JPS6248589B2 - - Google Patents

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JPS6248589B2
JPS6248589B2 JP56041195A JP4119581A JPS6248589B2 JP S6248589 B2 JPS6248589 B2 JP S6248589B2 JP 56041195 A JP56041195 A JP 56041195A JP 4119581 A JP4119581 A JP 4119581A JP S6248589 B2 JPS6248589 B2 JP S6248589B2
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JP
Japan
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ink
air
discharge port
air discharge
inkjet recording
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JP56041195A
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English (en)
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JPS57156267A (en
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Masayoshi Miura
Hiroyuki Naito
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Priority to DE8282301440T priority patent/DE3267647D1/de
Publication of JPS57156267A publication Critical patent/JPS57156267A/ja
Publication of JPS6248589B2 publication Critical patent/JPS6248589B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/06Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by electric or magnetic field
    • B41J2/065Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by electric or magnetic field involving the preliminary making of ink protuberances
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/02Air-assisted ejection

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、空気流により生じる圧力勾配と電界
力を利用した新規なインクジエツト記録装置に関
するものである。
第1図は、本出願人の先行出願に係り、本発明
の基礎となるインクジエツト記録ヘツドの一例を
示す断面図である。同図において、導電性のノズ
ル板2には空気吐出口1が穿孔されており、ノズ
ル板2と平行して壁3が配置され、かつ壁3には
空気吐出口1に対向して同軸上にインク吐出口4
が穿孔されている。ノズル板2と壁3により生ず
る空気層には周辺から空気流が送られ、空気吐出
口1より流出している。空気流の流れの方向は、
空気吐出口1の近傍で急激に変化しているため、
インク吐出口4より空気吐出口1に至る空間に
は、インク吐出口4から空気吐出口1に向うに従
つて圧力が減少するように急激な圧力勾配の変化
が生じている。
一方、インク吐出口4内のインクには、一定圧
力が印加されており、インクジエツト記録ヘツド
の非駆動時には、インク吐出口4近傍の空気圧力
と、インク吐出口4内のインク圧力がほぼ等しく
インク吐出口4に生じるインクのメニスカスが静
止して保たれるように調整されている。
信号源5はノズル板2とインク吐出口4内のイ
ンクとの間に信号に応じた電位差が生じるよう
に、ノズル板2およびインク吐出口4に連通した
