JP2816910B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小開口からインクを
吐出して被記録物上に文字や図形等を記録するマルチノ
ズルタイプのインクジェット記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、パソコン、CADの端末機器とし
てインクジェット記録方式を用いたプリンタが盛んに利
用されるようになってきた。このインクジェット記録方
式の中で、空気流と静電力を利用して微小開口からイン
クを吐出するようにしたインクジェット記録装置とし
て、例えば特開昭57−120452号公報や特開昭5
9−146860号公報に記載されているような構成が
知られている。以下、従来のインクジェット記録装置に
ついて図4を参照しながら説明する。
【0003】図4はインクジェット記録装置の部分断面
概略構成図である。図4において、ボディ部材101の
外壁の先端面には、絶縁材製の空気ノズル板102が取
り付けられ、内壁の先端面には、絶縁材製のインクノズ
ル板103が取り付けられている。ボディ部材101の
外壁と内壁の間には、空気室104が形成され、空気ノ
ズル板102とインクノズル板103の間には、空気室
104に連通する空気流路105が形成されている。ま
た、インクノズル板103の内側には、インク室106
が形成されている。インクノズル板103の中央部に
は、インク吐出口107が形成され、空気ノズル板10
2には、インク吐出口107に対向して空気吐出口10
8が形成されている。空気ノズル板102の表面には、
空気吐出口108の周囲に第1の電極109が形成さ
れ、インクノズル板103の裏面には、インク吐出口1
07の周囲に第2の電極114が形成されている。空気
室104は、空気供給管110により空気供給源112
に連通され、インク室106は、インク供給管111に
よりインク供給源113に連通している。第1の電極1
09および第2の電極114は、信号源115に接続さ
れている。
【0004】以上のような構成において次に動作につい
て説明する。空気供給源112からの空気は、空気室1
14に送られ、急激な曲がりを生じながら空気流路10
5に空気層として一定流速で流入し、この空気が空気吐
出口108およびインク吐出口107の近傍で急激な曲
がりを生じながら空気吐出口108から流出する。一
方、インク室106には、インク供給源113からイン
クが供給されており、空気供給源112から送られてく
る空気圧力によりインク供給源113およびインク室1
06内のインクには一定の圧力が加えられている。これ
により、インクジェット記録装置の非記録時には、空気
流により生じるインク吐出口107近傍の空気圧力とイ
ンク吐出口107内のインク圧力がほぼ等しくなり、イ
ンク吐出口107に生じるインクのメニスカスが静止し
て保たれることになる。そして、第1の電極109と第
2の電極114に信号源115から印加された電圧によ
り電位差が生じると、この電位差による静電力によって
インク吐出口107に生じているインクのメニスカス
が、空気吐出口108の方向に引き伸ばされる。インク
吐出口107から空気吐出口108に至る空気流路10
5には、空気流によって急激な圧力勾配の変化が生じて
いるため、インク吐出口107のインクメニスカスは、
一定長さ以上引き伸ばされると急激に加速され、空気吐
出口108から流出して空気流中を飛翔する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような空気流と静
電力を利用したインクジェット記録装置は、静電力を用
いている割には比較的低電圧(500v以下)で駆動さ
れること、応答性が良い(10〜20kHz)こと、微
細ドット形成(20〜30μmφ)が可能なこと等、記
録特性的には極めて優れている。
【0006】しかしながら、記録特性以外にはいくつか
の問題点を有している。まず第1に、空気供給源11
2、空気供給管110を始めとする空気供給系が必要な
点である。このような空気供給系が存在することによっ
て、コストの面では確実にその分だけ上昇する。さら
に、空気供給系の信頼性の問題が発生する。すなわち、
供給空気中に存在するごみの問題、あるいは空気圧一定
化の問題等がこれに相当する。これらに対応するために
は、フィルターを使用したり、空気圧を検出して電気的
なフィードバックをかけて制御する方法が取られている
が、その分だけ装置としては複雑化し、さらにコストを
引き上げることになる。
【0007】第2に工法上の問題がある。組み立てにお
いて、インク吐出口107と空気吐出口108を同軸同
心円上に配するときに、空気流路105の間隔を精度良
く一定に保つ必要がある。この間隔は100μm弱で、
高精度の平行度が要求され、ばらつきは数μm以内に納
めなければならない。なぜなら、この間隔はインク吐出
口107近傍の空気圧に大きく影響を与えるからであ
