JPS6243914B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 横方向隔壁部材１とそれに直角の２対の構成
部材２，３および４，５とを有する船殻モジユー
ルを組立てる方法であつて、そのモジユールの組
立場所において、前記横方向隔壁部材は、水平位
置に装備され、次に前記横方向隔壁部材１に直交
する構成部材２３，４５の２対の構成部材は垂直
位置に装備され、相互におよび前記横方向隔壁部
材１に接合される方法において、横方向隔壁部材
１を水平位置に装備するときに、前記横方向隔壁
部材に直角の構成部材のうちの一方の構成部材４
を組立場所に垂直位置に装備して前記横方向隔壁
部材１に接合し、次にモジユールの組立てられた
部分を垂直軸の周りに回転し、他の対の構成部材
３を垂直位置に装備して、モジユールのすでに組
立てられた部分に接合し、次にモジユールの全体
の組立てられた部分を再び垂直軸の周りに回転し
て、前記横方向隔壁部材１に直角の構成部材の第
１対の残りの構成部材５を垂直位置に装備し、モ
ジユールの組立てられた部分に接合し、次にモジ
ユールのすでに組立てられた部分を垂直軸の周り
にもう一度回転して、第２対の残りの構成部材２
を装備して、モジユールの組立てられた部分に装
備し、それによつて船殻モジユールを組立るため
の方法。

２ 倒立台１３を装架する支持台７を有し、前記
倒立台は、それを水平軸の周りに回転するための
駆動装置と、組立てられつつあるモジユールの構
成部材を保持するための把持器および保持器とを
備え、船殻モジユールを組立てるための方法を実
行するための装置であつて、前記支持台７に接近
して装備され、上下に往復運動し、かつ垂直対称
軸の周りに回転するようにされた付加台２０を有
し、前記支持台７は、前記付加台２０に向かつて
転動するようにされた可動台車８を持ち、前記倒
立台１３の把持器２５および保持器２６は、相互
に直交する三方向に動くようにされ、それによつ
て、把持された構成部材は、倒立台１３の長手軸
および横方向軸に沿つて移動されることができる
のみならず、倒立台１３の支持面に対して持上げ
られおよび下降することができることを特徴とす
る船殻モジユールを組立てるための装置。

３ 前記倒立台１３は、前記付加台２０に面する
側部にその支持面に対して直角に装架された形状
支持部片１４を有し、前記倒立台１３を回転する
駆動装置は、前記支持台７上に水平に固着された
水圧シリンダ１５の形態に作られ、そのピストン
棒１６は、倒立台を回転する工程中に倒立台の形
状部片１４と協働する支持ローラ１７を有するこ
とを特徴とする請求の範囲第２項に記載の装置。

技術分野 本発明は、造船に関し、更に詳細には船殻のモ
ジユールを組立てるための方法およびそれを行な
うための装置に関する。

前記モジユールは、液体、ばら積荷および気体
貨物を運搬する目的の船殻の平行した中間本体を
組立てるためにも使用される。

背景技術 船殻のモジユールは、剛性の構体であつて、横
方向の隔壁部材と、これに角直にその両端に装着
された２対の構成部材とを有する。

前記直角に挿着された構成部材により組立てら
れるモジユールが、Ｄ形式のモジユールである場
合には、前記直角に装着された構成部材は、甲板
部材と底部部材による１対と、側部部材と長手方
向隔壁部材による他の対とを含んでいる。

完成モジユールは、甲板部材と底部部材の１対
と、右舷側部部材と左舷側部部材の他の１対とを
含んでいる。

中心モジユールは、甲板部材と底部部材の１対
と、２つの長手方向隔壁による他の対とを含んで
ある。

現在において、船殻のＤ形式モジユールを組立
てる方法が知られている。（1972年フランス特許
第2101359号クラス、B63b ３／00参照）。それに
よれば、モジユールは下記の順序に組立てられ
る。

