JPS624837Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は石油，ガス，石炭等を燃焼させ、その
燃焼ガスを主に室内へ排気することにより暖房を
行う燃焼式暖房装置に関する。

石油およびガスを室内の空気で燃焼させて排気
を室内に放出し、対流フアンで室内の空気を対流
させる、フアンヒーターについては、部屋の換気
が必要である。部屋の大きさ、燃焼量、部屋の構
造にもよるが、通常一時間ぐらいで部屋の換気を
した方がよい。そこで石油フアンヒーターについ
ては、一定時間後に、燃焼を開始するONタイマ
ーについて工夫がされている。つまり人が就寝中
にONタイマーが働いて燃焼が開始し約１時間燃
焼したら今度はタイマーによつて、燃焼および運
転が停止するようになつている。つまり第１図の
ような運転をする。これをオンタイマー燃焼機能
というが出願人はこのような機能について先に提
案している。ここで問題となるのは、人が気がつ
かなければ、１時間で燃焼が停止してしまうが、
燃焼が停止する以前にタイマー、およびスイツチ
（図示せず）を連続燃焼の位置に切り換えたらそ
のまま燃焼を継続できることである。

従つて、このような装置において、自動消火す
る直前にそのことを報知する何らかの手段を設け
ておけば、自動消火するか継続して燃焼させるか
を使用者が選択できることになり極めて好都合で
ある。又、自動消火までの設定時間が１時間内外
の場合は、上記報知手段が換気の指示を促すこと
にもなり非常に好都合となる。

本考案は上述の点に鑑みなされたものであつて
以下石油フアンヒータを例にとつて説明する。

まず、石油フアンヒータの制御回路の１例を第
２図に示す。１は電源プラグ、２はヒユーズ、３
は運転スイツチ、４は点火タイマー（ONタイマ
ー）、５はタイマーモーター、６は対流フアン用
モーター、燃焼フアン用モーター、ポンプ、電磁
弁、イグナイター等を含む燃焼制御回路である。
図２に示すタイマーの接点の位置は、タイマーを
セツトしてから運転（燃焼）を開始するまでの状
態である。図２の接片４ａ，４ｂはタイマーの状
態に応じて図３〜図５の状態をとる。第３図は運
転（燃焼）を開始してからタイマーが切れるまで
の約１時間内のタイマー４の状態であり、燃焼も
しているしタイマーモーター５も動作している。
図４はタイマーが切れて燃焼が停止している状態
のタイマー４を示している。図５は手動でタイマ
ーツマミを廻して「連続」の位置にしたときの状
態を示している。このときは、タイマーモーター
５は停止していて燃焼は継続する。上記タイマー
ツマミ及び接片４ａ，４ｂが連続燃焼を指示する
手段となる。

次に、上記ONタイマー４を利用した本考案装
置の一実施例を第６図に示す。同図において、
Ｘ，Ｙ，Ｚはそれぞれ第２図のＸ，Ｙ，Ｚに接続
されている。７，８はダイオード、１０，１１は
トランジスタ、１２はフオトカプラ、１３，１
４，１５，１６，１７，１８，１９はNANDゲー
トICである。

２０は時計手段となす10進カウンタ用のICで
例えばCD4017，TC4017等である。２１はスピー
カー、２２，２３，２４はコンデンサー、２５〜
３５はそれぞれ抵抗である。，には直流電源
（図示せず）が供給されている。図６のダイオー
ド７，８、および抵抗２７（トランジスタ１０の
エミツタ）は図２のＸ，Ｙ，Ｚに接続されている
ので、図２のタイマー４が図３の状態にあると
き、つまりタイマーが動作中で燃焼中（運転中）
のときのみ、フオトカプラ１２のLED部が発光
して、トランジスタ部が導通する。フオトカプラ
１２のトランジスタ部の導通は、交流の半サイク
ル期間のみであるので、コンデンサ２２で平滑す
る。したがつてコンデンサ２２と抵抗２８の交点
の電圧はＨレベルになる。（直流電源電圧に近く
なる。）するとNANDゲートIC１３の片方の入力
がＨになり、IC１３，１４，１５とコンデンサ
２３、抵抗３０，３１で構成されたマルチバイブ
レータが発振する。ここでは一応周期を６分とし
ておく。NANDゲートIC１６の入力がＬレベルの
ときは、出力はＨレベルでありIC２０の計数機
能はクリヤされているが、IC１６の入力がＨに
なると出力がＨになりIC２０の計数機能が開始
される。IC２０は10進カウンタでありCLOCK端
子の入力が“９”パルス入るとQ9端子がＬから
Ｈになる。つまり６×９＝54分経つている。する
とIC１７，１８，１９、コンデンサ２４、抵抗
３２，３３で構成されたマルチバイブレータが発
振してスピーカー２１で音つまり「警報」を鳴ら
す。音は６分間鳴つてからQ9がＬになつて止め
る。なおQ9が検知手段に相当する。

