌组合物
RU2069940C1 (ru) Способ предпосевной обработки семян пшеницы
JPS6248602A (ja) 作物の塩類耐性増強剤
CA1282976C (en) Increasing the yield of cereals by means of brassinolide derivatives
JP2898414B2 (ja) 抽苔抑制剤および抽苔抑制方法
CN110463709A (zh) 组合物、制剂及其应用
CN110235893B (zh) 用于保护谷类作物的安全剂及应用
Staniland Notes on the use of iodine and chlorphenol against certain plant nematodes
RU2137368C1 (ru) Состав для регулирования функционального состояния растений
JP3079763B2 (ja) 植物種子の発芽及び初期生育促進方法
JPS61215305A (ja) 植物生長調節剤
JPH08104602A (ja) 植物の生体防御増強剤
JPS6267006A (ja) いも類作物の増収剤
Plotnikova et al. Role and Efficiency of Retardants in Tobacco-Growing Technology
JPS629083B2 (ja)
CN114794126A (zh) 一种除草组合物、农药及施用方法和应用
CN105794804A (zh) 一种杀虫组合物及其控制农业害虫的方法