インク供給管6に電気的に接続されている。信号
源5により、ノズル板2とインク吐出口4内のイ
ンクに電位差が生じると、電位差による電界力に
より、インク吐出口4に生じるメニスカスが、空
気吐出口1の方向に引き伸ばされる。インク吐出
口4から空気吐出口1に至る空間には急激な圧力
勾配の変化が生じており、かつ変化の程度は、空
気吐出口1に近い程大であるため、前記インク吐
出口4に生じるインクのメニスカスは、一定長さ
以上引き伸ばされると、圧力勾配の変化によつて
引きちぎられ、空気流とともに空気吐出口1より
インク液滴となつて飛翔する。
以上の説明のごとく、第1図に示したインクジ
エツト記録ヘツドは、電界力によつてインク吐出
口4に生じるインクのメニスカスの形状を変化さ
せ、空気流により生じる急激な圧力勾配の変化に
よつて、インク液滴を吐出させるものである。
また、第2図A,Bは、第1図で示されたイン
クジエツト記録ヘツドを複数のインク吐出口を有
する。いわゆるマルチノズルヘツドとした例であ
り、第2図Aには正面図を、第2図Bにはa―
a′面の断面図を示す。
インク室7は複数のインク吐出口8に連通する
と共にインク溜り(図示せず)に通じる少なくと
も1つのインク供給路9に連通している。また空
気供給路10より流入される空気流は空気室11
において均一化され、空気層12を介して、イン
ク吐出口8に各々対向した空気吐出口13より噴
出されており、インク吐出口8を急激な圧力勾配
の変化が生じている空間に配置させている。空気
吐出口13の周辺にはそれぞれ独立して電極14
が設けられており、電極14は各々信号源15に
連結され、電極14とインク吐出口8内のインク
に、独立して電位差が印加される構造となつてい
る。なお、ボデイ16は誘電率が大きく、電気伝
導度の少ない材質よりなつている。
上記した第1図および第2図、とくに第2図の
マルチノズルヘツドには空気吐出口13とインク
吐出口8の位置合せに困難がある。インク吐出口
8と空気吐出口13は対向して設置されるが、そ
の位置はできるだけ同心円上にある必要があり、
インク吐出口8近傍の空気流の流線及び電界力の
電気力線が、インク吐出口8の中心線に対して回
転対称であることが望ましい。インク吐出口8と
空気吐出口13の位置ずれが大きい場合には、イ
ンク液滴の飛翔方向に曲りを生じ、記録画質の原
因となつたり、曲りの大きい場合にはインク液滴
が空気吐出口13内に付着し、記録不能の状態と
なることもある。
一般にインク吐出口や空気吐出口はノズルの形
状をバリやダレのない綺麗なものとする必要があ
るため、別々に穿孔されたものを仕上げ加工した
後に、組立を行うものであるが、組立工程におい
てインク吐出口と空気吐出口の位置精度が問題と
なる。特に第2図に示されたようなマルチノズル
ヘツドでは、インク吐出口8と空気吐出口13の
位置合せが困難となる。すなわち、マルチノズル
ヘツドでは、複数のノズルの位置合せを行なわな
ければならないため、インク吐出口および空気吐
出口のノズル間隔やノズルの並び方の直線性等の
精度を向上させることが必要であり、かつ組立工
程における熟練度が要求される。
本発明はこのような困難を解消するためになさ
れたものであり、以下、実施例に従つて詳細な説
明を行う。
第3図A,Bは本発明の一実施例を示すもので
あり、前記説明のノズルの位置合せが簡単な構成
のインクジエツトヘツドを提供するものである。
第3図A,Bは、それぞれ第2図A,Bのイン
ク吐出口8の部分を、インクスリツト17に置き
換えたものである。
インクスリツト17のスリツト幅は、第2図に
おけるインク吐出口8の直径とほぼ同一の大きさ
のものが選ばれ、第2図と同様の役割を果すイン
ク室7と連通している。空気供給系や電極等につ
いては第2図におけるそれとほぼ同一であるので
説明を省略する。
第4図A,Bは、第3A,Bにおける空気吐出
口13と、インクスリツト17の部分をそれぞれ
拡大図示したものである。空気室11より送り込
まれる空気流は空気層12を経て、空気吐出口1
3より流出するが、空気流の流線18をさらに詳
細に図示すると第4図のような形態をとる。流線
18より、インクスリツト17の中心で、かつ空
気層12との境界面上(第4図で直線1 2上)
での空気流速を考えると、B1B2点では空気流速
はどの方向に対しても0となり、空気吐出口13
に近ずくに従つて空気流速が増大する。一方
A1,A2,A3点では、空気吐出口13に向つて流
れ込んだ空気流が全て直角方向に曲げられるた
め、事実上流速が0となる。