る。すなわち、間隔が広がるほどインク吐出口107近
傍の空気圧は上昇し、インク室106内の圧力に近づ
き、インク吐出口107に形成されるインクメニスカス
が、空気吐出口108側に押し出されるような形状で保
持されなくなり、インク吐出量、応答性とも低下してく
る。逆にこの間隔が狭くなってくると、インク吐出量、
応答性とも上昇してくるが、吐出が不安定になってく
る。したがって、これらのバランスが取れる最適な空気
流路の間隔を保持する必要がある。さらに、マルチノズ
ル化においては、各ノズル間でこの空気流路の間隔をば
らつきなく、しかもインク吐出口と空気吐出口の位置合
わせを精度よく保って組み立てる必要があり、困難度が
さらに増加する。
【0008】さらに別の静電吸引型インクジェット記録
方式、例えば特開昭58−208062号公報に示され
るような構造においては、インク吐出開口と電極開口と
の間が、それぞれの開口より広い断面積の空間領域で構
成されているため、マルチノズル化において高密度にノ
ズルを配する場合には極めて不利となる。加えてこの空
間領域に微細なごみ、インク等の侵入があった場合、電
界の状態が変化してその結果吐出状態が不安定となり、
信頼性の点で問題となりやすい。また、記録特性の安定
性の観点からも、インク吐出開口と電極開口との位置合
わせや平行度の確保といった組み立て上の困難性もあっ
た。
【0009】本発明は、このような従来のインクジェッ
ト記録装置における空気供給系が存在することによる問
題を解決するものであり、構造が簡単で組み立てが容易
な低コストのインクジェット記録装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、複数個のインク吐出口が直線状に配列さ
れてその両側に溝を形成した第1の薄板と、各インク吐
出口より大きな幅を有してその配列方向に沿って延びる
スリット開口を有する第2の薄板と、このスリット開口
の中心にインク吐出口が位置するように第1と第2の薄
板を接合し、各インク吐出口の周辺に独立して設けられ
た制御電極とスリット開口の周辺に設けられた共通電極
との間に信号源を接続するとともに、各インク吐出口を
インク室に連通させたものである。
【0011】
【作用】本発明は、上記構成により、両電極間に信号電
圧を印加することにより、各インク吐出口に形成された
インクメニスカスを引き伸ばし、スリット開口部を通過
してインクを外部に飛翔させて記録することができ、各
インク吐出口の両側に形成した2本の溝により電界強度
を高めることができるので、構造が簡単で組み立てが容
易な、かつ特性の安定した低コストのマルチノズルタイ
プのインクジェット記録装置を実現することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例におけるインクジ
ェット記録装置の部分断面概略斜視図であり、図2は図
1の断面端面図である。図1および図2において、20
1は箱状のボディ部材、202はボディ部材201の開
口面に接合された第1の薄板、203は第1の薄板20
2の前面に接合された第2の薄板であり、これらは絶縁
材料で形成されている。第1の薄板202には、複数個
のインク吐出口204が直線状に配列されて、その裏側
の各インク吐出口204の周辺には、それぞれ独立した
複数の制御電極205が形成されている。また第1の薄
板202の表側の各インク吐出口204の両側には、そ
の配列方向に沿って2本の溝206が形成されている。
一方、第2の薄板203には、第1の薄板202の2本
の溝206間の外側寸法とほぼ同じ幅を有して各インク
吐出口204の配列方向に沿って延びるスリット開口2
07が形成されており、このスリット開口207の中心
に各インク吐出口204が位置するように、第1の薄板
202の表側に接合されている。また、第2の薄板20
3の表面には、その全面に共通電極208が形成されて
おり、第1の薄板202の各制御電極205と第2の薄
板203の共通電極208との間に信号源209が接続
されている。この信号源209は、各制御電極205に
対応して複数個が両電極205,208の間に接続され
ている。ボディ部材201と第1の薄板202とによっ
て形成されたインク室210にはインクが充填されてお
り、第2の薄板203の前方には、比較的近い距離(2
mm以下)に記録紙211が配されている。
【0013】各インク吐出口204の径は数十μm、ス
リット開口207の大きさは、その幅がインク吐出口2
04の径の2〜10倍程度に設定されている。溝206
の深さLは、インク吐出口204の径φに対するL/φ
が0.2以上になるように設定されている。これは、図
3に示すように、この比L/φが0.2以上の場合に、
応答周波数が一定になるからであり、溝206を形成す
ることにより、各インク吐出口24の前端が突出して電
界強度が集中するようになるからである。なお、このよ
