JPS6245654Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案はホルダに対し剃刀ヘツドを着脱可能
にしたＴ型剃刀において、ホルダ頭部の支持台に
対する剃刀ヘツドの支持構造に関するものであ
る。

従来の技術 従来のＴ型剃刀としては、例えば実開昭56−
88476号公報に示すように、ホルダに対し分離さ
せた剃刀ヘツドの下面に左右方向へ延びる嵌着溝
を形成し、この嵌着溝の対向する前後両側縁には
内側へ向けて係止鉤部を突設し、又ホルダの頭部
に形成した支持台の前後両側壁には外側へ向けて
係合突条を突設し、この支持台を前記嵌着溝に嵌
入したとき、支持台の係合突条を嵌着溝の係止鉤
部の内側に係入できるようにしたものがある。

このＴ型剃刀では、支持台の端部に二叉状の弾
性腕を形成して前後方向へ弾性を持たせ、その弾
性腕の係合突条に抜止め突起を形成し、嵌着溝に
支持台を嵌入したとき、嵌着溝の端部付近に形成
した抜止め孔に対しこの抜止め突起を係入するよ
うにして嵌着溝から支持台が容易に抜出すのを防
止している。

ところで、通常、支持台の前後方向幅は剃刀ヘ
ツドの前後方向幅に合わせて支持台の上下方向幅
よりも広くなつているため、支持台は上下方向よ
りも前後方向へ撓みにくくなつている。そのた
め、前記公報のＴ型剃刀のように支持台を前後方
向へ撓ませようとすると、どうしても切込みを形
成して二叉状にする必要がある。このような切込
みがあると、構造が複雑になるばかりではなく、
両弾性腕の根元で折損し易くなる欠点がある。

目 的 本考案の目的は簡単かつ丈夫な構造のもとで嵌
着溝からの支持台の抜出しを防止することができ
るＴ型剃刀における剃刀ヘツドの支持構造を提供
することにある。

考案の構成 本考案はこの目的を達成すべく、ホルダに対し
分離させた剃刀ヘツドの下面に左右方向へ延びる
嵌着溝を形成し、この嵌着溝の対向する前後両側
縁には内側へ向けて係止鉤部を突設し、又ホルダ
の頭部には左右両腕部からなる支持台を形成し、
その前後両側壁には外側へ向けて係合突条を突設
し、この支持台を前記嵌着溝に嵌入したとき、支
持台の係合突条を嵌着溝の係止鉤部の内側に係入
できるようにしたＴ型剃刀において、 前記支持台２の両腕部３，４に上下方向へ弾性
を持たせ、嵌着溝９の一端部には嵌着溝９に嵌入
された支持台２の一方の腕部４の挿入側端部４ａ
が当接される閉塞部１１を形成するとともに、嵌
着溝９の他端部には係止凹部１３Ａを形成し、他
方の腕部３の係合突条６の端部には前記係止凹部
１３Ａの一側内面の係止面１４ａに対し係止され
るストツパ突部７を形成したものである。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
ると、ホルダ１の頭部には左右両腕部３，４から
なる支持台２が形成され、その前後両側壁５には
外側へ向けて係合突条６が突設されている。この
両腕部３，４は上下方向へ弾性を持つている。

このホルダ１に対し分離させた剃刀ヘツド８の
下面には左右方向へ延びる嵌着溝９が形成され、
この嵌着溝９の対向する前後両側縁には内側へ向
けて３組の係止鉤部１０が突設されている。この
嵌着溝９の一端部は閉塞部１１により塞がれ、他
端部に開放口９ａが形成されている。この嵌着溝
９の対向する両内側面下部には複数の凹部１３を
形成するように仕切部１２が形成されている。こ
の凹部１３のうち、嵌着溝９の開放口９ａに隣接
するものを係止凹部１３Ａとしている。そして、
前記支持台２を開放口９ａを通して嵌着溝９に嵌
入したとき、第３図に示すように、支持台２の係
合突条６が嵌着溝９の係止鉤部１０の内側に係入
されるようになつている。