スピーカー２１の音を消すときはタイマーのツ
マミ（図示せず）を廻してタイマーの位置を「停
止」（図４）又は連続「図５」にするとトランジ
スタ１０がOFFして、フオトカプラ１２のトラ
ンジスタ部がOFFとなりIC１６の入力がＬ出力
がＨになつてIC２０がクリヤされて、Ｑ９の出
力がＬとなり、IC１７，１８，１９のマルチバ
イブレータの発振が停止しスピーカー２１の音は
止まる。これとは別にタイマー４が動作して自然
に図４の状態になつて消火したときはＸ，Ｙとも
に通電がなくなるのでフオトカプラ１２はOFF
になつてスピーカー２１の駆動信号は停止する。

このようにして自動消火する前にそのことをユ
ーザーに知らせることができる。報知時間はコン
デンサ２３、低抗３０によつて自由に変更するこ
とができる。

上記実施例の場合、燃焼開始からほぼ１時間程
でスピーカー２１から報知音を出すから、これが
換気を指示する警報の役目を成す。

なお、タイマーセツトによるセツトは上述した
実施例のように現時刻から何時間後と言つたよう
な設定の仕方ばかりでなく、希望する燃焼開始時
刻を設定するというやり方でもよい。この場合、
現時刻との差がタイマー時間ということになる。

以上のように、本考案の開放燃焼式暖房装置
は、タイマーに所定時間後の暖房をセツトした場
合、当該所定時間後における燃焼開始後の燃焼継
続時間を必ず予め決められた一定時間に抑えるの
で、室内空気の汚染量が少なく衛生的であり、仮
りに就寝中に暖房を開始するというようなことが
あつても燃焼を無制限に継続しないので酸欠等の
事故を起こすことがない。従つて、起床時前後の
限られた時間に室内を自動的に暖めておく場合に
特に好都合である。

しかも、自動消火する前に、消火することを報
知するので、起床後においては、そのまま自動消
火させるか連続燃焼させるかの選択を使用者がわ
すれることなく行うことができ、使い勝手が向上
する。

【図面の簡単な説明】

第１図：従来の石油フアンヒータの動作説明に
供する設明図、第２図：石油フアンヒータの制御
回路図、第３図：そのタイマー４の動作状態の一
例を示す状態図、第４図：そのタイマー４の動作
状態の一例を示す状態図、第５図：そのタイマー
４の動作状態の一例を示す状態図、第６図：本考
案の一例を示す要部回路図。 符号、４……タイマー、１２……フオトカプ
ラ、２０……10進カウンタ、２１……スピーカ
ー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 燃焼後の排ガスを室内に放散する開放燃焼式暖
   房機において、 燃焼部と、セツトされたタイマー時間を計時し
   た後、上記燃焼部における燃焼を指示すると共に
   この指示から一定時間後に燃焼部における燃焼停
   止を指示するタイマーと、連続燃焼を指示する指
   示手段と、 上記タイマーの指示あるいは指示手段の指示に
   基づいて、燃焼部における燃焼あるいは燃焼停止
   を行う燃焼制御回路と、 燃焼開始後の燃焼時間を計時する計時手段と、
   この計時時間が上記一定時間よりも短かい所定の
   値になつたことを検知する検知手段と、この検知
   出力に関連して駆動される報知手段とから成る開
   放燃焼式暖房装置。