まず最初に、横方向隔壁部材が、クレーンを使
用して支持体の上に水平位置に装備され、しかる
後に、長手方向隔壁部材と側部部材とが同様に垂
直位置に装備され、横方向隔壁部材に結合され
る。次に、底部部材と甲板部材とは、垂直位置に
装備され、すでに組立てられた構成部材に結合さ
れてＤ形式のモジユールを製造する。

これら構成部材は、例えば溶接などの永久接合
を提供する任意周知技術を使用して互いに結合さ
れる。

すべての構成部材は、クレーンを用いてあらか
じめ決められた位置に装備される。

このような組立方法の欠点は、次の点にある。
通常のクレーンを使用するＤ形式モジユールの組
立ては、長時間を要する起立作業と、大くの機械
の調整作業とが必要であつて、その結果、モジユ
ールを組立てるために消費する時間を増加させ、
労働生産性の減少を来たす。例えば、あらかじめ
決められた位置にある構成部材を装備するには、
数時間を必要とし、構成部材の縁部にマークをつ
けるときに多量の手作業を行なうことを特徴とし
ている。しかも、構成部材の縁部の調整は、また
垂直に構成部材を位置して行なわれるので、これ
は作業の機械化を妨げ、あるいは付加的の作業を
しなければならなくなる。例えば構成部材を水平
位置に置くこと、縁部を切断すること、そして構
成部材を再び垂直位置に装着すること等である。

船殻の二重底などのブロツクを組立てるための
装置がまたよく知られている。（1976年日本、昭
和51年特許出願公告第43279号、クラスB63b
９／06参照）。組立てられるブロツクは、接合フ
レームを装架して相互に結合される２個の構成部
材からなつている。

上記の特許明細書に開示された装置は、到立台
を装架した２個の対称形の支持台を持つている。
各倒立台は、それを水平軸の周りに固着させるた
めの駆動装置と、組立てられつつあるブロツクの
構成部材を保持するための把持器とが取付けられ
ている。倒立台の回転軸は、その隣接端部に位置
していて、それらの回転が相互に向かつて行なう
ことができる。

一つのブロツクを組立てる前には、両方の倒立
台が水平に位置決めされる。次に、組立てられる
ブロツクの構成部材が、各倒立台の上に置かれ
て、把持器によつて固着される。倒立台は、相互
に向つて回転されて両構成部材を正しい整合位置
に持ち来たし、次に、構成部材は、互いに溶接さ
れた船殻の二重底ブロツクを製造する。

しかし、前記装置は、横方向隔壁部材と、それ
に直角でその端部に装着される２対の構成部材と
を有する船殻のＤ形式モジユールを組立てるため
に使用することはできない。その上、この装置の
設計は、非能率である。なぜなら、ただ一つの同
作業すなわち構成部材を水平位置から垂直位置に
回転することが、２台の同等の倒立台によつて実
行されるからである。

発明の開示 本発明は、基本的には船殻モジユールを組立て
るための方法と、それを実行するための装置とを
提供することを目的とし、それは組立作業の順序
を変化し、付加的の移送および把持装置を設ける
ことによつて、船殻組立手作業の機械化レベルを
増加し、組立に要する時間を著しく減少すること
ができる。

この目的は、下部のようにして達成される。す
なわち、横方向隔壁部材と、それに直角の２対の
構成部材とを有する船殻モジユールを組立てるた
めの方法であつて、そのモジユール組立場所にお
いて、横方向隔壁部材は、水平位置に装備され、
次に横方向隔壁部材に直角の構成部材の両対の構
成部材は、垂直位置に装備され、相互に、および
横方向隔壁部材に結合される方法において、本発
明により、横方向隔壁部材を水平位置に装備する
ときに、横方向隔壁部材に一対の直角の構成部材
の一方の構成部材を組立場所に垂直位置に装備し
て横方向隔壁部材に結合し、次にモジユールの組
立てられた部分を垂直軸の回りに回転し、他の対
の構成部材を垂直位置に装備して、モジユールの
すでに組立てられた部分に結合し、次にモジユー
ルの全体の組立てられた部分を再び垂直軸の周り
に回転して、横方向隔壁部材に直角の第１対の構
成部材の残りの構成部材を垂直位置に装備し、モ
ジユールの組立て部分に結合し、そしてモジユー
ルのすでに組立てられた部分を垂直軸の周りにも
う一度回転して、第２対の残りの構成部材を装備
して、モジユールの組立てられた部分に結合し、
そのようにして船殻モジユールを製造する。

