JPS5842761Y2 - 換気扇連動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガス器具用換気扇連動装置に関するもので、メ
インバーナの燃焼を検知して燃焼検知素子の出力で直接
超高感度リレーを作動させ換気扇を運転すると共に、検
出器リレーにより換気扇の通電が断たれた時にガス供給
を断つように燃焼安全装置を設けることにより、ガス器
具の使用と連動して換気扇を自動運転し、しかも停電時
に換気扇が運転できない時にはガス供給を断ち、安全性
を向上しようとするものである。

従来、換気扇連動装置としてガス器具のメイン燃焼を感
知して換気扇を運転するものはあったが、停電時など換
気扇が回らないのにガス器具はそのまま使えるという極
めて不安全なものであった。

また、メイン燃焼感知手段として、水圧感知、ガス圧感
知や排気熱感知方式のものがある。

この水圧やガス圧感知方式の場合は、メインバーナの余
熱があるにもかかわらず換気扇はすぐ停止される為、使
用上不都合な面があった。

また、排気熱感知の場合には、換気扇のＯＮ時間、ＯＦ
Ｆ時間が共に燃焼に対して遅延されるが、ＯＮを早くす
るとＯＦＦ時間が長すぎたり、ＯＦＦを早くするとＯＮ
が長くなるなど最適状態を得るのが困難であると共に、
排気熱の為に検出器の耐熱温度などの面でむづかしい面
があった。

本考案ではバーナ炎を直接感知して超高感度リレーを動
作させるようにし、リレーの動作電圧と復帰電圧のヒス
テリシスにより換気扇のＯＮ時間とＯＦＦ時間が設定さ
れる為、余熱の排出が完全に出来るもので゛ある。

以下本考案の実施例を図に基づいて説明する。

第１図に於いて、１はガス器具で、メインバーナ２とパ
イロットバーナ３を有している。

４はメインバーナ炎を検出する燃焼検出素子（例えば熱
電対）で、その出力（起電力）で高透磁率磁性材料で形
成されてなる超高感度リレー５を直接駆動するようにコ
イル６に接続されている。

リレー５の作動によりオンする接点７を通して商用電源
８に設けられた換気扇モータ９に手動用スイッチ１０と
リレー接点７との並列回路を接続する。

一方、連動用スイッチ１１を介して検出器リレー１２を
設け、その検出器リレー１２の接点１３（Ｎ、０接点）
を、前記ガス器具１のパイロットバーナ３に近設した熱
電対１４とガスコック操作と連動して押戊保持できるよ
うにしてなる安全弁１５とに直列に接続する。

以上によりガス器具用換気扇連動装置を構成しである。

動作説明をすると、商用電源８を印加して、先ず、連動
用スイッチ１１をオンすると検出器リレー１２に通電さ
れ、接点１３がオンする。

ここで熱電対１４と安全弁］５の燃焼安全装置は閉回路
になっている。

なお、検出器リレー１２と並列にパイロットランプを接
続しておけばパイロットランプが点灯して連動表示をす
ることができる。

次にガス器具１のパイロットバーナ３に点火して、熱電
対１４に起電力を発生させ、ガス通路に設けられた安全
弁１５の開成を保持しガス通路を開状態にする。

しかるのち、メインガス燃焼を開始すると、メインバー
ナ２の燃焼を検知する燃焼検出素子４の出力（起電力）
が上昇し超高感度リレー５のコイル６に印加され、接点
７がオンし、換気扇モータ９に通電され、自動的に運転
開始する。

また、メイン燃焼が停止すると、燃焼検出素子４の出力
が減少し、ある時間を経過したのち、リレー５の復帰電
圧以下になると換気扇モータ９が停止する。

第３図にその状態を示す。また、ガス器具１を使用しな
い時にも手動用スイッチ１０をオンすることにより、任
意に換気扇モータ９を回すことができる。

但し、ここで、連動用スイッチ１１と手動用スイッチ１
０とは同時にオン出来ない構成とし、いずれか一方のみ
オンできる構成としである（双極双投スイッチを使用す
れば簡単にできる）。

換気扇モータ９への通電が不測に断たれると、検出器リ
レー１２への通電が断たれ接点１３がオフし、燃焼安全
装置の熱電対１４と安全弁１５の回路が開となり、安全
弁１５への通電が断たれ、ガス通路が遮断され、ガス供
給を断ち、ガス器具の使用が出来ないようにする。

また、第２図に示すものは、超高感度リレー５の接点７
を、一次コイル１７と降圧用二次コイル１８から１〜ラ
ンスリレー１６の上記二次コイル１８側に設け、その二
次コイル１８を短絡することにより、一次側に設けられ
た接点１９を開閉するようにし、その接点１９に換気扇
モータ９を接続しである。

また、前記二次コイル１８に超高感度リレー５の接点７
と手動用スイッチ１０とを二次コイル１８の出力を短絡
するように接続して換気扇連動装置を構成したものであ
る。

この場合も前述と同様にメイン燃焼を感知して超高感度
リレー５が作動することによりトランスル−１６が作動
し、換気扇モータ９を運転するようにしたものである。

尚、検出器リレー１２の動作により、通電が断たれた時
に警報器を電池電源にて動作させることも容易に組合わ
せることが出来る。

このように本考案によれば、 ■、開放燃焼型ガス器具と連動して換気扇を自動運転す
ることが出来る、 Ｉｌ、停電時などで換気扇への通電が断たれた時にガス
供給を断ち、より安全性を向上する、ＩＩＩ 、超高感
度リレーと燃焼検出素子とでメイン炎を直接感知する為
、燃焼量に応じて換気扇のＯＮ時間及びＯＦＦ時間に燃
焼との遅延時間が得られ、消火後の余熱の排出が十分出
来ると共に不完全燃焼することがない。

ＩＶ、第２図のようにトランスリレー１６を使用すると
低電圧化できる為、超高感度リレー５をガス器具に内蔵
した場合に感電の危険もなくなる、など、すぐれた効果
が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す電気回路図、第２図は他
実施例の電気回路図、第３図は超高感度ル−と換気扇の
動作説明図である。 １・・・・・・ガス器具、２・・・・・・メインバーナ
、４・・・・・・メイン燃焼検知素子、５・・・・・・
超高感度リレー、９・・・・・・換気扇モータ、１２・
・・・・・検出器リレー、１６・・・・・・トランスリ
レー、１７・・・・・・一次コイル、１８・・・・・・
二次コイル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガス器具のメインバーナの燃焼を検知するメイン燃焼検
   知素子と、前記メイン燃焼検知素子の出力で直接駆動さ
   れる高透磁率磁性材料で形成した超高感度リレーと、前
   記超高感度リレーにより運転される換気扇モータと、前
   記換気扇モータへの通電が断たれたことを検出する検出
   器リレーと、この検出結果に基づき前記ガス器具のガス
   供給を断つ燃焼安全装置とを備え、前記超高感度リレー
   の作動により、一次コイルと二次コイルからなるトラン
   スリレーの二次コイルを短絡することにより換気扇モー
   タを運転する構成としてなる換気扇連動装置。