しかしながらA1,A2,A3点より空気吐出口1
3側にずれた位置では、空気吐出口13の中心線
の方向の流速が存在することになる。
次に空気圧力について述べると、前記B1,B2
点近傍では空気流速がほとんど0であるため、前
記した空気室11での圧力とほぼ等しい空気圧力
となる。すなわち、空気流速による圧力損失及び
エネルギ変換による圧力低下がほとんどでない。
一方、A1,A2,A3点においては、A1,A2,A3
における空気流速は0であるが、その周辺では、
急激な曲りの生じている空気流が存在するので、
空気室11より、A1,A2,A3点に至る間での圧
力損失のために、空気室11の空気圧力より低い
圧力となる。
したがつて、第4図のA1,A2,A3点とB1,B2
点の間には空気圧力差が生じており、A1,A2
A3点の方が低い空気圧力となつていることがわ
かる。このような圧力差は、寸法構造によつて異
なるが、空気層12の厚みによつて大きな影響を
受けることが判明しており、空気層12の厚みが
100〜200μm以下となるとA1,A2,A点の空気
圧力が急激に低下してゆくことが確かめられてい
る。
一方、インク室7内のインクには一定の圧力が
加えられており、インクスリツト17内のインク
の圧力もインク室7内のインク圧力と等しくなつ
ている。今、インク圧力を第4図のA1,A2,A3
点の圧力に設定すると、インクスリツト17の空
気層12との境界面に生じるインクのメニスカス
19は、A1,A2,A3点においては平面になると
考えられる。ところが、B1,B2点においては、
A1,A2,A3点より高い空気圧力となつているた
め、インクのメニスカス19がインク室7の方向
に押され、凹面のメニスカスとなる。すなわち
B1,B2点での空気圧力とインク圧力の差は、イ
ンクスリツト17に生じるメニスカス19に働く
表面張力よつてバランスされることになる。
インク室11の圧力を適当な値に設定すること
によつて、第4図に示すように、A1,A2,A3
では凸面となりB1,B2点では凹面となるような
メニスカスとすることも可能である。
前記説明のごとく、インク吐出口8をインクス
リツト17で置き換え、インク圧力と空気圧力の
バランスを適当にあわせることによつて、インク
スリツト17に生じるインクのメニスカス19
に、空気吐出口13の間隔で凸凹を生じさせるこ
とができる。
このような状態のメニスカス19と電極14の
間に電位差を設けると、メニスカス19に働く力
は、電極との距離の自乗に反比例するため、
A1,A2,A3点で大であり、B1,B2点では小とな
る。しかも、空気流は空気吐出口13に向つて周
囲から流れ込んでいるため、電界力により引伸ば
されるインクのメニスカス19は、電位差を設け
た電極14のある空気吐出口13に限られる。こ
のように、インク吐出口が共通となつたインクス
リツト17を採用した場合にも、空気吐出口13
及び電極14が各々独立していれば、各々の空気
吐出口13より、独立してインク液滴を吐出停止
できるものである。
第3図に示すマルチノズルヘツドでは、インク
吐出口をインクスリツト17としているため、イ
ンク吐出口を1つ1つ穿孔する必要がなく、簡単
に製作が可能であり、さらに空気吐出口13との
位置合せも、インクスリツト17と空気吐出口1
3の直線性さえ良好であれば、組立工程における
繁雑さが大幅に解消できる。このように第3図に
示したマルチノズルヘツドは、第2図の構成のマ
ルチノズルヘツドに比較して、簡単の構成で、低
コストのインクジエツト記録装置を提供できるも
のである。なお、スリツト形状のインク吐出口は
第3図のようなマルチノズルヘツドばかりではな
く、単一の空気吐出口あるいは電極のインクジエ
ツトヘツドにも応用できる。
次に、第3図のマルチノズルヘツドにおける空
気吐出口13および電極14に関して詳述する。
第5図は、第3図におけるインクスリツト17
及び空気吐出口13の端(図では右端)の部分の
断面図を拡大図示したものである。図から明らか
なように、端に位置する空気吐出口13―1付近
に生じるインクのメニスカス19は他の空気吐出
口、例えば空気吐出口13―2と異なる形状にな
ることがある。この原因の1つは、インクスリツ
ト17の端20が、空気吐出口13―1の近くに
あることであり、端20における表面張力の力が
他の部分に比較して強いため、空気吐出口13―
1付近に生じるインクのメニスカス19が空気吐
出口13―1の中心線に対して対称な形状となら
ない。また他の原因は、空気流の流れ方であり、