この目的はまた、以下のようにして達成され
る。すなわち、Ｄ形式モジユールを組立てる方法
を実行するための装置は、倒立台を装架する支持
台を有し、倒立台は、それを水平軸の周りに回転
するための駆動装置と、組立てられつつあるモジ
ユールの構成部材を保持するための把持器および
保持器とを備え、本発明により、前記支持台に接
近して装備され、上下に往復運動しかつ対称垂直
軸の周りに回転するようにされた付加台を有し、
前記支持台は、前記付加台に向つて転動するよう
にした可動台車を持ち、前記倒立台の把持器およ
び保持器は、相互に直交する３方向に動くように
され、それによつて、把持された構成部材は、倒
立台の長手および横方向軸に沿つて移動されるこ
とができるのみならず、倒立台の支持面に対して
持上げおよび下降することができる。

好ましくは、前記倒立台は、前記付加台に面す
る側部にその支持面に対して直角に装架された形
状支持部片を有し、倒立台を回転する駆動装置
は、支持台上に水平に固着された水圧シリンダの
形態に作られ、そのピストン棒は、倒立台を回転
する工程中において倒立台の形状部片と協働する
支持ローラを持つている。

本発明による方法および装置は、船殻モジユー
ル建造作業において、船殻のＤ形式または完成モ
ジユールを組立てる工程の機械化を十分に図るこ
とができるとともに、構成部材を最も適当な水平
位置に正しく位置決めして、その後に、それをあ
らかじめ決められた位置に回転する工程を機械化
し、それによつて、船殻製造の労働生産性を増加
し、かつ、船の建造に通常必要とされる時間を短
縮することができる。

本発明は、添付図面を参照して、その一実施例
について更に説明されるであろう。

第１図は、本発明により、組立てられつつある
Ｄ形式モジユールの甲板部材の装備を略示する全
体不等角投影図である。

第２図から第１１図までは、本発明により、船
殻のＤ形式モジユールを組立てるときの動作順序
を例示する。

第１２図は、本発明により、倒立台を水平位置
にして、船殻モジユールを組立てるための方法を
実行するための装置の縦断面図である。

第１３図は、本発明による装置の平面図であ
る。

第１４図は、倒立台を垂直位置にした、本装置
の縦断面図である。

第１５図は、本発明による、第１４図の線XV
―XVにおける断面図である。

第１６図は、第１５図の線Ｘ―Ｘにおける
断面図である。

第１７図は、本発明による、第１３図の線Ｘ
―Ｘにおける断面である。

発明を実施する最良の形態 以下、船殻モジユールを組立てるための本発明
による方法を、タンカーの船殻のＤ形式モジユー
ルの組立に適用する場合について説明する。

組立てられつつあるＤ形式モジユール（第１
図）は、横方向隔壁部材１と、それに直角に両端
部に装着された２対の構成部材、すなわち、甲板
部材２と底部部材３とを含む１対と、側部部材４
と長手方向隔壁部材５とを含む他の１対とを持つ
ている。

