JPH07107868B2 - 電気毛布 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電気毛布に関する。

従来の技術 従来のこの種の電気毛布は、第４図に示すように、電気
ヒータ１とこの電気ヒータ１の温度を検知する温度検知
手段２とを配設した毛布本体３と、電気ヒータ１の温度
を設定する温度設定手段４と、予熱を開始するスイッチ
５と、予熱時間を設定するタイマ６と、温度検知手段２
で検知した温度と温度設定手段４からの信号により、電
気ヒータ１への通電を制御する制御手段７とを設けてい
た。この構成により、スイッチ５を入れ、予熱時間をタ
イマ６でセットし、自動的に予熱から適温に設定を変更
するという作用を有していた。（たとえば、実公昭48−
8146号公報） 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上述したような方式では、予熱用スイッチ
を入れ、タイマをセットすることに手間がかかるととも
に、室温や寝具の種類により毛布温度の立上りが異なる
ため、タイマの設定が困難である。また、必ずしもタイ
マセットした時間に入床するとは限らず、セット時間よ
りも早く入床するタイマをオフしなけれが毛布温度が高
すぎて不快感を呈するという問題があった。

そこで本発明はかかる従来の問題を解決し、入床時のヒ
ータ温度の設定変更を確実にかつ容易におこない、快適
な就寝環境を実現することを目的とする。

問題点を解決するための手段 この目的を達成するために本発明は、電気ヒータおよび
この電気ヒータの温度を検知する温度検知手段とを配設
した毛布本体と、前記電気ヒータの温度を設定する温度
設定手段と、時計と、使用者により設定された報知時刻
を前記時計の計時に基づいて報知する報知手段と、前記
報知手段の報知機能をオンオフするスイッチと、前記報
知手段による報知時刻を設定する報知時刻設定手段と、
前気温度設定手段と前記報知機能をオンオフするスイッ
チからの信号により前記温度設定手段の設定温度を変更
する設定変更手段と、前記温度検知手段からの信号と前
記設定変更手段からの信号との差により、前記電気ヒー
タへの通電を制御する制御手段とを設けたものである。

作用 上記構成において本発明の電気毛布は、電源投入後の予
熱時はあらかじめ設定された高温の設定温度にもとづい
て電気ヒータに通電され、人体が入床して報知手段の時
刻設定と、その報知機能のスイッチをオン、つまり目覚
し時計のアラーム設定をおこなうと、これに連動して使
用者があらかじめ温度設定手段にて設定した睡眠時の好
みの設定温度に自動的に切り換え、以後、その設定温度
で、電気毛布への通電が制御される。また、起床時、報
知機能の解除がなされれば、これに連動して電気ヒータ
への通電をオフするという作用を有する。

実施例 以下本発明の一実施例について第１図〜第３図を用いて
説明する。

第１図において電気ヒータ１とこの電気ヒータ１の温度
を検知する温度検知手段２が毛布本体３に配設されてい
る。８は、制御回路を収めた制御器である。第２図に制
御のブロック図を示す。電気ヒータ１の温度を設定する
温度設定手段４とアラーム機能オンオフスイッチ９から
の出力に基づいて設定温度を変更する設定変更手段10
と、この設定変更手段10と温度検知手段２からの信号に
より、前記電気ヒータ１への通電を制御する制御手段７
と、さらに時計11、アラーム12および前記アラーム12に
よる報知時刻を設定するアラーム時刻設定手段13から構
成される。第３図は制御器８の外観である。現在時刻お
よびアラーム設定時刻の表示部14、アラーム時刻設定手
段113の設定スイッチ15、電気ヒータ１への通電のオン
オフスイッチ16、アラーム機能オンオフスイッチ９、睡
眠時の温度設定用ボリューム17が設けられている。

上記構成において、通電のオンオフスイッチ16がオンさ
れると温度設定手段４であらかじめ使用者により設定さ
れた睡眠時の好みの設定温度に関係なく、高温度設定で
予熱を開始する。その後、使用者が入床し、目覚しのた
めのアラーム機能オンオフスイッチ９をオンすると使用
者があらかじめ設定した睡眠時の好みの設定温度に切り
替わるよう、制御手段７が電気ヒータ１への通電量を自
動的に制御する。このため、使用者が入床時に温度設定
しなおすといった手間もかからず、また、適温設定への
切り替えを忘れて寝入ってしまい、暑さで睡眠途中に目
をさましてしまうといった不都合もなく、快適な状態で
睡眠できる。また、アラームによって覚醒した後、アラ
ーム機能オンオフスイッチ９をオフすれば自動的に電気
ヒータ１への通電がオフされ、電源の切り忘れがない。
ほとんどの使用者にとって目覚しの設定と解除は日常化
したものであり、睡眠時の行動に特有のものである。し
たがって、煩わしいという感覚がない上に、機器構成も
スイッチのオンオフによるものであるので動作が確実で
あり、非常に優れた効果を有する。

発明の効果 以上のように本発明の電気毛布によれば次の効果が得ら
れる。

ｉ）目覚まし用アラームの設定および解除に連動してヒ
ータへの通電量を変化させる構成としているので、運転
開始後の予熱時は高温の設定温度で素早く毛布を加熱
し、使用者が入床してアラームの設定をすれば、睡眠に
適した温度に自動的に切り替えることができる。また、
起床時のアラーム解除によって通電をオフする。したが
って、使用者が入床時に設定温度を設定しなおすといっ
た手間が省けると同時に、適温設定への切り替えを忘れ
て寝入ってしまい、暑くて睡眠途中で目をさましてしま
うということもなく、快適な状態で睡眠できるととも
に、起床時の電源の切り忘れもなく、省エネルギー性も
高い。

ii）目覚しの設定と解除はほとんどの使用者にとって日
常化し、睡眠時の行動に特有のものであるため、煩わし
いという感覚がなく使用できる。

iii）設定温度の変更はスイッチによりおこなわれる構
成としているので、動作が確実である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す電気毛布の斜視図、第
２図は同毛布の制御のブロック図、第３図は同毛布の制
御器の外観図、第４図は従来の電気毛布の制御のブロッ
ク図である。 １……電気ヒータ、２……温度検知手段、３……毛布本
体、４……温度設定手段、７……制御手段、９……アラ
ーム機能オンオフスイッチ、10……設定変更手段、11…
…時計、12……アラーム、13……アラーム時刻設定手
段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電気ヒータおよびこの電気ヒータの温度を
   検知する温度検知手段とを配設した毛布本体と、前記電
   気ヒータの温度を設定する温度設定手段と、時計と、使
   用者により設定された報知時刻を前記時計の計時に基づ
   いて報知する報知手段と、前記報知手段の報知機能をオ
   ンオフするスイッチと、前記報知手段による報知時刻を
   設定する報知時刻設定手段と、前記温度設定手段と前記
   報知機能をオンオフするスイッチからの信号により前記
   温度設定手段の設定温度を変更する設定変更手段と、前
   記温度検知手段からの信号と前記設定変更手段からの信
   号との差により、前記電気ヒータへの通電を制御する制
   御手段とを設けた電気毛布。