他の例えば、空気吐出口13―2では、空気流が
インクスリツト17の両側より流入し、空気吐出
口13―2近傍で周囲から流れ込むのに対し、空
気吐出口13―1では、インクスリツトを形成す
るスリツト板の端21の側からも空気流が流入す
るため、空気吐出口13―1では、他の空気吐出
口に比べて異なる空気圧力の分布となることがあ
るためである。
このように、インクスリツトの端で、インクの
メニスカスの形状が異なると、端に位置する空気
吐出口13―1から吐出するインク液滴に曲がり
が生じたり、インク液滴の吐出量が、他の空気吐
出口と異なる場合がある。
第6図は、このような欠点を改良したものであ
る。第5図と異なる点は、インク液滴の吐出に関
与しない空気吐出口13―0を設けたこと、及
び、インク液滴の吐出に関与する空気吐出口のう
ち右端の空気吐出口13―aをインクスリツトの
右端20より離れた位置に配したものである。第
6図のような構成では、インクスリツト端20と
空気吐出口13―aの距離を、空気吐出口径の2
倍以上で、かつ、空気吐出口間の距離の1/2以上
にとれば十分にインクスリツト端20の影響を取
り除くことができる。さらに、空気吐出口13―
0の設置によつて、インク液滴の吐出に関与する
空気吐出口13―a,13―b,…間の空気圧力
のバランスが取れるため、空気吐出口13―a,
13―b,…の近傍に生じるインクのメニスカス
の形状を均一化させることができる。なお、上記
説明は、インクスリツトの右端のみに関するもの
であつたが左端においても同様のことが言える。
次に第7図に従い相互干渉に関する説明を行
う。第7図は、第3図Bにおける空気吐出口13
及びインクスリツト17の部分の拡大図であり、
インクスリツト17に対向して、空気吐出口13
―1,13―2,…13―nが設けられ、各々に
対応して電極14―1,14―2,…14―nが
付加されている。
今、電極14―nに信号が印加されると、空気
吐出口13―nよりインク液滴が吐出されるが、
第3図あるいは第7図で示されたようなマルチノ
ズルヘツドでは、空気吐出口13―1,13―
2,…13―nからの吐出されるインク液滴が独
立して制御される必要がある。すなわち、電極1
4―nに信号が印加され空気吐出口13―nより
吐出されるインク液滴の状態は、他の電極あるい
は空気吐出口の状態如何にかかわらず一定でなけ
ればならない。しかしながら、実際には、このよ
うな条件を満足することが困難であり、例えば、
空気吐出口13―nより吐出するインク液滴が、
空気吐出口13―(n―1)あるいは空気吐出口
13―(n+1)よりインク液滴の吐出がある場
合とない場合で異なることがあり得ることが見出
された。すなわち、空気吐出口13―nより吐出
するインク液滴の吐出量が、空気吐出口13―
(n−1)、あるいは13―(n+1)よりのイン
ク液滴の吐出の如何によつて異なつたり、また、
インク液滴の吐出方向に曲りを生じたりすること
が確かめられた。このような現象は、インク液滴
による記録画質に大きな影響を与えるものである
が、この現象(以後、相互干渉と称する)の生じ
る主な原因の1つはインクの供給力であり、他の
原因は電界の分布状態である。
まず、インクの供給力についての説明を行う。
第7図において、インクは、インク溜りに連通し
たインク室7よりインクスリツト17に供給され
ている。インクスリツト17の幅は、インクジエ
ツト記録装置としての実用的な範囲によつて、通
常10μm〜100μmと非常に微小な値が選ばれて
いる。したがつて、インクがインクスリツト17
よりインク液滴となつて吐出する時に生じる抵抗
損失も非常に大きなも値となる。上記抵抗損失
は、インク室7より空気層12に至るインクスリ
ツト17内で生じるものであり、インクスリツト
17の深さTに比例して増大する。今、インクス
リツト17の深さTが大きい場合を考え、電極1
4―nに信号が印加され空気吐出口13―nより
インク液滴が吐出しているとすると、空気吐出口
13―n近傍のインクスリツト17では、インク
のメニスカスが引き伸されて、インク液滴となつ
て飛翔している。このようにインク液滴となり飛
翔したインクは本来インク室7より補充され、イ
ンクがインク液滴となり飛翔した後にも、インク
のメニスカスがもとの状態に保たれるべきもので
ある。しかし、インクスリツト17の深さTが大
きい場合には、インクのメニスカスよりインク室
7に至るまでの抵抗損失が大きいためインクの補
充がインクのメニスカスの周辺からもなされ、隣
接する空気吐出口13―(n−1)あるいは13