船殻モジユールを組立てるための本発明による
方法は、下記の通りである。

まず、横方向隔壁部材１（第２図および第３
図）を牽引移動車６または任意その他装置等の床
上移送装置によつて組立場所に送つて、水平位置
に装備する。次に、横方向隔壁部材１に直角に装
着される構成部材の任意構成部材、例えば側部部
材４（第４図および第５図）を組立場所に持つて
来る。組立場所に最初に供給される構成部材は、
Ｄ形式モジユールを組立てる特殊手順に従つて選
択される。側部部材４が組立場所に供給された後
に、それは垂直位置に装備されて、横方向隔壁部
材１に溶接される。モジユールの組立てられた部
分の必要な非変更性をあたえるために、横方向隔
壁部材１と側部部材４とは、製造用の棒（図示せ
ず）によつて連結され、この棒は後に取り外され
る。その後に、モジユールの組立てられた部分を
例えば時計方向に垂直軸の周りに回転して、他の
対の構成部材、例えば、底部部材３（第６図およ
び第７図）が組立場所に供給されて、垂直位置に
装備され、モジユールのすでに組立てられた部分
に溶接される。

横方向隔壁部材１および側部部材４に底部部材
３の溶接を終了すると、モジユールの組立てられ
た部分は時計方向に回転されて、第１対の第２構
成部材、すなわち長手方向隔壁部材５（第８図お
よび第９図）は、組立場所に送られて、垂直位置
に装備され、モジユールの組立てられた部分に溶
接される。

次に、横方向隔壁部材１、側部部材４、底部部
材３および長手方向隔壁部材５を含むモジユール
の組立てられた部分を、再び時計方向に回転し
て、第２対の残りの構成部材、すなわち甲板部材
２（第１０図および第１１図）は、垂直位置にそ
こに装備されて、モジユールの組立てられた部分
に溶接され、船殻のＤ形式モジユールを製造す
る。

船殻のモジユールを組立てるための装置は、組
立場所の通路１０（第１２図）の底面に布設され
たレール軌道９に沿つて進行する台車８に装架さ
れた支持台７を持つている。

この台車８は、それをレール軌道９に沿つて動
かすために駆動装置（図示せず）を持つている。
支持台７（第１５図）の端部には、指示体１１が
固設され、この支持体１１に倒立台１３の位置端
部が水平軸１２（第１７図）によつて枢動的に取
付けられている。倒立台１３は、支持体１１への
連結点において、その支持面に直角に配置された
形状支持部片１４（第１２図）を持つている。倒
立台１３を軸１２の周りに回転するには、水圧シ
リンダ１５（第１５図）が使用される。各水圧シ
リンダ１５の胴体は支持台７（第１４図）の上に
水平に固着されていて、そのピストン棒１６は支
持ローラ１７を持ち、これらの支持ローラは、倒
立台１３を回転する工程中に形状支持部片１４お
よび支持台７と協働する。

付加台２０（第１２図）は、組立場所の或る通
路内に支持体１１の側部に支持台７に近接して支
持リング１９の上に装備される。垂直対称軸の周
りに台２０と一緒に支持リング１９を回転するこ
とは、水平回転装置２１、例えば、歯形回転装置
によつて行なわれる。リング１９と台２０とは、
持上げ機構、例えば、支持リング１９の周囲に沿
つて通路１８のピツト内に設けられた水圧シリン
ダ２２を使用して昇降される。相互に直交するレ
ール軌道２３，２４が、台２０の上に装架され
る。これらのレール軌道９，２３，２４は、同一
ゲージである。

通路１０（第１２図）の深さは、倒立台１３の
支持面を組立床面の表面と水平位置に整列させる
ようにすべきであり、また、通路１８の深さは、
通路１０の底にあるレール軌道９の高さを、台２
０上のレール軌道２３，２４がその最下位置にあ
るときの高さと整列するようにすべきである。台
２０の上昇は、その最高位置における支持面を組
立床面と整列させるようにすべきである。

倒立台１３には、把持器２５および保持器２６
が固着され、各構成部材２，３，４，５をそれら
の装備工程中に保持するものである。これらの把
持器２５および保持器２６は、相互に３方向の直
角方向に動くことができるようにされ、それによ
つて、把持された構成部材、例えば、側部部材４
は、倒立台１３の長手軸および横軸に沿つて移動
されるのみならず、倒立台１３の支持面に対して
離したり近づけたりすることができるようにして
いる。

