JPH0335968Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、タイマー付暖房器などの燃焼装置に
関する。

〈従来技術〉 従来の温風暖房器のほとんどのものは、タイマ
ー装置が付属しており、前夜にタイマーをセツト
しておけば、セツト時間になるとタイマー燃焼し
て寒い冬の朝でも快適に起床することができる。
ところが温風暖房器の開放式のもの（フアンヒー
タ等）では酸欠防止の配慮から、タイマー燃焼時
間は１時間程度としている。つまりタイマー燃焼
開始から１時間程度経過すれば自動的に消火する
様になつている。ここで、せつかくタイマー燃焼
させても、タイマー燃焼終了後に使用者が起床す
れば、室温は下がりはじめるか下がりきつてしま
つており、タイマー燃焼させた価値はない。また
燃料の無駄使いにもなるし、使用者がタイマー燃
焼をしていないものと勘違いして、ナンセンスコ
ールの原因となることがあつた。

〈目的〉 本考案は、使用者の起床を促がすと共に起床時
の室温を最適状態とし得、燃料の浪費を抑え得る
燃焼装置の提供を目的とする。

〈実施例〉 以下、本考案の実施例を説明する。まず、第１
図及び第３図に示す本考案の第一実施例について
説明すると、本実施例における暖房器等の燃焼装
置は、液体燃料により燃焼を行う燃焼手段１と、
該燃焼手段１を作動制御する制御装置２と、前記
燃焼手段１の燃焼時間を設定するタイマー３と、
室内の温度を検出する温度検出器４と、前記制御
装置２からの信号により音声信号を出力する報知
器５とを具え、前記制御装置２は、前記タイマー
３の燃焼開始出力信号により前記燃焼手段１を作
動させる機能と、タイマー燃焼開始後にタイマー
３からの時刻信号により前記報知器５に報知信号
を出力する機能とを有せしめられたものである。

前記制御装置２は、マイクロコンピユータ等か
ら成り、その入力側にはサーミスタ等の前記温度
検出器４と、使用者がタイマー設定や室内の設定
温度の決定等をする操作盤６とが接続され、出力
側に前記燃焼手段１と、目覚し音（アラーム）を
発生する報知器５とが接続され、また前記タイマ
ー３も接続されている。

次に作用を説明すると、使用者によるタイマー
設定後、制御装置２によつて設定時間を経過する
と、t0時に燃焼が開始される。その後一定時間経
過したt1時、t2時、tn時に使用者に起床を促すア
ラームが鳴る。通常複数回アラームを鳴らすと使
用者は起床する。さらに時間が経過しte時になる
と酸欠防止のため燃焼が停止する。これによつて
使用者が寒さを感ずることなく起床することがで
きる。しかし、アラームが複数回鳴る様にしたも
のでは、アラームが鳴るのが残つているうちに使
用者が起床した場合のことを配慮して、アラーム
を解除出来るスイツチをつけておいた方が良い。

次に第２図に示す本考案の第二実施例を説明す
ると、制御装置２は、前記タイマー３の燃焼開始
出力信号により前記燃焼手段１を作動させる機能
と、温度検出器４の設定温度到達信号により報知
器後に報知信号を出力する機能とを有せしめられ
たもので、室温が設定値に達した時にアラームを
鳴らす様にするものである。但し、タイマー燃焼
中に室温TRIが設定温度TOに達しないことも考
えられるので、ti，…tn時にもアラームが鳴る様
に制御する。他の構成は上記第一実施例と同様で
ある。

上記構成において、t0時にタイマー燃焼が開始
されると、t0時にTR1だつた室温は上昇し、tx時
には設定温度TOに達する。このときにアラーム
が鳴る。しかし室温TR1が設定温度TOに達した
時にアラームが鳴る様にしておくと、室温の制御
を開始してからタイマー燃焼中に何度も設定温度
TOに達しアラームが鳴つてしまうので、タイマ
ー燃焼が開始されてから１回目のTR＝TOのと
きにのみアラームが鳴る様に制御する。そうすれ
ばタイマー燃焼中の最適温度で使用者が起床でき
る。

例えば、上記実施例では、アラームによる音声
信号のみによつて起床を促がすよう構成したが、
発光ダイオード等の点滅、点灯と、ブザー、チヤ
イム等のアラームとの両面から報知するようにし
てもよい。

なお、本考案は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の範囲内で上記実施例に多くの
修正および変更を加え得ることは勿論である。

〈効果〉 以上の説明から明らかな通り、本考案は、燃焼
手段を作動制御する制御装置と、前記燃焼手段の
燃焼時間を設定するタイマーと、前記制御装置か
らの信号により起床用の音声信号を出力する報知
器とを具え、前記制御装置は、前記タイマーの燃
焼開始出力信号により前記燃焼手段を作動させる
機能と、タイマー燃焼開始からタイマー燃焼終了
までの時間内にタイマーからの時刻信号に基いて
間隔をおいて複数回前記報知器に報知信号を出力
する機能とを有せしめられたものである。

したがつて、本考案によると、燃焼時間中に
は、必ず、タイマーからの時刻信号により起床を
促がす音声信号が間隔をおいて複数回発せられる
ので、使用者は燃焼時間中に寒さを感じることな
く起床でき、また、タイマー燃焼中に起床できる
ため、タイマー燃焼終了後室温が下がつてから起
床するといつた事態を防ぐことができ、燃料の浪
費を抑え得るといつた優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第一実施例におけるタイムチ
ヤート、第２図は本考案の第二実施例におけるタ
イムチヤート、第３図は本考案の実施例の制御部
の構成図である。 １：燃焼手段、２：制御装置、３：タイマー、
４：温度検出器、５：報知器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 燃焼手段を作動制御する制御装置と、 前記燃焼手段の燃焼時間を設定するタイマー
   と、 前記制御装置からの信号により起床用の音声信
   号を出力する報知器と を具え、 前記制御装置は、 前記タイマーの燃焼開始出力信号により前記燃
   焼手段を作動させる機能と、 タイマー燃焼開始からタイマー燃焼終了までの
   時間内にタイマーからの時刻信号に基いて間隔を
   おいて複数回前記報知器に報知信号を出力する機
   能と を有せしめられたことを特徴とする燃焼装置。