―(n+1)の近傍に生じるインクのメニスカス
の影響を及ぼすことがある。すなわち、空気吐出
口13―nよりインク液滴が吐出している時に
は、空気吐出口133―nに隣接する空気吐出口
13―(n−1)、あるいは13―(n+1)近
傍に生じるインクのメニスカスが定常状態より引
き込まれた状態に変化することがある。このた
め、例えば、空気吐出口13―(n+1)より吐
出するインク液滴の吐出状態は空気吐出口13―
nよりのインク液滴の吐出如何によつて異なるこ
とになる。以上詳細な説明のごとく、第3図ある
いは第7図のようなマルチノズルヘツドでは、イ
ンクスリツト17の深さTが大きいと、インク供
給力の不足によつて、各空気吐出口13―1,…
13―nよりのインク液滴の吐出状態に相互干渉
が生じ、記録画質に悪影響を及ぼすことがある。
次に、前記相互干渉の他の原因と考えられるも
のに電界力の分布状態がある。例えば、空気吐出
口13―nに付加されている電極14―nとイン
クとの間に電界が生じたとすると、この電界力は
空気吐出口13―n近傍に生じるインクのメニス
カスにおいて一番強く働くが、他の空気吐出口近
傍に生じるインクのメニスカスにも少し働く。こ
のような他の空気吐出口近傍に生じるインクのメ
ニスカスに働く力は、各々の空気吐出口の間隔が
狭い程、大きなものとなり、各空気吐出口からの
インク液滴の飛翔方向が電界力による相互干渉に
よつて曲りを生じることがあり、記録画質を著し
く損ねる場合がある。
以上詳細な説明のごとく、インクスリツト17
を用いたインクジエツトヘツドには、相互干渉と
いう難点がある。以下、相互干渉に関する改良発
明の実施例について説明を行う。
第8図は、インクの供給力不足による相互干渉
を解消するための発明の1実施例である。すなわ
ち、第8図では、インクスリツト17の深さ
T′を小さな値とし、インクスリツト17内での
抵抗損失を小さくし、インク液滴の吐出によつ
て、隣接する空気吐出口近傍に生じるインクのメ
ニスカスに変化が生じないようにしたものであ
る。
インクスリツト17の深さT′の値は、各空気
吐出口13の間隔によつてほぼ定まり、この間隔
の3/2以下であるのが良好である。
第9図AおよびBは、インクの供給力不足によ
る相互干渉を解消するための発明の他の実施例の
正面図とa―a′面の断面図である。第9図では、
インク液滴の吐出停止がなされる空気吐出口13
の中間に予備孔22が設けられている。このよう
な構成では、インクスリツト17に生じるインク
のメニスカスの凸部が、空気吐出口13ばかりで
なく、予備孔22近傍にも生じる。今、空気吐出
口13よりインク液滴の吐出が行なわれたとする
と、吐出により失なわれたインクが、インク室7
及び空気吐出口13周辺のインクスリツト17内
より補充される。第7図に示す構成の場合には、
該補充時に、該空気吐出口13に隣接する空気吐
出口近傍に生じるインクのメニスカスに影響を与
ぼし、前記相互干渉の原因となつた。しかし、第
9図における構成においては、空気吐出口13に
隣接しているのは、インク液滴の吐出、停止の行
なわれる空気吐出口ではなく、それらの行なわれ
ない予備孔22である。したがつて、前記インク
の補充時に影響が及ぶのは、空気吐出口13に隣
接する予備孔22近傍に生じるインクのメニスカ
スとなり、予備孔22を隔てて存在する空気吐出
近傍のインクのメニスカスには、ほとんど影響が
なくなる。
このように、隣り合つた空気吐出口13の中間
に、予備孔22を設けることにより、空気吐出口
13間に生じる相互干渉を解消することができ
る。なお、予備孔22は、空気層12の空気圧力
とインクスリツト17内のインクの圧力のバラン
スが保たれる範囲の寸法形状を選べば良いが、空
気吐出口13の間隔を小さくするためには、空気
吐出口13の寸法形状よりやゝ小さな寸法形状と
するのが良い。
第10図AおよびBは電界の分布状態による相
互干渉を解消するための本発明の一実施例の正面
図とa―a′面の断面図である。空気吐出口13の
周辺に設けられた電極14により生じる電界は、
空気吐出口13近傍のインクのメニスカスにおい
て一番強く働くが、空気吐出口13の各々の間隔
が小さくなると、空気吐出口13に隣接する空気
吐出口近傍のインクのメニスカスに及ぼす影響も
無視できなくなる。このような隣接する空気吐出
口近傍のインクのメニスカスへの影響を極力小さ
なものとするには、空気吐出口13周辺に設けら
れる電極14の形状を空気吐出口13近傍のイン
クのメニスカスに近く、かつ空気吐出口13に隣