倒立台１３は、あらかじめ決められた位置すな
わち直立に位置するように移動している場合は、
例えば、水圧シリンダ２７（第１６図）の助けに
よつて減速され、かつ、そのあらかじめ決められ
た位置に固定される。水圧シリンダ２７の胴体
は、支持台７上に強固に取付けられ、そのピスト
ン棒２８は支持ローラ２９を有し、倒立台１３は
前記構成部材を装備するためにあらかじめ決めら
れた位置に減速し固定されるときに、これらの支
持ローラ２９に当接して支持される。

以下、例示的に本発明の装置を使用してタンカ
ーの前記Ｄ形式モジユールを組立る場合について
説明する。

モジユールを組立てる前に、倒立台１３は、水
平位置（第１２図）に置かれ、付加台２０は、そ
の支持表面が組立床の表面と合致するように位置
決めされる。次に、横方向隔壁部材１を受取る支
持体３０（第２図および第３図）と、横方向隔壁
部材１に直交する構成部材２，３，４，５を受取
る支持体３１とが、第20の上に装置される。

前記の動作が完了したならば、牽引移動車６ま
たは任意地の装置を使用して、横方向隔壁部材１
を付加台２０に運び、支持体３０（第３図）の上
に置いて、次の構成部材、例えば、側部部材４が
接合される予定の横方向隔壁部材の縁部が一つの
軌道、例えば、軌道２３のレールに直交するよう
にする。これが終了したら、側部部材４（第４図
および第１２図）は、水平に位置する倒立台１３
に提供されて、把持器２５および保持器２６に固
着される。次に、これら把持器２５および保持器
２６の助けによつて、側部部材４は、倒立台１３
が回転した後に、指示平面内に装着するために要
する姿勢となる。

水圧シリンダ２２と回転装置２１とを使用する
ことによつて、付加台２０（第５図および第１３
図）は、下げられて、もし要すれば、レール軌道
９および２３が整列する位置まで回転され、次に
駆動装置によつて作動する台車８を使用して、支
持台７は、倒立台１３と一緒に軌道９および２３
に沿つて前進し、台２０（第１４図）の上に来
る。支持台７の長手移動距離は、組立られるモジ
ユールの全体寸法によつて決まる。次に、水圧シ
リンダ１５が作動される。水圧シリンダ１５のピ
ストン棒１６が延び始めると、その支持ローラ１
７は、倒立台１３の形状支持部片１４の上を転動
し、かつ支持台７の上面上を案内して、倒立台１
３を水平軸１２の周りに支持体１１内で回転させ
る。水圧シリンダ２７のピストン棒２８（第１６
図）は、延びた位置にある。側部部材４を担持し
た倒立台１３は、組立てに必要なあらかじめ決め
られた位置（第４図）に来るまで回転される。そ
のようにしているとき、側部部材４を担持する倒
立台１３の重心は、倒立台１３の回転軸の平面内
に入つて、支持ローラ１７は部片１４に当圧する
ことを中止し、倒立台１３は側部部材４と一緒に
転倒モーメントの作用で軸１２の周りに回転し始
める。このときに、水圧シリンダ２７の伸びた支
持ローラ２９（第１６図）は、倒立台１３に当圧
して回転しつつある倒立台１３と側部部材４の荷
重を受ける。水圧シリンダ２７は、倒立台１３を
減速して、ピストン棒２８を静かに移動する。側
部部材４が、組立に必要なあらかじめ決められた
位置に置かれた後に、水圧シリンダ２７は遮断さ
れて、倒立台１３をその位置に固定し、横方向隔
壁部材１と側部部材４とは正しい整列状態に持ち
来たされて、溶接される。横方向隔壁部材１およ
び側部部材４を正しい整列位置に持ち来たす工程
においてそれらの構成部材を僅に移動すること
は、把持器２５（第４図および第１４図）、保持
器２６および支持体３０，３１を使用して行なわ
れる。溶接が行なわれているときに、横方向隔壁
部材１および側部部材４は、製造用棒（図示せ
ず）で連結される。これは、モジユールの組立て
られた部分が、以下の組立工程中にその幾何学的
形状の変化することを防止するために必要であ
る。