うなインク吐出口24の突出による特性の安定化は、各
インク吐出口24のそれぞれに対して周囲を環状に囲む
ようにしても形成できるが、本実施例のように溝206
を形成する方が加工が容易である。
【0014】次に、上記実施例の動作について説明す
る。信号源209から両電極205,208間に信号電
圧を印加すると、インク吐出口204の前端エッジに形
成されているインクメニスカス表面に電界が集中し、静
電力によりインク室210内のインクが引き出され、曳
糸状になってスリット開口207の中心を外部に向かっ
て飛翔し、記録紙211に付着する。このとき、各イン
ク吐出口204の両側に設けた2本の溝206が電界強
度の集中を図り、特性を安定させることができる。ま
た、この2本の溝206により、駆動電圧を50〜10
0V低下させることができる。記録紙211とスリット
開口207の距離を取りすぎると、飛翔したインクが戻
ってきて共通電極208に引き付けられて付着するた
め、この距離は前記の如く狭くしなければならない。
【0015】本実施例において記録特性を決定する要素
は、インク吐出口204およびスリット開口207の形
状、薄板202および203の厚さあるいは比誘電率、
インクの物性値等が挙げられる。薄板202および20
3の比誘電率は、1〜8程度が有効範囲で、値が小さい
ほど応答性向上、駆動電圧低下の特性を示す。インクの
物性値は、比抵抗が重要で104 〜108 Ωcmの範囲
で安定した曳糸状態になる。
【0016】スリット開口207の内壁および周辺、イ
ンク吐出口204の表面周辺に撥インク性のコーティン
グ処理を行なうことによって、インク吐出口204の前
端エッジでのインクメニスカス保持以外に、この部分を
余分なインクで汚さない効果も合わせ持つことになり、
安定吐出には有効な手段となる。ただし、薄板202,
203の材質がテフロンのような撥インク性を既に保有
している場合には、撥インク性のコーティング処理が不
用なことは言うまでもない。
【0017】本実施例における実際の記録特性は、図4
に示した従来例と比較して、応答性でやや劣るが、構造
は単純でしかもマルチノズル化が容易になり、組み立て
工法においては簡素化が図れ、コスト面で極めて有利と
なる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明は、複数個のイン
ク吐出口が直線状に配列されてその両側に溝を形成した
第1の薄板と、各インク吐出口より大きな幅を有してそ
の配列方向に沿って延びるスリット開口を有する第2の
薄板と、このスリット開口の中心にインク吐出口が位置
するように第1と第2の薄板を接合し、各インク吐出口
の周辺に独立して設けられた制御電極とスリット開口の
周辺に設けられた共通電極との間に信号源を接続すると
ともに、各インク吐出口をインク室に連通させたもので
あり、両電極間に信号電圧を印加することにより、各イ
ンク吐出口に形成されたインクメニスカスを引き伸ば
し、スリット開口部を通過してインクを外部に飛翔させ
て記録することができ、各インク吐出口の両側に形成し
た2本の溝により電界強度を高めることができるので、
構造が簡単で組み立てが容易な、かつ特性の安定した低
コストのマルチノズルタイプのインクジェット記録装置
を実現することができ、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるインクジェット記録
装置の部分断面概略斜視図
【図2】図1における断面端面図
【図3】本発明の一実施例における特性図
【図4】従来のインクジェット記録装置の部分断面概略
構成図
【符号の説明】
201 ボディ部材 202 第1の薄板 203 第2の薄板 204 インク吐出口 205 制御電極 206 溝 207 スリット開口 208 共通電極 209 信号源 210 インク室 211 記録紙

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のインク吐出口が直線状に配列さ
    れて、その裏側の各インク吐出口の周辺にそれぞれ独立
    して形成された複数の制御電極を有し、かつ表側の各イ
    ンク吐出口の両側にその配列方向に沿って形成された2
    本の溝を有する第1の薄板と、前記2本の溝間の外側寸
    法とほぼ同じ幅を有して各インク吐出口の配列方向に沿
    って延びるスリット開口を有し、かつそのスリット開口
    の中心に各インク吐出口が位置するように第1の薄板の
    表側に接合された第2の薄板と、前記第2の薄板の表面
    に形成された共通電極と、前記第1の薄板の各制御電極
    と第2の薄板の共通電極とに接続された複数の信号源
    と、前記第1の薄板の各インク吐出口の裏側に連通して
    設けられたインク室とを備えたインクジェット記録装
    置。
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