接する空気吐出口近傍のインクのメニスカスに遠
いものとすることが必要である。しかしながら、
このような電極形状のくふうにも限界があり、電
極の設置法の複雑さや強度等を考えると、第10
図に示された方法が安定かつ簡単な構成であると
言える。
すなわち、第10図は、空気吐出口13あるい
は、空気吐出口13の周辺に設けられた電極14
の中間部にアース電極23を設けたものである。
このアース電極23は電極14の各々を隔てる役
割をなし、かつアース電極23の電位はインクス
リツト17あるいはインク室7内のインクと同じ
に保たれている。このような構成のマルチノズル
ヘツドでは、電極14による限界がアース電極2
3によつて遮断された形の分布状態となるため、
電極14に隣接した電極あるいは空気吐出口近傍
に存在するインクのメニスカスに電極14による
電界力が作用することがない。すなわち、電極1
4による電界力は、電極14の近傍に存在するイ
ンクのメニスカスにのみ作用し、各々独立して、
インク液滴の吐出・停止が可能となるものであ
る。
第11図A,Bは、インク供給力不足および電
界の分布状態による相互干渉を同時に解消するた
めの本発明の一実施例の正面図とa―a′面の断面
図である。
第11図では、空気吐出口13の中間部には予
備孔22が設けられており、かつ、空気吐出口1
3の周辺に設置された電極14を各々分割する位
置にアース電極が予備孔22周辺を含んで設置さ
れている。予備孔22は、第9図での説明と同様
に、インクの供給不足による相互干渉を解消させ
る役割を果し、また、アース電極23は、その電
位がインクスリツト17あるいはインク室7内の
インクと同じに保たれているため、形状が少し異
なりはするが、第10図におけると全く同様に電
界の分布状態による相互干渉を取り除くことがで
きる。以上の説明のように、第11図に示す本発
明の実施例は、インクの供給力不足及び電界の分
布状態による相互干渉を解消し、安定したインク
ジエツト記録装置を提供するものである。
以下、本発明を要約すると、インク吐出口と同
軸上に空気吐出口を対向して設置し、インク吐出
口と空気吐出口の間隙部分において急激な曲りを
生じさせながら空気吐出口より空気流を送出さ
せ、インク吐出口から空気吐出口に至る方向に空
気の圧力の減少するような圧力勾配の変化する空
間を形成する第1の手段と、空気吐出口が形成さ
れている部材とインク吐出口内のインクとの間に
信号に応じて選択的に電位差を生じさせる第2の
手段とを有し、第2の手段の電位差による誘引力
によりインク吐出口に生じているインクのメニス
カスを引き伸ばし、前記第1の手段により圧力勾
配の変化する空間に生じる空気流の加速力を作用
させ、インク吐出口内のインクを空気吐出口を経
て外方に吐出させることを特徴とするインクジエ
ツト記録装置に関し (1) インク吐出口がスリツト形状であることを特
徴とするインクジエツト記録装置。
(2) 空気吐出口及び空気吐出口周辺に配置された
電極が1つのインク吐出口に対向して複数個設
けられたことを特徴とする、前記(1)項記載のイ
ンクジエツト記録装置。
であり、このようなインクジエツト記録装置で
は、 (a) インク吐出口の製作が容易である。
(b) インク吐出口と空気吐出口の位置合せが容
易であるため、簡単で低コストなマルチノズ
ルヘツドが提供できる。
等の利点がある。
さらに、前記等(2)項記載のインクジエツト記
録装置に関し、 (3) スリツト形状をしたインク吐出口の両端が、
インク液滴の吐出、停止がなされる空気吐出口
のうち両端に位置する空気吐出口の中心より外
方にあり、さらに、その距離が、空気吐出口径
の2倍以上で、かつ空気吐出口間隔の1/2以上
である。前記第(2)項記載のインクジエツト記録
装置。
(4) インク液滴の吐出、停止がなされる空気吐出
口の両端に位置する空気吐出口の外方に、イン
ク液滴の吐出、停止がなされない空気吐出口を
設けることを特徴とする前記第(2)項記載のイン
クジエツト記録装置。
とすれば (c) インク吐出口の両端に生じるインクのメニ
スカスのアンバランスを解消でき、均一化さ
れた性能のマルチノズルヘツドが提供でき
る。
という利点がある。
さらに、 (5) スリツト形状のインク吐出口の深さが、空気
吐出口の間隔の3/2以下である前記第(2)項記載
のインクジエツト記録装置。
(6) インク液滴の吐出、停止がなされる空気吐出
口の中間部に、インク液滴の吐出、停止がなさ
れない空気吐出口を設けた、前記第(2)項記載の