横方向隔壁部材１と側部部材４との接合が終る
と、側部部材４は、把持器２５および保持器２６
から解除され、その結果として、モジユールの組
立てられた部分は、横方向隔壁部材１の下方に位
置する支持体３０（第４図）の上と、側部部材４
の下方に位置する支持体３１の上とに載つてい
る。

次に、水圧シリンダ２７を作動させ、その結果
としてピストン棒２８（第１６図）は伸びて、支
持ローラ２９は倒立台１３を押圧し、その重心が
倒立台１３の回転軸の平面から外に出るような角
度に回転する。倒立台１３は、重力によつて軸１
２の周りに回転を始めると同時に、形状部片１４
（第１４図）で支持ローラ１７の上に乗り、支持
ローラは支持台７の案内路の上を滑る。ローラ１
７が、原位置に帰つた後に、そしてその結果とし
て、倒立台１３が水平位置（第１２図）となつた
後に、台車８を動かしている駆動装置を起動し
て、支持台７は、倒立台１３と一緒に第20のレー
ル軌道２３，９に沿つて通路１０の端部まで移動
される。これが終ると、回転装置２１を使用して
台２０を支持体３０および３１上に置かれたモジ
ユールの組立てられた部分と一緒に、対称垂直軸
の周りに回転して、もう一つの方向のレール軌道
２４と軌道９とが（第７図）一致するまで回転す
る。この場合には、モジユールの組立てられた部
分は、横方向隔壁部材１の次の自由縁部が底部部
材３の供給ラインに対向して位置するように回転
される。

その後は、底部部材３、長手方向隔壁部材５お
よび最後に、甲板部材２が順々に組立場所に供給
されて倒立台１３上に装着され、上記のように、
モジユールの組立部分に接合されるべき予定位置
に持ち来たされる。構成部材３，５，２の各々
が、組立部分に装備され、溶接された後に、付加
台２０は、モジユールの組立てられた部分ととも
に、垂直対称軸の周りに回転される。

モジユールの組立が完成すると、付加台２０は
支持体３０および３１上に置かれたＤ形式モジユ
ールとともに、水圧シリンダ２２を使用して持上
げられ、付加台の上面を組立床の表面に一致させ
るようにする。そして、支持体３０と、横方向隔
壁部材１に直角な１対の構成部材、例えば、側部
部材４および長手方向隔壁部材５を担持する支持
体３１の或る部分とが取去られて移送車（図示せ
ず）が前記の構成部材の下に導入され、モジユー
ルは支持体３１から移送車の上に取り上げられ
て、付加台２０から移送される。

船殻モジユールを組立てるための本発明による
方法およびそれを実行するための装置は、下記の
事項を可能にする。

すなわち、ばら積み荷、液体および気体の貨物
を運搬する目的のすべてのクラスの船に対するモ
ジユール（Ｄ形式および完成）を組立てることが
でき、 倒立台の水平表面上で組立てるために必要とさ
れるあらかじめ決められた位置にモジユールの構
成部材を装備して、万能装置を使用する船殻モジ
ユールの組立工程を完全に機械化することがで
き、 構成部材をあらかじめ決められた位置に装備す
る精度を著しく増加し、かつ、それらの構成部材
の縁部を調整するために要する時間を減少するこ
とができ、 船殻の建造における労働生産性を著しく向上す
ることができる。

産業上の利用可能性 船殻モジユールを組立てるための本発明による
方法と、それを実行するための装置とは、液体、
ばら積み、および気体の船荷を運搬する船を組立
てるときに使用することを主として目的としてい
る。