前記支持台２の一方の腕部３の非挿入側端部３
ａにおいて両係合突条６にはストツパ突部７が形
成されている。このストツパ突部７は係合突条６
の挿入方向に対し鈍角θをなすように一端側へ延
びる斜状のガイド面７ａと、このガイド面７ａの
一端から前記挿入方向に対し直交するように延び
る係止面７ｂとを有している。そして、嵌着溝９
にその開放口９ａから支持台２を嵌入していく
と、第４図の想像線で示すように、ストツパ突部
７のガイド面７ａが係止凹部１３Ａに隣接する開
放口９ａの係止突部１４に当接し、その後腕部３
が上下方向へ撓んでこのストツパ突部７が係止凹
部１３Ａに第４図の実線で示すように係入され
る。このとき、第３図に示すように支持台２の一
方の腕部４の挿入側端部４ａは嵌着溝９の非挿入
側端部の閉塞部１１に当接する。この状態では、
ストツパ突部７の係止面７ｂは係止突部１４の係
止面１４ａに阻止されているため、支持台２が開
放口９ａから抜出すことはない。

なお、前述した実施例に限らず次のように構成
することも可能である。

(イ) 前記支持台２の両係合突条６のうち、いずれ
か一方にのみストツパ突部７を形成する。

(ロ) 前述した実施例では、支持台２のストツパ突
部７が嵌着溝９の係止凹部１３Ａに係入される
と、各々係止面７ｂ，１４ａの係合により、支
持台２を嵌着溝９から抜くことができなくなる
が、このストツパ突部７の形状を変更して支持
台２を嵌着溝９に対し着脱可能にする。

効 果 以上詳述した本考案によれば、支持台２の腕部
３，４が上下方向へ撓むので、前述した従来技術
に比較して簡単かつ丈夫な構造のもとで嵌着溝９
からの支持台２の抜出しを防止することができる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はホルダと剃刀ヘツドとを分
解した状態を示す斜視図、第３図はこれらを組立
てた状態を示す斜視図、第４図はこの組立状態に
おいて支持台のストツパ突部と剃刀ヘツドの嵌着
溝の係止凹部との係合状態を示す部分拡大断面図
である。 １……ホルダ、２……支持台、６……係合突
条、７……ストツパ突部、７ａ……ガイド面、７
ｂ……係止面、８……剃刀ヘツド、９……嵌着
溝、９ａ……開放口、１０……係止鉤部、１１…
…閉塞部、１３Ａ……係止凹部、１４……係止突
部、１４ａ……係止面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ホルダ１対し分離させた剃刀ヘツド８の下面
   に左右方向へ延びる嵌着溝９を形成し、この嵌
   着溝９の対向する前後両側縁には内側へ向けて
   係止鉤部１０を突設し、又ホルダ１の頭部には
   左右両腕部３，４からなる支持台２を形成し、
   その前後両側壁５には外側に向けて係合突条６
   を突設し、この支持台２を前記嵌着溝９に嵌入
   したとき、支持台２の係合突条６を嵌着溝９の
   係止鉤部１０の内側に係入できるようにしたＴ
   型剃刀において、 前記支持台２両腕部３，４に上下方向へ弾性
   を持たせ、嵌着溝９の一端部には嵌着溝９に嵌
   入された支持台２の一方の腕部４の挿入側端部
   ４ａが当接される閉塞部１１を形成するととも
   に、嵌着溝９の他端部には係止凹部１３Ａを形
   成し、他方の腕部３の係合突条６の端部には前
   記係止凹部１３Ａの一側内面の係止面１４ａに
   対し係止されるストツパ突部７を形成したこと
   を特徴とするＴ型剃刀における剃刀ヘツドの支
   持構造。 ２ ストツパ突部７は支持台２の係合突条６の挿
   入方向に対し鈍角θをなすように一端側へ延び
   る斜状のガイド面７ａと、このガイド面７ａの
   一端から前記挿入方向に対しほぼ直交するよう
   に延びる係止面７ｂとを有する実用新案登録請
   求の範囲第１項に記載のＴ型剃刀における剃刀
   ヘツドの支持構造。