インクジエツト記録装置。
(7) インク液滴の吐出、停止がなされる空気吐出
口周辺に設けられた電極の中間部にアース電極
を配した、前記第(2)項記載のインクジエツト記
録装置。
とすれば、 (d) 各々の空気吐出口から吐出、停止されるイ
ンク液滴に、相互干渉がなく、各々独立して
制御できる。
という利点があり、高性能なマルチノズル式イ
ンクジエツト記録装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のインクジエツト記録装置を示す
断面図、第2図A,Bは同装置を示す構成図、第
3図A,Bは本発明の一実施例を示す構成図、第
4図A,Bは第3図に示した実施例の要部構成
図、第5図は本発明を説明するための要部断面
図、第6図は本発明の他の実施例を示す要部断面
図、第7図は本発明の動作を説明するための要部
断面図、第8図は本発明の他の実施例を示す要部
断面図、第9図A,B、第10図A,B、第11
図A,Bは本発明の他の実施例を示す要部構成図
である。 1…空気吐出口、2…ノズル板、3…壁、4…
インク吐出口、5…信号、6…インク供給管、7
…インク室、8…インク吐出口、9…インク供給
路、10…空気供給路、11…空気室、12…空
気層、13…空気吐出口、14…電極、15…信
号源、16…ボデイ、17…インクスリツト、2
2…予備孔、23…アース電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スリツト形状のインク吐出口を空気吐出口の
    中心軸上に対向して設置し、インク吐出口と空気
    吐出口の間隙部分において急激な曲りを生じさせ
    ながら空気吐出口より空気流を送出させ、インク
    吐出口から空気吐出口に至る方向に空気の圧力の
    減少するような圧力勾配の変化する空間を形成す
    る第1の手段と、空気吐出口が形成されている部
    材とインク吐出口内のインクとの間に信号に応じ
    て選択的に電位差を生じさせる第2の手段とを有
    し、第2の手段の電位差による誘引力によりイン
    ク吐出口に生じているインクのメニスカスを引き
    伸ばし、前記第1の手段により圧力勾配の変化す
    る空間に生じる空気流の加速力を作用させ、イン
    ク吐出口内のインクを空気吐出口を経て外方に吐
    出させることを特徴とするインクジエツト記録装
    置。 2 空気吐出口及び該空気吐出口周辺に配置され
    た電極が1つのインク吐出口に対向して、複数個
    設けられたことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のインクジエツト記録装置。 3 インク吐出口の両端が、インク液滴の吐出、
    停止がなされる空気吐出口のうち両端に位置する
    空気吐出口の中心より外方にあり、さらに、その
    距離が空気吐出口径の2倍以上で、かつ、空気吐
    出口間隔の1/2以上であることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載のインクジエツト記録装
    置。 4 インク吐出口の深さが、空気吐出口の間隔の
    3/2以下であることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載のインクジエツト記録装置。 5 インク液滴の吐出、停止がなされる空気吐出
    口の中間部に、インク液滴の吐出、停止がなされ
    ない空気吐出口を設けたことを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載のインクジエツト記録装置。 6 インク液滴の吐出、停止がなされる空気吐出
    口周辺に設けられた電極の中間部にアース電極を
    配したことを特徴とする特許請求の範囲第2項記
    載のインクジエツト記録装置。
JP4119581A 1981-03-19 1981-03-19 Ink jet recording device Granted JPS57156267A (en)

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JPS5519556A (en) * 1978-07-29 1980-02-12 Ricoh Co Ltd Ink jet head

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